JPH0755131A - ドレンパージストレーナ - Google Patents
ドレンパージストレーナInfo
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- JPH0755131A JPH0755131A JP5255065A JP25506593A JPH0755131A JP H0755131 A JPH0755131 A JP H0755131A JP 5255065 A JP5255065 A JP 5255065A JP 25506593 A JP25506593 A JP 25506593A JP H0755131 A JPH0755131 A JP H0755131A
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- JP
- Japan
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- drain
- float
- outer cylinder
- magnetic
- strainer
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- Pending
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- Feeding And Controlling Fuel (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 結露現象などにより燃料中に含まれるドレン
を自動的に排出し、ドレンに起因するエンジンなどのト
ラブルを未然に防止することができるドレンパージスト
レーナを提供すること。 【構成】 ストレーナ1の濾過ネット6の下部に、セン
ターチューブ11に支持された磁気フロート30を設置
する。この磁気フロート30は水(ドレン)と燃料
(油)の中間の比重となるように設定されており、ドレ
ンレベルと共に上下し、センターチューブ11内のシー
ソースイッチ40を磁気を介して操作する。所定のドレ
ンレベル8で、シーソースイッチ40をオンしてプラン
ジャーバルブ60を開放し、ドレンを排出する。底面1
0に近いレベル9で、シーソースイッチ40をオフし、
プランジャーバルブ60を閉め、ドレンの排出を停止す
る。
を自動的に排出し、ドレンに起因するエンジンなどのト
ラブルを未然に防止することができるドレンパージスト
レーナを提供すること。 【構成】 ストレーナ1の濾過ネット6の下部に、セン
ターチューブ11に支持された磁気フロート30を設置
する。この磁気フロート30は水(ドレン)と燃料
(油)の中間の比重となるように設定されており、ドレ
ンレベルと共に上下し、センターチューブ11内のシー
ソースイッチ40を磁気を介して操作する。所定のドレ
ンレベル8で、シーソースイッチ40をオンしてプラン
ジャーバルブ60を開放し、ドレンを排出する。底面1
0に近いレベル9で、シーソースイッチ40をオフし、
プランジャーバルブ60を閉め、ドレンの排出を停止す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関、燃焼装置な
どに油系の燃料を供給する系統に装着されるストレーナ
に関するものである。
どに油系の燃料を供給する系統に装着されるストレーナ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガソリン、ケロシン、灯油、軽油などの
油系の燃料中の水分(ドレン)は、燃料配管の詰まり、
燃焼不良などの諸トラブルの原因であり、内燃機関など
に供給する際にできるだけ除去することが望ましい。燃
料タンク内で発生する結露は、このドレンの主要な原因
であり、結露により発生するドレンの量は、温度差と、
湿度に大きく関係する。燃料タンク内の燃料が少ない場
合は、燃料タンク内に空気の占める体積が大きく、空気
内の湿分が温度差によって結露するからである。従っ
て、屋外に駐車された自動車、あるいは民生機器用のボ
イラーの燃料タンクには、ドレンを取り出すことが可能
なストレーナが通常設置されている。
油系の燃料中の水分(ドレン)は、燃料配管の詰まり、
燃焼不良などの諸トラブルの原因であり、内燃機関など
に供給する際にできるだけ除去することが望ましい。燃
料タンク内で発生する結露は、このドレンの主要な原因
であり、結露により発生するドレンの量は、温度差と、
湿度に大きく関係する。燃料タンク内の燃料が少ない場
合は、燃料タンク内に空気の占める体積が大きく、空気
内の湿分が温度差によって結露するからである。従っ
て、屋外に駐車された自動車、あるいは民生機器用のボ
イラーの燃料タンクには、ドレンを取り出すことが可能
なストレーナが通常設置されている。
【0003】従来のストレーナは、燃料中に含まれる
錆、砂、ゴミなどを除去するためのものであり、これら
の異物は燃料タンクに供給された燃料の中にあったり、
あるいは燃料タンク内において発生する。従来のストレ
ーナでは、燃料の濾過用のフィルターが収納されたカッ
プの下部がガラスなどによって構成され、透明となって
いる。従って、この透明な部分に水が溜まると、カップ
を取り付けてある底ネジなどを緩め、手作業でカップ自
体を取り外して溜まった水を廃棄するようにしている。
通常は、エンジンの調子が悪くなったり、ボイラーのバ
ーナーの燃焼が悪化した場合に、ストレーナの点検を行
い、ドレンが溜まっているようであれば、上記の手作業
によりドレンを排出する。従って、ドレンに起因するエ
ンジンなどの不具合を、それが発生する前に未然に防止
することは通常では難しい。また、ストレーナを分解し
てドレンを排出する作業は経験を必要とし、初心者には
難しい作業である。
錆、砂、ゴミなどを除去するためのものであり、これら
の異物は燃料タンクに供給された燃料の中にあったり、
あるいは燃料タンク内において発生する。従来のストレ
ーナでは、燃料の濾過用のフィルターが収納されたカッ
プの下部がガラスなどによって構成され、透明となって
いる。従って、この透明な部分に水が溜まると、カップ
を取り付けてある底ネジなどを緩め、手作業でカップ自
体を取り外して溜まった水を廃棄するようにしている。
通常は、エンジンの調子が悪くなったり、ボイラーのバ
ーナーの燃焼が悪化した場合に、ストレーナの点検を行
い、ドレンが溜まっているようであれば、上記の手作業
によりドレンを排出する。従って、ドレンに起因するエ
ンジンなどの不具合を、それが発生する前に未然に防止
することは通常では難しい。また、ストレーナを分解し
てドレンを排出する作業は経験を必要とし、初心者には
難しい作業である。
【0004】航空機など、ドレンに起因したトラブルが
重大な事故に繋がるケースでは、出発前にドレンチェッ
クを行っている。このため、使用頻度の高い航空会社な
どの航空機では、ドレンによるトラブルは少ない。しか
し、使用頻度の低い個人用の航空機などでは、特に屋外
駐機の場合が多いのであるが、ドレンに起因するエンジ
ントラブルが多く報告されており、アメリカの航空機の
エンジントラブルの約50%がこの種のトラブルと言わ
れている。自動車においても、高速時代を迎えてエンジ
ンは高出力を得るために高精度が要求されており、ドレ
ンに起因する事故が起きる可能性もある。特に、高速道
路などでエンジンがドレンを噛んでストップした場合な
どでは、重大な惨事に発展する可能性がある。
重大な事故に繋がるケースでは、出発前にドレンチェッ
クを行っている。このため、使用頻度の高い航空会社な
どの航空機では、ドレンによるトラブルは少ない。しか
し、使用頻度の低い個人用の航空機などでは、特に屋外
駐機の場合が多いのであるが、ドレンに起因するエンジ
ントラブルが多く報告されており、アメリカの航空機の
エンジントラブルの約50%がこの種のトラブルと言わ
れている。自動車においても、高速時代を迎えてエンジ
ンは高出力を得るために高精度が要求されており、ドレ
ンに起因する事故が起きる可能性もある。特に、高速道
路などでエンジンがドレンを噛んでストップした場合な
どでは、重大な惨事に発展する可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなドレンに起
因するトラブルを未然に防止するには、エンジンなどを
稼働状態とするまえにドレンのチェックを行い、溜まっ
たドレンを廃棄すれば良いことは勿論である。しかし、
一般の使用者に対し、エンジンを稼働する前に常時点検
することを義務付けるのは現実には困難であるし、義務
付けたとしても実際に点検作業を行わなければトラブル
を未然に防止することはできない。また、ドレンが溜ま
っていることを発見しても、ドレンを排出する作業は油
まみれになる可能性があるので、一般の使用者が普段に
できる作業ではない。
因するトラブルを未然に防止するには、エンジンなどを
稼働状態とするまえにドレンのチェックを行い、溜まっ
たドレンを廃棄すれば良いことは勿論である。しかし、
一般の使用者に対し、エンジンを稼働する前に常時点検
することを義務付けるのは現実には困難であるし、義務
付けたとしても実際に点検作業を行わなければトラブル
を未然に防止することはできない。また、ドレンが溜ま
っていることを発見しても、ドレンを排出する作業は油
まみれになる可能性があるので、一般の使用者が普段に
できる作業ではない。
【0006】そこで、本発明においては、燃料系統から
のドレンの排出を、人手を介さずに自動的に行うことが
できるストレーナを供給することを目的としている。ま
た、ドレンによるトラブルを未然に防止するためには、
ドレンを排出する動作を確実に行うことが必要であり、
そのためには、ドレンを排出する機構を簡単な機構で実
現し、故障を少なくすることが必要である。さらに、燃
料系統のドレンを取り扱うので、防爆性も必要である。
のドレンの排出を、人手を介さずに自動的に行うことが
できるストレーナを供給することを目的としている。ま
た、ドレンによるトラブルを未然に防止するためには、
ドレンを排出する動作を確実に行うことが必要であり、
そのためには、ドレンを排出する機構を簡単な機構で実
現し、故障を少なくすることが必要である。さらに、燃
料系統のドレンを取り扱うので、防爆性も必要である。
【0007】
【課題を解決するための手段】このようなことを考慮
し、自動的にドレンを排出するために、本発明において
は、燃料と水の中間の比重を備えたフロートにより、ド
レンのレベルを検出するようにしている。さらに、スト
レーナ内部の燃料と接触しないように配置されたスイッ
チ類を磁力によって操作し、ドレンをストレーナから排
出するようにしている。
し、自動的にドレンを排出するために、本発明において
は、燃料と水の中間の比重を備えたフロートにより、ド
レンのレベルを検出するようにしている。さらに、スト
レーナ内部の燃料と接触しないように配置されたスイッ
チ類を磁力によって操作し、ドレンをストレーナから排
出するようにしている。
【0008】すなわち、本発明に係るドレンパージスト
レーナは、ほぼ筒状で底を具備する外筒と、この外筒へ
流入する油系燃料を濾過するように外筒の上部に設置さ
れた濾過部とを有するストレーナであって、外筒の内部
と非磁性体の検出面によって隔離された検出部と、濾過
部の下方において外筒内部を検出面に沿って上下に動く
フロートと、外筒の底からドレンを排出可能なドレン排
出手段とを設け、フロートには、磁性体からなる操作部
を少なくとも検出面と対峙する位置に設置し、このフロ
ートの平均比重を油系燃料の比重および水の比重の略中
間となるように設定している。さらに検出部は、操作部
と検出面を挟んで対峙する位置に、操作部から磁力を介
して操作されドレン排出手段を排出状態とする第1の制
御手段と、この第1の制御手段より外筒の底に近い位置
で検出面を挟んで操作部と対峙し、操作部から磁力を介
して操作されドレン排出手段を閉鎖状態とする第2の制
御手段とを備えるようにしている。
レーナは、ほぼ筒状で底を具備する外筒と、この外筒へ
流入する油系燃料を濾過するように外筒の上部に設置さ
れた濾過部とを有するストレーナであって、外筒の内部
と非磁性体の検出面によって隔離された検出部と、濾過
部の下方において外筒内部を検出面に沿って上下に動く
フロートと、外筒の底からドレンを排出可能なドレン排
出手段とを設け、フロートには、磁性体からなる操作部
を少なくとも検出面と対峙する位置に設置し、このフロ
ートの平均比重を油系燃料の比重および水の比重の略中
間となるように設定している。さらに検出部は、操作部
と検出面を挟んで対峙する位置に、操作部から磁力を介
して操作されドレン排出手段を排出状態とする第1の制
御手段と、この第1の制御手段より外筒の底に近い位置
で検出面を挟んで操作部と対峙し、操作部から磁力を介
して操作されドレン排出手段を閉鎖状態とする第2の制
御手段とを備えるようにしている。
【0009】このようなストレーナにおいて、ストレー
ナへ流入する油系燃料に含まれたドレン(水分)は、比
重の違いからストレーナの下方に溜まる。水と油系燃料
の比重の中間の比重となるように設定されたフロート
は、油系燃料とドレンとの境界面を浮遊するので、この
フロートのレベルを検出して、所定の高さまでドレンが
溜まったら、そのドレンを放出すれば良い。
ナへ流入する油系燃料に含まれたドレン(水分)は、比
重の違いからストレーナの下方に溜まる。水と油系燃料
の比重の中間の比重となるように設定されたフロート
は、油系燃料とドレンとの境界面を浮遊するので、この
フロートのレベルを検出して、所定の高さまでドレンが
溜まったら、そのドレンを放出すれば良い。
【0010】フロートの位置を電気的、あるいは機械的
に検出することは、検出機構が複雑となり、また、検出
する部分がストレーナ内の油と接触する可能性があるの
で好ましくない。そこで、本発明に係るストレーナにお
いては、非磁性体の検出面を挟んで、操作部を磁力を介
して検出するようにしている。操作部によって制御手段
を操作できれば良いので、操作部の磁性体が磁化されて
いても良い。
に検出することは、検出機構が複雑となり、また、検出
する部分がストレーナ内の油と接触する可能性があるの
で好ましくない。そこで、本発明に係るストレーナにお
いては、非磁性体の検出面を挟んで、操作部を磁力を介
して検出するようにしている。操作部によって制御手段
を操作できれば良いので、操作部の磁性体が磁化されて
いても良い。
【0011】本発明に係るドレンパージストレーナは、
ドレンのレベルによって自動的にドレンの排出が可能で
あり、ドレンに起因するエンジンなどのトラブルを人手
を介さずに防止することができる。また、中間比重のフ
ロートといった簡単な機構でドレンレベルを検出するよ
うにしているので、ドレンをパージする際の故障は少な
い。さらに、磁場を介してフロートの位置を検出するよ
うにしているので、電気部品を燃料と隔離でき、燃料で
ある油と電気部品とが接触する場面はなく安全である。
ドレンのレベルによって自動的にドレンの排出が可能で
あり、ドレンに起因するエンジンなどのトラブルを人手
を介さずに防止することができる。また、中間比重のフ
ロートといった簡単な機構でドレンレベルを検出するよ
うにしているので、ドレンをパージする際の故障は少な
い。さらに、磁場を介してフロートの位置を検出するよ
うにしているので、電気部品を燃料と隔離でき、燃料で
ある油と電気部品とが接触する場面はなく安全である。
【0012】本発明に係る中間比重のフロートと、磁力
を用いてフロート位置を検出しドレンを排出する機構と
をストレーナと切り離して燃料系統に独に設置しても燃
料系統のドレンを自動的に、また確実にドレンを排出す
ることは可能である。ドレンのレベルを作るためには、
配管径より大きなドレン溜まりを設定することが望まし
いので、本発明のようにストレーナ用の外筒をドレン溜
まりとして兼用することにより、エンジン、あるいは燃
料タンクなどへの設置スペースを削減できるメリットが
ある。
を用いてフロート位置を検出しドレンを排出する機構と
をストレーナと切り離して燃料系統に独に設置しても燃
料系統のドレンを自動的に、また確実にドレンを排出す
ることは可能である。ドレンのレベルを作るためには、
配管径より大きなドレン溜まりを設定することが望まし
いので、本発明のようにストレーナ用の外筒をドレン溜
まりとして兼用することにより、エンジン、あるいは燃
料タンクなどへの設置スペースを削減できるメリットが
ある。
【0013】フロートは、ワイヤー、レールなどで支持
してももちろん良いが、検出部自体で支持することによ
り、構成を簡素化することができる。すなわち、外筒の
内部を上下方向に延びる略円筒状の非磁性である検出面
により、外筒の内部と隔離された中空の検出部を設け、
この検出部を軸として外筒の内部を上下する略ドーナッ
ツ状のフロートを用いれば良い。
してももちろん良いが、検出部自体で支持することによ
り、構成を簡素化することができる。すなわち、外筒の
内部を上下方向に延びる略円筒状の非磁性である検出面
により、外筒の内部と隔離された中空の検出部を設け、
この検出部を軸として外筒の内部を上下する略ドーナッ
ツ状のフロートを用いれば良い。
【0014】検出部にドレン排出手段を制御するシーソ
ースイッチを設置し、N極あるいはS極のいずれか一方
の第1の磁極に磁化されたフロートの操作部によって、
第1の磁極の反対の第2の磁極に、それぞれ磁化された
シーソースイッチの端を交互に操作しても良い。シーソ
ースイッチの構成は簡単であり、故障は起こりづらい。
シーソースイッチの一方の端部(第1の制御手段)をオ
ンした時は、他方の端部(第2の制御手段)を確実にオ
フでき、逆の場合も確実に動作するので、動作不良を起
こすことは少ない。
ースイッチを設置し、N極あるいはS極のいずれか一方
の第1の磁極に磁化されたフロートの操作部によって、
第1の磁極の反対の第2の磁極に、それぞれ磁化された
シーソースイッチの端を交互に操作しても良い。シーソ
ースイッチの構成は簡単であり、故障は起こりづらい。
シーソースイッチの一方の端部(第1の制御手段)をオ
ンした時は、他方の端部(第2の制御手段)を確実にオ
フでき、逆の場合も確実に動作するので、動作不良を起
こすことは少ない。
【0015】
【実施例】図1に示した本発明に係るドレンパージスト
レーナ1の断面図、および図2に示したドレンパージス
トレーナ1の平面図に基づき、本発明に係る1つの実施
例であるストレーナ1の構成を説明する。本例のストレ
ーナ1は、略円筒形の外筒2を備えており、この外筒2
は、透明で耐震性のあるポリプロピレン製の底面を有す
るカップで形成されている。外筒2の上部には、取外し
可能な上部キャップ3が装着されており、この上部キャ
ップ3を貫通して燃料を外筒2の内部に供給する入口配
管4と、後述する濾過ネットにより濾過された燃料を流
出する出口配管5とが設置されている。また、外筒2の
外側には、燃料タンク、エンジンあるいは配管のサポー
トなどにストレーナ1を取付け可能な取付け治具70も
装着されている。
レーナ1の断面図、および図2に示したドレンパージス
トレーナ1の平面図に基づき、本発明に係る1つの実施
例であるストレーナ1の構成を説明する。本例のストレ
ーナ1は、略円筒形の外筒2を備えており、この外筒2
は、透明で耐震性のあるポリプロピレン製の底面を有す
るカップで形成されている。外筒2の上部には、取外し
可能な上部キャップ3が装着されており、この上部キャ
ップ3を貫通して燃料を外筒2の内部に供給する入口配
管4と、後述する濾過ネットにより濾過された燃料を流
出する出口配管5とが設置されている。また、外筒2の
外側には、燃料タンク、エンジンあるいは配管のサポー
トなどにストレーナ1を取付け可能な取付け治具70も
装着されている。
【0016】外筒2の内部は空洞となっており、その略
中心に、外筒2の底面10から延びた中空のセンターチ
ューブ11が取り付けられている。センターチューブ1
1は、底面10から外筒2の略中間の高さまで、外筒2
の長手方向(上下方向)に延びており、このセンターチ
ューブ11の上に、上方に広くなったコーンタイプの濾
過ネット6が設置されている。燃料の入口配管4は、上
部キャップ3を貫通して濾過ネット6の外側を、濾過ネ
ット6とセンターチューブ11の取付け部分の近傍まで
延びている。出口配管5は、濾過ネット6の内部に設置
されており、ネット6の略中間の高さから上部キャップ
3を貫通してストレーナ1の外部に延びており、濾過ネ
ット6を通過した燃料を出口配管5から供給できる。
中心に、外筒2の底面10から延びた中空のセンターチ
ューブ11が取り付けられている。センターチューブ1
1は、底面10から外筒2の略中間の高さまで、外筒2
の長手方向(上下方向)に延びており、このセンターチ
ューブ11の上に、上方に広くなったコーンタイプの濾
過ネット6が設置されている。燃料の入口配管4は、上
部キャップ3を貫通して濾過ネット6の外側を、濾過ネ
ット6とセンターチューブ11の取付け部分の近傍まで
延びている。出口配管5は、濾過ネット6の内部に設置
されており、ネット6の略中間の高さから上部キャップ
3を貫通してストレーナ1の外部に延びており、濾過ネ
ット6を通過した燃料を出口配管5から供給できる。
【0017】センターチューブ11は、非磁性の部材か
らなるチューブ側壁15によって構成された、内部が空
洞20となった円筒状のチューブであり、チューブ11
の下部は、外筒2の底面10へ取り付けられており、こ
の取付け部分は、空洞20内に燃料が漏れ込まないよう
にシールされている。また、チューブ11の上部には濾
過ネット6が取り付けられており、濾過ネット6は底面
10に対しチューブ11によって支持されている。濾過
ネット6とチューブ11との間も、この部分から燃料が
空洞20内に漏れ込まないようにシールされている。非
磁性のチューブ側壁15の外周部には、濾過ネット6の
取付け部近傍と、底面10の近傍の2か所に、後述する
磁気フロートの動く範囲を規定するフロートストッパー
12a、12bが取り付けられている。チューブ側壁1
5を構成する素材としては、非磁性体の金属であるアル
ミニウム、銅、あるいは塩化ビニールなどの樹脂等を採
用できる。銅管など、ドレンにより錆等の発生する可能
性のある素材を用いる場合は、フロートの動きを妨げ
ず、また、濾過ネット6の負荷を増大させないために、
防錆処理を施すことが望ましい。
らなるチューブ側壁15によって構成された、内部が空
洞20となった円筒状のチューブであり、チューブ11
の下部は、外筒2の底面10へ取り付けられており、こ
の取付け部分は、空洞20内に燃料が漏れ込まないよう
にシールされている。また、チューブ11の上部には濾
過ネット6が取り付けられており、濾過ネット6は底面
10に対しチューブ11によって支持されている。濾過
ネット6とチューブ11との間も、この部分から燃料が
空洞20内に漏れ込まないようにシールされている。非
磁性のチューブ側壁15の外周部には、濾過ネット6の
取付け部近傍と、底面10の近傍の2か所に、後述する
磁気フロートの動く範囲を規定するフロートストッパー
12a、12bが取り付けられている。チューブ側壁1
5を構成する素材としては、非磁性体の金属であるアル
ミニウム、銅、あるいは塩化ビニールなどの樹脂等を採
用できる。銅管など、ドレンにより錆等の発生する可能
性のある素材を用いる場合は、フロートの動きを妨げ
ず、また、濾過ネット6の負荷を増大させないために、
防錆処理を施すことが望ましい。
【0018】このセンターチューブ11に、図3に示す
ような略ドーナッツ型の磁気フロート30が嵌め込まれ
ており、センターチューブ11に支持されて外筒2の内
部を自由に上下できるように設定されている。本例の磁
気フロート3は、その断面を図3に示すように、中心が
円形の空間となったリング状であり、磁気リング31
と、その外側に設けられた浮遊リング32から構成され
ている。磁気リング31は、N極、あるいはS極のいず
れか一方に磁化された磁性体で構成されている。リング
31の内径は、チューブ11に沿って自由に可動できる
ように、チューブ11の外径より若干大きく設定されて
いる。浮遊リング32は、磁気フロート3全体の比重
を、燃料である油の比重と、ドレンである水の比重との
略中間に設定するためのものである。本例においては、
浮遊リング32としてポリプロピレンなどの高分子合成
樹脂を用いることにより、磁気フロート30全体の比重
が調整されている。灯油、ガソリン、軽油など燃料とし
て用いられる油類からドレンを分離するために使用可能
な高分子合成樹脂として、この他に、ポリエチレン、ポ
リプロピレンとポリエチレンの共重合体などを採用でき
る。また、比重が0.85〜0.95の高分子合成樹脂
材料であれば良く、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、
ポリエステル樹脂、フェノール樹脂等も使用可能であ
る。
ような略ドーナッツ型の磁気フロート30が嵌め込まれ
ており、センターチューブ11に支持されて外筒2の内
部を自由に上下できるように設定されている。本例の磁
気フロート3は、その断面を図3に示すように、中心が
円形の空間となったリング状であり、磁気リング31
と、その外側に設けられた浮遊リング32から構成され
ている。磁気リング31は、N極、あるいはS極のいず
れか一方に磁化された磁性体で構成されている。リング
31の内径は、チューブ11に沿って自由に可動できる
ように、チューブ11の外径より若干大きく設定されて
いる。浮遊リング32は、磁気フロート3全体の比重
を、燃料である油の比重と、ドレンである水の比重との
略中間に設定するためのものである。本例においては、
浮遊リング32としてポリプロピレンなどの高分子合成
樹脂を用いることにより、磁気フロート30全体の比重
が調整されている。灯油、ガソリン、軽油など燃料とし
て用いられる油類からドレンを分離するために使用可能
な高分子合成樹脂として、この他に、ポリエチレン、ポ
リプロピレンとポリエチレンの共重合体などを採用でき
る。また、比重が0.85〜0.95の高分子合成樹脂
材料であれば良く、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、
ポリエステル樹脂、フェノール樹脂等も使用可能であ
る。
【0019】また、このような高分子合成樹脂で形成さ
れたフロート3の磁気リング31は、磁性体の粉末を高
分子合成樹脂に含有することにより構成可能であり、磁
性粉としては、酸化鉄、マンガンアルミニウムなどを用
いることができる。このような高分子合成樹脂で形成さ
れたフロートは、成形が容易であり、また、衝撃などに
よって破損することもないので、信頼性も高い。従っ
て、油層と水層の境界領域に半永久的に浮遊し、本発明
に係るドレンパージストレーナに好適なフロートであ
る。
れたフロート3の磁気リング31は、磁性体の粉末を高
分子合成樹脂に含有することにより構成可能であり、磁
性粉としては、酸化鉄、マンガンアルミニウムなどを用
いることができる。このような高分子合成樹脂で形成さ
れたフロートは、成形が容易であり、また、衝撃などに
よって破損することもないので、信頼性も高い。従っ
て、油層と水層の境界領域に半永久的に浮遊し、本発明
に係るドレンパージストレーナに好適なフロートであ
る。
【0020】なお、浮遊リング32は、空気などの気体
を封入し比重を調整しても良く、また、磁気フロート3
0全体を磁性ゴムのような素材で一体成形することもも
ちろん可能である。
を封入し比重を調整しても良く、また、磁気フロート3
0全体を磁性ゴムのような素材で一体成形することもも
ちろん可能である。
【0021】チューブ11の空洞20の内部には、チュ
ーブ11の略中間の高さに支点を置くシーソースイッチ
40が設置されている。このシーソースイッチ40は、
図4にその詳細を示すように、支点41から上下に導電
性(燐青銅の板状)のシーソーアーム42、43が延び
ており、その先端は磁化されて磁気ポイント44、45
が形成されている。磁気ポイント44、45はそれぞ
れ、磁気リング31の磁極と反対の磁極となるように磁
化されている。上部の磁気ポイント44に磁気フロート
30が近づくと、磁気ポイント44は、チューブ11の
側に引きつけられ、この部分に設定された絶縁基板49
の上にある接点48と接触し、シーソースイッチ40は
オンされる。磁気リング31がチューブ11の下方に下
がった場合であっても、支点41に用意されたスプリン
グ46によって、接点48と磁気ポイント44との接触
は保持され、支点41に繋がる配線と接点48に繋がる
配線との接続は確保される。一方、磁気リング31が下
方の磁気ポイント45の近傍に近づくと、磁気ポイント
45は磁気リング31によってチューブ11側に引っ張
られるので、アーム42、43を介して磁気ポイント4
4はチューブ11側から放される。従って、接点48と
磁気ポイント44との接続は絶たれ、シーソースイッチ
40はオフ状態にされる。スプリング46によってこの
状態が保持されるので、再び磁気フロート30によって
接点48へ磁気ポイント44が接続されるまでオフ状態
の儘である。
ーブ11の略中間の高さに支点を置くシーソースイッチ
40が設置されている。このシーソースイッチ40は、
図4にその詳細を示すように、支点41から上下に導電
性(燐青銅の板状)のシーソーアーム42、43が延び
ており、その先端は磁化されて磁気ポイント44、45
が形成されている。磁気ポイント44、45はそれぞ
れ、磁気リング31の磁極と反対の磁極となるように磁
化されている。上部の磁気ポイント44に磁気フロート
30が近づくと、磁気ポイント44は、チューブ11の
側に引きつけられ、この部分に設定された絶縁基板49
の上にある接点48と接触し、シーソースイッチ40は
オンされる。磁気リング31がチューブ11の下方に下
がった場合であっても、支点41に用意されたスプリン
グ46によって、接点48と磁気ポイント44との接触
は保持され、支点41に繋がる配線と接点48に繋がる
配線との接続は確保される。一方、磁気リング31が下
方の磁気ポイント45の近傍に近づくと、磁気ポイント
45は磁気リング31によってチューブ11側に引っ張
られるので、アーム42、43を介して磁気ポイント4
4はチューブ11側から放される。従って、接点48と
磁気ポイント44との接続は絶たれ、シーソースイッチ
40はオフ状態にされる。スプリング46によってこの
状態が保持されるので、再び磁気フロート30によって
接点48へ磁気ポイント44が接続されるまでオフ状態
の儘である。
【0022】このシーソースイッチ40によって制御さ
れるリレースイッチ50が外筒2の底面10の裏側に用
意されている。このリレースイッチ50は、底面10に
設定されたプランジャーバルブ60を駆動するスイッチ
であり、リレースイッチ50がオンすると、プランジャ
ーマグネット61が磁化され、予め磁化されたプランジ
ャーバルブ60が上方に動き、底面10からドレンが排
出される。リレースイッチ50がオフすると、プランジ
ャーバルブ60は、バルブの自重と、バルブ戻しスプリ
ング62によって底面10と密着し、ドレンの排出は終
了する。なお、プランジャーバルブ60をマニュアルで
動かすことが可能なマニュアルレバー65も用意されて
おり、テストなどの際に、作業員が手動でドレンを排出
することも可能である。
れるリレースイッチ50が外筒2の底面10の裏側に用
意されている。このリレースイッチ50は、底面10に
設定されたプランジャーバルブ60を駆動するスイッチ
であり、リレースイッチ50がオンすると、プランジャ
ーマグネット61が磁化され、予め磁化されたプランジ
ャーバルブ60が上方に動き、底面10からドレンが排
出される。リレースイッチ50がオフすると、プランジ
ャーバルブ60は、バルブの自重と、バルブ戻しスプリ
ング62によって底面10と密着し、ドレンの排出は終
了する。なお、プランジャーバルブ60をマニュアルで
動かすことが可能なマニュアルレバー65も用意されて
おり、テストなどの際に、作業員が手動でドレンを排出
することも可能である。
【0023】このようなストレーナ1において、入口配
管4から供給された燃料に含まれた水分(ドレン)は、
燃料より比重が大きいので、外筒2の底面10に溜ま
り、ドレンレベル7を形成する。磁気フロート30の比
重は、燃料とドレンの比重の略中間に設定してあるの
で、このドレンレベル7の上に浮遊し、ドレンレベル7
に従って、外筒2の内部を上下する。中間のドレンレベ
ル7から、上方のドレンレベル8までドレンが溜まる
と、磁気フロート30もドレンレベル8の位置まで浮上
する。磁気フロート30のセンターチューブ11に面し
た側は磁化された磁気リング31であるので、ドレンレ
ベル8の高さに用意された磁気ポイント44が接点48
と接続し、シーソースイッチ40がオンとなる。シーソ
ースイッチ40によってリレースイッチ50はオンさ
れ、プランジャーバルブ60が開いた状態となるので、
プランジャーバルブ60を介してドレン排出口63から
ドレンが排出される。
管4から供給された燃料に含まれた水分(ドレン)は、
燃料より比重が大きいので、外筒2の底面10に溜ま
り、ドレンレベル7を形成する。磁気フロート30の比
重は、燃料とドレンの比重の略中間に設定してあるの
で、このドレンレベル7の上に浮遊し、ドレンレベル7
に従って、外筒2の内部を上下する。中間のドレンレベ
ル7から、上方のドレンレベル8までドレンが溜まる
と、磁気フロート30もドレンレベル8の位置まで浮上
する。磁気フロート30のセンターチューブ11に面し
た側は磁化された磁気リング31であるので、ドレンレ
ベル8の高さに用意された磁気ポイント44が接点48
と接続し、シーソースイッチ40がオンとなる。シーソ
ースイッチ40によってリレースイッチ50はオンさ
れ、プランジャーバルブ60が開いた状態となるので、
プランジャーバルブ60を介してドレン排出口63から
ドレンが排出される。
【0024】ドレンの排出が始まるとドレンレベルは低
下し、磁気フロート30もこれに合わせて下方へ移動す
る。ドレンレベルが、底面10に対し若干上方のレベル
9に到達すると、これに合わせてフロート30もレベル
9の位置に浮遊する。このレベル9の高さにある磁気ポ
イント45は、磁気フロート30によって、非磁性のチ
ューブ側壁15を介して側壁15側に引き寄せられ、シ
ーソースイッチ40の反対側にある磁気ポイント44が
接点48から放される。従って、シーソースイッチ40
はオフとなり、リレースイッチ50をオフし、プランジ
ャーバルブ60も閉となる。このため、ドレンの排出は
止まり、ストレーナ1は、ドレンを溜める状態に戻る。
下し、磁気フロート30もこれに合わせて下方へ移動す
る。ドレンレベルが、底面10に対し若干上方のレベル
9に到達すると、これに合わせてフロート30もレベル
9の位置に浮遊する。このレベル9の高さにある磁気ポ
イント45は、磁気フロート30によって、非磁性のチ
ューブ側壁15を介して側壁15側に引き寄せられ、シ
ーソースイッチ40の反対側にある磁気ポイント44が
接点48から放される。従って、シーソースイッチ40
はオフとなり、リレースイッチ50をオフし、プランジ
ャーバルブ60も閉となる。このため、ドレンの排出は
止まり、ストレーナ1は、ドレンを溜める状態に戻る。
【0025】このように本例のストレーナ1では、外筒
2の底に溜まったドレンのレベルによって、ドレンを自
動的に排出することができる。従って、ストレーナに溜
まったドレンのレベルが上昇してしまい、濾過ネットを
通った燃料にドレンが混じって供給されるような不具合
を防止することができる。このため、エンジンの気化器
と燃料タンクの間に設置することにより、エンジンの性
能、状態がドレンによって劣化したり、あるいはドレン
によって燃料配管が閉塞し、エンジンがストップするよ
うなトラブルを未然に防止することができる。また、バ
ーナーによって燃料を燃焼するボイラーなどの燃焼用装
置においても、燃料系統のトラブルを未然に防止するこ
とができる。このように、本発明に係るストレーナを用
いることにより、常時ドレンを点検しなくとも、エンジ
ンなどのトラブルを防止することができるので、自動
車、飛行機などの安全を確保する上で非常に有用な装置
である。また、ドレンの排出は人手を介さずに行われる
ので、ドレンを排出するための熟練した人手は不要であ
り、また、ドレンを排出する際に油まみれになることも
ない。
2の底に溜まったドレンのレベルによって、ドレンを自
動的に排出することができる。従って、ストレーナに溜
まったドレンのレベルが上昇してしまい、濾過ネットを
通った燃料にドレンが混じって供給されるような不具合
を防止することができる。このため、エンジンの気化器
と燃料タンクの間に設置することにより、エンジンの性
能、状態がドレンによって劣化したり、あるいはドレン
によって燃料配管が閉塞し、エンジンがストップするよ
うなトラブルを未然に防止することができる。また、バ
ーナーによって燃料を燃焼するボイラーなどの燃焼用装
置においても、燃料系統のトラブルを未然に防止するこ
とができる。このように、本発明に係るストレーナを用
いることにより、常時ドレンを点検しなくとも、エンジ
ンなどのトラブルを防止することができるので、自動
車、飛行機などの安全を確保する上で非常に有用な装置
である。また、ドレンの排出は人手を介さずに行われる
ので、ドレンを排出するための熟練した人手は不要であ
り、また、ドレンを排出する際に油まみれになることも
ない。
【0026】さらに、機械的、あるいは電気的な接点を
用いずに、ドレンレベルに従って上下する中間比重の磁
気フロートを用いてドレンレベルを検出するようにして
いるので、簡単な構成でドレンレベルを確実に検出する
ことができる。さらに、燃料と電気機器とが接触するこ
ともないので、防爆の面でも非常に安全な装置である。
センターチューブ内を真空にしたり、あるいは負活性ガ
スを封入することにより、ガスに対する防爆性能を高め
ることも可能である。
用いずに、ドレンレベルに従って上下する中間比重の磁
気フロートを用いてドレンレベルを検出するようにして
いるので、簡単な構成でドレンレベルを確実に検出する
ことができる。さらに、燃料と電気機器とが接触するこ
ともないので、防爆の面でも非常に安全な装置である。
センターチューブ内を真空にしたり、あるいは負活性ガ
スを封入することにより、ガスに対する防爆性能を高め
ることも可能である。
【0027】磁気を検出するスイッチは種々のものがあ
り、磁気フロートを用いてドレンレベルを検出する際
に、これを採用することはもちろん可能である。これら
のスイッチ類の内で、本例に用いられているシーソース
イッチは構造が簡単であり、また、オン・オフを確実に
行うことができる点で優れている。従って、ドレンの排
出を確実に行い、自動車、飛行機などの輸送機材、ある
いはボイラーなどの燃焼用装置などの性能を維持し、ま
た、重大な事故に繋がる恐れのあるこれらの機器のトラ
ブルを防止するために、本発明に係るストレーナは好適
である。
り、磁気フロートを用いてドレンレベルを検出する際
に、これを採用することはもちろん可能である。これら
のスイッチ類の内で、本例に用いられているシーソース
イッチは構造が簡単であり、また、オン・オフを確実に
行うことができる点で優れている。従って、ドレンの排
出を確実に行い、自動車、飛行機などの輸送機材、ある
いはボイラーなどの燃焼用装置などの性能を維持し、ま
た、重大な事故に繋がる恐れのあるこれらの機器のトラ
ブルを防止するために、本発明に係るストレーナは好適
である。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るド
レンパージストレーナは、外筒の底面に溜まったドレン
を自動的に、人間の手を介さないで排出できる装置であ
る。また、燃料中のドレンを安全、そして確実に排出す
ることができる装置である。従って、本発明に係るスト
レーナを燃料タンク、エンジン、あるいは燃料配管系な
どに設置することにより、結露現象などにより発生し、
トラブル、事故の原因となるドレンを、そのレベルを常
時監視することなく排出でき、ドレンに係わるトラブル
を未然に防止することができる。
レンパージストレーナは、外筒の底面に溜まったドレン
を自動的に、人間の手を介さないで排出できる装置であ
る。また、燃料中のドレンを安全、そして確実に排出す
ることができる装置である。従って、本発明に係るスト
レーナを燃料タンク、エンジン、あるいは燃料配管系な
どに設置することにより、結露現象などにより発生し、
トラブル、事故の原因となるドレンを、そのレベルを常
時監視することなく排出でき、ドレンに係わるトラブル
を未然に防止することができる。
【図1】本発明の実施例に係るドレンパージストレーナ
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図2】図1に示すドレンパージストレーナを上から見
た平面図である。
た平面図である。
【図3】図1に示すドレンパージストレーナに用いられ
ている磁気フロートを示す断面図である。
ている磁気フロートを示す断面図である。
【図4】図1に示すドレンパージストレーナに用いられ
ているシーソースイッチの構成を示す側面図である。
ているシーソースイッチの構成を示す側面図である。
1・・ドレンパージストレーナ 2・・外筒 3・・上部キャップ 4・・入口配管 5・・出口配管 6・・濾過ネット 7、8、9・・ドレンレベル 10・・外筒の底面 11・・センターチューブ 12・・フロートストッパ 15・・チューブ側壁 20・・センターチューブ内の空洞 30・・磁気フロート 31・・磁気リング 32・・浮遊リング 40・・シーソースイッチ 41・・支点 42、43・・アーム 44、45・・磁気ポイント 46・・スプリング 48・・接点 49・・基板 50・・リレースイッチ 60・・プランジャーバルブ 61・・プランジャーマグネット 62・・バルブ戻しスプリング 63・・ドレン排出口 65・・マニュアルレバー 70・・取付け治具
Claims (5)
- 【請求項1】 ほぼ筒状で底を具備する外筒と、この外
筒へ流入する油系燃料を濾過するように前記外筒の上部
に設置された濾過部とを有するストレーナにおいて、 前記外筒の内部と非磁性体の検出面によって隔離された
検出部と、 前記濾過部の下方において、前記外筒の内部を前記検出
面に沿って上下に動くフロートと、 前記外筒の底からドレンを排出可能なドレン排出手段と
を有し、 前記フロートは、その平均比重が前記油系燃料の比重お
よび水の比重の略中間であり、さらに、このフロートの
少なくとも前記検出面と対峙する操作部は磁性体であ
り、 前記検出部は、前記操作部と前記検出面を挟んで対峙
し、前記操作部から磁力を介して操作され前記ドレン排
出手段を排出状態とする第1の制御手段と、この第1の
制御手段より前記底に近い位置で前記検出面を挟んで前
記操作部と対峙し、前記操作部から磁力を介して操作さ
れ前記ドレン排出手段を閉鎖状態とする第2の制御手段
とを備えていることを特徴とするドレンパージストレー
ナ。 - 【請求項2】 ほぼ筒状で底を具備する外筒と、この外
筒へ流入する油系燃料を濾過するように前記外筒の上部
に設置された濾過部とを有するストレーナにおいて、 前記外筒の内部を上下方向に延びる略円筒状で非磁性の
検出面により、前記外筒の内部と隔離された中空の検出
部と、 前記検出部を軸として前記外筒の内部を上下する略ドー
ナッツ状のフロートと、 前記外筒の底からドレンを排出可能なドレン排出手段と
を有し、 前記フロートは、その平均比重が前記油系燃料の比重お
よび水の比重の略中間であり、さらに、このフロートの
少なくとも前記検出面と対峙する内周部分は、磁性体か
らなる操作部であり、 前記検出部は、前記操作部と前記検出面を挟んで対峙
し、前記操作部から磁力を介して操作され前記ドレン排
出手段を排出状態とする第1の制御手段と、この第1の
制御手段より前記底に近い位置で前記検出面を挟んで前
記操作部と対峙し、前記操作部から磁力を介して操作さ
れ前記ドレン排出手段を閉鎖状態とする第2の制御手段
とを備えていることを特徴とするドレンパージストレー
ナ。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記フロー
トの操作部の磁性体は、第1の磁極に磁化されており、 前記検出部は、前記ドレン排出手段を制御するシーソー
スイッチを備え、前記第1の制御手段は、第2の磁極に
磁化された前記シーソースイッチの一方の端であり、前
記第2の制御手段は、第2の磁極に磁化された前記シー
ソースイッチの他方の端であることを特徴とするドレン
パージストレーナ。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のフ
ロートであって、比重0.85から0.95の高分子合
成樹脂材料により形成されていることを特徴とするフロ
ート。 - 【請求項5】 請求項4において、前記磁性体は、酸化
鉄およびマンガンアルミニウムの少なくともいずれかの
粉体であり、前記高分子合成樹脂材料に含有されている
ことを特徴とするフロート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5255065A JPH0755131A (ja) | 1993-06-07 | 1993-09-17 | ドレンパージストレーナ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-176295 | 1993-06-07 | ||
JP17629593 | 1993-06-07 | ||
JP5255065A JPH0755131A (ja) | 1993-06-07 | 1993-09-17 | ドレンパージストレーナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0755131A true JPH0755131A (ja) | 1995-03-03 |
Family
ID=26497268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5255065A Pending JPH0755131A (ja) | 1993-06-07 | 1993-09-17 | ドレンパージストレーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0755131A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100349638B1 (ko) * | 1999-08-31 | 2002-08-21 | 현대자동차주식회사 | 자동배수장치를 구비한 연료필터 |
JP2016191348A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | 京三電機株式会社 | 燃料供給装置用水位センサ、水分離器および燃料フィルタ |
CN111796061A (zh) * | 2020-07-17 | 2020-10-20 | 唐山市会恩科技有限公司 | 一种适用固体发酵罐高压灭菌的气体传感装置 |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP5255065A patent/JPH0755131A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100349638B1 (ko) * | 1999-08-31 | 2002-08-21 | 현대자동차주식회사 | 자동배수장치를 구비한 연료필터 |
JP2016191348A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | 京三電機株式会社 | 燃料供給装置用水位センサ、水分離器および燃料フィルタ |
CN111796061A (zh) * | 2020-07-17 | 2020-10-20 | 唐山市会恩科技有限公司 | 一种适用固体发酵罐高压灭菌的气体传感装置 |
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