JPH0792349A - 光ファイバと集光用レンズの位置決め方法および固定化方法 - Google Patents
光ファイバと集光用レンズの位置決め方法および固定化方法Info
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- JPH0792349A JPH0792349A JP23493693A JP23493693A JPH0792349A JP H0792349 A JPH0792349 A JP H0792349A JP 23493693 A JP23493693 A JP 23493693A JP 23493693 A JP23493693 A JP 23493693A JP H0792349 A JPH0792349 A JP H0792349A
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- light
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光ファイバの末端に微小な集光用レンズを容
易に位置決めできかつ光ファイバ束の末端に一括して微
小レンズを取り付けることを可能にする、光ファイバと
集光用レンズの位置決め方法および固定化方法を提供す
る。 【構成】 光ファイバ14の端面に集光用の微小レンズ
13を位置決めする際に、レーザ光22および23を微
小レンズ13に照射し、レーザ光22および23によっ
て生ずる光圧により微小レンズを移動させて当該微小レ
ンズと光ファイバ14との位置合わせを行う。
易に位置決めできかつ光ファイバ束の末端に一括して微
小レンズを取り付けることを可能にする、光ファイバと
集光用レンズの位置決め方法および固定化方法を提供す
る。 【構成】 光ファイバ14の端面に集光用の微小レンズ
13を位置決めする際に、レーザ光22および23を微
小レンズ13に照射し、レーザ光22および23によっ
て生ずる光圧により微小レンズを移動させて当該微小レ
ンズと光ファイバ14との位置合わせを行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ通信などの
用途に用いられる光ファイバと微小の集光用レンズとの
位置決め方法および固定化方法に関する。
用途に用いられる光ファイバと微小の集光用レンズとの
位置決め方法および固定化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバと半導体レーザ光源、光ファ
イバと受光器または光ファイバと光導波路とを効率よく
光結合するため、光ファイバの末端に集光用レンズを用
いて集光する方法が従来から採られている。図3は光フ
ァイバと先球グレーデッドインデックス(GRIN)ロ
ッドレンズとを結合する光部品の従来技術の一例を示
す。図3に示すように、先球GRINロッドレンズ10
1はレンズホルダ102に保持され、光ファイバ103
はフェルール104に固定されており、この状態で、接
合部材105を介してレンズホルダ102とフェルール
104との固定を行う。このとき、接合部材105の固
定に先立って、光ファイバ103の他端からレーザ光を
導入しながら、先球ロッドレンズ101の前方に設置し
た受光器106でモニタした光パワーが最大になるよう
に位置調整を行い、その後、接合部材105を固定す
る。
イバと受光器または光ファイバと光導波路とを効率よく
光結合するため、光ファイバの末端に集光用レンズを用
いて集光する方法が従来から採られている。図3は光フ
ァイバと先球グレーデッドインデックス(GRIN)ロ
ッドレンズとを結合する光部品の従来技術の一例を示
す。図3に示すように、先球GRINロッドレンズ10
1はレンズホルダ102に保持され、光ファイバ103
はフェルール104に固定されており、この状態で、接
合部材105を介してレンズホルダ102とフェルール
104との固定を行う。このとき、接合部材105の固
定に先立って、光ファイバ103の他端からレーザ光を
導入しながら、先球ロッドレンズ101の前方に設置し
た受光器106でモニタした光パワーが最大になるよう
に位置調整を行い、その後、接合部材105を固定す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術の方
法では、光ファイバ103とロッドレンズ101との間
の位置調整には、高精度の微動台等によるメカニカルな
位置調整が必要となり、これが部品作製の効率化を阻む
原因となっている。
法では、光ファイバ103とロッドレンズ101との間
の位置調整には、高精度の微動台等によるメカニカルな
位置調整が必要となり、これが部品作製の効率化を阻む
原因となっている。
【0004】また、図4は先球GRINレンズの代わり
に球レンズを用いた例を示す。図4に示すように、この
場合には球レンズ201と光ファイバ202とをそのま
まの位置決めして基板203上に接着剤204および2
05でそれぞれを固定するものである。しかし、この場
合も位置調整にゴニオメータ等の高精度の微動台を必要
とするため、やはり、位置調整が光部品作製の効率化を
阻む原因となっている。
に球レンズを用いた例を示す。図4に示すように、この
場合には球レンズ201と光ファイバ202とをそのま
まの位置決めして基板203上に接着剤204および2
05でそれぞれを固定するものである。しかし、この場
合も位置調整にゴニオメータ等の高精度の微動台を必要
とするため、やはり、位置調整が光部品作製の効率化を
阻む原因となっている。
【0005】このように、上述した従来技術では高精度
の微動台等を用いたメカニカルな手法による位置調整が
必要であるため、光部品作製の効率化には限界があっ
た。また、従来技術では光ファイバ1本1本を個別に位
置調整する必要があるため、光ファイバの集積化および
小型化には限界があった。
の微動台等を用いたメカニカルな手法による位置調整が
必要であるため、光部品作製の効率化には限界があっ
た。また、従来技術では光ファイバ1本1本を個別に位
置調整する必要があるため、光ファイバの集積化および
小型化には限界があった。
【0006】本発明の目的は、このような事情に鑑み、
光ファイバの末端に微小な集光用レンズを容易に位置決
めできかつ光ファイバ束の末端に一括して微小レンズを
取り付けることを可能にする、光ファイバと集光用レン
ズの位置決め方法および固定化方法を提供することにあ
る。
光ファイバの末端に微小な集光用レンズを容易に位置決
めできかつ光ファイバ束の末端に一括して微小レンズを
取り付けることを可能にする、光ファイバと集光用レン
ズの位置決め方法および固定化方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する、本
発明に係る光ファイバと集光用レンズの位置決め方法
は、光ファイバの端面に集光用レンズを位置決めする際
に、レーザ光を前記集光用レンズに照射し、前記レーザ
光によって生ずる光圧により前記集光用レンズを移動さ
せて当該集光用レンズと前記光ファイバとの位置合わせ
を行うことを特徴とする。
発明に係る光ファイバと集光用レンズの位置決め方法
は、光ファイバの端面に集光用レンズを位置決めする際
に、レーザ光を前記集光用レンズに照射し、前記レーザ
光によって生ずる光圧により前記集光用レンズを移動さ
せて当該集光用レンズと前記光ファイバとの位置合わせ
を行うことを特徴とする。
【0008】また、本発明に係る光ファイバと集光用レ
ンズの位置決め方法は、光ファイバの端面に集光用レン
ズを位置決めする際に、前記光ファイバを通過したレー
ザ光によって生ずる光圧により前記集光用レンズの中心
を前記光ファイバの中心軸に合致させかつ当該集光用レ
ンズと当該光ファイバとの前記中心軸方向の位置合わせ
を行うことを特徴とする。
ンズの位置決め方法は、光ファイバの端面に集光用レン
ズを位置決めする際に、前記光ファイバを通過したレー
ザ光によって生ずる光圧により前記集光用レンズの中心
を前記光ファイバの中心軸に合致させかつ当該集光用レ
ンズと当該光ファイバとの前記中心軸方向の位置合わせ
を行うことを特徴とする。
【0009】さらに、本発明に係る光ファイバと集光用
レンズの固定化方法は、光ファイバと集光用レンズとの
固定化をする際に、光照射または加熱によって硬化する
樹脂溶液中にて、レーザ光を前記集光用レンズに照射
し、前記レーザ光によって生ずる光圧により前記集光用
レンズを移動させて当該集光用レンズと前記光ファイバ
との位置合わせをした後、前記樹脂溶液を光照射または
加熱によって硬化させて前記光ファイバと前記集光用レ
ンズとの位置を固定化することを特徴とする。
レンズの固定化方法は、光ファイバと集光用レンズとの
固定化をする際に、光照射または加熱によって硬化する
樹脂溶液中にて、レーザ光を前記集光用レンズに照射
し、前記レーザ光によって生ずる光圧により前記集光用
レンズを移動させて当該集光用レンズと前記光ファイバ
との位置合わせをした後、前記樹脂溶液を光照射または
加熱によって硬化させて前記光ファイバと前記集光用レ
ンズとの位置を固定化することを特徴とする。
【0010】
【作用】レーザ光が微小物体に照射されたときに物体に
与えられる力である光圧は、微小物体と媒質との屈折率
差によって光の屈折と反射とが起こる際に光の場の運動
量変化が微小物体の力学的な運動量として伝達されて発
生することに起因している。この結果、光の場に置かれ
た微小物体は、微小物体の屈折率と周りの媒質の屈折率
との大小関係、微小物体に向かって照射されるレーザ光
の波長、光強度、収束・発散等の条件により、レーザ光
の照射方向に引き寄せられる力(レーザ光源に向かう方
向の力;以下、引力とも言う)またはレーザ光の照射方
向から押し退けられる力(レーザ光源から離れる方向の
力;以下、斥力とも言う)を受ける。さらに、特に微小
物体が球形等の対称形の場合には、レーザ光の照射方向
に直交する方向に対してその中心に向かう力を受ける
(参考文献:W.H.Wright,G.H.Sone
k,Y.Tadir and M.W.Berns
“Laser Trapping in Cell B
iology” IEEEJournal of Qu
antum Electronic Vol.26,N
o.12,Dec.1990 p.p.2148〜21
51)。
与えられる力である光圧は、微小物体と媒質との屈折率
差によって光の屈折と反射とが起こる際に光の場の運動
量変化が微小物体の力学的な運動量として伝達されて発
生することに起因している。この結果、光の場に置かれ
た微小物体は、微小物体の屈折率と周りの媒質の屈折率
との大小関係、微小物体に向かって照射されるレーザ光
の波長、光強度、収束・発散等の条件により、レーザ光
の照射方向に引き寄せられる力(レーザ光源に向かう方
向の力;以下、引力とも言う)またはレーザ光の照射方
向から押し退けられる力(レーザ光源から離れる方向の
力;以下、斥力とも言う)を受ける。さらに、特に微小
物体が球形等の対称形の場合には、レーザ光の照射方向
に直交する方向に対してその中心に向かう力を受ける
(参考文献:W.H.Wright,G.H.Sone
k,Y.Tadir and M.W.Berns
“Laser Trapping in Cell B
iology” IEEEJournal of Qu
antum Electronic Vol.26,N
o.12,Dec.1990 p.p.2148〜21
51)。
【0011】本発明方法は、この光圧を利用して微小レ
ンズを高精度で光ファイバに対して位置調整するもので
ある。特に、光ファイバの微小レンズを取り付ける側と
は異なる一方の端面からレーザ光を入射して他方の端面
からレーザ光を出射させ、この出射したレーザ光の光圧
を用いるようにすると、微小レンズは光強度が最大であ
る光ファイバの中心軸上に引き寄せられてこの中心軸上
に静止し、かつこの状態でレーザ光強度を変化させる等
することで中心軸上で微小レンズの前後位置、すなわち
光ファイバの光軸方向の位置を調節できる。
ンズを高精度で光ファイバに対して位置調整するもので
ある。特に、光ファイバの微小レンズを取り付ける側と
は異なる一方の端面からレーザ光を入射して他方の端面
からレーザ光を出射させ、この出射したレーザ光の光圧
を用いるようにすると、微小レンズは光強度が最大であ
る光ファイバの中心軸上に引き寄せられてこの中心軸上
に静止し、かつこの状態でレーザ光強度を変化させる等
することで中心軸上で微小レンズの前後位置、すなわち
光ファイバの光軸方向の位置を調節できる。
【0012】さらに、この微小レンズの位置を固定する
ために、媒質として紫外線および可視光線等の光線照射
や熱により硬化可能な液状樹脂を用いることで、光線照
射や加熱により媒質を容易に硬化させ、微小レンズを固
定することができる。
ために、媒質として紫外線および可視光線等の光線照射
や熱により硬化可能な液状樹脂を用いることで、光線照
射や加熱により媒質を容易に硬化させ、微小レンズを固
定することができる。
【0013】この結果、微小レンズの固定が大幅に容易
になり効率的に光部品を作製することが可能となり、同
時に、光ファイバの束の末端に一括して微小レンズを取
り付けることも可能になった。
になり効率的に光部品を作製することが可能となり、同
時に、光ファイバの束の末端に一括して微小レンズを取
り付けることも可能になった。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0015】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例を示す模式図である。同図に示すように、ステージ1
0上に載置された容器11内の媒質12の底には球状の
集光レンズである微小レンズ13が分散されている。ま
た、容器11内にはその底面から光ファイバ14の一端
が挿入され固定されており、光ファイバ14の他端には
第1のレーザ光源15が光学的に接続されている。一
方、光ファイバ14の前記一端側には、容器11の上方
に設けられた第1の光学レンズ16および第2の光学レ
ンズ17を介してカメラ18が光学的に接続されてお
り、カメラ18で受光された光出力はモニタ19でモニ
タされている。また、第1の光学レンズ16と第2の光
学レンズ17との間には、前記第1のレーザ光源15か
らのレーザ光が透過するハーフミラー20が設けられて
おり、このハーフミラー20で反射されるレーザ光を出
射する第2のレーザ光源18が当該ハーフミラー20お
よび第1の光学レンズ16を介して光ファイバ14の一
端側に光学的に接続されている。なお、本実施例では媒
質12として用いた紫外線および可視光線等の光線照射
や熱により硬化可能な液状樹脂の屈折率は、微小レンズ
13の屈折率より小さくなっており、微小レンズ13
は、光学レンズ16を介して集光されるレーザ光22
(例えば、YAGレーザ等の近赤外光)からの光圧によ
り引力を受け、光ファイバ14の一端から発散されるレ
ーザ光23(例えば、アルゴンイオンレーザ等の可視光
からの光圧により斥力を受ける。また、これらの引力お
よび斥力は、レーザ光22および23それぞれの出力の
変化によりコントロールすることができる。
例を示す模式図である。同図に示すように、ステージ1
0上に載置された容器11内の媒質12の底には球状の
集光レンズである微小レンズ13が分散されている。ま
た、容器11内にはその底面から光ファイバ14の一端
が挿入され固定されており、光ファイバ14の他端には
第1のレーザ光源15が光学的に接続されている。一
方、光ファイバ14の前記一端側には、容器11の上方
に設けられた第1の光学レンズ16および第2の光学レ
ンズ17を介してカメラ18が光学的に接続されてお
り、カメラ18で受光された光出力はモニタ19でモニ
タされている。また、第1の光学レンズ16と第2の光
学レンズ17との間には、前記第1のレーザ光源15か
らのレーザ光が透過するハーフミラー20が設けられて
おり、このハーフミラー20で反射されるレーザ光を出
射する第2のレーザ光源18が当該ハーフミラー20お
よび第1の光学レンズ16を介して光ファイバ14の一
端側に光学的に接続されている。なお、本実施例では媒
質12として用いた紫外線および可視光線等の光線照射
や熱により硬化可能な液状樹脂の屈折率は、微小レンズ
13の屈折率より小さくなっており、微小レンズ13
は、光学レンズ16を介して集光されるレーザ光22
(例えば、YAGレーザ等の近赤外光)からの光圧によ
り引力を受け、光ファイバ14の一端から発散されるレ
ーザ光23(例えば、アルゴンイオンレーザ等の可視光
からの光圧により斥力を受ける。また、これらの引力お
よび斥力は、レーザ光22および23それぞれの出力の
変化によりコントロールすることができる。
【0016】このように構成された装置を用い、まず、
第2のレーザ光源21から出射したレーザ光22をハー
フミラー20および光学レンズ16を介して媒質12内
に入射し、このレーザ光22からの光圧による引力で微
小レンズ13のうちの1つをステージ11の底から引き
上げ、この状態でステージ10の水平移動等の方法を用
いて光圧による引力でトラップされた微小レンズ13を
光ファイバ14の端面上まで移動させる。この微小レン
ズ13と光ファイバ14との位置合わせは、カメラ18
およびモニタ19を用いてモニタされる映像により行
う。また、上方から入射したレーザ光22とは異なる波
長のレーザ光23を光ファイバ14の他端側から入射し
てその光出力をカメラ18およびモニタ19でモニタ
し、光パワーが最大になるように微小レンズ13の位置
調整をさらに行うことで位置決めの粗調整を行う。
第2のレーザ光源21から出射したレーザ光22をハー
フミラー20および光学レンズ16を介して媒質12内
に入射し、このレーザ光22からの光圧による引力で微
小レンズ13のうちの1つをステージ11の底から引き
上げ、この状態でステージ10の水平移動等の方法を用
いて光圧による引力でトラップされた微小レンズ13を
光ファイバ14の端面上まで移動させる。この微小レン
ズ13と光ファイバ14との位置合わせは、カメラ18
およびモニタ19を用いてモニタされる映像により行
う。また、上方から入射したレーザ光22とは異なる波
長のレーザ光23を光ファイバ14の他端側から入射し
てその光出力をカメラ18およびモニタ19でモニタ
し、光パワーが最大になるように微小レンズ13の位置
調整をさらに行うことで位置決めの粗調整を行う。
【0017】次に、レーザ光23の光出力を増加させて
その光圧による微小レンズ13のセルフアライメントを
実施し、微小レンズ13を光強度が最大である光ファイ
バ14の中心軸上に引き寄せかつ静止させ、高精度な位
置決めを行う。なお、ここで、媒質12の量を調整し
て、位置決めした微小レンズ13の一端面が媒質12の
液面から出るようにする。勿論、媒質の量を初めからこ
のような量にしておいてもよい。また、この時点でレー
ザ光22の出射を止めて、レーザ光23のみで位置を固
定してもよい。さらに、光ファイバ14から出射される
レーザ光22の光出力をモニタしながら、レーザ光22
および23の出力を調整することにより、微小レンズ1
3の光軸方向の位置を微調整する。
その光圧による微小レンズ13のセルフアライメントを
実施し、微小レンズ13を光強度が最大である光ファイ
バ14の中心軸上に引き寄せかつ静止させ、高精度な位
置決めを行う。なお、ここで、媒質12の量を調整し
て、位置決めした微小レンズ13の一端面が媒質12の
液面から出るようにする。勿論、媒質の量を初めからこ
のような量にしておいてもよい。また、この時点でレー
ザ光22の出射を止めて、レーザ光23のみで位置を固
定してもよい。さらに、光ファイバ14から出射される
レーザ光22の光出力をモニタしながら、レーザ光22
および23の出力を調整することにより、微小レンズ1
3の光軸方向の位置を微調整する。
【0018】レーザ光22および23の照射を中止する
と、微小レンズ13の位置ずれが生じるので、レーザ光
22および23を照射した状態で、媒質12を光線照射
や加熱により硬化させることにより、微小レンズ13を
光ファイバ14の中心軸上に固定した。なお、硬化した
媒質12の余分な部分は、機械的方法等により除去すれ
ばよい。
と、微小レンズ13の位置ずれが生じるので、レーザ光
22および23を照射した状態で、媒質12を光線照射
や加熱により硬化させることにより、微小レンズ13を
光ファイバ14の中心軸上に固定した。なお、硬化した
媒質12の余分な部分は、機械的方法等により除去すれ
ばよい。
【0019】レーザ光22および23は、パルス発振、
連続発振どちらでもよく、レーザ光22および23の波
長も特に制限されない。レーザ光22からの光圧は引力
として使用するため、レーザ光22としては、比較的大
出力が得られるYAGレーザ等を用いるのが好ましい。
一方、レーザ光23からの光圧は斥力として使用するた
め、レーザ光23としては、レーザ22ほどの光出力は
必要ないが、レーザ光23をカットしてその出力のみを
モニタして高精度に位置決めするため、レーザ光22と
異なる波長のレーザが望ましく、可視光であるアルゴン
イオンレーザやヘリウムネオンレーザ等を用いるのが好
ましい。なお、上述した実施例のように位置決めした微
小レンズ13を固定化せず、位置決めした状態で他の試
験等に供することができるが、この場合には、紫外線等
のレーザを用いることもできる。
連続発振どちらでもよく、レーザ光22および23の波
長も特に制限されない。レーザ光22からの光圧は引力
として使用するため、レーザ光22としては、比較的大
出力が得られるYAGレーザ等を用いるのが好ましい。
一方、レーザ光23からの光圧は斥力として使用するた
め、レーザ光23としては、レーザ22ほどの光出力は
必要ないが、レーザ光23をカットしてその出力のみを
モニタして高精度に位置決めするため、レーザ光22と
異なる波長のレーザが望ましく、可視光であるアルゴン
イオンレーザやヘリウムネオンレーザ等を用いるのが好
ましい。なお、上述した実施例のように位置決めした微
小レンズ13を固定化せず、位置決めした状態で他の試
験等に供することができるが、この場合には、紫外線等
のレーザを用いることもできる。
【0020】(実施例2)第1の実施例では、1本の光
ファイバの末端に微小レンズを取り付ける例を示した。
しかし、本発明の方法を用いることで光ファイバを束ね
た光ファイバ・バンドルの末端部分において光ファイバ
1本1本の先端に微小レンズをそれぞれ取り付けること
が容易になる。
ファイバの末端に微小レンズを取り付ける例を示した。
しかし、本発明の方法を用いることで光ファイバを束ね
た光ファイバ・バンドルの末端部分において光ファイバ
1本1本の先端に微小レンズをそれぞれ取り付けること
が容易になる。
【0021】図2に第2の実施例を示す模式図である。
図2に示すように、容器31内の媒質32には複数の球
状の微小レンズ33が隙間なく敷き詰められており、ま
た、容器31の底面には光ファイバ・バンドル34の一
端部分が固定されている。このように、光ファイバ・バ
ンドル34の末端部分と各微小レンズ33との大まかな
位置合わせは、上述した実施例と同様に各微小レンズ3
3をレーザ光の光圧による引力を用いて移動することに
よって行ってもよいが、微小レンズ33の直径と容器3
2のサイズを調整して、微小レンズ33を底面に隙間な
く敷き詰めることによって行うのが最も容易である。一
方、光ファイバ・バンドル34の他端側には、第1およ
び第2の光学レンズ35および36ならびにミラー37
を介してレーザ光源38が光学的に接続されている。
図2に示すように、容器31内の媒質32には複数の球
状の微小レンズ33が隙間なく敷き詰められており、ま
た、容器31の底面には光ファイバ・バンドル34の一
端部分が固定されている。このように、光ファイバ・バ
ンドル34の末端部分と各微小レンズ33との大まかな
位置合わせは、上述した実施例と同様に各微小レンズ3
3をレーザ光の光圧による引力を用いて移動することに
よって行ってもよいが、微小レンズ33の直径と容器3
2のサイズを調整して、微小レンズ33を底面に隙間な
く敷き詰めることによって行うのが最も容易である。一
方、光ファイバ・バンドル34の他端側には、第1およ
び第2の光学レンズ35および36ならびにミラー37
を介してレーザ光源38が光学的に接続されている。
【0022】この状態で光ファイバ・バンドル34の他
端面からレーザ光39を入射し、その光圧によるセルフ
アライメントにより、それぞれの光ファイバ中心軸上に
各微小レンズ33を静止させることができる。さらに、
媒質32として紫外線および可視光線等の光線照射や熱
により硬化可能な液状樹脂を用いた場合、光線照射や加
熱により媒質32を硬化させることにより、光ファイバ
・バンドル34の一端に一括で微小レンズ33を取り付
けることができる。なお、各微小レンズ33の光軸方向
の位置決めは、上述した実施例のように各光ファイバあ
るいはいくつかの光ファイバから出射されるレーザ光3
9の光パワーをモニタしながらレーザ光39の出力を調
整することにより行うことができるが、実験により媒質
32の量およびレーザ光39の出力等を予め決定してお
くことにより行うこともできる。
端面からレーザ光39を入射し、その光圧によるセルフ
アライメントにより、それぞれの光ファイバ中心軸上に
各微小レンズ33を静止させることができる。さらに、
媒質32として紫外線および可視光線等の光線照射や熱
により硬化可能な液状樹脂を用いた場合、光線照射や加
熱により媒質32を硬化させることにより、光ファイバ
・バンドル34の一端に一括で微小レンズ33を取り付
けることができる。なお、各微小レンズ33の光軸方向
の位置決めは、上述した実施例のように各光ファイバあ
るいはいくつかの光ファイバから出射されるレーザ光3
9の光パワーをモニタしながらレーザ光39の出力を調
整することにより行うことができるが、実験により媒質
32の量およびレーザ光39の出力等を予め決定してお
くことにより行うこともできる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、光圧を利用することで
非接触の遠隔操作方法で微小レンズを移動させることが
可能になり、従来のゴニオメータを用いたメカニカルな
手法に比べて光ファイバと微小レンズの位置決めが大幅
に容易になる。また、微小レンズを取り付ける側の光フ
ァイバ端面から出射したレーザ光の光圧を用いると光強
度が最大である光ファイバの中心軸上に微小レンズは引
き寄せられるというセルフアライメント作用を受けるた
め、その中心軸上に微小レンズが自動的に位置決めされ
る。さらに、この微小レンズの位置を固定するために、
媒質として紫外線および可視光線等の光線照射や熱によ
り硬化可能な液状樹脂を用いることで、光線照射や加熱
により媒質を容易に硬化させ、微小レンズを固定するこ
とができる。この結果、微小レンズの高精度の位置決
め、さらには微小レンズの固定も大幅に容易になり効率
的に光部品を作製することが可能になる。また、本発明
により光ファイバの束の末端に一括して微小レンズを取
り付けることもはじめて可能となる。
非接触の遠隔操作方法で微小レンズを移動させることが
可能になり、従来のゴニオメータを用いたメカニカルな
手法に比べて光ファイバと微小レンズの位置決めが大幅
に容易になる。また、微小レンズを取り付ける側の光フ
ァイバ端面から出射したレーザ光の光圧を用いると光強
度が最大である光ファイバの中心軸上に微小レンズは引
き寄せられるというセルフアライメント作用を受けるた
め、その中心軸上に微小レンズが自動的に位置決めされ
る。さらに、この微小レンズの位置を固定するために、
媒質として紫外線および可視光線等の光線照射や熱によ
り硬化可能な液状樹脂を用いることで、光線照射や加熱
により媒質を容易に硬化させ、微小レンズを固定するこ
とができる。この結果、微小レンズの高精度の位置決
め、さらには微小レンズの固定も大幅に容易になり効率
的に光部品を作製することが可能になる。また、本発明
により光ファイバの束の末端に一括して微小レンズを取
り付けることもはじめて可能となる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す模式図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す模式図である。
【図3】光ファイバと先球GRINロッドレンズとを結
合するための従来技術の一例を示す模式図である。
合するための従来技術の一例を示す模式図である。
【図4】球レンズと光ファイバとを接着剤で固定する従
来技術の一例を示す模式図である。
来技術の一例を示す模式図である。
10 ステージ 11,31 容器 12,32 媒質 13,33 微小レンズ 14 光ファイバ 15,21,38 レーザ光源 16,17,35,36 光学レンズ 18 カメラ 19 モニタ 20 ハーフミラー 22,23,39 レーザ光 34 光ファイバ・バンドル 37 ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高原 秀行 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 浮田 宏生 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 光ファイバの端面に集光用レンズを位置
決めする際に、レーザ光を前記集光用レンズに照射し、
前記レーザ光によって生ずる光圧により前記集光用レン
ズを移動させて当該集光用レンズと前記光ファイバとの
位置合わせを行うことを特徴とする光ファイバと集光用
レンズの位置決め方法。 - 【請求項2】 光ファイバの端面に集光用レンズを位置
決めする際に、前記光ファイバを通過したレーザ光によ
って生ずる光圧により前記集光用レンズの中心を前記光
ファイバの中心軸に合致させかつ当該集光用レンズと当
該光ファイバとの前記中心軸方向の位置合わせを行うこ
とを特徴とする光ファイバと集光用レンズの位置決め方
法。 - 【請求項3】 光ファイバと集光用レンズとの固定化を
する際に、光照射または加熱によって硬化する樹脂溶液
中にて、レーザ光を前記集光用レンズに照射し、前記レ
ーザ光によって生ずる光圧により前記集光用レンズを移
動させて当該集光用レンズと前記光ファイバとの位置合
わせをした後、前記樹脂溶液を光照射または加熱によっ
て硬化させて前記光ファイバと前記集光用レンズとの位
置を固定化することを特徴とする光ファイバと集光用レ
ンズの固定化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23493693A JPH0792349A (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 光ファイバと集光用レンズの位置決め方法および固定化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23493693A JPH0792349A (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 光ファイバと集光用レンズの位置決め方法および固定化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0792349A true JPH0792349A (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=16978599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23493693A Pending JPH0792349A (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 光ファイバと集光用レンズの位置決め方法および固定化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0792349A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021009911A1 (ja) * | 2019-07-18 | 2021-01-21 | 日本電信電話株式会社 | 光導波路素子のアライメント方法 |
-
1993
- 1993-09-21 JP JP23493693A patent/JPH0792349A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021009911A1 (ja) * | 2019-07-18 | 2021-01-21 | 日本電信電話株式会社 | 光導波路素子のアライメント方法 |
JPWO2021009911A1 (ja) * | 2019-07-18 | 2021-01-21 | ||
US12111504B2 (en) | 2019-07-18 | 2024-10-08 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Alignment method for optical waveguide element |
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