JPH08132032A - 水を消毒する装置と方法 - Google Patents

水を消毒する装置と方法

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JPH08132032A
JPH08132032A JP26334994A JP26334994A JPH08132032A JP H08132032 A JPH08132032 A JP H08132032A JP 26334994 A JP26334994 A JP 26334994A JP 26334994 A JP26334994 A JP 26334994A JP H08132032 A JPH08132032 A JP H08132032A
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JP
Japan
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water
light
units
focal line
lamp
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Application number
JP26334994A
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English (en)
Inventor
Yehuda Mazur
マズール イエフダ
Aker Aurel
エイカー オウレル
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Yeda Research and Development Co Ltd
Original Assignee
Yeda Research and Development Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 混濁した水の消毒にも使用でき、かつまた被
処理水と光源とが直接接触することのない構成の装置と
方法を提供する。 【構成】 中空体11に複数反射面を有する楕円セグメ
ント形状の複数反射ユニット15を形成し、各ユニット
が第1近位焦線と中空体中心軸線と合致する共通の第2
遠位焦線とを有するようにし、第1近位焦線上に光源1
6を、また第2遠位焦線上には被処理水の送水管17を
配置するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広くは、照射による水
の滅菌および解毒に関するものである。以下の説明およ
びクレイムにおいては、水を滅菌又は解毒する処置、す
なわち侵襲(インフェステーション)度を無毒レベルま
で低減する処置を、一括して“消毒”と呼ぶことにす
る。
【0002】
【従来の技術】光線、特に紫外線(UV)を利用して微
生物を死滅させ、水を消毒する処置は、よく知られてい
る。従来の浄水装置は複数UVランプを有し、これらの
UVランプは複数石英管によって保護され、送水管内又
は水タンク内に浸漬されている。UVランプは、概し
て、190〜300nmの波長の高圧水銀灯である。こ
の種のランプには高電力を用いる必要がある。最近の浄
水装置には低圧水銀灯が用いられている。この種の水銀
灯は、主として254nmの波長の紫外線を発し、所要
電力も概して100W以下と、かなり低い値である。
【0003】先行技術の浄水装置には、いくつかの欠点
がある。第一は、透明な、混濁していない水にしか有効
ではない点である。これは、混濁を生じさせている浮遊
物質のために、微生物が紫外線を受けず、死滅をまぬが
れるからである。第二は、UVランプを保護する石英管
が水と直接接触するため、不溶性の塩類、たとえば炭酸
塩類が石英管表面に沈着し、紫外線が弱められ、消毒効
果が著しく低下することである。第三は、水とランプと
の直接接触により、安全性が損われ、水の危険な過熱が
生じる恐れがある点である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、先行
技術の欠点が除去された、水を消毒する装置と方法を得
ることにある。より具体的には、本発明の目的は、発光
源が直接に水と接触することのない、指定された種類の
装置と方法を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様によれ
ば、水の消毒装置は、中心軸線を有する中空体と、複数
の細長い反射ユニットから成る内部光線反射面とを備え
た集合装置を有しており、前記反射ユニットが、それぞ
れ、第1近位焦線と、すべての反射ユニットに共通の、
かつまた前記中心軸線と合致する第2遠位焦線とを有す
る楕円セグメントの形状を有しており、更に、前記反射
ユニットそれぞれの前記第1焦線上には発光ランプが、
また、前記第2焦線上には前記発光ランプの発する光線
を透過する送水管が備えられ、更に、この送水管の一端
には消毒される水の噴射手段が、また他端には消毒され
た水を回収する手段が備えられている。
【0006】本発明による装置の反射面は、自体公知の
どのような適当な形式であってもよいが、典型的な例は
研摩アルミニウム面である。
【0007】本発明による装置の場合、反射ユニット
は、集合装置の中心軸線を中心として均等に分配配置す
るのが有利である。
【0008】反射ユニットの数は偶数でも奇数でもよ
い。中心軸線を中心として均等に分配配置された反射ユ
ニットの数が偶数の場合には、集合装置は軸対称であ
る。
【0009】各反射ユニットの第1焦線上に位置するラ
ンプは、マイクロ波からUV線、可視光線を経て赤外線
に至るどのような所望波長の光線をも発するように設計
できる。一実施例の場合、各ランプが等しい波長の光線
を発するように構成されている。あるいは又、異なる波
長の光線を発するランプを異なるユニットに備えるよう
にすることもできる。マイクロ波またはUV域の光を発
するランプを用いる場合には、放射エネルギーは、それ
自体で水中の微生物を死滅させる十分な強さを有してい
る。これに対し、可視光線を用いる場合には、光線を吸
収する特殊染料を用いて、吸収されたエネルギーを利用
して酸化作用により微生物を死滅させるのが有利であ
る。その種の染料の代表的な例はメチレンブルーであ
る。微生物の、染料による感光酸化についての詳細な説
明は、A.J.エイカ(Acher)及びB.J.ジュ
ーベン(Juven)著“応用環境微生物学”(197
7年5月刊)、P.1019〜P.1022に記載され
ている。
【0010】既述のように、本発明による装置の場合、
送水管は使用する光線を透過するように選ばれねばなら
ない。たとえば、紫外線を用いる場合には、送水管は石
英製であるのが最もよく、可視光線を用いる場合は、ガ
ラス製又は適当なプラスチック材料製であるのがよい。
所望とあれば、送水管に着色し、所望波長の光線のみを
選択的に透過するフィルターの機能を与えることもでき
る。
【0011】使用時には、消毒対象の水は送水管の一端
から、好ましくは乱流となるように噴射される。送水管
の長さ及び直径は、他端から流出する水が、所望の程度
まで消毒された状態となるように選定する。
【0012】本発明によれば、循環する水に達する投入
エネルギーは、送水管内径の変更、循環水の流量制御、
これら双方の手段の併用のいずれかによって変化させる
ことができる。たとえば、内径3cmの送水管を内径
1.5cmの送水管と取替えることにより、管内の水を
透過する単位体積当りの光束は、2倍以上となり、それ
によって消毒度が改善される。同じように、循環水の流
量を引下げることによっても、消毒度は改善できる。
【0013】本発明の別の態様によれば、既述の種類の
装置を通して、侵襲された水を循環させることにより、
水を消毒し、かつまた、水の流量調節によって目標消毒
度を達成する方法が得られる。
【0014】可視光線を用いる場合、本発明の方法によ
れば、装置の光線を吸収する染料を水に添加し、酸化作
用によって水中の微生物を死滅させる。その種の染料の
典型例はメチレンブルーである。酸化による微生物の死
滅は、処理された水に内包されるか、もしくはガスディ
フューザにより供給される酸素により生じるものであ
る。
【0015】
【実施例】一層理解を深めるため、以下で本発明の実施
例を添付図面につき説明する。図1に示した本発明によ
る装置は、内部反射面、ランプ、送水管など、既述のす
べてを有する集合装置1を有している。集合装置1は、
一端が乱流を発生させる噴射ノズル2と結合され、他端
が、消毒済みの水を回収する送出管3と結合されてい
る。消毒対象となる水、たとえば再循環される廃水が、
流入管4を通って流入し、ポンプ5によりダクト6を介
して自己浄化式フィルター7へ送られる。フィルター7
から供給管8と乱流発生噴射ノズル2を介して集合装置
1内へ噴射される。
【0016】乱流発生噴射ノズル2は、図2により詳し
く示してある。図示のように、このノズル2は乱流を生
じさせる内側ら旋形通路9を有している。
【0017】図3と図4には、消毒集合装置1の構成
が、より詳細に示してある。図示のように、集合装置1
は、3個の8角板12,13,14内に保持されたボデ
ィ11を有している。ボディ11は、8個の反射ユニッ
ト15から成る内側反射面を有している。反射ユニット
15は、それぞれ第1の近位焦線と第2の遠位焦線とを
有する楕円セグメントの形状を有している。これらの焦
線は、すべてのセグメント15に共通であり、集合装置
1の中心軸線と合致している。
【0018】各反射ユニット15の第1焦線のところに
は、反射ユニットと等長の管形ランプ16が配置されて
いる。送水管17は、すべての反射ユニット15に共通
の、かつまた集合装置1の中心軸線と合致する遠位焦線
のところに配置されている。送水管17は、ランプ16
から発せられる光線を透過する。たとえば、ランプ16
が紫外線を発する場合には、送水管17は石英製であ
る。図1及び図2に示された乱流ノズル2は、送水管1
7の一端に結合され、送出管3は他端に結合されてい
る。
【0019】図4に破線で示されているように、ランプ
16から発せられる光線は反射ユニット15により送水
管17へ反射される。
【0020】ランプ16は、すべて等しく、たとえば、
紫外線を発する低圧水銀ランプである。あるいは又、ラ
ンプ16は、可視光線を発するランプでもよく、その場
合には、感光染料を消毒対象の水に添加するのが好まし
い。更にまた、ランプ16はマイクロ波の光線、または
赤外線を発するランプでもよい。所望とあれば、集合装
置1は、たとえば、紫外線、可視光線、赤外線等、異な
る波長の光線を発する様々なランプを有するようにする
こともできる。
【0021】送水管17を通る水を透過する光束と、し
たがってまたその消毒度は、送水管の直径に応じて決ま
り、この直径が小さければ、それだけ光束は長くなる。
したがって、送水管17は、好ましくは交換可能であ
り、操作員は、特定の要求に合う所望直径の管を直ちに
選ぶことができる。
【0022】送水管17を流れる水の消毒度は、また、
流量に応じて決まり、流量はポンプ5の制御により調節
可能である。以下で、図面につき説明してきた本発明の
性能を示す、いくつかの例を挙げることにする。使用し
た装置は、内径3cm、長さ1mの石英製送水管を有し
ている。例1及び例2では、100Wの紫外線ランプが
用いられ、送水管17の中心でのエネルギーレベルは約
200,000μW/cm2 /secの254nmとし
た。例3では、UVランプに代えて、60Wの可視光線
ランプを用いた。
【0023】例1:次の微生物、すなわち、大腸菌
(2.3×105 CFU/100ml)(CFU=co
mplement fixation unit補体結
合単位)、糞便腸内細菌類(1.8×104 CFU/1
00ml)、腸球菌(5.8×104 CFU/100m
l)、灰白質炎ウィルス(3.8×103 PFU/10
0ml)を含有する水溶液に前記装置を35リットル/
minの速度で通過させ、微生物の有無を調べた。微生
物は認められなかった。 例2:次の糸状菌の胞子、すなわち、黄色コウジ菌(1
50counts(個)/ml)、黒色コウジ菌(18
0counts/ml)、指状アオカビ(penici
llum digitatum)(200counts
/ml)を含有する水溶液に前記装置を35リットル/
minの速度で通過させ、糸状菌胞子の有無を調べた。
糸状菌胞子は認められなかった。 例3:前記装置の100UVランプの代りに60Wの可
視光線ランプを用い、ブロマシル(bromacil)
10mg/l、オレンジの果樹園に用いられる殺虫剤、
メチレンブルー1mg/lを含有する水溶液に、10リ
ットル/minの速度で送水管17を通過させた。次い
でその水を調べたが、0.8mg/l以下のブロマシル
が認められたのみであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による消毒装置の略示図。
【図2】図1の装置の乱流噴射ノズルを示した詳細図。
【図3】本発明による装置の消毒集合装置を示した斜視
図。
【図4】図3の集合装置の平面図。
【符号の説明】
1 集合装置 2 乱流噴射ノズル 3 送出管 4 流入管 5 ポンプ 6 ダクト 7 自己浄化式フィルタ 8 供給管 9 ら旋状通路 12,13,14 8角板 11 中空体 15 反射ユニット 16 ランプ 17 送水管

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を消毒する装置において、中心軸線を
    有する中空体(11)と、複数の細長い反射ユニット
    (15)から成る内部光線反射面とを備えた集合装置を
    有しており、前記反射ユニットが、それぞれ、第1近位
    焦線と、すべての反射ユニットに共通の、かつまた前記
    中心軸線と合致する第2遠位焦線とを有する楕円セグメ
    ントの形状を有しており、更に、前記反射ユニットそれ
    ぞれの前記第1焦線上には発光ランプ(16)が、ま
    た、前記第2焦線上には前記発光ランプの発する光線を
    透過する送水管(17)が備えられ、更に、この送水管
    の一端には消毒される水の噴射手段(2)が、また他端
    には消毒された水を回収する手段が備えられていること
    を特徴とする、水を消毒する装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、反射ユニ
    ット(15)が集合装置(1)の中心軸線を中心として
    均等に分配配置されていることを特徴とする装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の装置において、隣
    接反射ユニットが共通のエッジラインを有するように、
    反射ユニットが並置されていることを特徴とする装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項記載の装
    置において、すべての反射ユニット内に配置されたラン
    プ(16)が、等しい種類であることを特徴とする装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    装置において、異なる波長の光を発するランプが備えら
    れていることを特徴とする装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    装置において、前記送水管(17)が交換可能であるこ
    とを特徴とする装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項に記載の
    装置において、消毒される水の噴射手段が乱流発生ノズ
    ル(2)を有することを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 水を消毒する方法において、請求項1か
    ら7のいずれか1項に記載の装置を通して流入水を循環
    させ、かつまた、循環速度を調節することにより目標消
    毒度を達成することを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の方法において、前記消毒
    装置が可視光線を発するランプを有するようにし、消毒
    対象の水に染料を添加し、この染料が前記光線を吸収
    し、水中の微生物を酸化により死滅させ得るようにする
    ことを特徴とする方法。
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WO2006011243A1 (ja) * 2004-07-27 2006-02-02 Dynaflo Co., Ltd. 除菌装置
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