JPH08105876A - レムナント様リポタンパク質の分析方法 - Google Patents

レムナント様リポタンパク質の分析方法

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JPH08105876A
JPH08105876A JP21576894A JP21576894A JPH08105876A JP H08105876 A JPH08105876 A JP H08105876A JP 21576894 A JP21576894 A JP 21576894A JP 21576894 A JP21576894 A JP 21576894A JP H08105876 A JPH08105876 A JP H08105876A
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lipoprotein
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隆司 北村
Yoshio Kato
芳男 加藤
Miyo Okazaki
三代 岡崎
Keiko Sasamoto
恵子 笹本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】測定操作の繁雑さを改良し、迅速性、操作性か
つ分析の自動化が容易な血清中のレムナント様リポタン
パク質の分析方法を提供する。 【構成】血清試料中のカイロミクロン及び超低比重リポ
タンパク質を液体クロマトグラフィ−で分離し、分離さ
れたカイロミクロンのコレステロ−ル量及び分離された
超低比重リポタンパク質のコレステロ−ル量を分析する
ことからなる、当該血清試料中のレムナント様リポタン
パク質の分析方法により前記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血清試料中のレムナン
ト様リポタンパク質の分析方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レムナント様リポタンパク質(RLP)
は、カイロミクロン(CM)や超低比重リポタンパク質
(VLDL)などがリポタンパクリパーゼ(LPL)に
よって分解された異常リポタンパク質で、動脈硬化性疾
患と関連性が高く、心筋梗塞患者の脂質代謝異常の診断
やIII型高脂血症の臨床診断に応用されている。
【0003】通常のリポタンパク質は、アポリポタンパ
ク質成分としてアポA−IまたはアポB−100のいず
れかを有し、アポB−48を認識しない抗ヒトアポA−
Iモノクローナル抗体又は抗ヒトアポB−100モノク
ローナル抗体のいずれかに反応するが、RLPはこれら
のどちらの抗体にも反応しないリポタンパク質で、異常
リポタンパク質と考えられている。
【0004】従来、RLPの分析法としては、RLPに
含まれるコレステロ−ル量を分析することにより実施さ
れている。詳しくは、抗ヒトアポA−I及びB−100
モノクローナル抗体を固定化した不溶性支持体と緩衝液
の懸濁液に、試料を添加しゆっくり振とう混和し、静置
後、抗体と反応しなかったRLPを含む上清液にRLP
のコレステロール部分に反応する酵素試薬を加え、上清
液中のコレステロールを測定するなどの、抗体を利用し
た分析方法(免疫吸着法)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の免疫吸着法で
は、試料と抗体との抗原抗体反応を不足なく行なうた
め、抗体を固定化した不溶性支持体の懸濁液と試料との
振とう混和に長時間を要するうえ、RLPを含む上清液
の採取操作や反応試薬を加える操作が繁雑である。この
ため、検体数が多く、かつ、検査に迅速性が要求される
ような臨床検査の現場などでは、ルーチン分析として用
いるのには実用的ではないという課題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の課
題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、CMのコ
レステロ−ル量とVLDLのコレステロール量の和が、
免疫吸着法によって測定されるRLPの総コレステロー
ル量と高い相関関係にあることを見出し、本発明を完成
した。
【0007】即ち本発明は、血清試料中のCM及びVL
DLを液体クロマトグラフィ−で分離し、分離されたC
Mのコレステロ−ル量及び分離されたVLDLのコレス
テロ−ル量を分析することからなる、当該血清試料中の
RLPの分析方法である。以下本発明を詳細に説明す
る。
【0008】実施例に示したように、血清試料中のRL
Pの量は、同一試料中のCMの量とVLDLの量との和
と高い相関関係にある。即ち、CM量とVLDL量の和
を示すCMのコレステロ−ル量とVLDLのコレステロ
−ル量の和が、免疫吸着法により測定されたRLPのコ
レステロ−ル量と高い相関関係にあるため、本発明によ
れば、CMの量及びVLDLの量の和を分析することで
レムナント様リポタンパク質の量を知ることができるの
である。
【0009】血清試料は、例えば、ヒトの血液から血球
成分などを除去したものが使用されるが、特別の前処理
などは不要である。
【0010】CM及びVLDLの液体クロマトグラフィ
−による分離は、操作性や迅速性の向上といった観点か
ら、高速液体クロマトグラフィ−によることが特に好ま
しい。中でも、ゲル濾過用充填剤を充填してなるカラム
を用いて行う高速液体クロマトグラフィ−が特に好まし
い。分離条件に特別の制限はないが、精度の高いRLP
の分析を行うためには、少なくとも血清中のCM及びV
LDLを、低比重リポタンパク質(LDL)や高比重リ
ポタンパク質(HDL)から分離し得るものであること
が好ましく、特に好ましい例としてこれらの物質の分子
量の差異を利用するゲル濾過用充填剤を充填してなるカ
ラムを用いて行う高速液体クロマトグラフィ−を例示で
きる。
【0011】特に好ましくゲル濾過用充填剤を充填して
なるカラムを用いて行う高速液体クロマトグラフィ−に
より本発明を実施する場合、充填剤として、血清中のC
M、VLDL、LDL及びHDLを容易に分離できる。
LDLやHDLにはコレステロ−ルが含まれており、こ
れらとCM又はVLDLの分離が不十分である場合、分
析結果とRLP量の相関が低下し、分析結果の精度が低
下する恐れがある。
【0012】CM、VLDL、LDL及びHDLを分離
し得るゲル濾過用充填剤として、800〜1200オン
グストロ−ムの平均細孔径を有するものが例示できる。
平均細孔径が800オングストローム未満の充填剤では
CMやVLDLなどの分子サイズの大きいリポタンパク
質は細孔内に入り難くなり、一方、平均細孔径が120
0オングストロームを超える充填剤では、LDLやHD
Lなどの分子サイズの小さいリポタンパク質の分離が悪
くなる。
【0013】特に平均細孔径が900〜1100オング
ストロームの充填剤は、血清中のCM、VLDL、LD
L及びHDLを良好に分離でき、結果として精度の高い
RLPの分析を行うことができ、好ましい。
【0014】以上のような充填剤を充填したカラムを用
いる液体クロマトグラフィ−による分離は、迅速性、操
作性の観点に加え、更に分析の自動化が容易であるとい
う観点で好ましい。特に、ルーチン分析として使用する
には、分析の迅速性が重視されるため、高速液体クロマ
トグラフイ−での測定が好ましいが、この場合、充填剤
は高速液体クロマトグラフイ−での使用に充分耐え得る
機械的強度を有するものを選択する。このような基材と
しては、例えば、シリカゲル、ポリビニルアルコール、
ポリヒドロキシメタクリレート及びその他の親水性樹脂
等を挙げることができる。より具体的には、市販の、親
水性樹脂を基材とする充填剤(TSKgel Lipo
propak、東ソ−(株)製)を例示できる。
【0015】高速液体クロマトグラフィ−により本発明
を実施する場合、使用する溶離液としてはリン酸緩衝
液、トリス緩衝液、ビス−トリス緩衝液等が挙げられる
が、CM及びVLDLを分離できるものであれば特に制
限はない。緩衝液の濃度としては、十分に緩衝能があ
り、かつ後述の酵素試薬とCMのコレステロ−ル及びV
LDLのコレステロールとの反応等が阻害される恐れの
ない20〜200mMの範囲が好ましいが、特に好まし
くは50〜100mMの範囲である。緩衝液のpHにつ
いても、後述の酵素試薬とCMのコレステロ−ル及びV
LDLのコレステロールとの反応等が阻害される恐れの
ない5〜9の範囲が好ましいが、特に好ましくは7〜8
である。
【0016】分離されたCMのコレステロ−ル及びVL
DLのコレステロールを、コレステロ−ルと反応して光
学的に測定可能な信号を発する酵素と色素からなる試薬
と反応させる。ここでいう光学的に測定可能な信号と
は、例えば蛍光検出器や紫外可視検出器などで測定し得
る信号を意味する。本発明で使用するCMのコレステロ
−ル及びVLDLのコレステロールと反応する試薬とし
ては、酵素では、例えばコレステロールエステラーゼ、
コレステロールオキシダーゼ及びパーオキシダーゼを、
これら酵素と組み合わせる色素では、例えばキノン系色
素が挙げられる。キノン系色素としては、N−エチル−
N−(3−メチルフェニル)−N’−サクシニルエチレ
ンジアミン、4−アミノアンチピリン、N−エチル−N
−(3−スルホプロピル)−m−アニシジン等があげら
れる。より具体的には、市販のデタミナ−LTC(商品
名、協和メデックス(株)製)や、コレスカラー・リキ
ッド(商品名、東洋紡(株)製)等が挙げられる。
【0017】これらの試薬とCMのコレステロ−ル及び
VLDLのコレステロールとの反応温度は、35−50
℃、好ましくは45−50℃が良い。反応温度が35℃
未満では充分な反応が得られず、また50℃を超えると
反応中に酵素が劣化し充分な反応が得られなくなる恐れ
がある。CMのコレステロ−ル及びVLDLのコレステ
ロールの量は、例えば紫外可視検出器を用いて吸光度を
測定した場合、コレステロール濃度が既知の標準血清に
ついて同様の操作(測定)を実施した時の反応生成物の
吸光度とコレステロール濃度の関係、すなわち検量線、
と実際に測定された吸光度を比較することで分析でき
る。なお、キノン系色素の試薬を用いた場合の紫外可視
検出器の測定波長は、545−555nmとすれば良
い。
【0018】本発明を実施するための装置について、図
2で示した分析装置の一例に基づき具体的に説明する。
【0019】試料は、一度に多数の検体がセットできる
試料注入装置5にセットされる。5から注入された試料
は、高速液体クロマトグラフイー用送液ポンプ3によつ
て送液される溶離液1と共に分離カラム6に導入され
る。分離カラム6に導入された試料は、血清中の各種の
リポタンパク質に約10分以内で分離される。分離され
た各種のリポタンパク質は、送液ポンプ4で送液される
コレステロールとの反応試薬2と分離カラム6の出口で
混合され、反応オーブン7の中の反応コイル8に導入さ
れコイル内で約1分間反応される。反応生成物の吸光度
は紫外可視検出器9で測定され、免疫吸着法との相関か
らコレステロール量が算出される。また、多量の試料を
自動分析する場合は、送液ポンプ3、4の流速、試料注
入装置5の試料注入量及び試料注入順序、反応オーブン
7の反応温度、及び紫外可視検出器9の検出波長及び吸
光度の測定等の各機器の制御にシステム制御装置10が
使用される。さらに、データ処理及び測定結果の出力も
システム制御装置10によって行なわれる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、血清中のRLP量を、
CM量及びVLDL量の和を分析することで知ることが
できる。RLP自体は液体クロマトグラフィ−で分離す
ることができず、このため従来は多数の検体を処理する
には迅速性などに課題があり、またル−チン分析を行う
には操作性に課題があったにもかかわらず免疫吸着法で
実施してきたが、最終的な分析対象物であるRLPを直
接分析することなく、液体クロマトグラフィ−で分離可
能なCM及びVLDLを分析するのみでRLP間接的に
分析する本発明によれば、迅速性や操作性を大幅に向上
できる。
【0021】具体的に本発明の分析法では、免疫吸着法
で必須の抗体固定化不溶性支持体の懸濁液と試料の振と
う混和、上清液の採取及びコレステロール反応試薬の添
加等の繁雑な操作を全く必要とせず、好ましく高速液体
クロマトグラフィ−により実施した場合、1回の分析時
間も約10分程度と免疫吸着法の約5分の1で、操作
性、迅速性ともに優れている。更に本発明は、分析シス
テムの各構成機器の使用設定条件を制御できるシステム
コントローラ−を使用することにより、分析の自動化も
容易である。
【0022】なお本発明の方法では、実施例にも示す通
り、前記免疫吸着法の分析結果と高い相関を示す分析結
果を得ることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は実施例に必ずしも限定されるものでは
ない。
【0024】実施例1 図2に示した装置により、レムナント様リポタンパク質
の分析を実施した。分離カラム6としては、TSKge
l Lipopropak(商品名、東ソー(株)製、
内径7. 5mm、長さ30cm)を、試料注入装置5と
してはAS−8020(商品名、東ソー(株)製)を、
紫外可視検出器9としてはUV−8020(商品名、東
ソー(株)製)を用い、検出波長は550nmに設定し
た。
【0025】反応オーブン7としてはCO−8020
(商品名、東ソー(株)製)を、反応コイル8としては
反応コイルK(商品名、東ソー(株)製、内径0. 4m
m、長さ7. 5m)を用い、反応温度は45℃とした。
【0026】また送液ポンプ3としてはCCPS(商品
名、東ソー(株)製)を、送液ポンプ4としてはCCP
M−II(商品名、東ソー(株)製)を用い、各送液ポ
ンプの流速は送液ポンプ3は0. 6ml/min、送液
ポンプ4は0. 3ml/minに設定した。
【0027】溶離液1としては、75mM トリス緩衝
液(pH7. 5)を、コレステロール反応試薬2として
は、デタミナ−LTC(商品名、協和メデックス(株)
製)を用いた。
【0028】試料として、種々の総コレステロール濃度
の血清を5μl使用し、本発明の分析方法により試料中
のCMのコレステロ−ル量及びVLDLのコレステロ−
ル量を測定し、その和を試料中のRLP量とした。
【0029】一方、市販のレムナント用リポ蛋白−コレ
ステロール測定キット、RLP−コレステロール「JI
MRO」(商品名、大塚製薬(株)製)を用い、同一の
血清試料に対する免疫吸着法によるRLPの定量を実施
した。まず、キットのRLP−分画試薬を静かによく転
倒混和し、均一状態の懸濁液300μlを試験管に採取
し、血清5μl加えて常温、60分間振とう混和反応さ
せた後、静置し、分画した上清を採取した。次に、上清
液の所定量と用時調整したキットのコレステロール反応
試薬及びコレステロール標準液を共に市販の生化学自動
分析装置(日立製、生化学自動分析装置7070)にセ
ットし、装置のマニュアルに従ってRLPのコレステロ
ールを測定した。分析時間は約80分であった。
【0030】結果を図1に示す。図1によれば、免疫吸
着法により測定した試料中のRLPの総コレステロ−ル
量(横軸)は、本発明により測定された試料中のCMの
コレステロ−ル量及びVLDLのコレステロ−ル量の和
と良く相関していることが分かる。
【0031】実施例 2 図2に示した装置により、レムナント様リポタンパク質
の分析を実施した。分離カラム6としては、TSKge
l Lipopropak(商品名、東ソー(株)製、
内径7. 5mm、長さ30cm)を、試料注入装置5と
してはAS−8020(商品名、東ソー(株)製)を、
紫外可視検出器9としてはUV−8020(商品名、東
ソー(株)製)を用い、検出波長は550nmに設定し
た。
【0032】反応オーブン7としてはCO−8020
(商品名、東ソー(株)製)を、反応コイル8としては
反応コイルK(商品名、東ソー(株)製、内径0. 4m
m、長さ7. 5m)を用い、反応温度は45℃とした。
【0033】また送液ポンプ3としてはCCPS(商品
名、東ソー(株)製)を、送液ポンプ4としてはCCP
M−II(商品名、東ソー(株)製)を用い、各送液ポ
ンプの流速は送液ポンプ3は0. 6ml/min、送液
ポンプ4は0. 3ml/minに設定した。
【0034】溶離液1としては、75mM トリス緩衝
液(pH7. 5)を、コレステロール反応試薬2として
は、デタミナ−LTC(商品名、協和メデックス(株)
製)を用いた。試料としては、総コレステロールが23
7mg/dlの血清を5μl注入した。
【0035】図3は、血清中のリポタンパク質がCM、
VLDL、LDL及びHDLに分離されたクロマトグラ
ムを示すものである。クロマトグラムからわかるように
リポタンパク質は約10分で分析される。そして、クロ
マトグラムよりCMとVLDLのコレステロール量を求
め前述の相関関係より得られた検量線から、RLPのコ
レステロールを算出した。その結果、本発明による方法
で得られたRLPのコレステロール値は26. 7mg/
dlであった。
【0036】一方、市販のレムナント用リポ蛋白−コレ
ステロール測定キット、RLP−コレステロール「JI
MRO」(商品名、大塚製薬(株)製)を用いて同一試
料中のRLPを免疫吸着法により測定した。
【0037】まず、キットのRLP−分画試薬を静かに
よく転倒混和し、均一状態の懸濁液300μlを試験管
に採取し、血清5μl加えて常温、60分間振とう混和
反応させた後、静置し、分画した上清を採取した。次
に、上清液の所定量と用時調整したキットのコレステロ
ール反応試薬及びコレステロール標準液を共に市販の生
化学自動分析装置(日立製、生化学自動分析装置707
0)にセットし、装置のマニュアルに従ってRLPのコ
レステロールを測定した。分析時間は約80分であり、
その結果RLPのコレステロール値は26. 2mg/d
lであった。
【0038】実施例3 実施例2の記載と同様に、総コレステロールが(1)1
15. 6mg/dl、及び(2)452. 1mg/dl
の血清を分析した。その結果、(1)については2. 0
mg/dl、(2)については104. 9mg/dlの
コレステロール値が得られ、分析時間は約20分であっ
た。実施例2と同様にして、免疫吸着法で同一試料中の
RLPを測定した結果、(1)については1. 9mg/
dl、(2)については109. 0mg/dlの値が得
られた。分析時間は約85分を要した。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、縦軸に本発明法で測定した血清中のC
M及びVLDLのコレステロール量、横軸に免疫吸着法
で測定した血清中のRLPの総コレステロール量をプロ
ットした相関図である。
【図2】図2は、本発明方法を用いた装置の一例を示す
概略図である。
【図3】図3は、実施例2の結果を示すクロマトグラム
である。
【符号の説明】
1 溶離液 2 コレステロール反応液 3 送液ポンプ 4 送液ポンプ 5 試料注入装置 6 分離カラム 7 反応オーブン 8 反応コイル 9 紫外可視検出器 10 システムコントローラー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】血清試料中のカイロミクロン及び超低比重
    リポタンパク質を液体クロマトグラフィ−で分離し、分
    離されたカイロミクロンのコレステロ−ル量及び分離さ
    れた超低比重リポタンパク質のコレステロ−ル量を分析
    することからなる、当該血清試料中のレムナント様リポ
    タンパク質の分析方法。
  2. 【請求項2】試料がヒト血清試料である請求項1のレム
    ナント様リポタンパク質の分析方法。
  3. 【請求項3】カイロミクロンのコレステロ−ル量及び超
    低比重リポタンパク質のコレステロ−ル量の測定を、コ
    レステロ−ルと反応して光学的に測定可能な信号を発す
    る酵素と色素の組み合わせを用いて行うことを特徴とす
    る請求項1のレムナント様リポタンパク質の分析方法。
  4. 【請求項4】酵素と基質の組み合わせが、コレステロ−
    ルエステラ−ゼ、コレステロ−ルオキシダ−ゼ及びパ−
    オキシダ−ゼを含む群から選ばれる酵素の一種以上とキ
    ノン系色素の組み合わせであることを特徴とする請求項
    3のレムナント様リポタンパク質の分析方法。
  5. 【請求項5】キノン系色素が、N−エチル−N−(3−
    メチルフェニル)−N´−サクシニルエチレンジアミ
    ン、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−m−ア
    ニシジン又は4−アミノアンチピリンである請求項4の
    レムナント様リポタンパク質の分析方法。
  6. 【請求項6】ゲル濾過用充填剤を充填してなるカラムを
    用いた液体クロマトグラフィ−により血清試料中のカイ
    ロミクロン及び超低比重リポタンパク質を分離し、分離
    されたカイロミクロンのコレステロ−ル量及び分離され
    た超低比重リポタンパク質のコレステロ−ル量を測定す
    ることを特徴とする請求項1のレムナント様リポタンパ
    ク質の分析方法。
  7. 【請求項7】ゲル濾過用充填剤が800〜1200オン
    グストロ−ムの平均細孔径を有する充填剤であることを
    特徴とする請求項6のレムナント様リポタンパク質の分
    析方法。
  8. 【請求項8】ゲル濾過用充填剤が900〜1100オン
    グストロ−ムの平均細孔径を有する充填剤であることを
    特徴とする請求項6のレムナント様リポタンパク質の分
    析方法。
  9. 【請求項9】酵素及び色素を、35〜50℃の温度条件
    下でカイロミクロンのコレステロ−ル及び超低比重リポ
    タンパク質のコレステロ−ルと反応させることを特徴と
    する請求項3のレナント様リポタンパク質の分析方法。
  10. 【請求項10】酵素及び色素を、45〜50℃の温度条
    件下でカイロミクロンのコレステロ−ル及び超低比重リ
    ポタンパク質のコレステロ−ルと反応させることを特徴
    とする請求項3のレナント様リポタンパク質の分析方
    法。
JP21576894A 1994-08-12 1994-09-09 レムナント様リポタンパク質の分析方法 Pending JPH08105876A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1132482A2 (en) * 2000-02-28 2001-09-12 Kyowa Medex Co., Ltd. Method and reagent for determination of cholesterol in remnant-like lipoprotein particles

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