JPH078533U - ジエツトエンジン用鳥類侵入防止具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジエツトエンジンの正面より侵入する大小の
鳥類を外部に排除して内部の侵入による故障等を未然に
防止する鳥類侵入防止具である。 【構成】 防止具本体（１）には、基部にジエツトエン
ジンの先端に装嵌する装着枠体（２）を設け、この装着
環体（２）の先方に間隔を設けて順次小径となる数個の
間隔円骨体（３）（３）を位置させる。この間隔円骨体
（３）（３）と該装着環体（２）との間に各々所定間隔
を設けて数条の枠桟（５）（５）（５）を架設し、先方
に向かつて円錐形に形成したことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、各種のジエツト航空機のジエツトエンジンの前方に装着し、飛行中 に侵入する各鳥類を外方に排除してジエツトエンジンの故障を未然に防止するジ エツトエンジン用鳥類侵入防止具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のジエツトエンジンに侵入する鳥類を防止する対策としては何等 実施されず、エンジン部分の前面に位置する空気侵入間隙より大小各種の鳥類が 侵入するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来においてはジエツトエンジンの前面に各種の鳥類が飛行してきた場合は、 何等この鳥類の侵入を防止できず、内部に侵入するため、しばしばエンジンを故 障させたり破損させるものである。 本考案は、この様な問題に鑑みてなされたものであり、その目的とする所は、 外観的にも優れ非常に簡単な作業で防止具本体を着脱自在に装着し、エンジン始 動中に大小各種の鳥類がジエツトエンジン前面に突き当たれば外方に弾き飛ばさ れてエンジントラブルを未然に防止できるようにした鳥類侵入防止具を提供する ものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために、防止具本体（１）は、全体を円錐形に 形成し、一方の基部にエンジン先端に嵌装する装着環体（２）を設け、その装着 環体（２）の先方に所定間隔を設けて、先方に向かつて順次小径とした数個の間 隔円骨体（３）を位置し、この間隔円骨体（３）（３）の間に大小の鳥類が侵入 できない所定間隔を設けた数条の枠桟（５）（５）を縦方向に架設して構成して なるものである。

【０００５】

【作用】

本考案の防止具本体は、ジエツトエンジンの前端縁に螺着して固定するか、又 は、前端縁枠等に一体的に装設すればよく、また、間隔円骨体の固定間隔は、小 鳥類でも侵入できない適宜の間隔に複数本の枠桟を装着すればよく、全体を円錐 形に形成して各種鳥類を内部に侵入させず、外部に弾き飛ばすものである。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図面について説明すると、図１に示す如く、ジエツト機（９ ）の翼片（１１）に装設しているジエツトエンジン（１０）の前面に装着固定す る防止具本体（１）は、軽量の各種金属又は合成樹脂等の構成材料を以て構成さ れる。該防止具本体（１）は、一方の基部にジエツトエンジン（１０）の前面に 嵌装固定する円形の装着環体（２）を形成する。該装着環体には、前方に所定間 隔を設けて数個の前方に向かつて小径となる間隔円骨体（３）（３）を設置して ある。 次に、該装着環体（２）と該間隔円骨体（３）と該間隔円骨体（３）との間に 架設する枠桟（５）（５）は、各鳥類が侵入しない所定間隔を設けて数本を順次 全体が円錐形になるように組立固定される。また、該枠桟（５）（５）には、外 周に被膜又は塗装（７）等を施すと共に、装着時の外方位置に風の流れを外方に 進行される凹弧部（６）（６）……を形成してある。符号（８）は、該装着環体 （２）に穿設したジエツトエンジン（１０）の前端に螺着するための取着螺子孔 である。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は上述の如く構成されているので、ジエツトエンジンの前方に飛行する 大小各種の鳥類は、防止具本体に当たつても外方に飛ばされ、エンジン内部に侵 入することがなく、鳥類の侵入による破損や故障等を未然に防止できる効果があ る。そして、該防止具本体の基部をジエツトエンジンの先端に嵌装する装着環体 は、ジエツトエンジンに強固に装着されると共に、全体を強靱化する効果がある 。また、該装着環体の先方に所定間隔を設けて順次小径とした数個の間隔円骨体 を装設してあるので、該装着環体を底部として先方に円錐形が確実に形成できる と共に、鳥類の外敵を外方に容易に弾き飛ばす効果がある。更に、装着環体及び 間隔円骨体に各々架設する所定間隔を設けた数条の枠桟によつては、全体を強固 な円錐形を形成し、且つ該枠桟の架設間隔で大小各種の鳥類の侵入を確実に防止 できると云う便利な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案をジエツト機のエンジンに装着した斜面
図である。

【図２】本考案の防止具本体の全体の斜面図である。

【図３】本考案の枠桟の一部欠除した斜面図である。

【図４】同じく本考案の防止具本体の正面図である。

【図５】同じく図２のＡ−Ａ線の縦断正面図である。

【符号の説明】

１ 防止具本体 ２ 装着環体 ３ 間隔円骨体 ５ 枠桟 ６ 凹弧部 ９ ジエツト機 １０ ジエツトエンジン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ジエツト機の本体又は翼片に装設される
   ジエツトエンジンの前方に位置するジエツトエンジン用
   鳥類侵入防止具において、前記防止具本体には、基部に
   該ジエツトエンジンの先端に嵌装する装着環体を有し、
   該装着環体の先方に所定間隔を設けて順次小径とした数
   個の間隔円骨体を形成し、該間隔円骨体には、数条の枠
   桟を所定間隔を設けて架設し、且つ全体を円錐形に形成
   した事を特徴とするジエツトエンジン用鳥類侵入防止
   具。