JPH0762628A - 護岸などの壁面構造 - Google Patents

護岸などの壁面構造

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Publication number
JPH0762628A
JPH0762628A JP21015193A JP21015193A JPH0762628A JP H0762628 A JPH0762628 A JP H0762628A JP 21015193 A JP21015193 A JP 21015193A JP 21015193 A JP21015193 A JP 21015193A JP H0762628 A JPH0762628 A JP H0762628A
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JP
Japan
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stones
cobblestones
rubbly
concrete
masonry
Prior art date
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Pending
Application number
JP21015193A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Sakuse
信夫 柵瀬
Katsu Toida
克 戸井田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
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Publication of JPH0762628A publication Critical patent/JPH0762628A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基本的な土木機能はもちろんのこと、周辺の
温度や湿度の調整機能、生物に対する自然環境などを総
合的に考慮したもので、自然環境を損なわないものにで
きる。 【構成】 内側にコンクリート基礎5を設け、その外側
に栗石2を設置し、その表面に石3による石積みまたは
コンクリートブロック積みのいずれかを施した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、河川の護岸や、その他
傾斜地などの斜面に形成される壁面の構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、護岸などの壁面構造として従来
から石積みが採用されているが、この石積みの構造は、
図6に示すように壁面の土1を抑える部分として、ま
ず、土1の部分の側壁面に杭や土留め板10を打ち込み、
その表面に多数の栗石2を投入し、そのさらに表面に石
3を積み上げる石積みによるものであった。
【0003】かかる石積みによる構造では、ウラ込めと
して使用する栗石2は、土圧に対する荷重の分散、間詰
の働き、排水性の確保などの作用をなし、土木上、重要
な機能を有している。
【0004】そこで、この栗石2の使用は確保しつつ、
表面の石3の崩壊を防ぐために、図7に示すように栗石
2の外側に積む石3やコンクリートブロックの間詰の部
分にコンクリート11を流し込み、これにより図8にも示
すように石3やコンクリートブロック間にコンクリート
目地を施し石などを固定する構造が考えられた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ウラ込めとしての栗石
には前記のような作用の他に、表面の石やコンクリート
ブロックの隙間を通して護岸周辺の温度、湿度の調整機
能がある。しかし、図7、図8に示す従来例のように表
面の石やコンクリートブロックをコンクリートで固化し
てしまうと、石やコンクリートブロックの相互間に隙間
がなくなり、栗石を設置しても温度、湿度の調整機能が
発揮できなくなる。
【0006】また、石積みやコンクリートブロックの隙
間は、近辺に生息する生物の生息地にもなっているが、
この隙間がコンクリートで塞がれると、生物の生息にも
影響を及ぼし、自然環境を損なうことにもなる。
【0007】なお、自然環境を考慮した護岸などの壁面
構造もあるが、表面のコンクリートブロックなどに工夫
を施すだけのものが殆んどで、温度、湿度の調整機能、
土木機能、生物に対する自然環境などを総合的に考慮し
たものとして確立されたものは従来なかった。
【0008】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、土木機能、温度や湿度の調整機能、生物に対する自
然環境などを総合的に考慮した護岸などの壁面構造を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、内側にコンクリート基礎を設け、その外側に
栗石を設置し、その表面に石積みまたはコンクリートブ
ロック積みのいずれかを施したこと、および、石または
コンクリートブロックの側面に、積まれた状態で隣接す
るものとの間に隙間が形成されるよう、凹部を形成した
ことを要旨とするものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、コンクリート
基礎で土の壁面を抑えるから、これによりほぼ完全に土
留めできる。よって、表面の石積みやコンクリートブロ
ック積みをコンクリートで固定する必要がなく、また、
栗石空間も形成することで護岸表面と内部とを連通する
隙間が形成でき、土木機能だけでなく、温度や湿度の調
整機能も確保でき、さらに隙間には生物も生息できる。
【0011】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、石またはコンクリートブロックの側面に形成
した凹部により、石積みされた石などの相互間に隙間が
形成され、壁面を好む生物にとってこの隙間が栗石空間
と表面との連絡通路や生息場所となる。
【0012】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の護岸などの壁面構造の第1実
施例を示す縦断側面図で、図中、図6、図7の従来例と
同一の構成要素には同一の参照符号を付してある。
【0013】本発明の壁面構造では、護岸などをを形成
する場所の土1の表面にコンクリート基礎5を設けて土
留めし、このコンクリート基礎5の表面に栗石2を投入
して栗石空間を形成し、この栗石空間の表面にさらに石
3を積み上げて石積みを形成し、さらに、投入した栗石
2の上面と石積みの上面とに土1を盛る。
【0014】この石3には図3に示すように縦方向に貫
通孔3aを穿設し、積上げた状態で補強材としての鉄筋
6をこの貫通孔3aに挿入して、上下方向に隣接する石
3を相互に連結する。
【0015】また、石3の側面には、石積みした状態で
隣接する石3との間に隙間が生じるように凹部3bを形
成する。
【0016】こうして表面に形成される石積みは、凹部
3bにより石3の相互間に隙間7が形成される。そし
て、隙間7が存していても石3は相互に鉄筋6で結合さ
れているから、石積みが崩れるおそれはなく、さらに前
記コンクリート基礎5で土留めされているから、護岸と
しての土木機能は充分である。
【0017】そして、この隙間7を介して石積みの表面
と栗石空間とが連通する。この栗石空間は、外気とは異
なる別の湿度と温度とを有する空間に保たれており、外
側の壁面表面が太陽光によって温められると、内側の栗
石空間から隙間7を通して夏は低温、高湿の空気が壁面
表面に流出し、冬は高温、高湿の空気が流出する。これ
により、壁面全体および周辺の気温と湿度の調整が図れ
る。
【0018】実際の計測結果では、夏季で、栗石空間及
び隙間7の温度が28℃、湿度が72%の時、壁面の外気温
度が30℃、湿度が59%であったのに対し、同じ場所のコ
ンクリート壁では壁面の温度が34℃、湿度が62%であっ
た。これにより、栗石空間と隙間7を有する壁面の方が
自然環境の調整機能を有することがわかる。
【0019】また、隙間7は、壁面を好む生物、例えば
蟹、フナムシなどにとって外敵や太陽光線などからの一
時的な隠れ場所となったり、長期的な隠れ場所として冬
眠場所となったりする。さらに、この隙間7やその周辺
の表面部分には湿度が高くなる空間が形成され、ここに
藻類、苔類や高等植物の成育が生じ、多くの生物の成育
場所となる。
【0020】図5は第2実施例を示し、表面を石3に代
えてコンクリートブロック4のブロック積みで形成する
ものである。この場合の他の構成および作用は第1実施
例と同様である。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように本発明の護岸などの壁
面構造は、基本的な土木機能はもちろんのこと、周辺の
温度や湿度の調整機能、生物に対する自然環境などを総
合的に考慮したもので、自然環境を損なわないものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の護岸などの壁面構造の第1実施例を示
す縦断側面図である。
【図2】本発明の壁面構造の第1実施例の正面図であ
る。
【図3】本発明の壁面構造の第1実施例の説明図であ
る。
【図4】本発明の壁面構造の第1実施例の石の正面図で
ある。
【図5】本発明の壁面構造の第2実施例の縦断側面図で
ある。
【図6】従来の壁面構造の縦断側面図である。
【図7】従来の壁面構造の他の例を示す縦断側面図であ
る。
【図8】従来の壁面構造の他の例の正面図である。
【符号の説明】
1…土 2…栗石 3…石 3a…貫通孔 3b…凹部 4…コンクリートブ
ロック 5…コンクリート基礎 6…鉄筋 7…隙間 10…土留め板 11…コンクリート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側にコンクリート基礎を設け、その外
    側に栗石を設置し、その表面に石積みまたはコンクリー
    トブロック積みのいずれかを施したことを特徴とする護
    岸などの壁面構造。
  2. 【請求項2】 石またはコンクリートブロックの側面
    に、積まれた状態で隣接するものとの間に隙間が形成さ
    れるよう、凹部を形成した請求項1記載の護岸などの壁
    面構造。
JP21015193A 1993-08-25 1993-08-25 護岸などの壁面構造 Pending JPH0762628A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21015193A JPH0762628A (ja) 1993-08-25 1993-08-25 護岸などの壁面構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21015193A JPH0762628A (ja) 1993-08-25 1993-08-25 護岸などの壁面構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0762628A true JPH0762628A (ja) 1995-03-07

Family

ID=16584614

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JP21015193A Pending JPH0762628A (ja) 1993-08-25 1993-08-25 護岸などの壁面構造

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JP (1) JPH0762628A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6293120B1 (en) 1999-10-18 2001-09-25 Kabushiki Kaisha Toko Kogyo Building air conditioning system using geothermal energy

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6293120B1 (en) 1999-10-18 2001-09-25 Kabushiki Kaisha Toko Kogyo Building air conditioning system using geothermal energy

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