JPH0755784A - イオンクロマトグラフ検出器用フローセルの製造方法 - Google Patents

イオンクロマトグラフ検出器用フローセルの製造方法

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JPH0755784A
JPH0755784A JP21184992A JP21184992A JPH0755784A JP H0755784 A JPH0755784 A JP H0755784A JP 21184992 A JP21184992 A JP 21184992A JP 21184992 A JP21184992 A JP 21184992A JP H0755784 A JPH0755784 A JP H0755784A
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JP
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electrode rod
cell body
cell
flow cell
ion chromatograph
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Fumiji Ko
文志 胡
Katsuichi Asai
勝一 浅井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来に比して格段に小さなイオンクロマトグ
ラフ検出器用フローセルを容易に製造できる方法を提供
すること。 【構成】 イオンクロマトグラフにおける電導度検出器
のフローセルを製造する方法。 肉厚細管10の中央部に半径方向の電極棒挿入用孔1
1を開けて、セル本体13を調製する工程、 電極棒23を電極棒挿入用孔11から挿入して位置決
め後、電極棒23をセル本体13に接着固定する工程、 リード管25をセル本体13の両側から電極棒23に
当接するまで挿入し、この状態でリード管25をセル本
体13に接着固定する工程、の各工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオンクロマトグラフ
における電導度検出器のフローセルを製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】臨床分析へのイオンクロマトグラフィー
の応用が多く試みられている。しかし、涙・汗等、非常
に少量しか採取できない試料もある。この場合、従来の
イオンクロマトグラフのコンベンショナルサイズでは、
応用が非常に困難であった。
【0003】即ち、コンベンショナルサイズのイオンク
ロマトグラフにおける電導度検出器のフローセルの容量
は、通常、8μl前後である。このサイズの場合、所定
の測定感度を得るためには、それなりの試料量を必要と
する。しかし、この量は、試料の種類によっては、採取
が困難な場合がある。
【0004】そして、セル容量に対応して、クロマトグ
ラフ用の分離カラムも、相応な大きさにする必要があ
り、送液ポンプも高圧タイプを必要とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記問題点を解決する
ために、電導度検出器用フローセルの容量を小さくする
必要がある。しかし、従来は、その様な小さな容量のフ
ローセルの制作は、非常に困難で、特別な技術を要し、
実用性に乏しく、簡易に製造できる方法は、本発明者ら
が知る限りにおいては、存在しなかった。
【0006】本発明は、上記にかんがみて、従来に比し
て格段に小さなイオンクロマトグラフ検出器用フローセ
ルを簡易に製造でき実用性に富む方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を、解決するために、鋭意・開発に努力をした結果、下
記構成のイオンクロマトグラフ検出器用フローセルの製
造方法に想到した。
【0008】イオンクロマトグラフにおける電導度検出
器のフローセルを製造する方法であって、 所定長に裁断して形成したた肉厚ガラス細管の中央部
に半径方向の電極棒挿入用孔を開けて、セル本体を調製
する工程、 電極棒を前記電極棒挿入用孔から挿入して位置決め
後、前記電極棒を前記セル本体に接着固定する工程、 リード管をセル本体の両側から前記電極棒に当接する
まで挿入し、この状態で前記リード管をセル本体に接着
固定する工程、 の各工程を含むことを特徴とするイオンクロマトグラフ
検出器用フローセルの製造方法。
【0009】
【実施の態様】以下、本発明の電導度測定用フローセル
の製造方法を、図例に基づいて詳細に説明する。なお、
本願発明の技術的範囲は、下記実施の態様に限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で種
々の態様に及ぶものである。
【0010】(1) 所定長に裁断して形成したた肉厚ガラ
ス細管10の中央部に半径方向の電極棒挿入用孔11を
開けて、セル本体13を調製する工程(図1(A)・(B)
):具体的には、例えば、2〜4cmの長さにガラス管
(例えば、外径10mm×内径1〜1.5mmφ)切断し、該
切断ガラス管の中央部に、超音波孔開け機等を使用して
電極棒挿入用孔(約1mmφ)を開ける。
【0011】(2) セル本体13の中空部に電極棒挿入用
孔11に達する位置決め部15を具備する治具17を挿
入する工程(図1(C) ):具体的には、図例の如く、先
端部の針状の位置決め部15、中間部の嵌入部19、元
部のストッパ部21とからなる構成とする。なお、位置
決め部15が、後述の電極棒挿入により変形するおそれ
があるとき、即ち位置決め部の線径が極細の場合は、両
側に嵌入部を有する治具を使用して、位置決め部を張設
状態とすればよい。即ち、位置決め部15は、電極棒2
3の先端を所定位置に簡単にセットできる態様ならば、
上記態様に限定されるものではない。
【0012】(3) 電極棒23を電極棒挿入用孔11から
治具17の位置決め部15に当接するまで挿入し、この
状態で、電極棒23をセル本体13に接着固定する工程
(図1(c) ・(D) ):ここで、電極棒23としては、例
えば、白金棒(1mmφ)を使用する。ここで、電極棒2
3には、その元部端には、リード線24をスポット溶接
等により接続しておく。このとき、リード線材料とし
て、電圧降下を極力避けるため、0.2mmφ程度の白金線
を使用することが望ましい。また、ガラス製のセル本体
13に加熱溶着固定させる場合は、電極棒(白金棒)2
3の接着部位外周に、予め、適当量のガラスを溶着させ
ておくことが望ましい。
【0013】なお、ここでは、電極棒23の位置決めに
治具17を使用したが、ロボットを使用して、正確に電
極棒23を所定位置まで挿入できる場合は、当該治具は
不要となる。
【0014】(4) 治具17を取り外した後、リード管2
5をセル本体13の両側から電極棒23に当接するまで
挿入しセル本体13に接着固定する工程(図2・3):
ここで、リード管25としては、例えば、ポリエチレン
製細管(外径:セル本体内径に可及的に近いもの)を使
用する。このとき、ポリエチレン製細管の外周に接着剤
(例えば、エポキシ系)を予め塗布しリード管25をセ
ル本体13に挿入と同時に、リード管外周をシールでき
るようにしておくことが望ましい。また、必然的ではな
いが、そのセル本体13中空部両端部に接着剤を厚塗り
して、形状保持しておくことが望ましい。
【0015】B.上記のように製造したフローセルは、
リード管の一方を、イオンクロマトグラフの分離カラム
の流出口に接続すると共に、リード線24を電気伝導計
の入力部に接続して使用する。
【0016】次に、上記方法で製造したフローセル(セ
ル容量:0.16μl)を使用して、下記の如く実際に試
料を分析したが、図4に示す如きクロマトグラムが得ら
れた。
【0017】(i) クロマトグラフ用分離カラムの調製 下記仕様のフューズドシリカ製ガラス製毛細管に、水/
アセトニトリル(容量比)=50/50を分散媒として
下記仕様の充填剤の懸濁液(suspension)を調製する
(濃度:10wt%)。当該懸濁液を、マイクロシリンジ
で上記ガラス毛細管内に充填をする(充填剤の充填量:
3g)。そして、胆汁酸塩(デオキシコール酸ナトリウ
ム、シグマ社製)を上記水/アセトニトリル系溶媒に1
00ミリモルの濃度で溶かし、2.8μl/min の速度
で約20分間流して、オクタデシリルシリル化ゲル(以
下「ODS」と略す。)充填剤の表面にミセル膜を被覆
させる。
【0018】毛細管仕様…長さ15cm×外径0.47
mmφ×内径0.35mmφ、 充填剤…「デベロジル(Develosil )ODS−5」、
保持体:シリカゲル、平均粒径:5μm、 (ii)イオン成分の分離・検出方法 上記分離カラムの出口に、本発明の方法で調製した容
量0.16μlのフローセルを検出器の一部としてセット
する。なお、検出器は、クロマトコーダ(「SICクロ
マトコーダ 12」システム・インスツルメント社製)
に接続され、データ処理可能とされている。
【0019】標準試料は、ヨウ素酸ナトリウム、硝酸
ナトリウム、亜硝酸ナトリウムを、各1ミリ mol/lの
濃度となるように調製して、これらを混合して使用し
た。
【0020】次に、標準試料をサンプルループ容量
0.02μlのバルブインジェクタにより分離カラム内
へ導入させる。そして、純水(蒸留水)を溶離液とし
て、流速 2.8μl/min で展開させ、上記試料の分
離を行った。なお、検出器の検出波長は、220nmと
した。
【0021】
【発明の作用・効果】本発明のフローセルの製造方法
は、上記の如く、セル容量の極めて小さいフローセル
を、簡易に製造でき、実用性に富む。
【0022】このため、セル容量に対応して、クロマト
グラフ用の分離カラムも、フローセルの容量に対応し
て、小さなものでよい(従来:内径2〜3mm×長さ50
〜100cmに対して本発明:内径:1mm以下×10〜2
0cm)。これに伴い、分離カラムへの送液ポンプも、従
来の如く高圧タイプである必要はない。
【0023】また、理論的には、リード管の内径を限り
なく小さくし、それに対応して治具の位置決め部の径も
小さくすれば、それに対応してセル容量も可及的に小さ
くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフローセルの製造方法を示す概略工程
【図2】本発明の方法で製造したフローセルの縦断面図
【図3】同じくフローセルの凹断面図
【図4】本発明のフローセルを使用してクロマトグラフ
で標準試料を分析した結果を示すクロマトグラム
【符号の説明】
11 電極棒挿入用孔 13 セル本体 15 治具位置決め部 17 治具 23 電極棒 24 リード管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオンクロマトグラフにおける電導度検
    出器のフローセルを製造する方法であって、 所定長に裁断して形成したた肉厚ガラス細管の中央部
    に半径方向の電極棒挿入用孔を開けて、セル本体を調製
    する工程、 電極棒を前記電極棒挿入用孔から挿入して位置決め
    後、前記電極棒を前記セル本体に接着固定する工程、 リード管をセル本体の両側から前記電極棒に当接する
    まで挿入し、この状態で前記リード管をセル本体に接着
    固定する工程、 の各工程を含むことを特徴とするイオンクロマトグラフ
    検出器用フローセルの製造方法。
  2. 【請求項2】 イオンクロマトグラフにおける電導度検
    出器のフローセルを製造する方法であって、 所定長に裁断して形成したた肉厚ガラス細管の中央部
    に半径方向の電極棒挿入用孔を開けて、セル本体を調製
    する工程、 該セル本体の中空部に前記電極棒挿入用孔に達する位
    置決め部を具備する治具を挿入する工程、 前記電極棒を前記電極棒挿入用孔から治具の位置決め
    部に当接するまで挿入して位置決め後、前記電極棒を前
    記セル本体に接着固定する工程、 前記治具を取り外した後、リード管をセル本体の両側
    から前記電極棒に当接するまで挿入し、この状態で前記
    リード管をセル本体に接着固定する工程、 の各工程を含むことを特徴とするイオンクロマトグラフ
    検出器用フローセルの製造方法。
  3. 【請求項3】 イオンクロマトグラフにおける電導度検
    出器のフローセルであって、 肉厚ガラス細管で形成されるセル本体と、該セル本体の
    外周から中空部に連通する一対の電極棒挿入穴に挿入固
    定され一対の電極棒、前記セル本体の中空部の両側から
    前記電極棒の先端に当接するまで挿入固定されるリード
    管とからなることを特徴とするイオンクロマトグラフ検
    出器用フローセル。
JP21184992A 1992-08-07 1992-08-07 イオンクロマトグラフ検出器用フローセルの製造方法 Withdrawn JPH0755784A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7625097B2 (en) 2002-09-06 2009-12-01 Toshiba Elevator Kabushiki Kaisha Illuminated elevator including cold-cathode flourescent lamp
JP2011102644A (ja) * 2011-01-06 2011-05-26 Waters Technologies Corp 管継手および管を結合する方法
US8951374B2 (en) 2003-07-15 2015-02-10 Waters Technologies Corporation Tube joint and a method of bonding tubes

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US8951374B2 (en) 2003-07-15 2015-02-10 Waters Technologies Corporation Tube joint and a method of bonding tubes
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Effective date: 19991102