JPH0796999B2 - ピストル - Google Patents

ピストル

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JPH0796999B2
JPH0796999B2 JP24827592A JP24827592A JPH0796999B2 JP H0796999 B2 JPH0796999 B2 JP H0796999B2 JP 24827592 A JP24827592 A JP 24827592A JP 24827592 A JP24827592 A JP 24827592A JP H0796999 B2 JPH0796999 B2 JP H0796999B2
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グロツク・ガストン
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グロツク・ガストン
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はピストルに関し、更に詳
しくは使用済み薬莢を自動的に放出し、発砲の後新しい
弾丸を薬室に自動的に込める自動ピストルに係わる。
【0002】
【従来の技術】標準的な自動ピストルは銃床を備え、こ
の銃床は点火機構を有し、スライドを持っている。スラ
イドは銃身と、銃床上を滑動可能な遊底からなってい
る。銃床とスライドの間には戻しばねが設けられ、遊底
は撃茎ばねによって操作可能な撃茎あるいはハンマーば
ねによって付勢されたハンマーを備えている。点火機構
はストッパーを備え、このストッパーは撃茎またはハン
マーの移動路に対してほぼ平行に案内され、かつこの移
動路の方向に延びている。このストッパーはリンクを介
して引き金レバーに連結されているので、その作動時に
撃茎またはハンマーを付勢する方向に移動可能である。
【0003】このようなピストルは使い方が複雑であ
る。弾丸を薬室に込めるために、スライドを後方へ引っ
張って前方へ押す必要がある。同様に、弾倉が空のとき
には、スライドを後方へ引っ張り、新しい弾倉を挿入
し、そしてスライドを解放して弾丸を薬室に込めるため
に前方へ動かさなければならない。このすべての作用は
大きなばねの力に抗して順番に行わなければならない。
そのため、このようなピストルは熟達した人しか使用で
きない。
【0004】発砲する人は往々にして、特に発砲の中断
時に、ピストルの安全装置が作動しているか否かが判ら
ない。従って、安全装置が作動しているときに発砲を試
みることがあり、また安全装置が作動していないとき
に、作動していると思って不注意から発砲することがあ
る。
【0005】引き金式の自動ピストルは、弾丸が薬室に
込められているときにはスライドによって発砲の準備が
なされる引き金レバーを備えている。弾丸を込めたピス
トルを安全に運ぶために、ハンマーが起こされないよう
にしなければならない。その後発砲するためには、引き
金によってハンマーを手動で起こす必要がある。そのた
めには、かなりの力を加えなければならず、また明確な
限界個所のない長い引き金ストロークを必要とする。ピ
ストルは発砲後安全装置が非作動状態にあり、その後の
発砲は制限された力やストロークを引き金に加えるたけ
でよいので、不意に発砲する危険が大である。振動や落
下に対する安全のため、撃茎用の特別なラッチが設けら
れ、引き金の操作中ハンマーが撃茎に当たる前に作動す
る。
【0006】更に、別個の安全レバーを備えたピストル
が知られている。この安全レバーはピストル握り柄を取
り囲む3本の指で作動させられる。しかし、この3本の
指を、引き金用指と別個に動かすことは困難であるの
で、操作間違いが生じる。更に、このようなピストルで
は、握り柄を掴んでいるときはいつでも、安全装置が非
作動状態にあるので、不意に発砲する恐れがある。
【0007】これらの公知のピストルは、点火機構が点
火要素すなわち撃茎またはハンマーを、それらの発砲準
備位置に保持し、この位置においてピストルの安全装置
が作動しておらず、発砲準備され、振動や落下に対して
敏感であるという点が共通している。
【0008】公知の自動ピストルの他の問題は、ピスト
ルの修理のための銃身の取り外しが相当困難であり、工
具を必要とすることにある。このような複雑な機構を注
意深く手入れする必要があるので、このような問題は非
常に不利である。
【0009】公知の自動ピストルの他の欠点は、最後の
発砲の後で、弾倉内でスライドが空の薬室の方へ戻るこ
とにある。新しい弾丸を込めるためには、スライドを後
方へ引いて新しい弾倉を挿入し、そしてスライドを前進
させる必要がある。ピストルの使用中、このような余分
な操作は非常に不利である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、改良
したピストルを提供することである。他の目的は、上記
の欠点を除去した改良ピストルを提供することである。
更に、低コストで製作でき、容易に使用でき、非常に安
全な自動ピストルを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるピストルは
銃床と、この銃床上で滑動可能で後側端部に弾丸を収容
する銃身と、銃床上で滑動可能な遊底とを備えている。
この遊底は薬室を形成するために銃身の後側端部に係合
可能である。点火要素と、それに操作連結された撃茎
は、銃身の方へおよび銃身から離れる方へ遊底上を移動
可能である。この移動は、撃茎が薬室から出る後方位置
と、撃茎が薬室の中へ前方へ突出する前方位置との間で
行われる。撃茎のこの前方突出は、点火要素が後方位置
から前方位置へ移動するときに、薬室内の弾丸を点火す
るために行われる。比較的に強い点火ばねが点火要素に
支持され、点火要素を前方位置へ付勢している。更に、
比較的に弱いばねが点火要素に支持され、点火要素を後
方位置へ付勢している。作用位置と非作用位置の間で銃
床上を移動可能な引き金と、点火要素に係合可能で銃床
上を後方へ移動可能なストッパーとは、互いにリンク結
合されている。それによって、非作用位置から作用位置
への引き金の移動時に、点火要素が後方位置へ移動させ
られ、そして点火要素をばねによって前方位置へ移動さ
せるために作用位置への引き金の移動のときに、点火要
素との作用係合を解除するようストッパーが移動させら
れる。
【0012】本発明の他の特徴によれば、引き金が非作
用位置にあるときに、ストッパーはその中間位置におい
て点火要素に係合可能である。引き金が非作用位置から
作用位置へ移動するときに、リンク機構はストッパーに
よって点火要素を中間位置から後方位置へ移動させる。
【0013】従って、撃茎またはハンマーのためのスト
ッパーのスタート位置は、その移動路の中間位置にあ
る。これにより、引き金の力が公知のピストルよりも非
常に小さな点火機構が形成される。好ましくは、撃茎の
スタート位置はその移動路またはハンマーの移動路の非
限界範囲にある。この範囲では、部分的に付勢された撃
茎ばねまたはハンマーばねの力は、発砲のために不充分
である。
【0014】本発明では、ばね手段が、点火要素に支持
されこの点火要素を前方位置へ付勢するた比較的に強い
点火ばねと、点火要素に支持されこの点火要素を後方位
置へ付勢するた比較的に弱いばねを備えている。引き金
の力またはハンマーを起こす力はこれらのばねの力の差
であり、毛状引き金でセット可能である。換言すると、
ピストルは常に発砲の準備がなされていないかあるいは
少なくとも部分的に発砲の準備がなされていない。発砲
の準備は引き金によって行われ、ばねで補助される。従
って、ピストルの状態は、最初の発砲の前と同じであ
る。
【0015】本発明の他の特徴によれば、点火手段は、
非作用位置から作用位置への引き金の移動中点火要素に
作用係合するようストッパーを保持するガイドを備えて
いる。更に、点火要素が中間位置にあるとき、ストッパ
ーはそれと相対的な点火要素の移動を阻止する。従っ
て、ピストルの不慮の発砲は不可能である。
【0016】本発明の他の特徴によれば、ストッパーは
点火要素に対して側方へ移動可能である。この移動は、
点火要素に係合可能なストッパーの移動路内の位置と、
点火要素に係合不能なストッパーの移動路の外の位置の
間で行われる。リンク手段は、引き金を作用位置に移動
させるときに、移動路の外の位置へストッパーを移動さ
せる。点火要素、すなわち撃茎またはハンマーを解放す
るこのストッパーの移動は、例えばピストルを落として
ピストルが振動するときに、点火要素が弾丸を点火する
ために移動する方向に対して垂直方向に行われる。機構
に加えられる必要な力にとって、ピストルを発砲させる
ことはほとんど不可能である。
【0017】本発明に従ってストッパーは移動路の中の
位置と移動路の外の位置の間で回転可能である。更に詳
しくは、点火要素が縦方向に移動可能なピンであり、か
つストッパーがその上に支持されたスリーブを備えてい
るときには、点火手段はストッパーを移動路の中の位置
へ付勢するねじりばねを備えている。ストッパーはスリ
ーブから突出するアームを備え、遊底は非作用位置から
作用位置へ引き金の移動時に点火手段に作用するようス
トッパーを保持するガイドを備えている。更に、リンク
手段は点火手段の移動路に対して平行および横方向に移
動可能な引き金スライダを備えている。このスライダは
ストッパーに作用するようそれを付勢するばねを持って
いる。
【0018】ストッパーはレバーであってもよく、この
レバーは一端が枢着され、他端が点火要素の移動路内に
作用可能であり、それによって点火のために点火要素を
解放するよう点火要素の移動路の外へ向きをそらすこと
ができる。更に、ストッパーは一端が点火要素の移動路
に作用し、他端がスリットを備えたレバーであってもよ
い。銃床はスリットを横切る支承ピンを備え、点火機構
は支承ピンから離れるように一端を付勢するばねからな
っている。リンクの移動方向は点火ピンの移動方向に対
して横方向である。従って、ピストルは振動に対して非
常に強い。
【0019】本発明によれは、点火要素は銃床上で揺動
可能なハンマーであってもよい。この場合、点火機構は
点火ピンを有しハンマーに作用する撃茎を備えている。
ばね手段とストッパーはハンマーに作用可能である。ス
トッパーは双腕レバーであってもよい。この双腕レバー
はハンマーに作用してハンマーを停止可能であり、かつ
ハンマーに作用しないよう側方に向きを変えることがで
きる。更に、本発明による引き金のないピストルでは、
縦方向に滑動可能な引き金スライダであってもよい。
【0020】本発明による簡単な構造では、点火要素が
点火ピンと撃茎突起を持つ撃茎であり、ストッパーが撃
茎突起に直接作用可能である。更に、リンク手段は引き
金スライダを備え、引き金の作用位置において銃床の傾
斜面が引き金スライダに作用可能である。このリンク手
段はスライダを傾斜面に作用させる方向に付勢するばね
を備えている。
【0021】自動ピストルを悩ます点火ピンの問題、す
なわち破損を除去するために、点火ピンは槍の形をし、
遊底は細長いスリットを備えている。槍状点火ピンがこ
のスリットに係合している。点火ピンはピストル平面内
にある平らな三角形のピンを有し、薬莢放出方向と同じ
であるこの方向において非常に強い。
【0022】本発明によるピストルは銃身を銃床に取り
外し可能に固定するためにラッチ手段を備えている。こ
のラッチ手段は銃身と遊底が銃床上を滑動するときに移
動路に沿って移動する銃身上の突起と、銃床上の銃床ス
トッパーと、銃身突起に作用しないよう銃床ストッパー
を移動させる手段を含んでいる。銃床ストッパーは移動
路内の位置へあるいはその外へ揺動可能な偏心体であっ
てもよいし、また銃床内の弾倉穴と平行に移動可能なス
ライダであってもよい。両構造共、スライダを比較的に
容易に取り外すことができる。
【0023】更に、本発明のピストルは、銃床に取り外
し可能に係合可能な弾倉を備えている。この弾倉は遊底
によって薬室に移動可能に弾丸を保持している。本発明
のピストルは更に、弾倉とリンク手段の間に作用可能な
安全手段を備えている。この安全手段は、少なくとも1
個の弾丸が弾倉内に残っているときにのみ、ストッパー
を点火要素に作用しないよう移動させることを可能にす
る。そのために、弾倉は弾丸従動体を備え、安全手段が
弾倉を介して従動体に作用する銃床上の要素を備えてい
る。従って、最後の弾丸が発砲されると、スライダは前
方へ戻らないので、新しい弾倉を挿入することができ、
かつ最初の弾丸を自動装填可能である。
【0024】本発明によるピストルは、引き金が後方に
保持されているときに、ストッパーが点火要素を保持し
ないよう、発砲の準備を再びしないよう、および点火し
ないようにセットされる。引き金は、リンクをストッパ
ーに作用するその前方位置へ前進させるために、発砲の
間に解放されなければならない。換言すると、ストッパ
ーとリンクは、点火要素が中間位置にあり、リンクが引
き金非作用位置にあるときにのみ、互いに作用すること
ができる。
【0025】本発明のピストルでは、同じ要素によって
解放と点火が行われる。従って、ピストルの状態は最初
の発砲の前の状態と同じである。これは、装填運動中の
ストッパーの移動路を形成するガイドが撃茎またはハン
マーの移動路内へのストッパーの突出を阻止することに
よって達成される。従って、ピストルは常に撃茎を引い
た状態またはハンマーを起こした状態にないかあるいは
部分的にこの状態にある。
【0026】従って、本発明によるピストルの取扱操作
は非常に簡単である。ピストルは弾丸を銃身に込めた後
でいつでも発砲の準備がなされ、それにもかかわらず意
図しない発砲に対して完全に安全である。同様に、ピス
トルは落下や振動に対して非常に強い。引き金力が変わ
らないので、精度が高い。未熟な使用者にとっても、ピ
ストルの操作は簡単で安全である。
【0027】部品の数が少なく、点火機構を狭いスペー
スに装着することができるので、銃床を好ましくは合成
樹脂で一体に製作可能である。それによって、公知のピ
ストルよりも全体重量が非常に軽くなる。更に、製作が
簡単になり、低コストとなる。実際に、二つの部分から
なる簡単な成形型によって、銃床全体を合成樹脂成形す
ることが可能であり、点火要素、スライドのガイド等の
ようないろいろな要素は金属インサートによって形成可
能である。
【0028】
【実施例】上述の特徴、他の特徴および利点は、添付の
図面に基づく次の説明から一層明らかになるであろう。
【0029】ピストルは全体を1で示した銃床とスライ
ド2を備えている。このスライドはキーとキー溝3によ
って銃床上に摺動可能に設けられている。スライド2に
は銃身4と遊底5が収納されている。この銃身4は薬室
6と下方へ突出した突起7を備えている。この突起には
凹部8が形成され、この凹部に溝9が接続している。こ
の溝は下方から斜め上方および前方へ配向されている。
上方へ向いている銃身4の突起10がスライド2の開口
11に挿入されているので、銃身4と遊底5は互いに錠
止されている。銃身4はスライド2の前端の開口12を
遊びをもって通過し、この開口から突出している。従っ
て、銃身はその薬室6の領域でのみ保持されている。
【0030】スライド2は端壁13を備えている。この
端壁は戻しばね14のばね受板としての働きをする。他
のばね受板はスリーブ16のフランジ縁部15によって
形成されている。このスリーブは戻しばね14により遊
びをもって取り囲まれている。スリーブ16の前端17
は端壁13の孔18の中に遊びをもって収納されてい
る。スリーブ16は軸方向で山形部材19によって保持
されている。この山形部材のフランジは銃床1のスリッ
トに差し込まれている。
【0031】更に、銃床1内には、全体を20で示した
偏心体が支承されている。この偏心体は、銃床1の孔の
中で回転可能に支承された両円板21,21′からなっ
ている。この両円板はウェブ22によって互いに連結さ
れている。円板21′は銃床1から突き出ていてばねレ
バー23に連結されている。ばねレバー23の自由端2
4はピン25に係合している。ピン25に係合している
ときには、偏心体20の回転が阻止される。
【0032】スライド2の中には遊底5が軸方向に移動
不能に装着されている。この遊底は心合わせ面を備えて
いる。この心合わせ面は銃身4の対応する面と一致して
いる。図5〜7に示すように、遊底5内には撃茎26が
摺動可能に設けられている。この撃茎は前端に点火ピン
27を担持している。撃茎26は小さな直径の部分28
を有する。この部分にはばね受板29が装着可能であ
り、このばね受板には撃茎ばね30が支持されている。
撃茎ばねの他端はばねスリーブ32の肩部31に当接し
ている。このスリーブは下方が開放し、後端が遊底5の
後方端面と同一平面内にある。このばねスリーブ32の
中には弱い復元ばね33が収納されている。この復元ば
ねは一端がばねスリーブ32の肩部31に内方から支持
され、他端が撃茎26の突起34に支持されている。こ
の突起の尖端は遊底5から下方へ突き出ていて、遊底の
スリット35の中を案内される。突起34は傾斜面36
を備えている。撃茎の位置は、部分37がばね受板29
に当たることによって決定される。
【0033】遊底5の下面38に条片39,40が前後
してかつ離して設けられているので、空隙41が形成さ
れる。条片39の外側側面と条片40の内側側面はほぼ
一平面内にある。更に、遊底は引き抜き爪42を備えて
いる。
【0034】弾倉44用竪穴43(図1参照)の後方に
おいてガイド45が銃床1の中に装着され、かつピン4
6によって位置固定されている(図8〜12参照)。こ
のガイドは銃床1の後方の端壁47まで達している。ガ
イド45は孔48を備え、この孔の中心線は撃茎26の
中心線と平行である。この孔の中には当接スリーブ49
が装着され、これは当接ばね50を収納している。この
当接ばねの一端は孔48の底に、そして他端は当接スリ
ーブ49の端壁51に支持されている。当接ばね50は
撃茎ばね30よりもかなり弱い。この当接ばねを案内す
るために、ピン52が孔48の底部にそしてピン53が
端壁51に装着されている。当接ばね50は当接スリー
ブ49の中で半径方向の遊びを有している。当接ばね5
0の線材端部54,55は軸方向に曲げられ、かつそれ
ぞれ端壁51と孔48の底に形成された小さな孔に装着
されている。当接ばね50は軸方向だけでなく周方向に
もバイアスがかけられている。これは当接スリーブ49
を1回または複数回回転させて装着することによって行
われる。従って、スリーブは図10において矢印56に
沿って時計回りに回転しようとする。しかし、スリーブ
がアーム57を備え、このアームがガイド45の端面5
8に支持されるので、前記の回転は阻止される。ガイド
45は更に肩59を備えている。この肩にはスリット6
0が形成されている。このスリット60の幅は、当接ス
リーブ49に座しているストッパー61がそれに係合で
きるように決められている。
【0035】更に、ガイド45は長手方向に配向され開
放している凹部62を備えている。この凹部の中で、引
き金レバー63に連結された引き金スライダ64が摺動
可能である。この引き金スライダ64は凹部62の一部
だけを占めていて、そのアーム65は、図12に示すよ
うに、アーム57に下方から作用している。アーム65
は端部にフック66を備え、このフックはガイド45の
段部67と協働する。引き金スライダ64は更にくさび
面68を備えている。このくさび面は案内縁部69に接
続している。引き金スライダ64は凹部62の底部70
と、遊底5の下面38上を案内されるので、撃茎26の
軸線方向にだけしか移動できない。引き金スライダは湾
曲部71を備えている。ガイド45の長い凹部72内に
収納されたヘヤピン状ばね73の長い脚部74が前記湾
曲部に作用する。短いばね端部は係止部75に係合して
いる。このばねは、長い脚部74が引き金スライダ64
を前方へ動かし、アーム65を当接スリーブ49の方へ
押すように形成されている。
【0036】図21〜23に示すように、銃床1の握り
柄76内において、長方形の溝が弾倉44用竪穴43に
対して横方向に設けられている。この溝にはスライダ7
7が装着され、このスライダは下方が開放している差し
込み案内部78を備えている。竪穴43は、スライダ7
7の隣にほぼくさび状の凹部79を備えている。この凹
部の端部は孔となっており、この孔には弾性線材80が
装着されている。この弾性線材の自由端は前記差し込み
案内部78内に位置している。更に、スライダ77の一
端82が握り柄76からも突き出ているので、スライダ
をばね80の力に抗して摺動させることができる。スラ
イダは、弾倉44の溝に係合するくさび状の突起83を
担持している。
【0037】図5〜11には発砲準備がまだなされてい
ないピストルの状態が示してある。第1の弾丸84を銃
身4に挿入するために、スライド2を戻しばね14の力
に逆らって後方へ摺動させる。この場合、偏心体20の
ウェブ22は溝9内に達し、銃身を下方へ旋回させ、そ
してウェブ22が溝9の底に当接するや否や銃身を軸線
方向に固定保持する。その際、銃身の突起10が開口1
1から外れるので、スライド2は遊底5と共に更に後方
へ摺動可能である。これは図7と図10の比較によって
理解される。この場合、撃茎26の突起34はストッパ
ー61を後方へ連行する。突起34はスリット35によ
って回転しないように保持される。肩59の前方部分に
接触しているストッパー61も同様に回転しないように
保持される。ストッパー61と当接スリーブ49が当接
ばね50の減張によって後方へ押されて、ストッパー6
1がスリット60の中へ入ることができるようになって
初めて、突起34の傾斜面36がストッパー61を当接
ばね50の回転力に逆らってスリット60の中へ押し込
み、それによってストッパー61と共に更に移動するこ
とができる。突起34がストッパー61を解放するや否
や、ストッパーは当接ばね50の回転作用によって図1
0に示した位置へ戻る。スリーブ49はその端壁51が
銃床1の後方の端壁47に当接し、当接ばね50の軸方
向力の作用によってこの位置に保持される。
【0038】スライド2が前方へ摺動するや否や、撃茎
26の突起34はストッパー61に突き当たる。この場
合、撃茎ばね30の力が当接ばね50の力よりも強いの
で、突起34は、ストッパー61とスリーブ49の端面
がガイド45の孔48の底に接触するまで、このストッ
パーとスリーブを前方へ移動させる。スライド2が更に
摺動すると、ストッパー61が突起34と撃茎26を固
定保持する。従って、撃茎ばね30は部分的に圧縮され
る。これと同時に薬室6が遊底によって閉鎖され、銃身
が一緒に前方へ移動する。この場合、銃身の後方部分が
ウェブ22によって持ち上げられるので、突起10は再
びスライド2の凹部11と係合し、銃身4と遊底5を錠
止する。この作用の間、公知のように薬莢抜きフィンガ
ー42が薬室6内で薬莢の唇部に係合し、後方へ軸方向
に引っ張り、そしてこの使用済み薬莢を窓20の外へは
じき飛ばす。
【0039】引き金レバー63を押すと、引き金スライ
ダ64が後方へ移動する。従って、くさび面68がアー
ム57の下方に達し、これを上方へ旋回させる。しか
し、ストッパー61が前方の肩59によりかかっている
ので、引き金レバー63が更に移動した後で、アーム5
7とスリーブ49とストッパー61とこのストッパーに
よって連行させる撃茎突起34が当接ばね50の減張お
よび撃茎ばね30の圧縮によって後方へ移動する。この
場合、引き金レバー63にはばね30と50の力の差だ
けが作用する。この両ばねの特性を選択することによ
り、最適の力を引き金レバー63に作用させることがで
きる。
【0040】ストッパー61がスリット60に達するや
否や、引き金スライダ64のくさび面68がアーム57
を持ち上げ、そしてストッパー61をスリット60の中
へ旋回させる。それによって、突起34が解放され、撃
茎26がばね30の力によって前方へ加速される。この
場合、復元ばね33のばね力に打ち勝つ。点火ピン27
は、撃茎26の運動エネルギーによって、必要な力で弾
丸の雷管に衝突し、これを点火する。弾丸が銃身から出
るや否や、火薬ガスがスライド2を冒頭で述べたように
後方へ移動させる。この場合、遊底5の下面38の条片
49が引き金スライダ64の案内縁部69を捕らえて、
ヘヤピン状ばね73の力に抗して外方へ移動させる。
【0041】それによって、アーム57はくさび面68
からはずれ、そして当接ばね50の回転力によって、ス
リット60から出るストッパー61と共にその出発位置
へ戻る。この場合、アーム57はガイド45の面58に
接触している。戻しばね14の作用により、スライドが
前方へ移動すると、スリーブ49の端面が孔48の底に
当たるまで、突起34がストッパー61を連行する。ス
ライド2が前方へ更に移動すると、撃茎ばね30がまだ
アーム57に作用していないので、引き金レバー63を
押したままのときの連続発砲が阻止される。引き金レバ
ー63を離して初めて案内縁部69が条片40に沿って
前方へ滑り、そしてばね73によって条片39と40の
間の空隙41の中へ押し込まれる。従って、引き金スラ
イダ64のアーム65がアーム57の下に達する。これ
と同時に、撃茎26の前側部分37がばね受板29に接
触するまで復元ばね33が撃茎を移動させる。この場
合、点火ピン27が遊底5の中に戻される。これによっ
て、ピストルは再び発砲が可能となる。
【0042】ばね腕23を係止部25から引き抜くと、
偏心体20をこのばね腕の作用によって180度旋回さ
せことができる。それによって、ウェブ22が銃身4を
解放し、スライド2全体を前方へ抜き取ることができ
る。その際、戻しばね14は圧縮されたままである。な
ぜなら、スリーブ16の肩15が銃身4の突起7に当接
しているからである。従って、力を入れないでスライド
2を摺動させることができる。
【0043】図13〜16には、本発明による引き金機
構の他の実施例が示してある。ピストルの他の部分は、
図1〜11に示すように形成することができる。突起1
01が遊底5から下方へ突出している。この突起は撃茎
26と一体である。撃茎26は遊底5の中に収納されて
いる。この遊底は銃身と共にスライド2の中に装着され
ている。ストッパーとしての働きをするレバー103の
端部102が突起101の移動路の中へ突き出ている。
レバー103の他端には長穴104が設けられている。
支承ピン105がこの長穴104を貫通している。ばね
106は銃床1内に装着され、その自由端でもってレバ
ー103の枢着端部を押圧する。従って、長穴104の
外端が支承ピン105に接触している。この支承ピンに
はヘヤピン状ばね107が設けられている。このばねの
短い方の脚部108は銃床1に保持され、長い方のアー
ムすなわち脚部109はピン110に作用している。こ
のピンはレバー103に固定されている。このばねは図
15に示すようにレバーが銃床1のストッパー111に
当接するまで、レバーを時計回りに旋回させる。
【0044】レバー103は肩112を備えている。こ
の肩は銃床1の対応する肩113に接触する。この対応
する肩は、図15に示すようにレバー103がその後方
の端位置にありかつストッパー111に接触していると
きに、それがはじめて肩112を解放するように、その
長さが決められている。この端位置の手前で肩がばね1
06の力に逆らってレバー103の摺動と、その結果支
承ピン105上での長穴104の滑動を阻止する。
【0045】レバー103のピン110には引き金スラ
イダ115の段部114が作用している。引き金スライ
ダは銃床1の開口117の壁116によって案内されて
いる。引き金スライダのアーム118はピン110を越
えて延び、そしてその端面119は対応する面120に
接触する。この面は板ばね121の湾曲部によって形成
されている。面120の上方には、板ばね121の制御
縁122が設けられている。この制御縁は遊底5の下面
の条片123と協働する。条片123の端面124は図
16に示すように斜めに設けられている。
【0046】ピストルの発砲の準備がなされていない状
態では、レバー103がばね107の力によってストッ
パー111に接触している。最初の弾丸を弾倉から薬室
の中へ挿入するためにスライド1を後方へ摺動させる
と、突起101がレバー103の端面125上を滑り、
ばね106の力に逆らってこの端面を下方へずらす。そ
れによって、レバー103は突起101から滑り落ち
る。スライド2が前方へ移動するときに、撃茎突起10
1は、端部102が再びその移動路すなわち移動路の中
に突き出ているレバー103を前方へ連行し、このレバ
ーをストッパー126に当接させる。この位置で突起1
01と撃茎が固定保持される。スライド2が更に前方へ
移動すると、撃茎ばね30が部分的に圧縮される。それ
によって、ピストルは発砲の準備が完了する。
【0047】引き金スライダ115を引き金レバーによ
って後方へ移動させると、引き金スライダが銃床1の面
116上を滑り、その段部114がピン110とレバー
103と突起101を連行する。これと同時に、撃茎ば
ねが圧縮される。レバー103がその後方端位置に達し
てストッパー111に当接するや否や、引き金スライダ
115の端面119が面120に当たり、引き金レバー
115を下方へ動かす。従って、引き金レバー115は
面116から離れ、ピン110とレバー103をばね1
06の力に逆らって下方へ移動させる。これによって、
レバーの自由端部102が突起101の移動路からはず
れ、この突起101を解放する。従って、撃茎26は完
全に圧縮された撃茎ばね30の作用により前記の態様で
前方へ加速され、弾丸を発火する。
【0048】スライド2が火薬ガスの作用により後方へ
駆動されると、遊底5の条片123の斜面124が図1
4に示すように板ばねを外へ押す。板ばね121の制御
縁122は、スライド2が再びその最前方の位置に達す
るまで、条片123に接触している。板ばね121が撓
むことによって、面120が引き金スライダ115の端
面119から滑り落ち、ばね106がレバー103と引
き金スライダ115のアーム118を持ち上げる。条片
123が遊底5の最前方位置で制御縁122から離れて
も、板ばね121はその元の位置へ戻ることはできな
い。なぜなら、アーム118が面120を有する湾曲部
と同じ高さ位置にあるからである。引き金レバーを離し
て引き金スライダ115が前方へ滑って初めて、板ばね
121が解放され、図示の静止位置を占める。その際、
引き金スライダ115は発泡の準備をするために、図1
3に示すその最前方の位置に達する必要はない。面11
9,120は分離されているだけでよい。引き金装置の
この実施形は迅速な連続発砲を可能にし、引き金を完全
に離して押し下げる必要はない。
【0049】この場合にも、前記機構を、ガイド45の
ように銃床部分の中に装着されるもう一つのブロックと
して収納することができる。レバー103をその長手方
向に摺動させる代わりに、レバーを撃茎突起101の移
動路から側方へ移動させることができる。この実施例は
図示していない。なぜなら、これは前記の両実施例の組
み合わせであるからである。
【0050】図17〜20は、ハンマーを備えたピスト
ルの一部を示している。このハンマー131は、発砲の
際にばね135の力によって支承ピン132の回りを旋
回し、弾丸を点火させる撃茎26に当たる。この種のピ
ストルの場合にも本発明の原理を適用することができ
る。
【0051】ハンマー131は銃床1内で支承ピン13
2の回りに回転可能に支承されている。このハンマーに
は棒133が枢着されている。この棒は銃床の中空部1
34内に設けられ、ハンマーばね135の押圧作用を受
けている。ハンマーは側方の肩136を備え、これに双
腕レバー137の一端138が接触している。このレバ
ーの短い方の腕139には当接ばね140が作用してい
る。このばねは銃床1の孔の中に装着されている。双腕
レバーはその両腕の根元に長穴141を備えている。支
承ピン142がこの長穴を貫通し、双腕レバー137が
この支承ピンの回りに旋回可能である。レバー147は
側方の突起143を備え、この突起は、銃床1の対応す
る肩145と対向する肩144を形成している。突起1
43には引き金スライダ146の肩147が作用する。
この場合、このスライダは銃床の開口を貫通している。
スライダはその自由端に、対応する面150と協働する
斜面149を備えている。この面150は板ばね151
の湾曲部によって形成されている。この場合、端面15
2は、遊底5の条片153と協働する制御縁として作用
する。板ばね151の下端は銃床1に固定保持されてい
る。更に、銃床内にはストッパー154が設けられ、こ
のストッパーはレバー137の前方への旋回運動を制限
する。
【0052】図17には、発砲準備をしていない引き金
装置の状態が示してある。引き金装置の発砲準備を行う
ために、引き金スライダ146が引き金レバーによって
後方へ移動する。この場合、引き金スライダは肩147
によってレバー137の突起143を後方へ旋回させ
る。この場合、ストッパーとしての働きをするレバー1
37の自由端はハンマー131の弾136に接触し、こ
れをハンマーばね135に逆らって時計回りに回転させ
る。図18に示すように、引き金スライダ146の斜面
149が面150に達するや否や、引き金スライダは下
方へ旋回する。従って、レバー137が当接ばね140
の力に逆らって長穴141内を下方へ移動し、その当接
端部138がハンマーの肩136を解放する。ハンマー
はハンマーばね134の作用によって前方へ弾かれ、撃
茎26に当たる。この撃茎は前方へ加速されて、弾丸を
点火する。
【0053】発砲の後で火薬ガスがスライドを遊底5と
共に後方へ駆動する。この場合、条片153の傾斜した
端面が板ばね151の制御縁152に乗り上げ、図19
に示すように板ばねが外方へ旋回する。従って、面14
9と150が離れ、そして当接ばね140がレバー13
7を引き金スライダ146と共に上方へ移動させる。引
き金スライダの端部は板ばね151の湾曲部の傍に位置
する。これと同時に、遊底5の縁部155がハンマー1
31を旋回させるが、このハンマーは、スライドが前進
するときに、ハンマーばね135の作用によって反時計
回りに旋回して遊底に追従する。この場合、レバー13
7がストッパー154に当接するまで、ハンマーはその
肩136によってレバー137の当接端部138を連行
する。この位置では、ハンマー131は撃茎156の後
端から充分に離れているので安全である。撃鉄が離れる
や否や、引き金スライダ146は前方へ滑動する。従っ
て、引き金装置は再び図17に示す状態となり、ピスト
ルは自動的に点火できず、発砲のためには引き金の別の
操作が必要である。
【0054】図24には、スライダ202によって分解
されるピストルが示してある。このスライダは図1に示
した偏心体20に突き当たる。銃床1内にはスリット2
01が設けられ、このスリット内でスライダ202が摺
動可能に支承されている。スライダは板ばね203によ
ってその上方の位置へ押されている。このばねの短い方
の腕204は銃床1内に支承され、長い方のばね腕20
5はスライダ202の係止溝206内にある。このばね
腕205が銃床1のスリット207の中に設けられてい
るので、スライダ202は同時に長手方向へ摺動するこ
とができず、ピストルの中央平面の横方向に移動する。
【0055】このスライダはその中央の領域に、上縁に
隣接した溝208を備えている。この溝には、銃身4の
突起7の条片209が係合することができる。この突起
7は斜めに延びる溝9を備えている。この溝は、銃床1
の中に装着された錠止部材211のウェブ210と協働
する。この錠止部材は軸212によって銃床1内のその
位置に固定保持される。この場合、この軸212には同
時に引き金レバー63が旋回可能に支承されている。
【0056】ばね腕204を収容するために役立つ溝2
07と、溝201と、錠止部材211を収容するための
凹部は、銃身中心軸線に対して斜めに設けられ、そして
特に弾倉用竪穴43に対して平行である。従って、これ
らの溝と凹部を形成する際の中子の成形が簡単である。
よって、銃床を合成樹脂で一体にしかも容易に製作する
ことができる。この場合、成形型は弾倉用竪穴43およ
び溝と平行に分離される。
【0057】ウェブ210の機能は図1〜4における偏
心体20のウェブ22の機能と一致する。スライドを銃
身および戻しばね14と共に前方へ引き抜くことができ
るようにするためには、スライド2を後方へ少し引かな
ければならない。それによって、突起7の条片209が
スライダ202の溝208から外れる。その結果、スラ
イダはばね203の力に逆らって下方へ摺動し、スライ
ドと共に銃身を解放する。スライドを装着する際に、く
さび面213はスライダ202の上縁を越え、このスラ
イダをばね203の力に逆らって下方へ移動させる。突
起76がスライダを通り過ぎた後で、条片209が戻し
ばね14の作用によってスライダの溝208に係合す
る。従って、キーと溝によって相互の錠止が達成され
る。
【0058】銃身のこの錠止は他の型のピストルの場合
にも適用可能である。図27〜29には、他の引き金機
構が示してある。この引き金機構は非常に簡単な構造を
している。銃床1内にはブロック221が装着され、こ
れはピン222によって固定保持されている。このブロ
ックはピストルの長手中央平面の領域に設けた中空室2
23を備えている。この中空室の中に、引き金スライダ
225の湾曲アーム224が突出している。このアーム
の下端226と中空室223の後壁227の間には、引
張りばね228が緊張状態で装着されている。このばね
は引き金スライダ225を後側上方へ引っ張る。
【0059】引き金スライダ225のアーム224はブ
リッジ229によって引き金スライダ225の板状端部
230に連結されている。このブリッジは後方へ突出し
た部分を有し、この部分は撃茎のストッパー231を形
成する。板状端部230は多角形の凹部232を備えて
いる。この凹部をブロック221の突出部233が貫通
している。この突出部233に隣接して、溝状の側方の
凹部234がブロック内に設けられている。この凹部は
後方へかつ斜め上方へ延び、これに板ばね235が装着
されている。この板ばねは外方へ配向されたつば236
を有し、このつばは引き金スライダ225の斜めの端面
238の制御面237を形成している。板ばねの他端は
つば236と反対側へ曲げられ、ブロック221の溝2
39の隣りに設けられている。これは制御条片241の
移動路の中でスライド2の下面に配設されている。制御
縁はその端部に二つのくさび面242,243を備えて
いる。引き金スライダ235′の前端はピン240′に
よって引き金レバー63に枢着されている。
【0060】ピストルの発砲準備がなされていない状態
では、引き金スライダ225がばね228の作用によっ
てその後方の位置にある。この場合、斜めの端面(斜
面)238が制御面237に接触し、突出部233が凹
部232の上側部分245内にある。スライダ225が
この位置にあるときには、ストッパー231は撃茎26
の突起101の移動路の下方に位置している。
【0061】最初の弾丸を銃身の中に込めるために、ス
ライド2が後方へ引かれると、制御縁240が案内条片
241のくさび面242によっスライド上を内方へ移動
する。従って、引き金スライダ225の斜面238と板
ばねの制御面237の接触が解除される。それによっ
て、ばね228が引き金スライダ225を上方へ旋回さ
せるので、突出部223は板状端部230の凹部233
の下方領域246内に位置する。この場合、引き金スラ
イダ225の端部がつば236の側方を通過するので、
面237と238は作用しない。この状態でストッパー
231が撃茎26の突起101の移動路の中へ突出して
いるので、スライドが前進するときに、突起101がス
トッパー231に当たり、これは引き金スライダ225
と共に前方へ押し、それによって突出部233が凹部2
32内で図27に示す位置に達する。これによって、ピ
ストルの発砲準備ができる。
【0062】引き金を引くと、先ず引き金スライダ22
5が突出部233によって案内され、ばね228の作用
によって、圧縮されている撃茎ばねの力に逆らって後方
へ移動し、面237と238が互いに衝突する。
【0063】この状態で突出部233が凹部232の広
い領域に達するので、引き金スライダ225は、斜面2
38が制御面237上を滑ることによって、下方へ旋回
する。この場合、ストッパー231は撃茎26の突起1
01を解放し、発砲が行われる。
【0064】反動によってスライド2が後方へ移動する
ときに制御縁240がくさび面242によって再び内方
へ移動するので、前述のような協働作用が繰り返され
る。制御条片241の位置によって、くさび面242
は、銃身と遊底が錠止されるときにのみ、制御縁240
を解放する。スライドが何らかの理由によってまだ前方
に達していないと、条片241は板ばねをその内方へ曲
がった状態に保つ。今、引き金レバー63が操作される
と、斜面238が制御面237に当たらないので、引き
金スライダ225の下方への旋回も行われず、ストッパ
ー232は撃茎突起101を解放しない。
【0065】弾倉すなわち弾丸マガジンを交換するとき
に発砲の準備を迅速に行う装置を設けることもできる。
この装置の構造について図32〜35を参照して詳細に
説明する。この目的のために、全体を301で示したレ
バーが設けられている。このレバーは引き金レバー63
の軸212に枢着されている。前記目的のために、引き
金レバー63は側方に凹部302を備えている。レバー
301はその下面にフック303を備えている。このフ
ックにはヘヤピン状ばね304の一端が引っ掛かってい
る。このばねは軸212の一部に巻きつけられ、ウェブ
301の溝に係合している。このばねはレバー301を
その下方の端位置へ旋回させる。レバーがこの位置にあ
るときには、ハンドル305が銃床1の凹部306内に
ある。更に、レバー301はその上面に突起307を備
えている。この突起はスライダの移動路の中に突き出て
いる。スライダは弾倉の中でばねの作用を受けていて、
弾を上方へ押している。弾倉の最後の弾が銃身の中に挿
入されると、弾倉のスライダはレバー301の突起30
7に突き当たり、このレバーを上方へ旋回させようとす
る。レバー301はスライド2の下縁によって前記旋回
運動を阻止されている。弾丸が発射した後で、スライド
2がその端位置にあると、レバー301がこのスライド
の下縁の凹部308(図29)の中に挿入される。従っ
て、レバー301はスライド2が迅速な運動をしないよ
う錠止する。図24に示すようにレバー301が軸21
2に枢着されているので、弾倉が引き出されて新しい弾
倉と交換されるときにも、前記の錠止が引き続き行われ
る。レバー301がハンドル305によって下方へ旋回
するや否や、スライド2が戻しばね14の作用によって
前方へ移動し、新しい弾倉の最初の銃身に込める。すな
わち、弾倉を交換した後に、スライドを引っ張る必要は
ない。
【0066】周知のピストルの場合には弾丸が中央に可
燃混合物を備えていると、撃茎の点火ピンが遊底の底の
中へ正しい時期に後退しないときに、点火ピンが折れる
かまたは損傷する。本発明では図30,31に示すよう
に、点火ピンが槍の形をしている。点火ピン27′はピ
ストルの長手中央面内にある、遊底の底の切欠きを貫通
している。点火ピン27′の全体が遊底5の底の切欠き
内に達する前に、薬莢が放出されるかまたは新しい弾が
銃身に込められると、点火ピンは損傷しないで、薬莢ま
たは弾丸によって後方へ押される。本発明に従って切欠
きを長く形成することにより、傾倒銃身を備えたピスト
ルの場合に、普通の黄銅くずの発生が防止される。本発
明において、槍の形とは、周知の点火ピンの円形横断面
および円筒形を指すのではなく、ほぼ偏平な形をしたす
べての形状を指す。好ましくは三角形であり、これは例
えば、対向する個所に球欠の形をした尖端を有する円錐
体において、肩を互いに対称に形成することによって得
られる。この場合、残りの放物線状の側面は平らにまた
はやや凸状に若しくは凹状に形成することができる。
【0067】図32〜35に示す弾倉は、合成樹脂製ス
リーブ401と底402と金属製インサート403から
なっている。弾倉は通常プリズム状に形成され、底40
2は斜めに取付けられている。この底は溝404とばね
405によって弾倉の下端に嵌め込まれ、そして係止ロ
ック部材406によって保持される。この底にはばね4
07が支持されている。このばねはスライダ408を上
方へ押す。このスライダの片側に設けられた肩409に
あ弾410が支持されている。弾丸は弾倉の下方領域に
位置を占め、その際弾丸の軸線は前壁411と後壁41
2に対して垂直となっている。弾倉の上側部分におい
て、金属インサート403が弾丸の領域を側方のガイド
413を形成している。このガイドは上方へ向かって非
常に細くなっていて弾丸の尖端を弾倉中央平面の近くに
押しやる。従って、弾丸は起き上がりそして最後には弾
倉底402とほぼ平行となる。弾丸の底に付設された金
属インサート403の領域414が弾倉の端部に向かっ
て少し収斂しているので、図33から判るように、弾丸
の底はその元の食い違い積み重ね位置に長い間留まって
いる。これは図33と図34の一点鎖線のジグザグ線の
比較によって明らかである。
【0068】本発明による実施形によって、二つの重要
な利点が得られる。弾丸の底の位置によって、この底と
弾倉後壁412が充分に接触するので、摩擦が減り、運
動抵抗が小さくなる。この場合、後壁を曲げる必要がな
い。第2の利点は、弾倉の上側部分において弾丸が起き
上がるときに弾丸と弾丸の間の接触状態が変化すること
にある。この接触が線状接触から点状接触に移行するの
で、弾丸が弾倉の上側部分を通過するときに弾丸410
が相互に溶着しない。
【0069】スライダ408の肩409の前端415は
図28のレバー301と協働する。従って、この端部
は、最後の弾丸を銃身に挿入するときに突起307の位
置に達する。
【0070】図36〜39には、図27〜29に示した
引き金装置の変形が示してある。この場合、連結リンク
が引き金スライダの中に設けられておらず、銃床または
銃床に装着したブロックの中に設けられている。特に合
成樹脂からなるブロック521内には、既述のように板
ばね235が装着される。この板ばねのつば236は制
御面237に形成され、この制御面は引き金スライダ5
25の斜面538と協働する。同様に、制御縁240は
スライド2の条片241と協働する。引き金スライダ5
25はブリッジ529を備えている。このブリッジは一
方にストッパー531を、そして他方に湾曲部526を
担持している。更に、ブリッジは羽根状突起544を備
え、かつ制御縁545を担持している。
【0071】凹部546とブロック521の切欠き54
7が連結リンクとしての働きをする。この切欠きには羽
根状突起544が係合している。遊底5の下面には、単
一腕状のレバー548が旋回可能に設けられている。こ
のレバーは、撃茎突起101の移動路の中へ突き出る突
起549を備えている。このレバーは、自由端551が
遊底5に支持された板ばね550の作用を受けて条片2
41の下方に位置している。そして突起549が撃茎突
起101の移動路に達するように、前記板ばねがレバー
548を旋回させる。
【0072】この引き金装置の作用は図27〜29に示
した装置の作用と非常に似ている。当接ばね228が引
き金スライダを後方へ引っ張るので、その斜面538は
制御面237に沿って下方へ滑る。従って、ブリッジ5
29が凹部546の中へ、そして羽根状突起544が切
欠き547の下方の領域552に達する。この状態で
は、ストッパー531が撃茎突起101の移動路の下の
外方にある。この場合、制御縁545がレバー548の
下方にあるので、このレバーは図39に示した状態とな
る。この場合、レバーは撃茎を保持している。
【0073】スライド2を後方へ引っ張る際に、条片2
41がばね235を中央へ押すので、制御面237が斜
面538から滑り落ちて、引き金スライダ525が解放
される。従って、当接ばね228はこのスライダを後側
上方へ引く。この場合、ストッパー531と制御縁54
5は撃茎突起101の移動路内に達する。
【0074】スライド2が前進する際に、撃茎突起10
1がストッパー5312、ひいてはスライダ525と引
き金レバー63を前方へ連行する。この場合、ブリッジ
529が凹部546から出て、羽根状突起544が切欠
き547の狭い領域553の中へ入る。羽根状突起54
4が切欠き547の壁に達するや否や、ストッパー53
1は撃茎突起101を固定保持する。ストッパー531
は切欠き547の狭い部分553によってその位置に保
持される。
【0075】引き金を引くと、スライダ525が後方へ
移動し、ストッパー531が撃茎ばねを更に圧縮しなが
ら撃茎突起101を一緒に後退させる。斜面538が制
御面237に当たるや否や、スライダ525が更に移動
する際にこのスライダが下方へ移動するので、ブリッジ
529、凹部546の中にそして羽根状突起544が切
欠き547の広い領域内に入ることができる。その際、
ストッパー531が撃茎突起101を解放し、弾丸が発
射される。
【0076】スライダ525が後方へ移動することによ
って、制御縁545が突起549の範囲に達し、かつレ
バー548を側方へ押す。従って、突起549は撃茎突
起101の移動路から出て、撃茎の前進を妨害しなくな
る。
【0077】付加的な保持部材、すなわち突起549と
レバー548が遊底5上にあることにより、衝撃および
慣性力が発生してもこの保持部材を持ち上げることがで
きない。従って、発砲のためには、引き金レバー63を
実際に操作する必要がある。
【0078】本発明は図示した前記の実施例に限定され
ない。本発明の一部を図示の態様で互いに組み合わせる
ことができる。前記実施例に共通していることは、撃茎
またはハンマーのためのストッパーが、互いに平行では
ない2つの方向に移動可能であることである。それによ
って、ストッパーを撃茎の保持と解放のために利用する
ことができ、その結果引き金レバーの操作ストロークが
短くなるだけでなく、構成部品の数が著しく少なくな
る。この二方向への移動はストッパーと撃茎またはハン
マーにも分配可能である。
【0079】撃茎ばねに反作用するストッパーばねを設
けることによって、発砲時にはこの両ばねの力の差に打
ち勝つ力でもって引き金レバーを引けばよい。本発明
は、前記の基本的な効果のほかに、更に他の効果があ
る。例えば引き金レバーの静止位置がガイド45または
ブロック221内のストッパー67、233によって決
まるので、引き金のための特別な制限ストッパーは不要
である。従って、面倒な調節作業が不必要である。撃茎
の解放と錠止のために必要な部品を狭い空間に密に配置
することによって、ガイド45またはブロック221を
比較的に小さく形成することができる。従って、銃床の
弾倉用竪穴の後方の領域に自由空間が形成される。この
ように配置することにより、握り柄を銃身の近くに設け
ることができるので、射撃の際手には小さなモーメント
しか作用しない。このピストルは傾きが小さい。これは
標的をはずない正確な射撃につながる。
【0080】この新しいピストルにおいては、引き金レ
バーと引き金スライダとガイドを収納するために、必要
な銃床内の中空室を、容易に成形可能な中子によって形
成することができる。これと同じことが弾倉の竪穴およ
び弾倉保持スライダ用通路にもあてはまる。従って、銃
床を一体に形成することができる。
【0081】金属製スライドは好ましくは銃床内で案内
される。この場合、二対のガイドを設けるだけで充分で
ある。このガイドは銃床を製作するときに合成樹脂を加
工して形成される。このガイドは第2図に示したキーと
溝の形をしている。
【0082】前記の個々の特徴は、前記の効果を失する
ことなく、周知の構造のピストルにも別々に適用するこ
とが可能である。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるピスト
ルは、取扱操作は非常に簡単である。更に、弾丸を銃身
に込めた後でいつでも発砲の準備がなされ、それにもか
かわらず意図しない発砲に対して完全に安全である。更
に、落下や振動に対して非常に強く、引き金力が変わら
ないので、精度が高い。更に、未熟な使用者にとって
も、ピストルの操作は簡単で安全である。更に、部品の
数が少なく、点火機構を狭いスペースに装着することが
できるので、銃床を好ましくは合成樹脂で一体に製作可
能であり、それによって、公知のピストルよりも全体重
量が非常に軽く、製作が簡単になり、低コストである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるピストルの側面図である。
【図2】図1のピストルの正面図である。
【図3】図1のピストルの前方部分に拡大縦断面図であ
る。
【図4】図1のピストルの平面図である。
【図5】図1のピストルの遊底の縦断面図である。
【図6】図5の遊底の平面図である。
【図7】図5のVII−VII線に沿った断面図であ
る。
【図8】点火機構の後側部分の平面図である。
【図9】図8の点火機構の縦断面図である。
【図10】図9のX−X線に沿った断面図である。
【図11】発砲の準備がなされていない状態にある点火
機構の側面図である。
【図12】発砲の準備がなされた状態にある点火機構の
側面図である。
【図13】点火機構の第2実施例の発砲準備がなされた
状態を示す、図9と同様な縦断面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線に沿った断面図で
ある。
【図15】発砲準備状態の図13と同様な断面図であ
る。
【図16】図15のXVI−XVI線に沿った断面図で
ある。
【図17】点火機構の第3の実施例の発砲準備がなされ
ていない状態の、図9と同様な縦断面図である。
【図18】発砲準備がなされている状態の、図17と同
様な図である。
【図19】図18のXIX−XIX線に沿った断面図で
ある。
【図20】図18の矢印XX方向に見た平面図である。
【図21】図1の弾倉用錠止装置の拡大縦断面図であ
る。
【図22】図21のXXII−XXII線に沿った断面
図である。
【図23】図22のXXIII−XXIII線に沿った
断面図である。
【図24】本発明による他のピストルの側面図である。
【図25】図24のピストルの部分拡大縦断面図であ
る。
【図26】図25の平面図である。
【図27】図28のXXVII−XXVII線に沿っ
た、図24のピストルの点火機構の拡大縦断面図であ
る。
【図28】図27の平面図である。
【図29】図24のピストルのスライドを底から見た図
である。
【図30】本発明による点火ピン装置の縦断面図であ
る。
【図31】図30の点火ピン装置の正面図である。
【図32】図1のピストルの弾倉の側面図である。
【図33】図32の弾倉の背面図である。
【図34】図32の弾倉の部分正面図である。
【図35】図32の弾倉の平面図である。
【図36】本発明による他の点火機構の側面図である。
【図37】図36の点火機構の平面図である。
【図38】図37の一部をXXXVIII方向から見た
図である。
【図39】図36〜38の点火機構と共に作動するスラ
イドの底面図である。
【符号の説明】
1 銃床 2 スライド 4 銃身 5 遊底 14 戻しばね 26 撃茎 30 撃茎ばね 34 突起 49 当接スリーブ 50 当接ばね 57 アーム 59 型 61 ストッパー 64 スライダ 69 案内縁部 73 ばね 103 レバー 104 長穴 105 支承ピン 107 ばね 112 肩 113 相手方肩 119 くさび 121 板ばね 231 ストッパー 232 凹部 233 突出部 235 板ばね

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦中心軸線を有する銃床を具備し、この
    銃床の中に銃身が装着され、 更に、スライドを具備し、このスライドが、閉鎖位置ま
    で銃身に向かって前方へ滑動可能におよび閉鎖位置から
    外に向かって後方へ滑動可能に、銃床に取付けられ、閉
    鎖位置においてスライドが銃身に接触し、閉鎖位置へス
    ライドを付勢するための戻しばねが設けられ、 スライドが遊底を含み、スライドが閉鎖位置にあるとき
    に遊底が薬室を閉鎖し、 撃茎が遊底内に縦方向に移動可能に設けられ、かつ銃床
    の方へ突出する突起を備え、撃茎を付勢する撃茎ばねが
    設けられ、この撃茎ばねの緊張が銃身の方へ解放可能で
    あり、 銃床が更に引き金機構を備え、この引き金機構が引き金
    手段とストッパーを備え、このストッパーが引き金手段
    により初期位置から最初に撃茎に対して平行に移動可能
    であり、それによって撃茎の突起がストッパーに係合し
    て移動させられ、撃茎ばねが緊張し、ストッパーと突起
    の係合が解除されるまで、ストッパーが更に解放方向へ
    移動可能であり、 スライドが制御手段を形成し、この制御手段が点火の
    間、ストッパーをリリース位置から突起の移動路内へ動
    かす ピストルにおいて、銃床が、撃茎に対して平行なストッパーの初期運動の少
    なくとも一部において撃茎の突起の移動路内にストッパ
    ーを保持する拘束的な案内手段を備えている ことを特徴
    とするピストル。
  2. 【請求項2】 銃床が解放方向へのストッパーの移動を
    生じるためにストッパー案内手段を備え、 ストッパー案内手段の案内縁部がスライダの制御手段の
    通路内に突出し、それによって、スライドが戻るとき
    に、制御手段が案内縁部を押しのけ、ストッパーを案内
    手段から解放し、ストッパーを撃茎突起に係合するよう
    戻すことを特徴とする請求項1のピストル。
  3. 【請求項3】 ストッパーが当接スリーブの突出部であ
    り、この当接スリーブが撃茎に対して平行に縦方向に滑
    動可能であり、かつ銃床に形成され部分的に軸方向に開
    放する孔の中で回転可能であり、当接スリーブが当接ば
    ねによって撃茎ばねを付勢する方向と反対方向に付勢さ
    れ、 アームが当接スリーブに取付けられ、 案内手段が銃床に取付けられた肩と、銃床によって形成
    された、肩に対してほぼ垂直に延びる案内面を備え、ス
    トッパーが肩に載り、アームが案内面に載り、 引き金手段がアームに作用可能なくさび面を備え、 引き金手段がストッパーの方向にばねによって付勢さ
    れ、 スライドが縦方向中央平面を有し、制御手段が前方案内
    条片を備え、スライドが更に後方案内条片を備え、 スライドが閉鎖位置にあるときに、引き金手段に設けら
    れた案内縁部が、それに隣接して外側に位置する後方案
    内条片に作用可能であり、 前方案内条片の外面とスライダの縦方向中央平面との間
    の距離が、アームの半径方向端部とスライドの縦方向中
    央平面との間の距離よりも大であり、 前方案内条片と後方案内条片の間に空隙があり、この隙
    間が案内縁部の長さよりも大であることを特徴とする請
    求項1のピストル。
  4. 【請求項4】 引き金手段が長穴を有するレバーからな
    り、この長穴がレバーの長手方向に延び、この長穴を通
    過する支承ピンが銃床に取付けられ、レバーが付加的な
    ばねによってスライドの方へ付勢され、 レバーがストッパーを形成し、当接ばねがレバーに作用
    しており、 案内手段がレバーに形成された肩と、銃床に形成された
    相手方肩とを備え、少なくともレバーの初期位置で、相
    手方肩が肩を支持して、レバーがスライドから離れない
    ようにし、 引き金手段が端部にくさび面を備え、 銃床に板ばねが取付けられ、板ばねが引き金手段の横方
    向に移動可能であり、かつスライドの制御手段に作用可
    能な案内縁部を備え、 板ばねにレバーガイドが取付けられ、このレバーガイド
    が引き金手段のくさび面に係合可能であり、 スライドが縦方向中央平面を有し、スライドが閉鎖位置
    にあるときに、縦方向中央平面に対して垂直な方向にお
    ける、制御手段と板ばねの内面との間の距離が少なくと
    も、引き金手段の外面とレバーガイドの内向き縁部との
    間の距離に等しいことを特徴とする請求項1のピスト
    ル。
  5. 【請求項5】 ストッパーが引き金手段に固定され、 案内手段が引き金手段に設けられた凹部によって形成さ
    れ、この凹部内に突出する突出部が銃床に設けられ、 凹部が撃茎と平行なストッパーの移動を生じるために狭
    い部分を有し、かつ解放方向におけるストッパーの移動
    を可能にするための幅広部分を備え、 銃床に板ばねが取付けられ、この板ばねが引き金手段の
    横方向に移動可能であり、かつ案内縁部を備え、 板ばねが更にくさび面を備え、引き金手段が板ばねのく
    さび面に作用可能な傾斜した端面を有し、 当接ばねが縦方向中心軸線に対して傾斜しており、それ
    によって引き金手段が当接ばねによってスライドの方へ
    付勢され、 案内縁部がスライドの制御手段に係合可能であることを
    特徴とする請求項1のピストル。
  6. 【請求項6】 ストッパーが引き金手段に固定され案内
    手段が銃床に設けられた凹部によって形成され、この凹
    部内に突出する突出部が引き金手段に設けられ、 凹部が撃茎と平行なストッパーの移動を生じるために狭
    い部分を有し、かつ解放方向におけるストッパーの移動
    を可能にするための幅広部分を備え、 銃床に板ばねが取付けられ、この板ばねが引き金手段の
    横方向に移動可能であり、かつ案内縁部を備え、 板ばねが更にくさび面を備え、引き金手段が板ばねのく
    さび面に作用可能な傾斜した端面を有し、 当接ばねが縦方向中心軸線に対して傾斜しており、それ
    によって引き金手段が当接ばねによってスライドの方へ
    付勢され、 案内縁部がスライドの制御手段に係合可能であることを
    特徴とする請求項1のピストル。
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