JPH08107603A - パンタグラフ用すり板 - Google Patents

パンタグラフ用すり板

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JPH08107603A
JPH08107603A JP27693094A JP27693094A JPH08107603A JP H08107603 A JPH08107603 A JP H08107603A JP 27693094 A JP27693094 A JP 27693094A JP 27693094 A JP27693094 A JP 27693094A JP H08107603 A JPH08107603 A JP H08107603A
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Japan
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groove
contact plate
contact
line
plate
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JP27693094A
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Chitoshi Kusumoto
千年 楠本
Seiji Mimura
清二 三村
Kazuo Okada
和雄 岡田
Yatsuka Miyamoto
八束 宮本
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MORUGANAITO CARBON KK
Toyo Tanso Co Ltd
West Japan Railway Co
Original Assignee
MORUGANAITO CARBON KK
Toyo Tanso Co Ltd
West Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、鉄道車両のパンタグラフ用すり板
に関し、消耗がどの程度進展しているのか知ることがで
きるすり板を提供することを目的とする。 【構成】 本発明に係るパンタグラフ用すり板1は、そ
の側面2にすり板の長手方向に沿って溝4を備えてお
り、該溝4によって形成された線イ、ロが前記すり板1
の消耗限界を示す線であることを特徴とするすり板であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両のパンタグラ
フ用すり板に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両のパンタグラフは頂部に集電舟
を備えており、その上にすり板を設けて構成されてい
る。このすり板は送電用架線から電力を取り込むため
に、金属質材料や炭素質材料又は炭素と金属との複合材
料等の導電性材料から成り、炭素質材料から成るすり板
を特にカーボンすり板と呼び、炭素と金属との複合材料
等の炭素を一部含有した材料から成るすり板を特にカー
ボン系すり板と呼んでいる。本明細書では、これらのす
り板を区別せず、両者ともカーボンすり板と呼ぶ。カー
ボンすり板は、金属製の舟体にサヤと呼ばれる挟持具を
介してボルト締めにより一体化されて、パンタグラフの
集電舟を構成している。また、このすり板は、架線と接
触する面が平行四辺形状である単位ブロックを、共通す
る舟体に直線上に並べて上記方法等により取り付けるこ
とによって、すり板として構成させる場合もある。この
単位ブロックを特にすり板ブロックと呼ぶ場合がある。
また、すり板の長手方向の両端に補助すり板と呼ばれる
すり板ブロックを備える場合もあるが、本明細書では、
これらのすり板ブロックもすり板に含まれるものとす
る。
【0003】図4は単位ブロックを用いてすり板として
構成させた従来の集電舟の部分平面図であり、図5はそ
の正面図である。また、図6に図4及び図5のB−B線
による断面図の一部を示す。図4〜図6に示したすり板
を舟体に取り付ける構造は、主にカーボンすり板で採用
されている構造である。カーボンすり板の場合は、舟体
とのろう付けが困難であり、また強度も弱くボルト締め
で直接舟体と一体化するのも難しいため、すり板1はサ
ヤ5を介して舟体7に固定されている。このすり板1は
架線に接触する面が平行四辺形でその底部に突起3を設
けており、サヤ5の挟持部6により突起3を挟み持つよ
うにして、すり板1はサヤ5に保持されている。そし
て、これらを共通する舟体7に直線上に並べ、すり板1
はサヤ5を介してボルト8とナット9により舟体7に固
定されている。集電はすり板1の上面に架線(図示せ
ず)が接触して行われる。また、実開平4−2901号
公報や実開平4−72801号公報のように、特殊形状
の取付け治具を用いて舟体に取り付ける場合もある。
【0004】これらのすり板は、架線と接触しながら高
速で移動するため、接触しゅう動により摩耗したり、架
線との離線によってすり板と架線との間にアーク放電が
生じて消耗したりする。このようにすり板の消耗量が多
くなると、しゅう動やアーク放電により舟体が破損し、
架線が傷付けられたり切断されたりして輸送障害を起こ
してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そのため、すり板は架
線と接触する面から特定の深さまで消耗すると交換する
必要がある。しかしながら、架線はすり板の偏消耗を防
止すべく、進行方向に対して左右に±250mm程度変
位するようにジグザクに配線されているため、すり板の
消耗はすり板の長手方向にほぼ均一に生じてしまい、消
耗がどの程度進展しているか目視では調べることができ
なかった。したがって、従来のすり板を交換する際に
は、定規、ゲージ等の消耗量を測るための特別な器具が
必要であり、作業性が極めて悪かった。そこで発明者ら
は、すり板の側面に消耗限界を示す白線をすり板の長手
方向に沿って引き、消耗がその白線まで進展した時にす
り板を交換することを思い付いて、実験してみたとこ
ろ、白線にすり板や架線の摩耗粉や空気中に浮遊してい
る埃等が付着してしまうため、消耗限界は正確に分から
なかった。さらには、この白線は車両全体の美感を損ね
ていた。
【0006】そこで本発明は、上記課題を解決すること
のできるパンタグラフ用すり板を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るすり板は、
その側面(2)にすり板の長手方向に沿って溝(4)を
備えており、該溝によって形成された線(イ、ロ)が前
記すり板の消耗限界を示す線であることを特徴とするパ
ンタグラフ用すり板である。
【0008】本発明に係るすり板は、その断面形状によ
らず、例えば長方形、台形又は三角形の断面形状のすり
板に適応できる。また、すり板の材料にもよらない。上
記消耗限界線は、摩耗粉や埃等が付着しても明確に分か
るようにするため、すり板の長手方向に沿って溝を設
け、この溝によってすり板側面に形成された線を、消耗
限界線とする必要がある。この溝の形状は、例えば凹形
状、く字形状、半円形状のものが挙げられるが、すり板
の強度の点でく字形状のものが好ましい。特に、く字形
状の溝の場合は、溝の一部をサヤに挟み持たれるための
突起としても用いることができるため、新たにすり板に
突起を設ける必要がなくなる。また、本発明者らの前記
失敗した経験から、溝の深さ及び溝の幅は、摩耗粉や埃
等が付着しても溝を知ることができる深さ及び幅であ
る、深さ1mm以上及び幅1mm以上の溝が最適であ
る。一方、溝の深さ及び溝の幅の最大値は、すり板の強
度及び集電特性を確保できる範囲内であれば良く、通常
は深さ6mm以内及び幅15mm以内にする。溝はすり
板の両側面に設ける必要はなく、一つの側面に備えてい
ても良いが、下記実施例のように溝の一部をサヤに挟み
持たれるための突起としても作用させるためには、すり
板の両側面にすり板長手方向に沿ってその側面の中央部
から底部にかけて溝を設けているのが通常である。ま
た、溝は側面に一本設けてあれば良いが、複数本設けて
も構わない。消耗限界を示す線は、溝の上部に形成され
た線、溝の中央部に形成された線等に予め決めておけば
良い。また、すり板の消耗が、溝によって形成された線
から特定の高さまで進展したら、そのすり板を交換する
などと決めても良い。消耗限界を示す線の部分には、面
取り加工を行わない方が良いが、面取り加工を行う場合
には摩耗粉や埃等が付着しても線が明確に分かるように
するため、実質的にC0.5mm以下又はR0.5mm
以下になるように加工した方が良い。
【0009】
【作用】本発明に係るすり板は、その側面にすり板の長
手方向に沿って消耗限界を示す線を設けているため、こ
の線によって消耗がどの程度進展しているのか推測する
ことができる。特に、溝によって形成された線を消耗限
界線とするため、摩耗粉や埃等がすり板側面に付着して
も、消耗限界を明確に知ることができる。
【0010】本発明を実施例により具体的に説明する。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係るカーボンすり板の一つの
実施例の平面図であり、図2はその正面図である。ま
た、図3には図1及び図2のA−A線による断面図を示
し、舟体との取付け構造を示すために、かかる部材を点
線で示している。1はすり板、2はすり板の側面、4は
く字形状の溝であり、すり板1の長手方向に沿って側面
の中央部から底部にかけて溝4を設けている。図1から
分かるように、架線(図示せず)に接触する面は平行四
辺形である。溝の深さhは1〜6mm及び溝の幅wは1
〜15mmの間の一定値にあり、消耗限界の設定位置は
溝4の上部に形成された線イとし、この線イの部分には
特に面取り加工を施していない。また、消耗限界の設定
位置は線ロでも良い。本実施例の場合には、溝4の一部
は、金属製のサヤ5(点線で示す)に挟み持たれるため
の突起3としても作用しており、サヤ5の挟持部6によ
り、溝4によって形成されたこの突起3を挟み持つよう
にして、すり板1はサヤ5に保持される。そして、本実
施例のすり板1は、共通する舟体7(点線で示す)に直
線上に並べ、サヤ5を介してボルト8(点線で示す)と
ナット9(点線で示す)により舟体7に固定され、集電
を行う。
【0012】
【発明の効果】本発明に係るパンタグラフ用すり板は、
消耗限界が明確に分かるため、その交換時期を知ったり
予測したりすることができ、舟体や架線の損傷を防止す
ることができる。また、すり板を交換する際には、定
規、ゲージ等の消耗量を測るための特別な器具が必要で
なくなり、目視だけで簡単にすり板の交換時期を知るこ
とができる。さらに、すり板に着色を施していないの
で、車両の美観を損なうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】〜
【図3】本発明に係るすり板の平面図、正面図及びA−
A線による断面図である。
【図4】〜
【図6】サヤを用いた従来の集電舟の部分平面図、正面
図及びB−B線による断面図の一部である。
【符号の説明】
1 すり板 2 すり板側面 3 突起 4 溝 5 サヤ 6 サヤ挟持部 7 舟体 8 ボルト 9 ナット 10 ボルト収容溝 イ、ロ 消耗限界を示す線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三村 清二 大阪府大阪市北区芝田二丁目4番24号 西 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 岡田 和雄 大阪府大阪市西淀川区竹島5丁目7番12号 東洋炭素株式会社内 (72)発明者 宮本 八束 大阪府大阪市淀川区田川3丁目6番25号 モルガナイト・カーボン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送電用架線に接触して集電するパンタグ
    ラフ用すり板において、該すり板の側面にすり板の長手
    方向に沿って溝を備えており、該溝によって形成された
    線が前記すり板の消耗限界を示す線であることを特徴と
    するパンタグラフ用すり板。
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