JPH0782789A - 滞水池の放流制御方法及び装置 - Google Patents

滞水池の放流制御方法及び装置

Info

Publication number
JPH0782789A
JPH0782789A JP26446293A JP26446293A JPH0782789A JP H0782789 A JPH0782789 A JP H0782789A JP 26446293 A JP26446293 A JP 26446293A JP 26446293 A JP26446293 A JP 26446293A JP H0782789 A JPH0782789 A JP H0782789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewage
discharge
pump
valve
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26446293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3104493B2 (ja
Inventor
Koichi Shimizu
公一 清水
Masahide Ichikawa
雅英 市川
Hiroyuki Goto
浩之 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP05264462A priority Critical patent/JP3104493B2/ja
Publication of JPH0782789A publication Critical patent/JPH0782789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3104493B2 publication Critical patent/JP3104493B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 二次処理施設に対する汚濁負荷を軽減し、且
つ操作員の負担をなくすことができる滞水池の放流制御
方法及び装置を提供することを目的とする。 【構成】 雨水を含む下水の流入ゲート11と、この下
水の流出用ポンプ13及び流出バルブ12を備えた滞水
池6内に簡易放流ポンプ14を設置して、この簡易放流
ポンプ14から導出された管路15を濁度計2及び放流
用のバルブ16を介して簡易放流口17に連接するとと
もに、該濁度計2を通過した下水を循環用のバルブ18
を介して滞水池6に戻す循環路を形成して、濁度計2の
測定値が放流許容値以下である時には、上記両バルブ1
6,18の開閉状態の制御により滞水池6内の上澄水を
簡易放流口17から放流するようにした滞水池の放流制
御方法及び装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合流式下水道における滞
水池の放流制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時の都市下水では、降雨時に多量の
泥,砂及び汚物を含む大量の水が下水処理場に流入して
くることがあり、特に合流式下水道の場合には、晴天時
に管渠内とか路面等に滞積した汚濁物が雨水の清掃力に
よって洗い流されて、流出開始直後には汚水と雨水とが
混合した非常に高濃度な下水が下水処理場に流入する。
【0003】このような場合に、ある一定量以上の下水
はポンプ場とか雨水吐き等から未処理のまま、或は沈砂
池を通して滅菌後に河川等の公共水域へ放流される。し
かしこのような簡易処理では、公共水域の水質汚濁が発
生するという問題がある。
【0004】そこで公共水域の水質汚濁を軽減するため
に、雨水の滞水池とか貯留管等の貯留施設を別途に建設
し、雨天時に発生する通常の二次処理施設の処理能力を
超える大量な雨水の一部をこれら滞水池及び貯留管に貯
留しておき、降雨が終了して雨水の流入量が減少してか
ら二次処理施設に返送して処理する方法も採用されてい
る。
【0005】従来これらの操作は、操作員の判断によっ
て雨水返送ポンプを適宜起動して行っていたが、操作が
煩瑣である上に夜間作業も多く、操作員の負担が大きい
という問題があった。
【0006】上記に対処して実開昭64−48192号
公報には、図4に示した滞水池制御装置例が開示されて
いる。即ち、着水井1と沈砂池3との間にゲート4を設
け、降雨時に急激に着水井1に流入する大量の雨水の一
部を雨水滞水池6に一時貯留するとともに、濁度計2を
用いて着水井1の濁度を測定し、この測定値をコントロ
ーラ8に入力する。該コントローラ8には、沈砂池3に
配備された水位計5の測定値が入力されていて、この水
位計5と前記濁度計2によって得られる信号に基づいて
ゲート4の開閉用モータと雨水滞水池とゲート4間に配
設された雨水返送ポンプ7の駆動が制御されるようにし
てある。
【0007】このような装置によれば、濁度計2の測定
値が所定値以下ではゲート4を開き、濁度計2の測定値
が所定値以上で且つ沈砂池3の水位がある値以上になる
と、ゲート4を閉めるというゲート開閉制御を行い、且
つゲート4が全開で沈砂池3の水位がある一定値を越え
ていなければ雨水滞水池6に貯留されている雨水の返送
が可能であると判断して、コントローラ8から雨水返送
ポンプ7に運転指令を発し、貯留されている雨水をゲー
ト4を介して沈砂池3に送り込んで処理するという制御
を実施することができる。従って雨水返送ポンプ7の運
転が自動的に行われ、操作員の負担を軽減するとともに
運転の効率化がはかれるという作用が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の滞水池の放流制御方法では、公共水域に対する
汚濁負荷を軽減する効果が不十分となる場合があり、且
つ二次処理施設の処理機能に悪影響を及ぼしてしまうと
いう課題があった。
【0009】即ち、降雨と次の降雨との間隔が短い時に
は、先の降雨による貯留水が雨水滞水池に残った状態で
新たな雨水が流入する場合があり、この時には高濃度な
雨水を河川等の公共水域へ直接放流せざるを得ず、汚濁
負荷軽減という初期の目的を十分に達成することができ
ない。
【0010】更に雨水滞水池の貯留水は、晴天時に処理
場へ返送されるが、汚水量と返送量とを足し合わせた量
が計画最大汚水量を越えてはならないため、該貯留水は
下水量の少ない夜間に返送される場合が多い。しかし返
送水は汚水と比較してBOD(生物化学的酸素要求量)
が高く、且つ水温が処理場と異なるという特徴があるた
め、汚水に比較して返送水が大量になると微生物に悪影
響を及ぼしてしまい、下水の処理能力が悪化することが
あるという問題点がある。
【0011】上記の問題点を解決するために、滞水池の
沈澱放流タイプの運転方法も検討されている。この運転
方法は滞水池における汚濁物質の沈澱降下を考慮して、
低濃度の上澄水を処理場へ返送せずに簡易放流する方法
である。
【0012】しかし滞水池には常時貯留水がある訳では
ないため、汚濁物質の濃度を計測器にて連続的に自動測
定することができず、操作員にとって上部貯留水を放流
する際に高濃度の上澄水を放流しているのではないかと
いう不安が生じる。一般に汚濁物質を測定する計測器
は、水がない場合には検出部の劣化が生じるため、常時
計測器を水中に設置する必要があり、従って上記のよう
な滞水池において連続的に使用することができない。
【0013】そこで本発明はこのような従来の滞水池の
放流制御方法を改良して、汚濁物質の濃度を自動測定し
て簡易放流を行うことにより、二次処理施設に対する汚
濁負荷を軽減するとともに操作員の負担をなくすことが
できる滞水池の放流制御方法及び装置を提供することを
目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、雨水を含む下水の流入ゲートと、この下
水の流出用ポンプ及び流出バルブを備えた滞水池におい
て、先ず請求項1により、上記滞水池内に簡易放流ポン
プを設置して、この簡易放流ポンプから導出された管路
を濁度計及び放流用のバルブを介して簡易放流口に連接
するとともに、該濁度計を通過した下水を循環用のバル
ブを介して滞水池に戻す循環路を形成して、濁度計の測
定値が放流許容値以下である時には、上記両バルブの開
閉状態の制御により滞水池内の上澄水を簡易放流口から
放流するようにした滞水池の放流制御方法を提供する。
【0015】請求項2により、前記滞水池の底部近傍に
濁度計と濃度計とを設置して、これら濁度計の検出した
濁度信号と濃度計の検出した濃度信号を制御部に入力
し、該制御部の出力信号によって前記簡易放流ポンプの
駆動と放流用のバルブの開閉状態を制御する方法にして
あり、請求項3により、上記滞水池内に簡易放流ポンプ
を設置して、簡易放流ポンプから導出された管路を濁度
計を介して簡易放流口に連接するとともに、該濁度計を
通過した下水を循環用のバルブを介して滞水池に戻す循
環路を形成し、上記滞水池内に濃度計を設置してこの濁
度計の検出した濁度信号と濃度計の検出した濃度信号を
制御部に入力して、該制御部の出力信号によって前記簡
易放流ポンプの駆動と放流用及び循環用のバルブの開閉
状態を制御する方法を提供する。
【0016】請求項4,5,6により、上記各方法を実
施するための装置の構成を提示してある。又、前記簡易
放流ポンプの吸込口に、滞水池内の水位が該簡易放流ポ
ンプの設置場所よりも低くなっても吸引可能なフロート
を設けてあり、更に前記濁度計は、水分が常時貯留され
ているとともに洗浄用のノズルと水分を流すためのドレ
ンゲートとが配備された部屋の中に設置してある。
【0017】
【作用】かかる請求項1記載の滞水池の放流制御方法に
よれば、通常の降雨直後における雨水の清掃作用に基づ
く汚水と雨水とが混合した高濃度な下水が流入ゲートか
ら滞水池に流入して一時貯留され、滞水池が満水になっ
た場合には流入ゲートを閉じて流出バルブを開くことに
より下水が二次処理場へ返送される。滞水池の貯留水位
が流出用ポンプの停止水位になった時には、該流出用ポ
ンプの駆動を停止して流出バルブを閉じる。
【0018】次に雨水を含む大量の下水が流入ゲートを
通って滞水池に流入した時には、降雨終了後に各バルブ
の開閉制御によって滞水池内の上澄液を流入ゲートを介
して循環させ、循環中に濁度計により循環水の濁度を連
続的に測定して、この測定値が予め設定された放流許容
値以下になった時には、バルブ制御により滞水池内の上
澄水を簡易放流口から放流するとともに、簡易放流開始
後の上澄液の循環中に濁度計の指示値が放流許容値以下
にならない場合には、簡易放流ポンプの駆動を停止して
簡易放流は行わない。
【0019】請求項2,3記載の放流制御方法によれ
ば、降雨終了後に濁度計及び濃度計によって流入した下
水の濁度と濃度とを連続的に測定し、この濁度と濃度の
何れもが放流許容値以下である場合には、制御部から簡
易放流ポンプを駆動するとともに放流用のバルブを解放
する出力信号が発せられ、滞水池内の上澄液が簡易放流
口から放流されるとともに、簡易放流ポンプの始動後に
濁度計の指示値と濃度計の指示値の何れか一方が放流許
容値以上になった時には、直ちに制御部から簡易放流ポ
ンプの駆動を停止する信号が発せられる。
【0020】上記簡易放流ポンプの吸込口にフロートを
設けたことにより、該簡易放流ポンプの始動及び停止時
における貯留水位による影響を最小限にとどめることが
できる。又、前記濁度計を水分が常時貯留され、洗浄用
のノズルと水分を流すためのドレンゲートとが配備され
た部屋の中に設置したことにより、汚濁物質の濃度を連
続的に自動測定することが可能となる。
【0021】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明にかかる滞水池
の放流制御方法及び装置の具体的な実施例を説明する。
図1は本発明の第1実施例を示す全体的な概要図であ
り、滞水池6及び該滞水池6に付設された各種機器及び
設備を概略的に示してある。即ち、図中の11は雨天時
に雨水を含む下水10の一部を滞水池6に流入させる流
入ゲート、12は流出バルブ、13は流出用ポンプであ
る。
【0022】上記滞水池6内には簡易放流ポンプ14が
設置されており、この簡易放流ポンプ14から導出され
た管路15は、計測器としての濁度計2とバルブ16を
介して簡易放流口17に連接されている。更に濁度計2
とバルブ16間に位置する管路15と前記下水10の流
入通路,即ちゲート11の前段間に循環用のバルブ18
が配備されている。19は滞水池6の底壁近傍に配置さ
れた水位計、20はフラッシュ水槽であり、滞水池6と
フラッシュ水槽20とは仕切板21で区切られ、該仕切
板21の下部にフラッシュゲート22が配備されてい
る。
【0023】この簡易放流ポンプ14の吸込口にはフロ
ートが設けられていて、貯留されている水位が簡易放流
ポンプ14の設置場所よりも低くなっても運転可能であ
るようにしてある。
【0024】上記計測器としての濁度計2は、水分が常
時貯留された部屋の中に設置されており、且つ部屋には
洗浄用のノズルと、貯留された水分を流すためのドレン
ゲートとが配備されていて、必要時には排水と洗浄が行
える構成となっている。
【0025】かかる第1実施例の具体的な運転方法を以
下に説明する。先ず一般的な運転方法を述べると、通常
の降雨時には、雨水の清掃作用に基づいて降雨直後の汚
水と雨水とが混合した高濃度な下水10が流入ゲート1
1を通って滞水池6に流入して一時貯留される。この滞
水池6が満水になった場合には流入ゲート11を「閉」
にする。そして降雨終了後に流出バルブ12を「開」と
してから流出用ポンプ13を起動して、滞水池6内の比
較的高濃度な貯留水を図外の二次処理場へ返送する。
【0026】一方、水位計19の測定によって滞水池6
の貯留水位がフラッシュゲート22の開水位にまで低下
した時には該フラッシュゲート22を解放し、滞水池6
の下部に沈降した汚泥を洗い流す。又、滞水池6の貯留
水位が流出用ポンプ13の停止水位になった時には、該
流出用ポンプ13の駆動を停止して流出バルブ12を
「閉」とする。
【0027】次に本第1実施例の特徴的な構成である簡
易放流ポンプ14を利用した滞水池6の簡易放流方法を
説明する。即ち前記したように雨水を含む大量の下水1
0が流入ゲート11を通って滞水池6に流入した時に
は、降雨終了後に簡易放流用のバルブ16を「閉」にす
るとともに循環用のバルブ18を「開」として、簡易放
流ポンプ14を始動する。すると滞水池6内の上澄液が
バルブ16,18及び流入ゲート11を通って循環す
る。この循環中に濁度計2により循環水の濁度を連続的
に測定して、この測定値が予め設定された放流許容値以
下になった時には、バルブ16を「開」、バルブ18を
「閉」にして滞水池6内の上澄水を簡易放流口17から
放流する。
【0028】又、簡易放流ポンプ14の始動後の一定時
間、例えば5分以上経過しても濁度計2の指示値が放流
許容値以下にならない場合には、この簡易放流ポンプ1
4の駆動を停止して簡易放流は行わない。そしてバルブ
18を「開」、バルブ16を「閉」としたままで簡易放
流ポンプ14の駆動を停止する。簡易放流ポンプ14の
停止後は、先に述べた一般的な運転方法に沿って高濃度
の汚濁物質を処理場へ返送する。
【0029】従って本実施例では、滞水池6内で汚泥と
沈降分離した上澄水を汚濁物質を測定する計測器である
濁度計2の測定値に基づいて簡易放流させることが特徴
となっている。
【0030】この簡易放流ポンプ14の吸込口にフロー
トを設けたことにより、該簡易放流ポンプ14の始動及
び停止時における貯留水位による影響を最小限にとどめ
ることができる。
【0031】図2は本発明の第2実施例を示す全体的な
概要図であり、この第2実施例では、滞水池6に前記簡
易放流ポンプ14が設置されているとともに、該滞水池
6の底部近傍に、汚濁計2と水中の浮遊物資による汚れ
の度合を測定するための濃度計25とが設置されてい
る。そして濁度計2の検出した濁度信号2aと濃度計2
5の検出した濃度信号25aとが制御部26に入力され
ており、この制御部26の出力信号26aによって簡易
放流ポンプ14の駆動状態が制御されるとともにバルブ
16の開閉が制御される構成となっている。尚、その他
の各種機器等で前記第1実施例と同一の構成部分には同
一の符号を付して表示してある。
【0032】かかる第2実施例によれば、通常の降雨時
に雨水の清掃作用に基づいて降雨直後の汚水と雨水とが
混合した高濃度な下水10が流入ゲート11を通って滞
水池6に流入して一時貯留され、滞水池6が満水になっ
た場合には、流入ゲート11を「閉」にし、降雨終了後
に流出バルブ12を「開」としてから流出用ポンプ13
を起動して、滞水池6内の比較的高濃度な貯留水を図外
の二次処理場へ返送することは第1実施例と同様であ
る。
【0033】又、雨水を含む大量の下水10が流入ゲー
ト11を通って滞水池6に流入した場合には、降雨終了
後に濁度計2及び濃度計25によって流入した下水10
の濁度と濃度とを連続的に測定し、この濁度と濃度の何
れもが放流許容値以下である場合には、濁度信号2aと
濃度信号25aを受けて制御部26から簡易放流ポンプ
14を駆動する出力信号26aが発せられ、且つバルブ
16が「開」となって簡易放流ポンプ14の駆動が開始
され、滞水池6内の上澄液が管路15から該バルブ16
を経由して簡易放流口17から放流される。
【0034】上記簡易放流ポンプ14の始動後に、濁度
計2の指示値と濃度計25の指示値の何れか一方が放流
許容値以上になった時には、直ちに制御部26から簡易
放流ポンプ14の駆動を停止する信号が発せられて、該
簡易放流ポンプ14の駆動を停止するとともにバルブ1
6を「閉」として簡易放流口17からの簡易放流は行わ
ない。簡易放流ポンプ14の停止後は、先に述べたよう
に流出用ポンプ13の駆動に伴って高濃度の汚濁物質を
処理場へ返送する。
【0035】従って本第2実施例では、滞水池6内で底
部近傍に設置した濁度計2と濃度計25の測定値に基づ
いて簡易放流させることが特徴となっている。
【0036】図3は本発明の第3実施例を示す全体的な
概要図であり、滞水池6及び該滞水池6に付設された循
環機構に関する基本的な構成は上記第1実施例とほぼ同
一であり、同一の符号を付して表示してある。
【0037】この第3実施例では、滞水池6に簡易放流
ポンプ14と、該滞水池の上澄液の濁度を測定する濁度
計2が設置されているとともに、滞水池6内には水中の
浮遊物資による汚れの度合を測定するための濃度計25
が設置されている。
【0038】そして濁度計2の検出した濁度信号2a
と、濃度計25の検出した濃度信号25aが制御部26
に入力されており、この制御部26の出力信号26aに
よって簡易放流ポンプ14の駆動状態が制御されるとと
もにバルブ16とバルブ18の開閉が制御される構成と
なっている。
【0039】かかる第3実施例によれば、通常の降雨時
に雨水の清掃作用に基づいて降雨直後の汚水と雨水とが
混合した高濃度な下水10が流入ゲート11を通って滞
水池6に流入して一時貯留されるが、滞水池6が満水に
なった場合には、流入ゲート11を「閉」にし、降雨終
了後に流出バルブ12を「開」としてから流出用ポンプ
13を起動して、滞水池6内の比較的高濃度な貯留水を
図外の二次処理場へ返送することは第1,第2実施例と
同様であり、雨水を含む大量の下水10が流入ゲート1
1を通って滞水池6に流入した時には、降雨終了後に簡
易放流用のバルブ16を「閉」にするとともに循環用の
バルブ18を「開」として、簡易放流ポンプ14を始動
する。すると滞水池6内の上澄液がバルブ16,18及
び流入ゲート11を通って循環する。
【0040】この循環中に濁度計2によって循環水の濁
度が連続的に測定されるとともに濃度計25により滞水
池内の浮遊物質の濃度が連続的に測定され、この濁度と
濃度の何れもが放流許容値以下になった時には、バルブ
16を「開」、バルブ18を「閉」にして滞水池6内の
上澄水を簡易放流口17から放流する。
【0041】又、簡易放流ポンプ14の始動後一定時間
経過した際に、濁度計2の指示値と濃度計25の指示値
の何れか一方が放流許容値以上になった時には、直ちに
制御部26から簡易放流ポンプ14の駆動を停止する信
号が発せられ、簡易放流口17からの簡易放流は行わな
い。簡易放流ポンプ14の停止後は、先に述べたように
流出用ポンプ13の駆動に伴って高濃度の汚濁物質を処
理場へ返送する。
【0042】従って本第3実施例では、滞水池6内で汚
泥と沈降分離した循環水を濁度計2で測定し、且つ水中
の浮遊物資による汚れの度合を濃度計25で測定しなが
らバルブ16,18の開閉と簡易放流ポンプ14の駆動
を制御することが特徴となっている。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる滞水池の放流制御方法及び装置によれば、通常の降
雨直後における雨水の清掃作用に基づく汚水と雨水とが
混合した高濃度な下水は滞水池に一時貯留され、比較的
高濃度な貯留水が二次処理場へ返送されるとともに、雨
水を含む大量の下水が流入ゲートを通って滞水池に流入
した時には、降雨終了後に簡易放流ポンプにより貯留水
の循環を開始すると同時に濁度計及び濃度計によりこの
濁度と濃度を連続的に測定し、測定値が予め設定された
放流許容値以下である時には、バルブの切替操作によっ
て滞水池内の上澄水を簡易放流口から放流することがで
きる。
【0044】従って高濃度な下水を河川等の公共水域へ
直接放流することがなくなり、放流水域への汚濁負荷軽
減効果を高めることができるとともに二次処理施設への
返送水に起因する微生物への悪影響をなくして、この二
次処理施設における下水の処理能力を良好に維持するこ
とができる。又、1回の降雨から次降雨に対しても高濃
度な下水を貯留することが出来て、貯留施設としての機
能を発揮することができる。
【0045】更に汚濁物質を測定する濁度計を連続的に
測定できるようにしたため、計測値に基づいて簡易放流
すべきか否かを判断することができて、操作員の負担が
軽減されるという効果が得られる。又、簡易放流ポンプ
の吸込口にフロートを設けたことにより、水面のレベル
に関係なく放流許容値以下の貯留水は全て簡易放流する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる滞水池の放流制御方法及び装置
の第1実施例を示す概要図。
【図2】本発明にかかる滞水池の放流制御方法及び装置
の第2実施例を示す概要図。
【図3】本発明にかかる滞水池の放流制御方法及び装置
の第3実施例を示す概要図。
【図4】従来の滞水池の放流制御の一例を示す概要図。
【符号の説明】
2…濁度計 11…流入ゲート 12…流出バルブ 13…流出用ポンプ 15…管路 16…(簡易放流用の)バルブ 18…(循環用の)バルブ 19…水位計 20…フラッシュ水槽 22…フラッシュゲート 25…濃度計 26…制御部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨水を含む下水の流入ゲートと、この下
    水の流出用ポンプ及び流出バルブを備えた滞水池におい
    て、 上記滞水池内に簡易放流ポンプを設置して、この簡易放
    流ポンプから導出された管路を濁度計及び放流用のバル
    ブを介して簡易放流口に連接するとともに、該濁度計を
    通過した下水を循環用のバルブを介して滞水池に戻す循
    環路を形成して、濁度計の測定値が放流許容値以下であ
    る時には、上記両バルブの開閉状態の制御により滞水池
    内の上澄水を簡易放流口から放流するようにしたことを
    特徴とする滞水池の放流制御方法。
  2. 【請求項2】 雨水を含む下水の流入ゲートと、この下
    水の流出用ポンプ及び流出バルブを備えた滞水池におい
    て、 上記滞水池内に簡易放流ポンプを設置して、この簡易放
    流ポンプから導出された管路を放流用のバルブを介して
    簡易放流口に連接する一方、滞水池の底部近傍に濁度計
    と濃度計とを設置して、これら濁度計の検出した濁度信
    号と濃度計の検出した濃度信号を制御部に入力するとと
    もに、該制御部の出力信号によって前記簡易放流ポンプ
    の駆動と放流用のバルブの開閉状態を制御することを特
    徴とする滞水池の放流制御方法。
  3. 【請求項3】 雨水を含む下水の流入ゲートと、この下
    水の流出用ポンプ及び流出バルブを備えた滞水池におい
    て、 上記滞水池内に簡易放流ポンプを設置して、この簡易放
    流ポンプから導出された管路を濁度計及び放流用のバル
    ブを介して簡易放流口に連接するとともに、該濁度計を
    通過した下水を循環用のバルブを介して滞水池に戻す循
    環路を形成する一方、上記滞水池内に濃度計を設置し、
    前記濁度計の検出した濁度信号と濃度計の検出した濃度
    信号を制御部に入力するとともに、該制御部の出力信号
    によって前記簡易放流ポンプの駆動と放流用及び循環用
    のバルブの開閉状態を制御することを特徴とする滞水池
    の放流制御方法。
  4. 【請求項4】 雨水を含む下水の流入ゲートと、この下
    水の流出用ポンプ及び流出バルブを備えた滞水池におい
    て、 上記滞水池内に設置された簡易放流ポンプと、この簡易
    放流ポンプと簡易放流口を連接する管路の中途部に配備
    された濁度計及び放流用のバルブと、濁度計を通過した
    下水を滞水池に戻す循環用のバルブとを具備して成り、
    濁度計の測定値が放流許容値以下である時に、上記両バ
    ルブの開閉状態を制御して滞水池内の上澄水を簡易放流
    口から放流することを特徴とする滞水池の放流制御装
    置。
  5. 【請求項5】 雨水を含む下水の流入ゲートと、この下
    水の流出用ポンプ及び流出バルブを備えた滞水池におい
    て、 上記滞水池内に設置された簡易放流ポンプと、この簡易
    放流ポンプと簡易放流口を連接する管路の中途部に配備
    された放流用のバルブと、滞水池の底部近傍に設置した
    濁度計及び濃度計と、これら濁度計の検出した濁度信号
    と濃度計の検出した濃度信号が入力される制御部を具備
    して成り、該制御部の出力信号によって前記簡易放流ポ
    ンプの駆動と放流用のバルブの開閉状態を制御すること
    を特徴とする滞水池の放流制御装置。
  6. 【請求項6】 雨水を含む下水の流入ゲートと、この下
    水の流出用ポンプ及び流出バルブを備えた滞水池におい
    て、 上記滞水池内に設置された簡易放流ポンプと、この簡易
    放流ポンプと簡易放流口を連接する管路の中途部に配備
    された濁度計及び放流用のバルブと、濁度計を通過した
    下水を滞水池に戻す循環用のバルブと、滞水池内に設置
    した濃度計と、前記濁度計の検出した濁度信号と濃度計
    の検出した濃度信号が入力される制御部を具備して成
    り、該制御部の出力信号によって前記簡易放流ポンプの
    駆動と放流及び循環用のバルブの開閉状態を制御するこ
    とを特徴とする滞水池の放流制御装置。
  7. 【請求項7】 前記簡易放流ポンプの吸込口に、滞水池
    内の水位が該簡易放流ポンプの設置場所よりも低くなっ
    ても吸引可能なフロートを設けた請求項4,5,6記載
    の滞水池の放流制御装置。
  8. 【請求項8】 前記濁度計は、水分が常時貯留されてい
    るとともに洗浄用のノズルと水分を流すためのドレンゲ
    ートとが配備された部屋の中に設置された請求項4,
    5,6記載の滞水池の放流制御装置。
JP05264462A 1993-07-23 1993-10-22 滞水池の放流制御方法及び装置 Expired - Fee Related JP3104493B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05264462A JP3104493B2 (ja) 1993-07-23 1993-10-22 滞水池の放流制御方法及び装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18178393 1993-07-23
JP5-181783 1993-07-23
JP05264462A JP3104493B2 (ja) 1993-07-23 1993-10-22 滞水池の放流制御方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0782789A true JPH0782789A (ja) 1995-03-28
JP3104493B2 JP3104493B2 (ja) 2000-10-30

Family

ID=26500816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05264462A Expired - Fee Related JP3104493B2 (ja) 1993-07-23 1993-10-22 滞水池の放流制御方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3104493B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100781302B1 (ko) * 2006-07-25 2007-11-30 이정삼 초기우수 저류 및 오수관로 자동배출장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100781302B1 (ko) * 2006-07-25 2007-11-30 이정삼 초기우수 저류 및 오수관로 자동배출장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3104493B2 (ja) 2000-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105544697B (zh) 基于合流制管网的区域分片雨水分流、调蓄及处理系统
CN105625545B (zh) 一种基于分流制管网的区域分片雨水处理系统
CN105714913B (zh) 一种基于分流制管网的区域分片雨水分流处理系统
CN106395938A (zh) 一种老城区雨污水处理工艺及系统
CN205475657U (zh) 一种合流制初雨调蓄处理系统
CN111287296A (zh) 一种用于雨水调蓄池智慧化运行的方法及装置
CN114457890B (zh) 一种市政排水雨污分流处理装置
CN105625555A (zh) 一种合流制的雨水分流、调蓄及处理系统
CN114045915B (zh) 一种对管网中雨污水沉积物具有冲洗功能的截流系统
HU227187B1 (en) Method for biological effluent treatment
CN113187079A (zh) 新型高精度一体化智慧截流提升井
CN104975649A (zh) 分流制初期雨水调蓄池
CN205636892U (zh) 基于混流制管网的区域分片雨水分流、调蓄及处理系统
JP3104493B2 (ja) 滞水池の放流制御方法及び装置
CN208363234U (zh) 一种浮筒闸板控制截流管道流量的溢流井
CN105649142B (zh) 基于混流制管网的区域分片雨水分流、调蓄及处理系统
CN205475585U (zh) 一种分流制的雨水分流、调蓄及处理系统
CN105714912B (zh) 一种分流制的雨水分流、调蓄及处理系统
CN204983119U (zh) 分流制初期雨水调蓄池
CN212104425U (zh) 适用合流制截流式污水管网的调蓄系统
CN208933059U (zh) 用于污水生化处理池的多功能滗水器
CN207582617U (zh) 一种带有初雨调蓄池和在线处理调蓄池的排水系统
JPH07207714A (ja) 雨水貯留槽への雨水導入方法及びその装置
CN205444423U (zh) 一种合流制的雨水分流、调蓄及处理系统
KR101644966B1 (ko) 다기능 생태저류 및 처리 시스템의 제어 시스템과 그 방법

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080901

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080901

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130901

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees