JPH08145826A - 時系列圧力分布画像による動物体属性識別装置 - Google Patents

時系列圧力分布画像による動物体属性識別装置

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JPH08145826A
JPH08145826A JP28169394A JP28169394A JPH08145826A JP H08145826 A JPH08145826 A JP H08145826A JP 28169394 A JP28169394 A JP 28169394A JP 28169394 A JP28169394 A JP 28169394A JP H08145826 A JPH08145826 A JP H08145826A
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JP
Japan
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time
pressure distribution
series
pressure
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JP28169394A
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Junji Yamato
淳司 大和
Kyoko Sudo
恭子 数藤
Akira Tomono
明 伴野
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ある場所を通過する動物体の属性を,安定して
高精度に識別できる装置を提供する。 【構成】物体が通過するときの圧力センサ部2の出力か
ら2次元圧力分布を時系列に取り込み,それらの時系列
圧力分布画像について重畳圧力分布画像をもとに位置の
正規化を行い,時系列圧力分布画像の各時刻の圧力分布
形状の特徴を抽出して,学習時には辞書データ格納部8
に登録しておく。識別時には,未知物体の入力に対して
同様に抽出した時系列圧力分布画像の特徴と,辞書デー
タとを時間正規化した上で照合して最も近いものを識別
結果とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は装置上を通過する動物体
の属性を識別する,または通過した動物体の同一,不同
一を判定する装置であって,特に圧力センサから得られ
た時系列圧力分布画像に基づく照合を行う動物体属性識
別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動物体の属性を識別するための従来の技
術の多くは,TVカメラから取得された画像を使用した
ものであった。圧力センサの使用は,医療などの一部用
途において医師が患者の足圧力分布などを測定する道具
として使用されているが,自動的な属性の入出力を目的
とした技術開発は行われていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】TVカメラにより取得
された画像を使用して属性識別を行う方法には,画像の
収録条件,具体的には照明条件,撮影角度などによって
得られる画像が安定しないため,限られた条件下でしか
使用できないという問題点があった。
【0004】本発明は上記問題点の解決を図り,照明条
件や撮影角度などの収録条件に影響されないで安定して
高精度に動物体の属性を識別することができる装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め,本発明の時系列圧力分布画像による動物体属性識別
装置は,圧力センサと,その圧力センサの出力する足圧
分布を取り込む手段と,取り込んだ足圧分布から時系列
の圧力分布値と形状の特徴を抽出する手段と,その時系
列圧力分布の特徴を照合データと比較することにより類
似度を算出する手段とを有する構成を基本とする。
【0006】また,請求項2の発明では,特に,圧力分
布センサの圧力分布値の一定値以下の出力をノイズとし
て除去する前処理を付加した構成とする。また,請求項
3の発明では,特に,特徴ベクトルの正規化を行う手段
を付加した構成とする。
【0007】また,請求項4の発明では,特に,時系列
圧力分布画像の足型形状の位置正規化を,重畳圧力分布
画像をもとに行う手段を付加した構成とする。また,請
求項5の発明では,特に,時系列圧力分布画像の足型形
状を多重解像度表現し,各解像度に対して異なる重み係
数を掛けて特徴ベクトルを算出する手段を付加した構成
とする。
【0008】また,請求項6の発明では,特に,時系列
中の特徴的な時刻をもとに分割した区間毎に時間方向の
正規化を行う手段を付加した構成とする。
【0009】
【作用】本発明によれば,圧力センサにより感知した圧
力分布画像の時系列をもとに識別を行うので,所定の通
過位置に置かれた圧力センサ上を通過した動物体の属性
の識別または同一,不同一の判定を,照明などの環境条
件に影響されないで安定に行うことができる。
【0010】特に,請求項2の発明の場合,圧力センサ
の出力値において例えば通常の人間の足圧の最大値に対
して1.5%〜4%をしきい値として,それ以下の出力値
を足の引きずり等によるノイズとして除去することによ
り,識別精度を高くすることができる。
【0011】また,請求項3の発明の場合,平均圧力値
が一定となるように照合対象の正規化を行うので,複数
の圧力センサを用いる場合の個体差の影響や圧力センサ
の経年変化の影響を軽減することができる。また,例え
ば人間の個人同定に用いた場合などに,荷物を持ったと
きと荷物を持たないときの識別ミスを少なくすることが
できる。
【0012】また,請求項4の発明の場合,重畳圧力分
布画像を用いて,時系列圧力分布画像についての位置の
正規化を行うことにより,センサ内での足の位置の変動
によるマッチングの不安定さを原因とする識別ミスを軽
減することができる。
【0013】また,請求項5の発明の場合,得られた時
系列圧力分布画像をモザイク化により多重解像度表現
し,複数の解像度の結果から特徴ベクトルを算出するの
で,局所的なノイズや出力値のゆらぎの影響をなくして
高精度で識別することが可能になる。
【0014】また,請求項6の発明の場合,時系列中の
特徴的な時刻により分割した一定数の区間毎に時間方向
の伸縮を行うので,時間の正規化を精度よく行うことが
できる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の実施例を説明する図である。
図において,1は動物体の例である靴,2は圧力センサ
部,3は前処理部,4は重畳画像作成部,5は位置正規
化部,6は特徴抽出部,7は濃度正規化部,8は辞書デ
ータ格納部,9は時間正規化部,10は識別処理部,1
1は識別結果出力手段を表す。
【0016】本実施例においては,圧力センサ部2上を
歩行する人物の足圧分布を取得し,その圧力分布に対し
て前処理部3による前処理,重畳画像作成部4による重
畳画像作成,位置正規化部5による時系列画像の位置正
規化,特徴抽出部6による特徴抽出,濃度正規化部7に
よる濃度正規化を行い,特徴ベクトルを作成する。
【0017】図1においては,学習時と識別時の制御お
よびデータのフローが示されている。すなわち,学習時
には,既知の入力に対して前記の処理によって得られた
特徴ベクトルは,辞書データ格納部8に辞書データとし
て格納される。一方,識別時には,未知の入力に対して
前記の処理によって得られた特徴ベクトルは,辞書デー
タ格納部8内の特徴ベクトルと時間正規化部9により時
間方向の正規化が行われた後,識別処理部10によって
照合され,識別結果が求められる。
【0018】以下では処理の流れにそって本実施例につ
いて説明する。ここでは,動物体を人間とし,人間が圧
力センサ上を歩行したときの靴の裏の圧力分布パターン
から,人間の属性識別,ここでは個人の識別を行う例を
取り上げる。
【0019】まず,図1に示す靴1が圧力センサ部2の
上を通過する。この際に圧力センサ部2は,靴1の裏の
パターンと人間の歩き方のパターンの両者によって固有
の圧力の2次元分布パターンを取得する。
【0020】前処理部3は,例えば通常の人間の足圧の
最大値に対して1.5%〜4%をしきい値として,それ以
下の出力値をノイズとして除去することにより,足のひ
きずり等による不安定な圧力値のデータを除去する。
【0021】重畳画像作成部4は,前処理後のデータを
時間的に重ね合わせる。図2(a) に前処理後の各時刻に
おける圧力分布パターンの例を示す。図からわかるとお
り,ある時刻における圧力分布パターンでは,どの時刻
であっても足型全体の形状を反映したものはない。
【0022】図2(b) に示した画像は,各時刻の圧力分
布パターンの各グリッドの値の平均値による重畳画像で
ある。この重畳画像によって初めて足型全体の形状と圧
力分布が1枚の画像として得られる。図2(c) は,同様
にして得られた他の人間の足圧の重畳画像の例であり,
個人差が現れることがわかる。
【0023】重畳画像作成部4における処理は,以下の
とおりである。 各時刻の圧力分布画像It (x,y)の各画素の値
の平均を重畳画像IOの各画素値とする場合, IO (x,y)=Σn n (x,y)/N (ただし,Nは1シーケンスの足圧画像のフレーム数,
Σn はn=1からNまでの総和), 各時刻の圧力分布画像It (x,y)の各画素値の
最大値を重畳画像IOの各画素値とする場合, IO (x,y)=maxt (It (x,y)) (ただし,maxt は,tを1≦t≦Nの間で変化させ
たときの最大値),の2通りが有効である。
【0024】足圧分布画像の時系列から,重畳画像を上
記の手法で作成した例が,図2(b) ,(c) である。そ
れぞれ足型の全体が取得されていることがわかる。位置
正規化部5では,重畳画像を用いて,時系列圧力分布画
像の各フレームの位置の正規化を行う。以降の処理にお
いて使用される特徴もすべて時系列圧力分布画像の各フ
レームから抽出された時系列特徴である。重畳画像は位
置正規化,濃度正規化のために使用される。
【0025】図3は,本発明の実施例における位置正規
化を説明する図である。図中では,異なる足型がセンサ
座標系においては異なる位置で取得されており,このま
までは安定して比較することはできない。したがって,
位置の正規化を行い,例えば足圧画像の重心を原点とし
た足圧画像座標系により特徴ベクトルを構成する。その
ため,次のように位置の正規化を行う。元々の足圧画像
データはセンサ座標系(x,y)で表示されている。時
刻tの圧力分布画像It (x,y)が元々の画素値であ
るとすると, I′t (x,y)=It (x−gx ,y−gy ) (ただし(gx ,gy )は重心の座標)で正規化画像
I′が求められる。正規化後の画像で比較することによ
り,センサ内での足の位置の変動によるマッチングの不
安定さによる識別ミスを軽減することができる。位置正
規化は,重心位置で行う場合のほかに,重畳足圧画像の
面積中心で行う場合,上下端,左右端の平均位置で行う
場合が考えられ,いずれも有効である。
【0026】特徴抽出部6では,位置正規化後の座標軸
を使用して,時系列圧力画像のモザイク化を行い,次元
数の削減と位置ズレの残存分に対する耐性を向上させ
る。モザイク後のグリッド数をX,Y,各グリッドの大
きさを,M画素×N画素とした場合,モザイク画像の各
画素の値は,当該グリッドの平均値により,次の式で求
められる。
【0027】 I″t (x,y)=Σi Σj I′t (i,j)/MN (ただし,Σi はi=xMから(x+1)Mまでの総
和,Σj はj=yNから(y+1)Nまでの総和)。
【0028】濃度正規化部7では,位置正規化後のモザ
イク化重畳足圧画像の各画素の圧力値を正規化する。該
時系列画像の重畳圧力画像をI″O (x,y)とし,画
素数をX,Yとする。正規化係数kは,以下により決定
する。
【0029】 k=1/{Σx,y I″O (x,y)/XY} (ただし,Σx,y はx,yについてのX×Y画素分の総
和)。このkを用いて, I"'t (x,y)=kI″t (x,y) により時系列の濃度正規化圧力分布画像を求める。
【0030】これにより,複数のセンサによって取得さ
れた圧力画像間の照合の際に,センサの個体差の影響を
軽減すること,センサの経年変化の影響を軽減すること
ができる。
【0031】辞書データ格納部8は,上記処理を行った
時系列足圧画像を格納し,識別時の参照データとして使
用する。時間正規化部9は,識別時にテストパターンと
辞書データとの距離計算を行うための準備として,両者
の時間の長さ,この場合にはフレーム数の正規化を行
う。テストパターンのフレーム数をT,辞書パターンの
フレーム数をDとし,各々の前処理後の圧力分布画像列
を, ST=IT1 ,IT2 ,…,ITt ,…,ITT SD=ID1 ,ID2 ,…,IDd ,…,IDD とする。このとき,両者の距離を, d(ST,SD)=d(ST′,SD) とする。ここで,ST′は,SDに対して正規化後の圧
力画像列であり,その各フレームの画像をIT′とす
る。このとき, d(ST′,SD)=Σi d(IT′i ,IDi )/D (ただし,Σi はi=1からDまでの総和)が,対応す
る各フレーム間の距離である。すなわち,シーケンス間
の距離は,対応フレーム間の距離の総和をフレーム数で
正規化したものである。通常はテストパターンと辞書パ
ターンの長さは異なっている。そこで,どちらかの長さ
を相手に合わせて伸縮させる必要がある。例えば図4の
例においては,上段の系列Aは12フレーム,下段の系
列Bは14フレームである。以下,このような場合にお
ける,時間正規化の手順を述べる。
【0032】時間正規化は,区間分割と区間内の線形補
間により実施される。区間分割の方法について述べる。
時間軸正規化はシーケンス全体を一律に伸縮させるより
も,シーケンスを特徴的な区間に分割してそれぞれで行
うことが有効である。すなわち,図4に示した歩行動作
時における足の圧力分布では,1シーケンスのデータを
以下の3つの区間に分割する。
【0033】・区間(1):ステップから踵部のみが接
地している間, ・区間(2):踵部に加えて爪先部が接地した時点か
ら,踵部が離れるまでの間, ・区間(3):踵部が離れて爪先部のみの接地となって
から終了までの間。
【0034】上記の区間分割は,次の2つの時点で分割
される。 ・時点T1:爪先部の接地, ・時点T2:踵部の離地。
【0035】図4の上段のシーケンスAの例では,時点
T1は3フレーム目,時点T2は8フレーム目である。
一方,下段のシーケンスBの例では,時点T1は4フレ
ーム目,時点T2は9フレーム目である。
【0036】時点T1と時点T2とは,以下の処理によ
り検出ができる。iフレーム目の圧力画像の圧力値のあ
る領域の上下方向(y軸方向とする)の最大値をYM
i,最小値をYmiとする。
【0037】dYMi=YMi−YM(i−1) として,max(i)dYMiとなるiを時点T1とす
る。 dYmi=Ymi−Ym(i−1) として,max(i)dYmiとなるiを時点T2とす
る。
【0038】こうして求められた時点T1,時点T2に
より,1ステップの足圧画像列は,3つの区間に分割さ
れる。異なるフレーム数を持つ区間の間でのフレームの
対応は以下の処理による。
【0039】2つのシーケンスA,Bの対応する区間に
ついて考える。シーケンスAの区間(1)の長さがN1
+1フレーム,シーケンスBの区間(1)の長さがN2
+1フレームとする。シーケンスAを基準とし,その各
フレームIA(i),(i=0,1,2,…,N1)に
対応するシーケンスBのフレームIB′(i)を,IB
(i),(i=0,1,2,3,…,N2)をもとにし
て生成することにより,フレーム対応をとる。
【0040】このとき,IA(i)に対応するシーケン
スBのフレームは IB(j),j=i(N2/N1) とする。N2/N1が整数のときはこれ以上の処理は不
要である。
【0041】N2/N1が整数でない場合には,IB
(j)を補間により生成する。すなわち, j=i(N2/N1) の前後のフレームを用いて線形補間を行う。
【0042】具体的には,IB(j)は,IB
([j])と,IB([j]+1)の2つのフレームを
線形補間する。すなわち, IB(j)=(j−[j])IB([j]+1)+(1
−j+[j])IB([j]) とする。ただし,[j]はガウス記号でjを越えない最
大の整数を表す。
【0043】上記の処理により,異なる長さのシーケン
ス間で,対応するフレームが決定できる。以上のような
時間の正規化は,各区間における標準的なフレーム数を
予め定めておき,位置正規化または濃度正規化の直後に
行うようにしてもよい。
【0044】識別処理部10は,動物体識別時に,正規
化処理後のテストパターンと,辞書データ格納部8を比
較し,テストパターンに最も類似した辞書データを選び
出す。テストパターンの特徴ベクトルに対して,距離が
最小な辞書データの特徴ベクトルを選び出す。
【0045】テストパターンである時系列圧力画像と辞
書パターンである時系列圧力画像の距離は,時間正規化
により対応が決定されたフレーム間の距離の総和をシー
ケンスの長さで除したものを使用する。
【0046】識別結果出力手段11は,識別処理部10
により選ばれた辞書データに対応するラベルを出力し,
テストパターンが属するカテゴリを外部に知らしめる。
上記実施例において,濃度正規化圧力分布画像を求める
ときのグリッドのM×N画素の大きさを変えて多重解像
度表現し,それぞれの解像度に対して同様に濃度正規化
圧力分布画像を求め,その各結果に適当な重みを乗じて
総和をとった時系列圧力分布画像を,類似度の算出に用
いるようにしてもよい。
【0047】また,濃度の正規化では,各重畳圧力分布
画像のフレーム内の平均圧力値が一定になるような値
を,時系列圧力分布画像の各フレームに乗ずることによ
り圧力値を正規化し,これを特徴ベクトルとして用いて
時系列圧力分布画像間の類似度を計算するようにしても
有効である。
【0048】本発明の動物体識別装置を個人識別に使用
した場合の実験結果について述べる。実験では,空間分
解能5mmの圧力センサマットを使用し,男女30人の
被験者がセンサマット上を歩行したときの圧力分布デー
タを収集した。各被験者について,3段階の歩行速度で
各10回の歩行を行った。データは各被験者の右足一歩
分をとらえている。
【0049】このデータの一部を辞書データとして登録
し,辞書に使用しなかったデータをテストデータとして
使用して,個人識別を行った際の識別率を評価した。実
験ではノイズ除去の前処理として,画素値5以下を除去
した。また,位置正規化処理は,重畳画像の中心,すな
わち,上端下端の平均,左右端の平均を一定にする処理
を行った。また,重畳画像の作成は各時刻の平均値を使
用した。また,モザイクの作成は縦16,横8のグリッ
ド数で行った。
【0050】各被験者について,3速度から各3試行の
データを辞書データとして使用して,辞書を作成した。
また,辞書の作成に用いるデータとして,どれを用いる
か,その組み合わせを10通り行った。また,テストデ
ータとしても各速度から3試行のデータを使用した。従
って,合計で各人について,90回の識別実験を行っ
た。
【0051】上記の識別実験結果を図5に示す。識別実
験の結果は30人の平均で,95.9%の識別率であっ
た。これは30人の平均の値であり,各個人毎の識別率
は図5に示す通りであった。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
圧力センサ上を通過する人間などの動物体の属性を,安
定して,高速な処理で,かつ高精度に識別することがで
きる。このことから,本発明に係る動物体属性識別装置
は例えば次のような効果的な利用が可能である。
【0053】 商店,デパートの出入口などに設置す
ることにより,入店客の時間帯毎の男女比の計測ができ
る。 オフィスの出入口に設置することにより,社員の出
入時刻の自動計測ができる。
【0054】 デパートのエレベータ内に設置するこ
とにより,来店客が何階で乗り何階で降りたかを計数
し,各階間の移動状況を把握することができる。 医師が歩行障害のある患者の障害程度を分類するこ
とができる。
【0055】 ゴルフ,テニスのスイング時の足圧の
変化,重心の移動の計測,分類により,フォームの診
断,分類などができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例ブロック図である。
【図2】本発明の実施例により取得された足圧画像の例
であって,(a) は時系列的に取得された足圧画像そのも
の,(b) および(c) は重畳画像の例を示す図である。
【図3】本発明の実施例における位置正規化を説明する
図である。
【図4】長さの異なる時系列足圧画像の時間軸正規化を
説明する図である。
【図5】本発明の実施例による識別実験結果を説明する
図である。
【符号の説明】
1 動物体の例である靴 2 圧力センサ部 3 前処理部 4 重畳画像作成部 5 位置正規化部 6 特徴抽出部 7 濃度正規化部 8 辞書データ格納部 9 時間正規化部 10 識別処理部 11 識別結果出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 1/00 7/00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体が所定の面に接したときに該面に加
    わる2次元圧力分布を検出する圧力センサと,該圧力セ
    ンサが出力する2次元圧力分布を時系列に取り込む手段
    と,該圧力センサから得られた2次元圧力分布の画像の
    各画素に関して,所定時間内の圧力を重畳して重畳圧力
    分布画像を得る手段と,該重畳圧力分布画像により上記
    圧力センサから得た時系列圧力分布の位置正規化を行う
    手段と,該時系列圧力分布画像の各時刻における圧力分
    布形状の特徴を抽出する手段と,既知物体の上記特徴を
    辞書として登録しておく手段と,上記特徴の抽出時また
    は識別のための類似度計算の際に上記時系列圧力分布画
    像に関する時間正規化を行う手段と,未知物体の上記特
    徴と上記辞書に登録されている既知物体の特徴との類似
    度を比較することにより,最も近い既知物体を未知物体
    の属性として識別する手段とを備えたことを特徴とする
    時系列圧力分布画像による動物体属性識別装置。
  2. 【請求項2】 識別対象となり得る通常の動物体が及ぼ
    す圧力の最大値をもとに定めた値をしきい値とし,上記
    圧力センサの出力値が上記しきい値以下の出力値である
    ときにノイズとして除去する手段を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の時系列圧力分布画像による動物体属
    性識別装置。
  3. 【請求項3】 各重畳圧力分布画像のフレーム内の平均
    圧力値が一定になるような値を,上記時系列圧力分布画
    像の各フレームに乗ずることにより圧力値を正規化する
    手段を備え,これを特徴ベクトルとして用いて時系列圧
    力分布画像間の類似度を計算するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の時系列圧力分布画像による動物体
    属性識別装置。
  4. 【請求項4】 得られた重畳圧力分布画像の圧力分布形
    状を,その上下端と左右端から求めた中心,または重心
    位置が一定になるよう上記時系列圧力分布画像の各フレ
    ームの位置の正規化を行う手段を備え,位置の正規化を
    行った後に特徴を抽出するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の時系列圧力分布画像による動物体属性識
    別装置。
  5. 【請求項5】 得られた時系列圧力分布画像を多重解像
    度表現し,各解像度に対して所定の重み係数を掛けた後
    にその総和をとり,それを照合対象の特徴とする手段を
    備え,時系列圧力分布画像を多重解像度表現したものか
    ら得られた特徴によって類似度を算出するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の時系列圧力分布画像によ
    る動物体属性識別装置。
  6. 【請求項6】 上記時系列圧力分布画像に関する時間正
    規化を行う手段は,時系列中の特徴的な時刻により時系
    列の長さを一定数の区間に分割し,各々の区間毎に時間
    方向の伸縮を行うように構成され,上記識別する手段
    と,類似度計算の際に長さの異なる時系列圧力分布画像
    のシーケンス間の距離を,時間方向の伸縮によって対応
    づけられたフレーム間の距離から算出するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の時系列圧力分
    布画像による動物体属性識別装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007526990A (ja) * 2003-07-09 2007-09-20 アストン ユニバーシティ 動的な力を感知および分析するシステムおよび方法
JP2007241691A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Daisuke Takada 不特定人位置認識装置および不特定人行動認識装置
JP2011002907A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Kansai Electric Power Co Inc:The 個人認証システム
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JP2016050845A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 大日本印刷株式会社 個人認証システム

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