JPH0759826A - 一本アーム装着式連続指圧施療器 - Google Patents

一本アーム装着式連続指圧施療器

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JPH0759826A
JPH0759826A JP22664293A JP22664293A JPH0759826A JP H0759826 A JPH0759826 A JP H0759826A JP 22664293 A JP22664293 A JP 22664293A JP 22664293 A JP22664293 A JP 22664293A JP H0759826 A JPH0759826 A JP H0759826A
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arm
acupressure
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Tsuguhiko Watanabe
嗣彦 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一本アーム式の連続指圧施療器において、ア
ームとして従来の二本のアームで行なった挟圧もみを一
本の転動アームにより実現させ、かつ一本アーム方式の
もとでも揺動指圧力を十分に受承して各種の指圧効果が
得られるようにし、一本アーム式連続指圧施療器の使用
価値、付加価値を高める。 【構成】 一本アーム装着式連続指圧施療器を、(1) 二
股構造の転動アームまたは非二股構造の揺動アーム、
(2) 施療器本体、(3) 施療器本体の前面下部の両側に配
設された一対の椅子固定用の固定金具に着脱自在の一対
の固定板を有する椅子、及び(4) 施療器本体に着脱自在
に装着固定される指圧力受承用のベルトパイプ、とで構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、指圧方式により連続的
に施療部位を施療するための連続指圧施療器に関する。
更に詳しくは、本発明は、もみ玉を固着した一本のアー
ムを指圧施療器本体に着脱自在に装着し、各種のもみ治
療を行なうことが出来る指圧施療器において、本体内部
の駆動装置から伝達される指圧力を十分に受承し得る構
造とした一本アーム装着式の連続指圧施療器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のマッサージ器(なお、本発明にお
いては、後述するように指圧による治療という側面を重
視しているため、指圧施療器という用語を用いてい
る。)は、図33〜図35などに示されるものである。
【0003】図33〜図34に示される従来のマッサー
ジ器(A´)は、背部(7´)と一体となっている腰掛
部(8´)の両側を肘掛(9´)として三方向を閉塞し
て椅子状とした上、背部(7´)あるいは腰掛部(8
´)内にモーター駆動に依る運行機構を内臓し、該運行
機構と一体化結合された上、先端にもみ玉(21´)を
結合した二本のアーム(2´、2´)を背部(7´)よ
り二本並列させて突出させ、該運行機構により二本のア
ーム(2、2´)を夫々対向させて一定量の間隔を以っ
て矢印方向に反覆かつ連続的に水平運行させるようにし
たものである。そして、マッサージする場合、人体は夫
々のもみ玉(21´、21´)に背面を当接させるよう
に腰掛けてマッサージを行なう。また、図示しないが、
もみ玉(21´)を背面に対して垂直方向に反復運動さ
せて背面を押圧する方式のものもある。なお、前記従来
のマッサージ器(A´)において、先端部にもみ玉を結
合した二本のアーム(2´、2´)は、前記したように
マッサージ器(A´)の本体内部に配設された運行機構
と一体的に結合されており、該アームを着脱自在に構成
するという概念は排除されていることはいうまでもない
ことである。
【0004】更に、図35に示されるように、ベッド状
として該ベッド(10´)内に運行機構を内臓し、もみ
玉(21´)をベッド上に一定量突出させる運動を連続
反復する方式のものがある。マッサージをする場合、図
示されるように人体はベッド上に横臥して行なうことは
いうまでもないことである。
【0005】前記した従来技術のうち、図33〜図34
に示せる椅子状で、かつもみ玉(21´、21´)が椅
子の中央部にあって水平運動をするため、人体が背面を
押付けて疲労した筋肉を治療するとしても、もみ玉(2
1´)は背面を摺動するだけの軽度のマッサージ効果し
か得られず、その効果は殆んど期待することが出来な
い。即ち、この種のマッサージ器(A´)においては、
後述するように完全な疲労回復(疲労筋肉の回復)を図
ろうとする場合、更には各種の内臓疾患が所定部位の筋
肉の機能低下や機能不全によりもたらされるということ
(即ち、両者の間には極めて強い因果関係があるという
こと)は良く知られているが、この意味で所定の内臓疾
患と関連する筋肉を指圧によりその機能回復や治療を行
なおうとする場合、構造上軽度のマッサージ(別言すれ
ば人体が快地良いと感ずる程度のマッサージ)しか行な
えないことから、その効果を殆ど期待することが出来な
い。
【0006】また、図35に示されるベッド方式とし、
かつ横臥してマッサージするものは、人体の体重を利用
しつつもみ玉(21´)の押圧効果を得ようとするもの
であるが、前記方式に比較して効果的であるということ
ができる。しかしながら、体重を利用するといっても体
重はベッドと当接する面に広く分布してしまうために僅
かにマッサージしようとする部位の近傍部位の体重が期
待されるのみであり、またマッサージ部位も人体の上半
身にしてかつ背部のみに限定され、更には局部的な部位
の集中的なマッサージが不可能である。
【0007】そして、これら従来のマッサージ器(A
´)においては、人体をソフトにマッサージしようとす
る配慮から共通してもみ玉(21´)の形状は拳大の肉
厚円形板か若しくは球状のものであり、またその材質も
発泡材や合成ゴムなどの柔かな弾性材で構成されてい
る。後述するように、このようなもみ玉(21´)の構
造は、治療部位にある筋肉を強力にもみほぐすという治
療的観点から見ると全く不十分なものである。即ち、従
来のマッサージ器(A´)においては、もみ玉(21
´)の構造1つとっても指圧方式により人体の所定部位
の筋肉を治療するという観点が脱落して構成されてお
り、また、その他の構成においてもこの治療という側面
が配慮されていないものであるということができる。
【0008】
【発明が解決しようとする問題点】前記したように、従
来のマッサージ器においては、快地良いソフトなマッサ
ージという観点からそれらの機器が構成されているもの
である。従って、従来のマッサージ器においては、強力
なマッサージ効果が得られるように機器が構成されてお
らず、ましてや指圧方式により人体各部の筋肉を治療
し、所定部位の筋肉の機能低下や不全と深い関連性をも
つ内臓疾患を治療するという概念のもとに機器が構成さ
れているとは言うことができない。
【0009】本発明者らは、前記認識のもとで強力なマ
ッサージ効果が得られ、更には人体各部の筋肉を指圧方
式により効率的かつ強力に指圧して筋肉痛の完全な回復
はもとより筋肉機能の低下や不全に関連した内臓疾患を
も治療することができる連続指圧式施療器について鋭
意、検討し、既に幾つかの新しい提供を行なっている。
【0010】例えば、指圧力(押圧力、挟圧力)を指圧
部位に印加する上で重要な揺動アームの観点からみる
と、二本式揺動アームを使用した指圧施療器として特公
平3−10335号、一本式揺動アームを使用したもの
として特願平4−70078号などを先に提案してい
る。しかしながら、これらの提案のものは、後述するよ
うに二本式揺動アームのものにおいては施療器のコンパ
クト化や低廉化に問題があり、また一本式揺動アームの
ものにおいてはコンパクト化が図られるものの機能低下
が避けられないという欠点を有するものである。本発明
は、本発明者が先に提案したこれら指圧施療器の改良を
図り、一本アーム式による機器の機構の簡略化を図ると
ともに機器による指圧という面で避けることの出来ない
危険性を排除し、安全でコンパクトな、かつ低廉な指圧
施療器を提供しようとするものである。更に、一本式ア
ームの場合、二本式アームのものと比較して施療器本体
からの強力な揺動指圧力を十分に受承することができな
いという欠点があるが、本発明はこれを改善し、指圧力
の受承性に優れた一本アーム装着式連続指圧装置を提供
しようとするものである。
【0011】
【問題点を解決するための手段】本発明を概説すれば、
本発明は、一本の転動アームまたは一本の揺動アームを
着脱自在に指圧施療器本体に装着して指圧施療する一本
アーム装着式連続指圧施療器において、 (1) 前記一本のアームが、(i) 中央アーム部と該中央ア
ーム部の一端に設けた左右一対の左右側アーム部とから
構成され、かつ前記左右側アーム部は略中辺より直角状
に屈曲し、その先端部にもみ玉を固着して構成された二
股構造の転動アームであるか、または、(ii) 前辺部と
後辺部を夫々反対方向に略直角状に屈曲され、前辺部の
先端部にもみ玉を固着して構成された非二股構造の揺動
アームであり、 (2) 前記指圧施療器が、 (i) (a) 前記転動アームまたは揺動アームの端部を着脱
自在に保持する保持部を先端部に有する揺動軸、(b) 前
記揺動軸を反復回動させるための揺動駆動装置、(c) 前
記揺動軸と揺動駆動装置を配設したフレーム、(d) 前記
フレームを昇降させるための昇降用駆動装置、(e) 前記
フレームの昇降時に、揺動軸の保持部を案内するための
前面部に開設された一条のスライド溝、(f) 前面下部の
両側に配設された一対の椅子固定用の固定金具、(g) 両
側面部に配設された指圧力受承用のベルトパイプを固定
するためのベルトパイプ受具、を有する指圧施療器本
体、 (ii) 前記指圧施療器本体の前面下部の両側に配設され
た一対の椅子固定の固定金具に着脱自在の一対の固定板
を有する椅子、及び、 (iii) 前記ベルトパイプ受具に着脱自在に装着される指
圧力受承用のベルトパイプ、とで構成されたものであ
る、ことを特徴とする一本アーム装着式連続指圧施療器
に関するものである。
【0012】以下、本発明の指圧施療器の技術的構成及
び実施態様を図面を参照して説明する。なお、本発明は
図示のものに限定されないことはいうまでもないことで
ある。
【0013】まず、本発明の具体的な技術構成の説明に
入る前に、指圧方式により完全な疲労筋肉の回復や内臓
疾患の治療を行なおうとする場合、従来のマッサージ器
と比較して強力なマッサージ効果が発現される機器が必
要とされる理由について説明する。なお、本発明におい
ては、前記したように本発明に係わる機器が治療的側面
を重視していることに鑑み、従来のマッサージ器と区別
するために指圧施療器と称している。
【0014】一般的健康人が幼年期、少年期、青年期、
壮年期、高年期と経過する過程において、職業や趣味そ
の他諸々の生活環境を通じて体力の消耗度、就中筋肉の
疲労状態は様々なものとなる。そして、その疲労状態
は、一般的には幼年期から青年期初期の成長期において
は相当過激な運動に依る筋肉疲労も、充分な休養により
完全に回復する。しかしながら、成長期を過ぎた平行期
になると、充分な休養により習慣的かつ感覚的に回復し
たように見受けられるものの、この時期からは次第に疲
労が蓄積され、やがて壮年期になると疲労蓄積により筋
肉は硬化し始める。この状態を放置すると硬化筋肉内に
存在する無数の毛細血管が部分的に劣化し始めて血行が
阻害され、これが筋肉痛となって四十肩、五十肩、ある
いは腰痛や其の他の症状、更には筋肉の機能低下や不全
に結びつき種々の内臓疾患が誘発される事態となる。な
お、難病とされる膠原病は、事態が更に進行したもの
で、筋肉の疲労硬化に依って筋肉の体積が縮小し、毛細
血管が逐次閉塞して血行不全となり、終に全身的に硬化
状態となるものである。
【0015】しかしながら、得に先天的な疾患者を除く
通常人においては、平行期を迎えた頃より疲労筋肉を充
分にもみ治療して疲労前の状態に回復させる努力を継続
すれば、健康の基本である血行は常時健全に維持され、
筋肉痛、筋肉の機能低下や不全と関連した内臓疾患、更
には老化は防止され得るものである。この意味で、効果
的な疲労筋肉の回復手段の開発が急務である。
【0016】疲労筋肉の回復手段は古来より按摩、指
圧、針灸、等々人手に依るものから、前記したマッサー
ジ器のほか、近代医学に依る薬事療法等がある。これら
のうち按摩、指圧、針灸は何れも各種資料に基づいて設
定された人体の各所の「ツボ」を集中的に施療するもの
であるため、局所的治療に終始し、「ツボ」と「ツボ」
に関連する一連の筋肉、即ちあらゆる部位の筋肉を徹底
的にもみ解すということが不可能である。なお、按摩や
指圧は人手によるもので到底、強力でかつ持続的なもみ
解し作業を期待することができない。また、各種マッサ
ージ器は前記説明したように不十分なものであり、更に
前記薬事療法においては副作用の危惧等がある。
【0017】以上説明したように、相当に硬化した壮年
期以降の全身各部の筋肉を強力にかつ徹底的にもみ解す
ことは人力では到底なし得るものではなく、機械力に依
存せざるを得ないものである。本発明は、前記した点を
考慮して、 ・施療者のどの部位の筋肉に対しても、各種の指圧治療
(押圧もみ、挟圧もみと等価の転動もみ)が出来るよう
に、一本のもみ玉を固着したアームを揺動ならびに昇降
駆動装置を内臓する施療器本体に着脱自在に装着するよ
うにし、かつ、 ・一本アーム式のもとにおいても、本体と椅子の特殊な
結合手段により従来のものより格段に揺動指圧力を施療
部位に受承させることが出来るようにし、更に、 ・前記揺動指圧力の受承性をより確実なものとするため
に、本体側に指圧力受承用のベルトパイプを固定するた
めのベルトパイプ固定金具を配設するとともに、該ベル
トパイプ固定金具に指圧力受承のベルトパイプを嵌着固
定するようにした、 一本アーム装着式の椅子つき連続指圧施療器を提供しよ
うとするものである。
【0018】前記したように、本発明者らは先に連続指
圧式施療器として、例えば先端部にもみ玉を固定したア
ームを二本使用するものとして特公平3−10335
号、同アームを一本使用するものとして特願平4−70
078号などに記載されるものを提案した。本発明は、
これら本発明者らの提案による連続指圧式施療器の改良
を目的とするため、以下に、これらの施療器を概観して
みる。
【0019】図19〜図22は、本発明者らが先に提案
した二本アーム式の連続指圧式施療器(A´)の構成を
示すものである。図示されるように、前記二本アーム式
の連続指圧式施療器(A´)は、以下の構成されるもの
である。即ち、 ・本体(1´)はモータによるアームの揺動及び昇降を
行なう揺動装置及び昇降装置を内臓するものであり(な
お、これら駆動装置などの本体内部の技術的構成の詳細
は、本発明者らが先に提案した次の一本アーム式の施療
器のところで説明する。)、 ・椅子(3´)は、前記本体(1´)に一体化され、 ・本体(1´)の正面中央の両側には、本体(1´)内
の揺動軸(12´、12´)に対応して二本のスライド
溝(17´、17´)が開設され、 ・夫々の揺動軸(12´、12´)には、先端部に硬質
のもみ玉(21)を固定した二本の揺動アーム(2´、
2´)が嵌着されるものであり、より具体的には前記二
本の揺動アーム(2´、2´)は角棒鋼の上下を夫々反
対方向に屈曲された屈曲部(22´)を有するととも
に、上部屈曲部(22´)の先端に雌ネジを穿孔してこ
れにボルト(23´)を螺結し、各ボルトの両端にもみ
玉(21´)が固定されるものであり、かつ前記二本の
アーム(2´、2´)は、上向きまたは下向きに着脱自
在に嵌着されるものであり、 ・更に、本体(1´)の両側に支承管受(4´)が配設
され、該支承管受(4´)には図21に示されるように
角パイプ(51´)の所定部位を斜傾屈曲して屈曲部
(52´)を有する支承管(5´)が、図22に示され
るように該屈曲部(52´)を外側にして嵌入されたり
(図22の実線支持)、あるいは屈曲部(52´)を内
側にして嵌入されたりするものであり(図23の点線支
持)、という構成から成るものである。
【0020】そして、前記二本アーム式の連続指圧式施
療器は、図23〜図24の態様により使用されるもので
ある。即ち、図23は、二本アームのうち一本を取り外
して一本のアームによる背部を押しもみ(押圧)施療し
ている状態を示し、また図24は、二本のアームを使用
して脚部を挟みもみ(挟圧)施療している状態を示して
いる。なお、前記構成の二本アーム式の連続指圧式施療
器において、施療者の体格に大きな差異がある場合(肥
満型と痩せ型)、支承管(5´)の屈曲部(51´)を
外側あるいは内側とすることにより施療者の腹部を支承
管(5´)に密接させることにより、体の移動による押
圧力の低下を防止することが出来る。即ち、前記支承管
(5´)により、施療効果を向上させることが出来る。
また、脚部や腕部等の指圧施療の場合、二本のアームに
より挟圧施療が行なわれるが、これも腕と脚の太さの相
違は、もみ玉(21´、21´)間の間隔を前記ボルト
(23´)の回動により調節することによって、所望す
る挟圧力を効果的に施療部位に印加させることが出来
る。
【0021】しかしながら、前記した本発明者らの先に
提案した指圧施療器は、押圧施療と挟圧施療のために二
本のアームの使用(勿論、前者押圧施療の場合は、一本
のアームで行なうことができる。)を前提として構成さ
れているため、また図示されるように本体(1´)と椅
子部(3´)が一体化され、揺動指圧力を十分に受承で
きる構造となっているため、機器の大型化、高価格化を
招くものである。そして、家庭内などでの健康管理、健
康維持のための常設機器とするためには、小型化(コン
パクト化)が緊急の課題である。
【0022】このため、本発明者らは、先に図25〜図
26に示されるように本体(1´)と椅子部(3´)が
分離出来る構造の二本アーム式の連続指圧施療器(A
´)を提案した(実公平5−6984号)。即ち、図2
5のものは、椅子部(3´)の後部中央部に配設された
一つの固定板(32´)と、本体(1´)の前面下部の
中央部に配設された一つの椅子固定用の固定金具(4A
´)の共働により椅子部(3´)を本体(1´)に結合
させるものである。図26のものは、椅子部(3´)の
座部(31´)において、両側に隆起部(311´、3
11´)を形成し、該隆起部により揺動指圧力の受承性
を向上させようとしたものである。しかしながら、これ
らのものも二本アーム式を前提としているため、本体
(1´)のコンパクト、低廉化にはまだ問題を残すもの
である。
【0023】次いで、本発明者らは、前記小型化(コン
パクト化)の要請を実現し、かつ強力な押圧力を生むこ
とが出来る一本アーム式の指圧施療器を提案した(特願
平4−70078号)。前記一本アーム式の指圧施療器
は、図27〜図28に示されるものであり、図27は指
圧施療器(A´)の斜視図、図28は、その使用態様を
説明するもので施療者は背部を施療している。また、図
29〜図30は本体の内部構造を、図31〜図32は、
カム機構による揺動アームの運動を説明するものであ
る。なお、前記図27〜図32に示される一本アーム式
の指圧施療器は、本発明の改良の対象とするものである
ため、本発明の構成と共通する点がある。そこで説明の
冗長さを省くために、本発明の構成と相違する要素は、
数字にダッシュ印をつけて(例えば4´)表わし、図面
により本発明の構成を説明したことにする。勿論、相違
する構成点については、詳述される。
【0024】前記一本アーム式の指圧施療器(A´)
は、図示されるように施療器本体(1)、該本体(1)
に突設される先端部にもみ玉(21)を有する一本の揺
動アーム(2)、及び該本体の下部に配設される支持装
置(3´)の三つの主要な構成要素からなるものであ
る。なお、前記一本の揺動アーム(2)は、施療器本体
(1)に対して着脱自在に装着され、支持装置(3´)
は不使用時に邪魔にならないように折り畳んだり出し入
れ自在などの構成が採用される。また、図27には本体
(1)に把持部(4´、41´)が配設されたものが示
されているが、この把持部は治療者が把持しその体重を
揺動アーム(2)のもみ玉(21)にもたれ掛けさせる
ようにし、自己参加方式により強力な指圧(押圧)が確
保されるようにするために利用される。
【0025】前記本発明者らの先に提案した一本アーム
式連続指圧施療器(A)は、前記したように本発明が改
良の対象としているものである。その意味で、以下に該
指圧施療器(A)の構成について詳しく説明する。図2
9は、先に提案した一本アーム式施療器(A)の一部を
切欠いた側面図であり、また図30は一部を透視した後
方正面図である。
【0026】図示されるように、施療器本体(1)のボ
ックス内に配設されるフレーム(11)は一本の揺動ア
ーム(2)を着脱自在に保持する保持部(121)を先
端部に有する揺動軸(12)、及び該揺動軸(12)を
カム機構により所望の角度において反復回動させるため
の揺動駆動装置(13)とを備えるものである。
【0027】前記カム機構は、図30に示されるように
フレーム(11)の外側に配設された揺動駆動装置(1
3)からフレーム(11)の内側に駆動軸(131)が
突設され、該駆動軸(131)の先端部に固定されたカ
ム(132)を介して伝承板(133)が軸止連結され
る。一方、フレーム(11)には揺動軸(12)と一体
の揺動板(134)が軸止固定され、前記伝承板(13
3)の動きが反復運動として揺動板(134)に伝承さ
れる。このカム機構により、揺動軸(12)の先端部に
着脱自在に装着された揺動アーム(2)は、円弧状(略
水平方向)に反復揺動する。そして、これに連動して揺
動アーム(2)の先端部に結合されたもみ玉(21)も
揺動アーム(2)の長さに応じて大きく円弧状(略水平
方向)に反復揺動し、これが指圧力(押圧力)の源泉と
なる。
【0028】前記したカム機構による揺動アーム(2)
の運動は、図31〜図32に示される通りである。図3
1の状態は、保持部(121)に保持された揺動アーム
(2)及びその先端部に結合されたもみ玉(21)が左
手方向に大きく円弧状に回転したときを示し、図32の
状態は逆に右手方向に大きく円弧状に回転したときを示
し、これにより、人体に連続的な指圧効果を与えること
ができる。
【0029】施療器本体(1)内には、フレーム(1
1)の両側に回転規制パイプ(18、18)内に遊嵌さ
れるガイドレール(19、19)が配設される。これは
揺動アーム(2)を上下方向に昇降させたり、円弧状
(略水平方向)の揺動を行なわしめるときに、フレーム
(11)を昇降案内したり回転しようとする動きを防止
するためのものである。
【0030】揺動アーム(2)を上下方向に昇降させる
機構について説明する。図29〜図30に示されるよう
に、フレーム(11)の外側に昇降用ナット(14)が
配設され、一方施療器本体(1)内にはフレーム(1
1)を昇降用ナット(14)との共働作業のもとでフレ
ーム(11)を上下方向に昇降させるための昇降ネジ
(15)が配設させる。また、施療器本体(1)内には
該昇降運動のための減速モータなどの昇降用駆動モータ
(16)、動力伝達ベルト(161)、及びプーリー
(162)が配設される。前記構成によりフレーム(1
1)の昇降運動に連動してアーム(2)も上下方向に昇
降するが、そのとき、揺動軸(12)の先端部に設けら
れた揺動アームの保持部(121)を案内するために、
一条のスライド溝(17)が施療器本体(1)の前面部
において、所望の長さにわたり開設される。
【0031】本発明者ら先の提案の一本アーム式連続指
圧施療器(A´)において、揺動アーム(2)は、前記
フレーム(11)の揺動軸(12)に着脱自在に装着さ
れる一本のアームから構成される。揺動アーム(2)を
揺動軸(12)に着脱自在に装着できるようにするため
に、例えば揺動アーム(2)を断面の縦横が1cm程度の
鋼鉄製の角材とし、また揺動軸(12)の先端部の揺動
アームを保持するための保持部(121)を角孔とし
て、両者を係合させるようにするなど、所望の方式が採
用される。強力な指圧力のもとで治療するということか
ら、前記したように揺動アーム(2)を丈夫な材質のも
ので構成することが必要である。
【0032】また、該揺動アーム(2)の構成として
は、図27及び図29に示されるように、屈曲部(2
2)を有するものが好ましい。該屈曲部(22)を所望
長とすることにより、揺動軸(12)部での小さな角度
の揺動運動は、もみ玉(21、21)部で大きな角度の
揺動運動に変換され、強力な指圧力を発生させる。
【0033】本発明者らの先に提案した一本アーム式の
連続指圧式施療器(A)において、他の構成である支持
装置(3´)は、機器から発生される強力な指圧力を、
施療部位に効果的に印加させることを保障するものであ
る。図28の背部施療において、本体(1)下部に配設
された板状の支持板(31´)上に施療器が座ることに
より本体(1)の移動を抑制し、機器からの指圧力を施
療部に印加させようとするものである。しかしながら、
前記した支持装置(3´)の構造では、強力な揺動指圧
力を十分に受承することが出来ず、まだ改善の余地を残
すものである。
【0034】また、本発明者の先に提案した一本アーム
式の連続指圧式施療器(A)においては、一本のアーム
構成であるため施療効果上あるいは施療効率上好ましい
挟みもみ(挟圧)施療が出来ないという問題点がある。
これも、本発明の大きな改善点となる。以下、本発明の
前記した改善点について説明する。まず、本発明のアー
ム構成について説明する。本発明の一本アーム装着式連
続指圧施療器において、アームとして適用されるものに
前記した従来のアーム、即ち揺動アームのほかに、該揺
動アームの構造を大幅に改良した転動アームがある。本
発明において、従来の揺動アームと区別するために転動
アームという用語を使用するが、その理由は次の通りで
ある。即ち、従来の揺動アームの先端部でみられるもみ
玉の運動と、以下に説明される転動アームの先端部でみ
られるもみ玉の運動が全く質的に相違しているからであ
る。
【0035】本発明の指圧施療するために指圧施療器本
体に着脱自在に装着して使用される転動アームは、図1
に示されるように構成される。即ち、本発明の転動アー
ム(2)は、図1に示されるように、 ・中央アーム部(21)、及び前記中央アーム部(2
1)と別体の左側アーム部(22)と右側アーム部(2
3)で構成され、 ・前記左右側アーム部(22、23)は、略中辺までの
略直線部(221、231)、及び中辺から直角状に屈
曲した屈曲部(222、232)を有し、かつ前記屈曲
部の先端部(223、233)はもみ玉(24、25)
が固着されるものであり、 ・前記左右側アーム部(22、23)の略直線部(22
1、231)の端部は、保持筒(26)を介して中央ア
ーム部(21)に固着される、という構成から成るもの
である。
【0036】図1の保持筒(26)の構成は、図2に詳
しく示されている。図示されるように保持筒(26)は
各左右側アーム部(22、23)の直線部(221、2
31)の端部を固定保持するとともに、各もみ玉(2
4、25)の間の間隔を調整することが出来る機能を有
する。即ち、保持筒(26)は、該保持筒(26)内に
おいて各左右側アーム部(22、23)の夫々の端部を
所望位置で固定するための一対の固定ボルト(261、
261)を有し、該固定ボルトと共動して該アーム部の
固定位置を調整するための該アーム部側に所定間隔で穿
設された複数の凹部(262、262)を有する。な
お、各左右側アーム部(22、23)の直線部(22
1、231)の端部には、各アーム部が保持筒(26)
から抜出さないようにするためのストッパ(263、2
63)が設けられている。
【0037】本発明において、転動アーム(2)の構造
は、その端部が二股構造のものであり、該二股構造の部
位において従来の二本アーム式指圧施療器で実現された
挟みもみ(挟圧)施療と略等価の施療が行なえる。本発
明において、前記転動アーム(2)の構造は、前記図1
〜図2に示されるものに限定されず、種々の変形例が可
能である。例えば、転動アーム(2)の構造として、中
央アーム部(21)と左右側アーム部(22、23)が
一体の角棒鋼で一体的に製作されたものであってもよい
ことはいうまでもないことである。更には、中央アーム
部(21)と例えば左側アーム部(22)を一体のもの
とし、右側アーム部(23)を装着自在にしてもよい。
この場合、右側アーム部(23)を取外した状態で押圧
施療が出来るアームとなる。
【0038】本発明において、前記図1〜図2に示され
るように転動アーム(2)を角棒鋼で製作するととも
に、中央アーム部(21)の端部(211)部位をねじ
り加工することが好ましい。ねじり加工の目安として
は、多くの実験から約30〜40度にねじり加工をすれ
ばよく、これによりもみ玉(24、25)の間で大きな
指圧力を安全に治療部に印加することが出来る。図6
に、中央アーム部(21)の端部(211)をねじり加
工した転動アーム(2)の本体(1)への嵌着状態が示
されている。そして前記した点は、ねじり加工のない場
合、もみ玉(24、25)の運動軌跡を考えれば容易に
理解できることである。
【0039】本発明の前記転動アーム(2)の先端部に
固定されるもみ玉(24、25)は、所望形状で硬質材
で製作されたものが使用される。従来技術のソフトにマ
ッサージする機器においては、挙大の、かつ表面が軟質
材料(発泡体やゴムなど)で構成されたもみ玉を人体表
面に摺動させる方式を採用しているが、本発明において
は例えば指圧面積が略親指大以下で、かつ硬質材料製の
もみ玉を採用する。これにより押圧力または挟圧力の全
量が所定の筋肉部位に印加され、人体のあらゆる部位を
強力に指圧することができる。即ち、本発明は、従来の
ソフトに快地良い程度にマッサージするという考え方に
立脚するのではなく、特に成長期を過ぎて疲労蓄積によ
りついには全身的に硬化状態に至ろうとする筋肉を指圧
し、十分に強力にもみ治療を行なうという考え方に立脚
するものである。従って、本発明の指圧施療器において
は、指圧機構に対する負荷量が従来のものに比較して大
きく増大するため、各部材の強度には充分な配慮がなさ
れなくてはならない。
【0040】なお、本発明において、前記もみ玉(2
4、25)は、種々の態様で転動アーム(2)の先端部
に固定される。図1に示されるように硬質製もみ玉のみ
を先端部に固定してもよいし、あるいは図示しないが図
19に示される従来のアームのように先端部にもみ玉を
固定したボルトを雌ねじ部が形成された転動アーム
(2)の先端部に螺合してもよい。この場合、ボルト操
作により両もみ玉(24、25)間の間隔を微調整する
ことが出来ることはいうまでもないことである。
【0041】また、本発明の一本式アーム指圧施療器に
適用できるアームとしては、前記した転動アームを補完
して従来の揺動アームを使用することが出来る。即ち、
これを図示すると図3〜図4のものである。図1〜図2
のものと区分するために2Aという符号を用いて説明し
ているが、図20、図29に示される従来タイプの揺動
アームと同種のものである。即ち、揺動アーム(2A)
は、前後端部(2A1,2A2)が反対方向に略90°
屈曲され、中央部に屈曲部(2A3)を有し、一端部に
もみ玉固定棒(2A5)を介してもみ玉(2A4、図の
ものは2個)が固定される。前記もみ玉固定棒(2A
5)は、ボルトであっても通常の丸鋼材のものであって
もよい。前者の場合もみ玉間の間隔調整が出来ることは
いうまでもないことである。前記揺動アーム(2A)の
揺動軸(12)への嵌着の態様と、揺動運動が図7に示
されている。そのほか、本発明においては、種々の形状
の揺動アームが使用される。例えば、図5に示される揺
動アーム(2B)が使用される。前記揺動アーム(2
B)においては、一方の端部(2B1)が本体(1)の
揺動軸(12)に嵌着されて揺動運動をするが、屈曲部
(2B3、2B31)の形状によりほかの端部(2B
2)に取り付けられたもみ玉(2B4)は上下方向の運
動を行なう。このアームは肩部の指圧に有用なものであ
る。
【0042】本発明において、前記指圧施療器本体の構
成、特に内部構造は、本発明者らの先に提案した図29
〜図30に示されるものと同じであってよい。即ち、図
29〜図30に示される指圧施療器本体の揺動軸(1
2)に、本発明の転動アーム(2)の中央アーム部(2
1)が連結され、本体内の揺動駆動装置、及び昇降用駆
動装置の駆動力が該転動アーム(2)に伝達される。こ
れにより、従来の二本アームにより実現した挟みもみ
(挟圧)施療が、一本の転動アーム(2)により効果的
かつ効率的に行なうことができる。
【0043】(転動アームの使用例)次に、本発明にお
いて大きな特徴をなしている前記転動アーム(2)の使
用例について図面を引用して説明する。図8は、施療者
が起立姿勢で脚部を転動もみ(従来の挟みもみと略等価
な挟圧もみ)している状態を説明するものである。図9
は、施療者が椅子(3)に腰かけて腕部を転動もみして
いる状態を説明するものである。
【0044】図10は、転動もみの詳細を説明する図で
ある。転動アーム(2)の中央アーム部(21)と左右
側アーム部(22、23)の大きさにも依存するが、本
発明の転動アーム(2)のもとで、各もみ玉(24、2
5)は夫々矢印方向へ約20mm〜30mm程度に反復揺動
することができる。従って、脚部や腕部などの施療部位
(B)を、各もみ玉(24、25)間に実線表示の角度
をもって挿入したとき、押圧力は全く印加されない。こ
れに対して一点鎖線表示の(P)方向に施療部位(B)
を移動させたとき、その移動量に応じた押圧力、別言す
れば希望する強度の押圧力を得ることが出来る。
【0045】即ち、本発明の転動アーム(2)のもとに
おいて、押圧力は施療者の意思で一点鎖線表示の方向に
移動させない限り受圧することがない。このことの意義
は極めて重要であり、従来技術のように逃げの余地がな
い二本アームによる挟みもみ(挟圧施療)と比較して、
本発明においては格段の安全性が確保されることにな
る。それと同時に、施療部位(B)の移動のみで強弱自
在にもみ施療が出来るという優れた効果が発揮される。
【0046】次に、本発明者らの先に提案した指圧施療
器に対する第二の改良点について説明する。前記したよ
うに、本体(1)内部の揺動駆動装置により大きな揺動
指圧力が一本アームに伝達されるが、これを治療部位が
十分に受承することが重要である。前記改良点を、図1
1〜図16を参照して説明する。図11は施療器本体
(1)の正面図であり、図示されるように本体(1)の
下部両側に、一対の椅子固定用の固定金具(4A、4
A)が配設される。また、本体(1)の上部側に所望の
間隔をおいて後述する指圧力受承用のベルトパイプを嵌
着固定するための複数組のベルトパイプ受具(5A、5
B)が配設される。図12は、前記施療器本体(1)の
側面図である。前記ベルトパイプ受具として、一対二組
(5A−5A、5B−5B)が示されている。図13は
椅子(3)の平面図、図14は側面図を示すものであ
り、図示されるように椅子(3)の後部に、前記固定金
具(4A、4A)と共働して椅子(3)を本体(1)に
結合する固定板(32、32)が配設される。なお、図
13〜図14において、(31)は座部、(33)は脚
部を示す。前記本体(1)と椅子(3)の結合関係は、
図15〜図16に示される。図15は、主として揺動ア
ーム(2A)を用いた押圧もみに好適な結合関係を、図
16は、図9に示されるような主として転動もみ(挟圧
もみと等価)に好適な結合関係を示す。後者の本体
(1)と椅子(3)の結合関係において、重要な点は、
椅子が固定保持されたとき、椅子の端部が一条のスライ
ド溝(17)に沿って運行するアームと干渉しないこと
である。別言すれば、椅子の端部が前記一条のスライド
溝を閉塞しないことである。
【0047】本発明の一本アーム装着式連続指圧施療器
において、前記した指圧力の受承性は、強力な指圧力の
もとで治療するという観点から強く要求されている。指
圧力の受承性は、前記したように本体(1)と椅子
(3)の特定の結合様式により、治療者の体重を利用し
ながら大幅に改善することができる。例えば、図9に示
されるような転動アームによる腕の転動もみの場合、本
体(1)は椅子(3)を介して施療者の体重により不動
化されるため、また転動もみであることから、本体
(1)から伝達される指圧力を十分に治療部に印加させ
ることが出来る。しかしながら、各種の指圧態様、特に
押圧(押しもみ)施療の場合、更に指圧力の受承性を改
善する必要がある。
【0048】前記した高度の指圧力の受承性を確保する
ために、本発明は以下に示す手段を採用している。図1
7〜図18は、高度の指圧力の受承性を確保する手段で
ある。図17に示されるように、背部を揺動アーム(2
A)により押圧(押しもみ)施療する場合、前記した高
度の指圧力の受承性が要求される。本発明は、前記要請
(ニーズ)を、 ・図17に示されるように、本体(1)の両側部に指圧
力受承用のベルトパイプを固定するためのベルトパイプ
受具(5A、5B、……)を配設し、 ・図18に示される指圧力受承用ベルトパイプ(6)を
使用することによって、即ち、前記ベルトパイプ受具
(5A、5B、……)とベルトパイプ(6)の共働作業
によって、前記要請(ニーズ)に答えようとするもので
ある。本発明において、前記ベルトパイプ受具(5A、
5B、……)の配設部位と配設数は任意であり、かつ前
記ベルトパイプ(6)を着脱自在に固定し得るものであ
れば特に制約を受けない。また、前記ベルトパイプ
(6)において、管体(61)の先端部に固定される施
療者の固定用ベルトは、施療者の体を固定保持できるも
のであれば特に制約を受けない。また、ベルトパイプ
(6)は、管体で製作されなくても、所望のもので構成
してもよい。以上の構成により、本発明においては一本
アーム式のもとでも強力な揺動指圧力を治療部に印加さ
せることが出来る。
【0049】
【発明の効果】本発明の一本アーム式連続指圧施療器
は、従来の二本アーム式のもとでの挟みもみ(挟圧)施
療と全く同様の指圧効果を安全に、かつ十分な指圧力を
受承しながら得ることが出来る。即ち、従来の一本アー
ム式のものでは挟みもみ(挟圧)施療が不可能であった
が、本発明の転動アームは、これを容易かつ安全に実現
することが出来る。また、本発明の一本アーム式連続指
圧施療器は、アームとして前記した転動アームを補完す
るために従来の揺動アームを使用することができるもの
であり、これにより各種の指圧(押圧もみ、挟圧もみと
等価の転動もみ)効果を十分な指圧力を受承しながら得
ることが出来る。従って、本発明の一本アーム式連続指
圧施療器は、従来の二本アーム式のものを機能を改善し
ながらコンパクト化、低廉化することが出来、また従来
の一本アーム式のものの付加価値を倍加することが出来
る。本発明の一本アーム式連続指圧施療器は、前記コン
パクト化、低廉化と関連して家庭内等に常設機器として
設置されやすいものであり、家庭内等における健康管
理、健康の維持手段として有用なものである。
【0050】このほか、本発明の連続指圧施療器は、も
み玉が固定されたアームが本体に対して着脱自在に装着
されるという構成を採用していること、所望形状のアー
ムが使用できることなどから、どんな施療部位であって
も指圧施療が出来るという特徴をもっている。その上、
本発明の連続指圧施療器は治療者参加型の強いものであ
り、参加意識の程度(治療しようとする意識の差)によ
り施療効果に明確な差が出てくるものであり、この意味
でも従来のマッサージ器とは区別され、有用なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の転動アームの平面図である。
【図2】 本発明の転動アームの正面図である。
【図3】 本発明の揺動アームの側面図である。
【図4】 本発明の揺動アームの正面図である。
【図5】 本発明のほかの揺動アームの斜視図である。
【図6】 本発明の転動アーム(ねじり加工したもの)
の指圧施療器本体への嵌着状態を説明する図である。
【図7】 本発明の揺動アームの指圧施療器本体への嵌
着状態を説明する図である。
【図8】 本発明の指圧施療器の第一使用態様(脚部の
転動もみ)を説明する図である。
【図9】 本発明の指圧施療器の第二使用態様(腕部の
転動もみ)を説明する図である。
【図10】 本発明の転動アームにおける指圧力の発生
機構を説明する図である。
【図11】 本発明の指圧施療器の本体の正面図であ
る。
【図12】 本発明の指圧施療器の本体の側面図であ
る。
【図13】 本発明の指圧施療器に結合される椅子の平
面図である。
【図14】 本発明の指圧施療器に結合される椅子の側
面図である。
【図15】 本発明の指圧施療器の本体と椅子の第一結
合様式を示す。
【図16】 本発明の指圧施療器の本体と椅子の第二結
合様式を示す。
【図17】 本発明の指圧力の受承性を改善する手段を
説明する図である。
【図18】 本発明の指圧力の受承性を改善するために
使用されるベルトパイプの斜視図である。
【図19】 本発明者らの先に提案した二本揺動アーム
式指圧施療器の正面図である。
【図20】 本発明者らの先に提案した二本揺動アーム
式指圧施療器の側面図である。
【図21】 本発明者らの先に提案した二本揺動アーム
式指圧施療器に適用される支承管の平面図である。
【図22】 本発明者らの先に提案した二本揺動アーム
式指圧施療器の平面図である。
【図23】 本発明者らの先に提案した二本揺動アーム
式指圧施療器の第一使用態様(背部の押しもみ)を説明
する図である。
【図24】 本発明者らの先に提案した二本揺動アーム
式指圧施療器の第二使用態様(脚部の挟みもみ)を説明
する図である。
【図25】 本発明者らの先に提案した本体と椅子が分
離可能な二本アーム式指圧施療器を示す。
【図26】 本発明者らの先に提案した本体と椅子が分
離可能な二本アーム式指圧施療器に適用される椅子の構
造を示す。
【図27】 本発明者らの先に提案した一本アーム式指
圧施療器の斜視図である。
【図28】 本発明者らの先に提案した一本アーム式指
圧施療器の使用態様(背部の押しもみ)を説明する図で
ある。
【図29】 本発明者らの先に提案した一本アーム式指
圧施療器の一部を切欠いた側面図である。
【図30】 本発明者らの先に提案した一本アーム式指
圧施療器の後方正面図である。
【図31】 本発明者らの先に提案した一本アーム式指
圧施療器に適用される揺動アームのカム機構による動作
(往運動)説明図である。
【図32】 本発明者らの先に提案した一本アーム式指
圧施療器に適用される揺動アームのカム機構による動作
(復運動)説明図である。
【図33】 従来のマッサージ器の側面図である。
【図34】 図20に示される従来のマッサージ器の平
面図である。
【図35】 従来の別のマッサージ器の側面図である。
【符号の説明】
A ……本発明の指圧施療器 A´ ……従来の指圧施療器 1、1´ ……施療器本体 2 ……本発明の転動アーム 21 ……中央アーム部 22 ……左側アーム部 23 ……右側アーム部 24、25 ……もみ玉 26 ……左右側アームの保持筒 2A、2B ……本発明の揺動アーム 2A4、2B4……もみ玉 3 ……椅子 32 ……固定板 4A ……椅子固定用の固定金具 5A、5B ……ベルトパイプ固定金具 6 ……ベルトパイプ B ……施療部位 P ……施療部位の変位方向

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一本の転動アームまたは一本の揺動アー
    ムを着脱自在に指圧施療器本体に装着して指圧施療する
    一本アーム装着式連続指圧施療器において、 (1) 前記一本のアームが、(i) 中央アーム部と該中央ア
    ーム部の一端に設けた左右一対の左右側アーム部とから
    構成され、かつ前記左右側アーム部は略中辺より直角状
    に屈曲し、その先端部にもみ玉を固着して構成された二
    股構造の転動アームであるか、または、(ii) 前辺部と
    後辺部を夫々反対方向に略直角状に屈曲され、前辺部の
    先端部にもみ玉を固着して構成された非二股構造の揺動
    アームであり、 (2) 前記指圧施療器が、 (i) (a) 前記転動アームまたは揺動アームの端部を着脱
    自在に保持する保持部を先端部に有する揺動軸、(b) 前
    記揺動軸を反復回動させるための揺動駆動装置、(c) 前
    記揺動軸と揺動駆動装置を配設したフレーム、(d) 前記
    フレームを昇降させるための昇降用駆動装置、(e) 前記
    フレームの昇降時に、揺動軸の保持部を案内するための
    前面部に開設された一条のスライド溝、(f) 前面下部の
    両側に配設された一対の椅子固定用の固定金具、(g) 両
    側面部に配設された指圧力受承用のベルトパイプを固定
    するためのベルトパイプ受具、を有する指圧施療器本
    体、 (ii) 前記指圧施療器本体の前面下部の両側に配設され
    た一対の椅子固定の固定金具に着脱自在の一対の固定板
    を有する椅子、及び、 (iii) 前記ベルトパイプ受具に着脱自在に装着される指
    圧力受承用のベルトパイプ、 とで構成されたものである、ことを特徴とする一本アー
    ム装着式連続指圧施療器。
  2. 【請求項2】 転動アームが、一体に形成された中央ア
    ーム部と一対の左右側アーム部で構成されたものである
    請求項1に記載の一本アーム装着式連続指圧施療器。
  3. 【請求項3】 転動アームが、別体の中央アームと一対
    の左右側アーム部で構成されたものである請求項1に記
    載の一本アーム装着式連続指圧施療器。
  4. 【請求項4】 別体の中央アーム部と一対の左右側アー
    ム部が、中央アーム部の一端に配設された左右側アーム
    部の保持筒で固定されたものである請求項3に記載の一
    本アーム装着式連続指圧施療器。
  5. 【請求項5】 左右側アーム部の固定筒が、左右側アー
    ム部の位置規制を行なう手段を有するものである請求項
    4に記載の一本アーム装着式連続指圧施療器。
  6. 【請求項6】 転動アームまたは揺動アームが鋼鉄製の
    角材、かつ揺動軸の保持部が角孔で構成されるものであ
    る請求項1に記載の一本アーム装着式連続指圧施療器。
  7. 【請求項7】 もみ玉が、鋼鉄製または硬質プラスチッ
    ク製のものである請求項1に記載の一本アーム装着式連
    続指圧施療器。
  8. 【請求項8】 本体前面下部に配設された一対の椅子固
    定用の固定金具と椅子に配設された一対の固定板の配設
    位置が、椅子を右側または左側に移動させて一組の固定
    金具と固定板で本体と椅子を固定したとき、椅子の端部
    が前記一条のスライド溝部を閉塞しない配設位置である
    請求項1に記載の一本アーム装着式連続指圧施療器。
  9. 【請求項9】 本体の両側面部に配設されたベルトパイ
    プ受具が、本体底部より所望の高さの複数組で構成され
    るものである請求項1に記載の一本アーム装着式連続指
    圧施療器。
  10. 【請求項10】 指圧力受承用のベルトパイプが、先端
    部にベルトを有するものである請求項1に記載の一本ア
    ーム装着式連続指圧施療器。
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