JPH078150A - 鳥類などの生物避け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、果樹園芸用の鳥などの動物を追い払
う為の装置で、天敵となる長細い動物を連想させて誤認
させるための鳥類などの生物避け装置に関するものであ
る。 【構成】本発明は、成形体を様々な長細い生物形状にし
て、最低でも鳥類などが形状的な面で蛇などの天敵生物
とパタ−ン認識的に誤認させる構造として、該成形体を
吊るしたり引っかけたり縛るなどして該成形体の全体叉
は一部分を空中へ浮かべる構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、果樹園芸用の鳥などの
動物を追い払う為の装置で、天敵となる長細い動物を連
想させて誤認させるための鳥類などの生物避け装置に関
するものである。

【０００２】

【従 来 技 術】従来、果樹栽培にとって果実を食べ
る野鳥被害を防止する手段として、「鳥追い払い避け用
品」が数多く販売されている現状がある。 これを大別
すると、一つが爆音や騒音などの音で鳥を聴感覚面から
脅かそうとする方式。二つ目が大きな目玉のバル−ンや
鷲などの天敵鳥類の姿を似せた模型などで鳥を視覚面か
ら脅かす方式。三つ目が最近注目されてきた磁石などを
用いて鳥の備える地磁気感覚を狂わせることで脅かす方
式などのものが主流を占めている。

【０００３】これらの方式に対する評価は大別すると、
聴覚的に脅かす方式は爆音・騒音などでは住民環境の点
から問題が多いし、地磁気感覚を狂わせて脅す方式は磁
石の持つ磁力が例えば５０センチや１メ−トル以上離れ
た鳥が本当に驚くかという点では甚だ疑問が残る。 し
たがって以上の方式の製品は基本的には視覚的に脅かす
方式を併用しているものがほとんどで、先ずこれらの
「鳥追い払い避け用品」は視覚的に鳥が驚いてくれる為
の外見を備えることが前提となっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする問題点】そこで視覚的に鳥を
脅かす為に、様々な外見の商品が存在する。例えば大き
な目玉を印刷した板やバル−ン。風によって回るプロペ
ラと反射板。鷲や鷹やカラスを型どった板や模型。その
他地球外生物のような模型やバル−ン。など実に様々で
ある。しかしこれら現在全ての製品は大体が高価なもの
であり、板状の平面印刷したものでも千円程度から、立
体的なものは最低でも２千円位から万円単位のものまで
存在するが、農業者や主婦などのポケット・マネ−では
割高感があり、とくにこの手の製品を数多く使用しねば
ならない農家にとっては農業所得が年々低下している現
在では本当に頭の痛い問題であり、例えば５００円程度
でも効果のある商品が望まれているが、 実際には例え
ば鳥の天敵となる猛禽類など立体的・本物に近くなる程
どうしても製造コストがかかってしまう現状がある。

【０００５】

【問題点を解決しようとする手段】そこで本発明は、た
とえ立体的・本物にそくっりとなってもコストがかから
ないもので、しかも鳥が恐怖する天敵である「蛇」を連
想させることを中心の発想として、従来多くの方式のよ
うに天敵イコ−ル猛禽類を連想して立体形状のものを製
作してより多くの恐怖を与えようとする発想から、たと
えコストがかからない形状でも「長細い形状」イコ−ル
「蛇」イコ−ル「母鳥・親鳥としての本能的な恐怖」と
いう連想から誤認させやすくしたものであり、 その為
に本発明を第１点に「蛇」として形状的な面からに静止
物を「蛇」と誤認させる為の構造を請求項１として主張
させて、第２点として成形体の動きによる動作的な面か
ら「蛇」と誤認させる為の構造を請求項２で主張するも
のである。

【０００６】以上を図面とともに詳述すれば、次のよう
になる。請求項１のように、成形体１を蛇などの様々な
長細い生物形状にして成形することで、最低でも鳥類な
どが形状的な面を利用して蛇などの天敵生物とパタ−ン
認識的に誤認させる構造として、更には成形体１を何か
に吊るしたり引っかけたり叉は縛るなどして成形体１の
全体叉は一部分を何らかの方法で空中へ浮かべる構造と
して目につき易くした鳥類などの生物避け装置であり、
この場合には材料の弾性度は問わない。また請求項２の
ように、成形体１の全体叉は任意の一部分をゴムなどの
弾性材料２によって構成し、しかも折れや曲がりをつけ
た曲がり形状３にすることで、最低限でも弾性材料２と
曲がり形状３との相互作用によって揺れなど外部からの
僅かな力が加わった場合でも振動として成形体１が取り
込みながら全体叉は部分的に振動を伝播させる構造とし
て、しかも弾性材料２は自身で振動の増幅や減衰などの
動作の変化が起こった場合でも動きの変化を利用できる
構造として、成形体１を動作的な面を利用して鳥類など
から蛇などの天敵生物と誤認させる構造としても良い。
また請求項３のように、成形体１を中空６状にして体内
の任意の部分へモ−タ部７を挿入しながら、同時に任意
の長さの金属棒などの硬質曲げ材料８を中空６状室内へ
挿入させて、モ−タ部７と連結した硬質曲げ材料８が回
転することで成形体１が動作する構造にして、成形体１
が自身で動きを始める構造とした

【０００７】

【作 用】本発明は、例えば従来からの類似品として
子供用おもちゃのゴム蛇が存在するが、相違点は前者が
おもちゃという娯楽用具であるのに対して、基本的に本
発明は果樹園芸用の害鳥避け用具としての利用用途が完
全に相違する点が一つの理由で、さらに相違点２として
請求項１のように成形体１を空中に浮かせることによっ
ておもちゃの娯楽用具とは異なる点を主張するだけでな
く、実用的にも地面や樹木の中で動く本物の生きた蛇よ
りも鳥などの目に留まり易くする働きをもたせることに
なり、結果的に長細い形状イコ−ル「本物の蛇」イコ−
ル「天敵」というように誤認させる効果が一層高まる。
つまり成形体１を木の枝や棒へ吊るしたり引っかけたり
縛るなどして成形体１の全体叉は一部分を空中へ浮かべ
る構造としたことによって全く新しい効果が発生するも
のである。

【０００８】また請求項１で重要な点は前述のように、
鳥の蛇に対する本能的な恐怖感を利用して蛇の模型だけ
でなく例えば鰻のような他の長細い生物の模型であって
も、叉は生物以外の例えば長い紐状のものであっても、
鳥に長細い形状イコ−ル「蛇」という連想とその連想時
点で突然に沸き上がる恐怖感によって誤認させやすくす
るものであり、その為に成形体１が例え静止物であって
も形状的な面で「蛇」として認識させるように作用す
る。したがって例えば曲がり形状の無い棒状の長細い生
物形状であっても良い。

【０００９】また請求項２によって、請求項１の長細い
成形体１に様々な折れや曲がりをつけた曲がり形状３に
することで一層、形状的な面で「蛇」として認識させる
ように作用するだけでなく、その曲がり形状３にしなが
らも成形体１を弾性材料２によって構成させることで、
弾性材料２と曲がり形状３との相互作用によってバネの
ように働くものである。つまり揺れなど外部からの僅か
な力を振動として成形体１が取り込みながらも振動は全
体叉は部分的に伝播していき、しかも振動は弾性材料２
内で振動の重ね合わせ現象によって増幅や減衰などの動
きの変化を起こすもので、本発明は成形体１の単調な動
きに加えて振動の重ね合わせによる動きの変化をも利用
することによって、本物の蛇と誤認させるものであり、
これを一言で言うと動作的な面で「蛇」と誤認させる為
の構造を請求項２で主張するものである。また請求項１
のように空中に浮かべることによって外部に振動を逃が
すこと無く伝播を確実に伝えて生きたような動きをさせ
ることが可能になる効果もある。

【００１０】ところで鳥類に恐怖を与えて追い払うのに
は「蛇」と感じさせて恐怖を与えることを限定するもの
でなく、長細い形状で反応するものであればどのような
良く例えば「鰻」などに恐怖を感じて成形体を誤認する
ものであったとしても問題ない。また請求光３として、
さらに本発明をより本物の蛇に近くするための手段とし
て、成形体１を腹開きや空洞にした中空６状にして体内
の任意の部分へモ−タ部７を挿入させて電力によって成
形体１が自身で動きを始めるようにするものであり、そ
の為に任意の長さの金属棒などの硬質曲げ材料８を中空
６状室内へ挿入させて、モ−タ部７と連結した硬質曲げ
材料８が回転することで成形体１が動作する構造にする
ものである。この場合の電力は電池によっても太陽電池
パネル９によってもどの方法でも良い。

【００１１】

【実施例】

【００１２】

【図１】とＡ図、Ｂ図、Ｃ図は、本発明の第１実施例と
その類似実施例３図をそれぞれ示した側面図。 本図は
成形体１が変形しない硬質材料で成形される場合には請
求項１の特徴のみを備えた鳥類などの生物避け装置とな
り、ゴムなどの軟質な弾性材料２で成形体１が変形を起
こす場合には請求項２の特徴より揺れを利用して動作的
に誤認させる生物避け装置となる。 ところで１図の曲
がり形状３が巻きバネ状に立体的に曲がっているのに対
して、Ａ図は平面的に曲がっている曲がり形状３であ
る。またＢ図は成形体１の端部以外の途中より空中に浮
かす構造とした特徴をもち、例えば図のように蛇が鎌首
をもたげているようにすればリアル感が増す。さらにＣ
図はＡ図と同じ成形体１の端部で空中に浮かす構造であ
っても、丁度生物の尻尾に相当する部分より空中に浮か
せる点で相違する。ところで本実施例は蛇と全く類似し
たものでなくとも当然他の長細い生物形状であっても良
いし、生物形状でなくとも長細いものであっても問題な
い。

【００１３】

【図２】は、本発明の第２実施例を示す側面図。 本図
の成形体１を成す特徴を二つ提案するものであり、図の
類似実施例Ｄ、Ｅの２方法によって説明するが、共に硬
質材料４で成る部品を繋ぎ部５で継ぎ合わせる方法にし
ながらも成形体１全体に弾性を発揮させて振動を伝える
という手段によって弾性材料２と同じ働きを取っている
ことを共通点とするが、この繋ぎ部５の弾性度合いによ
って全体的に成形体１が弾性材料２になったと解釈でき
るが、類似実施例Ｄとなる部分は条件を硬質材料４の複
数部品を特定方向の自由度を持たせるようにピンなどの
繋ぎ部５で繋ぎ合わせて連結して、図のように水平方向
に動くようにすることで、風などの外部の力が働いた場
合にそれぞれの複数部品が力を伝え合って頭となる成形
体１の先端が揺れるように動くものとなる。 また類似
実施例Ｅとなる部分は硬質材料４同士をゴムやバネなど
の弾性材料２によって連結して繋ぐことで繋ぎ部５と
し、外部の力が働いた場合に揺れるように動くものとな
る。とくにゴムなど弾性材料２をブロ−成形する場合に
は材料がより少量になりコスト低下になる。

【００１４】

【図３】は、本発明の第３実施例のを示す断面図とその
実際図。 成形体１を腹開きや空洞にした中空６状にす
ることで材料を薄くして弾性を高めながら動き易くしな
がら同時に、中空６状部分へモ−タ部７を挿入しながら
ギヤ部１０に連結して、例えば電力は外部より取り入れ
るようにしても良いが、成形体１には任意の長さの金属
棒などの硬質曲げ材料８を中空６状室内へ挿入させて、
モ−タ部７と連結した硬質曲げ材料８がギヤ部１０を介
して回転することで成形体１が動作する構造として、成
形体１が自身で動きを発動するものである。これによっ
て動作する部分より下方に弾性材料２で尻尾をもたせれ
ば、該動きの振動が尻尾まで伝達して全身を生き物のよ
うに動かすことができる。そして例えば使用する風景を
示した実際図のように竹竿などで本装置を吊り下げなが
ら同時に太陽電池パネル９で発電を行わせるようにすれ
ば電池の交換も不要で便利であるが、例えば体内に電池
を組み込むものでも良い。

【００１５】ところで本発明の成形体はどのような長細
い生物形状のものでも良いし、長虫のように手足が付い
たものや果ては大きなトカゲやヤモリのようなものでも
良いし、生物以外のものであっても長細いものであれば
問題ないし、その大きさも特に問題としない。また請求
項２の場合でも成形体の材質についてゴム以外の例えば
弾性のあるバネ類であっても良いし、更には成形も射出
成形や空間を持つブロ−成形などの一体成形だけでなく
とも良いし、複数の硬質材料を繋ぎ合わせて動きをもた
せるものでも良い。また本発明が追い払うものは鳥類だ
けでなく、野ネズミや野兎などの小動物であっても良い
し、果実などを盗みに入る人間であっても良い。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、長細い生物形状にすることで
従来と同じ立体形状にする場合でも成形コストを抑えら
れるだけでなく、静止物でも長細い形状イコ−ル「蛇」
などの天敵と誤認され易くなり、追い払い効果や避ける
効果が高まる。さらに請求項２では動作面からも外部か
らの揺れなどから生きた蛇のように作用して一層鳥に恐
怖や誤認をさせることになる。しかも空中に浮かせて使
用することで本物の蛇以上に目に留まり易くさせるだけ
でなく、空中に浮かせた使用方法が請求項２の場合では
揺れ振動を全体に伝播させ易くしたり、振動の重ね合わ
せで動きを変化させたりもできる効果が発生する。

【図面の簡単な説明】

【図１】とＡ図、Ｂ図、Ｃ図は、本発明の第１実施例と
その類似実施例３図をそれぞれ示した側面図。

【図２】は、本発明の第２実施例を示す側面図。

【図３】は、本発明の第３実施例のを示す断面図とその
実際図。

【符合の説明】

Ａ、Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ−−類似実施例、１−−成形体、
２、−−弾性材料、３−−曲がり形状、４、−−硬質材
料、５−−繋ぎ部、６−−中空、７、−−モ−タ部、８
−−硬質曲げ材料、９−−太陽電池パネル、１０−−ギ
ヤ部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】成形体を様々な長細い生物形状にして、最
   低でも鳥類などが形状的な面で蛇などの天敵生物とパタ
   −ン認識的に誤認させる構造として、該成形体を吊るし
   たり引っかけたり縛るなどして該成形体の全体叉は一部
   分を空中へ浮かべる構造としたことを特徴とする鳥類な
   どの生物避け装置。
2. 【請求項２】成形体の全体又は一部分を弾性材料によっ
   て構成し且つ、折れや曲がりをつけた曲がり形状とし
   て、最低限でも該弾性材料と該曲がり形状との相互作用
   によって揺れなど外部からの僅かな力でも振動として成
   形体が取り込みながら全体叉は部分的に振動を伝播させ
   る構造として、しかも該弾性材料は自身で振動の増幅や
   減衰などの動作の変化をも利用できる構造として、該成
   形体を動作的な面で鳥類などから蛇などの天敵生物と誤
   認させる構造とした特許請求の範囲第１項記載の鳥類な
   どの生物避け装置。
3. 【請求項３】前記成形体を中空状にして体内の任意の部
   分へモ−タ部を挿入しながら、同時に任意の長さの金属
   棒などの硬質曲げ材料を該中空状室内へ挿入させて、該
   モ−タ部と連結した硬質曲げ材料が回転することで成形
   体が動作する構造として、成形体が自身で動きを始める
   構造とした特許請求の範囲第１項及び第２項記載の鳥類
   などの生物避け装置。