JPH0772435A - 偏波無依存型光外部変調装置 - Google Patents

偏波無依存型光外部変調装置

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JPH0772435A
JPH0772435A JP24599093A JP24599093A JPH0772435A JP H0772435 A JPH0772435 A JP H0772435A JP 24599093 A JP24599093 A JP 24599093A JP 24599093 A JP24599093 A JP 24599093A JP H0772435 A JPH0772435 A JP H0772435A
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JP
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optical
optical fiber
modulators
modulator
piezoelectric
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Application number
JP24599093A
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English (en)
Inventor
Toshiya Higami
俊哉 樋上
Shoichi Negami
昭一 根上
Matsue Murata
松枝 村田
Shigeaki Nishikawa
重昭 西川
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバに入射された光の偏波に依存する
ことなく、光伝搬中の光ファイバを効率よく外部変調す
ることのできる装置を提供する。 【構成】 二つ以上の光変調器1A、1Bが、光ファイ
バ7の長さ方向に沿う光変調器相互の相対的な間隔、光
ファイバ7に対するこれら光変調器の交差角度、光変調
器相互の相対的な交差角度θを保持して、光ファイバ7
の外周に組み付けられている。 【効果】 各光変調器1A、1Bの圧電部3A、3Bか
ら光ファイバ7に向けて複数の超音波を発したときに、
光ファイバ7に入射された光の偏光状態にかかわらず、
少なくとも一つの超音波が光伝搬中の光ファイバ7を確
実かつ効率よく偏波面変調する。したがって、光ファイ
バに入射された光の偏波に依存することのない、しか
も、光ファイバ7の外部からその内部の伝搬光を効率よ
く変調することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバのコアを伝搬
する光を変調するための偏波無依存型光外部変調装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】光通信における既成の光変調手段とし
て、半導体レーザ、発光ダイオードのごとき光源を光変
調器により直接変調するものが広く用いられている。か
かる光変調手段は、光伝送路(光ファイバ)と信号源
(光源)とを1:1で対応させることを基本としてい
る。
【0003】このような光変調手段において複数の信号
源から一つの光伝送路へ各光信号を入射させるとき、損
失増の原因となるにもかかわらず、これら信号源と光伝
送路との間に光結合器を介在しなければならない。した
がって、直接変調方式による光変調手段の場合は、この
種の損失増を抑制する観点からして、一つの光伝送路に
結合することのできる信号源の数が制限される。
【0004】上述した直接変調方式に代わるものとし
て、外部変調方式による光変調手段が提案されている。
この光変調手段は、一定強度の光が伝搬する光伝送路の
途中に光変調器が組み付けられたものであり、その光変
調器を介して光伝送路の伝送光に変調を与えることがで
きる。なかんずく、音響光学効果を利用した光変調器
は、これを光伝送路に接続したときの挿入損失が小さい
ために、一つの光伝送路に結合することのできる信号源
を多くなり、実用上の利便性が高まる。
【0005】外部変調方式による光変調手段としては、
特開平5−40248号公報に開示された技術を参照す
ることができ、その構成が図7〜図9に示されている。
図7〜図9において、外部光変調器1は、基板2上に圧
電部3が設けられものからなり、その圧電部3は、下部
電極4と圧電体膜5と上部電極6とで構成されている。
この外部光変調器1をシングルモード型の光ファイバ7
に組み付けるときは、以下のようになる。一例として図
7、図8に示されたケースでは、外部光変調器1の圧電
部3をもたない基板面が光ファイバ7の外周面にあてが
われ、かつ、固有音響インピーダンス(音波伝搬媒質の
密度と音速との積)が光ファイバ7のクラッドに近似し
ているバインダ8を介して、これら外部光変調器1、光
ファイバ7が相互に結合される。他の一例として図9示
されたケースでは、外部光変調器1の圧電部3をもつ基
板面(圧電部3の上部電極6側)が光ファイバ7の外周
面にあてがわれ、かつ、これら外部光変調器1、光ファ
イバ7が、上記と同様にバインダ8を介して相互に結合
される。その他、上記各例における下部電極4、上部電
極6には、リード線9、10がそれぞれ接続され、か
つ、外部光変調器1が、これらリード線9、10を介し
て高周波信号を印加するための電気系統(図示せず)に
接続される。
【0006】図10は、図7〜図9に例示された外部変
調方式による光変調手段が、これの測定系に組みこまれ
たケースを示している。図10の測定系において、レー
ザダイオード(LD)からなる光源11、偏光を最適状
態にするための偏光素子12、外部光変調器1、強度変
調用の検光素子13、光・電気変換器(O/E)14
は、これらの間が光ファイバを介してそれぞれ光学的に
接続されており、かつ、外部光変調器1と駆動電源16
との間、および、光・電気変換器14とスペクトラムア
ナライザ15とオシロスコープ17との間がそれぞれ電
気的に接続されている。図10の測定系において光源1
1から発せられた光は、はじめに偏光素子12を通過
し、つぎに外部光変調器1が組み付けられた光伝送路に
まで達する。このとき、駆動電源16を介して所定周波
数の高周波信号が印加されている外部光変調器1は、上
記光伝送路にまで達した光の偏光状態をその印加信号に
応じて変化させる。かくて変調された光は、検光素子1
3を通過して強度変調された光となり、かつ、光・電気
変換器14により電気信号に変換された後、スペクトラ
ムアナライザ15へ入る。スペクトラムアナライザ15
においては、ここへ入力された変調出力がスペクトル分
析ならびにスペクトル観察され、その分析結果に基づい
て偏光素子12が調整されるので、上記において偏光素
子12から外部光変調器1に至る光の偏光状態が最適に
保持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した外部変調方式
による光変調手段において、変調される光をその伝搬方
向に対して垂直な面から考察した場合、つぎのような不
都合が生じる。たとえば、圧電部3を介して発生させた
弾性波に対し、垂直、水平な直線偏光が伝搬してきたと
き、伝搬光は位相変調されるだけとなり、偏波面変調さ
れない虞がある。しかも、光ファイバを伝搬する光の偏
光状態は、実際の使用下において光ファイバに波及する
外圧、温度変化、その他に起因して変動するために、こ
れを常に最適に保持するのがむずかしい。ちなみに、図
10で述べた測定系の場合は、変調出力のモニタ状態に
おいて偏光素子12を調整することにより最適な偏光を
得ているが、こうした対策は、大掛かりな設備が要求さ
れるために光変調システムの構築難度、高額の設備費を
ともなうこととなり、これらが実用上のネックになる。
【0008】[発明の目的]本発明はこのような技術的
課題に鑑み、光ファイバに入射された光の偏波に依存す
ることのない、しかも、光ファイバの外部からその内部
の伝搬光を効率よく変調することのできる装置を提供し
ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る偏波無依存
型光外部変調装置は、所期の目的を達成するために下記
の手段を特徴とする。すなわち、高周波信号を印加する
ための電気系統を含む超音波発生用の圧電部が基板上に
設けられた光変調器と、光変調器の圧電部から超音波を
受けたときにコアの光偏波面が変調するシングルモード
型光ファイバとの組み合わせからなる光外部変調装置に
おいて、二つ以上の光変調器が、光ファイバの長さ方向
に沿う光変調器相互の相対的な間隔と、光ファイバに対
するこれら光変調器の交差角度と、光変調器相互の相対
的な交差角度とを保持して、光ファイバの外周に組み付
けられていることを特徴とする。
【0010】上記において、各光変調器の圧電部から光
ファイバのコアに向けて互いに位相の異なる超音波を発
生させるための手段は、つぎのようなものである。その
一例として、これら光変調器の圧電部が、位相の異なる
高周波信号の印加を受けるための電気系統を含んでお
り、各圧電部から光ファイバのコアにわたる距離が互い
に等しく設定されている。他の一例として、これら光変
調器の圧電部が、位相の等しい高周波信号の印加を受け
るための電気系統を含んでおり、各圧電部から光ファイ
バのコアにわたる距離が互いに異なって設定されてい
る。
【0011】上記において、光ファイバの外周に組み付
けられた光変調器の数をn(ただしn≧2)とした場
合、各光変調器が、これらの圧電部からほぼ180°/
nの位相のずれをもつ各超音波を光ファイバのコアへ伝
搬させるための手段を備え、かつ、これら光変調器の相
対的な交差角度がほぼ90°/nに設定されている。そ
の代表例として、光ファイバの外周に二つの光変調器が
組み付けられている場合、各超音波の位相のずれは、1
80°/n=90°となり、各光変調器の相対的な交差
角度は、90°/n=45°となる。
【0012】上記において、光変調器の基板上に設けら
れた圧電部は、たとえば、下部電極および上部電極と、
これら電極間に挟まれた圧電体膜とからなる。
【0013】
【作用】本発明に係る偏波無依存型光外部変調装置にお
いて、たとえば、光ファイバの外周に二つの光変調器が
組み付けられており、これら両光変調器の相対的な交差
角度が45°のとき、両光変調器の圧電部から光ファイ
バに向けて発した二つの超音波は、光ファイバに入射さ
れた光の偏光状態にかかわらず、いずれか一方の超音波
にて光ファイバの伝搬光を確実かつ効率よく偏波面変調
する。すなわち、光ファイバに入射された偏光(直線偏
光)が上記一方の超音波の伝搬方向と一致していて、当
該一方の超音波による偏波面変調がかからない場合で
も、上記他方の超音波がその直線偏光に対して45°の
角度で作用するために、これを効率よく偏波面変調す
る。しかも、この場合における二つの超音波は、90°
の位相のずれをもって互いに独立しているために、合成
波として作用することがなく、偏波面変調の確実性を期
す。ゆえに、本発明に係る偏波無依存型光外部変調装置
の場合は、複数の超音波を用いて光ファイバの伝搬光を
確実かつ効率よく偏波面変調することができる。
【0014】
【実施例】はじめに、本発明に係る偏波無依存型光外部
変調装置について、図1、図2に示された実施例を説明
する。図1、図2において、二つの光変調器1A、1B
は、いずれも、これらの基板2A、2B上にそれぞれ圧
電部3A、3Bが設けられものからなり、該各圧電部3
A、3Bは、前記図7〜図9を参照して述べたと同様、
下部電極4と圧電体膜5と上部電極6とで構成されてい
る。さらに、各下部電極4および各上部電極6も、前記
図7〜図9と同様、リード線9、10がそれぞれ接続さ
れ、両光変調器1A、1Bが、これらの各リード線9、
10を介して高周波信号を印加するための電気系統(図
示せず)にそれぞれ接続される。
【0015】基板2A、2Bは、たとえば、石英系ガラ
スからなる。圧電部3A、3Bを構成している各部材の
うち、圧電体膜5は、ZnO、AlN、PVDF(ポリ
弗化ビニリデン)のような圧電体材料からなる。下部電
極4、上部電極6、および、リード線9、10は、周知
の金属導体、たとえば、Al、Cr、Au、Cuのいず
れか、または、これらの合金からなる。ちなみに、基板
2A、2B上に下部電極4、圧電体膜5、上部電極6を
順次積層するときは、スパッタリング法、真空蒸着法、
CVD法などが採用される。
【0016】図1、図2において、シングルモード型の
光ファイバ7は、一例として、コアおよびクラッドが石
英系からなり、他の一例として、コアが石英系、クラッ
ドがプラスチックからなり、さらに、他の一例として、
コアおよびクラッドがプラスチックからなる。光ファイ
バ7のクラッドが石英系からなるとき、その外周面がプ
ラスチック製の被覆層により覆われている。
【0017】二つの光変調器1A、1Bを光ファイバ7
に組み付けるときは、前記図7〜図9を参照して述べた
とおり、両光変調器1A、1Bの圧電部3A、3Bをも
たない基板面が光ファイバ7の外周面にあてがわれて、
これら光変調器1A、1Bと光ファイバ7とがバインダ
8により結合されるか、あるいは、両光変調器1A、1
Bの圧電部3A、3Bをもつ基板面(各圧電部3A、3
Bの上部電極6側)が光ファイバ7の外周面にあてがわ
て、これら光変調器1A、1Bと光ファイバ7とがバイ
ンダ8により結合される。この結合に際して、コアおよ
びクラッドが石英系からなる光ファイバ7の場合は、両
光変調器1A、1Bと対応する外周面から被覆層が除去
される。
【0018】上記におけるバインダ8は、既述の固有音
響インピーダンスが光ファイバ7のクラッドに近似した
物質からなる。より具体的には、バインダ8として石英
系ガラス、あるいは、金属粉が均質に添加された高分子
化合物が用いられる。これ以外の物質も、所定の固有音
響インピーダンスを満足させるものであれば、バインダ
8として用いられる。石英系ガラスをバインダ8とする
場合は、両光変調器1A、1Bと光ファイバ7との結合
箇所に周知のガラス微粒子堆積手段を介してバインダ用
のガラス微粒子層が堆積され、その後、ガラス微粒子層
が燒結される。この結合手段は、コアおよびクラッドが
石英系からなる光ファイバ7の場合に適用される。金属
粉を含む高分子化合物をバインダ8とする場合は、両光
変調器1A、1Bと光ファイバ7との結合箇所に未硬化
のバインダ用高分子化合物が塗布され、その後、バイン
ダ用高分子化合物が硬化される。この結合手段は、光フ
ァイバ7が石英系であるかプラスチック系であるかを問
わない。
【0019】上記のようにして光ファイバ7の外周に組
み付けられた両光変調器1A、1Bは、図1、図2を参
照して明らかなように、これらの基板2A、2Bの板面
が光ファイバ7の外周面と対面しており、したがって、
これらの圧電部3A、3Bも基板2A、2Bを挟んで光
ファイバ7の外周面と対面している。このような態様に
おいて、両光変調器1A、1Bは、互いに異なる方向か
ら光ファイバ7とそれぞれ交差しているとともに、光フ
ァイバ7の長さ方向に沿う光変調器相互の相対的な間隔
Lと、光変調器相互の相対的な交差角度θとを保持して
いる。
【0020】両光変調器1A、1Bの機能について図3
を参照して説明するが、図3の場合は、光ファイバ7が
故意に大きく示されているために、両光変調器1A、1
Bと光ファイバ7とが同じ倍率でない。図3において、
一方の光変調器1Aから発した超音波は、基板2Aを通
って光ファイバ7のコアを伝搬し、他方の光変調器1B
から発した超音波も、基板2Bを通って光ファイバ7の
コアを伝搬する。この場合の両光変調器1A、1Bは、
光ファイバ7を伝搬する光速が基板2A、2B、光ファ
イバ7などを伝搬する音速よりも十分に早いために、光
ファイバ7の長さ方向における同一箇所に作用すると考
えられる。一例として、両光変調器1A、1B相互がθ
=90°/n=45°を満足させているとき、光ファイ
バ7のコアに入射してきた偏光(直線偏光)が一方の光
変調器1Aから発した超音波の伝搬方向と一致していて
も、他方の光変調器1Bから発した超音波が、上記直線
偏光に対して45°の方向から作用するので、効率よく
偏波面変調をかけることができ、したがって、入射光に
依存しない。
【0021】上記において、同位相かつ二つの超音波が
光ファイバ7に作用すると仮定した場合、一つの合成波
(両超音波の合成波)が図3の下方から上方へ向けて作
用するのと等価になるので望ましくない。したがって、
このような現象を回避するために、180°/n=90
°なる位相のずれを二つの超音波にもたせる。二つの超
音波に位相のずれをもたせるための手段としては、下記
に例示する方法があげられる。その一つは、図3におけ
る両超音波の伝搬距離DA 、DB を各基板2A、2Bの
厚さtA 、tB に依存して等距離にし、かつ、両圧電部
3A、3Bにそれぞれ印加する電気信号(高周波信号)
に位相差をもたせること、他の一つは、両超音波の伝搬
距離DA 、DB を各基板2A、2Bの厚さtA 、tB
依存して不等距離にし、かつ、両圧電部3A、3Bにそ
れぞれ印加する電気信号(高周波信号)を同位相にする
ことである。上記いずれの方法も、各基板2A、2Bの
厚さtA 、tB は、これらを伝搬する超音波の波長に対
して精度を高めることが重要である。ちなみに、各基板
2A、2Bを伝搬する超音波が、伝搬速度6000m/
s、周波数200MHzのとき、当該超音波の波長λ
は、λ=30μmである。したがって、上述した前者の
方法においてDA =DB を満足させるべく各基板2A、
2Bの厚さtA 、tB を互いに等しくするとき、さらに
は、上述した後者の方法においてDA ≠DB を満足させ
るべく各基板2A、2Bの厚さtA 、tBを互いに異な
らせるとき、30μm×n+7.5μm(nは自然数)
なる式を用いてこれらの厚さを設定するのが精度上望ま
しい。
【0022】つぎに、本発明に係る偏波無依存型光外部
変調装置について、図4、図5に示された実施例を説明
する。図4、図5における収納容器21は、前壁22、
後壁23、通孔24、25を有する両側壁26、27、
および、通孔28を有する仕切壁29を備えている。収
納容器21の内部は仕切壁29で区画されて二つの収納
室30A、30Bが左右対称をなしており、両側壁2
6、27の通孔24、25と仕切壁29の通孔28とが
両側壁26、27にわたる軸線上に並んでいる。収納容
器21の各収納室30A、30B内には、それぞれ傾斜
した上面をもつ支持台31A、31Bが、これらの傾斜
面を前後逆向きにして設置(固定)されている。各支持
台31A、31Bの傾斜面(上面)は、一例として、こ
れらの各勾配が22.5°である。一方の収納室30A
内における支持台31Aの上位には、前壁22の内面側
から後壁23の内面側へ伸びるクランプ部材32Aが、
側壁26、仕切壁29間にわたって架設された軸ピン3
3Aを介して回転自在に支持されているとともに、クラ
ンプ部材32Aの自由端側が、クランプ部材32A、軸
ピン33A相互に係止された抑えバネ(コイルスプリン
グ)34Aを介して支持台31Aの上面に押しつけられ
ている。一方の収納室30A内において、後壁23に
は、これを内外に貫通するコネクタ35Aが取りつけら
れている。他方の収納室30B内における支持台31B
の上位にも、後壁23の内面側から前壁22の内面側へ
伸びるクランプ部材32Bが、側壁26、仕切壁29間
にわたって架設された軸ピン33Bを介して回転自在に
支持されているとともに、クランプ部材32Bの自由端
側が、クランプ部材32B、軸ピン33B相互に係止さ
れた抑えバネ34Bを介して支持台31Bの上面に押し
つけられている。他方の収納室30B内において、前壁
22には、これを内外に貫通するコネクタ35Bが取り
つけられている。その他、収納容器21の上面には取り
外し可能な蓋体36が施されている。
【0023】図4、図5の実施例において、収納容器2
1、蓋体36など、電気的なシールドを考慮すべき部材
は、これらの材質が金属となっており、その他の部材に
関しては、周知の電気導体材料、絶縁体材料が適材、適
所で用いられる。
【0024】図4、図5の実施例において、前述した二
つの光変調器1A、1Bを光ファイバ7の外周に組み付
けるとき、一例として以下のようになる。事前の操作と
して、蓋体36が収納容器21から取り外され、各クラ
ンプ部材32A、32Bは、抑えバネ34A、34Bに
抗し、これらの自由端側が上方へ回動されてその状態が
適宜の手段で保持される。かかる操作を終えた後、両光
変調器1A、1Bは、これらの基板2A、2Bを介して
支持台31A、31Bの傾斜面上に載置され、かつ、各
下部電極4、各上部電極6のリード線9、10が所定の
コネクタ35A、35Bにそれぞれ接続される。つい
で、光ファイバ7が一側壁26の通孔24、仕切壁29
の通孔28、他側壁27の通孔25にわたって引き通さ
れ、これの所定部が両光変調器1A、1Bの圧電部3
A、3B上に載せられる。その後、各クランプ部材32
A、32Bが上記の拘束を解かれると、各抑えバネ34
A、34Bを介して下方へ回動(復帰)するこれらクラ
ンプ部材32A、32Bが、光ファイバ7を両光変調器
1A、1Bの圧電部3A、3B上に押しつけながら、両
光変調器1A、1Bをも支持台31A、31Bの傾斜面
上に押しつける。以下は、収納容器21が蓋体36で閉
ざされ、各コネクタ35A、35Bが、両光変調器1
A、1Bの圧電部3A、3Bに高周波信号を印加するた
めの電気系統(図示せず)にそれぞれ接続される。
【0025】図4、図5のようにして組み立てられた光
外部変調装置は、前述した図1〜図3の光外部変調装置
と実質的に同じである。したがって、図4、図5の実施
例に係る光外部変調装置も、前述したと同様の機能に基
づいて、光伝搬中の光ファイバ7に効率よく偏波面変調
をかけることができ、しかも、これに際して入射光に依
存することがない。特に、図4、図5の実施例に示され
た装置は、組立、分解などの再現性に優れるので利便性
が高い。
【0026】前述した図10の測定系を用いて図4、図
5の光外部変調装置を評価するために、同図の光外部変
調装置が、前述した図7〜図9の外部光変調器1に代え
てその測定系に組みこまれ、当該測定系が既述の内容に
準じて稼働された。この場合の駆動電源16は、駆動周
波数が176MHz、印加パワーが+15dBmであ
り、図10における光外部変調装置(図4、図5)と駆
動電源16との間には、両光変調器1A、1Bから発せ
られる各超音波に90°の位相差を付与するためのパワ
ースプリッタが介在された。上記において、偏光素子1
2を操作して偏光軸を回転させたときの変調出力がスペ
クトラムアナライザ15により観察された。この観察結
果において、図4、図5の光外部変調装置は、偏光素子
12を操作して得られる種々の偏光に対してその出力変
動が3dB以下で安定しており、入射光の偏波状態に依
存しないことが判明した。ちなみに、前述した外部光変
調器(図7〜図9)の場合は、上記と同様の出力変動が
15dB以上にもなり、出力レベルがきわめて小さくな
る鋭い落ちこみが発生した。
【0027】つぎに、本発明に係る偏波無依存型光外部
変調装置について、図6に示された実施例を説明する。
図6において、三つの光変調器1A、1B、1Cは、前
記図7〜図9で述べられた光変調器と同じであり、光フ
ァイバ7に対するこれら光変調器1A、1B、1Cの組
み付けも、前記図7〜図9で述べられた内容に準じて行
なわれる。図6の実施例においても、各光変調器1A、
1B、1Cの圧電部3A、3B、3Cから光ファイバ7
のコアへ発せられる各超音波の位相のずれが、180°
/nに基づいてほぼ60°に設定されるとともに、これ
らの超音波を光ファイバ7のコアへ伝搬させるための光
変調器1A、1B、1Cの相対的な交差角度θが、90
°/nに基づいてほぼ30°に設定される。上記におい
て各超音波に所定の位相のずれを与える場合も、前記図
7〜図9で述べられた手段が採用される。その他、四つ
以上の光変調器を光ファイバに組みつけるときも、既述
の内容に準じ、かつ、180°/n(各超音波の位相の
ずれ)、90°/n(光変調器の相対的な交差角度)を
満足させるように実施される。
【0028】図6の実施例に係る光外部変調装置も、前
述したと同様の機能に基づいて、光伝搬中の光ファイバ
7に効率よく偏波面変調をかけることができ、しかも、
これに際して入射光に依存することがない。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る偏波無依存型光外部変調装
置は、二つ以上の光変調器が、光ファイバの長さ方向に
沿う光変調器相互の相対的な間隔、光ファイバに対する
これら光変調器の交差角度、光変調器相互の相対的な交
差角度を保持して、光ファイバの外周に組み付けられて
いるから、各光変調器の圧電部から光ファイバに向けて
複数の超音波を発したときに、光ファイバに入射された
光の偏光状態にかかわらず、少なくとも一つの超音波が
光ファイバの伝搬光を確実かつ効率よく偏波面変調する
こととなり、したがって、光ファイバに入射された光の
偏波に依存することのない、しかも、光ファイバの外部
からその内部の伝搬光を効率よく変調することができ、
他にも、偏光状態を調整するための偏光手段とその関連
機構が不要になるので、この種のシステムを簡易かつ経
済的に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の第一実施例における斜視図であ
る。
【図2】本発明装置の第一実施例における側面図であ
る。
【図3】本発明装置の機能を説明するための模式図であ
る。
【図4】本発明装置の第二実施例における切り欠き平面
図である。
【図5】図4のX−X線に沿う断面図である。
【図6】本発明装置の第三実施例における側面図であ
る。
【図7】従来例にみられる光外部変調器の一例を示した
表面斜視図である。
【図8】図7に示した光外部変調器の裏面斜視図であ
る。
【図9】従来例にみられる光外部変調器の他例を示した
斜視図である。
【図10】光外部変調手段の測定系を示したブロック図
である。
【符号の説明】
1A 光変調器 1B 光変調器 1C 光変調器 2A 基板 2B 基板 2C 基板 3A 圧電部 3B 圧電部 3C 圧電部 4 下部電極 5 圧電体膜 6 上部電極 7 光ファイバ 8 バインダ 9 リード線 10 リード線 21 収納容器 30A 収納室 30B 収納室 31A 支持台 31B 支持台 32A クランプ部材 32B クランプ部材 35A コネクタ 35B コネクタ
フロントページの続き (72)発明者 西川 重昭 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号を印加するための電気系統を
    含む超音波発生用の圧電部が基板上に設けられた光変調
    器と、光変調器の圧電部から超音波を受けたときにコア
    の光偏波面が変調するシングルモード型光ファイバとの
    組み合わせからなる光外部変調装置において、二つ以上
    の光変調器が、光ファイバの長さ方向に沿う光変調器相
    互の相対的な間隔と、光ファイバに対するこれら光変調
    器の交差角度と、光変調器相互の相対的な交差角度とを
    保持して、光ファイバの外周に組み付けられていること
    を特徴とする偏波無依存型光外部変調装置。
  2. 【請求項2】 各光変調器の圧電部から光ファイバのコ
    アに向けて互いに位相の異なる超音波を発生させるため
    の手段として、これら光変調器の圧電部が、位相の異な
    る高周波信号の印加を受けるための電気系統を含んでい
    るとともに、各圧電部から光ファイバのコアにわたる距
    離が互いに等しく設定されている請求項1記載の偏波無
    依存型光外部変調装置。
  3. 【請求項3】 各光変調器の圧電部から光ファイバのコ
    アに向けて互いに位相の異なる超音波を伝搬させるため
    の手段として、これら光変調器の圧電部が、位相の等し
    い高周波信号の印加を受けるための電気系統を含んでい
    るとともに、各圧電部から光ファイバのコアにわたる距
    離が互いに異なって設定されている請求項1記載の偏波
    無依存型光外部変調装置。
  4. 【請求項4】 光ファイバの外周に組み付けられた光変
    調器の数をn(ただしn≧2)とした場合、各光変調器
    が、これらの圧電部からほぼ180°/nの位相のずれ
    をもつ各超音波を光ファイバのコアへ伝搬させるための
    手段を備えているとともに、これら光変調器の相対的な
    交差角度が、ほぼ90°/nに設定されている請求項1
    〜3いずれかに記載の偏波無依存型光外部変調装置。
  5. 【請求項5】 光ファイバの外周に二つの光変調器が組
    み付けられている請求項1〜4いずれかに記載の偏波無
    依存型光外部変調装置。
  6. 【請求項6】 光変調器の基板上に設けられた圧電部
    が、下部電極および上部電極と、これら電極間に挟まれ
    た圧電体膜とからなる請求項1〜5いずれかに記載の偏
    波無依存型光外部変調装置。
JP24599093A 1993-09-06 1993-09-06 偏波無依存型光外部変調装置 Pending JPH0772435A (ja)

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