JPH079387B2 - 内燃機関のモ−タリング試験装置 - Google Patents
内燃機関のモ−タリング試験装置Info
- Publication number
- JPH079387B2 JPH079387B2 JP13865986A JP13865986A JPH079387B2 JP H079387 B2 JPH079387 B2 JP H079387B2 JP 13865986 A JP13865986 A JP 13865986A JP 13865986 A JP13865986 A JP 13865986A JP H079387 B2 JPH079387 B2 JP H079387B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- internal combustion
- combustion engine
- passage
- accumulator
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関を別設したモータ装置により強制駆
動して各種の試験を行なうモータリング試験装置に関す
るものである。
動して各種の試験を行なうモータリング試験装置に関す
るものである。
[従来技術] 従来より、この種の内燃機関のモータリング試験装置を
用いて、例えばシリンダやピストンの摩耗試験等の各種
試験が行なわれている。
用いて、例えばシリンダやピストンの摩耗試験等の各種
試験が行なわれている。
この種のモータリング試験においては、内燃機関を実際
に運転したときと同様の状態を実現しておくことが好ま
しいことはいうまでもない。
に運転したときと同様の状態を実現しておくことが好ま
しいことはいうまでもない。
このため、内燃機関の吸,排気系に加圧エアを供給し、
ピストンの運動に伴う筒内圧力の変動を内燃機関を着火
運転したときの筒内圧力の変動にできるだけ近似させる
ようにし、各種の試験を実際の運転状態と同様の条件下
で行なえるようにした加圧モータリング法が提案されて
いる。
ピストンの運動に伴う筒内圧力の変動を内燃機関を着火
運転したときの筒内圧力の変動にできるだけ近似させる
ようにし、各種の試験を実際の運転状態と同様の条件下
で行なえるようにした加圧モータリング法が提案されて
いる。
しかしながら、上記のように、加圧エアを用いたモータ
リング法により、例えば耐摩耗試験等を行なった場合、
燃焼室内でエアが断熱圧縮されて高温化されると、ピス
トンの潤滑に使用するオイルが酸化されてしまうといっ
た問題があり、オイルが酸化されるとグリース化して粘
度が極端に上昇し、実際に即した正確な測定が行なえな
くなり、極端な場合には、試験中にピストンリング等が
焼付いてしまう。
リング法により、例えば耐摩耗試験等を行なった場合、
燃焼室内でエアが断熱圧縮されて高温化されると、ピス
トンの潤滑に使用するオイルが酸化されてしまうといっ
た問題があり、オイルが酸化されるとグリース化して粘
度が極端に上昇し、実際に即した正確な測定が行なえな
くなり、極端な場合には、試験中にピストンリング等が
焼付いてしまう。
[発明の目的] 本発明の目的は、潤滑油を劣化させることなしに加圧モ
ータリングを実行することができる内燃機関のモータリ
ング試験装置を提供することである。
ータリングを実行することができる内燃機関のモータリ
ング試験装置を提供することである。
[発明の構成] 本発明は、かかる目的を達成するため、内燃機関の吸気
通路と排気通路とを接続する循環通路を設け、この循環
通路に窒素ガスを充填する窒素ガス供給部を設け、不活
性な窒素ガスを使用することにより、潤滑油の酸化を防
止しつつこの窒素ガスを循環使用する構成としたもので
ある。
通路と排気通路とを接続する循環通路を設け、この循環
通路に窒素ガスを充填する窒素ガス供給部を設け、不活
性な窒素ガスを使用することにより、潤滑油の酸化を防
止しつつこの窒素ガスを循環使用する構成としたもので
ある。
[発明の効果] 本発明によれば、動作流体として窒素ガスを使用したか
ら、潤滑油のグリース化を確実に防止することができ、
しかも吸気通路と排気通路とを循環通路で接続したので
窒素ガスを循環使用することができ、窒素ガスの使用量
を必要最小限とすることができる。
ら、潤滑油のグリース化を確実に防止することができ、
しかも吸気通路と排気通路とを循環通路で接続したので
窒素ガスを循環使用することができ、窒素ガスの使用量
を必要最小限とすることができる。
[実施例] 以下、図示の実施例について具体的に説明する。
第1図にモータリング装置の全体の概略を示すように、
例えば#1〜#4の4気筒よりなる供試エンジンEに対
し、トランスミッションTRの出力軸を回転駆動するモー
タMが設けられており、各気筒#1〜#4の吸気通路1
−1,…,1−4は、共通の吸気側サージタンク2に夫々接
続される一方、各排気通路3−1,…3−4は共通の排気
側サージタンク4に夫々接続されている。
例えば#1〜#4の4気筒よりなる供試エンジンEに対
し、トランスミッションTRの出力軸を回転駆動するモー
タMが設けられており、各気筒#1〜#4の吸気通路1
−1,…,1−4は、共通の吸気側サージタンク2に夫々接
続される一方、各排気通路3−1,…3−4は共通の排気
側サージタンク4に夫々接続されている。
上記吸気側,排気側サージタンク2,4は、夫々第1,第2
接続通路5,6によってアキュムレータ7に接続されてお
り、アキュムレータ7を中心にして、第1接続通路5−
吸気側サージタンク2−各吸気通路−各気筒の燃焼室−
各排気通路−排気側サージタンク4−第2接続通路6−
アキュムレータ7に到る経路で一連の循環通路が形成さ
れる。
接続通路5,6によってアキュムレータ7に接続されてお
り、アキュムレータ7を中心にして、第1接続通路5−
吸気側サージタンク2−各吸気通路−各気筒の燃焼室−
各排気通路−排気側サージタンク4−第2接続通路6−
アキュムレータ7に到る経路で一連の循環通路が形成さ
れる。
上記アキュムレータ7に窒素ガスを供給するための供給
通路8は、夫々開閉バルブV1,V2を介してN2ガスボンベ
9,10に接続され、供給通路8の途中には、圧力調整用の
レギュレータバルブV3と、流量設定用バルブV4とが介設
されている。また、吸気側,排気側サージタンク2,4に
は圧抜き用のバルブV5,V6が夫々設けられている。さら
に、第2接続通路6の途中には、窒素ガスの逆流を防止
する逆止弁11を介設している。
通路8は、夫々開閉バルブV1,V2を介してN2ガスボンベ
9,10に接続され、供給通路8の途中には、圧力調整用の
レギュレータバルブV3と、流量設定用バルブV4とが介設
されている。また、吸気側,排気側サージタンク2,4に
は圧抜き用のバルブV5,V6が夫々設けられている。さら
に、第2接続通路6の途中には、窒素ガスの逆流を防止
する逆止弁11を介設している。
さらにまた、上記レギュレータバルブV3、アキュムレー
タ7、吸気側,排気側サージタンス2,4には、夫々必要
な内部圧力を検出するための圧力計M1,M2,…,M5が設置
されている。
タ7、吸気側,排気側サージタンス2,4には、夫々必要
な内部圧力を検出するための圧力計M1,M2,…,M5が設置
されている。
なお、各気筒#1〜#4の燃焼室内の圧力は、各燃焼室
内に臨ませて設けた圧力センサ(図示せず)によって検
出する。
内に臨ませて設けた圧力センサ(図示せず)によって検
出する。
上記のモータリング試験システムにおいて、アキュムレ
ータ圧力を変化させたときに、種々のエンジン回転数の
もとで得られる燃焼室の最高圧力の変化を第2図に示
す。この試験では、使用する圧力センサによって若干傾
きが異なるが、アキュムレータ圧力を高くすれば最高燃
焼室圧力も上昇し、また回転数を上昇させて行くと、最
高燃焼室圧力は段々減少する。
ータ圧力を変化させたときに、種々のエンジン回転数の
もとで得られる燃焼室の最高圧力の変化を第2図に示
す。この試験では、使用する圧力センサによって若干傾
きが異なるが、アキュムレータ圧力を高くすれば最高燃
焼室圧力も上昇し、また回転数を上昇させて行くと、最
高燃焼室圧力は段々減少する。
第3図は、圧縮行程において得られる燃焼室内の圧力波
形を示す。
形を示す。
第3図に示すように、アキュムレータ圧力PN2を、0,1.0
(kgf/cm2)とした場合に得られる圧力波形W1,W2は、エ
ンジンの実運転時に得られる圧力波形W3,W4に較ぶべき
もないが、アキュムレータ圧力PN2を2.5(kgf/cm2)と
したときの圧力波形W5は、実運転時の圧力波形W3,W4を
越える高いピークを示す。したがってアキュムレータ圧
力PN2を所定の圧力に保持するようにすれば、実運転時
と同様の圧力波形を得ることができるようになる。
(kgf/cm2)とした場合に得られる圧力波形W1,W2は、エ
ンジンの実運転時に得られる圧力波形W3,W4に較ぶべき
もないが、アキュムレータ圧力PN2を2.5(kgf/cm2)と
したときの圧力波形W5は、実運転時の圧力波形W3,W4を
越える高いピークを示す。したがってアキュムレータ圧
力PN2を所定の圧力に保持するようにすれば、実運転時
と同様の圧力波形を得ることができるようになる。
また、モータリングにおいて、燃焼室内のN2ガスは断熱
圧縮されるので、アキュムレータ圧力と回転数を変化さ
せたときに、燃焼室温度は、計算値で第4図に示すよう
になる。実際の温度は、冷却系等の関係で上記の単純な
計算値とは異なるが、アキュムレータ圧力PN2をある程
度高くすると、潤滑油の引火点(約250〜280℃)を優に
越えてしまう。したがって、空気を使用した場合には、
使用する潤滑油は早期にグリース化されてしまうが、本
発明ではN2ガスを用いているので、潤滑油の劣化は有効
に防止することができる。逆言すれば、使用する潤滑油
の劣化をもたらすことなく、N2ガスの循環使用が行なえ
る。
圧縮されるので、アキュムレータ圧力と回転数を変化さ
せたときに、燃焼室温度は、計算値で第4図に示すよう
になる。実際の温度は、冷却系等の関係で上記の単純な
計算値とは異なるが、アキュムレータ圧力PN2をある程
度高くすると、潤滑油の引火点(約250〜280℃)を優に
越えてしまう。したがって、空気を使用した場合には、
使用する潤滑油は早期にグリース化されてしまうが、本
発明ではN2ガスを用いているので、潤滑油の劣化は有効
に防止することができる。逆言すれば、使用する潤滑油
の劣化をもたらすことなく、N2ガスの循環使用が行なえ
る。
また、第5図には、1サイクル当たりの1気筒のもれ量
を示す。燃焼室内圧力が上昇すると、もれ量もこれにつ
れてほぼリニヤに上昇するが、回転数の増加に対しても
れ量は減少する。いずれにしても、もれ量はさほど多く
はないから、N2ガス供給源からN2ガスを適宜補って、ア
キュムレータ圧力を予め設定した一定の圧力に制御する
ようにすればよい。
を示す。燃焼室内圧力が上昇すると、もれ量もこれにつ
れてほぼリニヤに上昇するが、回転数の増加に対しても
れ量は減少する。いずれにしても、もれ量はさほど多く
はないから、N2ガス供給源からN2ガスを適宜補って、ア
キュムレータ圧力を予め設定した一定の圧力に制御する
ようにすればよい。
以上の構成とすれば、アキュムレータ圧力を最適に設定
することによって、潤滑油の劣化のおそれなしに、必要
な圧力条件と温度条件の下で、必要なモータリング試験
を有効に実施することができる。
することによって、潤滑油の劣化のおそれなしに、必要
な圧力条件と温度条件の下で、必要なモータリング試験
を有効に実施することができる。
第1図は供試エンジンをセットした状態でのモータリン
グ試験装置の全体概略平面説明図、第2図はアキュムレ
ータ圧力を変化させたときの燃焼室最高圧力の変化を示
すグラフ、第3図はアキュムレータ圧力を変化させたと
きの燃焼室内の圧力波形を実運転時の圧力波形とともに
示すグラフ、第4図はアキュムレータ圧力をパラメータ
として、回転数を変化させたときの燃焼室温度の変化を
示すグラフ、第5図は燃焼室内の最高圧力を変化させた
ときの1サイクル当たりの1気筒のもれ量の変化を示す
グラフである。 E……エンジン、TR……トランスミッション、M……モ
ータ、2,4……吸気側,排気側サージタンク、5,6……接
続通路、7……アキュムレータ、9,10……N2ガスボン
ベ、V3……レギュレータ。
グ試験装置の全体概略平面説明図、第2図はアキュムレ
ータ圧力を変化させたときの燃焼室最高圧力の変化を示
すグラフ、第3図はアキュムレータ圧力を変化させたと
きの燃焼室内の圧力波形を実運転時の圧力波形とともに
示すグラフ、第4図はアキュムレータ圧力をパラメータ
として、回転数を変化させたときの燃焼室温度の変化を
示すグラフ、第5図は燃焼室内の最高圧力を変化させた
ときの1サイクル当たりの1気筒のもれ量の変化を示す
グラフである。 E……エンジン、TR……トランスミッション、M……モ
ータ、2,4……吸気側,排気側サージタンク、5,6……接
続通路、7……アキュムレータ、9,10……N2ガスボン
ベ、V3……レギュレータ。
Claims (1)
- 【請求項1】着火運転することなくモータにより内燃機
関を回転駆動して各種の試験を実行するようにした内燃
機関のモータリング試験装置において、 内燃機関の吸気通路と排気通路とを接続する循環通路を
設け、この循環通路に窒素ガスを充填する窒素ガス供給
部を設けたことを特徴とする内燃機関のモータリング試
験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13865986A JPH079387B2 (ja) | 1986-06-14 | 1986-06-14 | 内燃機関のモ−タリング試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13865986A JPH079387B2 (ja) | 1986-06-14 | 1986-06-14 | 内燃機関のモ−タリング試験装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62294934A JPS62294934A (ja) | 1987-12-22 |
JPH079387B2 true JPH079387B2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=15227135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13865986A Expired - Lifetime JPH079387B2 (ja) | 1986-06-14 | 1986-06-14 | 内燃機関のモ−タリング試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079387B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102011084977B4 (de) * | 2011-10-21 | 2017-08-24 | Ford Global Technologies, Llc | Verfahren und Vorrichtung zum Prüfen von Verbrennungsmotoren |
CN109184848B (zh) * | 2018-08-28 | 2020-10-09 | 中国北方发动机研究所(天津) | 一种分布式独立润滑发动机试验装置 |
-
1986
- 1986-06-14 JP JP13865986A patent/JPH079387B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62294934A (ja) | 1987-12-22 |
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