JPH0753584B2 - 蓄熱室用耐火物 - Google Patents

蓄熱室用耐火物

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JPH0753584B2
JPH0753584B2 JP63273110A JP27311088A JPH0753584B2 JP H0753584 B2 JPH0753584 B2 JP H0753584B2 JP 63273110 A JP63273110 A JP 63273110A JP 27311088 A JP27311088 A JP 27311088A JP H0753584 B2 JPH0753584 B2 JP H0753584B2
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公男 平田
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ガラス溶融炉の蓄熱室で蓄熱の目的として用
いる蓄熱室用耐火物に関するものである。
従来の技術 ガラス溶融炉の吹出し口から排出された排ガスは、蓄熱
室に導かれて蓄熱室用耐火物を加熱する。この際、高温
の排ガスから耐火物への伝熱は輻射伝熱が主体である。
一方、予熱された耐火物により冷めた空気を加熱する場
合には、対流による熱交換が主体となる。
この対流伝熱を効率よく行なうために、従来の蓄熱室用
耐火物は、例えば第18図に示すような筒形をしている
(特開昭55−149139号参照)。この耐火物101は、大き
な比表面積を持つように形状が工夫してある。
別の例では比表面積を増大することと共に、蓄熱室用耐
火物に接触する空気の流れを層流よりは乱流にする努力
が払われている。そして、この努力は高温の排ガスから
耐火物への熱伝達(輻射熱による)にとってもよい結果
をもたらしている。
第19図は特願昭62−46680号に開示された蓄熱室用耐火
煉瓦102である。この耐火煉瓦は、水平断面が略八角形
の形状をした筒型の耐火物である。ガス流路壁には、ガ
ス流路と垂直に蛇腹状の凹凸が多数設けてある。この筒
状耐火物を複数個水平方向に稜面を隣接して並べて層を
形成し、この層を多数積み上げて蓄熱室用空積み構造に
する。蓄熱室用空積み構造には、上下方向に多数のガス
流路が形成される。
発明が解決しようとする問題点 しかし、特開昭55−149139号で示された耐火物101は比
表面積が不十分で、この耐火物を多数積み上げた空積み
構造では冷たい空気と高温の耐火物との間の対流による
熱交換が十分に行われない。
特願昭62−46680号で示された耐火物102は、多数の蛇腹
状の凹凸を付すことにより比表面積を増大し、しかも空
気に乱流を起こすことによって対流伝熱を促進してい
る。
しかし空気の乱流をさらに増大させ対流伝熱を促進させ
るには限界が存在した。例えば、空気の乱流を増大させ
る為に、蛇腹状の凹凸のピッチを変えずに凹凸の高さの
みを大きくし、流路の中心の空気をいっそう流路壁面の
方向へ引寄せることができる。
しかし一方では、凹凸の凹の部分もそれにつれて深くな
り、この部分への空気の流入は期待する程増加しない。
このため、対流伝熱は凹凸を大きくした割に増加しな
い。また、凹凸の高さを高くして空気の対流を増加させ
ると、背の高い凹凸が連続して並ぶので、空気流の中に
含まれる浮遊物が深い凹部に堆積しやすい欠点を有して
いた。
発明の目的 本発明のこのような従来技術の不都合を取除き、大きな
乱流を起こして流路の中心部分の空気流れも十分に流路
壁面に取込むことにより耐火物と空気の熱伝達を促進
し、さらに流路壁面に浮遊物などの堆積を起こさない形
状の蓄熱室用耐火物を提供することを目的としている。
発明の要旨 前述の目的を達成するために、この発明は請求項1に記
載の蓄熱室用耐火物を要旨としている。
問題点を解決するための手段 本発明の蓄熱室用耐火物の空積み構造は、多数積み上げ
て上下方向に伸びる細長いガス流路を形成する筒形の蓄
熱室用耐火物において、 壁面に背の高い突出部と背の低い突出部を設け、この蓄
熱室用耐火物を積み上げてガス流路を形成した時にガス
流路の周辺に背の高い突出部が環状に配置され、しかも
背の高い突出部の高さHと背の高い突出部の間隔Lとの
比L/Hが7以上21以下となることを特徴とする。
本発明の蓄熱室用耐火物(以下耐火物と略す)を積み上
げることによりガス流路が形成され、背の高い突出部が
環状に配置される。
背の高い突出部はガス流路全域において一定の間隔で設
ける必要はないが、一定の間隔で設けるとガスの流れを
乱流にする効果をさらに高めることができる。
また、ガス流路周辺に環状に配置される背の高い突出部
は、ガス流路の長手方向に垂直に配置するとさらに効果
的である。
耐火物の接合面(稜面ともいう)に凹凸部を設け、隣り
合う耐火物の凹凸部が互いに噛み合う構成にしてもよ
い。この場合、高さの違う耐火物を組み込んでガス流路
を横方向に連絡できるので有利である。
次に、耐火物に設ける突出部の形状を前記のように限定
した理由について詳しく述べる。
ガス流路を流れる空気のレイノズル数Reと背の高い突出
部の高さHを一定とし、背の高い突出部の間隔Lを変化
させると、熱伝達係数Kの値は変化しある極大値を持つ
ことが観察される。
実際のガラスタンクでは操業条件によってレイノズル数
Reの変動があるから、この極大値はある幅を持った値と
なる。
例えば耐火物の表面温度が1250℃〜1400℃、蓄熱室に入
る空気の入口温度が、250〜350℃、蓄熱室の中を流れる
空気の流速が0.1〜0.5m/秒の幅で変動した場合を考え
る。熱伝達係数Kの値はL/H=7〜21の条件を満たす範
囲内でほぼ一定の極大値をとる。これはL/H=7〜21の
関係を満たす場合、背の高い突出部はガス流路2の中心
部分を流れる空気を強く耐火物のガス流路壁に引寄せる
からでからである。
L/Hが7より小さいか21より大きい範囲ではガス流路2
の中心部分を流れる空気を強く耐火物のガス流路壁に引
寄せることができない。したがって耐火物と空気との熱
伝達係数は小さい。
一般的にガスタンクで使用される蓄熱室用耐火物におい
て流路壁に突出部を設けない筒形耐火物の場合、ガス流
路を横切る差し渡し寸法は100〜200mmの範囲にある。
このような条件を考慮すると、背の高い突出部の高さH
は10mm〜35mmの範囲で設定されるのが望ましい。Hが10
mm以下の範囲、又は35mm以上の範囲では乱流を著しく大
きくすることはできない。
このように背の高い突出部の働きは大きな乱流を起こす
ことにある。
したがって背の高い突出部のみを耐火物に設けた場合
も、設けない場合に比べて十分に熱伝達を促進すること
ができる。しかし背の高い突出部の間隙に背の低い突出
部を多数設けた場合の方がいっそう熱伝達を促進する。
多数の背の低い突出部は耐火物の比表面積を増大させ、
背の高い突出部との相乗効果で熱伝達をいっそう促進す
る。
背の低い突出部のこのような働きは背の低い突出部の稜
線の方向の違いに関係しない。
すなわち稜線の方向が耐火物の上下面に垂直な場合も水
平な場合も同じように熱伝達を促進する。背の低い突出
部の高さは5mm以上を必要とする。5mm以下では熱伝達を
充分に促進しない。
このように背の低い突出部の高さはHよりも低い高さを
採用できるので、空気流の浮遊物は堆積しにくい。
耐火物の稜面に凹凸を設けてもよい。この凹凸は2つの
耐火物が稜面で接するときに互いに噛み合うためのもの
である。噛み合った状態では2つの耐火物のどちらかに
外力が加わっても稜面で滑らない。したがってこれらの
耐火物が垂直方向及び水平方向に組合されて1つの空積
み構造に作られた場合、この空積み構造は力学的に極め
て丈夫となる。
作用 本発明による耐火物を積重ねると、ガス流路壁に沿って
環状に背の高い突出部が並ぶ。
この背の高い突出部はガス流路を流れる空気流に対して
高さHの障壁となって作用する。
その結果背の高い突出部の背後には空気の渦が発生す
る。この渦の発生は耐火物と空気との間の対流による熱
伝達を促進する。
一方、背の低い突出部は耐火物の比表面積を増す働きが
ある。
実 施 例 さらに詳細に図を参照しながら説明する。
第1図は本発明に拘る蓄熱室用耐火物(以下耐火物と略
す)の一例を示したものである。耐火物10は上面8及び
下面9の外輪郭が略八角形で、全体として筒形をしてお
り、上下面に2つの開口部を持っている。そして2つの
開口部を結ぶ空間はガス流路2を形成している。
このガス流路2は4つの内側流路壁によって囲まれてい
る。
外側の側壁は4つの稜面と4つの外側流路壁を持ってい
る。そして、第17図に示すように耐火物を積み上げる。
ここで隣り合う耐火物は稜面で互いに接している。この
とき1個の耐火物の回りには外側流路壁と他の耐火物の
外側流路壁とで囲まれた4つの細長い空間ができる。
この4つの細長い空間はガス流路2と平行で上下方向に
通じたガス流路3を形成する。このように上下左右に耐
火物10を積み上げることによって上下方向に開口し互い
に平行で細長い多数のガス流路2,3を持った空積み構造
を形成することができる。ガス流路2,3の周辺には背の
高い突出部4が環状に、Lの間隔をおいて配置される
(第17図参照)。
外側流路壁及び内側流路壁はそれぞれ上面8と下面9に
隣接している。
そしてこれらの8つの隣接部分には、それぞれ山脈状の
背の高い突出部4が設けられている。
別の表現をするならば背の高い突出部4は外側流路壁及
び内側流路壁の両方の開口部側に設けられているとも言
える。
この背の高い突出部4はガス流路2に対して垂直方向に
突出し、その山の稜線の方向は上下面8,9に対して平行
である。外側流路壁及び内側流路壁の両端に設けられた
背の高い突出部4の間隙の部分には多数の背の低い突出
部6が設けられている。この背の低い突出部6も山脈状
の形をしている。そして、その稜線の方向は上下面8,9
に対して直角である。
稜面には凹凸5が設けられている。この凹凸5は他の耐
火物の稜面と接する時に他の耐火物の稜面に付された凹
凸と互いに噛み合うためのものである。
第2図は第1図のC−C断面図である。第2図において
hは背の低い突出部6の底部から先端部までの高さであ
り、Hは背の高い突出部4の底部から先端部までの高さ
である。Lはこの耐火物の全長である。耐火物を多数積
み上げた時に、Lは背の高い突出部4の間隔に相当す
る。
この耐火物の上部開口部の上に他の同様の耐火物の下部
開口部を重ねた場合、背の高い突出部4は上下方向Lの
間隔をもって連続して並ぶ。そしてぴったりと重なった
2個の背の高い突出部4の部分は1個の背の高い突出部
4として働くことができる。
ここで、背の高い突出部4の高さHと、背の低い突出部
6の高さhと、耐火物の長さLの間にはh/H<1であ
り、L/H=7〜21の関係がある。
したがってこの関係を保つならば背の高い突出部4と背
の低い突出部6の高さはいろいろな組合せが可能であ
る。このような関係にある背の高い突出部4と背の低い
突出部6の組合せは耐火物の外側流路壁と内側流路壁で
異なって適用されてもよい。
すなわち耐火物の内側と外側でhとHはそれぞれ異なっ
た大きさをとってもよい。
第3〜6図はそれぞれ、第1,2図に示した耐火物10の変
形例である。
第3図は背の高い突出部24が、外側流路壁及び内側流路
壁の一方の開口部側に設けられた耐火物20である。この
耐火物20を上下方向に重ねることにより背の高い突出部
24は外側流路壁及び内側流路壁のそれぞれで長さLの間
隔で連続して並ぶことになる。
第4図は背の高い突出部34が外側流路壁の一方の開口部
側と、内側流路壁の他方の開口部側に設けられた耐火物
30である。この耐火物30も上下方向に重ねることにより
背の高い突出部34は外側流路壁及び内側流路壁のそれぞ
れで長さLの間隔で連続して並ぶことができる。
第5図は背の高い突出部44が内側流路壁の一方の開口部
側に設けられた耐火物40である。
第6図は背の高い突出部54が内側流路壁の一方の開口部
側に設けられた耐火物50である。
第5図と第6図の耐火物40,50の長さが1/2×Lの場合、
これらを交互に上下方向に積重ねると背の高い突出部4
4,54は外側流路壁及び内側流路壁のそれぞれで長さLの
間隔で連続して並ぶ。そして第4図の耐火物30のみを積
重ねた場合と同じ働きをする。
第7図は第1図の耐火物10が他の耐火物10と稜面を接し
て並んだ場合の上面図である。2つの耐火物の稜面に設
けられた凹凸5は互いにぴったり噛み合うような関係に
デザインされている。
したがってこの耐火物が垂直方向及び水平方向に組合さ
れて1つの空積み構造に作られた場合、この空積み構造
は力学的に極めて丈夫である。
これらの凹凸5は背の低い突出部6と同じように山脈状
で山の稜線が上面8、下面9と直角である。そして第7
図において左の耐火物の上下を逆にすると右の耐火物の
凹凸5の配置と一致するようにデザインされている。
このような凹凸5の形と配置の利点は耐火物の形を単純
にして構造を容易にする。さらに空積み構造を1種類の
耐火物で構築することができるという利点を生出す。
しかし本発明にかかる技術思想において凹凸5の要件は
隣の耐火物の稜面とぴったり噛み合うことだけにあり、
それ以外に限定される条件はない。
以上は背の低い突出部の山の稜線が耐火物の上面8、下
面9に対して直角な例である。
次に背の低い突出部の山の稜線が耐火物の上面8、下面
9に対して平行な例について説明する。
第8図は本発明の空積み構造を構築するための耐火物の
一例である。
耐火物100は上面108及び下面109の外輪郭の形が略八角
形で、全体として筒形をして上下面に2つの開口部を持
っている。そして2つの開口部を結ぶ空間はガス流路10
2を形成している。
このガス流路102は4つの内側流路壁によって囲まれて
いる。
外側の側壁は4つの稜面と4つの外側流路壁を持ってい
る。
これらの外側流路壁及び内側流路壁はそれぞれ上面108
と下面109に隣接している。そしてこれらの8つの隣接
部分には、それぞれ山脈状の背の高い突出部104が設け
られている。この背の高い突出部104はガス流路102に対
して垂直方向に突出し、その山の稜線の方向は上面10
8、下面109に対して平行である。
外側流路壁及び内側流路壁の両端に設けられた背の高い
突出部104の間隙の部分には多数の背の低い突出部106が
設けられている。背の低い突出部106は山脈状の形をし
ている。そして、その稜線の方向は上面108、下面109に
対して水平である。
稜面には凹凸105が設けられている。
第9図は第8図のD−D断面図である。第9図におい
て、hは背の低い突出部106の底部から先端までの高さ
であり、Hは背の高い突出部104の底部から先端までの
高さである。Lはこの耐火物の全長である。耐火物を多
数積み重ねた時に、Lは背の高い突出部の間隔に相当す
る。
この耐火物100を多数上下左右に積み重ねた場合、背の
高い突出部104は上下方向にLの間隔をもって連続して
並び、ガス流路の周辺に環状に配置される。そしてぴっ
たりと重なった2個の背の高い突出部104の部分は1個
の背の高い突出部104として働くことができる。
背の高い突出部104の高さHと、背の低い突出部106の高
さhと、耐火物の長さLの間にはh/H<1であり、L/H=
7〜20の関係がある。したがってこの関係を保つならば
背の高い突出部104と背の低い突出部106の高さはいろい
ろな組合せが可能である。このような組合せにある背の
高い突出部104と背の低い突出部106の組合せは耐火物の
外側流路壁と内側流路壁で異なって適用されてもよい。
第10〜14図はそれぞれ第19図の変形例である。
第10図は背の高い突出部114が外側流路壁及び内側流路
壁の一方の開口部側に設けられた耐火物110である。こ
の耐火物110を上下方向に重ねることにより背の高い突
出部114は外側流路壁及び内側流路壁のそれぞれ長さL
の間隔で連続して並ぶことができる。
第11図は背の高い突出部124が内側流路壁の一方の開口
部側に設けられた耐火物120である。この耐火物120も上
下方向に重ねることにより背の高い突出部124は外側流
路壁及び内側流路壁のそれぞれで長さLの間隔で連続し
て並ぶことができる。
第12図は背の高い突出部134が内側流路壁の一方の開口
部側に設けられた耐火物130である。
第13図は背の高い突出部144が外側流路壁の一方の開口
部側に設けられた耐火物140である。
ここで第12図と第13図の耐火物130,140の長さが1/2×L
の場合、これらを交互に上下方向に積重ねると背の高い
突出部134,144は外側流路壁及び内側流路壁のそれぞれ
で長さLの間隔で連続して並ぶ。そして第11図の耐火物
120のみを積重ねた場合と同じ働きをする。
第14図は第9図の背の低い突出部106の配置が外側流路
の部分と内側流路の部分とで異なっている場合である。
つまり第14図では背の低い突出部156の底部の幅の半分
だけ外側と内側で上下方向にずれている。このように耐
火物の外側と内側で背の低い突出部156の配置が対照的
でない場合も本発明の範囲である。
第15図は第8図の耐火物100が他の耐火物100と稜面を接
して並んだ場合の上面図である。
2つの耐火物の稜面に設けられた凹凸5は互いにぴった
り噛み合うような関係にデザインされている。
したがってこの耐火物100が垂直方向及び水平方向に組
合されて1つの空積み構造に作られた場合、この空積み
構造は力学的に極めて丈夫である。
これらの凹凸5は背の低い突出部と同じように山脈状で
山の稜線が耐火物の上下面と平行であり山の高さや底部
の幅も背の低い突出部と同じである。そして耐火物の壁
面において背の低い突出部の稜線と凹凸5の稜線が連続
するように配置されている。さらに第16図に示すよう
に、左の耐火物の上下を逆にすると右の耐火物の位置に
ぴったりあうように凹凸5はデザインされている。
このような凹凸の形と配置の利点は耐火物の形を単純に
して製造を容易にし、さらに空積み構造を1種類の耐火
物を構築することができるという利点を生み出す。
しかし本発明にかかる技術思想において、凹凸5の要件
は隣の耐火物の稜面とぴったり噛み合うことにあり、そ
れ以外に限定される条件はない。
以上、本発明にかかる技術思想を背の低い突出部の稜線
の方向が耐火物の上下面に平行な場合と直角な場合につ
いて説明した。
背の低い突出部の稜線の方向が耐火物の上下面に斜であ
る場合も本発明の範囲である。
以下、これまで例をあげて説明した耐火物のすべてに当
てはまることであるが、背の高い突出部及び背の低い突
出部は山脈状に突出した部分である。これらは底部と先
端部を持っている。そして山脈状の稜線に直角な断面の
形は多くの自由度を持つことができる。
例えば断面が方形、三角形、台形、円の一部であっても
よく、またはそれらの組合せであってもよい。また左右
対照的な断面でなくてもよい。例えば稜線が耐火物の上
下面に平行な場合、頂点が耐火物の底部の方向にずれた
三角形であってもよい。
このような断面のデザインはガス流れに浮遊する浮遊物
が突出部に隣接する谷間に堆積しにくい形とか製造する
上で容易な形を考慮して決定される。
背の低い突出部は背の高い突出部の間隙に多数設けられ
るが間隔を全て覆うように並べなくてもよい。例えば間
隙を作りながら配置してもよい。
発明の効果 このように本発明の蓄熱室用耐火物を積み上げることに
より、上下方向に通じるガス流路を形成すると、ガス流
路の長手方向に垂直に背の高い突出部が環状に配置され
る。しかもこの背の高い突出部の間隔Lと高さHの関係
をL/H=7〜21に設定することにより、ガス流路を流れ
る空気流に強い乱流を起こすことができ、その結果ガス
流路の中心部を流れる空気流が強く耐火物の側壁面に導
かれる。従って、本発明の蓄熱室用耐火物を空積み構造
にすれば、熱交換を効果的に行うことができる。
一方、このようにして背の高い突出部によって中心部か
ら側壁面の方へ導かれた強い空気流は背の低い突出部及
び凹部と激しく接触する。その結果背の低い突出部を設
けたことによる耐火物の側壁面の表面積の増大との相乗
効果で耐火物の側壁面はいっそう強く空気流と熱交換を
起こすことができる。
なお、本発明の実施態様として以下の項目をあげること
ができる。
1.水平断面の外輪郭が略八角形の筒形の耐火物を、上下
方向には耐火物の上下面が連結し、水平方向には耐火物
の稜面が隣接するように多数並べて、上下方向に通じる
複数の細長いガス流路を形成するような蓄熱室用耐火物
において、 内側流路壁または外側流路壁の一部であって上下面に隣
接する部分に、山の稜線が上下面に平行な山脈状の突出
部Aを設け、流路壁の残りの部分に突出部Bを多数設
け、突出部Aの底部から先端部までの高さをHとし、突
出部Bの底部から先端部までの高さをhとし、耐火物の
長さをLとした場合、h/Hの比が1以下であり、L/Hの比
が7以上21以下である蓄熱室用耐火物。
2.突出部Bが山脈状でその山の稜線が上下面となす角度
が0゜以上90゜以下の任意の角度である実施態様項第1
項に記載の蓄熱室用耐火物。
3.水平断面の外輪郭が略八角形の筒形の耐火物を、上下
方向には耐火物の上下面が連結し、水平方向には耐火物
の稜面が隣接するように多数並べて、上下方向に通じる
複数の細長いガス流路を形成するような蓄熱室用耐火物
において、 内側流路壁の一部であって上面または下面のいずれか一
方の面に隣接する面及び外側流路壁の一部であって上面
又は下面のいずれか一方の面に隣接する部分に、山の稜
線が上下面に平行な山脈状の突出部Aを設け、流路壁の
残りの部分に突出部Bを多数設け、突出部Bの底部から
先端部までの高さをhとし、突出部Aの底部から先端部
までの高さをHとし、耐火物の長さをLとした場合、h/
Hの比が1以下であり、L/Hの比が7以上21以下である蓄
熱室用耐火物。
4.突出部Bが山脈状でその山の稜線が上下面となす角度
が0゜以上90゜以下の任意の角度である実施態様項第3
項に記載の蓄熱室用耐火物。
5.水平断面の外輪郭が略八角形の筒形の耐火物を、上下
方向には耐火物の上下面が連結し、水平方向には耐火物
の稜面が隣接するように多数並べて、上下方向に通じる
複数の細長いガス流路を形成するような蓄熱室用耐火物
において、 内側流路壁の一部であって、上面又は下面のいずれか一
方の面に隣接する部分に、山の稜線が上下面に平行な突
出部Aを設け、流路壁の残りの部分に突出部Bを多数設
け、突出部Bの底部から先端部までの高さをhとし、突
出部Aの底部から先端部までの高さをHとし、耐火物の
長さをLとした場合、h/Hの比が1以下であり、L/Hの比
が7以上21以下である蓄熱室用耐火物。
6.突出部Bが山脈状でその山の稜線が上下面となす角度
が0゜以上90゜以下の任意の角度である実施態様項第5
項に記載の蓄熱室用耐火物。
7.水平断面の外輪郭が略八角形の筒形の耐火物を、上下
方向には耐火物の上下面が連結し、水平方向には耐火物
の稜面が隣接するように多数並べて、上下方向に通じる
複数の細長いガス流路を形成するような蓄熱室用耐火物
において、 内側流路壁又は外側流路壁の一部であって上下面に隣接
する部分に、山の稜線が上下面に平行な山脈状の突出部
Aを設け、突出部Aの底部から先端部までの高さをHと
し、耐火物の長さをLとした場合、L/Hの比が7以上21
以下である蓄熱室用耐火物。
8.水平断面の外輪郭が略八角形の筒形の耐火物を、上下
方向には耐火物の上下面が連結し、水平方向には耐火物
の稜面が隣接するように多数並べて、上下方向に通じる
複数の細長いガス流路を形成するような蓄熱室用耐火物
において、 内側流路壁の一部であって上面又は下面のいずれか一方
の面に隣接する面及び外側流路壁の一部であって上面又
は下面のいずれか一方の面に隣接する部分に、山の稜線
が上下面に平行な山脈状の突出部Aを設け、流路壁の残
りの部分に突出部Bを多数設け、突出部Aの底部から先
端部までの高さをHとし、耐火物の長さをLとした場
合、L/Hの比が7以上21以下である蓄熱室用耐火物。
9.水平断面の外輪郭が略八角形の筒形の耐火物を、上下
方向には耐火物の上下面が連結し、水平方向には耐火物
の稜面が隣接するように多数並べて、上下方向に通じる
複数の細長いガス流路を形成するような蓄熱室用耐火物
において、 内側流路壁又は外側流路壁いずれか一方の流路壁の一部
であって、上面又は下面に隣接する部分に、山の稜線が
上下面に平行な突出部Aを設け、流路壁の残りの部分に
突出部Bを多数設け、突出部Aの底部から先端部までの
高さをHとし、耐火物の長さをLとした場合、L/Hの比
が7以上21以下である蓄熱室用耐火物。
10.耐火物の稜面が凹凸をなし、この稜面と接している
隣の耐火物の稜面と互いに噛み合う関係にあることを特
徴とする実施態様項第1項〜第9項のいずれか1項に記
載の蓄熱室用耐火物。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による蓄熱室用耐火物の実施例を示す斜
視図、第2図は第1図のC−C断面図、第3〜6図は蓄
熱室用耐火物の他の実施例を示す断面図、第7図は第1
図に示した蓄熱室用耐火物を積み重ねた時の隣接する耐
火物の接合部分を示す上面図、第8図は本発明の別の実
施例を示す斜視図、第9図は第8図のD−D断面図、第
10〜14図はさらに他の実施例を示す断面図、第15図は第
8図に示した耐火物を積み重ねた時の隣接する耐火物の
接合部分を示す上面図、第16図は第15図のE−E断面
図、第17図は第1図に示した耐火物を積み重ねて上下方
向に伸びるガス通路を形成した蓄熱室用耐火物の空積み
構造の一部を示す斜視図、第18,19図は従来の耐火物を
示す斜視図である。 10,20,30,40,50,100,110,120,130,140,150……耐火物 14,24,34,44,54,64,74,84,94,104,114,124,134,144,154
……背の高い突出部 16,26,36,46,56,66,76,86,96,106,116,126,136,146,156
……背の低い突出部 2,3,102……ガス流路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数積み上げて上下方向に伸びる細長いガ
    ス流路を形成する筒形の蓄熱室用耐火物において、 壁面に背の高い突出部と背の低い突出部を設け、この蓄
    熱室用耐火物を積み上げてガス流路を形成した時にガス
    流路の周辺に背の高い突出部が環状に配置され、しかも
    背の高い突出部の高さHと背の高い突出部の間隔Lとの
    比L/Hが7以上21以下となることを特徴とする蓄熱室用
    耐火物。
JP63273110A 1988-05-31 1988-10-31 蓄熱室用耐火物 Expired - Lifetime JPH0753584B2 (ja)

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IT8920718A IT1229401B (it) 1988-05-31 1989-05-31 Complesso di mattoni refrattari per recuperatore di calore.

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