JPH0764097A - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents
液晶表示装置およびその製造方法Info
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- JPH0764097A JPH0764097A JP5216697A JP21669793A JPH0764097A JP H0764097 A JPH0764097 A JP H0764097A JP 5216697 A JP5216697 A JP 5216697A JP 21669793 A JP21669793 A JP 21669793A JP H0764097 A JPH0764097 A JP H0764097A
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Abstract
上を図れると共に広視野角を持つようにする。 【構成】 液晶層35において異なるプレチルト角を持
つ複数の領域を形成できる。また、1絵素内において、
異なるプレチルト角を持つ複数の領域を形成できる。こ
のため、複数の絵素部分において、あるいは1絵素内に
おいて、反対方向のプレチルト方向(すなわち視角方
向)を形成できる。結果として表示品位の向上した広視
野角液晶表示装置を提供できる。
Description
液晶表示装置及びその製造方法に関する。特に、チルト
角の異なる配向状態を形成することにより、異なる視角
特性を持つ新規な構造の液晶表示装置及びその製造方法
に関する。
対の基板間に設けられた液晶層に電圧を印加して液晶分
子の配向を変え、そのことにより生じる液晶層の光学的
屈折率変化を利用して表示する装置である。したがっ
て、電圧を印加する前の初期状態において、液晶層内の
液晶分子ができる限り規則正しく配列していることが重
要である。このように規則正しく液晶分子を配列させる
ため、液晶層を挟む基板の表面状態は、液晶分子の相互
作用を規制するようになっている。
定方向に配列させる方法としては、一対の基板の液晶層
側表面に配向膜材料を塗布し、塗布した材料を乾燥・硬
化することにより配向膜を形成した後、その配向膜の表
面をラビング処理する方法が、現在最も広く使用されて
いる。
向膜の2種類があり、無機配向膜の材料としては、酸化
物、無機シラン、金属、金属錯体が挙げられる。一方の
有機配向膜の材料としてポリイミドが挙げられ、代表的
な例はポリイミド樹脂である。ポリイミド樹脂は、全芳
香系ポリイミド(全芳香系PI)の前駆体であるポリア
ミック酸を基板に塗布した後、加熱によってポリイミド
反応を起こさせ、それによってポリアミック酸をポリイ
ミド樹脂に転換させることで形成される。液晶配向膜材
料としてポリイミド樹脂が広く使用される理由としては
以下の通りである。即ち、ポリアミック酸の状態におい
て溶解性が良好であるため、濃度及び粘膜などの調整が
容易であること、塗布性が良好であること、膜厚制御が
容易であること等であるためであり、加えて、作製され
るポリイミド樹脂がポリアミック酸よりエネルギー的に
安定しており、水で洗浄しても可逆反応が起こらないた
めである。
イミド膜を琢磨布等でラビング処理することにより、ラ
ビング方向に沿って液晶分子を配向させることができ
る。ラビング処理は、基板上において均一な方向に行わ
れるので、液晶層に於て液晶分子が配向膜と接する液晶
分子の傾斜角、すなわちプレチルト角はすべて均一にな
る。したがって、マトリクス型表示パターンの単位ドッ
トを構成する各絵素内においてもプレチルト角は全てほ
ぼ同一角度となる。
う絵素となる各絵素電極に接続されるスイッチング素子
として薄膜トランジスタを使用するアクティブマトリク
ス型液晶表示装置(TFT−LCD)においては、ツイ
ストティッドネマッティック(TN)型の構成が採用さ
れる。この構成の液晶表示装置においては、液晶分子は
液晶層の厚み方向の各位置でねじれ方向が異なってお
り、両基板の近傍部分では90°ねじれるように配向さ
せられている。また、液晶表示装置の視角特性は、液晶
層の液晶分子の向き、つまり液晶層の厚み方向において
変化する配向方向と基板に対する傾きであるチルト角と
に従って、最適視角方位と視角範囲が定められる。
では、液晶分子が屈折率の異方性(複屈折性)を持つた
め、人間(観察者)の液晶表示装置を見る角度によって
コントラストが変化するという現象が生じる。
色表示となるノーマリホワイトモードの場合において
は、両基板に形成された駆動電極間に電圧を印加した状
態で、基板面に対して垂直な方向から液晶表示装置をみ
ると、図3に実線L1で示すように、印加電圧値が高く
なるに連れて光の透過率が低下する。また、その値が飽
和すると透過率がほぼ零となり、それ以上印加電圧を上
げても透過率はほぼ零のままである。しかしながら、液
晶表示画面を観察する視角方向の変化により、図3に実
線L1で示した印加電圧−透過率特性が変化する。図4
および図5を参照してこのことを説明する。
た液晶層部分を示す斜視図、図5一対の基板31および
32に挟まれた液晶層部分を示す断面図である。これら
の図において、一方(上側)の基板31は、ガラス基板
31a、透明電極31b及び配向膜31cを有してお
り、他方(下側)の基板32は同様にガラス基板32
a、透明電極32bおよび配向膜32cを有している。
液晶セル中の液晶分子35は基板31及び32の間で9
0°ねじれている。図中において記号δはプレチルト角
を示し、番号36は正視角方向を示している。
ているときにおいて、基板面に垂直な方向から正視角方
向36に視角を傾けて行くと、図3における実線L2に
示されるように印加電圧−透過率特性が変化する。すな
わち、印加電圧が高くなるにつれて透過率がある程度低
下した後、特定の電圧値を越えると透過率が再び高くな
り、その後再び徐々に低下するという現象が生じる。こ
のため、視角を正視角方向36に向けて傾けた場合、特
定の角度で画像の白黒(ネガ、ポジ)が反転する現象
(これを反転現象という)が生じる。これは液晶層中の
液晶分子がチルト角をもって傾いており、視角によって
屈折率が反化するために生じる現象である。この現象
は、画像を視る人にとって大きな障害になる。
6(a)に示すように、印加電圧は零または比較的低電
圧のとき、正視角方向に位置する観測者37には、液晶
層中の中央分子35は楕円に見えるが、徐々に印加電圧
を高くすると、中央分子35が、その長軸方向を電界の
方向、すなわち基板面に垂直な方向に並ぶように移動し
ていく。このため、図6(b)に示すように、観測者3
7には中央分子35が真円に見える瞬間がある。さらに
電圧を高くすると、中央分子35は電界方向にほぼ平行
となり、図6(c)に示すように観測者37には中央分
子35が再び楕円に見える。
方向においても、透過率−電圧特性の相違から反転現象
が生じない場合であっても、視角を深くしていくと白黒
のコントラスト比が低くなるという視角特性を持つこと
になる。
ような正視角方向で観察される反転現象は見る人にとっ
て大きな障害となり、液晶表示装置の表示特性そのもの
を低下させる結果となる。
平2−12号公報に示されている技術がある。この技術
はアクティブマトリクス型の液晶表示装置において、一
絵素を構成する表示電極を内側電極と外側電極とに分割
し、内側電極に対応する液晶分子と外側電極に対応する
液晶分子とに印加される電界条件を変えることによって
視角特性の改善を図るものである。しかしながら、この
技術による場合は、表示電極の形状パターンそのものを
変えることが必要であるため、製造工程が複雑になり、
さらに駆動方法も複雑になるという欠点がある。また、
視角特性の改善効果も充分なものであるとは評し難い。
して、以下の2つの方法が提案されている(JAPAN
DISPLAY’92のp591〜p594およびp
886)。その提案されている1つの方法としては、配
向膜表面を一方向にラビングした後、その一部をレジス
トで被覆して、先に行ったラビング方向とは逆方向にラ
ビングし、その後、レジストを除去して、レジストで被
覆されていた配向膜表面とレジストで被覆されていなか
った配向膜表面とでラビング方向が異なることに基づく
配向特性を配向膜に付与してプレチルト角を異ならせる
方法である。もう一つの方法は、材質の異なるポリイミ
ド配向膜を並設してラビングすることにより、各材質に
応じた複数のプレチルト角を配向膜表面に形成する方法
である。しかしながら、前者の提案方法による場合に
は、配向膜表面にレジストを被覆すると、その配向膜表
面の配向規制力が著しく劣化し、後者の提案方法による
場合には、この配向膜のパターニングが煩雑な工程にな
るので、これらの方法も実用的でない。
決すべくなされたものであり、視角特性を効果的に改善
でき、表示品位の向上した広視野角を持つ液晶表示装置
及びその製造方法を提供することを目的とする。
は、一対の基板に液晶層が狭持され、各基板と液晶層と
の界面に液晶の配向を規制するための有機高分子よりな
る配向膜が形成されている液晶表示装置において、該液
晶層が配向方向の異なる2以上の液晶層領域を有し、少
なくとも1方の基板に形成された該配向膜が、配向方向
の異なる各液晶層領域毎に対応する表面に相異なる表面
張力を持つ構成となっているので、そのことにより上記
目的が達成される。
相異なる表面張力を持つ複数の領域の各々が、マトリク
ス状に配置された各絵素内に形成されている構成とする
ことができる。また、前記配向膜の表面張力が大きい領
域が液晶のプレチルト角が小さく、表面張力が小さい領
域が液晶のプレチルト角が大きく規定されている構成と
することができる。
板に液晶層が狭持され、各基板と液晶層との界面に液晶
の配向を規制するための有機高分子よりなる配向膜が形
成されている液晶表示装置において、該液晶層が配向方
向の異なる2以上の液晶層領域を有し、少なくとも1方
の基板に形成された該配向膜が、配向方向の異なる各液
晶層領域毎に対応する表面に相異なる酸素原子濃度を持
つ構成となっているので、そのことにより上記目的が達
成される。
相異なる酸素原子濃度を持つ複数の領域の各々が、マト
リクス状に配置された各絵素内に形成されている構成と
することができる。また、前記配向膜の酸素原子濃度が
高い領域が液晶のプレチルト角が小さく、酸素原子濃度
が低い領域が液晶のプレチルト角が大きく規定されてい
る構成とすることができる。
板に液晶層が狭持され、各基板と液晶層との界面に液晶
の配向を規制するための有機高分子よりなる配向膜が形
成されている液晶表示装置において、該液晶層が配向方
向の異なる2以上の液晶層領域を有し、少なくとも1方
の基板に形成された該配向膜が、配向方向の異なる各液
晶層領域毎に対応する表面に相異なるカルボニル基濃度
を持つ構成となっているので、そのことにより上記目的
が達成される。
相異なるカルボニル基濃度を持つ複数の領域の各々が、
マトリクス状に配置された各絵素内に形成されている構
成とすることができる。また、前記配向膜のカルボニル
基濃度が高い領域が液晶のプレチルト角が小さく、カル
ボニル基濃度が低い領域が液晶のプレチルト角が大きく
規定されている構成とすることができる。
は、ポリイミド、ポリアミド、ポリスチレン、ポリアミ
ドイミド、エポキシアクリレート、スピランアクリレー
トまたはポリウレタンを主成分とする有機高分子材料を
使用することができる。
層を狭持する一対の基板の各基板と該液晶層との界面に
液晶の配向を規制するための有機高分子よりなる配向膜
が形成され、該液晶層に配向方向の異なる2以上の液晶
層領域が設けられている液晶表示装置の製造方法におい
て、少なくとも1方の基板に形成された該配向膜が、配
向方向の異なる各液晶層領域毎に対応する表面に、相異
なる表面張力を持つ構成、相異なる酸素原子濃度を持つ
構成、または相異なるカルボニル基濃度を持つ構成とな
るように、該当する配向膜に光を照射する工程を含んで
いる。
記光に、紫外領域を含む波長のものを使用することがで
きる。
て異なるプレチルト角を持つ複数の領域を形成できる。
また、1絵素内において、異なるプレチルト角を持つ複
数の領域を形成できる。このため、複数の絵素部分にお
いて、あるいは1絵素内において、反対方向のプレチル
ト方向(すなわち視角方向)を形成できる。結果として
表示品位の向上した広視野角液晶表示装置を提供でき
る。
晶表示装置を示す断面図である。この液晶表示装置は、
アクティブマトリクス型のものであり、液晶層35を挟
んで一対の基板31、32を有する。一方(上側)の基
板32は、ガラスやシリコンウェハ等からなる絶縁性基
板32aの上に、対向電極32bと配向膜(図示せず)
がこの順に形成されている。この配向膜は、液晶層35
側に配される。
コンウェハ等からなる絶縁性基板31aの上に、絵素電
極31bと配向膜(図示せず)がこの順に形成されてい
る。絵素電極31bは、図には1個しか現れていない
が、複数のものがマトリクス状に設けられ、各絵素電極
31bの両側に位置する状態で、かつ、絵素電極31b
の周辺を通って、複数の走査線(図示せず)が並設され
ており、また、この走査線と交差すると共に、各絵素電
極31bの両側に位置する状態で、かつ、絵素電極31
bの周辺を通って、複数の信号線(図示せず)が並設さ
れている。更に、信号線と走査線とが交差する部分の近
傍にスイッチング素子としての図示しない薄膜トランジ
スタ(TFT)が設けられ、このTFTが絵素電極31
b、信号線及び走査線に電気的に接続されている。更に
は、かかる状態の絶縁性基板31aの上に、図示しない
配向膜が形成されている。この配向膜は、液晶層35側
に配される。
けた配向膜は、図1に示すように各絵素電極31bの上
部分に異なる方向のプレチルト角40を持つ2領域が設
定されている。具体的には、基板31に形成した配向膜
は、1つの絵素電極31bの上部分に、プレチルト角4
0の大きい領域Aと、プレチルト角40の小さい領域B
とを有する。一方、基板32に形成した配向膜は、1つ
の絵素電極31bの上方部分に、プレチルト角40の小
さい領域Cと、プレチルト角40の大きい領域Dとを有
する。
端部は、樹脂等からなるシール剤でシールされ、更に外
部には周辺回路等が実装されている。
示装置において、上記配向膜の作製は以下のように行っ
た。まず、基板31と基板32とを、公知の方法により
作製する。続いて、各基板31、32の最外に存在する
配向膜に対して、上述した領域A、B、C、Dを有する
ようにする。本実施例では、ポリイミドよりなる配向膜
を形成した後の任意の工程において、基板31に形成し
た配向膜の領域B以外の部分をマスクにて覆い、マスク
の上から配向膜に向けて紫外光を照射した。また、これ
に前後して、基板32に形成した配向膜の領域C以外の
部分をマスクにて覆い、マスクの上から配向膜に向けて
紫外光を照射した。
ことによって、被照射部分の配向膜表面の表面張力が増
加し、この表面張力の増加によって配向膜に接した液晶
のプレチルト角が低下することとなる。このとき、相対
する基板31、32間において、プレチルト角40を異
ならせしめ、かつチルトの方向を向かい合うようにす
る。その結果、図1に示すように、相対する基板31、
32の間の左半分に、プレチルト角40の大きい領域A
とプレチルト角40の小さい領域Cとが存在し、液晶分
子35aがチルトする方向が向かい合うようになる。ま
た、右半分には、プレチルト角40の小さい領域Bとプ
レチルト角40の大きい領域Dとが存在し、液晶分子3
5aがチルトする方向が向かい合うようになる。
に位置する液晶分子35aの平均的なプレチルト角は、
基板表面のプレチルト角40が大きい方が支配的となる
ため、図1に示すように左半分の液晶分子35aでは正
視角方向が手前側に向き、右半分の液晶分子35aでは
正視角方向が逆の向こう側に向く状態となる。
いては、絵素電極31bに或る電圧を印加しても左半分
と右半分で視角方向が逆の表示が行われる。このため、
従来のように右側と左側とで異なる駆動を行う必要がな
い。また、視角方向が逆であるので、視角特性を十分に
改善することが可能となる。
表面張力が増加する現象は、例えば水、ヨウ化メチレン
を用いた通常の接触角測定で確認できる。
外光を照射することによって、被照射部分の配向膜表面
の酸素濃度を増加させる場合である。
て配向膜の表面エネルギーが増加し、配向膜に接した液
晶のプレチルト角が低下する。
例1に記した方法と同様に1絵素内に反対方向のプレチ
ルト方向(すなわち視角方向)を形成できる。
酸素濃度が増加する現象はXPS等の表面元素分析で容
易に確認できる。
外光を照射することによって、被照射部分の配向膜表面
のカルボニル基濃度を増加させる場合である。
の増加によって配向膜表面の極性が変化し、配向膜に接
した液晶のプレシルト角が低下する。
例1に記した方法と同様に1絵素内に反対方向のプレチ
ルト方向(すなわち視角方向)を形成できる。
カルボニル基濃度が増加する現象はFTIR等の表面赤
外吸収で容易に確認できる。
過率をとって、本発明による場合の視角特性を示す図で
ある。この図より理解されるように、本発明による場合
には前記反転現象が発生せず、良好な表示を行い得る。
0を右半分で大小、左半分で大小としているが、本発明
はこれに限らず、右半分で大大、左半分で大小として
も、あるいは右半分で小小、左半分で大小としてもよ
い。この場合において、表面張力の差により、対向する
部分におけるプレチルト角40の大きい領域と小さい領
域とを形成するときは、表面張力の差が、例えば2dy
n/cm以上となるようにするのがよい。また、酸素濃
度の差により、対向する部分におけるプレチルト角40
の大きい領域と小さい領域とを形成するときは、酸素濃
度の差が、例えば表面から深さ100オングストローム
程度までにおいて、低濃度領域のat%が高濃度領域の
70%以下となるようにするのがよい。また、カルボニ
ル基濃度の差により、対向する部分におけるプレチルト
角40の大きい領域と小さい領域とを形成するときは、
カルボニル基濃度の差は、例えばFTIRにて測定した
場合において1700cm-1付近に、光照射により生じ
る新たなカルボニル基のピークが有る無しにより確認さ
れる程度とするのがよい。
の基板に対してプレチルト角の異なる領域を設けている
が、本発明はこれに限らず、片方の基板のみ複数のプレ
チルト角を形成し、他方の基板は中間のプレチルト角と
なるように形成してもよい。その場合、工程が減少する
ので低コストで実現できる。
1絵素毎にプレチルト角の異なる領域を設けているが、
本発明はこれに限らず、2以上の絵素毎に、あるいはラ
ンダムな絵素数に対してプレチルト角の異なる領域を設
けてもよい。
のプレチルト角の異なる領域を設けているが、本発明は
これに限らず、1絵素毎に3種類以上でプレチルト角の
異なる領域を設けてもよい。
照射しているが、本発明はこれに限らず、紫外領域を含
む光を照射しても同様に実施することができる。
ポリイミドよりなる配向膜を用いたが、光照射により本
発明の構造が得られる材料ならば任意のものを使用する
ことができる。このとき、材料により最適の照射波長等
を選べば良い。またレーザを用いればより効果的に制御
できる。
後に、部分的に光を照射する方式の他に、フォトリソグ
ラフィー等を用いて配向膜を部分的に形成して、その配
向膜部分に光を照射し、その後、フォトリソグラフィー
等を用いて残りの配向膜部分を形成する方式を採用する
ことも可能である。
の液晶表示装置に限らず、他の任意の構造の液晶表示装
置にも適用できる。
モードの液晶表示装置にも適用できる。
は、所定の範囲毎にプレチルト角を変化させて、異なる
液晶の配向状態を形成することができるので、視角特性
を十分に改善でき、表示品位の向上を図れると共に広視
野角を持つようにすることができる。
ある。
ある。
特性を示すグラフである。
るための斜視図である。
るための断面図である。
ける反転現象を説明するための図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 一対の基板に液晶層が狭持され、各基板
と液晶層との界面に液晶の配向を規制するための有機高
分子よりなる配向膜が形成されている液晶表示装置にお
いて、 該液晶層が配向方向の異なる2以上の液晶層領域を有
し、少なくとも1方の基板に形成された該配向膜が、配
向方向の異なる各液晶層領域毎に対応する表面に相異な
る表面張力を持つ構成となっている液晶表示装置。 - 【請求項2】 前記配向膜の相異なる表面張力を持つ複
数の領域の各々が、マトリクス状に配置された各絵素内
に形成されている請求項1に記載の液晶表示装置。 - 【請求項3】 前記配向膜の表面張力が大きい領域が液
晶のプレチルト角が小さく、表面張力が小さい領域が液
晶のプレチルト角が大きく規定されている請求項1また
は2に記載の液晶表示装置。 - 【請求項4】 一対の基板に液晶層が狭持され、各基板
と液晶層との界面に液晶の配向を規制するための有機高
分子よりなる配向膜が形成されている液晶表示装置にお
いて、 該液晶層が配向方向の異なる2以上の液晶層領域を有
し、少なくとも1方の基板に形成された該配向膜が、配
向方向の異なる各液晶層領域毎に対応する表面に相異な
る酸素原子濃度を持つ構成となっている液晶表示装置。 - 【請求項5】 前記配向膜の相異なる酸素原子濃度を持
つ複数の領域の各々が、マトリクス状に配置された各絵
素内に形成されている請求項4に記載の液晶表示装置。 - 【請求項6】 前記配向膜の酸素原子濃度が高い領域が
液晶のプレチルト角が小さく、酸素原子濃度が低い領域
が液晶のプレチルト角が大きく規定されている請求項4
または5に記載の液晶表示装置。 - 【請求項7】 一対の基板に液晶層が狭持され、各基板
と液晶層との界面に液晶の配向を規制するための有機高
分子よりなる配向膜が形成されている液晶表示装置にお
いて、 該液晶層が配向方向の異なる2以上の液晶層領域を有
し、少なくとも1方の基板に形成された該配向膜が、配
向方向の異なる各液晶層領域毎に対応する表面に相異な
るカルボニル基濃度を持つ構成となっている液晶表示装
置。 - 【請求項8】 前記配向膜の相異なるカルボニル基濃度
を持つ複数の領域の各々が、マトリクス状に配置された
各絵素内に形成されている請求項7に記載の液晶表示装
置。 - 【請求項9】 前記配向膜のカルボニル基濃度が高い領
域が液晶のプレチルト角が小さく、カルボニル基濃度が
低い領域が液晶のプレチルト角が大きく規定されている
請求項7または8に記載の液晶表示装置。 - 【請求項10】 前記配向膜が、ポリイミド、ポリアミ
ド、ポリスチレン、ポリアミドイミド、エポキシアクリ
レート、スピランアクリレートまたはポリウレタンを主
成分とする有機高分子材料よりなる請求項1乃至9に記
載の液晶表示装置。 - 【請求項11】 液晶層を狭持する一対の基板の各基板
と該液晶層との界面に液晶の配向を規制するための有機
高分子よりなる配向膜が形成され、該液晶層に配向方向
の異なる2以上の液晶層領域が設けられている液晶表示
装置の製造方法において、 少なくとも1方の基板に形成された該配向膜が、配向方
向の異なる各液晶層領域毎に対応する表面に、相異なる
表面張力を持つ構成、相異なる酸素原子濃度を持つ構
成、または相異なるカルボニル基濃度を持つ構成となる
ように、該当する配向膜に光を照射する工程を含む液晶
表示装置の製造方法。 - 【請求項12】 前記光に、紫外領域を含む波長のもの
を使用する請求項11に記載の液晶表示装置の製造方
法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21669793A JP2965829B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 液晶表示装置 |
TW082107672A TW259845B (ja) | 1993-07-30 | 1993-09-18 | |
US08/278,950 US5666178A (en) | 1993-07-30 | 1994-07-22 | Liquid crystal display apparatus having plural regions of different aligning conditions and method for producing the same |
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