JPH0786388B2 - ウォームホイール及びそのホブ切り方法 - Google Patents

ウォームホイール及びそのホブ切り方法

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JPH0786388B2
JPH0786388B2 JP26824890A JP26824890A JPH0786388B2 JP H0786388 B2 JPH0786388 B2 JP H0786388B2 JP 26824890 A JP26824890 A JP 26824890A JP 26824890 A JP26824890 A JP 26824890A JP H0786388 B2 JPH0786388 B2 JP H0786388B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般的に歯車ホブ切りに関し、且つ特に鼓形
ウオームホイール及びそれをホブ切りするための新規な
技術に関する。本発明は、特に1958年11月11日にバーノ
ン・イー・グリースマンに特許された米国特許第2,859,
641号に示される形式の差動ウオームギヤ装置の性能を
改善する目的のための、新規なホブ切り技術の使用に関
する。
従来の技術 在来の差動装置とは対照的に、このウオーム形式のもの
はかさ歯車構造を使用しない。むしろ、それは、駆動歯
車として各内方車軸端へ結合されるウオーム(又ははす
ば)ギヤを、ウオームギヤのそれぞれと関連し且つ車軸
端間でトルクを伝達し且つ分割するために互いに噛み合
う所謂釣合歯車又は伝達歯車と共に含む。ここで説明さ
れる伝達歯車、即ち組合せ歯車は、対になつて取付けら
れ、且つ対の各組合せ歯車は、関連した車軸駆動即ち側
歯車の包絡面の接線と実質的に平行である回転軸線上で
回転する。各組合せ歯車は、その両端において一体の平
歯車部分と隣りあう、中央に配置された鼓形ウオームホ
イール部分を有する。
本発明は、ウオーム形式の差動装置において使用される
ような鼓形ウオームホイール又は鼓形ウオームホイール
部分を荒形成又は仕上形成するために使用されるホブ切
りプロセスに対して特に適用性を有する。
歯車製作技術では、製作公差の範囲、取付誤差及び負荷
による歯の撓みを吸収するために、或る程度の不整合
(ミスマツチ)を噛み合う歯車の間に設けること、が一
般的に認められているプラクテイスである。例えば、歯
先逃げ面は歯形の任意の修正であり、それにより少量の
材料が歯車の歯先近くで除去される。材料が歯車の歯か
ら長さ方向に除去されるクラウニングは、従来の歯車修
正の別の例である。歯先逃げ面又はクラウニングを設け
るために、仕上ホブは形状に僅かな修正を与えられる。
本発明は、総合歯車性能を改善する目的のために鼓形ウ
オームホイール及び噛み合うはすば歯車の間に所定の程
度の不整合を与えるために特定の形式の歯車、即ち鼓形
ウオームホイールから材料を除去するための新規な技術
に関する。本発明と関連して用いられる用語「鼓形」
は、一般的に外径形状が鼓形又は筒の形であり得るウオ
ームホイールブランクの歯元面のトレースを言う。
鼓形ウオームホイールは、半径方向切込み即ちプランジ
切削方法として知られている方法によつて通常は作られ
る。この方法では、最終的にウオームホイールと噛み合
うはすば歯車の歯形を複製する(歯高がクリアランスの
ために増やされることができ且つ歯厚がバツクラツシの
ために変化し得ることを除いて)回転ホブが、回転する
鼓形ブランクの軸線の方へ半径方向に送られる。適当な
深さの切削に達した時、ホブは半径方向外方へ引込めら
れる。この同じ手順が適当な等級のホブを用いて荒形成
及び仕上形成の両方のために使用される。
追加の背景として、はすば歯車は、典型的には回転する
ホブ切り工具を、回転するブランクの面に沿つて軸線方
向へ、ブランクの長手方向軸線と平行な方向へ通すこと
によつて形成される。
発明が解決しようとする課題 過去において、噛み合うウオーム及びウオームホイール
の歯の間の所望の長さ方向のミスマツチは、既知の公式
に従つて選択されたオーバサイズ・ホブを利用すること
によつて達成されていた。しかしながら、オーバサイズ
・ホブ、即ちそれが相当するはすば歯車よりも大きいホ
ブ、が使用される時、バツクラツシ(歯空間の幅が作動
ピツチ円上で噛合する歯の厚さを越える量)は、ウオー
ムホイールの軸線方向の若干のシフトにより取り除かれ
ることが判明している。負荷下で充分なバツクラツシが
ないと、騒音を発生する縁接触及び/又は干渉があつて
早期の表面劣化をまねく。
加えて、オーバサイズ・ホブが所望の量の長さ方向のミ
スマツチを得るために使用される時、ホブの以後の研ぎ
がホブによつて与えられるミスマツチの量を増大し又は
減少することがあることも知られている。
本発明は、従来技術のホブ切り技術に伴うそのような問
題を排除することのみならず、ウオーム形式の差動装置
の総合性能特性を改善することを得ようとするものであ
る。
課題を解決するための手段及び作用 出願人は、ウオーム形式の差動装置の性能が、該装置に
使用される鼓形ウオームホイールの形成において、在来
の半径方向切込み技術に軸線方向送りホブ切り技術を組
合せることによつて改善され得ることを発見した。
本発明によれば、負荷下で充分なバツクラツシを維持し
ながら噛み合わせられるように設計されたウオームホイ
ール及びはすば歯車の間に所望の長さ方向のミスマツチ
を与えることが可能であり、それにより騒音を発生する
縁接触及び/又は干渉を最小限にする。
特に、本発明の一観点によるホブ切りサイクルは、回転
するホブを回転するウオームホイールブランクの一側か
ら、その長さ方向即ち軸線方向中間点から僅かに偏した
点においてブランクの長手方向軸線の方へプランジする
こと、即ち半径方向に切込むことを含む。所望の深さの
切削が得られた後、ホブは所定の長さの軸線方向切削区
域を形成するため、ブランクの長手方向軸線の方向へ軸
線方向に送られる。ホブはその後半径方向外方向へ引込
められる。
軸線方向切削区域の長さは重要である。もし長さが大き
過ぎるならば、ウオームホイール及び組合うはすば歯車
は交差軸はすば歯車の転動特性を帯び、即ち組合う歯車
の接触パターンが軸線方向切削区域の中央部分に残存
し、それにより歯車の摩耗が狭い部分に集中することと
なることがわかつた。この構成は局部的な過大応力部分
を生じ、それが究極的に接触する歯車の表面のビツチン
グ又はスポーリングをさえ生じさせる。
本発明では、ホブの軸線方向送りは、負荷下において歯
接触の区域が軸線方向送り区域のいずれか側での歯車の
湾曲した即ち鼓形状にされた部分に延びる範囲に制限さ
れる。
もし半径方向切込みが所望の軸線方向運動の終点以外で
起こるならば、ホブの軸線方向運動が所望の全範囲の軸
線方向運動を達成するように二方向性であり得ることが
理解されよう。
また、ウオームホイールの軸線方向中心、即ち歯の中心
点のいずれかの側での軸線方向送り量を変化することに
よつて歯端間でミスマツチ量を不釣合いにすることも本
発明の範囲内である。そのような不釣合いの効果は、差
動装置の前進回転及び逆回転の状態下でウオーム形式の
差動装置におけるスラスト負荷及び摩擦効果を変化する
ことである。例えば、ウオーム形式の差動装置の前進方
向回転中に、組合せ歯車はそれらが取付けられている歯
車ケースの一方の壁の方へそれらのそれぞれの軸線に沿
つて僅かにずれる傾向がある。この僅かなずれは、ウオ
ームホイール上の接触パターンをそれらのそれぞれの中
心の一方の側へ変位させようとすることがある。逆転モ
ードの作動では、同じ歯車が反対側の窓壁に対して変位
されて接触が歯中心位置の他方の側へ変位されることが
生ずることがある。それ故、ウオームホイールの軸線方
向中心位置の両側でホブを異なる長さで軸線方向へ送る
ことは、中心位置のいずれかの側へのずらされる歯接触
と関連した異なる動作特性を与える。この不釣合いにさ
れたモードにおいてさえ歯接触は軸線方向送り区域の両
側で湾曲した部分まで延びるが、接触区域のより大きい
部分を他方の側よりも一方の側に有する。
要約すると、新規なホブ切りサイクルの背後にある理論
は、臨界的に寸法付けられたウオームホイール歯の軸線
方向切削区域が、その取付けられる位置において変位範
囲にわたつてその組合うはすば歯車と歯直角断面でより
共役でありつづける創成インボリユート螺旋状歯形を作
る、ということである。同時に、軸線方向切削区域は、
バツクラツシの実質的な損失なく、且つ在来方式で形成
されたウオームホイール及びはすば歯車によつて起こる
望ましくない干渉及び縁接触の発生なく、負荷下におい
てウオームホイールのより大きな軸線方向変位を許すよ
うに歯端においてウオームホイール及びはすば歯車の間
に所望の長さ方向のミスマツチを提供する。
本発明の詳細は次の現在好適とされる例示的な実施例の
添付図面及び詳細な説明から明らかになろう。
実施例 第1図を参照すると、既知のウオーム形式の差動装置
は、輪歯車(図示せず)が適当に取付けられるフランジ
6を備えた差動ケース4を含む。輪歯車は、車両の駆動
系統列から動力入力を通常の仕方で受ける。また、差動
ケース4は、一対の離隔したトラニオン8(その1つだ
けを図示する)を含み、該トラニオン8は、前記差動ケ
ースを通常の差動ハウジング即ち車軸ハウジング(図示
せず)の内側に回転可能に支承する軸受(図示せず)を
受けるようになつている。
また、差動ケース4は、トラニオン8によつて少なくと
も部分的に画成される一対の車軸受け穴10を有し、該穴
を通して車軸端12,14はケースの内側で差動歯車組立体
と係合するように延びる。特に、各車軸端は、はすばウ
オーム歯車即ち側歯車18の内部スプラインと係合する外
部スプラインを有する。
各側歯車18は、側歯車の周囲に120°の間隔で配置され
た3つのバランス歯車即ち伝達歯車20と噛合い、該伝達
歯車20は、側歯車のピツチ面に対して概ね接線方向に配
置され且つそれと噛み合う。第1図を参照すると、各側
歯車18と関連する3つの伝達歯車20の2つだけが図示さ
れていることが理解される。以下組合せ歯車と称せられ
るこれらの伝達歯車20は、鼓形ウオームホイール部分22
を構成する中央部分と、平歯車部分24を構成する一体の
端部分とを備えている。各側歯車18が3つの関連する組
合せ歯車20のウオームホイール部分と噛合うことが理解
されよう。同時に、1つの側歯車と関連する各組合せ歯
車の平歯車部分24は、当該2つの側歯車の他方の側歯車
と関連する隣接の組合せ歯車の平歯車部分と噛合う。車
軸端12,14の間にトルクを伝達し且つ分割する「交差軸
複合遊星歯車複合装置」と時々呼ばれるものは、この構
成である。各組合せ歯車20は、軸26の周りに回転可能に
取付けられ、該軸26の端は、該歯車を越えて延び、且つ
該歯車を歯車ケース内に支持する作用をする。各側歯車
18は、一組の3つの関連した組合せ歯車20のウオームホ
イール部分22と噛合うことが理解されよう。同時に、1
つの側歯車と関連する各組合せ歯車の平歯車部分24は、
当該2つの側歯車の他方の側歯車と関連する隣接の組合
せ歯車の平歯車部分と噛合う。かくて、第1図に明瞭に
例示するように、1つの側歯車と関連する3つの組合せ
歯車20のそれぞれは、他の側歯車と関連する組合せ歯車
と対になる。各組合せ歯車対を収容するために、ケース
4は、ケース4の周囲から半径方向内方へ延びる、周辺
方向に配置された3つの「窓」即ちスロツト28(第1図
に部分的にだけ示す)を形成しており、各窓即ちスロツ
ト28は一対の組合せ歯車を入れる。
第2図は、鼓形ウオームホイール素材に歯を荒形成し又
は仕上げするための通常のホブ盤サイクルを概略的な形
で示す。素材30は、この場合中央に配置される鼓形ウオ
ームホイール部分とその両端にある平歯車部分とを有す
る組合せ歯車のためのものであり、垂直軸線の周りに回
転可能に取付けられる。ホブ切り工具36は、組合せ歯車
が差動装置中で最終的に噛合うはすばウオーム即ち側歯
車と実質的に同じ歯形を有するものであり、水平軸線38
の周りに回転しながら素材の中心の方へ直線経路RFに沿
つて半径方向内方へ移動される。ホブ切り工具及び素材
の回転が、歯車製作技術でよく理解されているような態
様の歯車装置によつて同期されるものであることは理解
されよう。
ホブ切り工具が所定の距離の半径方向切込みによつてウ
オームホイールの歯を荒形成し又は仕上形した成後、工
具は所定数の回転の間その位置にあり、次に同じ経路に
沿つて半径方向外方へ後退する。
次に、第3図を参照すると、円筒状はすば歯車に歯を荒
形成又は仕上形成するための通常のホブ盤サイクルが図
示されている。はすば歯車素材40は、垂直軸線46の周り
に回転可能に取付けられる。ホブ切り工具42は、水平軸
線44の周りに回転可能に取付けられて図示されている。
ホブ切り工具は、ホブが歯車素材の全面を横切るまでは
すば歯車素材の軸線46と平行に経路AFに沿つて軸線方向
へ送られる。第2図に例示するホブ切りサイクルにおけ
るように、歯車素材及びホブの回転は同期される。付言
すると、補助的な相対的運動がホブ切り工具の軸線方向
送りと歯車素材の回転との間に与えられ、歯車歯を所望
のねじれ角度で素材に形成する。
次に、第4図及び第5図において、本発明の例示的な実
施例によるホブ盤サイクルを概略的に例示する。中央配
置の鼓形ウオームホイール部分52、及び平歯車部分54を
有する組合せ歯車の素材50は、垂直軸線56の周りに回転
可能に取付けられている。はすば側歯車18と実質的に同
じ歯形を有するホブ切り工具58が、水平軸線60の周りに
回転可能に且つ経路62に沿つて半径方向切込み可能に支
承される。このホブ58は、所望の不整合量(ミスマツチ
量)を得るために通常使用される典型的なオーバーサイ
ズのホブよりも小さい。ホブ58は、それが噛み合う相手
方のはすば歯車と同じか、又は所望の遊隙及びバツクラ
ツシを得るために僅かに大きい寸法をもつことができ
る。経路62は、通常の半径方向切込みと異なり、図面に
「A」で示し且つ更に後述する僅かの量だけウオームホ
イール部分の軸心即ち中間点C(Cはウオームホイール
歯の中心点をも示す)から偏している。ホブ工具58がそ
の予定された切込み位置へ到達すると、その位置で歯車
歯は完全にではないがほぼ荒形成又は仕上形成される
が、次に工具は、経路64に沿つて軸線56と平行な方向へ
軸線方向へ向けられ、軸線方向中心Cをまたぐ「B」で
示した実質的に円筒状の軸線方向切削区域を通過する。
ホブ工具の軸線方向移動と調時した関係において、追加
的な相対的回転がウオームホイールへ与えられ、ウオー
ムホイールの所望のねじり角度をフオローする。以上に
説明した上記ホブ工具の運動の真の効果は、軸線方向寸
法Bによつて規定される円筒状中間部分の両側に半径R1
及びR2によつて規定される湾曲した部分を鼓形ウオーム
ホイールに創り出すことである。第5図に示すように、
ホブ工具は次に経路66に沿つて歯車から半径方向外方へ
離れる方へ移動される。次の歯車素材について同様な作
動を行なうために、ホブは経路68に沿つてその当初位置
へ戻される。このように、ホブは、この例示的な実施例
においては、全ホブ切りサイクル中に実質的に矩形の経
路に従うものである。理解されるように、同じ最終的な
結果を生ずる別の経路が考えられ得る(例えば中間点に
沿つて半径方向切込みを行ない、続いて経路64に沿つて
両方向に送る。)。
典型的には米国特許第2,859,641号に開示されているよ
うなウオーム形式の差動装置において利用される1つの
特別の鼓形ウオームホイールに対しては、歯車のウオー
ムホイール部分の軸線方向切削区域の好適な長さBは
約.030インチ(.762mm)及び.040インチ(1.016mm)の
間であるが、約.050インチ(1.270mm)よりも小さいこ
とが見出されている。それ故、ホブ工具の切込み経路と
ウオームホイール部分の軸線方向中心Cとの間の偏量を
示す寸法Aは、寸法B/2、即ち約.015〜.025インチ(.38
1〜.635mm)に等しく、且つ好ましくは約.015〜.020イ
ンチ(.381〜.508mm)である。これは軸線方向切削区域
が素材のウオームホイール部分の中心に配置されること
を保証する。
発明の効果 上述したホブ盤サイクルに従つて形成された軸線方向切
削区域の誇張した図を第6図に示す。荒形成又は仕上形
成された組合せ歯車を部分断面図でみると、鼓形ウオー
ムホイール部分が歯面領域70をその上に形成しているこ
とが理解されよう。歯元面72及び歯先つるまき面74の両
方が平らである軸線方向切削区域Bが、半径R1、R2によ
つて規定される湾曲した部分間にそれに沿つて中央に配
置される。どのような鼓形ウオームホイールに対して
も、軸線方向送り区域の長さを決める重要な基準は、負
荷下において、噛み合うはすば歯車とウオームホイール
歯との間の歯の接触が軸線方向送り区域の長さを越える
ことであるということが理解されるべきである。第6図
に見られるように、この接触区域は、例えば寸法Dによ
つて示すように、区域Bの両側にほぼ同等に延びる。
上述した例において、ウオームホイールの軸線方向中心
すなわち歯車歯中心点の一方の側又は他方の側で軸線方
向送り量を変えて第6図に符号Eで示すような不均衡な
軸線方向切削区域を形成することが所望される場合に
は、例えば符号Fで示すような同様に不均衡な接触区域
が生じる。
いずれの場合にも、軸線方向送り区域は、第1図に開示
されているようなウオーム形式の差動装置において噛み
合う側歯車18と一層共役である創成インボリユート螺線
状歯形を創り出す。
加えて、軸線方向切削区域によつて得られる増加された
長さ方向の不整合(ミスマツチ)は、必要なバツクラツ
シの実質的な損失なしに、且つ望ましくない干渉及び歯
縁接触をもたらすことなしに、負荷下において組合せ歯
車のより大きな軸線方向変位を許す。かくて、改良され
たウオーム形式の差動装置は向上された性能特性を備え
る。
広い範囲の軸線方向変位にわたつて一定のバツクラツシ
を維持することが望まれるか否かにより、既知のオーバ
サイズのホブ技術と本発明の軸線方向送り技術との組合
せが、長さ方向のミスマツチを得るために採用され得る
ことを勿論理解すべきである。もしそのように望まれる
ならば、この軸線方向送り技術を採用すべきである。し
かしながら、もし或る程度の軸線方向変位の後にバツク
ラツシが取り除かれ又は排除されることに問題がなけれ
ば、オーバサイズ・ホブ技術が本発明の軸線方向送り技
術と組合せて使用され得る。換言すれば、軸線方向変位
範囲にわたるバツクラツシは、長さ方向のミスマツチが
得られるような仕方で制御され得る。これに関して、あ
る与えられるバツクラツシ量に対して、オーバサイズ・
ホブの直径が小さくなるにつれて必要な軸線方向送りは
大きくなり、オーバサイズ・ホブの直径が大きくなるに
つれて必要な軸線方向送りは小さくなる。
更に、本発明の軸線方向送りが、オーバサイズ・ホブの
研ぎがミスマツチの増減をもたらす場合に、ミスマツチ
を一定に保つために利用され得ること、が明らかであ
る。例えば、もしミスマツチがホブ研ぎの結果として減
少される場合には、送り量の増加により所望のミスマツ
チを補正し且つ提供する。
本発明の新規なホブ加工サイクルを、特別のウオーム形
式の差動歯車装置に用いられる歯車への適用と関連して
開示したが、この新規なホブ切りサイクルは、すべての
ウオームホイール/はすば歯車組について同様な利益あ
る結果をもたらすことができることを理解すべきであ
る。その上、種々の変更がここに開示した基本的な概念
になされることができ、しかも、それが特許請求の範囲
に記載した本発明の範囲内にあるものであること、が当
業者にとつて明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は内部歯車構造を示すために断面で破断した部品
を有する既知の形式の差動歯車装置の斜視図であり、 第2図及び第3図は鼓形ウオームホイール及び円筒状は
すば歯車を形成し且つ/又は仕上げるための従来技術の
ホブ盤を例示する概略線図であり、 第4図は本発明の例示的な実施例の鼓形ウオームホイー
ルホブ切りプロセスの概略線図であり、 第5図は本発明の例示的な実施例によるホブ切り工具の
移動経路を例示する概略線図であり、 第6図は本発明に従い形成された鼓形ウオームホイール
の横断面図であつて、ホイールの円筒状中間部分を誇張
した形で示す図である。 図面において、 18……側歯車(ウオーム歯車)、20……伝達歯車、22…
…鼓形ウオームホイール部分、24……平歯車部分、30…
…素材、36……ホブ切り工具、40……素材、42……ホブ
切り工具、50……素材、52……鼓形ウオームホイール部
分、54……平歯車部分、58……ホブ切り工具、72……歯
元面、74……歯先つるまき面。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向軸線と、概ね鼓形の形状にされた
    歯元面と、その上に形成された少なくとも1つの歯とを
    有し、前記歯元面が実質的に円筒状である中間区域の両
    端から直径を増加し且つ該円筒状中間区域が所定の軸線
    方向距離にわたって延びている鼓形ウォームホイール。
  2. 【請求項2】その上に形成された各歯が歯先つるまき面
    を有し、その中央領域が歯元面に形成された中間区域と
    横断面において実質的に対応する特許請求の範囲第1項
    に記載の鼓形ウォームホイール。
  3. 【請求項3】中間区域がウォームホイールの長手方向軸
    線に沿って測定した長さが少なくとも約0.030インチ(.
    762mm)であるが約0.050インチ(1.270mm)よりも小さ
    い特許請求の範囲第1項に記載の鼓形ウォームホイー
    ル。
  4. 【請求項4】中間区域がウォームホイールの長手方向軸
    線に沿って測定した長さが約0.030インチ(.762mm)か
    ら0.040インチ(1.016mm)である特許請求の範囲第3項
    に記載の鼓形ウォームホイール。
  5. 【請求項5】(イ)長手方向軸線上にある軸線方向中心
    を有する鼓形ウォームホイールと (ロ)噛み合うはすば歯車と を具備し、鼓形ウォームホイールがその軸線方向中心を
    またがる所定の寸法の軸線方向切削区域によって形成さ
    れた円筒状部分の両端から直径を増加する歯元面を形成
    されている歯車組。
  6. 【請求項6】前記軸線方向切削区域が軸線方向長さが少
    なくとも約0.030インチ(.762mm)であるが約0.050イン
    チ(1.270mm)よりも小さい特許請求の範囲第5項に記
    載の歯車組。
  7. 【請求項7】前記軸線方向切削区域が軸線方向長さが約
    0.030インチ(.762mm)から0.040インチ(1.016mm)で
    ある特許請求の範囲第5項に記載の歯車組。
  8. 【請求項8】鼓形ウォームホイール及び噛み合うはすば
    歯車の歯が、負荷下において軸線方向切削区域の両側を
    越えて延びる接触区域において噛合う特許請求の範囲第
    5項に記載の歯車組。
  9. 【請求項9】前記軸線方向切削区域が前記ウォームホイ
    ールの前記軸線方向中心の両側でほぼ同等に延びる特許
    請求の範囲第8項に記載の歯車組。
  10. 【請求項10】前記軸線方向切削区域が前記ウォームホ
    イールの前記軸線方向中心の一方の側においてその他方
    の側におけるよりも大きい距離延びる特許請求の範囲第
    8項に記載の歯車組。
  11. 【請求項11】中央に配置された細長い鼓形ウォームホ
    イール部分とその両側に一体に形成された平歯車部分と
    を形成された細長い軸線方向へ延びる体部を具備し、前
    記細長いウォームホイール部分が噛み合うはすば歯車と
    噛合係合し得るようになっている組合せ歯車において、
    鼓形ウォームホイール部分の長さに沿って配置された軸
    線方向切削区域に円筒状歯元面及び歯先つるまき線を具
    備し、前記歯元面が前記軸線方向切削区域の両端から平
    歯車部分の方へ直径を増加するようにされている組合せ
    歯車。
  12. 【請求項12】軸線方向切削区域における円筒状歯元面
    が、少なくとも約0.030インチ(.762mm)であるが約0.0
    50インチ(1.270mm)よりも小さい軸線方向長さで延び
    る特許請求の範囲第11項に記載の組合せ歯車。
  13. 【請求項13】軸線方向切削区域における円筒状歯元面
    が、約0.030インチ(.762mm)及び0.040インチ(1.016m
    m)の間の軸線方向長さで延びる特許請求の範囲第11項
    に記載の組合せ歯車。
  14. 【請求項14】前記軸線方向切削区域が、前記鼓形ウォ
    ームホイール部分が前記噛み合うはすば歯車と負荷下で
    噛合係合している時に軸線方向切削区域を越えて延びる
    接触区域がそれらの間に得られるような長さを有する特
    許請求の範囲第11項に記載の組合せ歯車。
  15. 【請求項15】一対の車軸端をそれと共に回転するよう
    に当該対の車軸端へ連結された一対の側歯車と一緒に受
    入れる装置を有する差動ケースと、前記側歯車と関連し
    且つ前記差動ケースによって回転可能に担持された少な
    くとも二対の組合せ歯車であって、各対について前記側
    歯車の一方と関連した対の一方の組合せ歯車が前記側歯
    車の他方と関連した対の第2の組合せ歯車と噛合うよう
    に配置された組合せ歯車とを含み、前記第1の対の組合
    せ歯車が平歯車を介して一緒に噛合い、前記組合せ歯車
    のそれぞれが軸線方向中心を有する鼓形ウォームホイー
    ル部分を有し且つその両端に平歯車部分を備えており、
    ウォームホイール部分が歯先つるまき線及び実質的に鼓
    形の形状を有する歯元面を形成されている形式の車両差
    動装置において、ウォームホイール部分の長さに沿って
    配置され且つ前記軸線方向中心をまたがる所定の寸法の
    軸線方向切削区域において円筒状歯元面及び歯先つるま
    き線を具備する差動装置。
  16. 【請求項16】車軸方向切削区域が軸線方向長さが少な
    くとも約0.030インチ(.762mm)であるが約0.050インチ
    (1.270mm)よりも小さい特許請求の範囲第15項に記載
    の差動装置。
  17. 【請求項17】各組合せ歯車の鼓形ウォームホイール部
    分が、負荷下において前記軸線方向切削区域の両側を越
    えて延びる接触区域において関連する側歯車と噛合う特
    許請求の範囲第15項に記載の差動装置。
  18. 【請求項18】前記軸線方向切削区域が前記軸線方向中
    心の両側でほぼ同等に延びる特許請求の範囲第17項に記
    載の差動装置。
  19. 【請求項19】前記軸線方向切削区域が前記軸線方向中
    心の一方の側においてその他方の側におけるよりも大き
    い距離で延びる特許請求の範囲第17項に記載の差動装
    置。
  20. 【請求項20】バックラッシの実質的な損失なく鼓形ウ
    ォームホイール及び噛み合う円筒状ウォームギヤの間に
    長さ方向のミスマッチを与える方法であって、 (イ)組合う円筒状ウォームギヤの歯形と実質的に同じ
    歯形を有する仕上げホブ切り工具を荒形成された鼓形ウ
    ォームホイールの中心の方へ半径方向内方へ送ること、 (ロ)半径方向内方位置にある間に、前記ウォームホイ
    ールの軸線方向中心をまたがる軸線方向切削区域を形成
    するように仕上ホブ切り工具を鼓形ウォームホイールの
    長手方向軸線と平行な方向へ所定の距離軸線方向へ送る
    こと、及び (ハ)仕上ホブ切り工具を鼓形ウォームホイールから半
    径方向外方へ離れる方へ引出すこと、の各ステップから
    なり、 ここにおいて、前記所定の距離が鼓形ウォームホイール
    及び噛み合う円筒状ウォームギャが軸線方向切削区域の
    両側を越えて延びる接触区域で噛合うような距離であ
    り、さらに前記ステップ(ロ)において、前記ホブ切り
    工具が前記ウォームホイールの前記軸線方向中心の一方
    の側においてその他方の側におけるよりも大きい距離軸
    線方向へ送られるようにした方法。
  21. 【請求項21】鼓形ウォームホイールをホブ切りする方
    法であって、 (イ)半径方向及び軸線方法の中心を有する細長いウォ
    ームホイール素材をその長手方向軸線の周りに回転可能
    に取付けること、 (ロ)円筒状のホブ切り工具を素材の回転軸線に対して
    直角な軸線の周りに回転可能に設けること、 (ハ)ウォームホイール素材及びホブ切り工具を同期し
    た関係で回転させること、 (ニ)ホブ切り工具を素材の半径方向の中心の方へ半径
    方向内方へ送ることによって素材をプランジ切削するこ
    と、 (ホ)その半径方向最内方位置にある間に、前記ウォー
    ムホイールの軸線方向の中心をまたがる軸線方向切削区
    域を形成するようにホブ切り工具を素材の長手方向軸線
    と平行な方向へ軸線方向へ送ること、及び (ヘ)ホブ切り工具を素材から半径方向外方へ離れる方
    へ引出すこと、 の各ステップからなる方法。
  22. 【請求項22】ステップ(ニ)において、ホブ切り工具
    が少なくとも約.015インチ(.381mm)で約.025インチ
    (0.635mm)よりも大きくない距離だけ素材の軸線方向
    中心から偏している特許請求の範囲第21項に記載の鼓形
    ウォームホイールのホブ切り方法。
  23. 【請求項23】ステップ(ニ)において、ホブ切り工具
    が約.015インチ(.381mm)及び.020(.508mm)インチの
    間の距離だけ素材の軸線方向中心から偏している特許請
    求の範囲第21項に記載の鼓形ウォームホイールのホブ切
    り方法。
  24. 【請求項24】ステップ(ホ)において、ホブ切り工具
    が少なくとも約.030インチ(.762mm)で約.050インチ
    (1.270mm)よりも小さい距離だけ軸線方向へ送られる
    特許請求の範囲第22項に記載の鼓形ウォームホイールの
    ホブ切り方法。
  25. 【請求項25】ステップ(ホ)において、ホブ切り工具
    が約0.030インチ(.762mm)及び0.040インチ(1.016m
    m)の間の距離だけ軸線方向へ送られる特許請求の範囲
    第23項に記載の鼓形ウォームホイールのホブ切り方法。
  26. 【請求項26】ステップ(ホ)において、ホブ切り工具
    が前記ウォームホイールの前記軸線方向の両側で同等の
    距離送られる特許請求の範囲第21項に記載の鼓形ウォー
    ムホイールのホブ切り方法。
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