JPH0813266B2 - メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の選択および鑑別分離培地 - Google Patents
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の選択および鑑別分離培地Info
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Description
リン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin resistant Stap
hylococcus aureus, 以下、「MRSA」と略記する)
を選択的に分離し更に識別するための分離培地に関す
る。本発明培地はMRSA感染症の治療、予防等の医療
並びに環境衛生の改善・維持に利用される。
が効かない黄色ブドウ球菌に対して優れた治療効果を示
していたが、ペニシリンの普及に伴って、ペニシリンが
効かないペニシリン耐性黄色ブドウ球菌が増加した。19
60年にペニシリン耐性黄色ブドウ球菌に効くメチシリン
が開発されたが、使用開始まもなくMRSAが発見され
た。その後も、黄色ブドウ球菌は新たに開発された種類
の異なる薬剤に対しても次々と耐性を獲得し、多剤耐性
菌となって行った。1980年代に入って、我国においても
MRSAによる病院内感染が報告されるようになり(Ch
emotherapy 31:835-841,1983)、その後急激に日本全
国の病院に拡散し、現在では老人ホーム等にも蔓延して
いる。多剤耐性MRSA感染症の治療は困難な場合が多
く、死に至る場合もあり、社会問題として取り上げられ
るようになって来た。
経て行われていた。即ち、まず検査材料を分離培地に塗
布し、35℃で18−24時間培養すると、菌は肉眼で観察可
能な集落を形成する。種々な形態を示す集落のうち黄色
ブドウ球菌と思われるものについて、黄色ブドウ球菌で
あることを確認するための同定検査、即ちグラム染色、
コアグラーゼ試験、マンニット分解能試験等の検査と、
メチシリン耐性であることを確認するための感受性検査
とを実施する。これらの検査のために集落を釣菌して数
種類の培地に接種し、更に35℃で18−24時間培養した
上、培地所見を観察してMRSAであることを確認す
る。従って、検査材料が提出されてからMRSAの存在
が確認される迄に少なくとも42−48時間が必要であっ
た。
地として、オキサシリン(oxacillin )を添加したMR
SAスクリーン培地(J. Clin.Microbiol.18:1084−10
91,1983)およびセフチゾキシム(ceftizoxime )を添
加したMS培地(臨床と微生物19:122, 1992)が提案
されている。しかしながら、上記MRSAスクリーン培
地はメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(methicillin se
nsitive Staphylococcus arureus, 以下、「MSSA」
と略記する)と枯草菌の一部に発育阻止効果が見られる
が、酵母、緑膿菌、腸球菌およびメチシリン耐性表皮ブ
ドウ球菌(methicillin resistant coagulase negative
Staphylococci, 以下、「MRCNS」と略記する)の
発育を阻止できず、更に成育したMRSAの集落が小さ
過ぎて肉眼判定に困難を来すという難点がある。一方、
MS培地はMSSAの発育を阻止するが、酵母、枯草
菌、緑膿菌、腸球菌およびMRCNSの発育を阻止でき
ず、更に成育したMRSA菌数が24時間培養後に著しく
減少する場合があるという問題点がある。このように、
種々の菌が混在する臨床および環境材料からMRSAを
選択的に分離培養することを目的とした場合、これら既
存の培地は選択性および鑑別性が十分ではない。
は、MRSAに対し特異的選択性に優れ且つ鑑別の容易
な分離培地を提供することを第1の目的とする。第2の
目的は、MRSA検出のための試験を簡略化し且つそれ
に要する時間を短縮することによって、検査経費並びに
人件費を大幅に削減するにある。終局の目的はMRSA
感染症の治療並びに環境汚染対策を迅速且つ遺漏無く実
施せんとするにある。
緑膿菌およびMRCNSに対する発育阻止濃度範囲とM
RSAに対する発育支持濃度範囲とが互いに重複する第
一の抗生物質と、酵母に対する発育阻止濃度範囲とMR
SAに対する発育支持濃度範囲とが互いに重複する第二
の抗生物質と、枯草菌およびMSSAに対する発育阻止
濃度範囲とMRSAの発育支持濃度範囲とが互いに重複
する第三の抗生物質とを、酵母、枯草菌、緑膿菌、MR
CNSおよびMSSAの発育を実質的に阻止するが、M
RSAの発育を支持するような関係力価濃度を以て含有
してなるMRSAの選択および鑑別分離培地(以下、
「MRSA選択培地」という)によって達成される。
シンA,B,C,D,EおよびMよりなる群から選ばれ
た少なくとも1種のポリペプチド系抗生物質であり、前
記第二の抗生物質は好ましくはアンホテリシンB、ナイ
スタチン、ピマリシン、トリコマイシン、グリセオフル
ビン、ペンタマイシン、カンディシジン、ハマイシンお
よびクロミンよりなる群から選ばれた少なくとも1種の
ポリエン系抗生物質であり、また前記第三の抗生物質は
好ましくはオキサシリン、メチシリン、クロキサシリ
ン、ジクロキサシリン、フルクロキサシリンおよびナフ
シリンよりなる群から選ばれた少なくとも1種のβ−ラ
クタム系抗生物質である。
ポリミキシンBまたはEが好ましく、前記ポリエン系抗
生物質としては特にアンホテリシンBが好ましく、また
前記β−ラクタム系抗生物質としては特にオキサシリン
が好ましい。
シンBおよびオキサシリンは、それぞれ10− 1000mg 力
価/l、0.01−10mg力価/lおよび 0.01 −1.0mg 力価/lの
範囲内の力価濃度を以て含有されることが本発明の目的
を達成する上で特に好ましい。最も好ましい関係力価濃
度は、ポリミキシンBまたはEが約100 mg力価/l,ア
ンホテリシンBが約1.0 mg力価/lおよびオキサシリン
が約0.1 mg力価/lである。
なくとも 10 g/l のマンニットおよび1−0.005g/lのフ
ェノールレッドを含有する。
が混在する臨床および環境材料からMRSAを選択的に
分離培養することを目的とした場合、MRSAと同時に
分離される頻度の高い菌として、臨床材料についてはグ
ラム陰性桿菌を代表する緑膿菌;真菌類を代表する酵
母;腸球菌などがあり、環境材料からは同様に酵母、ケ
カビなどの真菌や枯草菌などがあり、更にMSSAおよ
びMRCNSが挙げられる。これら代表的な菌の発育を
阻止できれば、それとグラム染色性などの分類学的、ま
たは遺伝学的、生態学的特徴において近縁関係にある菌
種を含んで、被検試料からの菌は実質的に全て阻止され
たものと見なすことができる。従って、本発明のMRS
A選択培地は、MRSAの発育を支持するが、同時に上
記の高い頻度で混入する菌類の発育を実質的に阻止また
は抑制するために、MRSAに対する耐性を維持しなが
ら、上記各種の代表的菌種を基準として、それらの感受
性を高めるように特定の抗生物質を複数組み合わせて含
有する。
る」とは、その毒性によって完全に発育を阻止しまたは
破壊することの他に、明らかに菌数の減少が認められる
が測定限界近くで僅かな発育が認められる場合を許容範
囲として含み、本発明の目的達成に支障を来さない程度
に菌の発育を阻止することを意味するものとする。
抗生物質に対する菌の耐性並びに感受性の目安として
は、日本化学療法学会標準法に従った寒天希釈法による
最小発育阻止濃度(以下、「MIC」という)を適用す
る。或る菌に対するMICの値が比較的小さいものは菌
の感受性が高く、反対にMICの値が比較的大きいもの
は耐性が強いとされる。
質としては、ポリミキシン(polymyxin )群に属するポ
リペプチド系抗生物質があり、例えば、ポリミキシン
A,ポリミキシンB,ポリミキシンC,ポリミキシン
D,ポリミキシンE(コリスチン−colistin)およびポ
リミキシンMが挙げられ、中でもポリミキシンBおよび
ポリミキシンE(コリスチン)が特に有利に適用され
る。これらは単独でもしくは活性の拮抗阻害を極度に生
じない限り複数を組み合わせて配合することができる。
膿菌およびMRCNSは高い感受性を示すが、MRSA
は強い耐性を示す。例えば、ポリミキシンBおよびコリ
スチンの場合で、枯草菌に対して約25mg力価/l以下、緑
膿菌に対して約 0.78mg 力価/l以下、 またMRCNSに
対しては約25mg力価/lという比較的低いMICを示す一
方、MRSAに対するMICは約50mg/lと高い。このこ
とは、枯草菌、緑膿菌およびMRCNSのすべての発育
を阻止する濃度範囲すなわち、少なくとも約25mg力価/l
の「発育阻止濃度範囲」と、MRSAの発育を支持する
濃度範囲、すなわち高々約50mg力価/lの「発育支持濃度
範囲」とが約25mg力価/lと約50mg力価/lとの間で重複し
ていることを表す。従って、理論的にはこの抗生物質単
独で、約25mg力価/lと約50mg力価/lとの間の濃度におい
て、枯草菌、緑膿菌およびMRCNSのすべての発育を
阻止すると同時に、MRSAの発育を許容することとな
る。また、緑膿菌のみを対象とするならば、約0.78mg力
価/lの濃度でMRSAの発育を支持しながら緑膿菌の発
育を阻止し得ることとなる。
は、例えば、アンホテリシンB(amphotericin B)、ナ
イスタチン(nystatin)、ピマリシン( pimaricin)、
トリコマイシン( trichomycin)、グリセオフルビン
(griseofulvin)、ペンタマイシン(pentamycin)、カ
ンディシジン( candicidine)、ハマイシン( hamyci
n)、クロミンなどのポリエン系抗生物質;ミコナゾー
ル(miconazole)、ケトコナゾール(ketoconazole)、
エコナゾール( econazole)、クロトリマゾール(clot
rimazole)、フルコナゾール( fluconazole)などのア
ゾール系抗生物質;アクチジオン( actidione)などグ
ルタルイミド系抗生物質;およびフルシトシン( flucy
tosine)5-FC、ピロールニトリン(pyrrolnitrin)、シ
ッカニン(siccanin)およびサラマイセチン( saramyc
etin)などが挙げられる。これらのうち、ポリエン系抗
生物質が特に好ましく、最も好ましくは、アンホテリシ
ンBである。これらは単独でもしくは活性の拮抗阻害を
極度に生じない限り複数を組み合わせて配合することが
できる。
阻止濃度範囲とMRSAに対する発育支持濃度範囲とが
互いに大きく重複する。例えば、最も代表的なアンホテ
リシンBについてみると、酵母に対して高々約 0.1mg力
価/lという著しく低いMICを示す一方、MRSAに対
するMICは約 100mg力価/l超と高い値を示す。このこ
とは、酵母の発育を阻止する濃度範囲すなわち、約 O.1
mg力価/l以上の「発育阻止濃度範囲」と、MRSAの発
育を支持する濃度範囲、すなわち 100mg力価/l以下の
「発育支持濃度範囲」とが約 0.1mg力価/lと約 100mg力
価/l(以上)との間で重複していることを表す。従っ
て、理論的にはこの抗生物質単独で、約 0.1mg力価/lと
約 100mg力価/lとの間の濃度において、酵母の発育を完
全に阻止すると同時に、MRSAの発育を許容すること
となる。
は、β−ラクタム系、例えば、オキサシリン、メチシリ
ン、クロキサシリン( cloxacillin)、ジクロキサシリ
ン(dicloxacillin )、フルクロキサシリン(flucloxa
cillin)、ナフシリン( nafcillin)、などのペニシリ
ン系抗生物質;セファロリジン( cephaloridine)、セ
ファロチン( cephalothin)、セファゾリン( cefazol
in)、セファピリン(cephapirin)、セファセトリル
(cephacetrile)、セフテゾール( ceftezole)、セフ
ァログリシン( cephaloglycin)、セファレキシン(ce
phalexin)、セフラジン( cefradine)、セファトリジ
ン( cefatrizine)、セファクロール(cefaclor)、セ
フロクサジン( cefroxadine)、セファドロキシル(ce
fadroxil)、セフプロジル( cefprozil)、セファマン
ドール( cefamandole)、セフォチアム( cefotam)、
セフロキシム(cefuroxime)、セフロキシムアクセチル
( cefuroxime axetil)、セフォチアムヘキセチル(ce
fotiam hexetil)、セフォペラゾン(cefoperazone)、
セフォタキシム(cefotaxime)、セフチゾキシム( cef
tizoxime)、セフメノキシム( cefmenoxime)、セフピ
ラマイド( cefpiramide)、セフタジダイム( ceftazi
dime)、セフトリアキソン( ceftriaxone)、セフピミ
ゾール( cefpimizole)、セフゾナム(cefuzonam )、
セフォディジム(cefodizime)、セフピローム( cefpi
rome)、セフェピム(cefepime)、セフクリジン( cef
clidin)、セフスロジン(cefsulodin)、セフィキシム
(cefixime)、セフチブテン(ceftibuten)、セフジニ
ール(cefdinir)、セフポドキシムプロキセチル(cefp
odoxime proxetil)、セフテラムピボキシル(cefteram
pivoxil)、セフェタメトピボキシル(cefetamet pivo
xil )、セフカメートピボキシル( cefcamate pivoxi
l)、ME-207、などのセフェム系抗生物質;セフォキシ
チン(cefoxitin )、セフメタゾール(cefmetaole
)、セフォテタン( cefotetan)、セフブペラゾン(
cefbuperazone)、セフミノクス(cefminox)、などの
セファマイシン系抗生物質;ラタモキセフ( latamoxe
f)、フロモキセフ(flomoxef)、などのオキサセフェ
ム系抗生物質;およびイミペネム(imipenem)、パニペ
ネム( panipenem)、メロペネム(meropenem )、など
のカルバペネム系抗生物質を挙げることができ、これら
のうち、ペニシリン系が好ましく、中でもオキサシリン
が最も好ましい。これらは単独で若しくは活性の拮抗阻
害を極度に生じない限り複数を組み合わせて配合するこ
とができる。
SAに対する発育阻止濃度範囲とMRSAに対する発育
支持濃度範囲とが互いに大きく重複する。例えば、最も
代表的なオキサシリンについてみると、枯草菌に対して
約0.78mg力価/l以下、MSSAに対して約 0.4mg力価/l
以下という著しく低いMICを示す一方、MRSAに対
するMICは約 100mg力価/l以上と高い値を示す。この
ことは、枯草菌とMSSAとの発育を共に阻止する濃度
範囲すなわち、約O.78mg力価/l以上の「発育阻止濃度範
囲」と、MRSAの発育を支持する濃度範囲、すなわち
100mg力価/l以下の「発育支持濃度範囲」とが約0.78mg
力価/lと約 100mg力価/l(以上)との間で重複している
ことを表す。従って、理論的にはこの抗生物質単独で、
約0.78mg力価/lと約 100mg力価/lとの間の濃度におい
て、枯草菌およびMSSAの発育を完全に阻止すると同
時に、MRSAの発育を許容することとなる。
謝物質、合成物質、半合成物質のいずれでも良い。これ
らの抗生物質の各菌種に対するMICの値は、微生物の
生体活性を対象とするものであるから類縁抗生物質群、
例えば上記第一の群に属するものの菌株間でも当然変化
する上に、各抗生物質相互間の活性の相乗作用あるいは
拮抗阻害作用などにより、これら三種の抗生物質の適正
配合量を一義的に定めることはできない。従って、それ
らの配合量は、各抗生物質の代表的な菌に対するMIC
を基準として、配合された培地が、酵母、枯草菌、緑膿
菌、MRCNSおよびMSSAの発育を実質的に阻止す
るが、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の発育を支持する
ような関係力価濃度を実験的に適宜決定する。
リミキシンBまたはEであり、前記ポリエン系抗生物質
がアンホテリシンBであり、また前記β−ラクタム系抗
生物質がオキサシリンである本発明の最も好ましい態様
においては、活性の相乗作用および拮抗阻害作用を考慮
に入れて、それぞれ約10−約1000mg力価/l、約0.01−約
10mg力価/lおよび約0.01−約1.0mg 力価/lの力価濃度を
以て配合すれば良好な結果を齎すことが実験的に確認さ
れた。
天やゼラチンなどを含む固形培地中に配合する。培地は
天然培地、半合成培地及び合成培地のいずれも適用可能
であり、一般に、Na,K,Ca,Mg,P,Clなどの基本的
無機成分に加えて、炭素源、チッソ源、アミノ酸、ビタ
ミン、ホルモンなどを適宜に加えたものを基本成分と
し、pHを約 7.4に調節する。本発明のMRSA選択培
地は、本培地に発育してきた他の菌とMRSAとを鑑別
するために、更に少なくとも 10 g/l のマンニットおよ
び1−0.005g/lのフェノールレッド(pH指示薬)を含有
することが好ましい。その他の pH指示薬も使用可能で
あるが、例えばブロムチモールブルー(BTB)はブド
ウ球菌の発育を阻止して、培地の作用に影響する恐れが
あるから避けるべきである。また、培地の調製は無菌条
件下に行うべきことはいうまでもない。
て述べる。上記の構成になる本発明MRSA選択培地を
被検環境に暴露するか、または臨床あるいは環境からの
被検材料を培地に塗布し、約30−35℃で18−24時間静置
培養する。本発明培地は酵母、枯草菌、緑膿菌、MSS
A及びMRCNSを以て代表される雑菌の発育を実質的
に阻害し、MRSAを選択的に発育させて周辺が黄色に
着色した特徴的な集落を形成する。この着色はマンニッ
トとフェノールレッドの添加によるものである。すなわ
ち、マンニット分解能陽性であるMRSAのマンニット
分解作用により生成する酸性物質のためフェノールレッ
ドが変色しMRSAの識別を容易にする。
例外的に僅かな枯草菌が発育することがある。しかしな
がらこれらの菌の集落はMRSAの集落とは異なる形態
を示すので、培地上での鑑別は容易である。また、約3
%濃度の過酸化水素を吸蔵するガラスキャピラリーを以
て集落を軽く刺突すれば、MRSAの場合にはその含有
するカタラーゼの作用により過酸化水素が分解発泡する
ため、それを観察することにより、腸球菌などと容易に
識別することもできる。
を参照して、説明する。 実施例1 使用菌株 臨床および環境材料から分離された酵母、枯草菌、緑膿
菌、MSSAおよびMRCNSをそれぞれ4株、腸球菌
を3株、MRSAを68株、マンニット分解陽性でコアグ
ラーゼ陰性のブドウ球菌を85株用意した。
びコリスチンは萬有製薬株式会社、ポリミキシンBは富
士製薬工業株式会社より力価検定済み粉末の提供を受け
た。アンホテリシンBは注射用アンホテリシンBを購入
し、1バイアル中の内容物を秤量し、1mg当たりの力価
を求めて使用した。
トン等を秤量して精製水に溶かし、121 ℃で20分間高圧
蒸気滅菌する。滅菌後50〜60℃に保った培地に抗生物質
を添加し、ペトリ皿に20mlずつ分注して固形培地とし
た。
離培養で得られた集落を普通寒天培地に純培養し、純培
養で得られた集落から同定試験および薬剤感受性試験を
実施した。マンニット分解能陽性、グラム染色陽性の球
菌、カタラーゼ陽性、コアグラーゼ陽性の性質を示す菌
を黄色ブドウ球菌とした。薬剤感受性試験は日本化学療
法学会標準法に従った寒天希釈法でMICを測定した。
セフチゾキシムおよびオキサシリンのMICがそれぞれ
≧100 μg 力価/ml 、≧6.25μg 力価/ml の黄色ブトウ
球菌をMRSAとした。
よび発育支持性試験]各菌株を普通ブイヨンで35℃、18
時間培養し、これらの菌液を滅菌生理食塩水で 10 倍,
102 倍,103 倍,104 倍,105 倍,106 倍,希釈し、そ
れぞれの希釈菌液の5μl ずつを抗生物質を含有する培
地と抗生物質を含有しない同一平板培地にそれぞれ接種
し、コンラージ棒で塗り広げた。35℃で24時間培養した
後に、発育した集落数をカウントし、次の式から発育百
分率を求めた。
径を顕微鏡下でマイクロメータ−を使用して測定した。
の各種抗生物質に対するMIC]種々の菌が混在する臨
床および環境材料からMRSAと同時に分離される頻度
の高い菌である酵母、ケカビなどの真菌、枯草菌、緑膿
菌、腸球菌などの発育を阻止するために、まずこれらの
菌に対するMICを測定した。その結果を表1に示し
た。
に対して酵母4株は≦0.1 μg 力価/ml の高い感受性を
示したのに対し、細菌は>100 μg 力価/ml の耐性を示
した。ポリミキシンBに対しては緑膿菌5株が 0.39 −
0.78μg 力価/ml のMICを示し、これらの抗生物質で
酵母、枯草菌および緑膿菌の発育阻止ができることが確
認された。
リンと同じβ−ラクタム系の抗生物質であり、MRSA
はメチシリンの他に化学構造が類似しているβ−ラクタ
ム系抗生物質にも交差耐性を示すことが知られており
(臨床病理、39: 548− 556,1991)、MS培地ではM
RSAの選択にセフチゾキシムを添加している。MRS
Aの中には遺伝学的に同一であるにもかかわらず、細胞
集団の中には耐性の発現が異なる細胞があることが知ら
れており、このような菌株をヘテロ耐性と呼んでいる。
そこで、アンホテリシンBを1μg 力価/mlとポリミキ
シンBを25μg 力価/ml添加した培地にセフチゾキシム
を3.13,6.25,12.5,25μg /ml添加し、ヘテロ耐性の
菌株を用いてMSSAとMRSAとを区分できるセフチ
ゾキシム濃度の検討を行った。その結果を表2に示し
た。
号87の株はセフチゾキシムを3.13−6.25μg 力価/ml添
加したいずれの培地においても発育が認められなかった
が、それより濃度の高い12.5μg 力価/mlと25μg 力価
/ml添加培地において発育が認められた。これはセフチ
ゾキシムでよく観察されるスキップ現象である。従っ
て、このような菌株の検出を目的としてセフチゾキシム
を培地に添加することは適切でないことが判明した。
g 力価/mlあるいはオキサシリンを6μg 力価/ml含む
培地にアンホテリシンBを1μg 力価/mlとポリミキシ
ンBを25μg 力価/ml添加すると、相乗効果によりMR
SAの発育抑制が観察された。その結果を表3に示し
た。
オキサシリンが、セフチゾキシムの約1000分の1のオー
ダーであった。このようにオキサシリンの高い安定性が
確認された。
ンホテリシンBを1μg 力価/ml含有する培地にポリミ
キシンBを25,50,100 , 200, 400μg 力価/ml添加
した培地を調製し、枯草菌、MRSA、MRCNSの発
育を観察した。その結果、ポリミキシンBを 100μg 力
価/ml添加した培地において枯草菌とMRCNSの発育
が抑制されたが、MRSAの発育には影響は見られなか
った。
mlとポリミキシンBを 100μg 力価/ml含有する培地に
オキサシリンを 0.1,0.2 ,0.39,0.78μg 力価/ml添
加した培地を調製し、 枯草菌、MSSA、MRSA発育
を観察した。その結果を表4に示した。
0.2μg 力価/ml以上添加した培地においてMRSA菌
株番号98の発育抑制が観察された。しかし、オキサシリ
ンを0.1μg 力価/ml添加した培地においてはMRSA
の発育抑制は観察されず、MSSAと枯草菌の発育は阻
止されていた。
の好適な一例を次のように定めた。酵母様真菌やケカビ
類の発育を阻止するために抗真菌剤であるアンホテリシ
ンBを1μg 力価/ml、緑膿菌を始めとするグラム陰性
菌性桿菌および表皮ブドウ球菌の発育を阻止するために
ポリミキシンBを 100μg 力価/ml、MSSAを阻止す
るためにオキサシリンを 0.1μg 力価/ml添加する。ま
た、本発明培地に発育してきた他の菌とMRSAとの鑑
別を容易にするためにマンニットとフェノールレッドと
を添加する。
μg 力価/mlおよびポリミキシンBを 100μg 力価/ml
含有する培地にオキサシリンを0.10, 0.1, 1.0,10ま
たは 100μg 力価/ml配合した5種類の培地;ポリミキ
シンBを 100μg 力価/mlおよびオキサシリンを0.1μg
力価/ml含有する培地にアンホテリシンBを0.10, 0.
1, 1.0,10または 100μg 力価/ml配合した5種類の
培地;およびアンホテリシンBを1μg 力価/mlおよび
オキサシリンを 0.1μg 力価/ml含有する培地にポリミ
キシンBを0.1, 1.0,10, 100または1000μg 力価/m
l配合した5種類の培地を調製し、緑膿菌、MSSA、
MRCNS、MRSAのこれら培地上における24時間培
養後の発育を観察した。その結果を表5に示した。
濃度の適正値が存在する濃度範囲は、オキサシリン:約
0.01− 約1.0 μg 力価/ml、アンホテリシンB:約0.
01−約10μg 力価/mlおよびポリミキシンB:約10−約
1000μg 力価/mlであることが判明した。この結果か
ら、各抗生物質単独の適正濃度範囲が、共存する他の抗
生物質との相乗効果あるいは拮抗効果により大幅に変化
することが例証された。すなわち、例えば、ポリミキシ
ンB単独の適正濃度範囲は約25−約50μg 力価/mlであ
ったのに対し、培地中の関係濃度においては、約10−約
1000μg 力価/mlと大きく変化する一方、アンホテリシ
ンB単独およびオキサシリン単独の適正濃度範囲、約
0.1−約 100μg 力価/mlおよび約0.78−約 100μg 力
価/mlは、本発明の培地中においてはそれぞれ約0.01−
約10μg 力価/mlおよび約0.01−約 1.0μg 力価/mlの
関係濃度となる。
クリーン培地とMS培地とMRSA選択培地とをそれぞ
れ調製した。それらの培地組成を表6に示す。
選択性と発育支持性を比較検討した。その結果を表7に
示した。
は酵母、枯草菌、緑膿菌、MSSAの発育を完全に阻止
し、腸球菌とMRCNSの一部の菌株の発育を阻止ある
いは抑制した。MS培地はMSSAの発育を阻止した
が、酵母、枯草菌、緑膿菌、腸球菌、MRCNSの発育
は阻止できなかった。MRSAスクリーン培地はMSS
Aと枯草菌の一部の菌株の発育を阻止あるいは抑制した
が、酵母、緑膿菌、腸球菌およびMRCNSの発育は阻
止できなかった。
択培地で24時間培養後に菌数の減少なく発育したが、M
S培地では菌数が 100分の1に減少する株が1株あっ
た。MRSAスクリーン培地では、集落の直径が 0.5mm
未満で肉眼判定が困難なものが3株あった。
MS培地はセフチゾキシムでMSSAの発育を阻止し、
マンニットとフェノールレッドでMRSA(マンニット
分解能陽性)とMRCNS(マンニット分解能陰性)を
培地上で鑑別しようとするものである。しかし、MS培
地に発育してくるマンニット分解能陽性菌の中にコアグ
ラーゼ陰性を示す菌株が臨床材料より分離されることが
ある。これらの菌株は黄色ブドウ球菌(マンニット分解
能陽性、コアグラーゼ陽性)ではなく、マンニット分解
能陽性でコアグラーゼ陰性のスタフィロコッカス・ヘモ
リティクス( Staphylococcus haemolyticus)やスタフ
ィロコッカス・サプロフィティクス(Staphylococcus s
aprophyticus)の可能性が高い。もし、これらの菌株が
S.haemolyticusや S.saprophyticusであれば、これらは
コアグラーゼ陰性の表皮ブドウ球菌に属する。そこでマ
ンニット分解能陽性でコアグラーゼ陰性を示す85株とM
RSA68株のポリミキシンBに対するMICを測定して
それを図1に示した。
で明らかに異なるMIC分布を示した。すなわち、MR
SAの97%(66株/68株)はポリミキシンBのMICが
≧50μg 力価/mlであり、マンニット分解能陽性でコア
グラーゼ陰性を示す菌群の98%(83株/85株)はポリミ
キシンBのMICが≦25μg 力価/mlであった。この結
果は、マンニット分解能陽性でコアグラーゼ陰性を示す
菌群の発育を抑制するために培地中のポリミキシンBが
有用であることを示している。
RSA選択培地は、MRSAに対して優れた特異的選択
性を有するので、種々の菌が混在する臨床および環境材
料を接種して、24時間培養後に培地上に発育してきた集
落を観察するだけでMRSAの検出が可能となる。この
培地の出現により、従来のように複数の試験を実施する
必要がなくなり、検査経費の大幅な削減およびそれに伴
う人件費の節減が可能となる。また、検査に要する時間
の短縮(約24時間)は、急を要する感染症の治療や環境
汚染対策にとって測り知れないものがあるとともに、本
発明培地の使用によりMRSA保菌者の検索や環境中の
MRSAサーベイランスが容易となり、医療並びに環境
保全対策上に寄与するところが大きい。
AのポリミキシンBに対する感受性分布を示すグラフで
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 枯草菌、緑膿菌およびメチシリン耐性表
皮ブドウ球菌に対する発育阻止濃度範囲とメチシリン耐
性黄色ブドウ球菌に対する発育支持濃度範囲とが互いに
重複する第一の抗生物質と、酵母に対する発育阻止濃度
範囲とメチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対する発育支持
濃度範囲とが互いに重複する第二の抗生物質と、枯草菌
およびメチシリン感受性黄色ブドウ球菌に対する発育阻
止濃度範囲とメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の発育支持
濃度範囲とが互いに重複する第三の抗生物質とを、酵
母、枯草菌、緑膿菌、メチシリン耐性表皮ブドウ球菌お
よびメチシリン感受性黄色ブドウ球菌の発育を実質的に
阻止するが、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の発育を支
持するような関係力価濃度を以て含有してなるメチシリ
ン耐性黄色ブドウ球菌の選択および鑑別分離培地。 - 【請求項2】 前記第一の抗生物質がポリミキシンA,
B,C,D,EおよびMよりなる群から選ばれた少なく
とも1種のポリペプチド系抗生物質であり、前記第二の
抗生物質がアンホテリシンB、ナイスタチン、ピマリシ
ン、トリコマイシン、グリセオフルビン、ペンタマイシ
ン、カンディシジン、ハマイシンおよびクロミンよりな
る群から選ばれた少なくとも1種のポリエン系抗生物質
であり、また前記第三の抗生物質がオキサシリン、メチ
シリン、クロキサシリン、ジクロキサシリン、フルクロ
キサシリンおよびナフシリンよりなる群から選ばれた少
なくとも1種のβ−ラクタム系抗生物質である請求項1
記載の培地。 - 【請求項3】 前記ポリペプチド系抗生物質がポリミキ
シンBまたはEであり、前記ポリエン系抗生物質がアン
ホテリシンBであり、また前記β−ラクタム系抗生物質
がオキサシリンである請求項2記載の培地。 - 【請求項4】 前記ポリミキシンBまたはE、アンホテ
リシンBおよびオキサシリンがそれぞれ10−1000mg力価
/l、0.01−10mg力価/lおよび 0.01 −1.0 mg力価/lの力
価濃度を以て含有される請求項3記載の培地。 - 【請求項5】 更に少なくとも10g/l のマンニットおよ
び1−0.005g/lのフェノールレッドを含有する請求項
1、2、3または4記載の培地。
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JP30568192A JPH0813266B2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の選択および鑑別分離培地 |
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---|---|---|---|
JP30568192A JPH0813266B2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の選択および鑑別分離培地 |
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---|---|
JPH06217760A JPH06217760A (ja) | 1994-08-09 |
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-
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- 1992-11-16 JP JP30568192A patent/JPH0813266B2/ja not_active Expired - Fee Related
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