JPH0744979Y2 - 赤外線検出装置 - Google Patents

赤外線検出装置

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JPH0744979Y2
JPH0744979Y2 JP8065589U JP8065589U JPH0744979Y2 JP H0744979 Y2 JPH0744979 Y2 JP H0744979Y2 JP 8065589 U JP8065589 U JP 8065589U JP 8065589 U JP8065589 U JP 8065589U JP H0744979 Y2 JPH0744979 Y2 JP H0744979Y2
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JP
Japan
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infrared
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carbon black
weight
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JP8065589U
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English (en)
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JPH0319930U (ja
Inventor
洋一 沼上
達也 有本
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Optex Co Ltd
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Optex Co Ltd
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Publication date
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、光学系の視野角により設定される所定の検知
エリア内における赤外線の変動から人体の存在の有無を
検出して自動ドアーの開閉や防犯器の作動、或いは照明
灯の自動点灯を制御する赤外線式人体検出装置を構成で
きる赤外線検出装置に関するものである。
〈従来の技術〉 斯かる赤外線検出装置は、これの筐体、集光用フレネル
レンズおよび光学フイルタ等の構成部材が、安価で且つ
成形が容易であると共に軽く、然もフイルムに比較して
丈夫である等の種々の特徴を有する高密度ポリエチレン
を素材として構成されている(実公昭64-625号)。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、赤外線検出装置は、従来において殆んどが室
内用として用いられてきたが、近年の技術の進歩に伴っ
て、環境温度の変化が激しく、外乱光が多く且つ風が強
い等の環境条件の厳しい室外用としての用途にも用いら
れる傾向にある。
然し乍ら、前記ポリエチレンは、太陽光に含まれる紫外
線によって劣化し易く、弾性や耐候性を消失して脆くな
り、割れ易くなる欠点かある。そのため、そのまま屋外
に用いられる場合には風化により受光窓のフレネルレン
ズやフイルタ等の光学系に亀裂が生じて破壊されるとい
う赤外線検出装置にとって重大な問題が生じる危惧があ
る。
そこで、ポリエチレンに顔料を混入することにより紫外
線に対し強くすることが考えられるが、特に光学系にお
いては、可視光と共に遠赤外線の透過率も悪くなって赤
外線の検知感度が低下し、赤外線検出装置として致命的
な欠点が生じる。
本考案は、このような従来の問題点に鑑みなされたもの
であり、屋外使用に耐え得るに十分な耐紫外線特性を有
し、然も赤外線に対する透過率もさほど低下することの
ない赤外線検出装置を提供することを技術的課題とする
ものである。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、上記した課題を達成するための技術的手段と
して、赤外線検出装置を以下のように構成した。即ち、
ケース体内に、該ケース体に穿設した受光窓に対向して
赤外線検出素子が設けられ、この赤外線検出素子により
前記受光窓から入射する赤外線光束をその変動量に応じ
た電気信号に変換するようになった赤外線検出装置にお
いて、前記受光窓に施蓋状態に嵌着する光学系または光
学フイルタからなる受光窓カバー体を、カーボンブラッ
クが0.005重量%以上0.2重量%以下の割合で混入された
ポリエチレンで構成したことを特徴として構成されてい
る。
〈作用〉 上表はポリエチレンにカーボンブラックを種々の割合で
混入した場合の透過率の相違を示したものであり、カー
ボンブラックを全く混入しないナチュラル状態の透過率
を100として各混入率に対する透過率を示してある。こ
の表から、カーボンブラックの混入率が0.005重量%以
上0.2重量%以下の範囲内である場合には、透過率が90
%乃至78%の実用的な範囲内であることがわかる。
そして、この透過率は、カーボンブラックを混入してい
ないポリエチレンを用いた光学系の透過率が経年的に低
下していくのに対し、相当の期間においてほぼ同一値を
保持する。また、カーボンブラックの混入によりポリエ
チレン自体が強化され、耐候性が劣化して破壊に至るの
を阻止する。
〈実施例〉 以下、本考案の好ましい実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。
第1図は、人体を検出して監視カメラ1を起動するセン
サに適用した場合の本考案の一実施例の赤外線検出装置
2を示し、赤外線検出装置2に穿設された受光窓3に、
0.005重量%以上0.2重量%以下の割合でカーボンブラッ
クを混入したポリエチレンにより形成されたフレネルレ
ンズ4が、施蓋状態に嵌着されている。
第2図は、人体を検出して玄関灯5を自動的に点灯させ
るためのスイッチに適用した場合の本考案の他の実施例
を示し、家屋6の玄関灯5の前方に設立されたポール7
の頂部に赤外線検出装置8が設けられており、この赤外
線検出装置8の外体は、カバー9およびフード10によっ
て構成されており、受光窓を構成するカバー9は、前述
と同様に0.005重量%以上0.2重量%以下の割合でカーボ
ンブラックを混入したポリエチレンにより形成されてい
る。
そして、検知エリア11内に人が入り込むと、人体から発
する遠赤外線がカバー9を透過して内部の赤外線検出素
子(図示せず)により感知され、スイッチ(図示せず)
を作動させて玄関灯5を一時的に点灯させる。
前記何れの実施例においても、フレネルレンズ4および
カバー9の受光面が、0.005重量%以上0.2重量%以下の
割合でカーボンブラックを混入したポリエチレンにより
形成されており、それによりポリエチレン自体の材質が
強化されて紫外線による劣化を防止し、弾性や耐候性を
維持して破壊に至るのを防止できる。
次に透過率について第3図を参照しながら説明する。第
3図は、ウェザーメータを用いて耐候性試験を行った時
の実測データであり、A1はカーボンブラックを全く混入
しないナチュラルなポリエチレンの時間に対する透過率
の特性で、A2,A3,A4は、カーボンブラックをそれぞれ0.
005重量%、0.01重量%、0.015重量%だけ混入したポリ
エチレンの時間に対する透過率の特性を示してあり、カ
ーボンブラックの混入割合が大きくなるに応じて透過率
が低下するす。
一般に、200時間が屋外露呈の1年間に相当すると言わ
れており、従って、第3図で示した600時間は3年の間
にわたり屋外で使用したのと同等になる。そして、この
実験開始時には、何れの割合でカーボンブラックを混入
したポリエチレンも、ナチュラルなポリエチレンよりも
透過率が劣るが、ナチュラルなポリエチレンが時間の経
過に対応して透過率が低下していくのに対し、カーボン
ブラックを混入したポリエチレンは、当初の透過率を30
0時間、つまり1年半の期間において維持するので、約1
20時間経過時にナチュラルなポリエチレンの透過率がカ
ーボンブラックを混入した各ポリエチレンの透過率とほ
ぼ同じとなり、以降は逆転して時間の経過に対応してナ
チュラルなポリエチレンの透過率がカーボンブラックを
混入した各ポリエチレンの透過率よりも低下していく。
従って、適用装置の耐用年数に応じてカーボンブラック
の混入割合とそれに応じた検知感度を設定しておけば、
使用開始時から全使用期間を通じて安定した検出感度を
得ることができる。
〈考案の効果〉 以上のように本考案の赤外線検出装置によれば、受光窓
に施蓋状態に嵌着する光学系または光学フイルタからな
る受光窓カバー体を、透過率を実用的な範囲内で低下さ
せる程度にカーボンブラックを混入したポリエチレンに
より構成したので、この透過率を相当の期間において維
持することができ、また、カーボンブラックによりポリ
エチレン自体の材質が強化されて紫外線による劣化を防
止し、弾性や耐候性を維持して破壊に至るのを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の斜視図、 第2図は本考案の他の実施例の正面図、 第3図は本考案の効果を示す特性図である。 2,8……赤外線検出装置 3……受光窓 4……フレネルレンズ(受光窓カバー体) 9……カバー(受光窓カバー体)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース体内に、該ケース体に穿設した受光
    窓に対向して赤外線検出素子が設けられ、この赤外線検
    出素子により前記受光窓から入射する赤外線光束をその
    変動量に応じた電気信号に変換するようになった赤外線
    検出装置において、前記受光窓に施蓋状態に嵌着する光
    学系または光学フイルタからなる受光窓カバー体を、カ
    ーボンブラックが0.005重量%以上0.2重量%以下の割合
    で混入されたポリエチレンで構成したことを特徴とする
    受動型赤外線検出装置。
JP8065589U 1989-07-07 1989-07-07 赤外線検出装置 Expired - Lifetime JPH0744979Y2 (ja)

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JP8065589U JPH0744979Y2 (ja) 1989-07-07 1989-07-07 赤外線検出装置

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JP8065589U JPH0744979Y2 (ja) 1989-07-07 1989-07-07 赤外線検出装置

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JPH0319930U JPH0319930U (ja) 1991-02-27
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ID=31625912

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JP3646930B2 (ja) * 2001-07-30 2005-05-11 日産自動車株式会社 赤外線センサーカバーおよびこれを用いた赤外線センサーユニット

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JPH0319930U (ja) 1991-02-27

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