JPH08110880A - 名前サービス方式 - Google Patents
名前サービス方式Info
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- JPH08110880A JPH08110880A JP6246350A JP24635094A JPH08110880A JP H08110880 A JPH08110880 A JP H08110880A JP 6246350 A JP6246350 A JP 6246350A JP 24635094 A JP24635094 A JP 24635094A JP H08110880 A JPH08110880 A JP H08110880A
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- procedure
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- resources
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L61/00—Network arrangements, protocols or services for addressing or naming
- H04L61/45—Network directories; Name-to-address mapping
- H04L61/4552—Lookup mechanisms between a plurality of directories; Synchronisation of directories, e.g. metadirectories
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Computer And Data Communications (AREA)
- Multi Processors (AREA)
Abstract
れる仮想的な資源に対してのアクセスを可能とし、ネッ
トワーク情報システムの複数の計算機システムの資源を
仮想化してシステム全体の融通性を高める。 【構成】 仮想資源管理表4は、名前、位置、手続きの
3種類の欄が設けられた表であり、仮想的な資源に対し
てその名前と実在する資源の物理的な位置と該実在する
資源を取り扱うための手続きの名前とを対応づけて保持
管理している。通信部1は、名前の問い合わせ要求を受
け取ると、名前解決部2の検索部3に対して名前解決を
行なうように要求する。検索部3は、受け取った名前を
キーとして仮想資源管理表4を検索する。受け取った名
前が仮想的な資源の名前である場合、仮想資源管理表4
から実在する資源の位置および手続き名を得て、通信部
1から答えとして通信する。
Description
の計算機システムの資源がネットワーク上に分散して配
置され、複数の計算機システムが互いに通信を行なって
動作するネットワーク情報システムにおいて、資源の名
前と名前に対応する資源の物理的な位置を管理し、名前
から位置への解決をする名前サービス方式に関するもの
である。
えば、上谷晃弘著,「ローカルエリアネットワーク イ
ーサネット概説」,改訂2版,丸善株式会社,p.22
2〜229には、米国ゼロックス社のクリアリングハウ
スサービスの資源管理方式について述べられている。こ
の方式では、分散システムにおける資源の名前に対して
任意個の属性を対応させて分散データベースにより管理
し、名前からアドレスへの変換を提供する。クリアリン
グハウスサービスでは、このような名前サービスを実現
している。
守,所 真理雄,清水 謙多郎編,「分散オペレーティ
ングシステム UNIXの次に来るもの」,共立出版,
p.243〜264では、GALAXYオペレーティン
グシステムの資源管理方式について述べられている。こ
の方式では、オブジェクトの論理的識別子とオブジェク
トの物理的実体の位置情報とを対応させて、大域的なデ
ータベースに格納し、管理している。この資源管理方式
では、オブジェクトのすべての複製の位置情報を記録
し、管理する。
されている資源管理方式では、情報処理装置の名前とネ
ットワークアドレス、すなわち、ネットワーク上の資源
である情報処理装置の名前と、その物理的な位置である
ネットワークアドレスとをテーブルで管理する制御手段
を含んでいる。そして、情報処理装置からの名前での問
い合わせに対してネットワークアドレスを検索する名前
サービスを提供している。
名前とその資源の物理的な位置情報あるいは属性を対応
づけて資源管理表あるいは資源管理データベースで管理
するものであり、入力された資源の名前から対応する資
源の物理的な位置情報あるいは属性を出力するものであ
る。このような通常用いられているネットワーク資源の
管理方式またはシステムでは、物理的な位置を隠蔽する
という意味において、資源の位置の仮想化をなすもので
ある。しかし、資源の取り扱いに関してはアプリケーシ
ョンに責任で行なわなければならず、この意味で資源の
取り扱いを仮想化する資源管理を提供するものではな
い。
源1)にデータ処理を適用した結果として得られる仮想
的な資源(資源2)に、もとの資源(資源1)の名前
(名前1)とは別の仮想的な名前(名前2)を付与して
取り扱うことはできない。例えば、ある資源(資源1)
に対して型の変換やアクセスプロトコルの変換処理等の
データ処理を適用した結果として得られる仮想的な資源
(資源2)に対して仮想的な名前(名前2)を付与し
て、あたかも所望する型やアクセスプロトコルでアクセ
ス可能な仮想的な名前(名前2)を有する資源が存在す
るかのごとく取り扱うことはできない。従来の技術で
は、このような取り扱いが可能な融通性の高いネットワ
ーク情報システムを提供するものではない。さらに、資
源を取り扱うための複数の手続き名を管理して、システ
ムの状態やユーザの意図によって、複数の手続きのなか
から、単数または複数の手続きを選択して資源に適用す
ることが可能な融通性の高いネットワーク情報システム
を提供するものではない。
情に鑑みてなされたものであり、既存の資源に所定の手
続きを施した結果得られる仮想的な資源に対して、既存
の資源の位置と手続き名と、仮想的な名前を対応づけて
管理する資源管理方式を具現化することによって、ユー
ザが所望する性質を有する仮想的な資源に対してアクセ
ス可能として、ネットワーク情報システムの複数の計算
機システムの資源を仮想化し、ひいては、ネットワーク
情報システム全体の融通性を高めることを目的とするも
のである。
載の発明においては、情報処理を行なう複数の計算機シ
ステムの資源がネットワーク上に分散して配置され、前
記複数の計算機システムが互いに通信を行なって動作す
るネットワーク情報システムにおける名前サービス方式
において、前記複数の計算機システムに実在する資源の
物理的な位置と該実在する資源を取り扱うための単数ま
たは複数の手続きの名前と仮想的な資源の名前とを対応
づけて保持管理可能な仮想資源管理表を備える資源管理
手段と、前記仮想的な資源の名前が入力され該仮想的な
資源の名前に対応する仮想的な資源を得るのに必要な前
記実在する資源の物理的な位置と前記実在する資源を取
り扱うための単数または複数の手続きの名前を出力する
名前解決手段を有することを特徴とするものである。
理を行なう複数の計算機システムの資源がネットワーク
上に分散して配置され、前記複数の計算機システムが互
いに通信を行なって動作するネットワーク情報システム
における名前サービス方式において、前記複数の計算機
システムに実在する資源の名前と該実在する資源の物理
的な位置とを対応づけて保持管理する資源管理表と1以
上の名前変換手続きを保持管理する仮想名前対応表を備
える資源管理手段と、仮想的な資源の名前が入力され該
仮想的な資源の名前に1つ以上の前記名前変換手続きを
適用し得られる名前の集合のうち仮想的な資源の名前に
対して再帰的に1つ以上の前記名前変換手続きを適用す
るとともに前記名前の集合のうち実在する資源の名前に
対応して前記実在する資源の物理的な位置および前記実
在する資源を取り扱うための単数または複数の手続きの
名前を出力する名前解決手段を有することを特徴とする
ものである。
1または2に記載の名前サービス方式において、システ
ムの状態をあらわすパラメータを取得するシステム状態
取得手段と、該システム状態取得手段で取得された前記
パラメータに基づき前記名前解決手段がある仮想的な資
源の名前に対応する複数の手続きの名前を得たとき該複
数の手続きの名前から一つまたは複数の手続きの名前を
選択する手続き選択手段をさらに有し、前記名前解決手
段は、前記実在する資源の物理的な位置に加えて前記手
続き選択手段で選択された一つまたは複数の手続きの名
前を出力することを特徴とするものである。
1または2に記載の名前サービス方式において、手続き
を選択するためのパラメータを受け取り前記名前解決手
段が要求された前記仮想的な資源の名前に対応して複数
の手続きの名前を得たとき前記パラメータに基づき前記
複数の手続きの名前から一つまたは複数の手続きの名前
を選択する手続き選択手段をさらに有し、前記名前解決
手段は、前記実在する資源の物理的な位置に加えて前記
手続き選択手段で選択された一つまたは複数の手続きの
名前を出力することを特徴とするものである。
1ないし4のいずれか1項に記載の名前サービス方式に
おいて、入力された名前を構文解析する名前解析手段
と、所定のトークンと一つまたは複数の手続きの名前を
対応づける手続き管理表を有する手続管理手段と、前記
名前解析手段による構文解析の結果の構文木に現れるト
ークンをもとに前記手続管理手段を用いて一つまたは複
数の手続きの名前を選択する手続き選択手段をさらに有
し、前記名前解決手段は、前記名前解析手段による構文
解析の結果の構文木に現れるトークンをもとに前記実在
する資源の物理的な位置を求めるとともに前記手続き選
択手段で選択された一つまたは複数の手続き名を出力す
ることを特徴とするものである。
1ないし5のいずれか1項に記載の名前サービス方式に
おいて、前記名前解決手段によって得られた前記仮想的
な資源の名前に対応する単数または複数の前記実在する
資源の物理的な位置と単数または複数の前記手続きの名
前から前記仮想的な資源の名前に対する仮想的な資源を
構成するために必要な単数または複数の前記実在する資
源の物理的な位置と単数または複数の前記手続きの名前
から構成される式を生成する式生成手段を有することを
特徴とするものである。
1ないし6のいずれか1項に記載の名前サービス方式に
おいて、前記名前解決手段が出力した前記実在する資源
の物理的な位置で定まる第1の資源に対して前記名前解
決手段が出力した手続きの名前で定まる手続きを適用し
て得られた第2の資源の物理的な位置を出力する第2の
名前解決手段を有することを特徴とするものである。
1ないし7のいずれか1項に記載の名前サービス方式に
おいて、前記実在する資源の物理的な位置として複数の
資源の物理的な位置を指定し、前記複数の資源を取り扱
うための手続きの名前として前記複数の資源を同一にす
る手続きの名前を指定可能に構成されていることを特徴
とするものである。
1ないし8のいずれか1項に記載の名前サービス方式に
おいて、前記名前解決手段によって得られた手続きの名
前に対応する手続きの実体を対応づける手続き実体管理
表を有する手続き実体管理手段をさらに有し、該手続き
実体管理手段は、手続きの名前が与えられると、対応す
る手続きの実体を出力することを特徴とするものであ
る。
は、ネットワーク上で分散して配置されている実在する
資源を取り扱うための手続きの名前と、実在する資源の
物理的な位置と、仮想的な資源の名前を対応づけて仮想
資源管理表で管理している。仮想的な資源は、ある資源
に対して所定の手続きを実行して得られる資源である。
名前解決手段は、仮想的な資源の名前を受け取ると、仮
想資源管理表をもとに、対応する実在する資源を取り扱
うための手続きの名前と、その物理的な位置を出力す
る。名前解決手段から出力された実在する資源の物理的
な位置の情報をもとに、その実在する資源に対して手続
きの名前に対応する手続きを実行することによって、仮
想的な資源をアクセスすることが可能となる。このよう
に、実在する資源だけでなく、実在する資源に所定の手
続きを適用した結果得られる仮想的な資源に対してのア
クセスが可能となる。これにより、例えば、ユーザの所
望する性質を有する仮想的な資源を設定し、このような
仮想的な資源を仮想的な資源の名前によってアクセスす
ることができる。このとき、仮想的な資源の名前による
アクセスは、手続きを通して実在する資源へのアクセス
が行なわれる。このような構成によって、資源の取り扱
いを仮想化することができ、ネットワーク情報システム
全体の融通性を高めることができる。
手段は、ネットワーク上で分散して配置されている実在
する資源の名前と、実在する資源の物理的な位置とを対
応づけて資源管理表で管理するとともに、1以上の名前
変換手続きを仮想名前対応表で保持管理している。名前
解決手段は、仮想的な資源の名前が入力されると、その
名前に対して仮想名前対応表に保持されている名前変換
手続きを順次適用する。得られた名前の集合のうち、仮
想的な資源の名前に対しては再帰的に名前変換手続きを
適用する。名前変換手続きによって得られた名前の集合
のうち、実在する資源の名前に対しては、資源管理表か
ら名前に対応する実在する資源の物理的な位置を得る。
そして、得られた実在する資源の物理的な位置と、その
実在する資源の物理的な位置を得るまでに行なった手続
きの名前を出力する。この出力された手続きの名前に対
応する手続きを用いることにより、与えられた仮想的な
資源の名前に対応する仮想的な資源へのアクセスは、実
在する資源の物理的な位置をもとにその資源に対して手
続きを施した仮想的な資源へのアクセスとして実行され
ることになる。これにより、資源の取り扱いを仮想化
し、融通性の高いシステムを構築することができる。
の状態をあらわすパラメータを取得するシステム状態取
得手段を有しており、名前解決手段が仮想的な資源の名
前に対応する複数の手続きの名前を得たとき、手続き選
択手段はシステム状態取得手段で取得されたパラメータ
に基づいて得られた複数の手続きの名前から一つまたは
複数の手続きの名前を選択する。名前解決手段は、手続
き選択手段で選択された一つまたは複数の手続きの名前
を、実在する資源の物理的な位置とともに出力する。こ
れにより、システムの状態に合わせた仮想的な資源をア
クセスすることが可能となる。ユーザはシステムの状態
を知らなくても、所望する仮想的な資源をアクセスする
ことができる。
手続きを選択するためのパラメータを設定しておき、名
前解決手段が仮想的な資源の名前に対応して複数の手続
きの名前を得たとき、設定されているパラメータに基づ
いて複数の手続きの名前から一つまたは複数の手続きの
名前を手続き選択手段で選択する。名前解決手段は、手
続き選択手段で選択された一つまたは複数の手続きの名
前を、実在する資源の物理的な位置とともに出力する。
これにより、ユーザからの指定や、ある処理の結果など
に応じて、アクセスする仮想的な資源を変更することが
可能となる。
手段は所定のトークンと一つまたは複数の手続きの名前
を対応づける手続き管理表を有しており、入力された名
前を名前解析手段で構文解析し、構文解析の結果、構文
木に現れるトークンをもとに前記手続管理手段を用いて
一つまたは複数の手続きの名前を手続き選択手段で選択
する。名前解決手段は、名前解析手段による構文解析の
結果の構文木に現れるトークンをもとに、実在する資源
の物理的な位置を求めるとともに、手続き選択手段で選
択された一つまたは複数の手続き名を実在する資源の物
理的な位置とともに出力する。このような構文解析の結
果を用いることによって、仮想的な資源名の入力時に、
例えば、パラメータや選択する手続き、さらに必要とな
る資源名等を指示することができるようになる。これに
より、ユーザが仮想的な資源をアクセスする際の柔軟性
を向上させることができる。
段によって、名前解決手段で得られた実在する資源の物
理的な位置と手続きの名前から式を生成する。この式を
用いることによって、仮想的な資源の名前によって、そ
の仮想的な資源を構成する実在する資源をアクセスする
ことができる。そのため、仮想的な資源を得るために実
在する資源に対して行なうべき処理の内容について、ユ
ーザは知る必要はなく、単に式を適用するだけで仮想的
な資源をアクセスすることが可能となる。
手段から実在する資源の物理的な位置と手続きの名前が
出力されたとき、出力された実在する資源の物理的な位
置で定まる第1の資源に対して手続きを適用し、得られ
た第2の資源の物理的な位置を出力する第2の名前解決
手段を有している。このように、名前解決手段から出力
される実在する資源の物理的な位置に対応する実在する
資源に対してのアクセスのほか、実在する資源自体に手
続きを実行し、生成した資源の物理的な位置を得て、生
成した実在する資源に対してアクセスするように構成す
ることもできる。
資源の物理的な位置として複数の資源の物理的な位置を
指定し、前記複数の資源を取り扱うための手続きの名前
として前記複数の資源を同一にする手続きの名前を指定
可能に構成している。これによって、例えば、資源が切
り離されて更新され、再びシステムに接続された場合で
も、資源の同一化を図ることができるようになる。
解決手段によって得られた手続きの名前に対応する手続
きの実体を対応づける手続き実体管理表を有する手続き
実体管理手段を有し、該手続き実体管理手段は、手続き
の名前が与えられると、対応する手続きの実体を出力す
る。これによって、手続きの名前に対応する手続きの実
体を得る操作を必要とせず、名前サービスから手続きの
実体を受け取ることにより、手続きを適用することがで
きるようになる。
実施例を示すブロック図である。図中、1は通信部、2
は名前解決部、3は検索部、4は仮想資源管理表であ
る。
らの要求を受け付け、名前解決部2に対して名前の解決
要求を行なう。名前解決部2は、検索部3、仮想資源管
理表4を有する。検索部3は、仮想資源管理表4を調
べ、要求された名前に対応して保持されている情報を返
す。
の3種類からなる表である。図1に示した仮想資源管理
表4の例において、name1およびname2に該当
する行は、実在する資源を管理するためのものである。
それぞれname1,name2で表わされる資源の位
置がLoc1,Loc2であり、「手続き」の列の
‘−’により資源が実在するものであることを示してい
る。これに対し、vname1,vname2,vna
me3に該当する行は、仮想的な資源を管理するための
ものである。vname1で表わされる仮想的な資源
は、位置Loc1にある実在する資源に対して、手続き
proc1を適用して得られる仮想的な資源であること
を示す。また、vname2で表わされる仮想的な資源
は、位置Locにある実在する資源に対して、手続きp
roc2とproc3をproc2,proc3の順に
適用して得られる仮想的な資源であることを示す。さら
に、vname3で表わされる仮想的な資源は、位置L
ocにある実在する資源に対して、手続きproc2ま
たはproc3のいずれか1つを適用して得られる仮想
的な資源であることを示している。
資源の名前と仮想的な資源の名前の両方を管理している
が、これらを別々に管理することも可能である。このと
き、実在する資源の名前は、従来より用いられている資
源管理表などで管理すればよい。このような構成では、
与えられた名前が実在する資源の名前か仮想的な資源の
名前かを区別する判別手段を設けたり、両方の表を自動
的に検索するような検索部を設ける必要がある。上述の
ように1つの表にまとめることによって、検索部3は1
つの表のみに対して検索を行なうだけでよく、効率的な
名前サービスを実現することができる。
て実現する必要はなく、複数の表として実現してもよ
い。このとき、各表あるいはいくつかの表に対応して検
索部を複数設け、並列的に検索するように構成すること
もできる。さらに、仮想資源管理表4は、上述のような
表形式のほか、データベースにより構成することも可能
である。
現部と通信部1を有する構成として説明したが、仮想資
源実現部と通信部1は必須ではない。名前解決部2は、
何らかの手段によって名前が与えられれば、その名前に
対応した実在する資源の位置、あるいは、実在する資源
の位置と手続き名を出力する。このとき、名前解決部2
から出力される実在する資源の位置および手続き名は、
複数の場合もある。名前解決部2から実在する資源の位
置と手続き名が出力されたとき、これらをもとに式を生
成し、ユーザに提供する式生成部を設けてもよい。
資源の名前から、対応する資源の物理的な位置を得ると
いう1段階の解決方法を採用しているが、資源の名前に
対応して資源の物理的な位置の中間表現を得て、その中
間表現に基づいて最終的な資源の物理的な位置を求める
ような多段階の解決方法を用いてもよい。
は、単一の計算機システムの単一プロセスとして実現す
るシステムであっても、一般に単一または複数の計算機
システム上で互いに通信を行なって動作する複数のプロ
セスとして実現するシステムであってもよい。
ても同様に適用することが可能である。以下の実施例の
説明において、これらの変形例についての説明は省略す
ることがある。
における動作の一例を説明する。具体例として、通信部
1にname1に対する問い合わせが行なわれた場合の
動作を示す。通信部1は、name1の問い合わせ要求
を受け取ると、名前解決部2の検索部3に対して、na
me1に対応する名前解決を行なうように要求する。
資源管理表4を検索する。検索の結果、<name1,
Loc1,−>の3項組を得る。第3項目が‘−’であ
ることから、この資源は実在する資源であることがわか
る。通信部1は、実在する資源の位置Loc1を答えと
して通信する。
ame1に対する問い合わせが行なわれた場合の動作を
示す。通信部1は、vname1の問い合わせ要求を受
け取ると、名前解決部2の検索部3に対して、vnam
e1に対応する名前解決を行なうよう要求する。
想資源管理表4を検索する。検索の結果、<vname
1,Loc1,proc1>の3項組を得る。第3項目
がproc1であることから、この資源は仮想的な資源
である。この仮想的な資源は、実在する資源の位置Lo
c1に存在する資源に対してproc1を適用して得ら
れることがわかる。通信部1は、実在する資源の位置L
oc1および手続き名proc1を答えとして通信す
る。
想的な資源をもアクセスすることが可能となる。そし
て、実在する資源に対して手続きを適用することによっ
て、仮想的な資源があたかも実在するがごとく、アクセ
スすることができる。あるいは、後述する実施例のよう
に、実在する資源に手続きを実行し、仮想的な資源に対
応する資源を生成してアクセスするように構成すること
も可能である。
て説明する。例えば、特定の日時を指定して、会議の予
約をしたり予約状況を問い合わせることができる予約サ
ービスを資源とする。このとき、仮想的な資源として
は、指定時刻の予約状況を示す予約ファイルとすること
ができる。予約ファイルへのアクセスは、手続きを介し
て予約サービスへのアクセスとして実行される。
こなった結果を用いる場合を考えると、最初のファイル
は資源、変換処理を行なった出力結果が仮想的な資源で
ある。このように資源をファイルとしたとき、仮想的な
ファイルへのアクセスは、手続きを介して最初のファイ
ルへのアクセスとして実行される。
ンタ」と名前を指定したとき、使用できるプリンタの中
で出力中でないプリンタを探して、そのプリンタに出力
するシステムを考える。このときの資源はそれぞれのプ
リンタであり、仮想的な資源は名前が「出力中でないプ
リンタ」に対応するプリンタということになる。この場
合は、仮想的な資源「出力中でないプリンタ」に出力す
ることによって、使用できるプリンタの中で出力中でな
いプリンタに対して出力が行なわれることになる。この
とき、出力中でないプリンタをユーザが探すことはな
い。
資源は存在しない。この存在しない資源を仮想的な資源
としてとらえ、その仮想的な資源に名前をつけて管理
し、仮想的な資源へのアクセスは、手続きを介して行な
うことになる。以下の実施例でも、同様に考えることが
できる。
の実施例を示すブロック図である。図中、図1と同様の
部分には同じ符号を付して説明を省略する。5は資源管
理表、6は仮想名前対応部、7は仮想名前対応表であ
る。この実施例では、上述の第1の実施例における仮想
資源管理表4を、仮想名前対応表7と資源管理表5によ
り構成するものである。
なる表である。この資源管理表5は、従来より用いられ
ているものと同様のものであり、実在する資源の名前と
その資源の位置の対応を示している。仮想名前対応表7
は、名前変換手続きからなる表である。仮想名前対応表
7の要素である名前変換手続きは、名前を入力とし、導
出式および名前の集合を出力とする手続きである。仮想
名前対応部6は、仮想的な資源の名前を受け取り、受け
取った名前を仮想名前対応表7に格納されている名前変
換手続きに入力し、名前変換手続きから出力される導出
式および名前の集合を得る。得られた名前に基づき、資
源管理表5を検索し、実在する資源の位置を得る。この
とき資源管理表5の検索に失敗した名前は仮想的な資源
の名前である可能性があるので、再帰的に仮想名前対応
表の各名前変換手続きを適用する。
名前対応表7を別々に設けたが、第1の実施例と同様に
1つの表として構成することも可能である。このとき、
名前変換手続きを資源管理表5の名前の欄に、資源管理
表5の位置の欄を例えば、‘−’としておけばよい。
における動作の一例を説明する。通信部1に問い合わせ
が行なわれると、通信部1は、名前を受け取り、名前解
決部2の検索部3に対して、受け取った名前に対応する
名前解決を行なうように要求する。検索部3は、受け取
った名前をキーとして資源管理表5を検索する。検索の
結果、名前が資源管理表5に登録されていれば、対応す
る資源の位置を通信部1を介して出力する。名前が資源
管理表5に登録されていない場合、その名前は仮想的な
資源の名前である可能性があるので、その名前の解決を
仮想名前対応部6に依頼する。
示すフローチャートである。まず、S31において、仮
想名前対応表7の最初のエントリから名前変換手続きを
取り出す。S32において、名前に対して名前変換手続
きを施す。S33において、名前に対して名前変換手続
きを施した結果が未定義か否かを判定し、未定義の場合
には、さらにS34で次の名前変換手続きが存在するか
否かを判定する。次の名前変換手続きが存在しない場合
には、導出式を未定義として仮想名前対応部6の処理を
終了する。次の名前変換手続きが存在する場合には、S
35で仮想名前対応表7から次の名前変換手続きを取り
出し、S32へ戻ってその名前変換手続きの処理を行な
う。
は、S36において、名前変換手続きを施した結果得ら
れた名前の集合の要素のそれぞれに対して、資源管理表
5を検索する。S37において、名前が全て資源管理表
5に存在していたか否かを判定する。すべての名前が資
源管理表5に存在した場合は、S38において、名前変
換手続きの実行により得られた導出式の名前を、資源管
理表5により得られた実在する資源の位置で置き換えた
新たな導出式を生成し、生成した導出式を結果として返
して処理を終了する。
に、資源管理表5に記載されない名前が存在する場合
は、S39において、その1つ1つに対して、再帰的に
図3に示したアルコリズムを実行し、S40において、
再帰的な実行により得られた導出式で導出式の一部を置
き換える。ただし、ある名前の変換の途中で再び同一の
名前の変換が必要になった場合は結果を未定義とする。
る。図2に示すように資源管理表5および仮想名前対応
表7に情報が格納されているものとする。ここで、名前
変換手続きNProc1は、与えられた名前の最後から
文字列“.Z”を取り除いた名前をNとするとき、Nの
みを要素とする集合と、Proc1(N)という式を返
す手続きとする。また、名前変換手続きNProc2
は、与えられた名前を構成する文字を全て大文字化した
名前をN’とするとき、N’のみを要素とする集合と、
Proc2(N’)という式を返す手続きとする。
れたものとする。この名前に対して問い合わせを行なう
場合の動作を説明する。まず、検索部3は、与えられた
名前name1.Zをキーとして資源管理表5を検索す
る。しかし、対応する項目が存在しないため、仮想名前
対応部6にname1.Zの検索を要求する。
ルコリズムを実行する。すなわち、S31において、仮
想名前対応表5より最初のエントリから名前変換手続き
Nproc1を取り出し、S32において、name
1.Zに対してこの名前変換手続きNproc1を適用
する。この結果、NProc1は名前の集合name1
および、導出式Proc1(name1)を出力する。
この結果は未定義ではないので、S36へ進む。
素、すなわちname1をキーにして資源管理表5を検
索する。しかし、対応する項目が資源管理表5に存在し
ないため、S37からS39へ進み、name1に対し
て再び図3に示すアルコリズムを再帰的に適用する。
のエントリから名前変換手続きNprocを取り出し、
S32において、名前name1に対してこの名前変換
手続きを適用する。この結果は未定義となるので、S3
3からS34へ進む。まだ名前変換手続きが残っている
ので、S35において、仮想名前対応表7より次の名前
変換手続きNproc2を取り出し、S32で名前na
me1に対して適用する。この結果、NProc2は、
名前の集合としてNAME1、導出式としてProc2
(NAME1)を出力する。この結果は未定義ではない
のでS33からS36へ進む。
資源管理表5を検索し、結果としてLoc1を得る。名
前が資源管理表5に存在したので、S37からS38へ
進み、この結果を元に導出式Proc2(NAME1)
のNAME1をLoc1に置き換えProc2(Loc
1)を得る。
り、導出式Proc1(name1)の名前name1
を、再帰的な処理で得られたProc2(Loc1)で
置き換え、導出式Proc1(Proc2(Loc
1))を得て、処理を終了する。検索部3は、仮想名前
対応部6から導出式Proc1(Proc2(Loc
1))を受け取り、通信部1にこれを渡す。
の実施例を示すブロック図である。図中、図1と同様の
部分には同じ符号を付して説明を省略する。8は手続き
選択部、9はシステム状態取得部である。この第3の実
施例では、第1の実施例の構成に手続き選択部8および
システム状態取得部9を付加し、システムの状態に応じ
て手続きを選択する構成を示している。同様にして、第
2の実施例の構成に対して、手続き選択部8およびシス
テム状態取得部9を付加して構成することも可能であ
る。
によって定まるパラメータを手続き選択部8の要求に応
じて返す。手続き選択部8は、通信部1から与えられる
名前を検索部3に渡し、その結果として返された手続き
から、システム状態取得部9によって返されたパラメー
タによって示される手続きを選択して、通信部1に実在
する資源の位置と選択された手続きを返す。
における動作の一例を説明する。具体例として、通信部
に対してvname3に対する問い合わせを行なう場合
の動作を示す。システム状態取得部9は、現在のシステ
ムの状態に対応するパラメータとして、“2”を返すも
のとする。
求を受け取ると、手続き選択部8に対してvname3
の名前解決を行なうよう要求する。手続き選択部8は、
検索部3に対してvname3に対応する名前解決を行
なうよう要求すると同時に、システム状態取得部9に現
在のシステムの状態を問い合わせる。検索部3は、vn
ame3をキーとして仮想資源管理表4を検索し、<v
name3,Loc2,proc2+proc3>の3
項組を得て、手続き選択部8にこの3項組を渡す。ま
た、システム状態取得部9は、現在のシステムの状態に
対応するパラメータとして“2”を、手続き選択部8に
渡す。手続き選択部8は、検索部3から得た3項組の中
の手続き“proc2+proc3”から、パラメータ
“2”に従って2番目の手続きである“proc3”を
選択し、通信部1に<vname3,Loc2,pro
c3>の3項組を返す。通信部1は、Loc3,pro
c3を答えとして通信する。
の実施例を示すブロック図である。図中、図1と同様の
部分には同じ符号を付して説明を省略する。10は手続
き選択部である。この例では、上述の第3の実施例と違
い、手続き選択部10が外部から指定されるパラメータ
に従って手続きを選択する例を示している。この実施例
においても、第1の実施例に手続き選択部10を付加す
る構成の他、第2の実施例の構成に対して、手続き選択
部10を付加して構成してもよい。
くるデータから名前とパラメータを分離し、名前を検索
部3に渡し、その結果として返された手続きから、パラ
メータによって示される手続きを選択して、通信部1に
実在する資源の位置と選択された手続きを返す。
通信部1を介して得る構成の他、ユーザがキーボード等
から手動で設定したり、あるいは、ある処理を実行した
結果を用いるように構成することもできる。
における動作の一例を説明する。具体例として、通信部
1に対してvname3とパラメータ“2”が与えられ
た場合の動作を示す。通信部1は、パラメータ“2”お
よびvname3の問い合わせ要求を受け取ると、手続
き選択部10に対してパラメータ“2”およびvnam
e3を渡し、パラメータ“2”という条件でvname
3の名前解決を行なうように要求する。手続き選択部1
0は、検索部3に対してvname3に対応する名前解
決を行なうよう要求する。検索部3は、vname3を
キーとして仮想資源管理表5を検索し、<vname
3,Loc2,proc2+proc3>の3項組を得
て、手続き選択部10に3項組を渡す。手続き選択部1
0は、パラメータ“2”に基づき、3項組の中の手続き
“proc2+proc3”から2番目の“proc
3”を選択し、通信部1に<vname3,Loc2,
proc3>の3項組を返す。通信部1は、Loc2、
proc3を答えとして通信する。
の実施例を示すブロック図である。図中、2は名前解決
部、4は仮想資源管理表、11は字句解析部、12は名
前構文解析部、13は手続き選択部、14は資源管理
表、15は手続き管理表、16は字句タイプ表である。
この実施例では、名前解決部2が、字句解析部11、名
前構文解析部12、手続き選択部13を有する構成を示
している。また、仮想資源管理表4として、資源管理表
14と手続き管理表15の2つの表を別々に有する構成
を示している。名前解決部2は、このほかに字句タイプ
表16を保持、管理する。
び図示しないデリミタ情報に基づき、与えられた名前を
構成する文字列から字句を切り出し、字句タイプ表16
に登録する。デリミタ情報としては、名前の文字列中に
存在する字句の区切りを示す情報が与えられている。
切り出された字句のそれぞれについてタイプを調べ、字
句タイプ表16に登録し、手続き管理表15から、それ
ぞれのキーワードの優先順位を調べて構文木を作り、手
続き選択部13に渡す。図7は、木の説明図である。以
下の説明では、子c1,...,cnを持つ親pの木を
{p c1 ・・・ cn}と表記することとする。例
えば、図7に示す木は“(h(c a b))(g(f
d e))”と表記する。図7において、a,b,
d,eがリーフ、c,f,g,hがノードである。名前
構文解析部12は、字句をリーフとする構文木を作成す
る。
名前として登録されている字句について、資源管理表1
4から資源の物理的な位置を調べ、また、構文木と手続
き管理表15から得られた手続きを選択し、資源の物理
的な位置と手続きを出力する。
様に、名前と実在する資源の物理的な位置のペアから構
成される。図8は、資源管理表の構成の説明図である。
図中、NAME1,NAME2,NAME3は名前を表
わし、ATTR1,ATTR2,ATTR3はそれぞれ
NAME1,NAME2,NAME3に対応する資源の
物理的な位置を表わしている。この資源管理表14は、
名前解決部2によって保持、管理される。
が構文解析を行なう際に用いる表である。図9は、手続
き管理表の構成の説明図である。図9に示した手続き管
理表15の構成の一例では、名前に現れるキーワード等
の演算子名、演算子のタイプ、優先順位、手続き選択規
則から構成されている。図中、RT1,RT2,RT3
はそれぞれ演算子名を表わし、TY1,TY2,TY3
はそれぞれ演算子のタイプを表わし、PR1,PR2,
PR3はそれぞれ優先順位を表わし、RU1,RU2,
RU3はそれぞれ手続き選択規則を表わしている。
前構文解析部12において登録され、手続き選択部13
で参照される表である。名前が名前解決部2に渡された
時点では空の表である。この字句タイプ表16には、字
句解析部11で切り出された字句と、名前構文解析部1
2で対応づけられたタイプが格納される。
における動作の一例を説明する。図10は、名前解決部
2の動作の一例を説明するためのフローチャートであ
る。名前解決部2は、入力として与えられた名前が資源
管理表14に記載されていない場合に、与えられた名前
を字句解析部11により字句に分割した後、字句列を名
前構文解析部12において手続き管理表15を用いて解
析し、その解析結果を手続き選択部13に渡す。そし
て、手続き選択部13において、解析結果に基づき、資
源の物理的な位置と手続きを得るものである。
る。そして、S52において、受け付けた名前を資源管
理表14から探す。このとき、名前が資源管理表14に
あるか否かをS53で判定し、もし資源管理表14に名
前が存在すれば、S54において、資源管理表14から
資源の物理的な位置を得て、問い合わせの結果として返
し、処理を終了する。
けた名前が存在しない場合には、S55において、字句
解析部11により受け付けた名前から字句を切り出す。
このとき、字句を切り出すことができたか否かをS56
で判断する。字句を切り出すことができない場合には、
S57において、該当する名前がないことを要求元に伝
え、処理を終了する。
ことができた場合には、S56からS58へ進み、名前
構文解析部12により構文木を作る。このとき、構文木
を作ることができたか否かをS59で判断する。構文木
を作ることができなかった場合には、S60において、
名前が不正確であることを要求元に伝え、処理を終了す
る。
は、S59からS61へ進み、手続き選択部13により
手続きを選択する。このとき、手続きを選択することが
できたか否かをS62で判断する。手続きを選択するこ
とができなかった場合には、S63において、手続きの
選択に失敗したことを要求元に伝え、処理を終了する。
62からS64へ進み、導出された資源の物理的な位置
と、選択された手続きを問い合わせの結果として要求元
に返す。
S55において行なわれる字句解析部11による字句の
切り出し処理について説明する。図11は、字句解析部
11の動作の一例を説明するためのフローチャートであ
る。上述のように、字句解析部11は、手続き管理表1
5およびデリミタ情報を用いて、与えられた名前を構成
する文字列から字句を切り出し、字句タイプ表16に登
録する。
て、名前を構成する文字列中にデリミタがあるか否かを
調べる。S72においてデリミタが存在したか否かを判
定し、デリミタが存在しなければ、字句の切り出しに失
敗したものとして処理を終了する。デリミタが存在して
いる場合には、S73において、デリミタで区切られた
文字列を字句として字句を切り出す。そして、S74に
おいて、切り出した字句を字句タイプ表16に登録して
処理を終了する。
S58において行なわれる名前構文解析部12による構
文木の作成の処理について説明する。図12は、名前構
文解析部12の動作の一例を説明するためのフローチャ
ートである。上述のように、名前構文解析部12は、字
句解析部11で切り出された字句のそれぞれについてタ
イプを調べ、字句タイプ表16に登録し、手続き管理表
15からそれぞれのキーワードの優先順位を調べて構文
木を作り、手続き選択部13に渡す処理を行なう。
たか否かを判定する。未処理の字句が存在する場合に
は、S82において、未処理の字句を字句タイプ表16
から1つ取り出す。取り出した字句に基づき資源管理表
14を検索し、S83において、取り出した字句が資源
管理表14の名前の項目として記載されているか否かを
判定する。字句が資源管理表14に記載されている場合
には、S84において、その字句に対応するタイプを
「名前」として、字句タイプ表14に登録する。そし
て、S81へ戻り、次の字句についての処理を続ける。
記載されていなかった場合には、字句をもとに手続き管
理表15を検索する。S85において、字句が手続き管
理表15に記載されているか否かを判定し、記載されて
いればS86において字句に対応するタイプを「演算子
名」として字句タイプ表16に登録する。字句が手続き
管理表15に記載されていない場合には、S87におい
て、字句に対応するタイプを「パラメータ」として字句
タイプ表16に登録する。どちらの場合にも、S81へ
戻り、次の字句についての処理を続ける。
処理が終了した場合には、S88において、字句タイプ
表16で演算子名と登録されている字句について、手続
き管理表15からそれぞれの優先順位を調べ、構文木を
作成し、処理を終了する。
S61において行なわれる手続き選択部13による手続
きの選択処理について説明する。図13は、手続き選択
部13の動作の一例を説明するためのフローチャートで
ある。上述のように、手続き選択部13は、字句タイプ
表16にタイプが「名前」として登録されている字句に
ついて、資源管理表14から資源の物理的な位置を調
べ、また、名前構文解析部12で作成された構文木と手
続き管理表15から手続きを選択する。
にタイプが「名前」として登録されている字句を取り出
し、それらの字句について、資源管理表14を検索して
対応する資源の物理的な位置を求める。続いて、S92
において、名前構文解析部12において作成された構文
木に基づき、手続き管理表15を検索して、手続きを得
る。このようにして得られた資源の物理的な位置と選択
された手続きは、名前解決部2における名前解決の結果
として要求元に返される。
をもとに説明する。例えば、図示しない仮想資源実現部
などから、名前が名前解決部2に送信される。ここで
は、image1というイメージファイルを2倍に拡大
した仮想的なファイルの名前である「image1.s
cale.2」という名前が送信された場合について説
明する。
図、図15は、資源管理表14の一例の説明図、図16
は、手続き管理表15の一例の説明図、図17は、字句
タイプ表16の一例の説明図である。あらかじめデリミ
タ情報表、資源管理表14、手続き管理表15が設定さ
れている。デリミタ情報表には、図14に示すように、
“.”がデリミタとして登録されている。また、資源管
理表14には、図15に示すように、名前“image
1”に対応してその物理的な位置“location
1”が、名前“image2”に対応してその物理的な
位置“location2”が登録されている。さら
に、手続き管理表15には、図16に示すように、演算
子“scale”と“Z”が登録されている。演算子
“scale”は2項演算子であり、タイプとして2項
演算子を示す“x.scale.y”が登録されてい
る。優先度は2で最も高く、手続きは“pnmscal
e”であり、引数を2つ有している。また、演算子
“Z”は単項演算子であり、タイプとして単項演算子を
示す“x.Z”が登録されている。優先度は1で最も低
く、手続きとして“compress”が登録されてい
る。この手続きの引数は1つである。また、字句タイプ
表16は、初期状態においては空の表である。
ale.2”という名前が送信され、名前解決部2がこ
の名前を受け取ると、まず、名前“image1.sc
ale.2”が資源管理表14に存在するか否かを調べ
る。名前“image1.scale.2”は図15に
示した資源管理表14に存在しないため、字句解析部1
1に渡される。
る。デリミタ情報表には、図14に示したようにデリミ
タとして“.”が格納されている。字句解析部11はデ
リミタとして“.”を得る。そして、得られたデリミタ
“.”によって名前“image1.scale.2”
から字句“image1”,“scale”,“2”を
切り出す。切り出した字句は、字句タイプ表16に登録
され、名前構文解析部12に渡される。この時点では、
字句タイプ表16には、図17に示す表のうち、字句の
欄のみが登録された状態となる。TYPEの欄は未定義
のままである。
から1つ目の字句“image1”を取り出し、字句
“image1”が管理資源表14の名前の項目に記載
されているか否かを調べる。字句“image1”は、
図15に示す資源管理表14に記載されているので、字
句“image1”に対応するタイプを「名前」として
字句タイプ表16のTYPEの欄に登録する。
“scale”を取り出し、字句“scale”が資源
管理表14の名前の項目に記載されているか否かを調べ
る。字句“scale”は図15に示す資源管理表14
に記載されていないので、さらに手続き管理表15に記
載されているか否かを調べる。字句“scale”は図
16に示す手続き管理表15に記載されているので、字
句“scale”に対応するタイプを「演算子」として
字句タイプ表16のTYPEの欄に登録する。
“2”を取り出し、字句“2”が資源管理表14の名前
の項目に記載されているか否かを調べる。字句“2”は
図15に示す資源管理表14に記載されていないので、
さらに手続き管理表15に記載されているか否かを調べ
る。字句“2”は、図16に示す手続き管理表15にも
記載されていないので、字句“2”に対応するタイプを
「パラメータ」として字句タイプ表16のTYPEの欄
に登録する。
そのタイプが調べられて字句タイプ表に登録される。図
17には、このようにして完成された字句タイプ表を示
している。
句タイプ表と、図16に示した手続き管理表から構文木
を作成する。構文木を作成する方法としては、演算子順
位構文解析(サイエンス社,A.V.Aho,R.Se
ithi,J.D.Ullman,コンパイラI,P2
45)等の構文解析手法を用いることができる。構文解
析により、構文木“(scale image1
2)”が作成され、手続き選択部13に渡される。
TYPEが「名前」として登録されている字句を取り出
す。ここでは、字句“image1”が取り出される。
この字句“image1”について、資源管理表14か
ら資源の物理的な位置“location1”を得る。
さらに、構文木“(scale image1 2)”
のノード“scale”をもとに手続き管理表15を参
照し、手続き“pnmscale(y,x)を得る。構
文木の親“scale”の子である“image1”,
“2”をそれぞれx,yに対応させ、さらに“imag
e1”を資源管理表14から得られた資源の物理的な位
置“location1”に置き換えることによって、
手続き“pnmscale(2,location
1)”を得る。このようにして得られた資源の物理的な
位置“location1”と、手続き“pnmsca
le(2,location1)”が仮想資源実現部に
送信されることになる。
scale.2”に対応する資源の物理的な位置“lo
cation1”と、選択された手続き“pnmsca
le(2,image1)”を受け取ると、locat
ion1に存在する資源“image1”に対し、“p
rimscale”という手続きをパラメータ“2”で
実行する。その結果、“image1”を2倍に拡大し
たイメージファイルを得ることができる。
文木、選択される手続きの具体例の説明図、図19は、
手続き管理表15の別の例の説明図である。図18
(A)に示すように、上述のような処理によって、名前
“image1.scale.2”から構文木“(sc
ale,image1,2)”が生成され、手続き“p
nmscale(2,image1)”が返される。図
18(B)ないし(D)には、いくつかの別の例を示し
ている。それぞれ、同様にして処理が行なわれ、構文木
の生成および手続きの選択が行なわれる。これらの例に
対して用いられる手続き管理表15を図19に示してい
る。図19では、優先順位は未定義となっている。
age1.scale.2.tiff.Z”が与えられ
た場合を示している。字句解析部11では、字句“im
age1”,“scale”,“2”,“tiff”,
“Z”が切り出され、名前構文解析部12で構文木
“(Z (tiff (scale 2 image
1)))”が生成される。手続き選択部13では、この
構文木と図19に示した手続き管理表15から、手続き
が選択される。“(scale 2 image1)”
の部分は、図18(A)と同様である。“(tiff,
(scale 2 image1))”の部分から“p
nmtotiff(pnmscale(2,image
1))”が得られ、全体として手続き“compres
s(pnmtotiff(pnmscale(2,im
age1)))”が得られる。
age1.scale.2.Z”が与えられた場合を示
している。字句解析部11で字句“image1”,
“scale”,“2”,“Z”が切り出され、名前構
文解析部12で構文木“(Z(scale 2 ima
ge1))”が生成される。これをもとに手続き選択部
13では、“(scale 2 image1)”の部
分木から図18(A)と同様にして手続き“pnmsc
ale(2,image1)”を得た後、全体として、
手続き“compress(pnmscale(2,i
mage1))”得る。
nmfile1.pnmscale.2).add.p
nmfile2”が与えられた場合を示している。字句
解析部11で字句“pnmfile1”,“pnmsc
ale”,“2”,“add”,“pnmfile2”
が切り出され、名前構文解析部12で構文木“(add
(pnmscale pnmfile1 2) pn
mfile2)”が生成される。手続き選択部13で
は、部分木“(pnmscale pnmfile1
2)”から手続き“pnmscale(2,pnmfi
le1)”を得た後、全体として手続き“pnmari
th(−add,pnmscale(2,pnmfil
e1),pnmfile2)”を得る。
た手続きを得ることができる。この時、与える名前は、
実在する資源に対して手続きを施すことによって得られ
る仮想的な資源である。これらの名前の資源は実在しな
くてよい。これらの名前に別名を付けることも可能であ
るし、また、上述の第2の実施例のように、ある手続き
を適用することによって、これらの名前が得られるよう
に構成することも可能である。
6の実施例を示すブロック図である。図中、図6と同様
の部分には同じ符号を付して説明を省略する。17は仮
想資源実在化部、18は名前管理部である。この実施例
では、名前サービス方式として名前解決部2とともに仮
想資源実在化部17を備えた構成を示している。この仮
想資源実在化部17によって、仮想的な資源の実体を生
成し、通常のアクセスを行なうように構成することがで
きる。
ついて、第1の実施例で説明した例を用いて説明する。
例えば、特定の日時を指定して、会議の予約をしたり予
約状況を問い合わせることができる予約サービスを資源
とする。このとき、仮想的な資源としては、指定時刻の
予約状況を示す予約ファイルとすることができる。予約
サービスに予約状況を問い合わせるという手続きを実行
することによって、仮想的な資源である予約ファイルを
作成することができる。これにより仮想的な資源である
予約ファイルを実在化させることができる。
果をファイルに出力する場合を考えると、最初のファイ
ルは実在する資源であり、出力結果のファイルは仮想的
な資源を実在化したものとなる。このように資源をファ
イルとしたとき、実在するファイルに変換処理という手
続きを施すことで、実在化した仮想的なファイルを得る
ことができる。
ンタ」と名前を指定したとき、使用できるプリンタの中
で出力中でないプリンタを探して、そのプリンタに出力
するシステムを考える。このときの資源はそれぞれのプ
リンタであり、仮想的な資源は名前が「出力中でないプ
リンタ」に対応するプリンタということになる。この場
合は、使用できるプリンタの中で出力中でないプリンタ
を選択することにより、仮想的な資源を実在化すること
ができる。
る前は、仮想的な資源に対応する資源は存在しないが、
実在化の処理によって、仮想的な資源が生成され、実在
する資源となる。この第6の実施例では、実在する資源
に対して手続きを実行し、仮想的な資源を実在化させて
アクセスする点で上述の各実施例と異なる。
ら出力される資源の物理的な位置と資源に適用するため
の手続きを受けとり、その物理的な位置の資源に対して
その手続きを適用し、その結果得られた資源を生成す
る。そして、生成した資源の位置を返す。例えば、資源
がファイルである場合、ファイル内のデータに手続きを
適用し、その後ネットワーク上でファイルを収める場所
を確保して、確保した場所に手続きを適用して生成した
データをファイルとして格納し、そのファイルの位置を
結果として返す。仮想資源実在化部17は、生成した資
源を納める場所を確保してその場所に資源を格納するた
め、資源格納装置との通信を行なう図示しない通信処理
部を具備する。なお、図示しない資源格納装置は、資源
情報の読み込み、書き込みを行ない、書き込みを行なっ
た場合には資源の位置を返す。また、位置を与えられる
と、それに対応する資源を返す。
動作しているホストと別のホストで動作しても良い。そ
の場合、手続きの実行はリモートオペレーションにより
実現しても良い。また、図示しない資源格納装置は、資
源がファイルの場合には、分散オペレーティングシステ
ムのファイルシステムを用いて実現しても良い。また、
仮想資源を実在化した資源は、キャッシュとして管理し
ても良い。
き管理表15を保持、管理し、名前の登録、更新、削除
の要求に対応する。また、名前管理部18は、名前解決
部2からの名前情報に関する問い合わせに答える。上述
の第1ないし第5の実施例においても、この名前管理部
18に相当する機能を有しており、この実施例では名前
管理部18を明示した。
た構成を示しているが、これに限らず、第1ないし第4
の実施例をもとにして構成することももちろん可能であ
る。
実施例における動作の一例について説明する。図21
は、本発明の第6の実施例における動作の一例を説明す
るためのフローチャートである。この第6の実施例にお
ける名前サービス方式は、まず、S101において、外
部から名前解決要求に応じて、名前を受け付ける。S1
02において、受け付けた名前を名前解決部2に渡す。
名前解決部2は、渡された名前を解決する。このとき、
S103で名前が解決できたか否かを判定し、名前が解
決できなかった場合には、名前解決部2から得られる名
前が解決できなかった理由を要求元へ返し、処理を終了
する。
05において、名前が示す資源が仮想的な資源か否かを
判定し、実在する資源の名前である場合には、S107
においてその名前の示す資源の位置を要求元へ返す。も
し、名前が示す資源が仮想的な資源である場合は、S1
06において、仮想資源実在化部17で仮想的な資源を
実在化し、それを資源格納装置に格納し、その格納した
位置を得る。そして、S107において、その実在化し
た仮想的な資源の位置を要求元に返す。
例における動作と同様であるので、ここではその動作の
詳細を省略する。名前解決部2は、実在する資源の位置
と適用する手続きを出力するが、これらは仮想資源実在
化部17に入力される。
一例を説明するためのフローチャートである。名前解決
部2から出力される実在する資源の位置と適用する手続
きを受け取ると、S111において、受け取った位置に
存在する資源に対し、受け取った手続きを適用し、仮想
的な資源を実在化する。一方、S112において、ネッ
トワーク上で実在化した資源を収める場所を確保する。
そして、S113において、S112で確保した場所
に、S111で実在化した資源を格納する。最後に、S
114において、S112で確保した場所の位置を結果
として要求元に返す。要求元では、得られた位置をもと
にアクセスすることによって、仮想的な資源に対するア
クセスを実現することができる。
な動作の一例を説明する。ここでは、image1とい
うイメージファイルを2倍に拡大したファイルの名前で
あるimage1.scale.2という名前を受け取
った場合について説明する。要求された名前“imag
e1.scale.2”を受け付けると、この名前を名
前解決部2に渡す。名前解決部2は、名前“image
1.scale.2”を受け取ると、上述の第5の実施
例で説明したようにして、実在する資源の位置と選択さ
れた手続きを出力する。例えば、実在する資源の位置と
して“location1”が、選択された手続きとし
て“pnmscale(2,image1)”がそれぞ
れ出力される。
を示すものである。そのため、名前解決部2から出力さ
れる資源の物理的な位置と選択された手続きは、仮想資
源実在化部17に渡される。
e1.scale.2”に対応する資源の物理的な位置
“location1”と、選択された手続き“pnm
scale(2,image1)”を受け取ると、lo
cation1に存在する資源image1に対し、p
nmscaleという手続きをパラメータ2で実行す
る。その結果、image1を2倍に拡大したイメージ
ファイルを得る。そして、図示しない資源格納装置にi
mage1を2倍に拡大したイメージファイルを収める
場所を確保し、確保した場所にimage1を2倍に拡
大したイメージファイルを格納する。そして、仮想資源
実在化部17から出力される仮想的な資源に対応する資
源の位置を、問い合わせの結果として要求元に返す。
する。この第7の実施例では、ネットワークで結ばれた
システムの一部が切り離されて使用される場合が想定さ
れるとき、ある資源が切り離されて使用される場合や、
システムに接続された状態で使用される場合において
も、良好な環境を提供するための構成を示している。
る。オフィス内においては、ネットワークに常に接続し
ているデスクトップ型のシステムによって、スケジュー
ルの管理が行なわれる。また、オフィス外では、スケジ
ュール管理ファイルを携帯型のシステムに移し、スケジ
ュールの参照を行なうことが考えられる。このように、
ネットワークに常に接続しているシステムと、ネットワ
ークから切り離される可能性のあるシステムの間で、フ
ァイルなどの資源の共有が行なわれる場合がある。ネッ
トワークで接続されているデスクトップシステムと携帯
型システムでファイルを共有する場合、携帯型システム
がネットワークから切り離された場合にも共有するファ
イルにアクセス可能とするために、共有するファイルの
コピーを携帯型システム上にも持つ必要がある。
テム上にあるオリジナルファイルと携帯型システム上の
コピーファイルのどちらかに、新たに追加変更がおこな
われた場合である。このような場合には、もう片方のフ
ァイルに対しても同様の追加変更が行なわれるか、また
は、追加変更がおこなわれたファイルをもう片方にコピ
ーするというファイル間のシンクロナイズが必要とな
る。
実現するものとして、UNIX オペレーティングシス
テムのツールの一つであるrdistがある。これは、
指定したソースディレクトリとターゲットディレクトリ
の下のファイルについて変更時刻の比較を行ない、ソー
スディレクトリ下で新たに追加されたり変更されたファ
イルについて、ターゲットディレクトリ下にコピーを行
なう。これにより、ソースディレクトリからターゲット
ディレクトリへの片方向のシンクロナイズを提供してい
る。
h(商品名)用のアプリケーションとして、「Magn
et」(No Hands Software社)(商
品名)、「PowerMerge」((株)誠和システ
ムズ)(商品名)、「Zync」(Ricardo B
atista)(フリーウェア)などのファイルシンク
ソフトウェアがある。これらは、あらかじめ指定された
異なるシステム上の2つのファイルやファイル群の間
で、データのシンクロナイズを行なう。
り離されて利用されるため、ファイルに対して変更があ
った時に常に直ちにシンクロナイズを行なうことはでき
ない。そこで、ある一定の間隔でシンクロナイズを行な
うアプリケーションを起動してファイルなどの資源のシ
ンクロナイズさせたり、携帯型システムをネットワーク
に接続したときや共有ファイルにアクセスする前に、ユ
ーザが手動でシンクロナイズのアプリケーションを起動
するといったことが行なわれている。
を行なうアプリケーションを起動する場合には、携帯型
システムがネットワークに接続されているにもかかわら
ず、時間が一定間隔に満たないためにデスクトップ上の
最新オリジナルファイルとは異なる内容をもつ携帯型シ
ステム上のファイルにアクセスしてしまう場合がある。
また、携帯型のシステムをネットワークに接続後、ユー
ザがこれらシンクロナイズのアプリケーションを起動す
る場合は、これを忘れてファイルにアクセスしてしまう
可能性がある。また、ネットワークに接続されているか
どうかを確認してからシンクロナイズのアプリケーショ
ンを起動する必要がある。さらに、その時アクセスした
いファイル以外のファイルもシンクロナイズされるた
め、シンクロナイズの対象となっているファイルが多い
場合には、ファイルへのアクセスが待たされるなどの不
都合がある。
題にも対応することができる。この第7の実施例では、
この問題を解決するための実施例を示している。
7の実施例を示すブロック図である。図中の符号は図4
と同様である。図23に示した構成は、基本的に図4に
示した本発明の第3の実施例と同様であり、仮想資源管
理表4に格納されている情報を変更している。
て、“select_1st”と“select_2n
d”の2つの手続き、および、“Orig”,“Cop
y”の2つの実在する資源の物理的な位置が登録されて
いる。手続き“select_1st”は1番目の位置
を選ぶ手続きであり、手続き“select_2nd”
は2番目の位置を選ぶ手続きである。
から得られるシステムパラメータに応じて、あらかじめ
定められている手続きから選択する。この例では、1番
目の手続き“select_1st”または2番目の手
続き“select_2nd”のいずれかを選択し、通
信部1に<A,select_1st,(Orig,C
opy)>、または、<A,select_2nd,
(Orig,Copy)>のいずれかを返す。手続き
“select_1st”が選択された場合、(Ori
g,Copy)のうちから“Orig”が選択される。
また、手続き“select_2nd”が選択された場
合には、“Copy”が選択される。
を、具体例をもとに説明する。ここでは、通信部1に対
して、名前“A”に対する問い合わせを行なう場合の動
作の例を示す。通信部1は、名前“A”の問い合わせ要
求を受け取ると、手続き選択部8に対して名前“A”に
対応する名前解決を行なうよう要求する。手続き選択部
8は、検索部3に対して名前“A”をキーとして仮想資
源管理表4の検索を要求する。検索部3は、仮想資源管
理表4を検索し、名前“A”をキーとして有する3項組
<A,(select_1st,select_2n
d),(Orig,Copy)>を返す。
に問い合わせを行ない、例えば、携帯型のシステムの接
続の有無のパラメータを受け取る。そして、携帯型シス
テムが接続されている場合には、手続きの1番目の“s
elect_1st”を選択し、通信部1に3項組<
A,select_1st,(Orig,Copy)>
を返す。携帯型システムが接続されていない場合には、
手続きの2番目の“select_2nd”を選択し、
通信部1に3項組<A,select_2nd,(Or
ig,Copy)>を返す。ここでは、携帯型のシステ
ムが接続されている場合のパラメータを受け取ったもの
とする。この場合、通信部1に3項組<A,selec
t_2nd,(Orig,Copy)>を返す。通信部
1は、“Orig,Copy”および“select_
2nd”を答えとして通信する。
けで、携帯型システムがネットワークに接続されている
ときは、位置“Orig”にある資源を使用し、接続さ
れていないときは位置“Copy”にある資源を使用す
るように、自動的に切り換えられる。このように、この
第7の実施例によれば、仮想的な名前の問合せに対し
て、ネットワークに接続されているかどうかのシステム
の状態に応じて、適切な手続きと資源の物理的な位置を
返し、ユーザが常に適切な資源にアクセス可能となる。
7の実施例における変形例を示すブロック図である。こ
の例は、上述の第1の実施例の構成を用いた場合を示し
ている。この場合、仮想資源管理表4には、図24に示
すように、名前“A”に対応して、例えば、携帯型のシ
ステムが接続されている場合には第1番目の位置を選
び、接続されていない時は第2番目の位置を選ぶ手続き
“select”と、2つの資源の位置“Orig”お
よび“Copy”が登録されている。
受け取ると、検索部3に対して名前“A”に対応する名
前解決を行なうよう要求する。検索部3は、仮想資源管
理表4を検索し、名前“A”をキーとしてもつ3項組<
A,select,(Orig,Copy)>を返す。
通信部1は、資源の位置“Orig,Copy”および
手続き“select”を答えとして通信する。要求元
では、手続き“select”を実行することによっ
て、位置“Orig”にある資源または位置“Cop
y”にある資源のどちらかを選択的に使用することがで
きる。この選択は手続き“select”の処理によっ
て自動的に行なわれる。あるいは、手続き“selec
t”が資源の選択をユーザに問い合わせる処理を有して
いてもよい。
7の実施例における別の変形例を示すブロック図であ
る。この例では、切り離されたシステムが再び接続され
たとき、資源を一致させてアクセスするための例を示し
ている。この例の構成は、図24に示した構成と同一で
あるが、仮想資源管理表4に登録されている手続きが相
違する。仮想資源管理表4には、名前“A”に対応し
て、2つの位置“Orig”と“Copy”が、また、
2つの位置のファイルの内容を一致させる手続き“sy
nchronize”が登録されている。
を受けとると、検索部3に対して名前“A”に対応する
名前解決を行なうよう要求する。検索部3は仮想資源管
理表4を検索し、名前“A”をキーとして有する3項組
<A,synchronize,(Orig,Cop
y)>を返す。通信部1は、資源の位置“Orig,C
opy”および手続き“synchronize”を答
えとして通信する。要求元では、手続き“synchr
onize”を実行することによって、位置“Ori
g”に存在する資源と、位置“Copy”に存在する資
源の内容を一致させる。これにより、例えば、携帯型の
システムを切り離して用いている間に資源が変更された
場合でも、その後接続されたときにこの手続きを実行
し、内容を同一にすることができる。このとき、同一化
する資源をユーザが探す必要はなく、仮想的な名前のみ
によって実行することができる。
うな手続き“select”の機能とともに用い、資源
が同一でない場合には同一化の処理を行なってからアク
セスできるような手続きを仮想資源管理表4に登録して
おくこともできる。
は、例えば、携帯型システムがネットワークに接続され
ているかどうかを意識することなく、ネットワークに接
続されている場合には最新のオリジナルのファイルなど
の資源にアクセスすることができ、また、ネットワーク
に接続されていない場合には、携帯型システム上のファ
イルなどの資源にアクセスすることができる。このよう
に常に適切なファイルなどの資源にアクセス可能とする
ことができる。本発明では、このような機能を、複数の
計算機システムの資源を仮想化することによって実現し
ている。
8の実施例を示すブロック図である。図中、図1,図4
と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。1
9は手続き実体管理表、20は手続き実体管理部であ
る。proc1−C,proc2−C,proc3−C
は、それぞれproc1,proc2,proc3に対
応する手続きの内容である。手続きの実体とは、例え
ば、実行可能なバイナリ形式のプログラムや、実行形式
に変換する前の相対形式のオブジェクト,シェルスクリ
プトなどがある。この第8の実施例では、第1の実施例
の構成に手続き実体管理表19,手続き実体管理部20
を付加し、手続きの名前に対応した手続きの実体を出力
する構成にしている。
における動作の一例を説明する。具体例として、通信部
に対しvname1に対応する問い合わせを行なう場合
の動作を示す。通信部1はvname1の問い合わせ要
求を受け取ると、名前解決部2の検索部3に対して、v
name1に対応する名前解決を行なうよう要求する。
検索部3は、vname1をキーとして仮想資源管理表
4を検索する。検索の結果、<vname1,Loc
1,proc1>の3項組を得る。第3項目がproc
1であることから、この資源は仮想的な資源であること
がわかる。検索部3は、手続き実体管理部20に対し、
手続き名proc1に対応する手続き実体を要求する。
手続き実体管理部20は、手続き実体管理表19を検索
し、手続き名proc1に対応する手続き実体proc
1−Cを返す。通信部1は、実在する資源の位置Loc
1および手続き名proc1および手続き実体proc
1−Cを答として通信する。
実体管理表19と手続き実体管理部20を付加したが、
第2ないし第7の実施例の構成に対して、手続き実体管
理表19と手続き実体管理部20を付加して構成しても
よい。
して複数の手続きの実体を対応させて管理してもよい。
どの手続きを選択するかは、例えば、第3の実施例で示
したシステム状態取得部9が取得したパラメータや、通
信部に送られてくるデータを、例えば、第4の実施例で
示した手続き選択部10によって分離したパラメータに
よって選択してもよい。例えば、1つの手続きの名前に
対して、複数の種類のプログラムを対応させておき、パ
ラメータとして計算機の種類が与えられると、その計算
機で実行可能なプログラムを出力することができる。
によれば、複数の計算機システムによって実現されたシ
ステムにおいて、仮想的な資源の名前と手続きを保持管
理し、仮想的な資源に対するアクセスを可能とすること
によって、資源の取り扱いの融通性を高めることができ
る。また、このような仮想的な資源のアクセス機能を用
いて、資源の適切な利用を支援し、資源の同一化を行な
うことができるなど、種々の用途で用いることができる
という効果がある。
示すブロック図である。
示すブロック図である。
チャートである。
示すブロック図である。
示すブロック図である。
示すブロック図である。
のフローチャートである。
めのフローチャートである。
るためのフローチャートである。
ためのフローチャートである。
は、資源管理表14の一例の説明図、図16は、手続き
管理表15の一例の説明図、図17は、字句タイプ表1
6の一例の説明図である。
は、手続き管理表15の一例の説明図、図17は、字句
タイプ表16の一例の説明図である。
は、字句タイプ表16の一例の説明図である。
される手続きの具体例の説明図、図19は、手続き管理
表15の別の例の説明図である。
る。
を示すブロック図である。
を説明するためのフローチャートである。
するためのフローチャートである。
を示すブロック図である。
における変形例を示すブロック図である。
における別の変形例を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
源管理表、5…資源管理表、6…仮想名前対応部、7…
仮想名前対応表、8,10…手続き選択部、9…システ
ム状態取得部、11…字句解析部、12…名前構文解析
部、13…手続き選択部、14…資源管理表、15…手
続き管理表、16…字句タイプ表、17…仮想資源実在
化部、18…名前管理部、19…手続き実体管理表、2
0…手続き実体管理部。
1ないし4のいずれか1項に記載の名前サービス方式に
おいて、入力された名前を構文解析する名前解析手段
と、所定のトークンと一つまたは複数の手続きの名前を
対応づける手続き管理表を有する手続管理手段と、前記
名前解析手段による構文解析の結果の構文木に現れるト
ークンをもとに前記手続管理手段を用いて一つまたは複
数の手続きの名前を選択する第2の手続き選択手段をさ
らに有し、前記名前解決手段は、前記名前解析手段によ
る構文解析の結果の構文木に現れるトークンをもとに前
記実在する資源の物理的な位置を求めるとともに前記第
2の手続き選択手段で選択された一つまたは複数の手続
き名を出力することを特徴とするものである。
手段は所定のトークンと一つまたは複数の手続きの名前
を対応づける手続き管理表を有しており、入力された名
前を名前解析手段で構文解析し、構文解析の結果、構文
木に現れるトークンをもとに前記手続管理手段を用いて
一つまたは複数の手続きの名前を第2の手続き選択手段
で選択する。名前解決手段は、名前解析手段による構文
解析の結果の構文木に現れるトークンをもとに、実在す
る資源の物理的な位置を求めるとともに、第2の手続き
選択手段で選択された一つまたは複数の手続き名を実在
する資源の物理的な位置とともに出力する。このような
構文解析の結果を用いることによって、仮想的な資源名
の入力時に、例えば、パラメータや選択する手続き、さ
らに必要となる資源名等を指示することができるように
なる。これにより、ユーザが仮想的な資源をアクセスす
る際の柔軟性を向上させることができる。
h(商品名)用のアプリケーションとして、「Magn
et」(No Hands Software社)(商
品名)、「PowerMerge」((株)誠和システ
ムズ)(商品名)、「Zync」(Ricardo B
atista)(プログラム名)などのファイルシンク
ソフトウェアがある。これらは、あらかじめ指定された
異なるシステム上の2つのファイルやファイル群の間
で、データのシンクロナイズを行なう。
Claims (9)
- 【請求項1】 情報処理を行なう複数の計算機システム
の資源がネットワーク上に分散して配置され、前記複数
の計算機システムが互いに通信を行なって動作するネッ
トワーク情報システムにおける名前サービス方式におい
て、前記複数の計算機システムに実在する資源の物理的
な位置と該実在する資源を取り扱うための単数または複
数の手続きの名前と仮想的な資源の名前とを対応づけて
保持管理可能な仮想資源管理表を備える資源管理手段
と、前記仮想的な資源の名前が入力され該仮想的な資源
の名前に対応する仮想的な資源を得るのに必要な前記実
在する資源の物理的な位置と前記実在する資源を取り扱
うための単数または複数の手続きの名前を出力する名前
解決手段を有することを特徴とする名前サービス方式。 - 【請求項2】 情報処理を行なう複数の計算機システム
の資源がネットワーク上に分散して配置され、前記複数
の計算機システムが互いに通信を行なって動作するネッ
トワーク情報システムにおける名前サービス方式におい
て、前記複数の計算機システムに実在する資源の名前と
該実在する資源の物理的な位置とを対応づけて保持管理
する資源管理表と1以上の名前変換手続きを保持管理す
る仮想名前対応表を備える資源管理手段と、仮想的な資
源の名前が入力され該仮想的な資源の名前に1つ以上の
前記名前変換手続きを適用し得られる名前の集合のうち
仮想的な資源の名前に対して再帰的に1つ以上の前記名
前変換手続きを適用するとともに前記名前の集合のうち
実在する資源の名前に対応して前記実在する資源の物理
的な位置および前記実在する資源を取り扱うための単数
または複数の手続きの名前を出力する名前解決手段を有
することを特徴とする名前サービス方式。 - 【請求項3】 システムの状態をあらわすパラメータを
取得するシステム状態取得手段と、該システム状態取得
手段で取得された前記パラメータに基づき前記名前解決
手段がある仮想的な資源の名前に対応する複数の手続き
の名前を得たとき該複数の手続きの名前から一つまたは
複数の手続きの名前を選択する手続き選択手段をさらに
有し、前記名前解決手段は、前記実在する資源の物理的
な位置に加えて前記手続き選択手段で選択された一つま
たは複数の手続きの名前を出力することを特徴とする請
求項1または2に記載の名前サービス方式。 - 【請求項4】 手続きを選択するためのパラメータを受
け取り前記名前解決手段が要求された前記仮想的な資源
の名前に対応して複数の手続きの名前を得たとき前記パ
ラメータに基づき前記複数の手続きの名前から一つまた
は複数の手続きの名前を選択する手続き選択手段をさら
に有し、前記名前解決手段は、前記実在する資源の物理
的な位置に加えて前記手続き選択手段で選択された一つ
または複数の手続きの名前を出力することを特徴とする
請求項1または2に記載の名前サービス方式。 - 【請求項5】 入力された名前を構文解析する名前解析
手段と、所定のトークンと一つまたは複数の手続きの名
前を対応づける手続き管理表を有する手続管理手段と、
前記名前解析手段による構文解析の結果の構文木に現れ
るトークンをもとに前記手続管理手段を用いて一つまた
は複数の手続きの名前を選択する手続き選択手段をさら
に有し、前記名前解決手段は、前記名前解析手段による
構文解析の結果の構文木に現れるトークンをもとに前記
実在する資源の物理的な位置を求めるとともに前記手続
き選択手段で選択された一つまたは複数の手続き名を出
力することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
項に記載の名前サービス方式。 - 【請求項6】 前記名前解決手段によって得られた前記
仮想的な資源の名前に対応する単数または複数の前記実
在する資源の物理的な位置と単数または複数の前記手続
きの名前から前記仮想的な資源の名前に対する仮想的な
資源を構成するために必要な単数または複数の前記実在
する資源の物理的な位置と単数または複数の前記手続き
の名前から構成される式を生成する式生成手段を有する
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記
載の名前サービス方式。 - 【請求項7】 前記名前解決手段が出力した前記実在す
る資源の物理的な位置で定まる第1の資源に対して前記
名前解決手段が出力した手続きの名前で定まる手続きを
適用して得られた第2の資源の物理的な位置を出力する
第2の名前解決手段を有することを特徴とする請求項1
ないし6のいずれか1項に記載の名前サービス方式。 - 【請求項8】 前記実在する資源の物理的な位置として
複数の資源の物理的な位置を指定し、前記複数の資源を
取り扱うための手続きの名前として前記複数の資源を同
一にする手続きの名前を指定可能に構成されていること
を特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の
名前サービス方式。 - 【請求項9】 前記名前解決手段によって得られた手続
きの名前に対応する手続きの実体を対応づける手続き実
体管理表を有する手続き実体管理手段をさらに有し、該
手続き実体管理手段は、手続きの名前が与えられると、
対応する手続きの実体を出力することを特徴とする請求
項1ないし8のいずれか1項に記載の名前サービス方
式。
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