JPH0818856A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JPH0818856A
JPH0818856A JP6146202A JP14620294A JPH0818856A JP H0818856 A JPH0818856 A JP H0818856A JP 6146202 A JP6146202 A JP 6146202A JP 14620294 A JP14620294 A JP 14620294A JP H0818856 A JPH0818856 A JP H0818856A
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carriage
film
film mount
feeder
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JP6146202A
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English (en)
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Akira Tazawa
昌 田澤
Nobuhiro Fujinawa
展宏 藤縄
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルムマウントの挿入・排出口が同一の画
像入力装置に対し、フィーダにより厚さの異なるフィル
ムマウントでも確実に挿入排出を行えるようにする。 【構成】 フィルムマウント102の挿入時には、フィ
ーダのフィルム搬送面51dとキャリッジ15の中心面
との位置の差zをフィルムマウント102の最小厚さの
ほぼ半分の位置とし、排出時にはフィーダに設けられる
ゴムローラ85の当接面とキャリッジ15の中心面とが
ほぼ一致する位置とするように、フォーカス調整機構に
よりキャリッジ15の光軸方向の高さを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フィルムなどの原
稿の画像情報を照明光によって読み取る画像入力装置に
係り、特に画像入力装置本体に対する原稿の挿入・排出
口を同じ場所とした場合に、画像入力装置に装着される
フィーダにより確実に原稿の挿入排出動作を行うことの
できる画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像入力装置及びオートフィーダ
の一例の構成を図28に示す。図28において、画像入
力装置本体の筐体101は光軸方向に凹状となってお
り、この凹部101aに原稿としてのフィルムが装着さ
れたフィルムマウント102を着脱自在に保持するホル
ダ103と、ホルダ103を保持して凹部101aに沿
って移動する図示しないステージとが設置されている。
筐体101の凹部101aの光軸方向の両側にはそれぞ
れ光源部104とCCD読取部105とが対向して内蔵
されており、光源部104内には図示しない光源が設け
られ、CCD読取部105内には図示しないリニアCC
Dが設けられている。そして光源から照射された光は光
源部104に設けられた投影レンズ106によりフィル
ムマウント102に集光され、フィルムマウント102
を透過した光はリニアCCDで読み取られるようになっ
ている。リニアCCDは原稿の1ライン分を読み取る
が、ステージをモータで駆動することでフィルムマウン
ト102のアパーチャー面全体を読み取ることができ
る。
【0003】上記のような構成の画像入力装置におい
て、凹部101aは光軸に対して直角方向に筐体101
を貫通して形成されているので、フィルムマウント10
2を挿入する側と排出する側とを独立させることができ
る。このため従来のオートフィーダは図28に示すよう
に、複数のフィルムマウント102を保持する挿入側マ
ガジン107と、読み取りが終了したフィルムマウント
102を収納する排出側マガジン108とが、凹部10
1aの両側に設けられていた。
【0004】上記構成において、挿入側マガジン107
に収納されたフィルムマウント102は、押し板109
により挿入側マガジン107から押し出され、ホルダ1
03内に保持される。ホルダ103内には複数枚のフィ
ルムマウント102が直列に保持可能であり、新たにホ
ルダ103内に送り込まれたフィルムマウント102
が、既にホルダ103内に保持されているフィルムマウ
ント102を押すことにより、順次読み取り位置まで前
進する。読み取り動作が終了し排出側に押し出されたフ
ィルムマウント102は、凹部101aより低い位置に
配置された排出側マガジン108内に落下し収納され
る。以上の動作を繰り返すことで、複数のフィルムマウ
ント102を連続的に供給し、画像の読み取りを行って
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来の画像
入力装置においては、フィルムマウント102の挿入・
排出口が同一でなく、筐体101の凹部101aの両側
に独立して配置されていた。このような構成によると、
オートフィーダは挿入動作を繰り返すことですべての動
作を完了することが可能であるが、装置のスペースが広
くなり大型化するという問題があった。
【0006】一方、フィルムマウント102の挿入・排
出口を同じ場所とすると、オートフィーダによる挿入と
排出とを別動作にしなければならず、それに対応するオ
ートフィーダはこれまで実現されていなかった。
【0007】また、フィルムマウント102の挿入・排
出口を同じ場所とし、画像入力装置本体に装着されたフ
ィーダにより自動的にフィルムマウント102の挿入排
出を行う場合、フィルムマウント102を支持するキャ
リッジの光軸方向の高さがオートフォーカス機構によっ
て変わり、一定の位置にないため、フィーダによるフィ
ルムマウント102の挿入排出が困難になるという問題
があった。特にフィルムマウント102の厚さが変化し
た場合に、円滑な挿入排出動作が行えないおそれがあっ
た。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、フィルムマウントの挿入・排出口が同一の画像
入力装置に対し、フィーダにより厚さの異なるフィルム
マウントでも確実に挿入排出を行うことのできる画像入
力装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明は、実施例の(挿入動作)
及び(排出動作)に該当するところに記載されたよう
に、原稿(例えば図5に示すフィルムマウント102)
を装着して副走査方向に走行するキャリッジ15と、副
走査方向に直交する位置に配置され、フィルムマウント
102を照明する光源(例えば図2に示すLEDブロッ
ク37)と、LEDブロック37の光軸方向のキャリッ
ジ15の位置を調整する位置調整機構(例えば図1に示
すフォーカスブロック25)とを備える画像入力装置本
体に対し、フィルムマウント102の挿入及び排出を行
うフィーダを着脱可能に装着してなる画像入力装置であ
って、フィルムマウント102の挿入及び排出時に、フ
ォーカスブロック25によりキャリッジ15の光軸方向
の位置を、それぞれ第1の所定位置及び第1の所定位置
とは異なる第2の所定位置に設定するように制御する制
御手段(例えば図12に示すCPU113)を設けたこ
とを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の画像入力装置は、フィル
ムマウント102の挿入時におけるキャリッジ15の第
1の所定位置は、フィーダの原稿搬送面(例えば図11
に示すフィルム搬送面51d)とキャリッジ15の中心
面との位置の差が、フィルムマウント102の最小厚さ
のほぼ半分の位置であることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の画像入力装置は、フィル
ムマウント102の排出時におけるキャリッジ15の第
2の所定位置は、フィーダに設けられるフィルムマウン
ト102を排出するローラ対(例えば図11に示すゴム
ローラ85)の当接面とキャリッジ15の中心面とがほ
ぼ一致する位置であることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の画像入力装置は、フォー
カスブロック25は、画像入力装置本体に設けられたフ
ィルムマウント102のフォーカス調整機構であること
を特徴とする。
【0013】請求項5に記載の画像入力装置は、フォー
カスブロック25はモータ(例えば図1に示すAFモー
タ31)によって駆動されることを特徴とする。
【0014】
【作用】上記構成の画像入力装置においては、AFモー
タ31によってフォーカスブロック25を駆動し、フィ
ルムマウント102の挿入時には、フィーダのフィルム
搬送面51dとキャリッジ15の中心面との位置の差が
フィルムマウント102の最小厚さのほぼ半分の第1の
所定位置にキャリッジ15を設定することにより、フィ
ルムマウント102の厚さが変化しても確実にキャリッ
ジ15内に収納することが可能となる。またフィルムマ
ウント102の排出時には、フィーダに設けられフィル
ムマウント102を排出するゴムローラ85の当接面と
キャリッジ15の中心面とがほぼ一致する第2の所定位
置にキャリッジ15を設定することにより、排出される
フィルムマウント102を確実にゴムローラ85に噛み
合わせることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の画像入力装置の一実施例を図
面を参照して説明する。
【0016】(画像入力装置本体)図1乃至図4に本発
明の一実施例による画像入力装置本体の構成を示す。画
像入力装置本体は、照明光を透過原稿としてのフィルム
上に導く照明手段としての照明光学部と、フィルムを保
持する保持手段としてのキャリッジを移動して画像を走
査するスキャニング部と、フィルムからの透過光をCC
D上に結像して読み取る投影光学部とから構成されてお
り、筐体内に収納されている。
【0017】筐体は図1及び図2に示すように、アルミ
ダイキャスト製のボディ1と、ボディ1の上部を被覆す
るアルミニウム製の上カバー2と、ボディ1の前面を被
覆するポリカーボネイト製の前面パネル3とで構成され
ている。また、ボディ1には前記スキャンニング部、照
明光学部及び投影光学部で構成される画像読み取り系を
収容するメカボディ4と、主基板5とがネジ止めされて
いる。さらに、上カバー2の前側は前面パネル3に係止
され、後側は図示しないネジでボディ1に固定されてお
り、上カバー2及び前面パネル3で画像読み取り系を被
覆している。
【0018】主基板5とメカボディ4間は、図2に示す
ように、4組のハーネス6で接続されており、前面パネ
ル3にはフィルムマウントを挿入するための開口部7
と、状態表示用の図示しないLED窓が設けられてい
る。さらに、ボディ1の前面パネル3と反対側の面は大
きく開口しており、主基板5上に設けられた各種コネク
タへの接続ができるようになっていて、SCSIなどの
インターフェイスにより、ホストコンピュータ等に接続
される。
【0019】スキャニング部は、図1乃至図4に示すよ
うに、フィルムマウントの保持移動機構とフィルムのピ
ント調整機構とを有するキャリッジ部と、キャリッジ部
にモータ駆動力を伝達する動力伝達機構を有するモータ
部とから構成されている。モータ部はステッピングモー
タ11と、ステッピングモータ11の回転を減速する減
速ギア14a(ピニオンギア14と一体化)とで構成さ
れ、モータ取付板12に固定されている。また、モータ
取付板12はメカボディ4にネジ固定されている。
【0020】モータ取付板12にネジ固定されたステッ
ピングモータ11は、モータ軸に圧入されたモータギア
13を回転させ、減速ギア14aを介してピニオンギア
14を回転させる。ここでステッピングモータ11は画
像の1ライン分に相当する1ステップ当たり0.9度回
転する。
【0021】キャリッジ部は、所定の間隙を介して一体
に対向配置されたキャリッジ15及びラックキャリッジ
16とから構成されており、一端がメカボディ4の溝部
4aに、他端がフォーカスブロック25にはまり込んだ
1対の平行のガイドバー17に案内されて移動可能とな
っている。また、キャリッジ15とラックキャリッジ1
6との対向面の両側端には、それぞれ2個のフィルム押
えバネ18が直列に固定されており、キャリッジ15,
16間に挿入されたフィルムマウントが当接するように
なっている。
【0022】このフィルム押さえバネ18の付勢力を釣
り合わせることにより、厚さの異なるフィルムマウント
がキャリッジ15,16間に挿入されても、フィルムマ
ウントは常にキャリッジ15とラックキャリッジ16と
の間の中央に位置する。キャリッジ15とラックキャリ
ッジ16の中央は光学的ピント位置となっているので、
マウントの厚さが異なっても、フィルムの乳剤面がマウ
ントの中央に位置するならば、後述するマニュアルフォ
ーカスカム27を中央にすることにより、ピント調整は
不要となる。
【0023】ラックキャリッジ16には、図1に示すよ
うに、例えばモジュール0.3のハスバラック16aが
移動方向に平行に一体に形成されており、ハスバラック
16aにはピニオンギア14が噛合して、ステップモー
タ11からの駆動力が伝達されて、キャリッジ15及び
ラックキャリッジ16の移動を行う。そしてキャリッジ
15から飛び出した腕部15aと、メカボディ4に固定
されたフォトセンサ48により移動方向(副走査方向)
の原点検出を行う。
【0024】(イジェクト機構)イジェクト機構につい
て説明する。図2に示すように、ラックキャリッジ16
に摺動可能なように取り付けられたイジェクト板22に
は、図4に示すように、ラックキャリッジ16に取り付
けられたイジェクトバネ23が当接しており、イジェク
ト板22をフィルムマウント排出方向に付勢している。
またイジェクト板22はラックキャリッジ16に上下方
向に回動可能なように取り付けられた係止板24によ
り、排出方向への動きを規制される。係止板24のイジ
ェクト板22を係止する部分の反対側となる、ラックキ
ャリッジより外にとび出した部分24aは略45度の傾
斜面となっている。
【0025】一方前面パネル3には、図3,4に示すよ
うに、イジェクトボタン19がボタンバネ20で前面側
に付勢され、取り付けられている。イジェクトボタン1
9にはイジェクト棒21が圧入されており、イジェクト
棒21には図示しないEリングがはめ込まれ抜け止めを
している。イジェクト棒21の先端は略45度の円錐面
となっている。
【0026】フィルムマウント収納部のキャリッジ部は
フィルム挿入時及び画像データ読み取り後常に図3に示
す、キャリッジ戻り位置Iに戻る。キャリッジ戻り位置I
にキャリッジ部が存在する場合、イジェクトボタン19
を押すとイジェクト棒21の先端の略45度の円錐面
が、係止板24の略45度面に当たり、更にイジェクト
ボタン19を押し続けると、係止板24のイジェクト板
22を係止している部分がラックキャリッジ16から離
れる方向に回転退避する。イジェクト板22は係止が外
れフィルムマウント排出方向に移動可能なようになり、
イジェクトバネ23のバネ力によりフィルムマウントが
排出されフィルムマウントを取り出すことができる。
【0027】またオートイジェクトは、フィルムマウン
ト収納部のキャリッジ部をステッピングモータ11を回
転させフィルムマウントイジェクト位置IIまで移動させ
ることによって、自動的にフィルムマウントを排出する
ことが可能となる。
【0028】(ピント調整機構)次にピント調整機構に
ついて説明する。ピント調整はガイドバー17を上下さ
せておこなう。図3に示すように、ガイドバ−17の一
端はフォーカスブロック25に当接され、他端はメカボ
ディ4に当接し回転中心となっている。フォーカスブロ
ック25の両端は、図1に示すように、メカボディ4に
固定された平行ピン26が嵌合しており、ピント方向に
摺動可能なようになっている。フォーカスブロック25
の2本のガイドバー押さえ部25aの中心には、先端が
球状の突起25bがあり、フォーカスカム27にフォー
カスブロック押さえバネ28のバネ力により当接してい
る。フォーカスカム27のカム面27aはピント方向に
略2mmの高さの斜面で形成されており、フォーカスカ
ム27を回転させることによりピント調整を行う。本実
施例の場合フォーカスカム27が90度回転することで
ピント方向に2mm変位するようにしている。フォーカ
スカム27に当接するフォーカスブロック25の突起2
5bを、ガイドバー17の中心にすることによって、フ
ォーカスブロック25と平行ピン26との間に勘合ガタ
が存在しても、ガイドバー17をピント方向に傾きなく
上下させることができる。画像読み取り位置はガイドバ
−17の長手方向の中心にあり、フォーカスカム27に
よってガイドバ−17の一端が略±1mm変位すること
により、読み取り位置では略±0.5mmのフォ−カス
調整が可能となる。
【0029】図1に示すように、フォーカスカム27の
側面27bにはギアが形成されており、同軸上に設けら
れた2個のアイドルギア29を介してAFモータギア3
0に連結されている。AFモータ31の軸にはAFモー
タギア30が圧入されておりAFモータ31の回転によ
り、オートフォーカスが可能となる。またフォーカスカ
ム27の側面の突起部27Cと、メカボディ4に固定さ
れたAFリミットスイッチ49によって原点検出を行
う。
【0030】(シェーディング補正)次にシェーディン
グ補正について説明する。図4に斜線で示すように、フ
ィルムマウントとエッジ検出板32との間には素通しの
スペース34が存在する。このスペース34が光軸に来
るようキャリッジ部を移動させてシェーディング補正を
行う。このスペース34は、イジェクト板22がイジェ
クト位置に移動しても決して塞がれることのないスペー
スである。このスペース34を利用して、シェーディン
グ補正をすることによって、シェーディング補正中にフ
ィルムマウントを挿入したり、イジェクト動作を行って
も、シェーディングスペースが塞がれることがないの
で、シェーディング補正を確実に行うことができる。
【0031】また、カラー原稿の読み取り時には、赤、
緑、青光で順次照明を行うが、その際このスペース34
を利用して各照明光の光量レベルを測定し、カラーバラ
ンスなどを合わせることが可能となる。
【0032】(照明光学部)照明光学部は、図2に示す
ように、照明ベース36,LEDブロック37,トーリ
ックミラー38,40度ミラー39,照明系フタ40に
より構成されており、全体がメカボディ4にサラビスで
ネジ止めされている。
【0033】光源であるLEDブロック37は絶縁シー
トを介して照明ベース36の上に、絶縁カラーとネジに
より固定されている。トーリックミラー38は、側面に
設けられた円筒状突起38aを軸にして回転可能に照明
ベース36に取り付けられ、角度調整後にネジで固定さ
れる。40度ミラー39は照明ベース36に形成された
折り曲げ部36aに接着固定されている。照明系フタ4
0はLEDブロック37,トーリックミラー38,40
度ミラー39を被覆するように、照明ベース36に形成
された2箇所の係止部を介して固定されている。さら
に、40度ミラー39の図中下部の照明系フタ40に
は、照明光をフィルムマウントに向かって通過させるた
めのスリット40aが設けられている。なお、照明系フ
タ40により照明光学系の内部に入射する外光を遮断し
ている。
【0034】(投影光学部)投影光学部は、図2に示す
ように、45度反射ミラー41,投影レンズ42,CC
D43,投影系フタ44で構成されており、メカボディ
4の底部中央の3方を壁で仕切られた部分に配置されて
いる。45度反射ミラー41はメカボディ4に接着固定
されている。投影レンズ42は4群6枚のレンズで対称
形に構成されており、分離環、押え環によりレンズ室に
固定され、レンズ室はセットビスによりメカボディ4に
固定されている。CCD43を実装したCCD基板45
はCCDホルダ46を介してメカボディ4にネジ固定さ
れている。また、壁で仕切られた部分の外周には投影系
フタ44がネジ固定されている。
【0035】上記の構成において、フィルム原稿を透過
した光は、45度反射ミラー41により光路を90度変
換され、その後、投影レンズ42によりCCD43上に
結像される。また、CCDホルダ46は遮光と防塵の役
目も果たしている。さらに、投影系フタ44も投影光学
部全体の遮光と防塵の役目を果たし、且つスキャンニン
グ部のガイドバー17の押えを兼ねている。
【0036】(オートフィーダ)次に前記画像入力装置
にフィルムマウントを自動的に挿入、排出するオートフ
ィーダの一実施例の構成を図5乃至図9を参照して説明
する。オートフィーダは、画像入力装置で画像を読み取
るためのフィルムマウント102を収納しておく挿入側
マガジン部と、画像の読み取りの終了したフィルムマウ
ント102を収納する排出側マガジン部と、画像入力装
置にフィルムマウント102を挿入する挿入機構部と、
画像入力装置からフィルムマウント102を取り出す排
出機構部とから構成されており、各々フィーダブロック
51,フィーダシャシー52に取り付いている。
【0037】挿入側マガジン部には、図5及び図6に示
すように、これから読み取りを行うフィルムマウント1
02を収納する挿入側マガジン53と、フィーダブロッ
ク51にフィルムマウント102を押しつけるためのマ
ウント押え板54により構成されている。マウント押え
板54は、引っ張りバネA55によりフィーダブロック
側に付勢されている。引っ張りバネA55はスペースを
節約するために、フィーダブロック51の円筒部51a
で180度向きを変えて付勢している。挿入側マガジン
53の底面には、図8に示すように、マウント押え板5
4の移動方向に左右1対のレールA56が取り付いてお
りマウント押え板54のガイドをしている。レールA5
6の終端には切欠部56aが有り、マウント押え板54
をそこに落とし込むことでと、マウント押え板54がフ
ィーダブロック51側に行かないようにロックするよう
になっている。
【0038】排出側マガジン部には、図5及び図6に示
すように、画像入力装置から排出されたフィルムマウン
ト102を入れておくための排出側マガジン61と、仕
切りバネ62と、仕切りバネ62にフィルムマウントを
押しつけるためのマウント押え板54により構成されて
いる。マウント押え板54は、引っ張りバネB63によ
り仕切りバネ62側に付勢されている。引っ張りバネB
63はスペースを節約するために、フィーダブロック5
1の円筒部51bで180度向きを変えて付勢してい
る。排出側マガジン61の底面には、挿入側マガジン部
と同様にレールB64が取り付いておりマウント押え板
54のガイドをしている。レールB64の終端には切欠
部64aが有り、マウント押え板54をそこに落とし込
むことで、マウント押え板54がフィーダブロック51
側に行かないようにロックするようになっている。
【0039】挿入側のマウント押え板54を付勢してい
る引っ張りバネA55のバネ力量は、排出側のマウント
押え板54を付勢している引っ張りバネB63のバネ力
量よりも強くしている。
【0040】これは挿入側は、フィーダブロック51に
フィルムマウント102を強く押しつけていないと、押
出板78によってフィルムマウント102を押し出す
際、空振りをしてしまう恐れがあるからである。実際に
は挿入側マガジン53内に、収納できる最大枚数のフィ
ルムマウント102が挿入されても、最もフィーダブロ
ック51に近いフィルムマウント102がフィーダブロ
ック51に密着する力量が望ましい。
【0041】一方排出側は、後述するゴムローラ85に
よってフィルムマウント102の排出動作を行うため、
引っ張りバネB63の力量を余り強くし過ぎると、ゴム
ローラ85による排出動作に負荷がかかり、上手く排出
できない恐れがあるためである。実際には、排出側マガ
ジン61内のフィルムマウントが倒れない程度の力量が
望ましい。
【0042】また引っ張りバネA55及び引っ張りバネ
B63のバネ常数はマガジン内のフィルムマウント10
2の枚数が変わっても、力量が余り変わらないような常
数にしておくことが望ましい。
【0043】(仕切りバネ)排出側マガジン61の端面
に一端が固定された仕切りバネ62は、図9に示すよう
にほぼ矩形板状に形成されている。仕切りバネ62の固
定側の片側には、挿入側マガジン53から供給されるフ
ィルムマウント102を2枚以上重ねて送らないように
するための舌片状の仕分け部62aが固定端側に突出し
て設けられている。また仕切りバネ62の中間部の両側
には、挿入されるフィルムマウント102をフィーダブ
ロック51に押し付けるためと、排出側マガジン61に
排出されたフィルムマウント102をフィーダブロック
51に平行にする役目を果たす1対の腕部62bが、固
定端に対して反対側に突出して設けられている。さらに
仕切りバネ62の開放端には挿入されるフィルムマウン
ト102と排出されるフィルムマウント102とを分け
る仕切り部62cが設けられている。
【0044】仕切りバネ62の仕切り部62cの幅寸法
cは、フィルムマウント102のアパーチャー枠102
aの短手方向の寸法より大きく、後述するローラ軸84
に接着されたゴムローラ85の内側寸法より小さい寸法
となっている。これは押出板78によって押し出された
フィルムマウント102が仕切りバネ62を通過する
際、仕切りバネ62がフィルムマウント102のアパー
チャー枠102a内に落ち込んで、フィルム自体を傷つ
けることを防止している。
【0045】また通常マガジン内のフィルムマウント1
02のアパーチャー枠102aの向きは、画像入力装置
の読み取り範囲に合わせて横長になるように置かれる。
ところがユーザーが間違えてアパーチャー枠102aが
縦長になるように置いた場合には、仕切りバネ62の仕
切り部62cの寸法cではアパーチャー枠102a内に
仕切りバネ62が落ち込んでしまう。そこで仕切りバネ
62の仕切り部62cの両側に鍔部62dを突出して設
け、且つ鍔部62dから仕切り部62cの先端までの寸
法dをフィルムマウント102のアパーチャー枠102
aの長手方向と外側との間の寸法eより短くしておけ
ば、ユーザーが間違えてアパーチャー枠102aが縦長
になるように置いた場合にも、フィルムを傷付けること
はない。また鍔部62dの幅寸法fは、フィルムマウン
ト102のアパーチャー枠102aの長手方向の寸法よ
り大きくしている。さらに仕分け部62aとフィーダブ
ロック51との隙間寸法を、最小フィルムマウント厚2
枚分よりも少ない寸法にしておけば、2枚以上重ねてフ
ィルムマウント102を送ることはない。なお、符号6
2eは固定側に設けられた水平部である。
【0046】(挿入機構部)挿入機構部について図6乃
至図8を参照して説明する。フィーダシャシー52には
フィーダモータ71が取り付けられている。本実施例の
場合モータは減速ギアヘッド付きDCモータを使用して
いる。フィーダモータ71にはモータギア72が取り付
けられており、モータギア72の平ギア部72aは減速
ギア73に回転力を伝える。減速ギア73の回転力はフ
リクションバネ74を介してベルトプーリー75に伝達
される。ここでは公知技術であるスリップ機構を使用し
モータに必要以上のトルクがかからないようにしてい
る。ベルトプーリー75には、フィーダシャシー52に
回転自在に支持された3個のアイドラプーリー77を介
してベルト76が張架されており、ベルト76には押出
板78が固定されている。押出板78は、フィーダブロ
ック51に形成された孔部51cにより摺動可能に案内
されている。また押出板78の図5に示すマウント押出
部78aのフィーダブロック51からの出っぱり量は、
フィルムマウント102の最小厚み以下にしてある。フ
ィーダシャシー52には、図6に示すように、原点側リ
ミットスイッチ91、挿入側リミットスイッチ92が押
出板78の動作範囲のそれぞれの端に取り付けられてい
る。またフィーダブロック51の中間には、図7に示す
ように、マイクロスイッチ57が取り付けられており、
フィルムマウント102が挿入動作途中に何等かの原因
で止まったり、詰まってしまった場合、且つ挿入するフ
ィルムマウント102がなくなったことを検出する。
【0047】(排出機構部)排出機構部について図6を
参照して説明する。フィーダブロック51にはフィーダ
モータ71の軸方向に対して直角の方向に、1対のギア
軸87a,87bが回転自在に支持されている。一方の
ギア軸87aにはベベルギア部81aと平ギア部81b
とが同心上に一体に固定されており、ベベルギア部81
aはフィーダモータ71に取り付いているモータギア7
2のベベルギア部72bに噛合している。他方のギア軸
87bにはギア軸87aに固定された平ギア部81bと
同形の平ギア部81cが同心上に一体に固定されてお
り、平ギア部81b,81cは噛合している。
【0048】ギア軸87a,87bにはそれぞれレバー
86a,86bの一端近傍が、軸87a,87bを中心
として回動可能に取り付けられており、レバー86a,
86bの他端近傍には、それぞれローラ軸84a,84
bがギア軸87a,87bと平行に回転自在に支持され
ている。またローラ軸84a,84bの一端側にはそれ
ぞれローラプーリー82a,82bが同心上に圧入固定
されており、他端側にはそれぞれゴムローラー85a,
85bが同心上に接着固定されている。またギア軸87
a,87bにもそれぞれローラープーリー82c,82
dが同心上に圧入固定されており、ローラープーリー8
2a,82c間及び82b,82d間にはそれぞれ丸ベ
ルト83a,83bが張架されている。ローラー85
a,85bは他の弾性部材で構成してもよいが、ゴムが
望ましい。
【0049】(挿入動作)挿入動作に於ける一連の動作
について、図10(a)及び図11(a)を参照して説
明する。フィーダモータ71を図6のa方向から見てC
CWに回転させると押出板78が、挿入方向に移動す
る。挿入側マガジン53に挿入されているフィルムマウ
ント102は押出板78によって挿入方向に押し出され
る。押出板78のマウント押出部78aのフィーダブロ
ック51からの出っぱり量は、フィルムマウント102
の最小厚み以下にしてあるので、押し出されるフィルム
マウント102は1枚となるはずだが、フィルムマウン
ト同志が摩擦力等により2枚以上押し出されてしまう場
合がある。この時仕切りバネ62の仕分け部62aによ
り上に重なったフィルムマウント102を引っかけ、結
果的にフィルムマウント102を仕分けることができ
る。
【0050】次にフィルムマウント102は図10
(a)に示すように、仕切りバネ62の腕部62bに当
接し、腕部62bを押し上げる。その反作用によりフィ
ルムマウント102はフィーダブロック51に押し付け
られ、押出板78がフィルムマウント102を空振りす
ることなく、確実にフィルムマウント102を送ること
が可能となる。また押し上げられた腕部62bの先端部
は、排出側マガジン61に排出されたフィルムマウント
102を押し上げ、画像入力装置より排出されたフィル
ムマウント102を図10(a)に示すように水平に均
す作用も行う。その作用によりオートフィーダの排出動
作をスムーズに行うことが可能となる。更にフィルムマ
ウント102が送られるとフィルムマウント102は仕
切りバネ62の仕切り部62cによってもフィーダブロ
ック51に押し付けられ、フィーダからフィルムマウン
ト102が完全に押し出されるまで確実に押出板78に
よって送ることができる。
【0051】フィーダから押し出されたフィルムマウン
ト102は先に説明した画像入力装置のキャリッジ部に
収納される。フィルムマウント102がキャリッジ部の
フィルムマウント制限まで確実に収納された状態では、
押出板78の先端はフィーダブロック51から突出して
いる。これはオートフィーダの挿排出口と画像入力装置
のキャリッジ部とを、前パネル3があるために密着させ
ることが出来ないためである。そして押出板78が挿入
側リミットスイッチ92をONした時点でフィーダモー
タ71は停止し挿入動作を終了する。押出板78は、挿
入側リミットスイッチ92をONする位置で、画像入力
装置のキャリッジ部のフィルムマウント制限部にフィル
ムマウント102が当接するようなサイズとなってい
る。
【0052】フィルムマウント102がキャリッジ部に
挿入される前に、画像入力装置のキャリッジ部はAF機
構を使用してピント方向の位置を調整幅の略中央に移動
させる。これは図11(a)に示すように、フィルムマ
ウント102はフィーダブロック51に沿って送られる
ので、画像入力装置のキャリッジ部はフィーダブロック
51と略平行に位置することが望ましいからである。キ
ャリッジ部は先に説明したように、フィルムマウント1
02を2枚の板バネ18で挟み込む構成となっているの
で、フィルムマウント厚が変化しても必ずキャリッジ部
の中央に付勢されてしまう。その場合、図10に示すよ
うに画像入力装置のキャリッジ部の中心位置yをオート
フィーダのフィーダブロック51のフィルム搬送面51
dに対し、最小マウント厚の略半分(z)ずらした位置
配置にする。本実施例の場合ずらし量は0.6mmとし
ている。これによりフィルムマウント102の厚さが変
化しても、フィルムマウント102と押出板78とが空
振りすることなく、確実にキャリッジ部のフィルムマウ
ント制限部にフィルムマウント102を収納することが
可能となる。
【0053】挿入動作時にはゴムローラー85は、ロー
ラープーリー82とレバー86との摩擦回転力によっ
て、軸87を中心としてお互いに離れる方向に回動す
る。従って挿入動作は押出板78によってのみ行われ、
ゴムローラー85は挿入動作には関与しない。
【0054】(排出動作)次に排出動作に於ける一連の
動作について、図10(b)及び図11(b)を参照し
て説明する。まず画像入力装置のキャリッジ部の中央が
ゴムローラー85の中央に略一致する位置までAF機構
を使用してピント方向の位置を移動させる。これは前記
挿入動作時のキャリッジ部のピント方向位置では、キャ
リッジ部の中央にフィルムマウント102が存在するた
め、また画像入力装置においてフォーカシング動作を行
い挿入動作時のキャリッジ部のピント方向の位置をずら
す可能性があるため、イジェクトされたフィルムマウン
ト102がフィーダブロック51に当たってしまい、ゴ
ムローラー85によって排出できないことを防止する。
またフィーダ側も2対のゴムローラー85の中心とフィ
ーダブロック51のフィルム搬送面51dとをずらして
配置している。そのずらし量xは最大フィルムマウント
厚の半分以上となっている。本実施例の場合ずらし量x
は1.6mmとしている。画像入力装置のキャリッジ部
の中央を2対のゴムローラー85の中央に略一致する位
置までAF機構を使用してピント方向の位置を移動させ
ることによって、確実にフィルムマウント102をゴム
ローラー85に噛み合わすことができる。
【0055】次に画像入力装置において前記イジェクト
動作が行われる。イジェクトされたフィルムマウント1
02は、ゴムローラー85が閉じたときにゴムローラー
85に挟み込まれる位置までイジェクトされる。
【0056】フィーダモータ71が図6のa方向から見
てCWに回転すると押出板78は原点方向に移動する。
押出板78の先端の位置がフィーダブロックよりはみ出
さない位置に来たときにイジェクトされたフィルムマウ
ント102の先端がゴムローラー85に挟み込まれるよ
うに画像入力装置のイジェクト動作とオートフィーダの
排出動作を略同期させる。画像入力装置の主基板5とオ
ートフィーダのフィーダモータ71・リミットスイッチ
91、92・マイクロスイッチ57は、電気的に接続さ
れており、図12に示す主基板5のCPU113によっ
て制御される。
【0057】ゴムローラー85は、ローラープーリー8
2とレバー86との摩擦力によって、軸87を中心とし
てお互いに密着する方向に回動し、フィルムマウント1
02を挟み込み、ゴムローラー85の回転によりオート
フィーダ側に引き込む。フィルムマウント102は仕切
りバネ62に沿って排出側マガジン61に収納される。
挿入動作で先に説明したように、仕切りバネ62の腕部
62bによってフィルムマウント102は排出側マガジ
ン61内で水平になっているので、新たに排出されたフ
ィルムマウント102が排出側マガジン61内のフィル
ムマウントの端面(図10(b)のP部)にぶつかっ
て、排出されないということはない。更に排出側マガジ
ン61内のフィルムマウント102はマウント押え板5
4と、仕切りバネ62の水平部62dによって水平にし
ようというモーメントが加わり、排出動作の妨げを防い
でいる。
【0058】図6に示す押出板78が原点側リミットス
イッチ91をONした時点でフィーダモータ71は停止
し、排出動作が終了する。押出板78のマウント押出部
78aの原点側78bは斜面となっており、挿入側マガ
ジン部に入っているフィルムマウント102を押し退け
て進むので、挿入側マガジン部に入っているフィルムマ
ウント102と押出板78がぶつかって停止してしまう
ことなく、原点側リミットスイッチ91をONする原点
位置まで戻ることが出来る。
【0059】当然挿入動作だけを続けて行えば、フィル
ムマウント102が詰まってしまうので、もし行った場
合は挿入動作命令の連続発行は無効とし、ホストコンピ
ュータまたは画像入力装置でエラー表示を行う。無効の
方法としては、ホストコンピュータまたは画像入力装置
のメモリを使用し、挿入動作命令が発行されると、それ
をメモリに記憶しておく。その記憶は排出動作命令が発
行されるまで保持され、排出動作命令でクリアされるよ
うにしておけば良い。挿入動作命令が記憶されたまま
で、挿入動作命令が入力されると、ホストコンピュータ
または画像入力装置でエラーを表示し、命令を実行しな
い。
【0060】この様にフィルムマウント挿入口が前面に
あり、挿排出口が同一で、画像読み取りを前面から奥に
向かって走査する画像入力装置においては、オートフィ
ーダの構成をマガジン部を挿入口に対し略直角に配置
し、且つ挿入マガジン部と排出マガジン部を横に並べ、
且つ押出板で挿入動作を行い、ローラーで排出動作を行
う構成にすることによって、最も簡素なオートフィーダ
を実現することが可能となる。
【0061】図12に画像入力装置本体111及びオー
トフィーダ112のそれぞれに設けられた各部材の電気
的接続構成を示す。図2に示す主基板5には制御回路
(CPU)113が設けられている。画像入力装置本体
111側に設けられたステッピングモータ11はモータ
ドライバ回路114を介してCPU113に接続されて
おり、LEDブロック37はLEDドライバ回路115
を介してCPU113に接続されている。またCCD4
3はタイミング発生回路116を介してCPU113に
より駆動され、CCD43からの出力は前置増幅器11
7及びA/Dコンバータ118を介してCPU113に
入力される。さらにフォトセンサ48及びリミットスイ
ッチ49はそれぞれCPU113に接続されており、A
Fモータ31はモータドライバ回路119を介してCP
U113に接続されている。
【0062】一方、オートフィーダ112側に設けられ
たマイクロスイッチ57,原点側リミットスイッチ9
1,挿入側リミットスイッチ92は、それぞれコネクタ
120,121,122を介してCPU113に接続さ
れており、フィーダモータ71はコネクタ123及びモ
ータドライバ回路124を介してCPU113に接続さ
れている。さらにCPU113は画像入力装置側インタ
ーフェイス125及びホストコンピュータ側インターフ
ェイス126を介してホストコンピュータ127に接続
されている。またCPU113とインターフェイス12
5との間にはホストコンピュータ127から発せられる
命令を記憶したり、画像入力装置内の種々のデータを記
憶しておくメモリ128が設けられている。
【0063】次に本実施例における主要な動作のシーケ
ンスについて説明する。
【0064】(電源投入時のシーケンス)電源投入時に
は、まず既に画像入力装置111内にフィルムマウント
102が入っているかを確認し、入っていれば画像入力
装置111はイジェクトを行い、オートフィーダ112
はフィルムマウント102の排出動作を行い、これによ
り誤って次のフィルムマウント102を挿入し、フィル
ムマウント102や機構の破壊、故障を防止する。また
電源投入時直後の挿入動作におけるエラーも防止する。
【0065】オートフィーダ112は画像入力装置11
1からフィルムマウント102の排出時は、フィルムマ
ウント102を画像入力装置111に挿入する為の押出
板78を原点位置に戻す動作を行うが、押出板78の位
置に関わらず原点位置方向に移動する動作を行う。
【0066】電源立ち上げ直後は、押出板78が不定の
位置に停止している可能性がある。不定位置を検出して
も良いが、フィルムマウント102が画像入力装置11
1内に残っている際は必ず取り出すので、動作としては
通常排出動作の一定時間(押出板78が原点側リミット
スイッチ91から挿入側リミットスイッチ92まで移動
する時間)だけ、取出し動作を行えば良い。本実施例の
場合、一定時間は10秒としている。
【0067】電源投入時の状態によって、マウント押出
板78が一定時間以内に原点位置に早く戻ってしまう場
合がある。この時押出板78は原点側リミットスイッチ
91をONし、フィーダシャシー52の制限に当り動作
が規制されるが、押出板78を駆動するベルト部にはス
リップ機構を設けているので、ベルト76が切れる等の
故障、破壊はない。
【0068】(オートフィーダなしの場合のシーケン
ス)次に画像入力装置111にオートフィーダ112が
装着されていない場合のシーケンスについて説明する。
オートフィーダ112が装着されているか否かの判断
は、画像入力装置111の主基板5とオートフィーダ1
12とを電気的に接続しているジョイント部、つまりコ
ネクタ120乃至123等にコネクタが接続されると信
号が通るようなセンスピンを設けておけば良い。オート
フィーダ112が装着されていないと、電源投入時の画
像入力装置111本体内のフィルムマウント有無検出は
行わない。またフィルムマウント排出時、オートフィー
ダ112とタイミングを合わせる必要がないので、オー
トフィーダ排出動作開始位置への画像入力装置111の
キャリッジ部の移動は行わない。それによりオートフィ
ーダ112が装着されていない場合の時間短縮ができ
る。
【0069】(フィルムマウント有無の確認方法)次に
画像入力装置111内のフィルムマウント102の有無
の確認方法について説明する。キャリッジ部を副走査方
向に移動させ、画像読取りアパーチャー位置内でCCD
43の1ラインのデータを読み取る。このデータと予め
取っておいた図13(a)に示すような素通し時のデー
タと比較する。この素通しデータは図13(b)に示す
ようなシェーディング補正された素通しデータを利用し
てもよい。両者のデータが同等であればフィルムマウン
ト102が存在せず、異なればフィルムマウント102
が挿入されていると判断する。
【0070】また別の確認方法としては、キャリッジ部
のアパーチャー及びCCD43の受光範囲は、フィルム
マウントアパーチャーやフィルムホルダのアパーチャー
より長い為、フィルムマウント102が画像入力装置1
11内に存在すれば、CCD信号の両端位置近傍の画素
が遮光され、図13(C)に示すように画素データは0
またはほぼ0となり、フィルムマウント102が挿入さ
れていると判断する。
【0071】素通しデータと画像読み取りアパーチャー
位置内でのデータ比較方法は、両者のデータの各々の積
分値を求め比較し、ほぼ同等であればフィルムマウント
102が存在しないと判断する。また両者のデータの各
々の画素の差分を取りその和がほぼ0であればフィルム
マウント102が存在しないと判断してもよい。当然画
像読み取りアパーチャー位置内での1ラインのデータ
は、素通しデータを取ったときと同じCCDの蓄積時間
で、シェーディング補正の掛かっていないデータであ
る。
【0072】他の実施例としてフィルムマウント102
のアパーチャー枠外(フィルムの無いところ)を使用し
ても実現できる。その場合アパーチャー枠外の1ライン
データを取ると、遮光状態と等価となり、CCD信号の
出力は全てゼロまたはほぼゼロとなり、フィルムマウン
ト102が挿入されていると判断する。
【0073】またフィルムにはベースがあり、ある程度
の濃度を持っている。そのためCCD43の同一蓄積時
間の元では、素通し時のCCD出力に比べフィルムが存
在すると必ず出力が下がる。そこでフィルムマウント1
02のフィルム部分を使用し、フィルムが存在すると、
CCD43がある蓄積時間の元で絶対にある出力値を超
えない閾値を設けておき、その閾値を超えているか否か
でフィルムマウント102の有無を検出することもでき
る。
【0074】オートフィーダ112と画像入力装置の主
基板5とは先に説明したように電気的にジョイントされ
ているので、画像入力装置111はオートフィーダ11
2が装着されているか否か認識することが出来る。オー
トフィーダ112が装着されていないときには、前記画
像入力装置111内のフィルムマウント102有無検出
をせず、電源投入時のイニシャライズに掛かる時間を短
くできる。
【0075】(ジャム検出)次にフィルムマウント10
2のジャム検出について説明する。フィルムマウントジ
ャム検出は、電源投入時、挿入動作時、排出動作時に、
まずフィーダブロック51の中央に設けられたマイクロ
スイッチ57の状態を検出する。ON状態であれば、前
回の挿入動作途中に不具合があり、フィルムマウント1
02が挿入経路の途中に残留していることが分かる。こ
の状態で次のフィルムマウント102を挿排出すると、
フィルムマウント102の破損等につながる為、本体側
にエラーメッセージを発行して、エラー表示を行う。マ
イクロスイッチ57がONされていなければ、次のフィ
ルムマウント102を挿排出しても支障無い。
【0076】挿入動作時には、ジャム検出後押出板78
の原点側リミットスイッチ91の状態を確認する。これ
はユーザーが押出板78を移動させてしまう可能性があ
るためである。原点側リミットスイッチ91がONされ
ていないと、押出板78が原点位置にないことになり、
このまま挿入方向に移動させてもフィルムマウント10
2を押すことが出来ない。そこで、フィーダモータ71
を回転し押出板78を原点側リミットスイッチ91が押
されるまで原点位置側に移動させる。
【0077】(フィルムマウントの終了検出)次に挿入
フィルムマウントの終了検出について説明する。終了検
出はフィルムマウント102の挿入動作中に以下の手順
で行われる。挿入動作中、フィルムマウント102が押
出板78に押されて移動すれば、前記のマイクロスイッ
チ57はOFF状態から一時ONし、またOFF状態に
戻る。しかし、この状態を経ずに、つまりOFF状態の
まま挿入側リミットスイッチ92がONされた場合はフ
ィルムマウント102が送られていなかったことにな
り、フィルムマウント102の終了を検出する。
【0078】フィルムマウント102の終了を検出した
ら、押出板78を挿入側リミットスイッチ92をONさ
せる位置まで移動させ、フィーダモータ71は動作を終
了する。マウント終了検出時の動作はこの動作をもって
終了となる。動作終了時に押出板71を挿入側で止めて
おけば、次回電源投入時画像入力装置111内にフィル
ムマウント102が存在しなかった場合、押出板78を
原点側に移動させる初期動作が不要になり、イニシャラ
イズ時間を短くできる。また画像入力装置111内に、
フィルムが存在した場合でも押出板78の駆動機構にス
リップ機構を設けておけば、押出板78が原点側にあっ
ても、前記排出動作に掛かる一定時間、本実施例の場合
10秒間排出動作を行え、画像入力装置111からフィ
ルムマウント102の排出を行えばよい。
【0079】またホストコンピュータ127等で、終了
する際に、現在画像入力装置111に挿入されているフ
ィルムマウント102の画像処理を終了する際、フィル
ムマウント102を本体に残したまま終了するか、排出
して終了するか選択支持できるようになっている。本体
に残したまま終了を選択した場合には、画像入力装置1
11は排出動作を行わず、フィーダのみ押出板78を原
点側に移動し終了する。本体から排出して終了を選択し
た場合は画像入力装置111及びフィーダ112は排出
動作を行い、押出板78は原点側に移動し終了する。こ
れは再電源投入時に再度同じフィルムを画像処理したい
場合に有効となる。この場合は電源投入時にフィルム有
り無しの検出を行って強制的に排出してしまうという動
作は行わない。
【0080】フィルムマウント102の終了検出は、挿
入側マガジン部の空を直接センサーを使用し検出しても
よい。
【0081】挿入側マガジン部にフィルムマウント10
2が無くなると、フィルムマウント終了を本体側に知ら
せ、それ以降の挿排出動作は行わない。これにより無人
運転時に何時までも無駄な動作をさせないことができ
る。
【0082】(副走査キャリッジ移動シーケンス)次
に、本実施例による画像入力装置111及びオートフィ
ーダ112の操作手順を図14乃至図27に示すフロー
図を参照して説明する。図14乃至図17は、画像入力
装置111本体側のキャリッジ15の副走査方向の移動
シーケンスを示すフロー図である。キャリッジ15は図
17に示すように、ステッピングモータ11をCW方向
に回転させることにより、フィルムマウント102の排
出(EJ)位置(アドレス0)方向に移動し、CCW方
向に回転させることにより、読み取り終了位置(アドレ
ス5)方向に移動する。アドレス0とアドレス5との間
のアドレス1はフィルムマウント102の挿入位置、ア
ドレス2はフォトセンサ48がONとなる位置である。
アドレス2においてシェーディング補正が行われる。ま
たアドレス3はフィルムマウント102の画像の読み取
り開始位置、アドレス4はフィルムマウント102を排
出するときのオートフィーダ112の排出動作開始位置
である。アドレス4はAF原点検出位置でもある。
【0083】図14は電源投入時のフロー図である。ス
テップS101において、フォトセンサ48がキャリッ
ジ15に設けられた腕部15aによって遮光されている
か否かを検出する。遮光されていなければステップS1
02において、ステッピングモータ11をCW方向に回
転させ、ステップS103においてフォトセンサ48が
遮光されたことを検出したら、ステップS104におい
て、ステッピングモータ11の回転を停止する。次にス
テップS105において、ステッピングモータ11の回
転によりキャリッジ15を図17に示す副走査アドレス
2へ移動した後、ステップS106において、ステッピ
ングモータ11の回転を停止し、ステップS107にお
いて、シェーディング補正を行う。
【0084】ステップS101において、フォトセンサ
48が遮光されていることを検出したときは、ステップ
S105に移る。ステップS107でシェーディング補
正を行った後、ステップS108において、画像入力装
置111本体にオートフィーダ112が装着されている
か否かを検知する。オートフィーダ112が装着されて
いればステップS109において、ステッピングモータ
11によりキャリッジ15を図17に示す副走査アドレ
ス3へ移動し、ステップS110において、キャリッジ
15内のフィルムマウント102の有無の検出を行う。
フィルムマウント102があればステップS111にお
いて、キャリッジ15を副走査アドレス4へ移動し、ス
テップS112において、ステッピングモータ11の回
転を停止する。
【0085】ステップS110において、フィルムマウ
ント102が検出されなければ、ステップS113に移
る。フィルムマウント102の有無に拘らず、ステップ
S113乃至S115とステップS116とが並行して
行われる。ステップS113では、副走査アドレス4で
あるAF原点位置にキャリッジ15が移動したので、ス
テップS113ではAFモータ31によりオートフォー
カス原点の検出を行う。次にステップS114で副走査
アドレス0であるEJ位置にキャリッジ15を移動させ
て、ステップS115でキャリッジ15の移動を停止す
る。並行して行われるステップS116では後述するオ
ートフィーダ制御Iを行う。その後ステップS117に
おいて、ステッピングモータ11によりキャリッジ15
を副走査アドレス1へ移動した後、ステップS118に
おいて、ステッピングモータ11の回転を停止する。ス
テップS108でオートフィーダ112が装着されてい
ないことを検知した場合は、直接ステップS113に移
り、ステップS114,S115,S117,S118
の操作を行う。
【0086】図15はオートフィーダが取り付けられた
場合のフィルム挿入時のフロー図である。まずステップ
S201で、キャリッジ15の光軸方向の高さを変える
ピントポジション1の制御を行う。次にステップS20
2乃至S205において、それぞれ電源投入時のステッ
プS101乃至S104と同様の操作を行う。その後ス
テップS206において、ステッピングモータ11によ
りキャリッジ15を副走査アドレス1へ移動した後、ス
テップS207において、ステッピングモータ11の回
転を停止し、ステップS208において、後述するオー
トフィーダ制御IIを行う。
【0087】ステップS202において、フォトセンサ
48が遮光されていることを検知した場合は、ステップ
S209において、ステッピングモータ11をCCW方
向に回転し、ステップS210において、フォトセンサ
48の遮光解除が検出されたときにステップS205に
おいて、ステッピングモータ11の回転を停止する。こ
の状態において、キャリッジ15の副走査方向の原点が
検出される。
【0088】図16はフィルム排出時のフロー図であ
る。ステップS301において、オートフィーダ112
が画像入力装置111本体に装着されているか否かを検
出する。装着されていればステップS302において、
後述するピントポジション2の制御を行い、装着されて
いなければこの制御は行わない。以下のステップS30
3,S304,S305の操作はそれぞれ電源投入時の
ステップS101,102,103の操作と同様であ
り、ステップS306,S307,S308の操作はそ
れぞれフィルム挿入時のステップS205,S209,
S210の操作と同様である。
【0089】ステップS306でステッピングモータ1
1の回転を停止した後、ステップS309で再びオート
フィーダ112の装着の有無を検知し、装着されている
場合はステップS310において、ステッピングモータ
11によりキャリッジ15を副走査アドレス4へ移動す
る。これは画像入力装置111とオートフィーダ112
との動作を同期させるためである。次にステップS31
1において、ステッピングモータ11によりキャリッジ
15を副走査アドレス0へ移動した後、ステップS31
2において、ステッピングモータ11の回転を停止す
る。同時にステップS313において、後述するオート
フィーダ制御IIIを行う。次にステップS314におい
て、キャリッジ15をステッピングモータ11により副
走査アドレス1へ移動した後、ステップS315におい
て、ステッピングモータ11の回転を停止し、次のフィ
ルムマウント102の挿入に対して待機する。
【0090】(オートフォーカスシーケンス)図18は
画像入力装置111本体側に設けられたオートフォーカ
ス機構の作動シーケンスを示すフロー図であり、図19
はAFモータ31の回転とフォーカスカム27の変位置
との関係を示す線図である。図19において、図1に示
すフォーカスカム27の側面27bに形成された突起2
7cがリミットスイッチ49をONとしたときのフォー
カスカム27の回転角を0度とし、このときのフォーカ
スブロック25の突起25bがカム面27aに当接する
位置を原点とする。またAFモータ31によりフォーカ
スカムがCCW方向に−45度回転したときの突起25
bがカム面27aに当接する位置をピントポジション1
とし、−90度回転したときの位置をピントポジション
2とする。原点からピントポジション1までフォーカス
カム27を回転させるときのAFモータ31の回転は5
3ステップであり、ピントポジション2まで回転させる
ときは106ステップである。またピントポジション1
における突起25bの光軸方向の変位量を0とすると、
原点位置の変位量は+1mmであり、ピントポジション
2における変位量は−1mmである。前述したように読
み取り位置におけるそれぞれの変位量は+0.5mm,
−0.5mmとなる。
【0091】図18(a)は電源投入時のオートフォー
カス原点検出を行うフロー図である。ステップS401
において、リミットスイッチ49がONであるか否かの
検出を行う。ONであればステップS402において、
AFモータ31を50パルスCCW方向に回転した後、
ステップS403において、AFモータ31の回転を停
止する。次にステップS404において、リミットスイ
ッチ49がONかOFFかの確認を行う。OFFであれ
ばリミットスイッチ49が正常と判断され、ステップS
405において、AFモータ31をCW方向に回転し、
ステップS406において、リミットスイッチ49のO
Nを検出したときに、ステップS407において、AF
モータ31の回転を停止する。ステップS404でリミ
ットスイッチ49がONのままであることを検知したと
きは、異常と判断してステップS408において、エラ
ー表示を行う。ステップS401において、リミットス
イッチ49がOFFであることを検出した場合は、ステ
ップS405に移る。
【0092】図18(b)はフィルム挿入時のピントポ
ジション1の制御を行うフロー図である。ステップS5
01において、ピントアドレス0からAFモータ31を
CCW方向に53パルス回転させ、フォーカスカム27
を図19に示すピントポジション1の位置とした後、ス
テップS502において、AFモータ31の回転を停止
する。
【0093】図18(C)はフィルム排出時のピントポ
ジション2の制御を行うフロー図である。ステップS6
01において、ピントアドレス0からAFモータ31を
CCW方向に106パルス回転させ、フォーカスカム2
7を図19に示すピントポジション2の位置とした後、
ステップS602において、AFモータ31の回転を停
止する。
【0094】(オートフィーダシーケンス)図20乃至
図27はオートフィーダ112のシーケンスを示すフロ
ー図である。図20は電源投入時のオートフィーダ制御
Iを示すフロー図であり、まずステップS701におい
て、フィルム搬送路51dに設けられたマイクロスイッ
チ57がONかOFFかの検出を行う。マイクロスイッ
チ57がOFFであれば、前文で詳細に説明した方法に
より、ステップS702において、画像入力装置111
本体内にフィルムマウント102が存在するか否かを検
出する。ステップS701において、マイクロスイッチ
57がONであれば、フィルム搬送路51dにフィルム
マウント102が残存しているので、ステップS703
においてエラー表示を行う。
【0095】ステップS702において、フィルムマウ
ント102が存在する場合は、ステップS704におい
て、フィーダモータ71をCW方向に10秒間回転し
て、フィルムマウント102の排出を行う。ステップS
702において、フィルムマウント102が存在しない
場合は、ステップS705において、原点側リミットス
イッチ91がONであるか否かを検出する。原点側リミ
ットスイッチ91がONであれば、押出板78が原点位
置にあるので操作を終了する。OFFであればステップ
S706において、フィーダモータ71をCW方向に回
転し、押出板78を原点方向に移動して初期化する。
【0096】次にステップS707において、ステップ
S704及びS706でフィーダモータ71をCW方向
に回転したときに、原点側リミットスイッチ91がON
であるか否かを検出する。ONであれば、ステップS7
08において、フィーダモータ71の回転を停止して操
作を終了する。一定時間(例えば10秒間)フィーダモ
ータ71がCW方向に回転してもOFFであればステッ
プS709において、スイッチ91に破損等のエラーが
発生したと判断してフィーダモータ71の回転を停止
し、ステップS710においてエラー表示をする。
【0097】図21はフィルム挿入時のオートフィーダ
制御IIを示すフロー図であり、まずステップS801に
おいて、マイクロスイッチ57がONかOFFかの検出
を行う。マイクロスイッチ57がONであれば、ステッ
プS802においてエラー表示を行い、操作を終了す
る。OFFであれば、ステップS803において、原点
側リミットスイッチ91がONであるか否かを検出す
る。OFFであればステップS804において、フィー
ダモータ71をCW方向に回転して押出板78を原点方
向に移動する。その後ステップS805,S806,S
807,S808において、それぞれオートフィーダ制
御IにおけるステップS707,S708,S709,
S710と同様の操作を行う。
【0098】ステップS803で原点側リミットスイッ
チ91のONが検出されるか、ステップS806でフィ
ーダモータ71の回転が停止して、押出板78が原点位
置にきたら、ステップS809において、フィーダモー
タ71をCCW方向に回転し、押出板78によりフィル
ムマウント102の挿入を行う。次にステップS810
において、10秒以内の挿入動作後、挿入側リミットス
イッチ92がONかOFFかを検出する。ONであれば
ステップS811において、フィーダモータ71の回転
を停止し、OFFであればステップS812において、
フィーダモータ71の回転を停止し、ステップS813
においてエラー表示をする。ステップS811でフィー
ダモータ71の回転が停止したとき、ステップS814
において、押出板78の移動中にマイクロスイッチ57
がOFF−ON−OFFとなったか否かを検出する。そ
うであればフィルムマウント102がフィルム搬送面5
1dを通過したことになり、そうでなければ、ステップ
S815において、挿入側マガジン53内の挿入フィル
ムがなくなったと判断されて、操作を終了する。
【0099】本実施例では、検出スイッチとしてマイク
ロスイッチ57を用いたが、フォトセンサなどを用いて
もよい。
【0100】図22はフィルム排出時のオートフィーダ
制御IIIを示すフロー図であり、まずステップS901
において、マイクロスイッチ57がONかOFFかの検
出を行う。マイクロスイッチ57がONであれば、ステ
ップS902においてエラー表示を行い、操作を終了す
る。OFFであれば、ステップS903において、挿入
側リミットスイッチ92がONであるか否かを検出す
る。OFFであれば押出板78は挿入側リミットスイッ
チ92から離れた位置にあり、ステップS904におい
て、フィーダモータ71をCW方向に回転して押出板7
8を原点方向に移動する。この移動を10秒間行えば、
押出板78がどの位置にあっても原点側に到達し、その
間にゴムローラ85によりフィルムマウント102の排
出が行われる。そして、ステップS905において、原
点側リミットスイッチ91がONかOFFかを検出し、
ONであれば正常に作動したとしてステップS906に
おいて、フィーダモータ71の回転を停止して操作を終
了する。OFFであればステップS907において、フ
ィーダモータ71の回転を停止し、ステップS908に
おいてエラー表示を行う。なお、ここで説明したマイク
ロスイッチ57はフォトセンサであってもよい。
【0101】ステップS903において、挿入側リミッ
トスイッチ92がONであれば、押出板78は挿入端に
あり、ステップS909において、フィーダモータ72
をCW方向に回転すれば、押出板78は原点側に移動す
る。このときステップS910において、10秒間以内
の移動時間内に原点側リミットスイッチ91がONとな
るか否かを検出し、ONとなれば正常に作動したとして
ステップS911において、フィーダモータ71の回転
を停止して操作を終了する。ONとならなければステッ
プS912において、フィーダモータ72の回転を停止
し、ステップS913においてエラー表示を行う。
【0102】(画像処理終了命令)次に図12に示すホ
ストコンピュータ127からの画像処理終了命令が発行
された場合の対応を、図23に示すフロー図を参照して
説明する。ステップS1101において、前記命令が画
像入力装置111本体内にフィルムマウント102を残
したまま終了する命令であるかどうか判断する。残さず
に終了する命令である場合にはステップS1102にお
いて、図16に示すフィルム排出動作を行う。残したま
ま終了する命令である場合はステップS1103におい
て、フィーダモータ71をCW方向に10秒間回転し
て、押出板78を原点側に移動する。次にステップS1
104において、原点側リミットスイッチ91がONか
OFFかを検出し、ONであればステップS1105に
おいて、フィーダモータ71の回転を停止して操作を終
了する。OFFであればステップS1106において、
フィーダモータ71の回転を停止し、ステップS110
7においてエラー表示を行う。
【0103】次に、ホストコンピュータ127からの挿
入動作命令が連続して発行された場合の処理について、
図24乃至図27のフロー図を使って説明する。
【0104】(排出動作命令)図24は、ホストコンピ
ュータ127から排出動作命令が発行された場合のフロ
ー図である。ステップS1201において、ホストコン
ピュータ127から排出動作命令が発行されると、ステ
ップS1202で、図12に示すメモリ128に挿入動
作命令が記憶されているか否かを判断する。この挿入動
作命令のメモリ128への記憶は、後述するステップS
1303,S1403,S1407,S1507および
S1503等で行われたものである。挿入動作命令が記
憶されていれば、ステップS1203において、メモリ
内の挿入動作命令を消去し、ステップS1204に進
む。また、挿入動作命令が記憶されていなければそのま
まステップS1204に進む。ステップS1204にお
いては、ステッピングモータがCW方向に回転してキャ
リッジ15を排出方向に移動させる排出動作を実行す
る。図24のような排出動作命令が発行された場合の処
理を行い、且つ、以下の3つの挿入動作のうちのいずれ
かの処理をすることでスキャナ本体に2枚以上のフィル
ムの挿入を防止する。
【0105】(挿入動作命令)図25乃至図27は、連
続して挿入動作命令が発行された際の3つの対応を表し
たものである。
【0106】図25に示す場合は、ステップS1301
で、挿入動作命令が発行されると、ステップS1302
でメモリ128に以前の挿入動作命令が記憶されている
か否かを検出する。命令が記憶されていなければ、ステ
ップS1303において、挿入動作命令を記憶し、ステ
ップS1304に進んで、挿入動作を実行する。命令が
記憶されていれば、連続して挿入動作命令が発行された
として、ステップS1305でエラー動作(エラー表示
及び音声や、新たな挿入動作命令の無効)を行う。図2
6,図27のフロー図と異なり、新たな挿入動作命令が
記憶されることはない。
【0107】図26に示す場合は、ステップS1401
において挿入動作命令が発行されたとき、ステップS1
402において、メモリ128に前の挿入動作命令が記
憶されているか否かを検出し、記憶されていれば、ステ
ップS1403において、新しくきた挿入動作命令をメ
モリ128に記憶保持する。次にステップS1404に
おいて、前のフィルムマウント102の画像読み取り処
理が終了した後、ステップS1405において、そのフ
ィルムマウント102の排出動作を実行し、次にステッ
プS1406において、新しくきた挿入動作命令に基づ
いて挿入動作を実行する。ステップS1402におい
て、前の挿入動作命令が記憶されていなければ、ステッ
プS1407において、メモリ128に挿入動作命令を
記憶し、ステップS1408において、この挿入動作命
令に基づいて挿入動作を実行する。
【0108】図27に示す場合のステップS1501,
S1502,S1503,S1505,S1506,S
1507,S1508は、それぞれ図26に示すステッ
プS1401,S1402,S1403,S1405,
S1406,S1407,S1408と同様であり、ス
テップS1504において、既に挿入されているフィル
ムマウント102の読み取り処理を中止する処理のみ異
なる。すなわち、画像入力装置111が画像読み取り動
作中であってもその処理を中断し、ステップS1505
で排出動作を実行し、ステップS1506において、新
しくきた挿入動作命令に基づいて挿入動作を実行する。
【0109】
【発明の効果】以上のように本発明の画像入力装置によ
れば、モータによって駆動されるフォーカス調整機構を
利用して、原稿の挿入排出時にキャリッジの光軸方向の
位置を変えるようにしたので、厚さの異なる原稿におい
ても挿入排出動作を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像入力装置の一実施例の構成を示す
斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のキャリッジが前面パネル側に移動した状
態を示す平面図である。
【図5】本発明の画像入力装置用フィーダの一実施例の
構成を示す斜視図である。
【図6】図5のフィーダの背面からの斜視図である。
【図7】図5のD−D線断面図である。
【図8】図5のE−E線断面図である。
【図9】図5の仕切りバネの構成を示す側面図及び平面
図である。
【図10】仕切りバネにより排出側マガジン部のフィル
ムマウントを平行にする作用を説明する平面図である。
【図11】フィルムマウントの挿入、排出時におけるキ
ャリッジのピント方向の位置を示す平面図である。
【図12】本発明の画像入力装置及びフィーダの一実施
例の電気的接続構成を示すブロック図である。
【図13】CCDが読み取るデータ例を示す線図であ
る。
【図14】副走査キャリッジの電源投入時の移動シーケ
ンスを示すフロー図である。
【図15】副走査キャリッジのフィルム挿入時の移動シ
ーケンスを示すフロー図である。
【図16】副走査キャリッジのフィルム排出時の移動シ
ーケンスを示すフロー図である。
【図17】副走査キャリッジのアドレスを示す線図であ
る。
【図18】オートフォーカスシーケンスを示すフロー図
である。
【図19】オートフォーカスのピントポジションを示す
線図である。
【図20】オートフィーダの電源投入時の制御シーケン
スを示すフロー図である。
【図21】オートフィーダのフィルム挿入時の制御シー
ケンスを示すフロー図である。
【図22】オートフィーダのフィルム排出時の制御シー
ケンスを示すフロー図である。
【図23】ホストコンピュータから画像処理終了命令が
発行された場合の対応を示すフロー図である。
【図24】ホストコンピュータからフィルム排出動作命
令が発行された場合の対応を示すフロー図である。
【図25】ホストコンピュータからフィルム挿入動作命
令が発行された場合の対応を示すフロー図である。
【図26】ホストコンピュータからフィルム挿入動作命
令が発行された場合の他の対応を示すフロー図である。
【図27】ホストコンピュータからフィルム挿入動作命
令が発行された場合のさらに他の対応を示すフロー図で
ある。
【図28】従来の画像入力装置用フィーダの一例の構成
を示す斜視図である。
【符号の説明】
15 キャリッジ 25 フォーカスブロック(位置調整機構) 31 AFモータ 37 LEDブロック(光源) 51d フィルム搬送面(原稿搬送面) 85 ゴムローラ(ローラ対) 102 フィルムマウント(原稿) 113 CPU(制御手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を装着して副走査方向に走行するキ
    ャリッジと、 前記副走査方向に直交する位置に配置され、前記原稿を
    照明する光源と、 前記光源の光軸方向の前記キャリッジの位置を調整する
    位置調整機構とを備える画像入力装置本体に対し、前記
    原稿の挿入及び排出を行うフィーダを着脱可能に装着し
    てなる画像入力装置であって、 前記原稿の挿入及び排出時に、前記位置調整機構により
    前記キャリッジの光軸方向の位置を、それぞれ第1の所
    定位置及び前記第1の所定位置とは異なる第2の所定位
    置に設定するように制御する制御手段を設けたことを特
    徴とする画像入力装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿の挿入時における前記キャリッ
    ジの第1の所定位置は、前記フィーダの原稿搬送面と前
    記キャリッジの中心面との位置の差が前記原稿を支持す
    る部材の最小厚さのほぼ半分の位置であることを特徴と
    する請求項1に記載の画像入力装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿の排出時における前記キャリッ
    ジの第2の所定位置は、前記フィーダに設けられる前記
    原稿を排出するローラ対の当接面と前記キャリッジの中
    心面とがほぼ一致する位置であることを特徴とする請求
    項1に記載の画像入力装置。
  4. 【請求項4】 前記位置調整機構は、前記画像入力装置
    本体に設けられた前記原稿のフォーカス調整機構である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像入力装置。
  5. 【請求項5】 前記フォーカス調整機構はモータによっ
    て駆動されることを特徴とする請求項4に記載の画像入
    力装置。
JP6146202A 1994-06-24 1994-06-28 画像入力装置 Withdrawn JPH0818856A (ja)

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