JPH076777Y2 - 釣漁用潜水板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は曳縄で用いられる釣漁具の潜水板に関する。

（従来の技術） 従来、例えばブロー成形時において、成形される中空本
体一側面より、成形面に所要数の突起を設けた型板を押
圧して本体中空部内に突起を形成し、該突起の各先端を
本体他側内面に当接若しくは融着連結状態となしてなる
ことを特徴とした潜水板は実公昭54-37759号公報などに
よって公知となっている。

（考案が解決しようとする問題点） 然しながら、この構造のものは本体が中空であるので必
ずしも強度が高くないのみならず補強用の突起が全体に
亘って形成されているので例えば本体の後半部に適度の
弾性を与えて潜水板としての機能を高めるなどのことが
できない等の問題点があった。

（問題点を解決するための手段） 本考案は両側にそれぞれ縦板が平行に起立した状態で配
置されこの縦板間に複数枚の横板が横臥状態で水平に梯
子状に架設された形状を呈する硬質プラスチック製の補
強芯と縦板が長手方向となる状態で本体の内部の前方寄
りの個所に埋設して成る釣漁用潜水板を提供することに
よって前記の問題点を解決しようとするものである。

（実施例） まず潜水板本体１は、下面が平坦で上面は山状に中央部
が盛り上がっており、全体的に舟形を呈していて、硬質
ポリウレタン発泡体によって成形されている。尚、吸水
性がゼロになるよう表面は硬化されている。この潜水板
本体１は前方にサルカンなどを介して幹糸が連結され、
後方には鉤素によって擬餌が取付けられて、船により曳
行されて潜水しながらゆれ動き、その動きによって後方
の擬餌も本物の餌魚のごとく動かして魚の喰いつきをよ
くするものである。次に補強芯２は硬質プラスチック製
で、両端にそれぞれ縦板３が平行に起立した状態で配置
してその２枚の縦板３間の縦方向の所要位置（前端側の
２箇所と後端側の３箇所）に複数（５枚）の横板４が横
臥状態で水平に梯子状に架設された形状を呈し、横板４
が架設された部位の横断面がＨ形となっている。この補
強芯２は上記の潜水板本体１の前端寄りの内部に縦板３
が長手方向となる状態でインサート成形により埋設され
ている。

（考案の作用及び効果） 本考案は叙上のように両側にそれぞれ縦板が平行に起立
した状態で配置されこの縦板間に複数枚の横板が横臥状
態で水平に梯子状に架設された形状を呈する硬質プラス
チック製の補強芯と縦板が長手方向となる状態で本体の
内部に埋着したので使用の際に強圧の掛る本体前半の強
度はこれによって顕著に高め得るものであり、また本考
案においてはこの補強芯が本体の後半には埋着されるこ
とがないので同部は硬質プラスチック特有の弾性を失う
ことが無く、従って上記の補強芯の埋入によって同部が
硬直化してこの部に継着した擬餌の円滑な動きや指定餌
への喰付を阻害するようなことがな無く、本考案はこれ
によって前記の問題点を充分に解決することができる効
果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案の実施例を示したもので、第
１図は全体斜視図、第２図は長手方向の前半部の縦断面
図、第３図は要部の横断面図である。 １……潜水板本体、２……補強芯、３……縦板、４……
横板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】両側にそれぞれ縦板が平行に起立した状態
   で配置されこの縦板間に複数枚の横板が横臥状態で水平
   に梯子状に架設された形状を呈する硬質プラスチック製
   の補強芯と縦板が長手方向となる状態で本体の内部の前
   方寄りの個所に埋設して成る釣漁用潜水板。