JPH076037A - 命令解読装置 - Google Patents

命令解読装置

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Publication number
JPH076037A
JPH076037A JP14460693A JP14460693A JPH076037A JP H076037 A JPH076037 A JP H076037A JP 14460693 A JP14460693 A JP 14460693A JP 14460693 A JP14460693 A JP 14460693A JP H076037 A JPH076037 A JP H076037A
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JP
Japan
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instruction
unit
input
signal
dependency
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Pending
Application number
JP14460693A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Hirata
博章 平田
Kozo Kimura
浩三 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多重スレッド・プロセッサにおいて、割り込
みに関係しないスレッドの実行を妨げることなく割り込
み応答時間を短縮する命令解読装置を提供する。 【構成】 命令の解読結果を保持することができ、割り
込みが発生した場合にはその保持している命令を無効化
する発行命令出力部15と、解読中の命令のアドレスを
記憶するプログラム・カウンタ(PC)16と、発行命
令出力部15に保持されている命令のアドレスを記憶す
るIPC17と、割り込み発生時に発行命令出力部15
の命令保持状況に応じてこれらのいずれかのPCの内容
を選択して入力する退避用のSPC18とを有する命令
系列管理部14とを備えた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は演算装置を共有して複数
の独立な命令流の命令を並列実行するプロセッサ内にあ
って、割り込み処理を効率良く行なう命令解読装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロプロセッサなどの情報処
理装置では、割り込みに対する処理機構は最も重要かつ
複雑な構成要素となっており、割り込み応答時間を短縮
しながら、その一方では、割り込みによって実行を中断
されたプログラムを正しく実行再開できることを保証す
るために、マイクロプロセッサなどの情報処理装置内に
あって割り込み処理の重要な部分を分担する命令解読装
置には、様々な工夫が施されている。
【0003】割り込み処理はプロセッサ全体の制御に関
わるものであり、問題(割り込み処理に対する要求事
項)は命令解読装置のみに限定されない。以下では、本
発明に関連する(1)割り込み処発生時のプログラム・
カウンタの退避、(2)割り込み処理発生時点で実行中
(実行未終了)の命令の処理、の2点について、従来の
割り込み処理機構の例について説明する。なお、ここで
用いる「割り込み」には、外部割り込みのみならず、例
外や割り出し(内部割り込み)も含まれるものとする。
【0004】(1)プログラム・カウンタの退避 通常のRISCプロセッサでは、その分岐命令実行方式
に遅延分岐方式を採用していることから、少なくとも2
つのプログラム・カウンタを用いて命令実行のシーケン
ス制御を行なっている。ここでは、現時点で命令解読装
置内で解読中の命令の命令アドレスを保持するプログラ
ム・カウンタをPC、次のサイクルで解読される予定
(現サイクルでフェッチ中)の命令の命令アドレスを保
持するプログラム・カウンタをNPCと呼ぶことにす
る。また、さらにもう1つのプログラム・カウンタを加
え、前サイクルで発行された(現サイクルで実行開始さ
れた)命令の命令アドレスを保持するプログラム・カウ
ンタをIPCと呼ぶことにする。
【0005】例えば、米サイプレス社のSPARCプロ
セッサCY7C601では、IPCおよびPCの2つの
プログラム・カウンタを用い、割り込みが発生した場合
には、これら2つのプログラム・カウンタの内容を汎用
レジスタに退避する機構を備えている(SPARC R
ISC USER’S GUIDE、サイプレス・セミ
コンダクタ社)。これによって、分岐命令と遅延命令
(分岐命令の遅延スロットに置かれる命令)との間で割
り込みを受け付けることが可能である。
【0006】また、米モトローラ社のRISCプロセッ
サMC88100では、上記PC、NPC、IPCに相
当する3つのプログラム・カウンタを用い、割り込みが
発生した場合には、これら3つのプログラム・カウンタ
の内容を退避するための専用レジスタをさらに設けてい
る(MC88100: RISC MICROPROC
ESSOR USER’S MANUAL、モトローラ
社)。PC、NPCの2つの内容が退避されているから
分岐命令と遅延命令との間で割り込みが発生しても正し
くプログラムを再開できる。IPCを設けるのは、割り
込み(例外)を発生させた命令を特定するための助けと
して使用するためである。
【0007】また、上記の3つのプログラム・カウンタ
の他に、命令パイプラインの各実行ステージで処理され
る命令に対応してさらに多くのプログラム・カウンタを
設け(これをPCチェイン方式と呼ぶ)ているものもあ
る。例えば、米インテル社のi860はこのようなPC
チェイン方式を採用しているものと思われる。そして、
割り込み(例外)要因に対応して、それら複数のプログ
ラム・カウンタのうちの1つを選択して専用レジスタに
退避する。
【0008】また、米ミップス社のRISCプロセッサ
R4000も同様のPCチェイン方式を採用しているも
のと思われる。R4000では、分岐命令と遅延命令と
の間で割り込み(例外)が発生した場合には分岐命令の
アドレスを専用レジスタに退避することになっている
(MIPS R4000 MICROPROCESSO
R USER’S MANUAL、ミップス・テクノロ
ジズ社)が、これは、遅延命令を発行する際に、PCの
値をIPCにコピーするのを抑止することで比較的簡単
に実現できる。
【0009】いずれにしても、これら従来の技術は割り
込み(例外)を発生した命令の特定(一般にはその命令
が再開点となる)や遅延分岐方式を採用している点から
複数のプログラム・カウンタを持ち、その値の退避機構
に関して種々の工夫を凝らしている。
【0010】しかし、本発明は、割り込み(例外)を発
生した命令の特定や遅延分岐方式とは全く独立の背景・
目的をもつものであり、また、これら従来例で用いられ
ている技術をそのまま転用しても本発明の目的を満たす
ことは不可能な内容を有するものである。
【0011】(2)実行未終了の命令の処理 従来のプロセッサは、基本的に、割り込みが発生すると
実行パイプラインをフラッシュし、実行中(実行未終
了)の命令をすべて破棄する。遅延分岐方式に起因する
問題を除けば、以下の条件を満たすことができれば正確
な割り込み処理が可能となる。
【0012】(a)退避されたプログラム・カウンタに
指し示される命令よりも以前に発行された命令の実行は
すべて完了している。
【0013】(b)退避されたプログラム・カウンタに
指し示される命令以降の命令で既に実行が完了されたも
のが存在しない。
【0014】前記のPCチェイン方式は上記(a)、
(b)で基準となる命令(のアドレス)を特定するのに
も役立つことができる。実行パイプラインをフラッシュ
するのは最も容易な手段であると考えられるが、プロセ
ッサの性能を向上させるのと引き替えに、プロセッサが
上記(a)、(b)の条件を満たすことができない構造
となっている場合には、プログラムの再開を可能とする
ためにより複雑な機構が必要となる。
【0015】例えば、米モトローラ社のMC88100
では、浮動小数点例外が発生した場合には、浮動小数点
演算器の動作を凍結し、割り込み処理ルーチンで浮動小
数点演算器内の状態を調べ、また、PC以前の未終了命
令についてはすべてソフトウェア・エミュレーションに
よって実行することにしている。
【0016】本発明の命令解読装置は、上記のようなプ
ロセッサで使用されることを想定したものではなく、例
えば、特開平4−360234号公報に開示されたプロ
セッサで使用されることを想定している。以下、図面を
参照しながら、このプロセッサについて説明する。
【0017】図4は上記開示されたプロセッサの構成を
示すものである。図4において、41a、41bは命令
解読装置、42a、42bは発行命令レジスタ、43は
命令スケジュール装置、44x、44y、44zは実行
命令レジスタ、45x、45y、45zは実行命令装
置、46は実行終了調停装置である。45x、45y、
45zは同一の機能を有する実行命令装置であってもよ
いが、ここでは、45x、45y、45zはそれぞれ異
なった機能を有する実行命令装置であるものとする。
【0018】以上のように構成されたプロセッサについ
て、以下その動作について説明する。まず、命令解読装
置41aは、入力した命令を解読し、解読結果を発行命
令レジスタに設定する。命令解読装置41aと命令解読
装置41bとは全く同一構成のものであり、それぞれが
個々のプログラム・カウンタ(またはそれに代わる機
構)を有して命令シーケンスを制御する。つまり、命令
解読装置41aと命令解読装置41bとはそれぞれ異な
った命令流を処理する。
【0019】発行命令レジスタ42a、42bはそれぞ
れ命令解読装置41a、41bから出力された命令を一
時的に蓄えておくバッファ装置として動作する。命令ス
ケジュール装置43は、発行命令レジスタ42a、42
b内の命令を、それらの命令が実行されるべき実行命令
装置に配送する。例えば、発行命令レジスタ42a内の
命令が実行命令装置45zで実行されるべきものであ
り、一方、発行命令レジスタ42b内の命令が実行命令
装置45yで実行されるべきものであったとすると、命
令スケジュール装置43は発行命令レジスタ42a内の
命令を実行命令レジスタ44zに、また、発行命令レジ
スタ42b内の命令を実行命令レジスタ44yに移す。
【0020】ただし、発行命令レジスタ42b内の命令
も実行命令装置45zで実行されるべきものである場合
には、いずれか一方の命令のみが実行命令レジスタ44
zに移され、他方の命令は発行命令レジスタ内に残され
ることになる。命令解読装置41a、41bに発行命令
レジスタ内の命令の受け付け状態を知らせるため、命令
スケジュール装置43は命令解読装置41a、41bに
それぞれ命令受付信号を出力する。命令解読装置41
a、41bは、命令スケジュール装置43から出力され
た命令受付信号を参照することで、次の命令の解読結果
をそれぞれ発行命令レジスタ42a、42bに書き込ん
で良いかどうかを判断する。
【0021】実行命令装置45x、45y、45zは、
それぞれ実行命令レジスタ44x、44y、44zに一
時的に記憶されている命令の実行を行なう。そして、命
令実行時には実行終了信号を実行終了調停装置46に出
力する。
【0022】実行終了調停装置46は実行命令装置45
x、45y、45zから入力した実行終了信号間の調停
を行ない、依存関係解消信号として命令解読装置41
a、41bに出力する。命令間に依存関係が存在する場
合には、この依存関係解消信号を参照することで、命令
解読装置41a、41bは命令間の同期制御を行なう。
【0023】さて、今、命令解読装置41aで処理して
いる命令流に対して割り込みが発生したとする。命令実
行装置45x、45y、45z内には命令解読装置41
aと命令解読装置41bとから発行された命令が混在し
ている。従って、命令実行装置内の命令をすべてフラッ
シュしたり、あるいは、命令実行装置の動作を凍結する
といった方法を用いた場合には、命令解読装置41bか
ら発行された命令まで実行中断してしまうことになり、
プロセッサ全体の処理性能を低下させてしまうという問
題があった。
【0024】このような問題に対して、割り込みに関連
して実行不能な命令のみを選択的に他の場所に保存し、
その他の命令に関しては実行を続行することで解決をは
かることができる。このような技術は、例えば、特願平
3−284382号に記載されている。本発明の趣旨は
特願平3−284382号に記載されている発明に対し
て変更や改良を加えるものではなく、特願平3−284
382号に記載されている発明と併用することで完全な
割り込み処理を実現するものであるため、特願平3−2
84382号の発明内容に関する詳細は省略する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の構成では、発行命令レジスタ内の命令は必ず
しも即座に命令スケジュール装置に受け付けられるとは
限らないため、割り込みが発生した場合、発行命令レジ
スタ内の命令が終了するまで割り込み処理ルーチンの実
行の開始を待つと割り込み応答時間が増大するという問
題点を有していた。
【0026】また、割り込み処理ルーチンの実行を開始
するときには発行したすべての命令が終了していなけれ
ばならないが、命令解読装置がこれを確認する方法が明
らかでなかった。
【0027】本発明は上記問題点に鑑み、命令実行装置
を共有して複数の命令流の命令を並列処理するプロセッ
サにあって割り込みが発生しても他の命令流の実行を阻
害することなく、また、割り込み応答時間を短縮する命
令解読装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するために
本発明の命令解読装置は、命令入力部と、割り込み信号
入力部と、発行命令出力部と、命令系列管理部と、前記
命令入力部から入力した命令を解読して前記発行命令出
力部から入力した発行状態信号に基づいて解読結果を前
記発行命令出力部に出力するとともに前記命令系列管理
部に指示信号を出力する命令解読部とを具備し、前記発
行命令出力部は、前記命令解読部から入力した解読結果
を保持している状態で前記割り込み信号入力部から割り
込み信号を入力した場合には保持している前記解読結果
を無効化し、また、前記命令系列管理部は、第1、第2
および第3の少なくとも3つのプログラム・カウンタを
有し、前記命令解読部から入力した指示信号に基づいて
前記第1のプログラム・カウンタの内容を前記第2のプ
ログラム・カウンタに移し、また、割り込み信号入力部
から割り込み信号を入力した場合には前記発行命令出力
部から入力した命令保持状態信号に基づいて前記第1の
プログラム・カウンタあるいは前記第2のプログラム・
カウンタのいずれかの内容を選択して前記第3のプログ
ラム・カウンタに複写するという構成を備えたものであ
る。
【0029】また、命令間の依存情報を記憶する手段と
依存情報の追加および削除を行なう手段とを有する依存
情報管理部と、命令入力部から入力した命令を解読して
発行命令出力部および前記依存情報管理部からそれぞれ
入力した発行状態信号および依存情報に基づいて解読結
果を前記発行命令出力部に出力するとともに命令系列管
理部および前記依存情報管理部にそれぞれ指示信号およ
び依存情報追加信号を出力する命令解読部と、依存解消
信号入力部から入力した第1の依存解消信号と前記発行
命令出力部から入力した第2の依存解消信号のいずれか
を選択して前記依存情報管理部に出力する依存解消信号
選択部と、前記命令解読部から入力した指示信号に基づ
いて第1のプログラム・カウンタの内容を第2のプログ
ラム・カウンタに移し、また、割り込み信号入力部から
割り込み信号を入力した場合には前記発行命令出力部か
ら入力した命令保持状態信号に基づいて前記第1のプロ
グラム・カウンタあるいは前記第2のプログラム・カウ
ンタのいずれかの内容を選択して第3のプログラム・カ
ウンタに複写する命令系列管理部と、前記割り込み信号
入力部から割り込み信号を入力した場合、前記依存情報
管理部に記憶されている依存情報を参照して、命令間の
依存関係が全く存在していなければ割り込み応答信号を
出力する割り込み応答部とを具備し、前記発行命令出力
部は、前記命令解読部から入力した解読結果を保持して
いる状態で前記割り込み信号入力部から割り込み信号を
入力した場合には保持している前記解読結果を基に前記
第2の依存解消信号を生成し、前記依存解消信号選択部
に選択されるまで前記第2の依存解消信号を前記依存解
消信号選択部に出力し、保持している前記解読結果を無
効化するという構成を備えたものである。
【0030】また、命令間の依存情報を記憶する手段と
依存情報の追加および削除を行なう手段とを有する依存
情報管理部と、依存解消信号を入力して前記依存情報管
理部に出力する依存解消信号入力部と、命令入力部から
入力した命令を解読して発行命令出力部から入力した発
行状態信号と最新依存情報および前記依存情報管理部か
ら入力した依存情報に基づいて解読結果を前記発行命令
出力部に出力するとともに命令系列管理部に指示信号を
出力する命令解読部と、前記命令解読部から入力した指
示信号に基づいて第1のプログラム・カウンタの内容を
第2のプログラム・カウンタに移し、また、割り込み信
号入力部から割り込み信号を入力した場合には前記発行
命令出力部から入力した命令保持状態信号に基づいて前
記第1のプログラム・カウンタあるいは前記第2のプロ
グラム・カウンタのいずれかの内容を選択して第3のプ
ログラム・カウンタに複写する命令系列管理部と、前記
割り込み信号入力部から割り込み信号を入力した場合、
前記依存情報管理部に記憶されている依存情報を参照し
て、命令間の依存関係が全く存在していなければ割り込
み応答信号を出力する割り込み応答部とを具備し、前記
発行命令出力部は、前記命令解読部から入力した解読結
果を外部に出力する時点で前記解読結果を基に依存情報
追加信号を生成して前記依存情報管理部に出力し、ま
た、前記命令解読部から入力した解読結果を保持してい
る状態で前記割り込み信号入力部から割り込み信号を入
力した場合には保持している前記解読結果を無効化する
という構成を備えたものである。
【0031】
【作用】本発明は上記した構成によって発行命令出力部
が命令解読部から入力した解読結果を保持している状態
で割り込み信号入力部から割り込み信号を入力した場合
には保持している前記解読結果を無効化し、また、命令
系列管理部が第1、第2および第3の少なくとも3つの
プログラム・カウンタを有し、割り込み信号入力部から
割り込み信号を入力した場合には発行命令出力部から入
力した命令保持状態信号に基づいて第1のプログラム・
カウンタあるいは第2のプログラム・カウンタのいずれ
かの内容を選択して第3のプログラム・カウンタに複写
するため、割り込みが発生したときに発行命令出力部が
命令解読部から入力した解読結果を保持している場合に
は、その命令の実行が中止されるとともにその命令のア
ドレスがプログラムの再開点として第3のプログラム・
カウンタに記憶されることとなる。
【0032】また、発行命令出力部が命令解読部から入
力した解読結果を保持している状態で割り込み信号を入
力した場合には保持している前記解読結果を基に依存解
消信号を生成し、依存解消信号選択部に選択されるまで
依存解消信号を出力し、また、依存解消信号選択部が依
存解消信号入力部から入力した依存解消信号と発行命令
出力部から入力した依存解消信号のいずれかを選択して
依存情報管理部に出力するため、発行命令出力部が命令
解読部から入力した解読結果を無効化する際に、無効化
する命令に関する依存情報の取り消しを外部からの依存
解消信号が存在しないタイミングで行なうこととなる。
【0033】また、発行命令出力部が命令解読部から入
力した解読結果を外部に出力する時点で解読結果を基に
依存情報追加信号を生成して依存情報管理部に出力する
ため、依存情報管理部における新たな依存情報の追加は
解読結果が外部に出力される時点で確定することとな
る。
【0034】また、割り込み応答部が依存情報管理部に
記憶されている依存情報を参照して、命令間の依存関係
が全く存在していなければ割り込み応答信号を出力する
ため、命令解読装置から発行されたすべての命令の実行
が終了するまで割り込み応答信号の出力を待つこととな
る。
【0035】
【実施例】以下本発明の命令解読装置の実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1
の実施例における命令解読装置の構成を示すものであ
る。
【0036】図1において、11は命令入力部、12は
割り込み信号入力部、13は命令解読部、14は命令系
列管理部、15は発行命令出力部、16は解読用プログ
ラム・カウンタ(PC)、17は発行命令用プログラム
・カウンタ(IPC)、18は退避用プログラム・カウ
ンタ(SPC)である。
【0037】以上のように構成された命令解読装置につ
いて、以下図面を用いてその動作を説明する。まず、命
令解読部13は命令入力部11から入力した命令を解読
し、発行命令出力部15に解読結果を出力する。発行命
令出力部15は命令解読部13から入力した命令解読結
果を保持する手段を有し、この手段は図4における発行
命令レジスタ42に相当する。発行命令出力部15が保
持する内容は命令の解読結果の他に命令保持状態Kがあ
り、発行命令出力部15中に解読結果を保持している場
合にはK=1、保持していない場合にはK=0となるよ
うに制御する。より具体的には、(表1)に示すように
制御される。
【0038】
【表1】
【0039】(表1)において、発行受付信号Rは外部
(図4における命令スケジュール装置43)から入力さ
れる信号であり、R=1のときは保持している命令がそ
のサイクルで受け付けられたことを表し、R=0のとき
はそのサイクルで受け付けられなかったことを表す。ま
た、発行状態信号Sは出力信号であり、S=1のときは
命令解読装置13から出力される解読結果を発行命令出
力部15が入力できることを表し、S=0のときは保持
している命令解読結果が命令スケジュール装置43に受
け付けられないために新たな命令解読結果を入力できな
いことを表す。
【0040】解読結果出力信号Iは命令解読装置13か
ら命令解読結果に付随して入力する信号であり、I=1
のときは命令解読装置13から出力される命令が有意な
ものであることを表し、I=0のときは命令解読装置1
3から出力される命令が有意でないことを表す。命令解
読装置13はSの値を参照して命令解読結果を出力する
ので、S=0のときはI=1とならない。また、命令保
持状態Kは現サイクルの命令保持状態を、K’は次サイ
クルでの命令保持状態の値を表す。命令系列管理部に出
力される命令保持状態信号には、Kの値をそのまま用い
る。
【0041】K=1の状態で割り込み信号が入力された
場合には、次のサイクルでK’=0とすることで、意味
的に保持している命令解読結果を無効化することにな
る。もちろん、命令スケジュール装置43に命令解読結
果の有意性を出力する信号は、割り込み信号を用いてマ
スクする。命令系列管理部14には3つのプログラム・
カウンタが存在する。PC16は、命令入力部11から
入力されて命令解読部13で解読されている命令のアド
レスを保持する。IPC17は、命令解読部13で解読
を終えて発行命令出力部15に出力された命令のアドレ
スを保持する。命令解読部13は命令解読結果を発行命
令出力部15に出力すると同時に命令系列管理部14に
対して指示信号を出力するので、この指示信号を契機に
PC16の内容をIPC17に移す。
【0042】SPC18は、割り込みが発生した場合
に、プログラム再開点のアドレスを退避するためのプロ
グラム・カウンタである。割り込みが発生したとき、命
令保持状態信号Kが0であればPC16の内容をSPC
18に退避する。また、発行命令出力部15内に保持さ
れている命令が無効化される場合はその命令から実行を
再開しなければならないので、命令保持状態信号Kが1
であればIPC17の内容をSPC18に退避する。
【0043】以上のように本実施例によれば、命令入力
部11から入力した命令を解読して発行命令出力部15
から入力した発行状態信号に基づいて解読結果を発行命
令出力部15に出力するとともに命令系列管理部14に
指示信号を出力する命令解読部13を具備し、発行命令
出力部15は、命令解読部13から入力した解読結果を
保持している状態で割り込み信号入力部12から割り込
み信号を入力した場合には保持している前記解読結果を
無効化し、また、命令系列管理部14は、命令解読部1
3から入力した指示信号に基づいてPC16の内容をI
PC17に移し、また、割り込み信号入力部12から割
り込み信号を入力した場合には発行命令出力部15から
入力した命令保持状態信号に基づいてPC16あるいは
IPC17のいずれかの内容を選択してSPC18に複
写することにより、割り込みが発生したときに、命令解
読は行なわれたが実行が開始されていない命令(発行命
令出力部に保持している命令)を無効化して割り込み応
答時間を短縮でき、また、プログラム再開点のアドレス
をSPCに正しく退避することができる。
【0044】以下本発明の命令解読装置の第2の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図2は本発明
の第2の実施例における命令解読装置の構成を示すもの
である。
【0045】図2において、21は命令入力部、22は
割り込み信号入力部、23は命令解読部、24は命令系
列管理部、25は発行命令出力部、26は割り込み応答
部、27は依存情報管理部、28は依存解消信号入力
部、29は依存解消信号選択部である。図2に示した構
成は、命令間の依存解析を実行時に動的に行なうプロセ
ッサの命令解読装置として用いられる場合の一例であ
る。
【0046】以上のように構成された命令解読装置につ
いて、以下図面を用いてその動作を説明する。ただし、
命令系列管理部24の構成・動作・機能は図1における
命令系列管理部14と同一であるので、説明を省略す
る。
【0047】まず、命令解読部23は、命令入力部21
から入力した命令の発行可能性を検査するのに依存情報
管理部27内に記憶されている情報を参照する。この結
果、発行不可能と判定された場合には命令解読結果を発
行命令出力部25に出力するのを見送り、次のサイクル
で再び発行可能性を検査する。一方、発行可能と判定さ
れた場合には命令解読結果を発行命令出力部25に出力
するが、この場合の命令解読部23と発行命令出力部2
5との間の動作は第1の実施例で説明した命令解読部1
3と発行命令出力部15との間の動作に同じである。
【0048】ただし、命令解読結果が発行命令出力部2
5に受け付けられる際に、命令解読部23はその命令解
読結果に関連する依存情報を追加するよう、依存情報管
理部27に依存情報追加信号を出力する。依存情報管理
部27に記憶された依存情報は、その命令が実行命令装
置(例えば図4の45x)で実行を終了する時点で順次
消去される。図4では、各実行命令装置45x45y、
45zからの実行終了信号を実行終了調停装置46で振
り分け、その命令を出力した命令解読装置41aまたは
41bに依存関係解消信号として送り出す。この依存関
係解消信号は命令解読装置41a、41b内の依存解消
信号入力部28から入力され(依存解消信号A)、依存
解消信号選択部29を経て最終的には依存情報管理部2
7に入力される。
【0049】割り込み信号が割り込み信号入力部22か
ら入力さたときに依存解消信号Bを出力する以外は、発
行命令出力部25の動作は、第1の実施例で説明した発
行命令出力部15の動作と全く同一である。発行命令出
力部25内に命令解読結果を保持している場合、その命
令に関する依存情報は、その命令の解読結果が命令解読
部23から出力される際に依存情報追加信号によって依
存情報管理部27内に既に記憶されている。従って、割
り込み信号を入力して発行命令出力部25内に保持して
いる命令解読結果を無効化するときにはその命令に関す
る依存情報を消去しなければならない。これを指示する
のが依存解消信号Bである。
【0050】依存解消信号Bの出力を制御するために、
発行命令出力部25内に1ビットのフリップフロップE
を設ける。命令保持状態Kが1で、かつ割り込み信号を
入力したときのみ、E=1に設定する。そして、E=1
の間は依存解消信号Bを出力し続ける。依存解消信号選
択部29に依存解消信号Bが受け付けられた時点でE=
0とする。依存解消信号Bは発行命令出力部25内に保
持されている命令解読結果の一部を切り出して作り出す
ことができ、その出力はフリップフロップEを用いて上
記のように制御される。
【0051】割り込み応答部26は依存情報管理部27
内に依存情報が残っているかを調べる。依存情報管理部
27内に依存情報が全く記憶されていない場合、実行命
令装置45x、45y、45zに送られた命令はすべて
終了していると判断できるので、割り込み信号が入力さ
れた場合には、記憶されている依存情報がすべて消去さ
れた時点で割り込み応答信号を出力する。
【0052】依存解消信号選択部29は発行命令出力部
25と依存解消信号入力部28とから入力される依存解
消信号を選択して依存情報管理部27に出力する。発行
命令出力部25と依存解消信号入力部28の両方から同
時に依存解消信号が入力された場合、依存解消信号選択
部29は依存解消信号入力部28から入力された依存解
消信号Aを優先的に選択する。外部から依存解消信号入
力部28を経て入力される依存解消信号Aを待たせるこ
とにすると、その依存解消信号Aの発信源である命令実
行装置の動作に影響し、複雑な制御が必要となるのに対
して、発行命令出力部25からの依存解消信号Bを待た
せる場合には、発行命令出力部25内のフリップフロッ
プEを用いて容易に制御できるからである。
【0053】依存情報管理部27の詳細な構成に関して
は種々のものが考えられる。本発明は、依存情報管理部
27の内部に言及するものではないが、本発明の命令解
読装置を説明する上で重要であるため、以下に、依存情
報管理部27の構成例を簡単に説明する。
【0054】一般に、命令を発行する際、その命令が書
き込みを行なう演算用レジスタを予約し、これを依存情
報として用いる。既に予約されている演算用レジスタを
使用する命令は依存関係があるとして、命令解読部23
はその予約が依存解消信号によって取り消されるまで命
令の発行を待つ。ここでは、各演算用レジスタにそれぞ
れ対応して予約状況を示す1ビットのフリップフロップ
を設けた構成例について説明する(この他、予約されて
いる演算用レジスタの番号をそのまま記憶する構成例も
考えられる)。これらのビットをスコアボード・ビット
(SCBビット)と呼び、SCBビットの集まりをスコ
アボード・レジスタ(SCBレジスタ)と呼ぶ。
【0055】図5に依存情報管理部の構成例を示す。図
5において、51はSCBレジスタ、52は解読器、5
3はNOT回路、54はAND回路、55はOR回路、
56は選択器である。以下、32本の演算用レジスタが
存在するものとして説明する。まず、予約状況は32ビ
ット長のSCBレジスタ51に記憶する。解読器52は
5入力32出力の解読器で、2進数で表現された演算用
レジスタの番号を入力して、その番号に対応したビット
のみを1とする32ビットのデータを出力する。NOT
回路53、AND回路54、OR回路55は32ビット
のデータに対してビット毎の論理演算(それぞれNO
T、AND、OR)を行なう。
【0056】これらの論理演算器53、54、55はS
CBレジスタ51に記憶された値に対して、依存情報追
加信号として入力された番号に対応するビットを1と
し、依存解消信号として入力された番号に対応するビッ
トを0とするように働く。選択器56は、命令解読部2
3が命令解読結果を発行命令出力部25に出力する際に
はb側の値を出力し、そうでない場合にはa側の値を選
択してSCBレジスタ51に出力する。従って、依存解
消信号によるSCBレジスタ51の更新は毎サイクル行
なわれ、依存情報追加信号による更新は命令解読部23
が命令解読結果を発行命令出力部25に出力するときの
み行なわれる。
【0057】また、命令解読部23は、依存情報として
図5のポイントaの値を入力し、依存解析を行なう。S
CBレジスタ51の内容そのままではなく、依存情報追
加信号を反映した情報を用いることで、依存関係にある
命令の発行に余分な待ちが生じることを防いでいる。
【0058】以上のように本実施例によれば、命令間の
依存情報を記憶する手段と依存情報の追加および削除を
行なう手段とを有する依存情報管理部27と、命令入力
部21から入力した命令を解読して発行命令出力部25
および依存情報管理部27からそれぞれ入力した発行状
態信号および依存情報に基づいて解読結果を発行命令出
力部25に出力するとともに命令系列管理部24および
依存情報管理部27にそれぞれ指示信号および依存情報
追加信号を出力する命令解読部23と、依存解消信号入
力部28から入力した第1の依存解消信号と発行命令出
力部25から入力した第2の依存解消信号のいずれかを
選択して依存情報管理部27に出力する依存解消信号選
択部29と、命令解読部23から入力した指示信号に基
づいてPCの内容をIPCに移し、また、割り込み信号
入力部22から割り込み信号を入力した場合には発行命
令出力部25から入力した命令保持状態信号に基づいて
PCあるいはIPCのいずれかの内容を選択してSPC
に複写する命令系列管理部24と、割り込み信号入力部
22から割り込み信号を入力した場合、依存情報管理部
27に記憶されている依存情報を参照して、命令間の依
存関係が全く存在していなければ割り込み応答信号を出
力する割り込み応答部26とを具備し、発行命令出力部
25は、命令解読部23から入力した解読結果を保持し
ている状態で割り込み信号入力部22から割り込み信号
を入力した場合には保持している前記解読結果を基に前
記第2の依存解消信号を生成し、依存解消信号選択部2
9に選択されるまで前記第2の依存解消信号を依存解消
信号選択部29に出力し、保持している前記解読結果を
無効化することにより、発行命令出力部25に保持して
いる命令を無効化する際にその命令によって追加されて
いる依存情報を取り消す作業を効率良く行なうことがで
き、また、割り込みが生じた際にSCBレジスタをフラ
ッシュするのではなく継続して命令の実行状態の管理に
使用することで、複雑な制御機構を追加することなく、
割り込みによるコンテクスト・スイッチが可能となるタ
イミングを知ることができる。
【0059】以下本発明の命令解読装置の第3の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図3は本発明
の第3の実施例における命令解読装置の構成を示すもの
である。
【0060】図3において、31は命令入力部、32は
割り込み信号入力部、33は命令解読部、34は命令系
列管理部、35は発行命令出力部、36は割り込み応答
部、37は依存情報管理部、38は依存解消信号入力部
である。
【0061】以上のように構成された命令解読装置につ
いて、以下図面を用いてその動作を説明する。ただし、
命令入力部31、割り込み信号入力部32、命令系列管
理部34、割り込み応答部36、依存解消信号入力部3
8については、それぞれ図2における命令入力部21、
割り込み信号入力部22、命令系列管理部24、割り込
み応答部26、依存解消信号入力部28と同一構成であ
るので説明を省略する。命令解読部33、発行命令出力
部35、依存情報管理部37についても、第2の実施例
で説明したものと似ているので、以下では先の実施例と
異なる部分についてのみ説明する。
【0062】まず、発行する命令に関する依存情報追加
信号は、その命令が命令解読部33から出力される時点
ではなく、その命令が発行命令出力部35から外部に出
力される時点で依存情報管理部37に出力される。つま
り、命令解読部33から出力した命令に関する依存情報
は、その命令が発行命令出力部35から外部に出力され
る時点で依存情報管理部37から命令解読部33に出力
される依存情報に反映される。このように依存情報の追
加を遅らせたことにより、命令解読部33は、依存情報
管理部37からの依存情報のみを用いるのではなく、発
行命令出力部35から出力される最新依存情報も用いて
解読中の命令の依存解析を行なう。
【0063】発行命令出力部35は、発行命令出力部3
5内に保持している命令解読結果の一部から最新依存情
報および依存情報追加信号を生成する。先の実施例同
様、最新依存情報および依存情報追加信号はその命令が
書き込みを行なう演算レジスタの番号を主要構成要素と
しており、両者の内容はほぼ同じものである。依存情報
追加信号には、依存情報管理部37に依存情報の更新を
指示する制御信号(後述するが、この制御信号は図5に
おける選択器56に入力される選択信号に使用する)が
付加される点が最新依存情報と異なる。前述したよう
に、発行命令出力部35内に保持している命令が外部に
出力されるまで、その命令に関する依存情報は依存情報
管理部37内に記憶している内容に反映されない。
【0064】従って、発行命令出力部35内に命令解読
結果を保持している状態で割り込みが発生しても、その
命令解読結果を無効化するだけで、依存情報管理部37
に依存解消を知らせる信号を送る必要はない。依存情報
管理部37と、最新依存情報、依存情報追加信号の扱い
については、図5を用いて説明することができる。依存
情報管理部37には、図2における依存情報管理部27
をほとんど変更することなく使用することができる。
【0065】前述のように最新依存情報と依存情報追加
信号とを同一視すると、命令解読部33が依存情報管理
部37から入力すべき依存情報と発行命令出力部35か
ら入力すべき最新依存情報とを合成した情報が図5のポ
イントbに生成されている。従って、実際には、命令解
読部33はこの図5のポイントbの値を参照して依存解
析を行なう。図5における選択器56は、発行命令出力
部35が外部に命令解読結果を出力するときにはb側の
値を、それ以外のときにはa側の値を選択してSCBレ
ジスタ51に出力する。
【0066】以上のように本実施例によれば、命令間の
依存情報を記憶する手段と依存情報の追加および削除を
行なう手段とを有する依存情報管理部37と、依存解消
信号を入力して依存情報管理部37に出力する依存解消
信号入力部38と、命令入力部31から入力した命令を
解読して発行命令出力部35から入力した発行状態信号
と最新依存情報および依存情報管理部37から入力した
依存情報に基づいて解読結果を発行命令出力部35に出
力するとともに命令系列管理部34に指示信号を出力す
る命令解読部33と、命令解読部33から入力した指示
信号に基づいてPCの内容をIPCに移し、また、割り
込み信号入力部32から割り込み信号を入力した場合に
は発行命令出力部35から入力した命令保持状態信号に
基づいてPCあるいはIPCのいずれかの内容を選択し
てSPCに複写する命令系列管理部34と、割り込み信
号入力部32から割り込み信号を入力した場合、依存情
報管理部37に記憶されている依存情報を参照して、命
令間の依存関係が全く存在していなければ割り込み応答
信号を出力する割り込み応答部36とを具備し、発行命
令出力部35は、命令解読部33から入力した解読結果
を外部に出力する時点で前記解読結果を基に依存情報追
加信号を生成して依存情報管理部37に出力し、また、
命令解読部33から入力した解読結果を保持している状
態で割り込み信号入力部32から割り込み信号を入力し
た場合には保持している前記解読結果を無効化すること
により、少ないハードウェア量で発行命令出力部35に
保持している命令を無効化する際の依存情報の整合性を
保つことができ、結果として、省コストで割り込み応答
時間を短縮することができる。
【0067】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明は、命令入力部から
入力した命令を解読して発行命令出力部から入力した発
行状態信号に基づいて解読結果を前記発行命令出力部に
出力するとともに前記命令系列管理部に指示信号を出力
する命令解読部を具備し、前記発行命令出力部は、前記
命令解読部から入力した解読結果を保持している状態で
前記割り込み信号入力部から割り込み信号を入力した場
合には保持している前記解読結果を無効化し、また、前
記命令系列管理部は、前記指示信号に基づいて第1のプ
ログラム・カウンタの内容を第2のプログラム・カウン
タに移し、また、前記割り込み信号を入力した場合には
前記発行命令出力部から入力した命令保持状態信号に基
づいて前記第1のプログラム・カウンタあるいは前記第
2のプログラム・カウンタのいずれかの内容を選択して
第3のプログラム・カウンタに複写することにより、割
り込みが発生したときに発行命令出力部に解読結果が残
っていればそれを無効化して割り込み応答時間を短縮
し、プログラム再開点を正しく保存することができる。
【0069】また、依存解消信号入力部と、命令間の依
存情報を記憶する手段と依存情報の追加および削除を行
なう手段とを有する依存情報管理部と、命令入力部から
入力した命令を解読して発行命令出力部および前記依存
情報管理部からそれぞれ入力した発行状態信号および依
存情報に基づいて解読結果を前記発行命令出力部に出力
するとともに命令系列管理部および前記依存情報管理部
にそれぞれ指示信号および依存情報追加信号を出力する
命令解読部と、前記依存解消信号入力部から入力した第
1の依存解消信号と前記発行命令出力部から入力した第
2の依存解消信号のいずれかを選択して前記依存情報管
理部に出力する依存解消信号選択部と、前記指示信号に
基づいて第1のプログラム・カウンタの内容を第2のプ
ログラム・カウンタに移し、また、割り込み信号入力部
から割り込み信号を入力した場合には前記発行命令出力
部から入力した命令保持状態信号に基づいて前記第1の
プログラム・カウンタあるいは前記第2のプログラム・
カウンタのいずれかの内容を選択して第3のプログラム
・カウンタに複写する命令系列管理部と、前記割り込み
信号を入力した場合、前記依存情報管理部に記憶されて
いる依存情報を参照して、命令間の依存関係が全く存在
していなければ割り込み応答信号を出力する割り込み応
答部とを具備し、前記発行命令出力部は、前記命令解読
部から入力した解読結果を保持している状態で前記割り
込み信号を入力した場合には保持している前記解読結果
を基に前記第2の依存解消信号を生成し、前記依存解消
信号選択部に選択されるまで前記第2の依存解消信号を
前記依存解消信号選択部に出力し、保持している前記解
読結果を無効化することにより、無効化する発行命令出
力部内の命令解読結果に関する依存情報の取り消しを外
部からの依存情報の取り消し要求を阻害せずに行なうこ
とができ、また、無効化する命令に関する依存情報の取
り消しを依存情報管理部で記憶している内容に反映させ
ることで、依存情報管理部に記憶している内容のみを参
照するだけで割り込み受け付けの時期を確定することが
できる。
【0070】また、命令間の依存情報を記憶する手段と
依存情報の追加および削除を行なう手段とを有する依存
情報管理部と、依存解消信号を入力して前記依存情報管
理部に出力する依存解消信号入力部と、命令入力部から
入力した命令を解読して発行命令出力部から入力した発
行状態信号と最新依存情報および前記依存情報管理部か
ら入力した依存情報に基づいて解読結果を前記発行命令
出力部に出力するとともに命令系列管理部に指示信号を
出力する命令解読部と、前記指示信号に基づいて第1の
プログラム・カウンタの内容を第2のプログラム・カウ
ンタに移し、また、割り込み信号入力部から割り込み信
号を入力した場合には前記発行命令出力部から入力した
命令保持状態信号に基づいて前記第1のプログラム・カ
ウンタあるいは前記第2のプログラム・カウンタのいず
れかの内容を選択して第3のプログラム・カウンタに複
写する命令系列管理部と、前記割り込み信号を入力した
場合、前記依存情報管理部に記憶されている依存情報を
参照して、命令間の依存関係が全く存在していなければ
割り込み応答信号を出力する割り込み応答部とを具備
し、前記発行命令出力部は、前記命令解読部から入力し
た解読結果を外部に出力する時点で前記解読結果を基に
依存情報追加信号を生成して前記依存情報管理部に出力
し、また、前記命令解読部から入力した解読結果を保持
している状態で前記割り込み信号を入力した場合には保
持している前記解読結果を無効化することにより、無効
化する命令に関する依存情報の取り消し処理を省くこと
ができ、また、依存情報管理部に記憶している内容のみ
を参照するだけで割り込み受け付けの時期を確定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における命令解読装置の
構成図
【図2】本発明の第2実施例における命令解読装置の構
成図
【図3】本発明の第3の実施例における命令解読装置の
構成図
【図4】本発明の命令解読装置が使用されることを想定
したプロセッサの構成図
【図5】本実施例における依存情報管理部の構成図
【符号の説明】
11 命令入力部 12 割り込み信号入力部 13 命令解読部 14 命令系列管理部 15 発行命令出力部 16 解読用プログラム・カウンタ(PC) 17 発行命令用プログラム・カウンタ(IPC) 18 退避用プログラム・カウンタ(SPC) 21 命令入力部 22 割り込み信号入力部 23 命令解読部 24 命令系列管理部 25 発行命令出力部 26 割り込み応答部 27 依存情報管理部 28 依存解消信号入力部 29 依存解消信号選択部 31 命令入力部 32 割り込み信号入力部 33 命令解読部 34 命令系列管理部 35 発行命令出力部 36 割り込み応答部 37 依存情報管理部 38 依存解消信号入力部 51 スコアボード(SCB)・レジスタ 52 解読器 53 NOT回路 54 AND回路 55 OR回路 56 選択器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】命令入力部と、割り込み信号入力部と、発
    行命令出力部と、命令系列管理部と、前記命令入力部か
    ら入力した命令を解読して前記発行命令出力部から入力
    した発行状態信号に基づいて解読結果を前記発行命令出
    力部に出力するとともに前記命令系列管理部に指示信号
    を出力する命令解読部とを具備し、前記発行命令出力部
    は、前記命令解読部から入力した解読結果を保持してい
    る状態で前記割り込み信号入力部から割り込み信号を入
    力した場合には保持している前記解読結果を無効化し、
    また、前記命令系列管理部は、第1、第2および第3の
    少なくとも3つのプログラム・カウンタを有し、前記命
    令解読部から入力した指示信号に基づいて前記第1のプ
    ログラム・カウンタの内容を前記第2のプログラム・カ
    ウンタに移し、また、前記割り込み信号入力部から割り
    込み信号を入力した場合には前記発行命令出力部から入
    力した命令保持状態信号に基づいて前記第1のプログラ
    ム・カウンタあるいは前記第2のプログラム・カウンタ
    のいずれかの内容を選択して前記第3のプログラム・カ
    ウンタに複写することを特徴とする命令解読装置。
  2. 【請求項2】命令入力部と、割り込み信号入力部と、依
    存解消信号入力部と、発行命令出力部と、請求項1記載
    の命令系列管理部と、命令間の依存情報を記憶する手段
    と依存情報の追加および削除を行なう手段とを有する依
    存情報管理部と、前記命令入力部から入力した命令を解
    読して前記発行命令出力部および前記依存情報管理部か
    らそれぞれ入力した発行状態信号および依存情報に基づ
    いて解読結果を前記発行命令出力部に出力するとともに
    前記命令系列管理部および前記依存情報管理部にそれぞ
    れ指示信号および依存情報追加信号を出力する命令解読
    部と、前記依存解消信号入力部から入力した第1の依存
    解消信号と前記発行命令出力部から入力した第2の依存
    解消信号のいずれかを選択して前記依存情報管理部に出
    力する依存解消信号選択部とを具備し、前記発行命令出
    力部は、前記命令解読部から入力した解読結果を保持し
    ている状態で前記割り込み信号入力部から割り込み信号
    を入力した場合には保持している前記解読結果を基に前
    記第2の依存解消信号を生成し、前記依存解消信号選択
    部に選択されるまで前記第2の依存解消信号を前記依存
    解消信号選択部に出力し、保持している前記解読結果を
    無効化することを特徴とする命令解読装置。
  3. 【請求項3】割り込み信号入力部から割り込み信号を入
    力した場合、依存情報管理部に記憶されている依存情報
    を参照して、命令間の依存関係が全く存在していなけれ
    ば割り込み応答信号を出力する割り込み応答部を具備す
    ることを特徴とする請求項2記載の命令解読装置。
  4. 【請求項4】命令入力部と、割り込み信号入力部と、発
    行命令出力部と、請求項1記載の命令系列管理部と、命
    令間の依存情報を記憶する手段と依存情報の追加および
    削除を行なう手段とを有する依存情報管理部と、依存解
    消信号を入力して前記依存情報管理部に出力する依存解
    消信号入力部と、前記命令入力部から入力した命令を解
    読して前記発行命令出力部から入力した発行状態信号と
    最新依存情報および前記依存情報管理部から入力した依
    存情報に基づいて解読結果を前記発行命令出力部に出力
    するとともに前記命令系列管理部に指示信号を出力する
    命令解読部と、を具備し、前記発行命令出力部は、前記
    命令解読部から入力した解読結果を外部に出力する時点
    で前記解読結果を基に依存情報追加信号を生成して前記
    依存情報管理部に出力し、また、前記命令解読部から入
    力した解読結果を保持している状態で前記割り込み信号
    入力部から割り込み信号を入力した場合には保持してい
    る前記解読結果を無効化することを特徴とする命令解読
    装置。
  5. 【請求項5】割り込み信号入力部から割り込み信号を入
    力した場合、依存情報管理部に記憶されている依存情報
    を参照して、命令間の依存関係が全く存在していなけれ
    ば割り込み応答信号を出力する割り込み応答部を具備す
    ることを特徴とする請求項4記載の命令解読装置。
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