JPH0754252Y2 - 患者用上肢運動制限衣 - Google Patents

患者用上肢運動制限衣

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JPH0754252Y2
JPH0754252Y2 JP4337690U JP4337690U JPH0754252Y2 JP H0754252 Y2 JPH0754252 Y2 JP H0754252Y2 JP 4337690 U JP4337690 U JP 4337690U JP 4337690 U JP4337690 U JP 4337690U JP H0754252 Y2 JPH0754252 Y2 JP H0754252Y2
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悦郎 浜野
勝昭 石亀
寛仁 山村
勝雄 中村
忠 岩見
康之 久守
克宏 梅田
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悦郎 浜野
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、経管栄養及び介護を必要とする患者の両上
股の運動を軽く制限して、経管栄養および膀胱留置カテ
ーテル等、患者の身体に挿入したチューブの抜去を予防
すると同時に、診療行為等を能率的に行なうための、患
者用上肢運動制限衣に関するものである。
(従来の技術) これまで、意識障害のある患者や痴呆患者の中のある者
及び、重篤な疾患のある患者の中のある者は、栄養を自
ら摂取不能であり、各種の経管栄養を施行している。
経管栄養は、主として、鼻腔栄養及び中心静脈栄養の2
種類がある。
鼻腔栄養は、鼻腔より、胃又は十二指腸に細いチューブ
を挿入し、鼻部から外部に出たチューブの先端から栄養
料液を注入する。
中心静脈栄養は、鎖骨下静脈より、中心静脈に細いチュ
ーブを挿入し、鎖骨部よりチューブを外部に出し、肩部
にチューブをとぐろ状に巻いて固定し、肩部から更に外
部上方に伸ばしたその先端から、常時、高濃度のブドウ
糖液・アミノ酸液・電解質液および抗生物質等の薬液を
点滴する。
しかし、ときに、患者自ら無意識又は意識的に、経管栄
養のために挿入しているチューブ、または注射針を抜去
して、治療及び介護上支障をきたしており、チューブの
再挿入、注射針の再穿刺のため、医療従事者は、大きな
労力的負担を余儀なくされている。
また、チューブ及び注射針の、患者による抜去により、
患者の栄養補給が不充分になったり、患者の生命を失う
起点ともなる事がある。
従って、従来より、経管栄養のチューブ及び注射針の抜
去の予防としては、患者の両手関節部を、両ベッドサイ
ドにそれぞれ紐で縛り付けているが、患者は、無意識ま
たは意識的に、上肢を激しく動かし、手関節部を縛り付
けている紐をゆるめ、手を自由な状態にして、経管栄養
のため挿入したチューブおよび注射針を、患者自ら抜去
してしまう事がしばしば見られるのである。
また、膀胱留置カテーテルは尿道から膀胱にカテーテル
を挿入し、膀胱内部に入ったバルンを空気でふくらませ
て、膀胱内に固定し尿道から外部にカテーテルを出し、
さらに、そけい部からベッドサイドに降ろし、カテーテ
ルより流出する尿を、瓶またはバッグに蓄尿するが、こ
の膀胱留置カテーテルが抜去されることが時々見られ、
無理に抜去されることが多いため、膀胱・尿道を損傷
し、大量の出血を見たり、出血を見ない場合でも、膀胱
留置カテーテルを膀胱に再挿入せざるを得ないため、医
療従事者は、労力の負担を余儀なくされている現状であ
る。
また 患者の手足を、ベッドサイドに紐で縛りつける事
は、場合によっては、患者の両手にうっ血状態をおこ
し、また、患者の尊厳をそこね、診療上必要であるとし
ても、患者及びその患者の家族や医療従事者にも精神的
苦痛を与えていた。
また、両手をベッドサイドに紐で直接縛って、ベッドに
拘束する場合は体位交換が不能となり、褥瘡発生、およ
び、その悪化を助長し、患者の気分転換もできなかっ
た。
また、従来使用されていた、おむつ交換寝巻を使用した
場合、おむつ交換時に、片足関節部から反対側足関節部
迄、股間を大回りしてファスナーを開かねばならず、非
効率的であった。
また、既存の患者用寝巻や、おむつ交換寝巻等を使用し
た場合、中心静脈栄養の注射や、膀胱留置カテーテル、
心電図検査、血圧測定、胸部・腹部エックス線写真撮
影、上肢の静脈への点滴静注等を行なう場合、必要以上
の部位を露出させなければならず、多くの手間がかか
り、必ずしも機能的とは言い難かった。
(考案が解決しようとする課題) この考案が解決しようとする課題は、経管栄養施行時、
経管栄養用チューブを、患者が無意識または意識的に抜
去するのを予防する事であり、また、膀胱留置カテーテ
ルを、患者が無意識または意識的に抜去する事をも予防
する事であり、しかも、患者の手足を紐で縛ることなく
して、患者の尊厳を極力そこなわずに、同時に胸部・腹
部エックス線写真撮影、心電図検査、血圧測定等の診療
行為や検査等の実施を可能ならしめ、おしめ交換や、寝
巻の着脱等の診療・看護・介護行為を容易にするために
は、どのような手段を講じれば良いかという点にある。
(課題を解決するための手段) この様な課題を解決するために、かかる課題を解決する
上肢運動制限衣を考案した。
すなわち、まず、両袖の先端部(1)(2)を封着し、
患者の手が外に出ないようにし、袖の先端付近の内側
(3)及び(4)と、胴体側部(5)及び(6)を、そ
れぞれ適当な長さの布や革やゴム等の連結材(7)及び
(8)により連結する。
さらに、衿ぐりの両側(9)及び(10)からそれぞれの
側の肩と袖の外側部付近を通り、袖の先端部付近(11)
及び(12)の間に、それぞれ両開きファスナー(13)お
よび(14)を設ける。
また、衿ぐりの一側(15)から、その側の胴体側部(1
6)を通り、足の裾の外側付近(17)の間にファスナー
(18)を設け、さらに右足の裾の内側付近(19)から股
間付近(20)を通り、左足の裾の内側付近(21)の間
に、両開きファスナー(22)を設ける。
この様にして構成された、患者用上肢運動制限衣であ
る。
また、右そけい部にファスナー(29)を設けてもよい。
(考案の作用及び効果と実施例) まず、袖の先端部(1)(2)を封着することにより、
患者の手が外に出ないため、経管栄養のためのチューブ
・点滴静注用の針・および膀胱留置カテーテルをとりは
ずしにくくなる。
さらに、袖の先端部付近の内側(3)(4)と胴体側部
(5)(6)をそれぞれ経管栄養のためのチューブが外
部に出る部分および点滴静注用の針および膀胱留置カテ
ーテルに手が届かない程度の大きさの連結材(7)
(8)によって連結するため、ある程度上肢の自由を保
ちながら、経管栄養チューブ(鼻部および肩部にチュー
ブの出口がある。)および膀胱留置カテーテル(そけい
部にカテーテルの外部への出口がある。)、および、肘
部も点滴静注針等のいずれをも、はずすことを防止し得
る。
さらに衿ぐり両側(9)(10)から、それぞれ肩・袖の
外側部付近を通り、袖先端部付近(11)(12)の間に、
それぞれ両開きファスナー(13)(14)を設けることに
より、両開きファスナー(13)を肘部で開いて、ファス
ナー上の肘部分(23)(24)の間から上肢の静脈に点滴
静注が可能であり、血圧測定も行ない得る。
しかも、点滴静注針は連結材(7)(8)による手の運
動制限により抜去されない。
また、衿ぐりの両側(9)(10)から袖の先端付近(1
1)(12)の間はそれぞれ両開きファスナーであり、肩
の部分、たとえばファスナー上の肩部分(25)からファ
スナー上の肩部分(26)の間は中心静脈栄養用のチュー
ブが外部に出る所であり、外部に出たチューブは、それ
ぞれ点滴瓶につながって高濃度のブドウ糖液・アミノ酸
液・電解質液および抗生物質等の薬剤液がこのチューブ
を通して中心静脈に点滴静注される。
しかし、これも連結材(7)(8)に運動制限をうけ
て、両手はファスナーの肩の部分(25)から(26)の間
から出た中心静脈用のチューブには手が届かず、チュー
ブは患者によって抜去されない。
また、両下肢にある両開きファスナー(22)を設けるこ
とにより、左側から膀胱留置カテーテルをだす場合、フ
ァスナー上の大腿部内側(27)からファスナー上の大腿
部(28)の間のファスナーを開いて、その間から膀胱留
置カテーテルを外部に出すことができ、しかも、連結材
(7)および(8)により患者の手が運動制限をうけて
いるので、膀胱留置カテーテルは、患者によって抜去さ
れない。
また、右そけい部にファスナー(29)を設けた場合、右
側から膀胱留置カテーテルを外部に出す時に開けられ、
右側に膀胱留置カテーテルを外部に出した時も上記と同
じで連結材(7)(8)による運動制限をうけているの
で、膀胱留置カテーテルの患者による抜去を防止し得
る。
衿ぐりの一側(15)と裾の外側付近(17)の間のファス
ナー(18)は、仰臥位でも座位でも立位でも、衿ぐりの
一側(15)からファスナーを引き下げて、裾の内側(1
7)まで下ろすことによって、この上肢運動制限衣は容
易に左右に開いて着脱させ得る。
衿ぐりの両側(9)(10)衿ぐりの一側(15)(21)の
部位でファスナー(13)(14)(18)(22)を開離する
ようにすればファスナー(13)(14)(18)(22)を開
閉することによって、この上肢運動制限衣の着脱は極め
て容易になる。
おしめ交換は裾の内側(19)および裾の内側(21)の間
は、両開きファスナー上の大腿部内側(27)から、裾の
内側(19)へ向かってファスナー(22)を開き、裾の内
側(19)の所で開離させ、同時に、ファスナー上の大腿
部内側(28)から、裾の内側(21)へ向かって、ファス
ナー(22)を開き、裾の内側(21)の所で開離させる
と、この上肢運動制限衣の股間を大きく全開させること
ができ、おしめ交換が容易にできる。
また、ファスナー(22)を、ファスナー上の大腿部付近
(27)から、裾の内側(19)へ、ファスナー上の大腿部
付近(28)から裾の内側(21)へと、左右両側にファス
ナー(22)を引き下ろせば、掛ぶとんをベッドからよけ
る必要がなく便利である。
従来のおむつ交換衣を利用した場合は、片側足関節から
股間を通り、反対側の足関節まで大回りして開閉するの
で、作業上、掛ぶとんをベッドからよける必要があった
が、この上肢運動制限衣に於いては、股の部分から、両
側下方にファスナーを下ろすことができるので効率的で
ある。
連結材(7)(8)を表裏二重にすると、裏と表の間に
間隙ができ、それぞれ連結材(7)および(8)の二重
になっている間隙から紐を上下に通し、その紐でそれぞ
れ左右の手関節を左右のベッドサイドに通した紐で拘束
すると、ベッドサイドに柵がなくとも患者はベッドの下
に転落することを防止し得るので、ベッドサイドの両方
に改めて柵を設置する必要がなくなり、ベッドサイドの
柵の購入費の節減にもなり得る。
また、この上股運動制限衣を使えば、手関節を直接縛ら
ないので、患者の両手に、うっ血状態を起こさず、また
両手を直接ベッドに縛りつけた場合と異なり、患者の尊
厳も保たれ、家族、患者自身、医療従事者等の、視覚的
精神的苦痛も和げられる。
また、この上股運動制限衣着用の患者は、体位交換も可
能である。
従来の方法による、ベッドサイドに紐で直接患者の手を
縛りつけて拘束する場合は、体位交換が不能となり褥瘡
発生及びその悪化を助長し、さらに、患者の気分転換も
できなかったが、この上肢運動制限衣を着用した場合に
は、患者の両上肢は比較的体の前方に出るので、側臥位
等の体位交換も可能となり褥瘡予防効果も発揮でき、患
者も体位交換により気分の転換も計られる。
以上の如く、診療・介護・処置施行に於いて、ほとんど
の事が容易に行なうことができる。
また、上肢の運動制限だけで、かかる目的が達成でき、
患者の下肢は自由であり、また上肢も、ある程度自由が
保たれることにより、着衣した外観に於いても、拘束さ
れている印象を極力軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案実施例の平面図。 第2図は、本考案の使用状態を示す姿図。 第3図は、本考案の使用状態を示す姿図。 第4図は、本考案の使用状態を示す姿図。 第5図は、本考案の使用状態を示す姿図。 第6図は、本考案の使用状態を示す姿図。 第7図は、本考案の使用状態を示す姿図。 (1)(2)は袖の先端部。 (3)(4)は袖の先端付近の内側。 (5)(6)は胴体側部。 (7)(8)は連結材。 (9)(10)は衿ぐり両側。 (11)(12)は袖の先端部付近。 (13)(14)は両開きファスナー。 (15)は衿ぐりの一側。 (16)は胴体側部。 (17)は裾の外側付近。 (18)はファスナー。 (19)は裾の内側付近。 (20)は股間付近。 (21)は裾の内側付近。 (22)は両開きファスナー。 (23)(24)はファスナー上の肘部分。 (25)(26)はファスナー上の肩部分。 (27)(28)はファスナー上の大腿部内側。 (29)はファスナー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 鈴木 美知子

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】イ)袖の先端部(1)(2)を封着する。 ロ)袖の先端付近の内側(3)及び(4)と胴体側部
    (5)及び(6)をそれぞれ連結材(7)及び(8)に
    より連結する。 ハ)衿ぐり両側付近(9)及び(10)から、それぞれ肩
    ・袖外側部付近を通り、袖の先端部付近(11)及び(1
    2)の間にそれぞれ両開きファスナー(13)及び(14)
    を設ける。 ニ)衿ぐりの一側(15)から胴体側部(16)を通り裾の
    外側付近(17)の開にファスナー(18)を設ける。 ホ)右足の裾の内側付近(19)から股間付近(20)を通
    り左足の裾の内側付近(21)の間に両開きファスナー
    (22)を設ける。 以上の如く構成された患者用上肢運動制限衣。
JP4337690U 1990-04-23 1990-04-23 患者用上肢運動制限衣 Expired - Lifetime JPH0754252Y2 (ja)

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JPH044010U JPH044010U (ja) 1992-01-14
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