JPH0745527Y2 - 裾上げ用接着テープ - Google Patents

裾上げ用接着テープ

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JPH0745527Y2
JPH0745527Y2 JP6427093U JP6427093U JPH0745527Y2 JP H0745527 Y2 JPH0745527 Y2 JP H0745527Y2 JP 6427093 U JP6427093 U JP 6427093U JP 6427093 U JP6427093 U JP 6427093U JP H0745527 Y2 JPH0745527 Y2 JP H0745527Y2
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JP
Japan
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yarn
heat
knitting
adhesive tape
back surface
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Application number
JP6427093U
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JPH0728922U (ja
Inventor
仁章 宮村
Original Assignee
株式会社ミツボシコーポレーション
金沢ミツボシ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はズボン,スカート等の裾
仕上げ用接着テープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の裾仕上げ用接着テープと
して例えば所定の巾をもつ帯状布の中央部に位置合わせ
部を設けて、該位置合わせ部を残し該帯状布の内面両側
に熱可塑性樹脂接着剤層を形成したテープ(実公昭51
−4302号公報参照)、帯状テープ本体の片面両側辺
部に熱接着用の糸をジグザグに織込み又は編込むと共に
テープ本体内部において該熱接着用の糸の谷部を止めつ
ける糸とし上記熱接着用の糸よりも低温で溶ける熱可塑
性樹脂糸を用いたテープ(実公昭57−43847号公
報参照)、あるいは帯状布の縁辺に熱可溶性の糸を複数
列挿入し、相隣る糸列を水溶性の鎖編糸で連結せしめた
テープ(実公昭57−20627号公報参照)などが知
られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このうち、前
2者のテープは何れも帯状布の両側辺部に加熱によって
接着性を発揮する接着剤層あるいは熱可塑性樹脂糸を配
したものであるため、アイロン等による熱接着処理時、
熱により収縮を起こし、これが経緯方向の異状収縮や反
り現象となり、不完全接着の原因となる問題を有してい
た。
【0004】これに対し、水溶性の鎖編糸で連結せしめ
た後者のテープは熱接着時、水溶性の糸の鎖編糸が溶
け、熱可溶性の糸の各列が分離されるため反り返りが少
ない利点を有しているが、しかし、熱可溶性の糸が緯挿
入であり、長さ方向に鎖編糸で編み止めされ抑えられて
いるため、鎖編糸に抑えられている分だけ熱可溶性糸の
接着力が低下し、十分な接着効果を得るのに多量の熱可
溶性糸を必要とする。ところが熱可溶性糸は熱接着処理
によって硬化する欠点を有するので薄手のスラックス生
地や柔らかいスラックス生地の裾上げには利用し難い問
題がある。
【0005】本考案は上述の如き実状に鑑み、特に熱融
着糸のループ化を見出し、接着時におけるひきつけを防
止し、熱融着表面積の増大を図り、接着性を向上せしめ
ると共に、熱融着糸の少量化をはかることにより接着後
のごわごわしたあたりを解消することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案においては、ダブルラッシエル機の一方のニ
ードルバーにより地編糸を編成して帯状の基布を形成
し、他方のニードルバーにより熱融着糸を前記基布表面
に露出させることなく編成して基布裏面側に上記熱融着
糸による編ループ組織を形成し、該基布裏面の編ループ
状熱融着糸を基布裏面側に浮かせた構成とした。なお、
本考案おいて基布の表面、裏面は便宜上、使用時、眼に
触れる外面側を表面、隠れる内面側を裏面とする。
【0007】ここで熱融着糸はアイロン加熱等により溶
融し、接着性を発揮する比較的低融点の糸であり、通
常、低融点ナイロン等の熱可塑性合成繊維糸である。
【0008】また、地編糸は基布を構成するために鎖編
を形成する前記熱融着糸に比し、比較的融点の高い熱可
塑性合成繊維糸と、該鎖編を連結するべく折り返し挿入
される挿入糸の両者を含む。
【0009】そして、上記熱融着糸による基布裏面側の
編ループ組織は一般的には帯状基布裏面の両側縁部に適
宜巾にわたり形成されるが、両側縁部のみでなく、中間
部にも更に1条又は複数条形成してもよく、また両側縁
部と共に、中間部に断続的に形成するなど、意匠効果を
合わせた種々の配置をとることも可能である。勿論、裏
面全面に形成しても差し支えない。
【0010】
【作用】上記接着テープを用いてズボン等の裾仕上げを
行なうときは、先ず、ズボン裾部本体の下端部を内方側
へ折り返し、この折り返した端縁を裾部本体の内面に当
接して、この当接部分の折り返し部と裾部本体にまたが
るように上記接着テープを重ねる。そして、接着テープ
を正しく位置合わせして接着テープ本体の表面からアイ
ロン又はプレス等にて加工加圧すれば熱融着糸は溶融し
て上縁側が裾部本体に、一方、下縁側が折返し片に滲透
し、裾部本体と接着テープ及び折返し片は一体的に接着
される。
【0011】このとき、熱融着糸は編ループとして編成
されており、しかも基布裏面に浮いているため接着時に
ひきつけを起こすことなしに、良好な接着効果を発揮す
る。
【0012】
【実施例】以下、更に添付図面を参照し、本考案の実施
例を説明する。
【0013】図1は本考案に係る接着テープの1例を示
す外観図、図2は熱融着糸を用いた接着テープ側縁部分
の組織構成の1例を示す図、図3は同組織構成による編
成組織の一部省畧部分拡大図である。
【0014】本考案接着テープ1はその1例として図1
に示す如く帯状の基布2の両側縁に適宜巾で熱融着糸を
用いた接着部分3を形成することによって構成される
が、かかる帯状基布2の両側縁に接着部分3を形成した
裾上げ用接着テープは既知であり、何ら特異なものでは
ない。
【0015】本考案は上記の如き接着テープ1において
特に基布2と接着部分3との編成構造に特徴を有する。
【0016】即ち、本考案接着テープ1は、ダブルラッ
セル機を用いて編成するものである。
【0017】そして基布2は熱融着糸に比し比較的融点
の高い合成繊維糸を用いてダブルラッセル機の一方のニ
ードルバーにより挿入糸と共に、編成され、接着部分3
は前記基布2に対し比較的低融点のナイロン繊維糸な
ど、使用時のアイロン等の加熱により溶融し、接着性を
発揮する熱融着糸を用いダブルラッセル機の他方のニー
ドルバーにより編成される。
【0018】図2及び図3は上記ダブルラッセル機によ
り編成される本考案接着テープの基本組織の1例であ
り、L1 ,L2 ,L3 は個々の編糸の導糸過程を表し、
1〜3の数字は編糸を通糸するガイドバーの配設位置を
示すが、ここでは便宜のため編目列を示すこととする。
即ち、L1 は前記ダブルラッセル機の一方のニードルバ
ー、図ではバックニードルBにより編成され、帯状の基
布2を形成するポリエステル繊維糸など地編糸aよりな
る鎖編目列、L2 は前記ダブルラッセル機の他方のニー
ドルバー、図ではフロントニードルFにより編成される
低融点ナイロン糸の如き熱融着糸bからなる鎖編目列
で、前記地編糸aの鎖編目列L1 により基布2が形成さ
れると共に、接着部分3には上記熱融着糸bからなる鎖
編目列L2 が他方のニードルバーにより編成され、図3
で示すように両編目列間において前記地編編目列L1
内面で熱融着糸bが地編糸aの編目と交叉することによ
って熱融着糸の鎖編目列L2 は基布2表面に露出するこ
となく、地編糸aの編目列L1に連結されている。従っ
て熱融着糸bは編ループ状を呈して基布2裏面側に浮い
た状態として現出している。
【0019】なお、cは前記基布2を形成する地編糸a
の鎖編目列L1 を連結するための挿入糸で地編糸として
前記鎖編目列L1 に対し列L3 をなして緯方向に折り返
して挿入され、鎖編目列L1 を互いに連結することによ
って鎖編目列L1 と共に基布2を形成している。
【0020】なお、地編糸a,cに用いる合成繊維糸
と、熱融着糸bとは太さは同程度であってもよいが、地
編糸に比し熱融着糸には細い糸を用いることが可能であ
り、通常、熱融着糸として75〜100デニール程度の
単糸、地編糸として75〜100デニールのものの3本
合糸が用いられる。
【0021】図4及び図5は前記本考案接着テープに係
る編成組織の他の実施例であり、図4では互いに逆向き
に挿入される2種の挿入糸c,dが用いられ、これが糸
列L3 ,L4 をなして地編糸aの鎖編目列L1 間を折返
すことによって連結している。また図5では前記図1〜
図4における地編糸aの鎖編目列L1 を補強するため同
様な地編糸aで鎖編目列L3 を形成したものである。な
おL4 ,L5 は挿入糸c′,d′による糸列である。こ
のような補強は基布全面にわたってもよいが、熱融着糸
bの編目列L2 個所のみとしてもよく、このようにすれ
ば、熱融着糸bの編目をパイル状にし易くすることがで
きる有利さが得られる。また、熱融着糸の鎖編目をパイ
ル状にする手段として熱融着糸の鎖編目を逆掛とするこ
とによっても得ることができる。
【0022】なお、以上の各実施例の他、本考案の目的
を逸脱しない限りにおいて更に種々の改変が許されるこ
とは勿論である。そして、これらは何れも、基布2裏面
側に浮いた編ループをなす熱融着糸bがアイロン等、使
用時の加熱によって溶融し、接着性を発揮するが、従来
の直線的に挿入される熱融着糸と異なり、基布に対して
収縮を波及させることなく、従ってひきつれを起こすこ
とがなく、良好な裾仕上げを行なうことができる。
【0023】
【考案の効果】本考案は以上のようにダブルラッセル機
の一方のニードルバーにより帯状の基布を編成し、他方
のニードルバーにより使用時、加熱により接着性を発揮
する熱融着糸を編成することにより基布の一面にのみル
ープ状の熱融着糸を浮かせた裾上げ用接着テープであ
り、熱融着糸が基布表面に露出することなく裏面側のみ
にループに編成されて浮かされるため接着時に従来の熱
融着糸の直線的な挿入と異なり、加熱により収縮がある
としても基布ならびに被服の裾部本体への波及は殆どな
く、ひきつれを起こすことがないのみならず、熱融着糸
は基布の裏面でウエール上に浮いているため良好な接着
効果を得ることができる顕著な効果を有する。
【0024】また、熱融着糸が基布の裏面でウエール上
に浮いているので本考案による接着テープは予め70〜
90℃の熱風で加熱処理することが可能であり、パイル
状に編まれた熱融着糸の鎖編目を予め収縮させ、使用時
の収縮を低減して接着効果をさらに高めることができ
る。
【0025】また、熱融着糸は基布と共に編成されるた
め生産効率も高く、更に従来の別挿入による熱融着糸が
長さ方向に挿入した場合、900デニール、巾方向に挿
入した場合、300〜600デニールという太さに対し
100デニール程度ですみ、材料の節約になり、かつご
わごわしたあたりも少なくすることができる利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る接着テープの1例を示す部分外観
平面図である。
【図2】上記テープの接着部分編成の基本組織の1例を
示す分解図である。
【図3】図2の基本組織による編地を示す部分図で熱融
着糸は一部のみ示す。
【図4】本考案接着テープの接着部分編成の基本組織の
他の実施例を示す分解図である。
【図5】本考案接着テープの接着部分編成の更に他の基
本組織例を示す分解図である。
【符号の説明】
1 接着テープ 2 基布 3 接着部分 a 地編糸 b 熱融着糸 c,d 挿入糸 L1 〜L5 編目列
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04D 9/00 D06H 5/00

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダブルラッシエル機の一方のニードルバ
    ーにより地編糸を編成して帯状の基布を形成し、他方の
    ニードルバーにより熱融着糸を前記基布表面に露出させ
    ることなく編成して基布裏面側に上記熱融着糸による編
    ループ組織を形成し、該基布裏面の編ループ状熱融着糸
    を基布裏面側に浮かせてなることを特徴とする裾上げ用
    接着テープ。
  2. 【請求項2】 熱融着糸による編ループ組織を帯状基布
    裏面長手方向の両側に形成してなる請求項1記載の裾上
    げ用接着テープ。
  3. 【請求項3】 熱融着糸による編ループ組織を帯状基布
    裏面の長手方向に沿い両側と、その中間に1条又は複数
    条形成してなる請求項1記載の裾上げ用接着テープ。
JP6427093U 1993-11-04 1993-11-04 裾上げ用接着テープ Expired - Lifetime JPH0745527Y2 (ja)

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JP6427093U JPH0745527Y2 (ja) 1993-11-04 1993-11-04 裾上げ用接着テープ

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JPH0728922U JPH0728922U (ja) 1995-05-30
JPH0745527Y2 true JPH0745527Y2 (ja) 1995-10-18

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