JPH08123485A - 雑音除去装置 - Google Patents

雑音除去装置

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JPH08123485A
JPH08123485A JP6264949A JP26494994A JPH08123485A JP H08123485 A JPH08123485 A JP H08123485A JP 6264949 A JP6264949 A JP 6264949A JP 26494994 A JP26494994 A JP 26494994A JP H08123485 A JPH08123485 A JP H08123485A
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JP
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noise
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mapping
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JP6264949A
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Inventor
Kazuo Ishii
和夫 石井
Masao Watari
雅男 渡
Miyuki Tanaka
幸 田中
Yasuhiko Kato
靖彦 加藤
Hiroaki Ogawa
浩明 小川
Masanori Omote
雅則 表
Kazuo Watanabe
一夫 渡辺
Katsuki Minamino
活樹 南野
Hitoshi Honda
等 本田
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音声に含まれる雑音を充分に除去することが
できるようにする。 【構成】 写像部2において、音声信号が、第m成分が
m個の関数gm k(X)と係数cm kとの積の線形和で表
される関数fm(X)によって変換される。関数f
m(X)は、学習データとして雑音を含む音声信号を用
いるとともに、教師ベクトルとして雑音を含まない音声
信号を用いて学習を行うことにより求められている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば音声信号や、音
声から抽出された特徴パラメータなどのデータから雑音
成分を除去する雑音除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、波形レベルで雑音除去を行う方法
としては、例えばニューラルネットワークを用いた、例
えば特開平5−19337号公報に開示されたものなど
がある。また、周波数スペクトル上で推定した雑音の振
幅スペクトルを、入力された音声の振幅スペクトルから
差し引くことにより雑音除去を行う方法としては、例え
ばS.F.Boll "Suppression of Acoustic Noise in Speec
h Using Spectral Subtraction," IEEE Trans. on ASS
P, vol 29,pp113-120,April,1979などに記載されている
スペクトラムサブトラクション法がなどある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ニューラル
ネットワークを用いた方法では、一般的に、バックプロ
パゲーションアルゴリズムによって学習を行うが、この
場合、初期値の与え方によっては最小値(グローバルミ
ニマム)に対応した最適解が求まらず、極小値(ローカ
ルミニマム)に陥る課題があった。そのため、充分な雑
音除去を行うことができない場合があった。さらに、所
望の写像を得るためには、中間層の層数と素子数を変更
することしか自由度はなく、中間層を幾つ設ければ十分
であるのかがわかりにくかった。
【0004】また、スペクトラムサブトラクション法で
は、推定雑音の誤差や位相情報の欠落による誤差があ
り、これを改善するためには、雑音の振幅スペクトル
を、入力された音声の振幅スペクトルから単に差し引く
だけでなく、修正が必要であるが、この修正は、直感的
に決められていた。その結果、充分な雑音除去を行うこ
とができない場合があった。
【0005】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、学習によって、最小値(グローバルミニ
マム)に対応した最適解が求まるようにし、充分な雑音
除去を行うことができるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の雑音除去装置
は、データXに含まれる雑音成分を除去する雑音除去装
置であって、データXを、第m成分が、Lm個の関数gm
k(X)と係数cm kとの積の線形和
【数2】 で表される関数fm(X)によって変換する変換手段
(例えば、図1乃至図3に示す写像部2など)を備える
ことを特徴とする。
【0007】データXは、音声信号とすることができ
る。また、データXは、音声から抽出された特徴ベクト
ルとすることができる。さらに、データXは、音声から
抽出された特徴ベクトル、および非音声区間から推定さ
れた雑音の特徴ベクトルとすることができる。
【0008】
【作用】上記構成の雑音除去装置においては、データX
が、第m成分がLm個の関数gm k(X)と係数cm kとの
積の線形和で表される関数fm(X)によって変換され
る。従って、学習において、最小値(グローバルミニマ
ム)に対応した最適解が求まるので、充分な雑音除去が
可能となる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の雑音除去装置の第1実施例
の構成を示すブロック図である。入力バッファ1は、音
声信号(ディジタル信号)が入力されると、それを一時
記憶するようになされている。そして、記憶した音声信
号を、Sサンプル(例えば、64サンプルなど)を1フ
レームとして切り出し、写像部2に出力するようになさ
れている。写像部2では、1フレーム単位の音声信号に
対し、所定の変換処理が施され、これにより雑音が除去
されて、出力フレームバッファ3に供給されるようにな
されている。出力フレームバッファ3は、写像部2から
の音声信号を一時記憶し、所定のタイミングで出力する
ようになされている。
【0010】次に、写像部2における変換処理について
説明するが、その前に、その前提となる技術であるGG
M(Guaranteed Global minimum Mapping)変換につい
て説明する。GGM変換は、次のような写像Fにしたが
った変換処理である。
【0011】即ち、写像Fは、N次元ベクトル空間ΩN
上のベクトルX(=(x0,x1,x2,・・・,
N-1))をM次元ベクトル空間ΩM上のベクトルに変換
するもので、その第m成分の関数fm(X)は、Lm個の
関数gm k(X)と、所定の係数cm kとの線形和として、
次式で示すように定義される(但し、m=0,1,2,
・・・,M−1:k=0,1,2,・・・,Lm
1)。
【0012】
【数3】
【0013】関数gm k(X)としては、N変数関数空間
の完備(完全)な関数系が採用される。これは、ヒルベ
ルトの関数解析における公知の定理「任意の関数は、完
備な関数系の線形結合で表現することができる」から、
関数gm k(X)として、上述のようにN変数関数空間の
完備な関数系を採用し、かつその個数Lmを必要な数と
すれば、原理的には、任意の連続写像を、関数g
m k(X)によって表現することができるからである。な
お、関数gm k(X)としては、例えば単項式が採用され
る。
【0014】このことは、いわゆる階層型ニューラルネ
ットワークが、その中間層のニューロン素子の数を制限
しなければ、即ちその数を充分大きくすれば、原理的に
は、任意の連続写像を表現することができることに対応
する。
【0015】関数gm k(X)を所定のものに選択、設定
すれば、その後は、学習を行うことにより、係数cm k
設定することができ、その結果、所望する関数f
m(X)、即ち写像Fが得られることになる。
【0016】そして、この係数cm kを決定するに際し、
次式で定義されるような評価関数Jが採用される。
【0017】
【数4】
【0018】但し、Sq(=(s0 q,s1 q,s2 q,・・
・,sN-1 q))は、Q個のカテゴリCqに分類されてい
るN次元ベクトル空間ΩNの学習サンプルであり(但
し、q=0,1,2,・・・,Q−1)、またTq(=
(t0 q,t1 q,t2 q,・・・,tM -1 q))は、Q個のカ
テゴリCqそれぞれに対するM次元ベクトル空間ΩM上の
Q個の教師ベクトル(教師ベクトルの集合)である。ま
た、E{X∈Sq}{}は、{}内において、学習サン
プル(の集合)Sqの全要素にわたって期待値を求める
ことを意味する。従って、評価関数Jは、学習サンプル
に対する写像出力と教師ベクトルとの自乗誤差のアンサ
ンブル平均を意味している。
【0019】よって、学習サンプルに対する写像出力
が、教師ベクトルとなるような写像を得るには、評価関
数Jを最小にする係数cm kを求めれば良い。
【0020】そこで、式(1)を式(2)に代入する
と、次式が得られる。
【0021】
【数5】
【0022】ここで、
【数6】 とおくと、式(3)は、次にようになる。
【0023】
【数7】
【0024】そして、評価関数Jの極値を求めるため、
【数8】 とし、これを、式(4)から計算すると、次のようにな
る。
【0025】
【数9】
【0026】この式(5)は、各mに関し、Lm個の未
知数(係数)cm kに関する連立1次方程式となる。
【0027】式(5)は、
【数10】 とすると、次のような簡潔な形になる。
【0028】
【数11】
【0029】式(6)(式(5))は、1次方程式であ
るから、不定あるいは不能となる特殊な場合を除き、一
意に解が得られる。
【0030】このことは、式(2)で表される評価関数
Jを最小にする係数cm kが、式(6)(式(5))の方
程式を解くことにより求めることができることを意味す
る。従って、この場合、評価関数Jが、極小値(ローカ
ルミニマム)となる場合の係数cm kが求められてしまう
ような問題が、式(6)(式(5))の方程式が不定あ
るいは不能となるような特殊な場合を除いて、本質的に
存在しないことになる。
【0031】これは、式(6)(式(5))の方程式を
解く代わりに、式(4)で表された評価関数Jに、最急
降下法を適用しても、いわゆる初期値問題に煩わされる
ことなく、一意に解(係数)cm kが得られることを意味
する。
【0032】そして、このように、解が一意に決まると
いう特性によれば、ニューラルネットワークにおけるよ
うな準最適解を求めるために、初期値を変更して繰り返
し学習をせずに済むことになる。さらに、式(1)に示
すように写像を表現するようにしたため、係数cm kの値
の自由度と、関数gm k(X)として、どのような関数を
採用するのかの自由度があることになる(即ち、大きく
は、自由度が2種類となる)。
【0033】このため同程度の規模で考えれば、写像の
潜在的表現能力は、式(1)に示すように写像を表現す
る場合の方が、ニューラルネットワークより大きくな
る。これは、ニューラルネットワークの場合には、規模
が固定されれば、残る表現の自由度は、結合重み係数の
値の取り得る自由度だけとなるからである。
【0034】以上のように、式(1)で表現される写
像、即ちGGM変換によれば、 イ)誤差最小(グローバルミニマム)が保証され、 ロ)初期値問題が存在しないため、繰り返し学習が不要
で、学習の高速化が可能となるという本質的解決と、 ハ)関数gm k(X)の選択の自由度があるため、所望の
写像を決定する場合に、同程度の規模のニューラルネッ
トワークと比較して近似能力が高くなるという改善とを
実現することができる。
【0035】図1の写像部2は、以上のようなGGM変
換におけるカテゴリの概念を取り払った、いわば写像近
似装置として構成され、GGM変換を応用した、次のよ
うな近似写像Fにしたがった変換処理を行うようになさ
れている。
【0036】即ち、上述したGGM変換における場合と
同様に、N次元ベクトル空間ΩNからM次元ベクトル空
間ΩMへの写像F:ΩN→ΩMに対して、N次元ベクトル
空間ΩN上の学習データ(学習サンプル)X∈S(Sは
学習データの集合を意味する)に対する、M次元ベクト
ル空間ΩM上の教師ベクトルT(X)=(t0(X),t
1(X),・・・,tM-1(X))を与え、N次元ベクト
ル空間ΩNからM次元ベクトル空間ΩMへの写像Tを求め
るべきターゲット写像として、写像Fの第m成分のX
(=(x0,x1,・・・,xN-1))の関数fm(X)
を、Lm個の関数gm k(X)と係数cm kとの積の線形和
【数12】 で表現し、かつ
【数13】 で定義された評価関数(誤差関数)Jを採用し、評価関
数Jの最小値に対応した係数cm kを求めることで写像T
を近似した近似写像Fが得られるが、写像部2では、こ
の近似写像Fにしたがった変換処理が行われる。
【0037】評価関数Jを最小にする係数cm kは、次の
ようにして求めることができる。即ち、式(7)を式
(8)式に代入すると、次式が得られる。
【0038】
【数14】
【0039】ここで、
【数15】 とおくと、式(9)は、次にようになる。
【0040】
【数16】
【0041】そして、評価関数Jの極値を求めるため、
【数17】 とし、これを、式(10)から計算すると、次のように
なる。
【0042】
【数18】
【0043】この式(11)は、式(6)(式(5))
における場合と同様に、各mに関し、Lm個の未知数
(係数)cm kに関する連立1次方程式となる。
【0044】従って、この場合も、上述したGGM変換
における場合と同様に、式(11)が不定あるいは不能
となる特殊な場合を除き、一意に解が得られ、式(8)
で表される評価関数Jを最小にする係数cm kが、方程式
(11)を解くことで求まることになる。
【0045】以上のように、カテゴリを考えたGGM変
換における場合と同様の方法で写像Tの近似写像Fが決
定されるため、この近似写像Fにしたがった変換におい
ても、GGM変換の利点はそのまま活きることになる。
【0046】次に、図1の雑音除去装置の動作について
説明する。まず学習時においては、音声信号をs、雑音
信号をnとしたとき、入力信号X=s+nに対して教師
信号(教師ベクトル)T(X)=sを、入力フレームバ
ッファ1を介して写像部2に与える。この条件のもとで
学習することによって、Fm(X)(式(7))とし
て、雑音が付加された音声信号(s+n)を、雑音がな
い音声信号(s)に変換する写像を近似したものが得ら
れる。
【0047】なお、実際には、例えば雑音を含まない音
声信号sと雑音信号nを用意し、s+nの信号を作成し
て入力データ(学習データ)Xとする。上述したよう
に、入力データXは、入力フレームバッファ1を介する
ことにより、フレーム単位で写像部2に供給される。そ
して、そのフレームに対応する教師ベクトルとして音声
信号sを与える。
【0048】また、関数Fm(X)を構成する関数系gm
k(X)としては、例えば5次までの単項式を採用し、
例えば定数項1および各入力変数だけからなる1次から
5次までの項を321項と、各入力データXの成分の相
関を計算し、相関の強いものを50組選択した結果得ら
れる200項を用いる。この関数系について、大量の学
習データを用いて、式(11)式を解くことによって係
数cm kを決定する。
【0049】次に、雑音除去時においては、雑音を含む
音声信号が、入力フレームバッファ1を介することによ
り、1フレーム単位とされて、写像部2に出力される。
写像部2では、1フレーム単位の音声信号に対し、式
(7)にしたがい、近似写像Fによる変換処理が施さ
れ、これにより音声信号に含まれる雑音が除去される。
この信号は、出力フレームバッファ3に供給され、そこ
では、1フレーム単位とされた信号がつなぎ合わされて
出力される。
【0050】次に、図2は、本発明の雑音除去装置の第
2実施例の構成を示すブロック図である。なお、図中、
図1における場合と対応する部分については、同一の符
号を付してある。
【0051】分析部11は、音声信号(ディジタル信
号)が入力されると、それを音響分析し、音声の特徴パ
ラメータ(特徴ベクトル)を抽出するようになされてい
る。即ち、分析部11は、音声信号が入力されると、そ
の音声信号から1フレーム分のデータを切り出し、その
データに基づいてN次元の音声の特徴ベクトル(特徴パ
ラメータ)を算出するようになされている。なお、分析
部11には、例えば音声信号をFFTさせることによ
り、特徴ベクトルとして、振幅スペクトルを算出させた
り、またLPCケプストラム係数などを算出させたりす
ることができる。また、分析部11には、複数のバンド
バスフィルタでなるフィルタバンクを内臓させ、音声信
号の各帯域ごとのパワーを、特徴ベクトルとして求めさ
せるようにすることもできる。
【0052】学習時においては、音声信号に雑音を付加
した信号s+n、または音声信号sそのものが、分析部
11を介することにより、それぞれ学習データとしての
特徴ベクトル、または教師ベクトルとしての特徴ベクト
ルとされ、これが写像部2に供給されて、近似写像F
(式(7))が決定される。
【0053】雑音除去時においては、分析部4で雑音を
含む音声信号が、1フレームごとに分析され、その結果
得られる特徴ベクトルが写像部2に出力される。写像部
2では、特徴ベクトルに対し、学習によって決定された
係数cm kで構成される近似写像Fによる変換処理が施さ
れ、これにより特徴ベクトルに含まれる雑音成分が除去
されて出力される。
【0054】次に、図3は、本発明の雑音除去装置の第
3実施例の構成を示すブロック図である。なお、図中、
図1における場合と対応する部分については、同一の符
号を付してある。また、この雑音除去装置では、前述し
たスペクトラムサブトラクション法による処理結果に相
当する処理結果が、近似写像Fによる変換処理により得
られるようになされている。
【0055】音声信号(ディジタル信号)は、分析部2
1および音声区間検出部22に供給される。分析部6で
は、音声信号がFFTされ、これにより音声の特徴ベク
トル(特徴パラメータ)としてのN次の振幅スペクトル
データが求められる。また、音声区間検出部7では、音
声信号のパワー情報などが求められ、そのパワー情報に
基づいて、音声区間と非音声区間とが検出される。振幅
スペクトルデータおよび音声区間か非音声区間かの検出
結果(以下、区間検出結果という)は、平均化処理部2
3に出力される。さらに、振幅スペクトルデータは、写
像部2にも供給される。
【0056】平均化処理部23では、区間検出結果が非
音声区間であるとき、そのうちの所定の数Kのフレーム
におけるN次の振幅スペクトルデータの平均値が算出さ
れ、これが推定雑音スペクトルデータとされる。この推
定雑音スペクトルデータは、写像部2に供給される。
【0057】学習時には、分析部21からは、雑音を含
む音声のN次の振幅スペクトルデータがフレーム単位で
出力され、平均化処理部23からは、非音声区間で推定
されたN次の推定雑音スペクトルデータが出力される。
従って、写像部2には、N次の振幅スペクトルデータお
よびN次の推定雑音スペクトルデータの計2N次のデー
タが学習データとして入力される。
【0058】さらに、分析部21からは、上述の雑音を
含む音声のN次の振幅スペクトルデータに対応する雑音
を含まない音声のN次の振幅スペクトルデータもフレー
ム単位で出力され、これは、写像部2に対し、教師ベク
トルとして供給される。
【0059】写像部2では、以上の学習データおよび教
師ベクトルを用いて学習が行われ、近似写像F(式
(7))が決定される。
【0060】雑音除去時においては、写像部2に対し、
分析部21から、雑音を含む音声のフレーム単位のN次
の振幅スペクトルデータと、平均化処理部23から、N
次の推定雑音スペクトルデータが供給され、写像部2で
は、これらを合わせた2N次のデータに対し、学習によ
り得られた近似写像Fによる変換処理が施され、これに
より、雑音が除去され、推定雑音の誤差や位相情報の欠
落による誤差も修正された振幅スペクトルデータが出力
される。
【0061】以上のように、近似写像Fを用いる場合に
は、ローカルミニマムに陥ることなしに学習を行うこと
ができるので、雑音を含むデータから、充分に雑音成分
を除去することが可能となる。
【0062】なお、本発明は、例えば音声認識や、通
信、情報処理などの分野に適用可能である。
【0063】
【発明の効果】以上の如く、本発明の雑音除去装置によ
れば、学習において、最小値(グローバルミニマム)に
対応した最適解が求まるので、充分な雑音除去が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雑音除去装置の第1実施例の構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明の雑音除去装置の第2実施例の構成を示
すブロック図である。
【図3】本発明の雑音除去装置の第3実施例の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 入力フレームバッファ 2 写像部 3 出力フレームバッファ 11,21 分析部 22 音声区間検出部 23 平均化処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 靖彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 小川 浩明 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 表 雅則 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 渡辺 一夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 南野 活樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 本田 等 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データXに含まれる雑音成分を除去する
    雑音除去装置であって、 前記データXを、第m成分が、Lm個の関数gm k(X)
    と係数cm kとの積の線形和 【数1】 で表される関数fm(X)によって変換する変換手段を
    備えることを特徴とする雑音除去装置。
  2. 【請求項2】 前記データXは、音声信号でなることを
    特徴とする請求項1に記載の雑音除去装置。
  3. 【請求項3】 前記データXは、音声から抽出された特
    徴ベクトルでなることを特徴とする請求項1に記載の雑
    音除去装置。
  4. 【請求項4】 前記データXは、音声から抽出された特
    徴ベクトル、および非音声区間から推定された雑音の特
    徴ベクトルでなることを特徴とする請求項1に記載の雑
    音除去装置。
JP6264949A 1994-10-28 1994-10-28 雑音除去装置 Withdrawn JPH08123485A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100706557B1 (ko) * 1998-11-09 2007-04-13 소니 가부시끼 가이샤 데이터 처리 장치 및 데이터 처리 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100706557B1 (ko) * 1998-11-09 2007-04-13 소니 가부시끼 가이샤 데이터 처리 장치 및 데이터 처리 방법

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