JPH0748716Y2 - 分離回収装置 - Google Patents

分離回収装置

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JPH0748716Y2
JPH0748716Y2 JP1987191612U JP19161287U JPH0748716Y2 JP H0748716 Y2 JPH0748716 Y2 JP H0748716Y2 JP 1987191612 U JP1987191612 U JP 1987191612U JP 19161287 U JP19161287 U JP 19161287U JP H0748716 Y2 JPH0748716 Y2 JP H0748716Y2
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Japan
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increased
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博美 福留
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、紙パルプ製造設備における繊維懸濁液から繊
維を分離回収する装置に関するものである。
(従来の技術) 紙パルプ製造設備における分離回収装置は、繊維懸濁液
から繊維と水分を分離し、再利用に供する為に使用され
るもので、第3図及び第4図に示す円筒形と第5図及び
第6図に示す多重円板形の2形式が多用されている。
第3図及び第4図に示す円筒形の分離回収装置では、懸
濁液が入口119から槽102に流入する。液位差で生ずる圧
力差により槽内で回転している網112の上に繊維層が形
成され、水分は繊維層を通って網112と共に回転してい
る網内面に形成された吸引室114に集められ、軸空間部
と連通する穴105を通り、軸方向の端部出口122より槽外
へ出て行く。一方、網上にある繊維層は加圧軸118によ
り剥ぎとられシュート129から槽外へ出て行く。
また、第5図及び第6図に示す多重円板形の分離回収装
置では、懸濁液は入口219から槽202に流入する。槽内で
回転している中空軸208は軸方向に壁を有し周方向に仕
切られた多数の室214を持ち、各室214の一端はバルブ22
4と極めて近接され連通している。中空軸208の外周上に
は2重のドーナツ円板状網212が軸線方向に所定の間隔
をおいて多数固定されており、槽内は網212と穴205を介
して室214と通じている。各網212の表面上に繊維層が形
成され水分は繊維層を通ってバルブの出口222に達し垂
直管225を流下する。垂直管225ではバキュームレグ(大
気脚)が発生し、網上の繊維の捕集及び脱水を容易にす
る。
一方、網上の繊維層はシャワ218により剥ぎ取られ、各
網212の間に設けられたシュート229に落下し、槽外から
出て行く。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、こうした従来の分離回収装置では、網の全面
積の50〜70%が懸濁液中に浸漬されているに過ぎず、そ
のため設置面積当りの処理量が少なく、この処理量を増
加させようとして網の回転速度を上げると、網の表面上
に形成される繊維層が薄く不均一なものとなって、繊維
分も網を通過してしまい、回収される水の濁度が大きく
なり、回収繊維の濃度が低下し再利用することに制限を
受ける欠点があった。
本考案はこうした問題点を解決することを目的としてな
されたもので、繊維懸濁液の分離回収において、回収水
の清澄度と回収繊維の濃度を共に上げ、設置面積当りの
処理量を増加させて、再利用を容易にすることにある。
(問題点を解決するための手段) このため本考案は、繊維分を含む懸濁液から繊維と水を
分離して回収する装置において、無端で連続走行する上
下方向に長円形をなす網状体の内面に対向させて液中に
位置する部分に複数個の固定の吸引箱を設置してなるも
ので、これを課題解決のための手段とするものである。
(作用) (1)網状体の無端形状を長円としたことにより、液中
で有効に働く網面積が大きくでき、設置面積及び体積当
りの処理量を大きくすると共に、網表面に形成される繊
維層が薄くならないよう、滞留時間を大きくすることが
できるので、網の走行速度を上げても回収水の清澄度を
悪化させない。また網状体を上下方向の長円形としたこ
とにより、液中での液の深さによる水圧を吸引力として
再利用でき、設置面積当たりの処理能力を大きくでき
る。
(2)走行する網状体の内部に吸引箱を設けたことによ
り、網表面での繊維の凝集速度を上げることができ、繊
維層の形成を容易にし、透過する水の速度も上げられ
る。また吸引箱を複数個設置したことにより、夫々の吸
引箱の吸引力が変えられるようになり、回収水の濁度に
応じて各々回収でき、用途に応じて有効利用できる。
(3)吸引初期は吸引度を低くし、その後徐々に大きく
すれば、網を通過する繊維の量を増加させることなく、
網表面の繊維層を均一化できる。従って、短時間に透過
する水の清澄度が確保できる。
また、繊維層に大きな吸引力を加えれば繊維層の濃度も
増加する。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図は本考案の代表的な実施例である分離回収装置の
側断面図、第2図は第1図におけるA-A断面図である。
図中、矢印は懸濁液の流れを示している。2は懸濁液を
導入する受入室1を連設して懸濁液を収容する槽であ
り、同槽2内には周面に多数の丸穴又は長穴状の孔3が
形成された中空円筒4とその端部に配設された開孔部5
を有する側板6とで構成された少なくとも2個の回転筒
8,9が上下に配され、その両端を軸受10で支持してい
る。少なくとも1個の回転筒9は液面より上にあり、可
変速電動機11により駆動される。両回転筒8,9は縦長の
長円状にエンドレスにされた走行網12を支持しており、
走行網12は液中に少なくとも70%以上浸される。走行網
12の内面に対向させて、多数の孔13を有する吸引箱14,1
5が設置されており、各吸引箱14,15は一部隔壁を介して
互いに連通していない。
各吸引箱14,15の一側端にはそれぞれ出口21,22が設けら
れ、同吸引箱の各出口21,22はそれぞれ流量制御弁23,24
を備え、その出口端部を槽27,28により水封された垂直
管路25,26に連結している。勿論、各出口21,22ともその
吸引程度により大気開放とするか、又は真空装置を別に
付設しても良い。また、各吸引箱14,15に懸濁液が侵入
しないよう走行網12との間にシール16を設けると共に、
液中の回転筒8の両端軸には懸濁液が槽外へ漏れるのを
防止するためにシール17を設ける。液上にでた走行網12
はその巾方向に延びる少なくとも1個の加圧軸18で加圧
される。このときの加圧手段は公知の油圧シリンダ又は
ジャッキでよい。
こうした構成において、懸濁液は入口19より受入室1に
導かれセキ20を越えて槽2に流入する。懸濁液が槽2を
下方へ流れる過程で走行網12上に繊維層を形成するが、
初期段階では細かい繊維を含んだ水が網12を通過し、回
転筒8の多数の孔13を通って吸引箱14に流出することを
回避できないので、走行網内外の圧力差である吸引力を
弱める為に、管25の流速を弁23により制御し、繊維分の
通過を少量に抑え、初期段階で走行網12上に早期に均一
な繊維層を形成させる。その後、吸引力を大きくすれ
ば、均一な繊維層により細かい繊維分は通過できず、吸
引箱15及び回転筒8からは清澄水が得られることにな
る。ここで、吸引力を徐々に増加させる手段としては、
例えば複数の吸引箱と弁付き垂直管を設けることにより
可能である。
第1図及び第2図に示す実施例では、吸引力を公知の垂
直管に生ずるバキュームレグ(大気脚)によって得てい
るが、吸引力が弱くても良い場合には、単に槽と吸引箱
との液位差によっても吸引力が得られる。一方、吸引力
を大きくしたい場合には公知の真空ポンプを各出口21,2
2に接続することによって得られる。
上部吸引箱14で得られた半濁水は槽27から再び入口19に
送られ、下部吸引箱15及び回転筒8で得られた清澄水は
清水の代用として再利用される。一方、走行網12上の繊
維層は液面から出た後も吸引箱15により水分が除去され
続け、更に加圧軸18により脱水された後、加圧軸に付着
した掻取り板32で剥ぎ取られ、シュート29から槽外へ出
て再利用に供される。その後、走行網12は軸方向に揺動
するシャワ30により清掃される。シャワ水は回収出口31
から出て再利用される。
(考案の効果) 以上、詳細に説明した如く本考案によれば次に挙げる優
れた効果を奏するものである。
(1)無端で連続走行する網を縦に細長い長円状に配置
することにより、網面積の大部分を液中に浸すことが可
能になるので、設置面積及び体積当りの処理量が大きく
なる。また、こうして液中での滞留時間を増加させるこ
とにより、速い速度でも回収水の清澄水が悪化せず、分
離効果が向上して処理量を増加させることができる。ま
た本考案は、網状体を上下方向の長円形としたことによ
り、液中での液の深さによる水圧を吸引力として利用で
き、設置面積当たりの処理能力を大きくできる。
(2)吸引箱により透過する水の速度を上げれば処理量
が増加し、その吸引度を適正に制御すれば、網上に形成
される繊維層の均一性及び濃度が共に増加し、分離効率
が向上し処理量も増加する。また吸引箱を複数個設置し
たことにより、夫々の吸引箱の吸引力が変えられるよう
になり、回収水の濁度に応じて各々回収でき、用途に応
じて有効利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の代表的な実施例を示す分離回収装置の
側断面図、第2図は第1図のA-A断面図、第3図は従来
の分離回収装置例の側断面図、第4図は同装置の正断面
図、第5図は従来の他の同装置例を示す側断面図、第6
図は同装置の正断面図である。 図の主要部分の説明 2……槽 8,9……回転筒 12……(走行)網 14,15……吸引箱

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維分を含む懸濁液から繊維と水を分離し
    て回収する装置において、無端で連続走行する上下方向
    に長円形をなす網状体の内面に対向させて液中に位置す
    る部分に複数個の固定の吸引箱を設置してなることを特
    徴とする分離回収装置。
JP1987191612U 1987-12-17 1987-12-17 分離回収装置 Expired - Lifetime JPH0748716Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987191612U JPH0748716Y2 (ja) 1987-12-17 1987-12-17 分離回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987191612U JPH0748716Y2 (ja) 1987-12-17 1987-12-17 分離回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0194496U JPH0194496U (ja) 1989-06-21
JPH0748716Y2 true JPH0748716Y2 (ja) 1995-11-08

Family

ID=31482515

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987191612U Expired - Lifetime JPH0748716Y2 (ja) 1987-12-17 1987-12-17 分離回収装置

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JPH0194496U (ja) 1989-06-21

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