JPH08111656A - 非接触キャリアカレントトランシーバ - Google Patents
非接触キャリアカレントトランシーバInfo
- Publication number
- JPH08111656A JPH08111656A JP26812494A JP26812494A JPH08111656A JP H08111656 A JPH08111656 A JP H08111656A JP 26812494 A JP26812494 A JP 26812494A JP 26812494 A JP26812494 A JP 26812494A JP H08111656 A JPH08111656 A JP H08111656A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- frequency
- difference
- plural
- transmission line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 既設の電線を伝送線路として変調をかけた高
周波信号を加え、遠隔地点に情報を伝達をし、送信器や
受信機を伝送線路に非接触で利用可能とするもので、困
難であった洞道内の携帯電話やデータ通信、架線の保守
用携帯電話などに利用できる。 【構成】 複数または単一の送信機から複数の変調をか
けた信号を送信し、非線形特性を持つ伝送ケーブルに非
接触で結合し、それぞれの差の信号を伝送ケーブブルに
発生させ、遠方まで減衰を少なく信号を伝送する非接触
キャリアカレントトランシーバ。
周波信号を加え、遠隔地点に情報を伝達をし、送信器や
受信機を伝送線路に非接触で利用可能とするもので、困
難であった洞道内の携帯電話やデータ通信、架線の保守
用携帯電話などに利用できる。 【構成】 複数または単一の送信機から複数の変調をか
けた信号を送信し、非線形特性を持つ伝送ケーブルに非
接触で結合し、それぞれの差の信号を伝送ケーブブルに
発生させ、遠方まで減衰を少なく信号を伝送する非接触
キャリアカレントトランシーバ。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、既設の電線を伝送線路
として変調をかけた高周波信号を加え、遠隔地点に情報
を伝達を目的とするもので、送信器や受信機を伝送線路
に非接触で利用可能とするもので、困難であった洞道内
の携帯電話やデータ通信、架線の保守用携帯電話などに
利用できる。
として変調をかけた高周波信号を加え、遠隔地点に情報
を伝達を目的とするもので、送信器や受信機を伝送線路
に非接触で利用可能とするもので、困難であった洞道内
の携帯電話やデータ通信、架線の保守用携帯電話などに
利用できる。
【０００２】
【従来の技術】既設の商用電源などに電波を乗せて遠方
まで信号が届くようにしたキヤリアカレントトランシー
バと呼ばれる技術がある。電力線に搬送波を乗せた場合
は電力線搬送、商用電源では電灯線搬送とも呼ばれてい
る。
まで信号が届くようにしたキヤリアカレントトランシー
バと呼ばれる技術がある。電力線に搬送波を乗せた場合
は電力線搬送、商用電源では電灯線搬送とも呼ばれてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のキャ
リアカレントトランシーバは伝送線に送信機から搬送波
を加えるためコンデンサなどで直接結合していたので、
携帯電話のような移動体として利用することができなか
った。また電力線の地落事故や落雷などでは結合コンデ
ンサを通じて過渡的な高い電圧が装置に加わり破損する
問題もあった。
リアカレントトランシーバは伝送線に送信機から搬送波
を加えるためコンデンサなどで直接結合していたので、
携帯電話のような移動体として利用することができなか
った。また電力線の地落事故や落雷などでは結合コンデ
ンサを通じて過渡的な高い電圧が装置に加わり破損する
問題もあった。
【０００４】
【作用】電力線などの電線を信号の伝送線として搬送波
を乗せた場合、伝送路における信号の平均的な減衰は、
伝送周波数が高くなるほど大きくなり、例えば整合の取
れた平行線の場合、ほぼ周波数の平方根に比例して減衰
が大きくなる。一方、アンテナなどで移動体から伝送線
に搬送波を結合するには、搬送周波数が高いほど小型の
アンテナでも利得を高くすることができ、結合も密とな
って非接触で結合することが容易となる。しかし、単一
の搬送波を用いた場合は、この両者を満足させることは
困難であり、非接触で信号を結合し、しかも遠方まで信
号を伝送することは不可能であった。
を乗せた場合、伝送路における信号の平均的な減衰は、
伝送周波数が高くなるほど大きくなり、例えば整合の取
れた平行線の場合、ほぼ周波数の平方根に比例して減衰
が大きくなる。一方、アンテナなどで移動体から伝送線
に搬送波を結合するには、搬送周波数が高いほど小型の
アンテナでも利得を高くすることができ、結合も密とな
って非接触で結合することが容易となる。しかし、単一
の搬送波を用いた場合は、この両者を満足させることは
困難であり、非接触で信号を結合し、しかも遠方まで信
号を伝送することは不可能であった。
【０００５】この問題点を解決する方法として、伝送線
路に結合しやすい帯域の複数の高い周波数を選んでアン
テナから送信し、ダイオードなどで非線形特性を持たせ
た伝送線路に非接触で結合する。この結果、伝送線路に
はそれぞれの送信周波数の差の周波数が発生する。この
差の周波数を伝送損失の少ない周波数に選ぶと、遠方ま
で信号を送ることが可能となり、非接触でしかも長距離
の伝送が可能となる。
路に結合しやすい帯域の複数の高い周波数を選んでアン
テナから送信し、ダイオードなどで非線形特性を持たせ
た伝送線路に非接触で結合する。この結果、伝送線路に
はそれぞれの送信周波数の差の周波数が発生する。この
差の周波数を伝送損失の少ない周波数に選ぶと、遠方ま
で信号を送ることが可能となり、非接触でしかも長距離
の伝送が可能となる。
【０００６】この場合、伝送線路の信号は差の周波数の
整数倍の高調波を多く含む、したがってスペクトル拡散
通信のように、この高調波も受信器で受信して相関器に
かけて受信信号とすると伝送線路の共振などで特定の周
波数がトラップされても別の次数の信号が届き安定な受
信が可能となる。
整数倍の高調波を多く含む、したがってスペクトル拡散
通信のように、この高調波も受信器で受信して相関器に
かけて受信信号とすると伝送線路の共振などで特定の周
波数がトラップされても別の次数の信号が届き安定な受
信が可能となる。
【０００７】
【実施例】複数の周波数を発信できる複数または単一の
送信機から電波を発射し、それぞれまたは複数の周波数
に変調をかける。変調方法は問わず、あらゆる変調方法
で利用が可能である。このときの搬送周波数は短波帯か
ら超短波帯まで利用できるが、許容できるアンテナのサ
イズと伝送線路の特性に合わせて決定する。高周波的に
伝送線路を非線形特性とするには、伝送線路間に高周波
特性の良い整流器を接続する方法が最も簡単である。
送信機から電波を発射し、それぞれまたは複数の周波数
に変調をかける。変調方法は問わず、あらゆる変調方法
で利用が可能である。このときの搬送周波数は短波帯か
ら超短波帯まで利用できるが、許容できるアンテナのサ
イズと伝送線路の特性に合わせて決定する。高周波的に
伝送線路を非線形特性とするには、伝送線路間に高周波
特性の良い整流器を接続する方法が最も簡単である。
【０００８】商用電源では５０Ｈｚまたは６０Ｈｚの電
圧が加わるので、整流器にシリーズに高周波だけを通す
コンデンサを接続し、必要があればダイオードに並列に
アレスタなどの保護部品も取り付ける。整流器を取り付
ける間隔は送信機の搬送波の１／２から１／４波長の間
隔が適切であるが、さらに離すことも可能であり、信号
強度やコストとのバランスで間隔を決める。もちろん移
動体の送信機を利用する付近の伝送線の区間だけ整流器
を取り付け、利用しない区間のダイオードは不要であ
る。送信周波数の差の周波数は低いほど長距離まで伝送
するが、周波数を下げると伝送速度も低下するので伝送
する信号の帯域と減衰量からこの差の周波数を決定す
る。
圧が加わるので、整流器にシリーズに高周波だけを通す
コンデンサを接続し、必要があればダイオードに並列に
アレスタなどの保護部品も取り付ける。整流器を取り付
ける間隔は送信機の搬送波の１／２から１／４波長の間
隔が適切であるが、さらに離すことも可能であり、信号
強度やコストとのバランスで間隔を決める。もちろん移
動体の送信機を利用する付近の伝送線の区間だけ整流器
を取り付け、利用しない区間のダイオードは不要であ
る。送信周波数の差の周波数は低いほど長距離まで伝送
するが、周波数を下げると伝送速度も低下するので伝送
する信号の帯域と減衰量からこの差の周波数を決定す
る。
【０００９】受信機は従来の方法のように、コンデンサ
で直接伝送線に結合しても良いが、移動体の場合、受信
信号もアンテナで結合して差の周波数を受信する。差の
周波数が低い場合はアンテナのサイズを大きくしないと
アンテナの利得が得られないので受信機の感度を上げる
か、雑音に強い変調方式を取る。伝送線路には、差の周
波数の整数倍の高調波も多く発生しているので、この高
調波も受信信号として利用すると拡散周波数の固定した
疑似的なスペクトラム拡散通信と等価となり、受信信号
の質を上げることが可能となる。
で直接伝送線に結合しても良いが、移動体の場合、受信
信号もアンテナで結合して差の周波数を受信する。差の
周波数が低い場合はアンテナのサイズを大きくしないと
アンテナの利得が得られないので受信機の感度を上げる
か、雑音に強い変調方式を取る。伝送線路には、差の周
波数の整数倍の高調波も多く発生しているので、この高
調波も受信信号として利用すると拡散周波数の固定した
疑似的なスペクトラム拡散通信と等価となり、受信信号
の質を上げることが可能となる。
【００１０】
【発明の効果】キャリアカレントトランシーバ装置にお
いて、電灯線のような既設の電線に対して非接触で効果
的に信号を結合でき、この信号を遠方まで伝送すること
が可能となる。しかも、信号の高調波を利用してさらに
信号の質を上げることも可能となる。従来は、トンネル
や洞道内の相互の移動通信は困難であり、漏洩同軸ケー
ブルを使用しても長距離では減衰が多く、中継器を必要
としたが、電話のような帯域の狭い通信では、１０ｋｍ
以上の長い区間の通信でも携帯電話のような簡便な方法
で相互に通信が可能となる。さらに非接触で結合する
と、地落や落雷などの場合に通信装置の破損を防ぐこと
もできる。
いて、電灯線のような既設の電線に対して非接触で効果
的に信号を結合でき、この信号を遠方まで伝送すること
が可能となる。しかも、信号の高調波を利用してさらに
信号の質を上げることも可能となる。従来は、トンネル
や洞道内の相互の移動通信は困難であり、漏洩同軸ケー
ブルを使用しても長距離では減衰が多く、中継器を必要
としたが、電話のような帯域の狭い通信では、１０ｋｍ
以上の長い区間の通信でも携帯電話のような簡便な方法
で相互に通信が可能となる。さらに非接触で結合する
と、地落や落雷などの場合に通信装置の破損を防ぐこと
もできる。
Claims (2)
- 【請求項１】 非線形特性を持つ伝送線を信号の伝送区
間に張り、複数の搬送周波数を発生する送信機のそれぞ
れまたは一方の搬送周波数に変調をかけて電波を送信
し、非線形特性を持つ伝送線路に非接触で結合し、それ
ぞれの周波数の差の変調された成分を持つ周波数を伝送
線路に発生させ、受信側でこの差の成分を受信する方法
によって遠方まで信号が届くようにしたキャリアカレン
トトランシーバ。 - 【請求項２】 非線形特性を持つ伝送線を信号の伝送区
間に張り、複数の搬送周波数を発生する送信機のそれぞ
れまたは一方の搬送周波数に変調をかけて電波を送信
し、非線形特性を持つ伝送線路に非接触で結合し、それ
ぞれの周波数の差の変調された成分を持つ周波数を伝送
線路に発生させ、受信側でこの差の成分を受信するキャ
リアカレントトランシーバにおいて、差の周波数の整数
倍の周波数を受信信号として利用し、受信の信頼性を上
げた通信方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26812494A JPH08111656A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 非接触キャリアカレントトランシーバ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26812494A JPH08111656A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 非接触キャリアカレントトランシーバ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08111656A true JPH08111656A (ja) | 1996-04-30 |
Family
ID=17454223
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26812494A Pending JPH08111656A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 非接触キャリアカレントトランシーバ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08111656A (ja) |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP26812494A patent/JPH08111656A/ja active Pending
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