JPH0752079B2 - 訓練用戦車砲弾 - Google Patents

訓練用戦車砲弾

Info

Publication number
JPH0752079B2
JPH0752079B2 JP61220369A JP22036986A JPH0752079B2 JP H0752079 B2 JPH0752079 B2 JP H0752079B2 JP 61220369 A JP61220369 A JP 61220369A JP 22036986 A JP22036986 A JP 22036986A JP H0752079 B2 JPH0752079 B2 JP H0752079B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bullet
shell
warhead
barrel
fixed wing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61220369A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6375494A (ja
Inventor
修 明石
了 小路
憲一 山本
促通 有薗
武 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP61220369A priority Critical patent/JPH0752079B2/ja
Publication of JPS6375494A publication Critical patent/JPS6375494A/ja
Publication of JPH0752079B2 publication Critical patent/JPH0752079B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F42AMMUNITION; BLASTING
    • F42BEXPLOSIVE CHARGES, e.g. FOR BLASTING, FIREWORKS, AMMUNITION
    • F42B8/00Practice or training ammunition
    • F42B8/12Projectiles or missiles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F42AMMUNITION; BLASTING
    • F42BEXPLOSIVE CHARGES, e.g. FOR BLASTING, FIREWORKS, AMMUNITION
    • F42B10/00Means for influencing, e.g. improving, the aerodynamic properties of projectiles or missiles; Arrangements on projectiles or missiles for stabilising, steering, range-reducing, range-increasing or fall-retarding
    • F42B10/32Range-reducing or range-increasing arrangements; Fall-retarding means
    • F42B10/48Range-reducing, destabilising or braking arrangements, e.g. impact-braking arrangements; Fall-retarding means, e.g. balloons, rockets for braking or fall-retarding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Toys (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、戦車により射撃演習する場合に使用される訓
練用戦車砲弾に関するものである。
(従来の技術) 従来、射撃演習場において、戦車による射撃訓練を行う
場合には実弾が使われていた。
(発明が解決しようとする課題) しかし、この実弾を使用する場合、射撃の目標に実弾が
正確に命中したときにはさほど問題はないものの、実弾
が目標から大きくそれたり、或いは不正確な命中により
目標と擦過して跳飛することがあり、その場合、実弾が
射撃目標から離れた他の地域に飛翔することも考えら
れ、安全性を期する上で適切な対策が望まれる。
特に、射撃演習を行うための演習場に広大なスペースを
要し、その設置条件が大きく制限されている今日、演習
場を人家や田畑等から遠く隔離して設けるのは困難であ
り、早期の解決が要求されている。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、戦車の砲身から発射されて一定時間の飛
翔後に自動的に分裂しない破砕する訓練用砲弾を提供す
ることにより、訓練用砲弾に一定の射距離まで実弾と同
等の弾道特性を持たせつつ、万一、砲弾が目標に命中し
ない場合或いは目標に擦過して跳飛した場合であって
も、それを目標から大きく離れた他の地域に飛翔させな
いようにし、よって演習場において戦車による射撃訓練
をより安全に行い得るようにすることにある。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するために、本発明の解決手段は、第1
図及び第6図に示すように、戦車の砲身口径に対応する
装弾筒(F)内に嵌挿されて砲身に装填され、砲身の砲
口から発射された後に装弾筒(F)を分離して飛翔する
訓練用戦車砲弾(B)を前提とするものである。
そして、この砲弾(B)を円柱状の弾体(1)と、該弾
体(1)の前端部に取り付けられた弾頭(30)と、弾体
(1)の後端部に取り付けられた固定翼(40)とで構成
する。
さらに、上記弾頭(30)及び固定翼(40)をそれぞれ弾
体(1)に係合する結合手段(10),(17)と、各々バ
ネ(9),(19)の付勢力により可動部材(3),(1
5)を移動させて上記結合手段(10),(17)による結
合状態を解除し、弾頭(30)及び固定翼(40)をそれぞ
れ弾体(1)から分離させる分離機構(35),(45)
と、各々、上記装弾筒(F)の分離時から所定時間の経
過後に上記各結合手段(10),(17)による結合状態が
解除されるよう、上記分離機構(35),(45)のバネ
(9),(19)による可動部材(3),(15)の移動に
抵抗を付与する1対の時計機構(5),(23)とを設け
る。
(作用) 以上の構成により、本発明においては、砲弾(B)は装
弾筒(F)と共に戦車の砲身から発射され、発射後に装
弾筒(F)が砲弾(B)から分離されて、砲弾(B)は
弾体(1)と弾頭(30)と固定翼(40)とが結合手段
(10),(17)によって一体化された状態で射撃目標に
向かって飛翔する。また、上記装弾筒(F)が砲弾
(B)から分離された時点で、砲弾(B)における各分
離機構(35),(45)がそれぞれ作動開始して、その可
動部材(3),(15)がバネ(9),(19)の付勢力に
より移動するとともに、その可動部材(3),(15)の
移動に時計機構(5),(23)により抵抗が与えられ、
装弾筒(F)の分離時から所定時間の経過後に結合手段
(10),(17)による結合状態が解除されて、弾頭(3
0)及び固定翼(40)がそれぞれ弾体(1)から分離さ
れ、このことにより、砲弾(B)は発射から一定時間が
経過すると、弾頭(30)及び固定翼(40)が弾体(1)
から分離されて急速に失速することになる。
このとき、弾頭側又は固定翼側の分離機構(35),(4
5)の一方が作動しさえすれば弾頭(30)又は固定翼(4
0)の一方が弾体(1)から分離して砲弾(B)が確実
に失速する。また、仮に、分離機構(35),(45)の一
方が不良状態となったとしても、他方の分離機構(3
5),(45)の作動により弾頭(30)又は固定翼(40)
の一方が弾体(1)から分離して砲弾(B)が失速する
ことになる。よって、砲弾(B)の目標への非命中時な
いしは目標による擦過跳飛時における他の地域への飛翔
を確実に回避できるのである。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第6図は本発明の一実施例に係る訓練用戦車砲弾(B)
を含んだ完成弾(A)の全体構造を示し、(C)は発射
薬(D)が充填された有底円筒状の薬莢、(E)は該薬
莢(C)内の発射薬(D)を点火する電気火管であっ
て、砲弾(B)はその後端部を上記薬莢(C)内前部の
発射薬(D)内に埋め込んで配置され、該砲弾(B)の
回りには半径方向に例えば3分割可能な装弾筒(F)が
一体的に固定されている。該装弾筒(F)は戦車の砲身
(図示せず)の口径に略合致した外径を有する前後の定
心(F1),(F2)を備え、上記後側定心(F2)の外周を
囲繞する帯状の結合部材(F3)によって一体的に結合さ
れている。そして、後側定心(F2)の後端は上記薬莢
(C)の前端開口部(C1)にその開口部(C1)を閉塞す
るように嵌挿され、この装弾筒(F)を介して砲弾
(B)が薬莢(C)に一体に固定されている。
上記砲弾(B)は、第1図に示すように、120゜の角度
間隔をもって中心線位置から半径方向外側に3分割可能
な円柱状の弾体(1)と、該弾体(1)の前端部に分離
可能に取り付けられた弾頭(30)と、弾体(1)の後端
に分離可能に取り付けられた固定翼(40)とで構成され
る。
そして、第2図ないし第4図に拡大詳示するように、上
記弾体(1)の前端部にはその前端面から所定寸法だけ
後方に繰り抜いてなる開口部(2)が形成され、該開口
部(2)内の前半部には、後側に開口する中心孔(3a)
を有する可動部材としての有底の円筒部材(3)がその
底部を前側に配置せしめて摺動可能に嵌装されている一
方、開口部(2)内の後半部には、上記円筒部材(3)
の中心孔(3a)よりも若干小径で前側に開口する中心孔
(4a)を有する有底円筒状の慣性部材(4)がその底部
を後側に配置せしめかつ開口部(2)底面との間に所定
の間隙を開けた状態で摺動可能に嵌装されている。上記
円筒部材(3)の中心孔(3a)内には、円筒状本体(5
a)内に計時用のラック及びピニオン(いずれも図示せ
ず)を有し所定時間(例えば2秒)を計時する時計機構
(5)が本体(5a)頭面を中心孔(3a)内底部に固定し
て嵌装され、該時計機構(5)は後方に延びて本体(5
a)内に没入する作動ピン(5b)を有し、該作動ピン(5
b)は上記慣性部材(4)の底部を摺動可能に貫通して
その後方の弾体開口部(2)奥底壁に螺合締結されてい
る。また、上記慣性部材(4)の中心孔(4a)内には、
上記時計機構(5)の作動ピン(5b)の回りに時計機構
本体(5a)と一体のリング部材(6)が摺動可能に嵌合
され、該リング部材(6)は上記慣性部材(4)に対
し、弾体(1)の外周から貫通状に嵌装したシェアピン
(7)により一体的に結合されている。さらに、上円筒
部材(3)の中心孔(3a)側壁と該中心孔(3a)内の時
計機構本体(5a)との間には間隙(8)が形成され、該
間隙(8)には、中心孔(3a)内底面と慣性部材(4)
の前端面との間に縮装されて時計機構(5)の本体(5
a)、リング部材(6)及び円筒部材(3)を前方に付
勢するバネ(9)が配設されている。
また、上記弾頭(30)は中実の円錐状頭部(31)と、該
頭部(31)の後端部に螺合締結され、弾体(1)と同径
の円筒状スペーサ(32)とからなり、上記スペーサ(3
2)の後端部には内向フランジ状の係合部(32a)が形成
されている。上記スペーサ(32)の後端部と弾体(1)
の前端部(開口部(2)の周縁)との当接部におけるス
ペーサ(32)寄り部分には、円周上の3等分位置に弾体
(1)(スペーサ(32))の中心方向に向かって集束す
る3つの円錐孔(33),(33),…が貫通形成され、該
各円錐孔(33)には所定の磁極を有する円錐状の弾頭固
定部材(34)が外周側から嵌合され、該弾頭固定部材
(34)のスペーサ(32)内に臨む前壁部には係合溝(34
a)が形成されている。
さらに、上記弾体開口部(2)内に位置する円筒部材
(3)の前端部には他の部分よりも小径の小径部(3b)
が形成され、該小径部(3b)の前端には上記弾頭(30)
のスペーサ(32)における係合部(32a)及び各弾頭固
定部材(34)の係合溝(34a)に係合する弾頭係止部材
(10)が前方に抜出し可能にスプライン結合されてい
る。また、小径部(3b)の後端には弾体開口部(2)の
側壁に形成した係合部(12)に係合する弾体係止部材
(11)が前方に抜出し可能にかつ円筒部材(3)の前進
移動に対し若干の遅れをもって前進移動可能にスプライ
ン結合されており、この各弾体係止部材(11)は上記対
応する弾頭固定部材(34)と同じ磁極の磁石材料で構成
されている。
よって、上記係止部材(10)は、その弾頭スペーサ(3
2)の係合部(32a)及び各弾頭固定部材(34)の係合溝
(34a)に対する係合により、弾頭(30)を弾体(1)
に一体的に結合する結合手段を構成している。
また、砲弾(B)の発射加速度の慣性部材(4)への作
用により各シェアピン(7)を破断して円筒部材(3)
をバネ(9)の付勢力によって前進させ、この円筒部材
(3)の前進により、円筒部材(3)の小径部(3b)に
結合されている弾頭係止部材(10)を前進移動させて、
該係止部材(10)と弾頭スペーサ(32)の係合部(32
a)及び各弾頭固定部材(34)の係合溝(34a)との係合
を解除するとともに、弾体係止部材(11)を弾体開口部
(2)側壁の係合部(12)から離脱させ、弾体係止部材
(11)の前進移動により各弾頭固定部材(34)を円錐孔
(33)内から放出して、弾頭(30)を弾頭係止部材(1
0)及び弾体係止部材(11)が諸共、前方に押し出すこ
とにより、弾頭(30)を弾体(1)から分離するように
した弾頭分離機構(35)が構成されている。
さらに、上記各シェアピン(7)の破断に伴って弾体開
口部(2)内の円筒部材(3)が前進する際、その移動
に対して時計機構(5)で移動抵抗を与えることによ
り、砲弾(B)の発射から所定時間が経過した後に上記
係止部材(10)による、弾頭スペーサ(32)の係合部
(32a)及び各弾頭固定部材(34)の係合溝(34a)との
係合状態が解除されるようになされている。
一方、上記固定翼(40)は、円柱状の基部(41)と該基
部(41)の外周から放射状に延びる複数枚(例えば6
枚)のフィン(42),(42),…とからなる。
そして、第5図に拡大詳示するように、上記弾体(1)
の後端には他の部分よりも若干小径の固定翼取付段部
(13)が形成されている一方、固定翼(40)の基部(4
1)前端には上記固定翼取付段部(13)を嵌合せしめる
嵌合凹部(43)が形成され、この固定翼(40)の嵌合凹
部(43)に弾体(1)の固定翼取付段部(13)を嵌合す
ることにより、弾体(1)と固定翼(40)の基部(41)
とが各々の外周を面一にして結合される。
また、上記弾体(1)の後端部には、その後端面から上
記装弾筒(F)の後側定心(F2)に対応する部分までの
中心部を繰り抜いてなるロッド挿通孔(14)が形成さ
れ、該ロッド挿通孔(14)には、前後略中央部の所定位
置に他の部分よりも小径の小形部(15a)を有する可動
部材としてのロッド(15)が摺動自在に嵌挿されてい
る。また、弾体(1)の後端部には弾体(1)内側(ロ
ッド挿通孔(14)側)が外側部よりも大径にされた段差
状のピン挿通孔(16),(16),…が上記ロッド挿通孔
(14)内面から取付段部(13)外面まで半径方向に貫通
するように形成されている。この各ピン挿通孔(16)内
には固定翼(40)を弾体(1)に一体的に結合する結合
手段としての翼固定ピン(17)がその頭部(17a)を弾
体(1)内側に配置せしめかつ上記ロッド(15)の後端
外周面に当接させた状態で挿通され、該固定ピン(17)
は、その頭部(17a)とピン挿通孔(16)の段差部底部
との間に縮装したバネ(18)によって挿通孔(14)側に
付勢されている。そして、この翼固定ピン(17)の先端
部はピン挿通孔(16)から取付段部(13)外に突出し
て、上記固定翼(40)の嵌合凹部(43)側壁に貫通形成
した係止孔(44)に挿通されており、この翼固定ピン
(17)により固定翼(40)は弾体(1)に対し分離可能
に取り付けられている。
また、上記ロッド挿通孔(14)内のロッド(15)の前端
部にはその前端面に開口するバネ収容孔(15b)が形成
され、該バネ収容孔(15b)内にはロッド(15)を後方
に付勢する固定翼分離バネ(19)が縮装されている。ま
た、弾体(1)において上記装弾筒(F)の後側定心
(F2)に対応する部分には弾体(1)外周と上記ロッド
挿通孔(14)とを連通するピン挿通孔(20),(20),
…が半径方向に貫通形成され、該各ピン挿通孔(20)に
は有底円筒状の放出ピン(21)がその開口部を弾体
(1)内側に配置せしめかつ上記装弾筒(F)により弾
体(1)外部への放出を規制された状態で挿通され、該
各放出ピン(21)はその内部底面と上記ロッド(15)の
小径部(15a)外周との間に縮装したバネ(22)によっ
て放出方向(弾体(1)外側に向かう方向)に付勢され
ている。また、この放出ピン(21)の内端部は上記ロッ
ド挿通孔(14)内に突出していて、上記ロッド(15)の
小径部(15a)における前端段部(15c)に係止されてお
り、この放出ピン(21)と段部(15c)との係止によ
り、ロッド(15)を固定翼分離バネ(19)の後方への付
勢力に抗して前進端位置に保持するようになされてい
る。
よって、薬莢(C)内の発射薬(D)により砲弾(B)
と共に戦車の砲身から発射された装弾筒(F)が砲弾
(B)の弾体(1)から分離されると、その装弾筒
(F)による移動規制の解除に伴い各放出ピン(21)を
バネ(22)の付勢力によって弾体(1)外へ放出すると
ともに、その各放出ピン(21)の内端部とロッド(15)
の段部(15c)との係止を解除して、ロッド(15)を固
定翼分離バネ(19)のバネ力により後退移動させ、ロッ
ド(15)の小径部(15a)の各翼固定ピン(17)に対応
する位置への後退移動により、各翼固定ピン(17)の固
定機能を解除して固定翼(40)を弾体(1)から分離す
るようにした固定翼分離機構(45)が構成されている。
また、上記固定翼(40)の基部(41)前端面には上記後
退するロッド(15)の後端部を収納する開口部(46)が
形成され、該開口部(46)の奥底壁内には、ラック及び
ピニオン(いずれも図示せず)を本体(23a)内に有し
所定時間(例えば2秒)を計時する時計機構(23)が嵌
装され、該時計機構(23)は開口部(46)内を前方に延
びて上記ロッド(15)の後端面に形成した係合孔(15
d)に嵌合される作動ピン(23b)を備えている。よっ
て、装弾筒(F)が砲弾(B)の弾体(1)から分離さ
れた時点から固定翼分離バネ(19)の付勢力によってロ
ッド(15)を時計機構(23)により抵抗を与えながら後
退移動させ、装弾筒(F)の分離時から所定時間が経過
した後にロッド(15)の小径部(15a)を翼固定ピン(1
7)との対応位置に後退移動させることにより、各翼固
定ピン(17)による結合状態を解除して固定翼(40)を
弾体(1)から分離させるようになっている。
尚、上記固定翼(40)の基部(41)後端部には開口部
(47)が形成され、該開口部(47)には上記薬莢(C)
内の発射薬(D)により点火されて砲弾(B)の飛翔中
に曳光を発する曳光薬(48)が充填されている。
次に、上記実施例の作動について説明する。
戦車の砲身に装填された完成弾(A)の薬莢(C)内の
発射薬(D)がその電気火管(E)により点火されて爆
発すると、その爆発圧が装弾筒(F)及び砲弾(B)に
作用し、このことにより砲弾(B)が装弾筒(F)と共
に砲身から発射され、この発射後、直ちに上記装弾筒
(F)がその前側定心(F1)に作用する風圧により分割
されて砲弾(B)から分離され、砲弾(B)はその固定
翼(40)で受ける空気抵抗により回転しながら射撃目標
に向かって飛翔する。そして、上記砲弾(B)の発射加
速度度により、弾体(1)前部に位置する慣性部材
(4)が弾体(1)の開口部(2)内底面に当接するま
で相対的に後退して各シェアピン(7)が破断され、こ
のシェアピン(7)の破断により円筒部材(3)がバネ
(9)の付勢力により開口部(2)内を時計機構(5)
によって移動抵抗を受けながら前進し、この円筒部材
(3)の前進移動によりその小径部(3b)前端の弾頭係
止部材(10)と、弾頭(30)のスペーサ(32)における
係合部(32a)及び各弾頭固定部材(34)の係合溝(34
a)との係合が解除される。この後、上記円筒部材
(3)上の弾体係止部材(11)が前進して上記各弾頭固
定部材(34)に接近すると、両者が同じ磁極を持ってい
るため、その反発力により各弾頭固定部材(34)が円錐
孔(33)から強制的に放出される。そして、円筒部材
(3)がさらに前進移動すると、弾頭(30)が上記弾頭
係止部材(10)を円筒部材(3)から抜き出しながら弾
体(1)から外れ、よって砲弾(B)の発射から時計機
構(5)によって設定される所定時間が経過した後に弾
頭(30)が弾体(1)から分離される。
また、これと並行して、上記装弾筒(F)の砲弾(B)
からの分離により弾体(1)内の各放出ピン(21)がバ
ネ(22)の付勢力により弾体(1)外に放出され、弾体
(1)のロッド挿通孔(14)内のロッド(15)に対する
係止が解除される。これに伴い、ロッド(15)は固定翼
分離バネ(19)の付勢力を受けて固定翼(40)内の時計
機構(23)による移動抵抗を受けながら後退し、上記時
計機構(23)で設定された所定時間が経過すると、上記
ロッド(15)はその小径部(15a)が各翼固定ピン(1
7)に対応した位置に達して、この位置付けにより翼固
定ピン(17)のロッド(15)外周による移動規制が解除
され、該翼固定ピン(17)はバネ(18)のバネ力により
ロッド挿通孔(14)内に移動し、その内端部がピン挿通
孔(16)内に没入して固定翼(40)と弾体(1)との結
合が解除され、固定翼(40)が弾体(1)から分離され
る。
さらに、このようにして弾頭(30)及び固定翼(40)が
弾体(1)から分離されると、弾体(1)対するその前
後端部での分割拘束が解除されるので、弾体(1)は風
圧等を受けて半径方向に3分割される。
したがって、この実施例では、砲弾(B)は砲身から発
射された後に所定時間が経過すると自動的に弾頭(30)
及び固定翼(40)が弾体(1)から分離され、飛翔姿勢
が不安定になっていわゆる錐揉状態に失速する。このと
き、弾頭分離機構(30)又は固定翼分離機構(45)の一
方が作動しさえすれば、その時点で、弾頭(30)又は固
定翼(40)の一方が弾体(1)から分離して砲弾(B)
を失速状態にすることができる。また、仮に、両分離機
構(35),(45)の一方が不良状態となったとしても、
他方の分離機構(35),(45)が作動すると、この場合
にも弾頭(30)又は固定翼(40)の一方が弾体(1)か
ら分離して砲弾(B)を失速できることとなる。よっ
て、万一、砲弾(B)が目標に命中せずに飛翔した場合
或いは目標を擦過して跳飛した場合であっても、その砲
弾(B)を自動的に確実に失速させることができ、砲弾
(B)の目標から離れた地域への飛翔を確実に防止でき
ることができる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、戦車の砲身から
発射された後に装弾筒を分離して飛翔するる訓練用戦車
砲弾を、円柱状の弾体と、該弾体の前端部に取り付けら
れた弾頭と、弾体の後端部に取り付けられた固定翼とで
構成して、これらを結合手段で結合するとともに、バネ
の付勢力により可動部材を移動させて各結合手段の係合
状態を解除させる分離機構を設け、上記装弾筒の分離時
にバネにより可動部材を時計機構で抵抗を与えながら移
動させ、分離時から所定時間の経過後に結合手段の結合
状態を解除して弾頭及び固定翼をそれぞれ弾体から分離
させるようにしたことにより、砲弾をその発射後から所
定時間の経過後に自動的にかつ確実に分割して失速させ
ることができ、砲弾の目標への非命中時ないし目標によ
る擦過跳飛時における砲弾の他の地域への飛翔を確実に
高い信頼性でもって防止して、演習場における戦車によ
る射撃演習をより安全に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明の第1実施例を示し、第1
図は砲弾の全体縦断面図、第2図は弾頭分離機構を示す
拡大断面図、第3図は第2図のIII−III線断面図、第4
図は同IV方向矢視図、第5図は固定翼分離機構を示す拡
大断面図、第6図は完成弾の断面図である。 (A)……完成弾、(B)……砲弾、(1)……弾体、
(3)……円筒部材、(4)……慣性部材、(5),
(23)……時計機構、(7)……シェアピン、(9)…
…バネ、(10)……弾頭係止部材、(15)……ロッド、
(17)……翼固定ピン、(19)……固定翼分離バネ、
(30)……弾頭、(35)……弾頭分離機構、(40)……
固定翼、(45)……固定翼分離機構、(F)……装弾
筒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 憲一 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 有薗 促通 埼玉県川越市大袋新田555番地の8 (72)発明者 金子 武 神奈川県横須賀市大津町1丁目24番地 (56)参考文献 特公 昭37−10495(JP,B1) 米国特許4553482(US,A) 欧州特許出願公開90888(EP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】戦車の砲身口径に対応する装弾筒(F)内
    に嵌挿されて砲身に装填され、砲身から発射された後に
    装弾筒(F)を分離して飛翔する訓練用戦車砲弾であっ
    て、 円柱状の弾体(1)と、 該弾体(1)の前端部に取り付けられた弾頭(30)と、 弾体(1)の後端部に取り付けられた固定翼(40)と、 弾頭(30)及び固定翼(40)をそれぞれ弾体(1)に係
    合する結合手段(10),(17)と、 各々、バネ(9),(19)の付勢力により可動部材
    (3),(15)を移動させて上結合手段(10),(17)
    による結合状態を解除し、弾頭(30)及び固定翼(40)
    をそれぞれ弾体(1)から分離させる分離機構(35),
    (45)と、 各々、上記装弾筒(F)の分離時から所定時間の経過後
    に上記各結合手段(10),(17)による結合状態が解除
    されるよう、上記分離機構(35),(45)のバネ
    (9),(19)による可動部材(3),(15)の移動に
    抵抗を付与する1対の時計機構(5),(23)とを備え
    てなることを特徴とする訓練用戦車砲弾。
JP61220369A 1986-09-18 1986-09-18 訓練用戦車砲弾 Expired - Lifetime JPH0752079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61220369A JPH0752079B2 (ja) 1986-09-18 1986-09-18 訓練用戦車砲弾

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61220369A JPH0752079B2 (ja) 1986-09-18 1986-09-18 訓練用戦車砲弾

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6375494A JPS6375494A (ja) 1988-04-05
JPH0752079B2 true JPH0752079B2 (ja) 1995-06-05

Family

ID=16750045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61220369A Expired - Lifetime JPH0752079B2 (ja) 1986-09-18 1986-09-18 訓練用戦車砲弾

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0752079B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4553482A (en) 1980-12-20 1985-11-19 Diehl Gmbh & Co. Practice projectile

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0090888A1 (en) * 1982-03-05 1983-10-12 The Secretary of State for Defence in Her Britannic Majesty's Government of the United Kingdom of Great Britain and Improvements in or relating to sub-projectiles for discarding sabot practice shot

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4553482A (en) 1980-12-20 1985-11-19 Diehl Gmbh & Co. Practice projectile

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6375494A (ja) 1988-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4969397A (en) Grenade-type projectile
EP0284923B1 (en) Fuse for sub-munition warhead
JPH1137698A (ja) 多数の衝突区分を持つ侵徹発射体
US8222583B2 (en) Drag-stabilized water-entry projectile and cartridge assembly
US4694755A (en) Shell for firing practice
US4911080A (en) Short-range practice projectile
US3895579A (en) Irritant agent device
US4333400A (en) Two stage parachute fuze recovery system
CZ287507B6 (en) Ammunition for a weapon of small, medium or great caliber
US3326128A (en) Rockets and combinations of rockets and cases
US4939997A (en) Article of ammunition
US4526105A (en) Firing mechanism for projectiles
US5040746A (en) Finned projectile with supplementary fins
JPH0752079B2 (ja) 訓練用戦車砲弾
US5000094A (en) Shotgun cartridge with explosive shell
US4018164A (en) Projectile fuze containing a floating body
US3374738A (en) Practice ammunition for mortars
US20220373310A1 (en) Grenade with independently detachable carpel segments
US4493263A (en) Ballistic propulsion system
US4827846A (en) Initiating device for a training projectile
JPH0814477B2 (ja) 訓練用戦車砲弾
JPH0695000B2 (ja) 訓練用戦車砲弾
JPH0694999B2 (ja) 訓練用戦車砲弾
US4421031A (en) Percussion fuse for training projectiles
JPH0694997B2 (ja) 訓練用戦車砲弾

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term