JPH0771443B2 - コンベヤ上に粘着性食品混合物を載置する装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は計つた量の粘着材料をコンベヤ上に置くため
の装置に関するものである。

この発明は、パン焼オーブンを通つて混合物の載置物を
移送するうコンベヤ上に食品混合物を載置する食品加工
工業における利用を時に有しており、以下にこの発明は
この様な前後関係をもつて説明される。しかし、この発
明が、例えば冷蔵室を通つて粘着材料を移送するコンベ
ヤ上に粘着材料を置く食品加工工業に広く利用されるこ
とが理解されよう。

従来の技術 ケーキ、ビスケツトやクツキーに利用できる一般的なパ
ン焼方法において、予め混合した生パンや混合物はホツ
パに入れられてホツパの上側の横方向の列のダイスを通
つて押出される。ホツパは周期的間隔を置いて回転され
る一対の反対に回転するローラを内蔵しているので、混
合物は各ダイスを通つて同時に押出される。各作動サイ
クルの際に、予定量の混合物はダイスを通つて押出され
るときに、往復動するワイヤカツタは押出された混合物
をダイス内に残つている混合物から切断する。混合物の
切断された部分すなわち載置物はダイスの下を通るコン
ベヤの上に落ち、パン焼オーブンを通つて横や縦の列に
並べられた載置物をコンベヤは移送する。コンベヤは、
横方向に延びて２つの平行な無端コンベヤチエンにより
支持された一連のパン焼トレイを一般に有する。

発明が解決しようとする問題点 上述の方法は、食品混合物が滑らかな生パン状のかたさ
を有するときに多少の良好な結果を生じる。しかし、混
合物が果物、木の実、穀物、ココやしの木の実の細片や
同様なものゝ形の添加物を有するときには、ワイヤカツ
タが押出された材料をきれいに切断できないことが知ら
れている。これはコンベヤ上の不均一な載置物の形成の
原因となり、幾つかの載置物がワイヤカツタに突き刺し
たり或は切断作用に抵抗するために、与えられた列の載
置物はコンベヤの幅の横方向に不規則に食い違いにな
る。載置物がパン焼オーブンを通過した後の製品除去場
所に問題を生じ、隣接トレイ間の隙間に幾つかの混合物
の載置物が落ちる原因となる。

別の載置方法において、ダイスの列を通つてコンベヤに
向かう方向に沢山の食品混合物を押圧すべく往復動する
ワイヤカツタの代りに沢山のピストンが用いられる。し
かし、ピストンの下側に混合物が突き刺さり易いために
この方法は上述の問題を解決せず、各ピストンの下側の
混合物の異つた構成要素によつて、載置物は異つた時間
間隔にてコンベヤ上に落ちる。従つて、コンベヤの横方
向の与えられた列を形成する載置物は不規則に食い違い
になる。

問題点を解決するための手段 この発明は、予定された量の混合物をダイスを通つて下
方に押出し、２枚刃物の切断装置の使用によつて押出さ
れた混合物の下方に突出する部分を切断することにより
コンベヤ上に測つた量の食品混合物を載置する装置を設
けることによつて上述の問題を排除している。ダイス内
に残つている混合物から切断されるときに、混合物の押
出された部分はコンベヤ上に下方に落ちる。

２枚刃物切断装置による混合物の切断によつて、混合物
の添加物は２つの刃物の作動および反作動切断力を受
け、添加物は積極的に切断される。これは、添加物を傍
に押して生パン状支持体だけを切断するようなすワイヤ
カツタの作用と対比される。

また、この発明は、測つた量の食品混合物をコンベヤ上
に載置する装置を提供する。この装置は食品混合物が装
入される容れ物と、予定量の食品混合物をダイスを通つ
て下方に押出す装置と、押出された混合物を切断する２
枚刃物切断装置とを備えている。

２枚刃物切断装置は２つの重なつた刃物を好適に有し、
各刃物にはダイスからの押出された混合物が通過するよ
う寸法をなした孔が形成されている。押出し工程の間、
押出された混合物の通過を許すよう孔が整列されるべく
刃物が配置されている。しかし、予定量の混合物がダイ
スを通つて押出されるときに、刃物が互に相対して動か
されるので孔が閉じるよう動かされ、混合物の押出され
た部分がこれによつて切断される。

各刃物の孔を円形にできるが、多角形が好適である。ま
た、刃物は切断作用の際に小さな引張荷重を刃物が受け
るような方向に好適に動かされる。

食品混合物が装入される容器はホツパから通常成り、ダ
イスの列は単一ホツパの下側に通常設けられる。この様
な場合に、１つの切断装置が各ダイスの下に通常設けら
れるが、全部の切断装置を同期して駆動すべく単一作動
装置を使用できる。

混合物をパン焼オーブン内に且つパン焼オーブンを通つ
て運ぶようなすコンベヤトレイ上へのクツキー混合物の
載置に使用すべく適した装置の以下の説明からこの発明
が一層十分に理解されよう。説明は添付図面を参照して
行われる。

実施例 図示される様に、この発明の装置はホツパ10と、ホツパ
10の下側を通過するよう駆動されるコンベヤ装置11と、
ホツパ10からコンベヤ装置11にクツキー混合物を置くよ
う作動される機構12とを有している。コンベヤ装置11は
一対の間隔を置いた平行な無端状のコンベヤチエン14に
より移動される複数個のトレイ13を有し、オーブン室
（図示しない）内を通つて移動するよう連続駆動され
る。測つた量のクツキー混合物は、ホツパ10および載置
機構12の下を通過するときに連続するトレイ13の上に置
かれ、必要とされるようクツキー混合物が焼かれるオー
ブン室を通つて運ばれる。焼いた後、クツキーは積卸し
位置にてトレイ13から取り出され、空のトレイ13は第１
図に示される出発位置に戻し運ばれる。

ホツパ10は、クツキー混合物が装入される上部15と、混
合物が順次押出される下部16とを有する。ホツパ10の下
部16は、間隔を置いて周期的に回転されて混合物が６つ
の横方向に並べられたダイス18の各々を通つて押し出さ
れる一対の逆回転するローラ17を内蔵している。ダイス
18は、ダイス18を通つて押される混合物の有効直径や断
面形状を変えるよう他のライナーと変換できる取外し可
能なライナー19が嵌合されている。ローラ17の回転はコ
ンベヤ装置11と同期され、従つてクツキー混合物は連続
するトレイ13がダイス18の下にきたときにダイス18を通
つて押出される。

予定の量のクツキー混合物が各ダイス18を通つて押出さ
れるときに、各ダイス18の下に設けられた切断刃物20,2
1は押出される混合物を切断するよう作動され、混合物
の切断された部分22はコンベヤのトレイ13の上に落ち
る。載置機構は、混合物の６つの整列した載置部分22が
同時に各トレイ13の上に落ちるように構成されている。

図面の第３図は第１の位置の切断刃物20,21を示し、第
４図は第２の位置の切断刃物20,21を示している。切断
刃物20,21が第１位置にあるときに、クツキー混合物は
コンベヤのトレイ13に向う方向にダイス18を通つて押出
される。しかし、切断刃物20,21が第２位置に作動され
るときに、クツキー混合物の押出しは一時的に阻止さ
れ、ダイス18から既に押出された混合物は切断刃物20,2
1によつて切断され、従つてコンベヤのトレイ13の上に
落下する。

切断刃物20,21と関連した作動装置を有する載置機構12
は第5,6図に更に詳しく示されている。載置機構12はホ
ツパ10の下部16の下に直接取付けられ、機構全体を収納
する構造の側壁23（第１図）に組合せられたユニツトと
して取付けられている。

第5,6図に示される様に、切断刃物20は、スライド26に
両端にて支持された第１の刃物支持棒25に取外し可能に
取付けられている。また、駆動されるラツク27が刃物支
持棒25の各端部に取付けられており、各ラツク27は回転
可能なピニオン28と噛合つている。ピニオン28の回転運
動はラツク27に、従つて刃物支持棒25と刃物20に直線運
動を与えるようなす。

切断刃物21は、アーム30により両側が支持された第２の
刃物支持棒29に取外し可能に取付けられている。アーム
30は、装置の側壁23（第１図）に固着された側板31によ
つて滑動可能に支持され且つ移動される。

アーム30はＬ字形で、各アーム30の短脚32は復動空圧シ
リンダ33に連結されている。空圧シリンダ33は側板31の
内方に突出する脚34に取付けられている。

駆動用ラツク35は各アーム30に取付けられ、作動におい
て駆動用ラツク35はピニオン28によつてラツク27に作動
を伝達するよう作用する。装置の両側のピニオン28は軸
36に連結され、これによつて装置の作動の際に刃物支持
棒29と平行に常に刃物支持棒25が維持されることを確実
にしている。軸36は側板31に軸承され、アーム30は軸36
に対するアーム30の直線作動を許すよう36aに溝孔があ
けられている。

各組の２つの切断刃物20,21は互に重なるよう取付けら
れ、各組の切断刃物20,21が案内ブロツク38の溝37に設
けられている。案内ブロツク38は側板31の間に延び、横
方向に配列されたダイス18の下の固定位置に配置されて
いる。６つの孔39が案内ブロツク38に形成されており、
各孔39は溝37の１つに設けられ、ライナー19の最大直径
よりも大きな直径を有している。

案内ブロツク38の上面はホツパ10の単板40（第3,4図）
に対して取付けられ従つて切断刃物20,21は溝37内の全
ての往復作動に対して抑制されている。

切断刃物20,21は薄いステンレス鋼板からつくられ、図
面の第６図から良く理解される様に各組の切断刃物20,2
1は溝37の各々に重つた状態に取付けられる。各切断刃
物20,21には６角形の様な多角形の孔41が形成されてお
り、切断刃物20,21が第3,5,6図に示される様に第１の位
置にあるときには、切断刃物20,21の孔41は一致され
る。切断刃物20,21が第４図に示される様に第２の位置
に動かされるときに、孔41はずれるよう動かされる。

装置の作動にて、空圧シリンダ33は第5,6図に示される
位置に先ず引込められ、従つて重なつた切断刃物20,21
の組の各々の孔41が一致される。この状態が第３図に示
されており、ローラ17が予め選ばれた角度回転されると
きに、予定の量のクツキー混合物がダイス18,孔41、開
口39を通つて押出される。押出される混合物の量はロー
ラ17の回転角度によつて決められる。

予定の量のクツキー混合物の押出しに続いて、空圧シリ
ンダ33は伸長位置に作動され、この結果アーム30は第５
図に矢印42により示される方向に左方向に動かされる。
駆動用のラツク35はアーム30によつて左方向に動いて、
ピニオン28を反時計方向に回転するようになす。これに
よつて被駆動用のラツク27が右方向に、言い換えれば駆
動用のラツク35の方向と反対方向に動かされる。

従つて、切断刃物20,21は第４図に示される位置に互に
反対方向に動くようになる。切断刃物20,21は孔41が閉
じられるよう動かされ、孔41を通つて先に押出された混
合物は切断刃物によつて切断される。次いで、混合物の
切断された部分は切断刃物の下から落ちてコンベヤのト
レイ13の上に載せられ、オーブンへと運ばれる。

この発明の主要な特長は、力が通常状態に小さくても、
切断行程の際の切断刃物の動きに対する抵抗が、圧縮荷
重よりも引張荷重を切断刃物に誘起するようになすこと
である。

切断作用が完了するときに、空圧シリンダが引込位置に
再び作動されて載置機構が第３図に示される状態に復帰
され、従つて別の１焼分のクツキー混合物がホツパから
ダイスを通つて押し出すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はパン焼トレイコンベヤ装置の上に設けられたホ
ツパと関連した載置機構の側面図、第２図は第１図の矢
印２の方向に見た第１図に示される装置の端面図、第３
図は一対の切断刃物が第１位置に位置されたホツパの下
部と載置機構の側断面図、第４図は切断刃物が第２位置
にある第３図と同様な図、第５図は装置がホツパ／載置
機構の残りの部分から除去された切断刃物と駆動機構の
斜視図、第６図は第５図に示される装置の一部の詳細斜
視図である。図中、10:ホツパ、11:コンベヤ装置:12:載
置機構、13:トレイ、15:ホツパの上部、16:ホツパの下
部、17:ローラ、20,21:切断刃物、25,27:刃物支持棒、2
6:スライド、27,35:ラツク、28:ピニオン、30:アーム、
31:側板、33:空圧シリンダ、34:脚、36:軸、38:案内ブ
ロツク、39,41:孔。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】粘着性食品混合物が装入される容器、コン
   ベヤの移動方向に対して横方向に延び該容器とコンベヤ
   の間に位置されるダイスの列、予定量の粘着性食品混合
   物を前記容器からダイスを通ってコンベヤの上に置かれ
   るようコンベヤに対して周期的に押出す押出装置、コン
   ベヤの上に個々に置かれるべくダイスを通って押出され
   る粘着性食品混合物の載置物を、ダイスに受けた粘着性
   食品混合物から切断するためにダイスの列とコンベヤの
   間に配置された２枚刃物切断装置を具備して成り、 該切断装置は、切断を行うよう相互に対向した方向に直
   線的に移動出来て且つ重なった刃物の孔が互いに一致し
   た時に粘着性食品混合物の載置物が邪魔されることなく
   通過する寸法を成した孔が夫々形成された一対の薄い重
   なった刃物と、いてコンベヤの移動方向と平行な方向に
   延びる複数個の溝を有し刃物の組が対応する溝内に夫々
   滑動可能に支持され且つコンベヤとダイスの間に配置さ
   れた固定の案内ブロックと、刃物組の孔が一致する第１
   位置とダイスの列にて受けた押出された粘着性食品混合
   物から粘着性食品混合物載置物の切断を行うよう刃物組
   の孔が完全に動いて一致しない第２位置との間を刃物組
   を駆動する装置とを有し、刃物組が第１位置から第２位
   置に動く時に引張力が各組の両刃物に作用されて粘着性
   食品混合物内の何れかのものが刃物の動きを妨げるよう
   成す場合に引張負荷が刃物に作用されるように前記駆動
   装置と刃物組が連結されていることを特徴とする粘着性
   食品混合物をコンベヤの上に載置する装置。
2. 【請求項２】各刃物の孔が多角形状を成していることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の装置。
3. 【請求項３】刃物の組が全て１つの共通の駆動装置によ
   って駆動されることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の装置。
4. 【請求項４】各ダイスに関連した刃物の１つが第１支持
   棒により支持され、各ダイスに関連した他の刃物が第２
   支持棒によって支持されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第３項記載の装置。
5. 【請求項５】第１支持棒は復動流体作動シリンダによっ
   て前後に動くよう駆動され、第２支持棒は第１支持棒の
   作動方向と相互に反対方向に動くべく駆動されるような
   具合に第１支持棒に連結されていることを特徴とする特
   許請求の範囲第４項記載の装置。
6. 【請求項６】各ダイスと、刃物が第１位置にある時の切
   断刃物の孔とに一致する孔が案内ブロックに形成されて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第１孔記載の装
   置。
7. 【請求項７】容器はホッパーの形を成し、ダイスの列を
   通って粘着性食品混合物を押出す装置はホッパー内に配
   置された一対の反対方向に回転するローラを有し、ロー
   ラが予定された角度回転される時にローラが予定された
   量の粘着性食品混合物をダイスを通って押し出すよう作
   動できることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   装置。