JPH0770914B2 - 平面型ダイバーシチアンテナ - Google Patents
平面型ダイバーシチアンテナInfo
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- JPH0770914B2 JPH0770914B2 JP4262374A JP26237492A JPH0770914B2 JP H0770914 B2 JPH0770914 B2 JP H0770914B2 JP 4262374 A JP4262374 A JP 4262374A JP 26237492 A JP26237492 A JP 26237492A JP H0770914 B2 JPH0770914 B2 JP H0770914B2
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- Japan
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- antenna
- notch
- slit
- dielectric substrate
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- Details Of Aerials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ダイバーシチアンテ
ナに関し、特に、複数の周波数帯域で共用できる平面型
ダイバーシチアンテナに関する。
ナに関し、特に、複数の周波数帯域で共用できる平面型
ダイバーシチアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車電話、携帯電話等の著しい普及に
伴って1つの周波数帯域だけでは必要な回線数を賄い切
れなくなりつつある。そこで、自動車電話においては、
現在の800MHz帯でのサービスに加えて、1.5G
Hz帯でのサービスが検討されている(さらに、陸上移
動用としては、2.2GHz帯でのサービスも検討され
ている)。
伴って1つの周波数帯域だけでは必要な回線数を賄い切
れなくなりつつある。そこで、自動車電話においては、
現在の800MHz帯でのサービスに加えて、1.5G
Hz帯でのサービスが検討されている(さらに、陸上移
動用としては、2.2GHz帯でのサービスも検討され
ている)。
【0003】従って、将来的に、800MHz帯と1.
5GHz帯の電波の両方を送受信するアンテナが必要に
なると予想される。
5GHz帯の電波の両方を送受信するアンテナが必要に
なると予想される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、800MHz
帯用と1.5GHz帯用の2種類のアンテナを移動体に
配置することは不便であり、また、設置スペース上も好
ましくない。
帯用と1.5GHz帯用の2種類のアンテナを移動体に
配置することは不便であり、また、設置スペース上も好
ましくない。
【0005】また、従来のアンテナでは、1つのアンテ
ナ素子で使用周波数帯域を完全にカバーすることは困難
であり、アンテナの広帯域化が望まれる。
ナ素子で使用周波数帯域を完全にカバーすることは困難
であり、アンテナの広帯域化が望まれる。
【0006】この発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、複数の周波数帯域で共用でき、しかも、複数の周波
数帯域の帯域幅をカバーできるアンテナを提供すること
を目的とする。
で、複数の周波数帯域で共用でき、しかも、複数の周波
数帯域の帯域幅をカバーできるアンテナを提供すること
を目的とする。
【0007】また、この発明はアンテナを広帯域化する
ことを他の目的とする。
ことを他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかるダイバーシチアンテナは、導電性
の地板2と誘電体基板1が実質的に平行に配置され、誘
電体基板1の一面にノッチ13が形成された導電層14
が形成され、誘電体基板1の他面にノッチ13に給電す
るための給電線路11が形成される。導電層14は容量
装荷型モノポールアンテナを多共振させるためのスリッ
ト12を備え、給電線路11は、ノッチ13を多共振さ
せるための分岐線路11bを備える。スリット12はU
字状、円弧状、直線状のいずれかの形状を有し、前記分
岐線路11bの数、幅、長さ、および前記スリット12
の数、位置およびサイズを調整することにより、利用帯
域数および利用帯域幅が調整できる。スリット12とノ
ッチ13は接触せず、前記給電線路11はスリット12
と重ならないように形成され、それぞれ120°軸対象
に配置される。給電用同軸ケーブル8bから給電線路1
1への給電は1点Pで行われる。
め、この発明にかかるダイバーシチアンテナは、導電性
の地板2と誘電体基板1が実質的に平行に配置され、誘
電体基板1の一面にノッチ13が形成された導電層14
が形成され、誘電体基板1の他面にノッチ13に給電す
るための給電線路11が形成される。導電層14は容量
装荷型モノポールアンテナを多共振させるためのスリッ
ト12を備え、給電線路11は、ノッチ13を多共振さ
せるための分岐線路11bを備える。スリット12はU
字状、円弧状、直線状のいずれかの形状を有し、前記分
岐線路11bの数、幅、長さ、および前記スリット12
の数、位置およびサイズを調整することにより、利用帯
域数および利用帯域幅が調整できる。スリット12とノ
ッチ13は接触せず、前記給電線路11はスリット12
と重ならないように形成され、それぞれ120°軸対象
に配置される。給電用同軸ケーブル8bから給電線路1
1への給電は1点Pで行われる。
【0009】
【作用】導電層14に形成されるスリット12の作用に
より、容量装荷型モノポールアンテナは図7(a),図
14(a)に示すように、複数の共振点を持つ。また、
給電線路11に分岐線路11bを形成することにより、
ノッチアンテナは図7(b)、図14(b)に示すよう
に複数の共振点をもつ。
より、容量装荷型モノポールアンテナは図7(a),図
14(a)に示すように、複数の共振点を持つ。また、
給電線路11に分岐線路11bを形成することにより、
ノッチアンテナは図7(b)、図14(b)に示すよう
に複数の共振点をもつ。
【0010】スリット12の形状、長さ、幅、位置、及
び給電線路11の分岐線路11b、11cの形状、長
さ、幅、位置を調整することにより、各アンテナの共振
点の数、位置、距離等が調整され、ダイバーシチアンテ
ナは図8に示すように複数帯域をカバーする合成特性を
持つ。
び給電線路11の分岐線路11b、11cの形状、長
さ、幅、位置を調整することにより、各アンテナの共振
点の数、位置、距離等が調整され、ダイバーシチアンテ
ナは図8に示すように複数帯域をカバーする合成特性を
持つ。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
かかる平面(平板)型ダイバーシチアンテナの構成及び
動作を説明する。
かかる平面(平板)型ダイバーシチアンテナの構成及び
動作を説明する。
【0012】図1はこの発明の一実施例にかかる平面
(平板)型ダイバーシチアンテナの断面構成を示す。こ
のダイバーシチアンテナは、容量装荷型モノポールアン
テナとノッチアンテナからなる。この平面型ダイバーシ
チアンテナは、大別して、誘電体基板1、誘電体基板1
に平行に配置された金属製の地板2、金属製の給電ロッ
ド4、ショートピン(入力インピーダンス整合ピン)5
から構成される。
(平板)型ダイバーシチアンテナの断面構成を示す。こ
のダイバーシチアンテナは、容量装荷型モノポールアン
テナとノッチアンテナからなる。この平面型ダイバーシ
チアンテナは、大別して、誘電体基板1、誘電体基板1
に平行に配置された金属製の地板2、金属製の給電ロッ
ド4、ショートピン(入力インピーダンス整合ピン)5
から構成される。
【0013】地板2はボトム(底板)6に接着あるいは
捩子により固定されている。誘電体基板1と地板2の間
には、所定の厚さの保護プレート3が挟まれている。保
護プレート3の上面と下面はそれぞれ粘弾性の接着剤に
より誘電体基板1と地板2に固定されている。押えプレ
ート10が誘電体基板1上に配置され、カバー7が押え
プレート10を支持している。カバー7は水滴がたまら
ない様にドーム状になっている。ボトム6は両面テープ
9により移動体の車体等に固定される。
捩子により固定されている。誘電体基板1と地板2の間
には、所定の厚さの保護プレート3が挟まれている。保
護プレート3の上面と下面はそれぞれ粘弾性の接着剤に
より誘電体基板1と地板2に固定されている。押えプレ
ート10が誘電体基板1上に配置され、カバー7が押え
プレート10を支持している。カバー7は水滴がたまら
ない様にドーム状になっている。ボトム6は両面テープ
9により移動体の車体等に固定される。
【0014】図2(a)ないし(c)は誘電体基板1の
上面、側面、下面をそれぞれ示す。図示するように、誘
電体基板1の上面には、ノッチアンテナに給電するため
の給電線路11が120°軸対象に形成されている。各
給電線路11は通常の給電線路11aと共にノッチアン
テナを複数の周波数(共振点)で共振させるための分岐
線路11bを備える。
上面、側面、下面をそれぞれ示す。図示するように、誘
電体基板1の上面には、ノッチアンテナに給電するため
の給電線路11が120°軸対象に形成されている。各
給電線路11は通常の給電線路11aと共にノッチアン
テナを複数の周波数(共振点)で共振させるための分岐
線路11bを備える。
【0015】誘電体基板1の下面には、アルミニュウ
ム、銅等からなる金属薄膜14が形成されている。金属
薄膜14には、給電線路11と重なるようにノッチ13
が120°軸対象に形成されている。ノッチ13間に
は、120°軸対象にスリット12が形成されている。
スリット12はノッチ13に接触せず、給電線路11と
重ならないように形成される。
ム、銅等からなる金属薄膜14が形成されている。金属
薄膜14には、給電線路11と重なるようにノッチ13
が120°軸対象に形成されている。ノッチ13間に
は、120°軸対象にスリット12が形成されている。
スリット12はノッチ13に接触せず、給電線路11と
重ならないように形成される。
【0016】給電ロッド4の上端が金属薄膜14の中央
部に、半田付け、溶接等により固定される。
部に、半田付け、溶接等により固定される。
【0017】ショートピン5は、地板2と一体にプレス
形成され、図3(a)に示すように引き起こされ、その
先端が金属薄膜14に半田付け等で固定される。このシ
ョートピン5は、金属薄膜14を地板2にショートして
容量装荷型モノポールアンテナの入力インピーダンスを
整合するインピーダンス整合ピンとして機能すると共に
誘電体基板1を地板2に固定する支持体として機能す
る。
形成され、図3(a)に示すように引き起こされ、その
先端が金属薄膜14に半田付け等で固定される。このシ
ョートピン5は、金属薄膜14を地板2にショートして
容量装荷型モノポールアンテナの入力インピーダンスを
整合するインピーダンス整合ピンとして機能すると共に
誘電体基板1を地板2に固定する支持体として機能す
る。
【0018】図4(a)に示すように、同軸ケーブル8
は2本の同軸ケーブル8aと8bからなる。同軸ケーブ
ル8aは容量装荷型モノポールアンテナに給電するため
のケーブルである。同軸ケーブル8aは地板2と一体に
形成されたクランプ21をかしめて図3(b)に示すよ
うに固定される。同軸ケーブル8aの中心導体は給電ロ
ッド4に半田や溶接により接続される。同軸ケーブル8
aの外部導体(網線)は地板2に半田等により固定され
る。同軸ケーブル8bはノッチアンテナに給電するため
のケーブルである。同軸ケーブル8bは地板2に形成さ
れた穴を通ってショートピン5のいずれかに図4(b)
に示すように固定される。同軸ケーブル8bの中心導体
は誘電体基板1を貫通して給電線路11の1点(図面P
点)に半田15等により接続される。同軸ケーブル8b
の外部導体は半田15等によりショートピン5に固定さ
れる。
は2本の同軸ケーブル8aと8bからなる。同軸ケーブ
ル8aは容量装荷型モノポールアンテナに給電するため
のケーブルである。同軸ケーブル8aは地板2と一体に
形成されたクランプ21をかしめて図3(b)に示すよ
うに固定される。同軸ケーブル8aの中心導体は給電ロ
ッド4に半田や溶接により接続される。同軸ケーブル8
aの外部導体(網線)は地板2に半田等により固定され
る。同軸ケーブル8bはノッチアンテナに給電するため
のケーブルである。同軸ケーブル8bは地板2に形成さ
れた穴を通ってショートピン5のいずれかに図4(b)
に示すように固定される。同軸ケーブル8bの中心導体
は誘電体基板1を貫通して給電線路11の1点(図面P
点)に半田15等により接続される。同軸ケーブル8b
の外部導体は半田15等によりショートピン5に固定さ
れる。
【0019】誘電体基板1、給電線路11及び金属薄膜
14は、例えば、テフロン(登録商標)基板に銅、アル
ミニウムなどをメッキし、このメッキをエッチングして
形成される。また、誘電体基板1、給電線路11及び金
属薄膜14をアルミニウム/ポリエチレンテレフタレー
ト/アルミニウム、銅/ポリエチレンテレフタレート/
銅、銅/テフロン/銅、銅/ガラスエポキシ樹脂/銅、
等の三層構造からなるフレキシブル基板で形成してもよ
い。この場合、給電線路11及び金属薄膜14をグラビ
ア印刷等の連続加工で形成できる。
14は、例えば、テフロン(登録商標)基板に銅、アル
ミニウムなどをメッキし、このメッキをエッチングして
形成される。また、誘電体基板1、給電線路11及び金
属薄膜14をアルミニウム/ポリエチレンテレフタレー
ト/アルミニウム、銅/ポリエチレンテレフタレート/
銅、銅/テフロン/銅、銅/ガラスエポキシ樹脂/銅、
等の三層構造からなるフレキシブル基板で形成してもよ
い。この場合、給電線路11及び金属薄膜14をグラビ
ア印刷等の連続加工で形成できる。
【0020】保護プレート3は、発泡倍率が45倍のポ
リプロピレン発泡体等から構成され、誘電体基板1と地
板2を保護する。保護プレート3は図5に示すように、
ショートピン5を挿入するための切り欠き31と、同軸
ケーブルを8a、8bを通すためのケーブルにげ部32
を備える。熱膨脹を考慮し、保護プレート3の上面と下
面は、弾性と粘性を有する接着剤で誘電体基板1の下面
と地板2の上面に接着される。押さえプレート10は、
発泡倍率が45倍のポリプロピレン発泡体や連通気泡発
泡体から構成され、例えば、図6(a),(b)に示す
形状を有す。
リプロピレン発泡体等から構成され、誘電体基板1と地
板2を保護する。保護プレート3は図5に示すように、
ショートピン5を挿入するための切り欠き31と、同軸
ケーブルを8a、8bを通すためのケーブルにげ部32
を備える。熱膨脹を考慮し、保護プレート3の上面と下
面は、弾性と粘性を有する接着剤で誘電体基板1の下面
と地板2の上面に接着される。押さえプレート10は、
発泡倍率が45倍のポリプロピレン発泡体や連通気泡発
泡体から構成され、例えば、図6(a),(b)に示す
形状を有す。
【0021】上記構成の平面型ダイバーシチアンテナに
おいては、地板2、給電ロッド4、ショートピン5、ス
リット12、金属薄膜14から電界に感応して複数の共
振周波数を有する容量装荷型モノポールアンテナが構成
される。容量装荷型モノポールアンテナへの給電は同軸
ケーブル8aと給電ロッド4から行われる。また、ノッ
チ13と給電線路11から磁界に感応して複数の共振周
波数を有するノッチアンテナが構成される。同軸ケーブ
ル8bから給電線路11への給電は1点Pで行われる。
おいては、地板2、給電ロッド4、ショートピン5、ス
リット12、金属薄膜14から電界に感応して複数の共
振周波数を有する容量装荷型モノポールアンテナが構成
される。容量装荷型モノポールアンテナへの給電は同軸
ケーブル8aと給電ロッド4から行われる。また、ノッ
チ13と給電線路11から磁界に感応して複数の共振周
波数を有するノッチアンテナが構成される。同軸ケーブ
ル8bから給電線路11への給電は1点Pで行われる。
【0022】上記構成の平面型ダイバーシチアンテナ
は、通常のダイバーシチアンテナと同様に電力密度受信
で動作する。
は、通常のダイバーシチアンテナと同様に電力密度受信
で動作する。
【0023】上記構成の容量装荷型モノポールアンテナ
は、スリット12の作用により、2つの共振周波数を有
する。スリット12により生成される第2次共振点は予
め存在する第1次共振点とは無関係に、スリット12の
長さ、幅、中心からの距離、形状等を変化させることで
調整できる。
は、スリット12の作用により、2つの共振周波数を有
する。スリット12により生成される第2次共振点は予
め存在する第1次共振点とは無関係に、スリット12の
長さ、幅、中心からの距離、形状等を変化させることで
調整できる。
【0024】ノッチアンテナは、分岐線路11bの作用
により、2つの共振周波数を有する。分岐線路11bに
より生成される第2次共振点は、給電線路11aと11
bそれぞれの長さ、幅、位置、形状を変化させることで
調整できる。
により、2つの共振周波数を有する。分岐線路11bに
より生成される第2次共振点は、給電線路11aと11
bそれぞれの長さ、幅、位置、形状を変化させることで
調整できる。
【0025】図7(a)に上記構成の容量装荷型モノポ
ールアンテナ(送受信アンテナ)の周波数特性(周波数
とリターンロスの関係)の一例を示す。また、図7
(b)に上記構成のノッチアンテナ(受信アンテナ)の
周波数特性の一例を示す。図7(a)及び図7(b)の
横軸は周波数を示し、縦軸はリターンロスを示す。図7
(a),(b)に示す特性は、各部のサイズを図2
(a)〜(c)に示すサイズ(単位mm)とした時の特性
である。
ールアンテナ(送受信アンテナ)の周波数特性(周波数
とリターンロスの関係)の一例を示す。また、図7
(b)に上記構成のノッチアンテナ(受信アンテナ)の
周波数特性の一例を示す。図7(a)及び図7(b)の
横軸は周波数を示し、縦軸はリターンロスを示す。図7
(a),(b)に示す特性は、各部のサイズを図2
(a)〜(c)に示すサイズ(単位mm)とした時の特性
である。
【0026】さらに、図7(a),(b)に示す特性を
合成して得られる特性、即ち、この実施例の平面型ダイ
バーシチアンテナ(送受信アンテナ)の特性の一例を図
8に示す。
合成して得られる特性、即ち、この実施例の平面型ダイ
バーシチアンテナ(送受信アンテナ)の特性の一例を図
8に示す。
【0027】図7(a)、(b),図8から理解できる
ように、分岐線路11bとスリット12を形成すること
により、ダイバーシチアンテナの共振点を複数生成で
き、複数の共振点を隣接させれば、アンテナの動作帯域
を広くできる。
ように、分岐線路11bとスリット12を形成すること
により、ダイバーシチアンテナの共振点を複数生成で
き、複数の共振点を隣接させれば、アンテナの動作帯域
を広くできる。
【0028】この発明は上記実施例に限定されない。例
えば、各部のサイズは図2に示すサイズに限定されず、
目的とする共振周波数に合わせて適当に選択される。ま
た、給電線路11、スリット12、ノッチ13の形状も
上述の例に限定されない。
えば、各部のサイズは図2に示すサイズに限定されず、
目的とする共振周波数に合わせて適当に選択される。ま
た、給電線路11、スリット12、ノッチ13の形状も
上述の例に限定されない。
【0029】例えば、図9(a)〜(c)はスリット1
2を円弧状にした例を示し、図10(a)〜(c)はス
リット12を直線状にした例を示す。
2を円弧状にした例を示し、図10(a)〜(c)はス
リット12を直線状にした例を示す。
【0030】また、給電線路11の形状も、上記実施例
に限定されない。例えば、図11は給電線路11をC字
状にした例を示し、図12は給電線路11を放射状にし
た例を示す。
に限定されない。例えば、図11は給電線路11をC字
状にした例を示し、図12は給電線路11を放射状にし
た例を示す。
【0031】図13(a)乃至(c)は、給電線路11
の分岐線路を2つ(111b、111bc)、スリット
12を2つ(12a,12b)備える平面型ダイバーシ
チアンテナの例を示す。図14(a)はこの構成の容量
装荷型モノポールアンテナ(送受信アンテナ)の周波数
特性の一例を示す。また、図14(b)に上記構成のノ
ッチアンテナ(受信アンテナ)の周波数特性の一例を示
す。図14(a)、(b)から理解できるように、図1
3(a)乃至(c)に示す構成の平面型ダイバーシチア
ンテナは3つの共振点を有す。
の分岐線路を2つ(111b、111bc)、スリット
12を2つ(12a,12b)備える平面型ダイバーシ
チアンテナの例を示す。図14(a)はこの構成の容量
装荷型モノポールアンテナ(送受信アンテナ)の周波数
特性の一例を示す。また、図14(b)に上記構成のノ
ッチアンテナ(受信アンテナ)の周波数特性の一例を示
す。図14(a)、(b)から理解できるように、図1
3(a)乃至(c)に示す構成の平面型ダイバーシチア
ンテナは3つの共振点を有す。
【0032】スリット112の数および分岐線路111
bの数を増やすことにより、3以上の共振点を平面型ダ
イバーシチアンテナに付与することも可能である。
bの数を増やすことにより、3以上の共振点を平面型ダ
イバーシチアンテナに付与することも可能である。
【0033】以上説明したように、この実施例にかかる
平面型アンテナによれば、1つのアンテナで複数の周波
数帯域の信号の送受信ができ、さらに、通信レベルを向
上するためのダイバーシチアンテナとして使用できる。
従って、複数の周波数帯域に対して1つのアンテナです
む。しかも、平面型アンテナであるので、移動体という
小さなスペースにも突起等を形成する事なく埋め込むこ
とができる。この際、小型化のため地板2を車のシャー
シ等と一体化することも可能である。
平面型アンテナによれば、1つのアンテナで複数の周波
数帯域の信号の送受信ができ、さらに、通信レベルを向
上するためのダイバーシチアンテナとして使用できる。
従って、複数の周波数帯域に対して1つのアンテナです
む。しかも、平面型アンテナであるので、移動体という
小さなスペースにも突起等を形成する事なく埋め込むこ
とができる。この際、小型化のため地板2を車のシャー
シ等と一体化することも可能である。
【0034】また、誘電体基板1とカバー7の間に押さ
えプレート10を配置し、誘電体基板1と地板2の間に
保護プレート3を配置することにより、振動等の外的要
因に対して、耐久性が向上する。
えプレート10を配置し、誘電体基板1と地板2の間に
保護プレート3を配置することにより、振動等の外的要
因に対して、耐久性が向上する。
【0035】さらに、誘電体基板1としてフレキシブル
基板を使用すれば、アンテナの製造・加工が容易であ
る。
基板を使用すれば、アンテナの製造・加工が容易であ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる平
面型ダイバーシチアンテナによれば、1つのアンテナで
複数の周波数帯域の信号の送受信ができ、さらに、通信
レベルを向上できる。
面型ダイバーシチアンテナによれば、1つのアンテナで
複数の周波数帯域の信号の送受信ができ、さらに、通信
レベルを向上できる。
【図1】この発明の一実施例に係る平面型ダイバーシチ
アンテナの断面図である。
アンテナの断面図である。
【図2】図2(a)は誘電体基板の上面図、図2(b)
は側面図、図2(c)は下面図である。
は側面図、図2(c)は下面図である。
【図3】図3(a)は地板と一体形成されたショートピ
ンの形状を示す斜視図であり、図3(b)は地板と一体
形成されたクランプとクランプにより固定された同軸ケ
ーブルの断面図である。
ンの形状を示す斜視図であり、図3(b)は地板と一体
形成されたクランプとクランプにより固定された同軸ケ
ーブルの断面図である。
【図4】図4(a)は地板の平面図であり、図4(b)
は給電ケーブルと給電線路の接続部分の拡大図である。
は給電ケーブルと給電線路の接続部分の拡大図である。
【図5】図5(a)は保護プレートの平面図、図5
(b)は側面図である。
(b)は側面図である。
【図6】図6(a)は押さえプレートの平面図、図6
(b)は断面図である。
(b)は断面図である。
【図7】図7(a)は図1乃至6に示す構成の容量装荷
型モノポールアンテナの周波数とリターンロスの関係を
示すグラフ、図7(b)は図1乃至6に示す構成のノッ
チアンテナの周波数とリターンロスの関係を示すグラフ
である。
型モノポールアンテナの周波数とリターンロスの関係を
示すグラフ、図7(b)は図1乃至6に示す構成のノッ
チアンテナの周波数とリターンロスの関係を示すグラフ
である。
【図8】図7(a)と図7(b)に示す特性の合成特性
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図9】スリットを円弧状に形成した例を示す図であ
り、図9(a)は誘電体基板の上面図、図9(b)は側
面図、図9(c)は下面図である。
り、図9(a)は誘電体基板の上面図、図9(b)は側
面図、図9(c)は下面図である。
【図10】スリットを直線状にした例を示す図であり、
図10(a)は誘電体基板の上面図、図10(b)は側
面図、図10(c)は下面図である。
図10(a)は誘電体基板の上面図、図10(b)は側
面図、図10(c)は下面図である。
【図11】給電線路の変形例を示す図である。
【図12】給電線路の変形例を示す図である。
【図13】3つの共振点を備えるダイバーシチアンテナ
の構成を示す図であり、図13(a)は誘電体基板の上
面図、図13(b)は側面図、図13(c)は下面図で
ある。
の構成を示す図であり、図13(a)は誘電体基板の上
面図、図13(b)は側面図、図13(c)は下面図で
ある。
【図14】図14(a)は図13に示す構成を有する容
量装荷型モノポールアンテナの周波数とリターンロスの
関係を示すグラフ、図14(b)は図13に示す構成の
ノッチアンテナの周波数とリターンロスの関係を示すグ
ラフである。
量装荷型モノポールアンテナの周波数とリターンロスの
関係を示すグラフ、図14(b)は図13に示す構成の
ノッチアンテナの周波数とリターンロスの関係を示すグ
ラフである。
1…誘電体基板、2…地板、3…保護プレート、4…給
電ロッド、5…ショートピン(インピーダンス整合ピ
ン)、6…ボトム、7…カバー、8a,8b…給電用同
軸ケーブル、9…両面テープ、10…押さえプレート、
11…給電線路、11b,11c…分岐線路、12…ス
リット、13…ノッチ、14…金属膜、15…半田、2
1…クランプ、31…切り欠き、32…ケーブルにげ
部。
電ロッド、5…ショートピン(インピーダンス整合ピ
ン)、6…ボトム、7…カバー、8a,8b…給電用同
軸ケーブル、9…両面テープ、10…押さえプレート、
11…給電線路、11b,11c…分岐線路、12…ス
リット、13…ノッチ、14…金属膜、15…半田、2
1…クランプ、31…切り欠き、32…ケーブルにげ
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 7/12 4229−5K (72)発明者 新井 宏之 東京都文京区小石川4丁目10番10号 アカ デミーハイツ301 (72)発明者 瀬下 清 神奈川県横浜市金沢区福浦3丁目10番地 日本発条株式会社内 (72)発明者 森 充夫 神奈川県横浜市金沢区福浦3丁目10番地 日本発条株式会社内 (72)発明者 内田 元昭 神奈川県横浜市金沢区福浦3丁目10番地 日本発条株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】導電性の地板と、 前記地板に実質的に平行に配置された誘電体基板と、 前記誘電体基板の前記地板に対向する面に形成され、ノ
ッチとスリットが形成された導電層と、 前記誘電体基板の前記地板に対向しない面に形成され、
前記ノッチに給電し、前記ノッチを多共振させる分岐線
路を備える給電線路と、 前記導電層に一端が接続された給電ロッドと、 前記地板と前記導電層をショートする整合ピン、を備え
ることを特徴とする平面型ダイバーシチアンテナ。 - 【請求項2】前記スリットはU字状、円弧状、直線状の
いずれかの形状を有し、 前記分岐線路の分岐数、幅、長さ、および前記スリット
の数、位置およびサイ ズを調整することにより、利用帯域数および利用帯域幅
を満足することを特徴とする請求項1記載の平面型ダイ
バーシチアンテナ。 - 【請求項3】前記ノッチは120°軸対象に形成され、 前記スリットは前記ノッチに接触することなく120°
軸対象に形成され、 前記給電線路は、前記スリットと重ならないように12
0°軸対象に形成され、給電用同軸ケーブルから前記給
電線路への給電は1点で行われる、 ことを特徴とする請求項1または2記載の平面型ダイバ
ーシチアンテナ。 - 【請求項4】前記誘電体基板と前記地板の間には絶縁性
の保護プレートが配置され、 前記保護プレートの一面と前記地板および前記保護プレ
ートの他面と前記導電層は粘性と弾性を有する接着剤に
より接着されており、 前記誘電体基板は押さえプレートを介して上面がドーム
状に加工されたカバーによって支持されている、ことを
特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の平面
型ダイバーシチアンテナ。 - 【請求項5】ノッチアンテナと容量装荷型モノポールア
ンテナから構成される平面型ダイバーシチアンテナにお
いて、 前記ノッチアンテナを多共振させるための分岐線路を備
える給電線路と、整合ピン付き容量装荷型モノポールア
ンテナを多共振させるためのスリットを備えることを特
徴とする平面型ダイバーシチアンテナ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4262374A JPH0770914B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 平面型ダイバーシチアンテナ |
US07/955,931 US5402136A (en) | 1991-10-04 | 1992-10-02 | Combined capacitive loaded monopole and notch array with slits for multiple resonance and impedance matching pins |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4262374A JPH0770914B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 平面型ダイバーシチアンテナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06112732A JPH06112732A (ja) | 1994-04-22 |
JPH0770914B2 true JPH0770914B2 (ja) | 1995-07-31 |
Family
ID=17374868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4262374A Expired - Lifetime JPH0770914B2 (ja) | 1991-10-04 | 1992-09-30 | 平面型ダイバーシチアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0770914B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101507048B (zh) | 2006-11-30 | 2012-11-21 | 松下电器产业株式会社 | 差动供电指向性可变隙缝天线 |
CN114156628A (zh) * | 2021-12-27 | 2022-03-08 | 深圳大学 | 一种基于柔性基底的天线、心电贴及可穿戴设备 |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP4262374A patent/JPH0770914B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06112732A (ja) | 1994-04-22 |
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