JPH0759083A - ディジタル画像信号の受信/再生装置 - Google Patents

ディジタル画像信号の受信/再生装置

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JPH0759083A
JPH0759083A JP22637293A JP22637293A JPH0759083A JP H0759083 A JPH0759083 A JP H0759083A JP 22637293 A JP22637293 A JP 22637293A JP 22637293 A JP22637293 A JP 22637293A JP H0759083 A JPH0759083 A JP H0759083A
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真史 内田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補正データテーブルを小さくすることによ
る、性能劣化を抑えて適応的に復号できる。 【構成】 フレーム分解回路13は、入力端子41から
供給された再生データをダイナッミクレンジDR、最小
値MIN、量子化データDTへ分離し、出力する。量子
化データDTが供給されたメモリ43は、注目画素及び
周辺画素のデータをデータ変換回路44へ出力する。デ
ータ変換回路44は、シフトおよびクリッピング処理を
施すことにより、注目画素が属するブロックと対応する
所定の範囲内に抑えるようにデータを変換し、補正デー
タテーブル45に適用する。補正データテーブル45
は、データ変換回路44の出力に対応した出力信号Fが
復号化回路46へ供給する。復号化回路46では、ダイ
ナッミクレンジDR、最小値MINによりこの出力信号
Fが復号される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタル画像信号
を、例えばディジタルVTRによって記録/再生するの
に適用されるディジタル画像信号の受信/再生装置、特
に、量子化されたデータを復元値に変換するためのディ
ジタル画像信号の受信/再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルビデオ信号を磁気テープ等の
記録媒体に記録するときには、その情報量が多いので、
記録/再生できる程度の伝送レートを達成するために、
高能率符号化によって、ディジタルビデオ信号を圧縮す
るのが普通である。高能率符号化としては、ディジタル
ビデオ信号を多数の小ブロックに分割し、ブロック毎に
処理を行うADRC、DCT(Discrete Cosine Transf
orm )等が知られている。
【0003】ADRCは、例えば特開昭61−1449
89号公報に記載されているような、2次元ブロック内
に含まれる複数画素の最大値および最小値により規定さ
れるダイナッミクレンジを求め、このダイナッミクレン
ジに適応した符号化を行う高能率符号化である。DCT
は、ブロック内の画素をコサイン変換し、その変換によ
って得られた係数データは再量子化され、さらに、可変
長符号化するものである。ここで、ブロック毎の平均値
と、ブロック内の画素の平均値に対する差をベクトル量
子化する符号化方法も提案されている。
【0004】従来のADRCの復号は、量子化コードを
その量子化コードの代表値に変換し、代表値に対して最
小値を加算する処理である。図10は、一例として量子
化ビット数が2の場合の復号の様子を示す。各画素の量
子化コードは、00、01、10、11の何れかであ
る。これらの量子化コードは、図10において、黒いド
ットで示される代表値に復号される。この代表値に対し
て、そのブロックの最小値MINが加算される。量子化
コードのビット数は、固定あるいは可変である。このビ
ット数が少なくなるほど、原画像に対する復元画像の誤
差が増大し、復元画像が劣化する。
【0005】この問題を解決するために、本願出願人
は、周辺画素データ適応型復号装置を提案している(特
願平4−282376号参照)。この復号装置は、復号
注目画素の量子化データと複数の周辺画素の量子化デー
タのパターンから、予め用意されたマッピングテーブル
を参照することによって、従来よりも誤差の少ない復号
データを出力するものであり、これによって記録データ
を増大させることなく、再生画像の誤差を減少させるこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ブロック単位に行う符
号化、例えばADRCは、上述の手法を用いようとする
と、注目画素の量子化データと複数の周辺画像の量子化
データの取りうるすべてのパターンに対応するようなマ
ッピングテーブルを用意している。そのため、量子化ビ
ット数が多い場合、必要なマッピングテーブルの大きさ
は、かなり大きいテーブルになる。例えば、4ビット固
定長ADRCを用いて、4つの周辺画素を参照する方式
の場合、16の5乗(=1048576)個の小数デー
タを格納するテーブルが必要になる。このテーブルは、
非常に大きいため、安価な装置を作ることは困難であ
り、この方式の導入の妨げになっていた。
【0007】ところで、一般的に画像信号は強い空間的
な相関を有している。小さな領域に分割して同一のステ
ップ幅で量子化する種類の符号化においては、画像デー
タと同様に、符号化されたデータも相関を有している。
上述の周辺画素データ適応型復号装置は、この性質を利
用している。図9Aに、注目画素と周辺画素の符号化デ
ータの一例を示す。このようなパターンの符号化がある
場合、原画像は中央部がなだらかに隆起している様なデ
ータである可能性が非常に高く、注目符号化データの `
2' は、整数化される前の真値は、(1.5 〜2.0 )の範
囲内に存在することが確率的に多い。したがって、実際
の画像を用いて作成したマッピングテーブルを用いて、
注目符号化データを例えば、 `1.632 ' として復号する
ことにより、より原データに近い値を得ることができ
る。
【0008】しかしながら、画像信号のすべての部分が
強い相関を有しているわけではない。例えば、エッジに
よって区切られた部分間では、相関は弱い。図9Bに、
この一例を示す。輝度信号を符号化したものとすると、
小さい符号化データは画像中の暗部、大きい符号化デー
タは画像中の明部、を夫々表す。このような場合、画像
中の暗部と明部の間には相関は弱いから、そのパターン
をトレーニングしても、確率的に正しいことの多い符号
化データを作成することは困難である。
【0009】以上の説明のように、従来の周辺画素デー
タ適応型復号装置は、注目画素の符号化データと周辺画
素の符号化データのパターンすべてをトレーニングした
マッピングテーブルを有しているので、量子化誤差低減
に関しては、極めて高性能のものが得られる。しかしな
がら、マッピングテーブルに用意されたパターンの中に
は、量子化誤差低減に対する貢献度の低い、極めてレベ
ル差の大きい符号化データのパターンも存在し、マッピ
ングテーブルが極めて大きなものになる原因となってい
る。
【0010】したがって、この発明の目的は、上述の方
式に比べ、より小さな補正マッピングテーブルを用い
て、しかも、上述の方式に比べ、量子化誤差低減性能の
さほど劣化しないようなディジタル画像信号の受信/再
生装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、ブロック単
位で各画素が所定のビット数で符号化された伝送データ
を復号するようにしたディジタル画像信号の受信/再生
装置において、注目画素の量子化データと複数の周辺画
素の量子化データの差分データを算出し、その差分デー
タの絶対値が予め設定されたしきい値を超えた場合、差
分データのクリッピングを行うためのデータ変換回路
と、注目画素の量子化データとデータ変換回路により算
出された複数の差分データとで定まるパターン毎に統計
的に誤差を最小にするような補正データが格納されたメ
モリと、復号すべき注目画素の量子化データと、データ
変換回路により算出された複数の差分データとを、メモ
リに入力しメモリから補正データを発生するための補正
データ発生回路と、補正データに基づいて注目画素の復
号データを発生するための回路とからなることを特徴と
するディジタル画像信号の受信/再生装置である。
【0012】
【作用】注目画素の符号化データと周辺画素の符号化デ
ータの相関が強いと考えられる、すなわち、レベル差が
小さい周辺画素の符号化データに関しては、そのままの
形でパターン化する。注目画素の符号化データと周辺画
素の符号化データの相関が弱いと考えられる、すなわち
レベル差が大きい周辺画素の符号化データに関しては、
周辺画素の符号化データをクリッピングした形でパター
ン化する。これにより、量子化誤差低減性能の高いパタ
ーンはそのまま残し、量子化誤差低減性能の低いパター
ンはパターン数を減らした形でマッピングテーブルを作
成し、量子化誤差低減能力の劣化を多少にとどめなが
ら、必要となるマッピングテーブルの大きさを大幅に縮
小することができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例について説明す
る。図1は、この一実施例、すなわち、ディジタルVT
Rの信号処理の概略的構成を示す。1で示す入力端子か
らビデオ信号が供給され、A/D変換器2によって1サ
ンプルが、例えば8ビットにディジタル化される。この
A/D変換器2の出力データがブロック化回路3に供給
される。この実施例では、ブロック化回路3では、1フ
レームの有効領域が(4×4)画素、(8×8)画素等
の大きさのブロックに分割される。
【0014】ブロック化回路3からのブロックの順序に
走査変換されたディジタルビデオ信号がシャッフリング
回路4に供給される。シャフリング回路4では、例えば
ブロック単位でシャフリングするものである。シャフリ
ング回路4の出力がブロック符号化回路5に供給され
る。ブロック符号化回路5は、ブロック毎に画素データ
を再量子化することで圧縮する。ここで、シャフリング
回路4がブロック符号化回路5の後に設けられることも
ある。
【0015】この実施例では、ブロック符号化として、
ADRCを用いる。図2は、ブロック符号化回路5とし
てADRC符号化回路の詳細な説明を行うブロック図の
一例を示す。図2において、21に示す入力端子にA/
D変換器2からのディジタル信号が供給され、ブロック
化回路3によりブロック構造に変換される。ブロック化
回路3の出力に対して、最大値検出回路22、最小値検
出回路23および遅延回路24が夫々接続される。
【0016】最大値検出回路22がブロック毎に画素デ
ータの値の最大値MAXを検出し、最小値検出回路23
がブロック毎に画素データの値の最小値MINを検出す
る。減算回路25において、(MAX−MIN)の演算
がされ、ダイナッミクレンジDRが検出される。減算回
路26において、遅延回路24を介された画素データか
ら最小値MINが減算される。この最小値MINが減算
された画素データ、すなわち、正規化された画素データ
が量子化回路27へ供給される。
【0017】量子化回路27では、最小値MINが除去
された画素データがダイナッミクレンジDRに適応して
再量子化される。一例として、4ビット固定長ADRC
の場合、ダイナッミクレンジDRを1/16とすること
により、量子化ステップΔが得られる。最小値MINが
除去された、すなわち、正規化された画素データがこの
量子化ステップΔで除算され、商を切捨てることにより
整数化した値が量子化データDTとされる。ダイナッミ
クレンジDR、最小値MINおよび量子化データDTが
ブロック符号化回路5の出力データである。ブロック符
号化回路5の出力データがフレーミング回路6へ供給さ
れる。フレーミング回路6から出力端子28へ記録デー
タが発生する。
【0018】フレーミング回路6は、エラー訂正符号の
パリティを発生するとともに、シンクブロックが連続す
る構造の記録データを発生する。エラー訂正符号として
は、例えばデータのマトリクス状配列の水平方向および
垂直方向の夫々に対してエラー訂正符号化を行う積符号
を採用することができる。シンクブロックは、符号化デ
ータおよびパリティに対して、シンクブロック同期信号
およびID信号が付加される。フレーミング回路6から
チャンネル符号化回路7へシンクブロックが連続する記
録データが供給され、チャンネル符号化回路7では、供
給された記録データの直流成分を低減させるための符号
化の処理を受ける。
【0019】チャンネル符号化回路7の出力データがビ
ットストリームに変換され、さらに記録アンプ8を介し
て回転ヘッドHに供給され、記録データが磁気テープT
上に斜めのトラックとして記録される。通常、複数の回
転ヘッドが使用されるが簡単のために、1つのヘッドの
みが図示されている。
【0020】磁気テープTから回転ヘッドHにより取り
出された再生データは、再生アンプ11を介してチャン
ネル復号化回路12に供給され、チャンネル符号化の復
号化が施される。チャンネル復号化回路12の出力デー
タがフレーム分解回路13に供給され、記録データから
の各種のデータの分離とエラー訂正がなされる。フレー
ム分解回路13から発生する出力データには、再生デー
タの他にエラー訂正した後の有無を示すエラーフラグが
含まれる。
【0021】フレーム分解回路13の出力データが重要
語訂正回路14に供給される。重要語訂正回路14は、
エラーフラグによって、エラーであることが示される重
要語(すなわち、ブロック毎のダイナッミクレンジDR
および最小値MIN)を訂正するものである。ここで、
重要語訂正回路14は、エラーを訂正できない場合に、
重要語を推定する機能を有しているものが望ましい。重
要語訂正回路14の出力データがブロック復号化回路1
5に供給される。このブロック復号化回路15は、エラ
ーでない重要語を使用してADRC復号を行い、また、
重要語がエラーのブロックに関しては、重要語訂正回路
14において、訂正された重要語を使用してADRC復
号を行う。ブロック復号化回路15は、後述のように、
補正用のマッピングテーブルを参照して復号値を発生す
る。
【0022】ブロック復号化回路15の復号データ、す
なわち、各画素と対応する復元データがディシャフリン
グ回路16に供給される。このディシャフリング回路1
6は、記録側のシャフリング回路4と相補的なもので、
ブロックの空間的な位置を元の位置に戻す処理を行う。
ディシャフリング回路16の出力データがブロック分解
回路17へ供給される。ブロック分解回路17では、デ
ータの順序がラスター走査の順序へ戻される。このブロ
ック分解回路17の出力データがエラー補間回路18へ
供給される。エラー補間回路18は、画素単位でエラー
検出を行い。エラーとして検出された画素データを周辺
の画素データで補間する。
【0023】補間処理としては、例えば空間的、すなわ
ち、2次元方向の補間回路と時間方向の補間回路が順次
接続されたものを使用できる。エラー補間回路18の出
力データがD/A変換器19に供給され、出力端子20
には、各画素と対応し、ラスター走査の順序の復元デー
タが得られる。
【0024】上述のブロック復号化回路15に対してこ
の発明が適用される。図3は、この発明によるブロック
復号化回路15の一例である。41で示す入力端子から
再生データがフレーム分解回路13へ供給され、フレー
ム分解回路13では、ダイナッミクレンジDR、最小値
MINおよび量子化データDTが供給された再生データ
から分離して取り出され、出力される。ここで、この図
3において、重要語訂正回路14は、この発明の要旨と
直接関係がないため、この図示から省略されている。
【0025】量子化データDTがメモリ43に供給され
る。周辺画素が注目画素と同一のADRCブロックに存
在する場合、メモリ43では、例えば、復号対象である
注目画素と、空間的にその上下左右に位置する画素の符
号化データをデータ変換回路44へ出力する。すなわ
ち、図6Aに示す符号化データC1〜C5が、メモリ4
3からデータ変換回路44へ供給され、補正データテー
ブル45の作成に使用される。
【0026】データ変換回路44は、符号化データのパ
ターン数を減少させるためのデータ変換処理を行う。ま
ず、メモリ43から供給された符号化データC1〜C5
についてデータ変換回路44では、周辺画素の符号化デ
ータ(C1、C2、C4、C5)から注目画素の符号化
データC3を減算する。つまり、このデータ変換回路4
4では、図6Aに示すように周辺画素の符号化データが
注目画素の符号化データと周辺画素の符号化データの差
分信号に変換され、図6Bに示すように周辺画素の符号
化データは変換される。なお、この変換で得られた信号
を、以降、差分信号(D1、D2、D4、D5)と称す
る。例えば、図7Aに示す符号化データにおいて、各周
辺画素の符号化データから注目画素の符号化データ、す
なわち、`5' を減算し、その差分信号へ変換される。
つまり、図7Bに示す符号化データへ変換される。ま
た、図8Aに示す符号化データは、図8Bに示す符号化
データへ変換される。
【0027】ところで、例えば4ビット固定長ADRC
の例では、符号化データは(0〜15)の値に限られる。
そのため、差分信号(D1、D2、D4、D5)は、夫
々(−15〜+15)の値を取りうる。しかしながら、これ
らのすべての差分信号に対応したパターンを用意すると
補正データテーブル45の大きさが膨大なものとなる。
また、注目画素の符号化データと周辺画素の符号化デー
タの差分信号が大きな部分は、画素の相関がもともと弱
い部分であるから、そのようなパターンに関しては、量
子化誤差軽減の効果は低い。
【0028】そこで、データ変換回路44では、差分信
号(D1、D2、D4、D5)の絶対値が、あるしきい
値Thを超えた場合、その値をクリッピングする処理を
行う。例えば、しきい値Thが `5' のとき、差分信号
が `5' より大きい場合、その値を `5' へ変換する。
また、差分信号が `−5' より小さい場合、その値を`
−5' へ変換する。例えば、図7Bに示すような、差分
信号の小さい符号化データ、すなわち、画像の相関が強
いと考えられる符号化データのみがブロック内に含まれ
る場合、データ変換回路44では、差分信号の変換は行
われない。これに対し、図8Bに示すような、差分信号
の大きい符号化データ、すなわち、画像の相関が弱いと
考えられる符号化データがブロック内に含まれる場合、
データ変換回路44では、差分信号の大きい部分のみが
クリッピング処理が施される。つまり、図8Bの符号化
データは図8Cの符号化データへ変換される。
【0029】データ変換回路44の出力は、補間データ
テーブル45に供給される。この符号化データの組合せ
が補間データテーブル45に供給されると、補間データ
テーブル45は、注目画素の量子化データDTを最適な
補正値に変換して出力する。補間データテーブル45
は、メモリにより構成され、後述のように予めトレーニ
ングにより形成された補正値が格納されている。この補
間データテーブル45の読み出し出力が、復号化回路4
6に供給される。
【0030】復号化回路46は注目データの復号を行う
回路である。復号化回路46に対して、フレーム分解回
路13からダイナッミクレンジDRおよび最小値MIN
が夫々供給され、補間データテーブル45から出力信号
Fが供給される。この復号化回路46は、乗算回路およ
び加算回路で構成され、復号化回路46から出力端子4
7に供給される復号値Lは次式で表される。 L=〔F×Δ+MIN+0.5 〕 ただし、Δは量子化ステップ、〔〕はガウス記号とす
る。
【0031】図4は、補正データテーブル45を作成す
るためのトレーニング時のブロック図の一例を示す。図
4において、入力端子51には、ディジタルビデオ信号
が供給され、その供給されたディジタルビデオ信号はA
DRC符号化回路52に入力される。この入力データ
は、トレーニングのための標準的なディジタルビデオ信
号であるのが好ましい。ここで、説明を容易にするため
図6Aに示すように1ブロックを(3×3)画素の領域
として、中心となる注目画素の空間的に上下左右に位置
する周辺画素と注目画素の符号化データC1〜C5を取
り扱う。
【0032】ADRC符号化回路52は、供給されたデ
ィジタルビデオ信号をADRC符号化の処理を施し、符
号化データC1〜C5を同時化回路53へ供給し、(3
×3)画素の中心に位置する注目画素C3を加算回路5
5へ供給する。このとき、同時化回路53に対して供給
される符号化データC1〜C5は、整数化された値であ
り、加算回路55に供給される注目画素C3は、整数化
される前のデータ、例えば小数点第4位までの値であ
る。
【0033】同時化回路53からの出力信号は、データ
変換回路54へ供給される。データ変換回路54は、既
に説明した図3におけるデータ変換回路44と同じ動作
をするブロックであり、周辺画素の符号化データ(C
1、C2、C4、C5)から注目画素の符号化データC
3を減算することにより、差分信号(D1、D2、D
4、D5)を生成する。ここで、この差分信号の絶対値
がしきい値Thを超える場合、その差分信号に対しクリ
ッピング処理を施す。よって、このデータ変換回路54
は、図6Bに示すように注目画素の符号化データC3お
よびクリッピング処理が施された差分信号(D1、D
2、D4、D5)を、メモリ56および57へ供給す
る。
【0034】メモリ56では、データ変換回路54から
注目画素の符号化データC3と差分信号(D1、D2、
D4、D5)が供給され、アドレスカウンタ59からア
ドレスRADが供給される。その注目画素の符号化デー
タC3と差分信号(D1、D2、D4、D5)はアドレ
スADとして、データ変換回路54からメモリ56へ供
給される。このアドレスADから読み出されたデータ
は、メモリ56から加算回路58へ供給され、加算回路
58において、 `1' が加算される。その加算回路58
の出力結果は、メモリ56から読み出されたアドレスA
Dへ書き込まれる。したがって、メモリ56の各アドレ
スには、そのアドレスの度数データが蓄えられる。すな
わち、メモリ56では、データ変換回路54から供給さ
れる注目画素の符号化データC3と差分信号(D1、D
2、D4、D5)のパターン出現回数を計数し、度数分
布表を作成する。このメモリ56は、1サイクル期間
で、読み出しと書き込みが行われる。
【0035】メモリ57では、データ変換回路54から
注目画素の符号化データC3と差分信号(D1、D2、
D4、D5)が供給され、アドレスカウンタ59からア
ドレスRADが供給される。その注目画素の符号化デー
タC3と差分信号(D1、D2、D4、D5)はアドレ
スADとして、データ変換回路54からメモリ57へ供
給される。このアドレスADから読み出されたデータ
は、メモリ57から加算回路55へ供給され、加算回路
55において、注目画素の符号化データC3とメモリ5
7から読み出されたデータが加算される。その加算回路
55の出力結果は、メモリ57から読み出されたアドレ
スADへ書き込まれる。したがって、メモリ57の各ア
ドレスには、そのアドレスの注目画素の符号化データの
積算値が格納される。すなわち、メモリ57では、デー
タ変換回路54から供給される注目画素の符号化データ
C3と差分信号(D1、D2、D4、D5)のパターン
に対して、注目画素の符号化データC3の積算値を作成
する。また、このメモリ57は、メモリ56と同じく、
1サイクル期間で、読み出しと書き込みが行われる。
【0036】種々の絵柄のディジタルビデオ信号の処理
が終了する、すなわち、トレーニングが終了すると、メ
モリ56には、度数分布表が蓄えられ、メモリ57に
は、符号化データの積算値が蓄えられる。アドレスカウ
ンタ59から供給されるアドレスRADによって、メモ
リ56および57の各アドレスのデータが読み出され
る。メモリ56および57から夫々読み出されたデータ
が割算回路60に供給され、割算回路60では、積算さ
れたデータを度数で割算し、平均値(例えば、小数点以
下第4位までの値)が発生し、その平均値は補正データ
テーブル61へ供給される。補正データテーブル61で
は、割算回路60から供給される平均値をアドレスカウ
ンタ59から供給されるアドレスRADへ書き込まれ
る。
【0037】このようにして、トレーニングを行った結
果、補正データテーブル61には、注目画素の符号化デ
ータC3と差分信号(D1、D2、D4、D5)で規定
されるパターン毎に注目画素の符号化データC3の統計
的に真値にもっとも近い値が格納される。この補正デー
タテーブル61に格納されたテーブルが上述のように、
ブロック復号化回路15において使用される補正データ
テーブル45である。
【0038】図5は、上述の補正データテーブルの一例
を示すものである。図5中の符号化コードC1〜C5の
パターンがデータ変換回路54から出力されるものであ
る。これは、ADRC符号化回路52が2ビットADR
C、およびデータ変換回路54のしきい値Thが `5'
の例である。メモリ57には、図5の加算値がパターン
毎に蓄えられる。出現回数は、メモリ56に蓄えられ
る。割算回路60により平均値、すなわち、補正データ
が形成される。実際の画像を用いてトレーニングを行う
ことで。補正データの値を自動的に実際の画像に適した
ものとすることができる。
【0039】以上の説明のように、この発明の手法によ
れば、必要な補正データテーブルの大きさを大幅に縮小
することができる。例えば、4ビット固定長ADRC
で、注目画素と周辺画素の合わせて5点からなるパター
ンを使用した場合、従来の方式では、16の5乗(=1
048576)パターン分の補正データを補正データテ
ーブルに持つ必要があったが、この発明によれば、例え
ば、クリッピングするしきい値Thを `5' としたと
き、(5×2+1)の4乗×16(=234256)パ
ターン分の補正データで済む。実際には、この数字は、
例えば、注目画素の符号化データが `0' の場合、差分
データがマイナスの値となることはありえないのに、そ
のパターンの補正データの領域が用意されている等、無
駄を含んだ数字であるので、真に必要なパターンはさら
に少ない。
【0040】一方、クリッピングされて消滅したパター
ンは、データのレベル差が激しい部分でもともと量子化
誤差の軽減効果が薄いパターンである。そのため、パタ
ーン数を大幅に減少させても量子化誤差の性能劣化はわ
ずかで済む。ここで、注目画素の量子化データC3は、
(0〜15)までの値をそのまま有しているとしたが、注
目画素の量子化データC3が `0' の場合の補正データ
テーブルのみを用意しておき、若し、注目画素の量子化
データC3が `0' と異なる値が出現した場合、例え
ば、注目画素の量子化データC3が `2' の時、注目画
素の量子化データを `2' から `0' へシフトし、同じ
ブロック内の周辺画素の量子化データも同じシフト量だ
けシフトし、そのパターンに基づいて補正データテーブ
ルから復号値を得て逆シフトしても良い。
【0041】また、この発明を簡易化し、注目画素の符
号化データと周辺画素の符号化データの差分がしきい値
Thを超えるデータが発生したパターンに関しては、補
正データを形成する際、除外する。また、上述の様なパ
ターンに関しては、復号時の補正を行わない、という様
にすることもできる。
【0042】なお、上述の実施例は、2次元ブロックの
ADRCにおいてこの発明を実施した例であったが、こ
の発明は3次元ブロックのADRCに対しても適用でき
る。また、上述の実施例において平均値を用いて復号を
行う方法とは別に重み係数を用いて復号を行う場合、線
形1次結合式を用いて、符号化データC1〜C9の夫々
に対応する重み係数を求める。その重み係数は注目画素
の符号化データC5との誤差が最も少なくなるように求
められる。よって、求められた重み係数は補正データテ
ーブル61に格納され、線形1次結合式を用いて復号さ
れる。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、復号注目画素の符号
化データと複数の周辺画素の符号化データのパターン毎
に用意した補正データテーブルを用いて量子化誤差を軽
減する装置の、補正データテーブルの大きさを従来方式
に比べて大幅に小さくすることができる。また、補正デ
ータテーブルを小さくすることによって生じる量子化誤
差軽減性能の劣化はわずかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用することが出来るディジタルV
TRの記録/再生回路のブロック図である。
【図2】この発明を適用することが出来るADRC符号
化回路の一例の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明が適用されたブロック復号回路の構成
の一例を示すブロック図である。
【図4】この発明の一実施例における補正データテーブ
ルを作成するためのトレーニング時の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】補正データテーブルを作成する時の説明のため
の略線図である。
【図6】この発明のパターンデータ変形方式を説明する
ための略線図である。
【図7】この発明のパターンデータ変形方式を説明する
ための略線図である。
【図8】この発明のパターンデータ変形方式を説明する
ための略線図である。
【図9】従来のパターンを説明するための略線図であ
る。
【図10】ADRCの量子化の一例を説明するための略
線図である。
【符号の説明】
13 フレーム分解回路 44 データ変換回路 45 補正データテーブル 46 復号化回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック単位で各画素が所定のビット数
    で符号化された伝送データを復号するようにしたディジ
    タル画像信号の受信/再生装置において、 注目画素の量子化データと複数の周辺画素の量子化デー
    タの差分データを算出し、その差分データの絶対値が予
    め設定されたしきい値を超えた場合、差分データのクリ
    ッピングを行うためのデータ変換手段と、 上記注目画素の量子化データと上記データ変換手段によ
    り算出された複数の差分データとで定まるパターン毎に
    統計的に誤差を最小にするような補正データが格納され
    たメモリと、復号すべき注目画素の量子化データおよび
    上記データ変換手段により算出された複数の差分データ
    を上記メモリに入力し、上記メモリから上記補正データ
    を発生するための補正データ発生手段と、 上記補正データに基づいて注目画素の復号データを発生
    するための手段とからなることを特徴とするディジタル
    画像信号の受信/再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディジタル画像信号の
    受信/再生装置において、 上記補正データを形成する場合、標準的な画素信号を使
    用し、上記注目画素の量子化データと、上記データ変換
    手段で算出された複数の差分データとで定まるパターン
    毎を計数する手段と、 上記パターン毎に出力される上記注目画素の量子化デー
    タの積算値を計数することにより上記注目画素の量子化
    データの平均値を算出し、上記平均値を上記補正データ
    として使用することを特徴とするディジタル画像信号の
    受信/再生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006262278A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Fuji Xerox Co Ltd 復号化装置、復号化方法及びこれらのプログラム

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