JPH078255A - タバコ用フィルタ - Google Patents
タバコ用フィルタInfo
- Publication number
- JPH078255A JPH078255A JP17466493A JP17466493A JPH078255A JP H078255 A JPH078255 A JP H078255A JP 17466493 A JP17466493 A JP 17466493A JP 17466493 A JP17466493 A JP 17466493A JP H078255 A JPH078255 A JP H078255A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- tobacco
- plastic
- plastics
- degradable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
- Cigarettes, Filters, And Manufacturing Of Filters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来のタバコの味を変えずに、自然界に一般
的に存在する微生物や日光中の紫外線によって、分解さ
れ得るタバコ用フィルタを得ることを目的とする。 【構成】 タバコのフィルタの役割は、タバコの葉の燃
焼の際に出るニコチン、タール等の有害物質を少なくす
ることにある。このフィルタ部繊維に生分解性プラスチ
ックまたは光分解性プラスチック等の自然分解性プラス
チックを用いる事により、従来のタバコ用フィルタと同
様のフィルタ特性をもち、従来のタバコの味を変えず自
然界で分解されるタバコ用フィルタを得る。
的に存在する微生物や日光中の紫外線によって、分解さ
れ得るタバコ用フィルタを得ることを目的とする。 【構成】 タバコのフィルタの役割は、タバコの葉の燃
焼の際に出るニコチン、タール等の有害物質を少なくす
ることにある。このフィルタ部繊維に生分解性プラスチ
ックまたは光分解性プラスチック等の自然分解性プラス
チックを用いる事により、従来のタバコ用フィルタと同
様のフィルタ特性をもち、従来のタバコの味を変えず自
然界で分解されるタバコ用フィルタを得る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、タバコ用のフィルタに
関する。
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来タバコは、フィルタ付きのものが大
半を占めている。日本で一般的なタバコは、その外側に
紙を巻いてある紙まきタバコで、巻紙で植物のタバコの
葉を刻んだものを包み込んだ燃焼部と、タバコの葉の燃
焼の際に出るニコチン、タール等の有害物質を吸着して
減少させるフィルタとからなっている。従来のフィルタ
は、繊維状のプラスチックを用いた物がほとんどであ
る。プラスチックを用いていないタバコ用フィルタの例
としては、特開昭５９−１０６２８４号に植物繊維を用
いたものが、特開昭６２−１７１６６４号に綿状ないし
ウ−ル状に加工した菌しん類の加工体を用いたものが提
案されている。
半を占めている。日本で一般的なタバコは、その外側に
紙を巻いてある紙まきタバコで、巻紙で植物のタバコの
葉を刻んだものを包み込んだ燃焼部と、タバコの葉の燃
焼の際に出るニコチン、タール等の有害物質を吸着して
減少させるフィルタとからなっている。従来のフィルタ
は、繊維状のプラスチックを用いた物がほとんどであ
る。プラスチックを用いていないタバコ用フィルタの例
としては、特開昭５９−１０６２８４号に植物繊維を用
いたものが、特開昭６２−１７１６６４号に綿状ないし
ウ−ル状に加工した菌しん類の加工体を用いたものが提
案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来、タバコにはその
煙の有害性のみならず、吸殻によるゴミ問題がある。捨
てられた吸殻は、美感を害しまた不衛生であるばかりで
なく、吸い殻が海に流れ魚等が食べてしまうという問題
もある。外側の巻紙及びタバコの葉自体は元来植物から
作られたものであり、長期間には自然界微生物等によ
り、分解され腐っていく。しかし、タバコのフィルタ部
は長期間自然にはきわめて分解されにくい。自然分解と
いうことでは、上記自然繊維を用いたタバコフィルタを
用いれば良いが、現在のタバコフィルタというのは、そ
のほとんどが合成プラスチックでできているため、上記
の自然繊維フィルタを用いた場合は、フィルタの煙吸収
特性の違いにより、タバコの味は全く違うものになって
しまう。
煙の有害性のみならず、吸殻によるゴミ問題がある。捨
てられた吸殻は、美感を害しまた不衛生であるばかりで
なく、吸い殻が海に流れ魚等が食べてしまうという問題
もある。外側の巻紙及びタバコの葉自体は元来植物から
作られたものであり、長期間には自然界微生物等によ
り、分解され腐っていく。しかし、タバコのフィルタ部
は長期間自然にはきわめて分解されにくい。自然分解と
いうことでは、上記自然繊維を用いたタバコフィルタを
用いれば良いが、現在のタバコフィルタというのは、そ
のほとんどが合成プラスチックでできているため、上記
の自然繊維フィルタを用いた場合は、フィルタの煙吸収
特性の違いにより、タバコの味は全く違うものになって
しまう。
【０００４】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、従来のタバコの味を変えずに、自然
界に一般的に存在する微生物や日光中の紫外線によっ
て、分解され得るタバコ用フィルタを得ることを目的と
する。
になされたもので、従来のタバコの味を変えずに、自然
界に一般的に存在する微生物や日光中の紫外線によっ
て、分解され得るタバコ用フィルタを得ることを目的と
する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるタバコ用
フィルタは、フィルタ部繊維に生分解性プラスチックま
たは光分解性プラスチックを用いる、というものであ
る。
フィルタは、フィルタ部繊維に生分解性プラスチックま
たは光分解性プラスチックを用いる、というものであ
る。
【０００６】
【作用】本発明タバコ用フィルタは、生分解性プラスチ
ックまたは光分解性プラスチックの繊維を用いるので、
吸い殻が自然界に捨てられた場合、従来ほとんど分解さ
れなかったフィルタが微生物や日光中の紫外線によって
分解され、自然環境を破壊することがない。また、生分
解性プラスチックまたは光分解性プラスチックの繊維
は、煙吸収特性を従来のプラスチック繊維とほぼ同一と
することができるので、タバコの味が変わらない。
ックまたは光分解性プラスチックの繊維を用いるので、
吸い殻が自然界に捨てられた場合、従来ほとんど分解さ
れなかったフィルタが微生物や日光中の紫外線によって
分解され、自然環境を破壊することがない。また、生分
解性プラスチックまたは光分解性プラスチックの繊維
は、煙吸収特性を従来のプラスチック繊維とほぼ同一と
することができるので、タバコの味が変わらない。
【０００７】
【実施例】自然界で分解するプラスチックには、大きく
分けて生分解性プラスチックと光分解性プラスチックと
がある。本発明においては、現在公知の種々の生分解性
プラスチック、光分解性プラスチックが利用できること
はもちろん、将来開発されるこれらプラスチックが利用
されることもありうる。
分けて生分解性プラスチックと光分解性プラスチックと
がある。本発明においては、現在公知の種々の生分解性
プラスチック、光分解性プラスチックが利用できること
はもちろん、将来開発されるこれらプラスチックが利用
されることもありうる。
【０００８】生分解性プラスチックの例としては、サト
ウキビなどの農産物を原料に発酵させて作るものや、ト
ウモロコシのタンパク質を用いた物がある。これは、地
中の微生物によって分解される物で、空気中では分解さ
れない。土の中に埋めると土壌菌が食べて、水と炭酸ガ
スになる。リサイクルも可能であるが、燃やしても高温
にならず、すすが出ない。現時点では価格が問題となる
が、大量生産できれば実用的な値段になる。サトウキビ
などの農作物を発酵させて作るものは、プラスチックと
しての特性も従来の石油から作ったプラスチックと変わ
らず、様々な形で利用でき、すでにシャンプーやリンス
の容器に採用されているほか、文房具や買物かご、容器
などへの利用が計画されている。トウモロコシのタンパ
ク質を用いた物は、スーパーマーケット等で用いられる
ポリプロピレン袋の代用品として実用になっている。こ
れとは別に、でんぷんから作るプラスチックもある。ほ
とんどでんぷんから作られるため、これも自然に分解す
るのが特徴である。大量生産可能で、トレイやコップ、
卵ケースに利用できる。現在では乾燥したものや、水分
の少ないものに限って使用されているが、防水コーティ
ングの技術も進んで来ている。
ウキビなどの農産物を原料に発酵させて作るものや、ト
ウモロコシのタンパク質を用いた物がある。これは、地
中の微生物によって分解される物で、空気中では分解さ
れない。土の中に埋めると土壌菌が食べて、水と炭酸ガ
スになる。リサイクルも可能であるが、燃やしても高温
にならず、すすが出ない。現時点では価格が問題となる
が、大量生産できれば実用的な値段になる。サトウキビ
などの農作物を発酵させて作るものは、プラスチックと
しての特性も従来の石油から作ったプラスチックと変わ
らず、様々な形で利用でき、すでにシャンプーやリンス
の容器に採用されているほか、文房具や買物かご、容器
などへの利用が計画されている。トウモロコシのタンパ
ク質を用いた物は、スーパーマーケット等で用いられる
ポリプロピレン袋の代用品として実用になっている。こ
れとは別に、でんぷんから作るプラスチックもある。ほ
とんどでんぷんから作られるため、これも自然に分解す
るのが特徴である。大量生産可能で、トレイやコップ、
卵ケースに利用できる。現在では乾燥したものや、水分
の少ないものに限って使用されているが、防水コーティ
ングの技術も進んで来ている。
【０００９】「生分解性」とは別に日光の中の紫外線で
分解する「光分解性プラスチック」があり、農業用など
も含めて長く研究が進んでいる。もともとプラスチック
には紫外線によってぼろぼろになる性質があり、これを
防ぐための添加剤を加える等している。これを逆に紫外
線によって分解しやすくしたものが「光分解性プラスチ
ック」である。これはゴミ用の袋などとして実用化さ
れ、国内でも販売されているほか、スーパーでも買い物
袋に「光分解性プラスチック」を採用しているところが
増えている。しかし、土に埋めた場合は、光が当たらず
分解しないことや、完全に分解するのではなく組織が崩
壊するだけであることなども指摘されている。
分解する「光分解性プラスチック」があり、農業用など
も含めて長く研究が進んでいる。もともとプラスチック
には紫外線によってぼろぼろになる性質があり、これを
防ぐための添加剤を加える等している。これを逆に紫外
線によって分解しやすくしたものが「光分解性プラスチ
ック」である。これはゴミ用の袋などとして実用化さ
れ、国内でも販売されているほか、スーパーでも買い物
袋に「光分解性プラスチック」を採用しているところが
増えている。しかし、土に埋めた場合は、光が当たらず
分解しないことや、完全に分解するのではなく組織が崩
壊するだけであることなども指摘されている。
【００１０】従来のタバコ用フィルタと同様の製法を用
いて、上記のサトウキビ製プラスチック、トウモロコシ
製プラスチック、でんぷん製プラスチック、光分解性プ
ラスチック等の自然分解性プラスチックを繊維状にする
事により、従来のタバコ用フィルタと同様のフィルタ特
性をもち、自然界で分解されるタバコ用フィルタを得る
ことができる。
いて、上記のサトウキビ製プラスチック、トウモロコシ
製プラスチック、でんぷん製プラスチック、光分解性プ
ラスチック等の自然分解性プラスチックを繊維状にする
事により、従来のタバコ用フィルタと同様のフィルタ特
性をもち、自然界で分解されるタバコ用フィルタを得る
ことができる。
【００１１】
【発明の効果】本発明は、タバコにおいて自然に分解さ
れなかったフィルタ部を、自然分解性プラスチックの繊
維を用いることによって、自然分解を可能とし、吸殻に
よる不衛生やゴミ公害等の社会問題を低減するものであ
る。しかも、煙吸収特性を従来のプラスチック繊維とほ
ぼ同一とすることができるので、従来のタバコの味をほ
とんど変えずに行うことができる。
れなかったフィルタ部を、自然分解性プラスチックの繊
維を用いることによって、自然分解を可能とし、吸殻に
よる不衛生やゴミ公害等の社会問題を低減するものであ
る。しかも、煙吸収特性を従来のプラスチック繊維とほ
ぼ同一とすることができるので、従来のタバコの味をほ
とんど変えずに行うことができる。
Claims (2)
- 【請求項１】 タバコ用フィルタにおいて、フィルタ部
繊維に生分解性プラスチックを用いたタバコ用フィルタ - 【請求項２】 タバコ用フィルタにおいて、フィルタ部
繊維に光分解性プラスチックを用いたタバコ用フィルタ
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17466493A JPH078255A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | タバコ用フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17466493A JPH078255A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | タバコ用フィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH078255A true JPH078255A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15982543
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17466493A Pending JPH078255A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | タバコ用フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH078255A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104629783A (zh) * | 2014-12-30 | 2015-05-20 | 蚌埠卷烟材料厂 | 一种碳化玉米颗粒的制备方法及碳化玉米颗粒制成的滤嘴棒 |
| CN110075930A (zh) * | 2019-05-10 | 2019-08-02 | 华东师范大学 | 一种具有光响应开关、自指示性的光催化体系及制备方法和应用 |
-
1993
- 1993-06-23 JP JP17466493A patent/JPH078255A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104629783A (zh) * | 2014-12-30 | 2015-05-20 | 蚌埠卷烟材料厂 | 一种碳化玉米颗粒的制备方法及碳化玉米颗粒制成的滤嘴棒 |
| CN110075930A (zh) * | 2019-05-10 | 2019-08-02 | 华东师范大学 | 一种具有光响应开关、自指示性的光催化体系及制备方法和应用 |
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