JPH074383Y2 - 高温配管のサポート構造 - Google Patents

高温配管のサポート構造

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JPH074383Y2
JPH074383Y2 JP9747290U JP9747290U JPH074383Y2 JP H074383 Y2 JPH074383 Y2 JP H074383Y2 JP 9747290 U JP9747290 U JP 9747290U JP 9747290 U JP9747290 U JP 9747290U JP H074383 Y2 JPH074383 Y2 JP H074383Y2
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JP
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pipe
support
support plate
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notch
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JP9747290U
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敏雄 大崎
正司 徳光
健司 田村
伸一 臼井
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この出願の考案は、管のための支持構造に関する。
さらに詳細には、蒸気、溶融金属ナトリウム、不活性ガ
ス等の高温度の流体を流通する配管を架台に支持・固定
して、配管の自重等を支えるためのサポート構造に関す
る考案であって、特に該高温度に起因して該サポート構
造に生ずる熱応力を低減するようにした高温配管のサポ
ート構造に関する考案である。
[従来技術] 従来、例えば、蒸気、高温ガス等の高温流体の配管のサ
ポート構造としては、第4図に示すように、高温流体を
流通するための配管101の外周ほぼ全体に保温材102(該
図では保温材を一部省略し、断面を示している。以下第
1図から第3図に同じ。)を設け、該配管101の外周に
鍔状にサポート板103を固着し、該サポート板103をボル
トによりボルト穴106を介して低温の架台105に締結し
て、高温配管101を支持・固定する態様がある。
[考案が解決しようとする課題] 上述の高温配管のサポート構造の態様とした場合には、
配管101のサポート板103は、低温度の架台105(例えば4
0〜60℃)と高温度の配管101(例えば300〜1000℃)に
接するため、サポート板103の半径方向に急激な温度勾
配を有することとなる。
かかる半径方向の温度勾配は、サポート板103の全体に
周方向応力(タガ締め応力)を発生せしめる。
上述の高温配管のサポート構造では、この周方向応力
が、サポート板103に損傷等を生じさせ、サポート機能
を低下させる一要因となるという難点があり、さらに
は、サポート機能の低下に伴い配管101自体に過大損傷
を与える場合があるという欠点があった。
また、サポート板103と高温配管101が全周溶接等で固定
されている場合には、配管101側にも過大な周方向応力
が生じることによって、配管自体も許容値的に厳しくな
る場合があるという欠点があった。
特に、配管101自体の破損が生じると環境の安全性が損
なわれることにつながる化学プラントや原子力プラント
等にあっては、配管101の厳格な健全性が要求される。
このため、上記の様なサポート構造を採用すれば、個々
にその健全性確認のために詳細な検討が必要になるとい
うコスト面で不都合な面があった。
[考案の目的] この出願の考案の目的は、上述の従来技術に基づく高温
配管のサポート構造の問題点を解決すべく、サポート板
で発生する上記周方向応力を減少せしめて、該サポート
板、ひいては配管そのものの損傷等を確実に防止して、
プラント全体の安全性・経済性等を確保するための高温
配管のサポート構造を提供せんとするものである。
[問題点を解決するための手段] 上述の目的に沿い、前述の課題を解決するために、この
出願の考案の構成は、蒸気、溶融ナトリウム、不活性ガ
ス等の高温流体を流通する配管の外周に、配管を保温す
るための保温材を設け、該高温配管の外周に鍔状にサポ
ート板を固着し、該サポート板の外周に外縁から中央部
に向けて周方向応力を減少させるための切欠きを形成
し、該切欠きの先端には切欠きから亀裂を生じさせない
ために丸みを持たせ、さらに該サポート板の外縁近傍に
架台にボルトで取り付けるためのボルト穴を形成するも
のである。
また、高温流体を流通する配管の外周に保温材を設け、
該配管の外周に鍔状にサポート板を固着し、該サポート
板の外周に外縁から中央部に向けて先端に丸みを有する
切欠きを形成し、該サポート板の外縁近傍に該サポート
板よりも小さく該配管よりも大きな形状の中空部を有す
る環状のサポート補助板をボルトで締結し、さらに該サ
ポート補助板の外縁近傍に架台にボルトで締結するため
のボルト穴を形成するものである。
さらに、該サポート補助板の中空部に該中空部から外周
に向かって先端に丸みを有する切欠きを形成したもので
ある。
[作用] このようにして構成された高温配管のサポート構造にあ
っては、切欠きが設けられている領域で発生応力が緩和
される。このため、サポート板の半径方向の温度勾配に
基ずき周方向応力が過大に発生する領域(有効領域)で
は周方向応力の発生値が減少するように働く。
また、サポート補助板を設ければ、サポート板の上記有
効領域が減少するため、該周方向応力の値はさらに減少
するように働く。
さらに、サポート補助板に切欠きを設ければ、上述のよ
うに、サポート補助板の周方向応力も減少するように働
く。
[実施例] 次に、この出願の考案の実施例を第1〜第3図に基づい
て説明すれば、以下の通りである。
第1図に示す実施例は、高温流体流通用の配管1の外周
にシリカアルミナ系等の所定の保温材2を設け、該配管
1の外周に鍔状に八角形の金属サポート板3を挿入・溶
着して固着する。さらに該サポート板3の外周に外縁か
ら中央部に向けて予め放射状に先端に丸みを有する細い
切欠き4,4…を4箇所形成し、さらに該サポート板3の
外縁近傍に架台5にボルトで締結するためのボルト用長
穴6,6…を8箇所形成して、架台5に取り付け得るよう
にしている。
なお、切欠き4の幅は、サポート板3の剛性を確保する
観点からは、できるかぎり細くすることが望ましが、他
方において、該切欠き4の先端から亀裂が発生しない程
度に先端に丸みを持たせるために、ある程度の厚みが必
要となるため、配管1及びサポート板3の材料強度、形
状等に伴い適宜設計により適当な値が選択され得る。
次に第2図(イ)、(ロ)に示す実施例は、高温配管11
の外周に保温材12を設け、該配管11の外周に鍔状に円形
のサポート板13を固着する。そして、該サポート板13の
外周に外縁から中央部に向けて先端に丸みを有する切欠
き14,14…を形成している。さらに該サポート板13の外
縁近傍のボルト穴16に、該サポート板13よりも小さく該
配管11よりも大きな形状の中空部17を配管11に同心的に
有する環状のサポート補助板18を断熱パッキン19を介し
てボルト穴20で締結し、該サポート補助板18の中空部17
には予め該中空部17から外周に向かって先端に丸みを有
する切欠き21を形成し、該サポート補助板18の外縁近傍
に架台15にボルトで締結するためのボルト穴22を形成し
た高温配管のサポート構造の態様である。
第3図(ハ)(ニ)に示す実施例は、(上述の第2図の
実施例におけるサポート補助板18の切欠き21に相当す
る)サポート補助板38の切欠き41が、(第2図の実施例
におけるボルト穴20に相当する)ボルト穴40に連結した
構造のものである。
当該実施例においては、サポート補助板38のボルト穴40
が丸みを有していることを利用して、このように、サポ
ート補助板の切欠き41とボルト穴40を連結することによ
り、切欠き41を細くすることができ、前述のように、サ
ポート補助板38の剛性を十分に確保することが可能とな
る。
本実施例の構成と第4図に示される従来態様とを比較し
た場合、下記の条件において各々最大応力発生点aにお
ける応力は概略次の通りとなり、応力は大きく減少す
る。
配管温度:300℃、架台温度:40℃ 配管、サポートの材料:ステンレススチール 配管径:小口径(4B以下) [考案の効果] この出願の考案は以上の様に構成されているので、次に
記載されるような効果を奏する。
まず、サポート板にスリットを形成することにより、サ
ポート板の周方向応力の減少が図られ、配管の損傷が低
減できる効果が奏される。
さらに、サポート板にサポート補助板を設けることによ
り、該サポート板内の周方向応力もそれに伴い減少する
ことになるという効果も奏される。
また、切欠きの先端を丸くすることにより、切欠き自体
によってサポート板に亀裂等が生じることが未然に防止
できる効果がある。
さらに、ボルト穴にこのスリットを連結することによ
り、切欠きの幅を細くしてサポートの剛性を確保しつ
つ、かつスリット自身によってサポート板に亀裂等を生
じさせない効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は、この出願の考案の実施例の説明図
であり、第1図はこの出願の考案の1実施例の外形斜視
図(一部に断面図を含む。以下第2図から第4図に同
じ。)、第2図(イ)、(ロ)及び、第3図(イ)、
(ロ)は他の実施例の組み付け前の分解斜視図、第4図
は在来態様のサポート構造の概略斜視図である。 1…配管、2…保温材 3…サポート板、4、4…切欠き 5…架台、17…中空部 18、38…サポート補助板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 臼井 伸一 東京都江東区南砂2丁目4番25号 川崎重 工業株式会社東京設計事務所内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】高温流体を流通する配管の外周に保温材を
    設け、該配管の外周に鍔状のサポート板を固着し、該サ
    ポート板の外縁から中央部に向けて先端に丸みを有する
    切欠きを形成し、さらに該サポート板の外縁近傍を架台
    に取り付けてなる高温配管のサポート構造。
  2. 【請求項2】高温流体を流通する配管の外周に保温材を
    設け、該配管の外周に鍔状のサポート板を固着し、該サ
    ポート板の外縁から中央部に向けて先端に丸みを有する
    切欠きを形成し、さらに該サポート板の外縁近傍に該サ
    ポート板よりも小さく上記配管よりも大きな形状の中空
    部を有する環状のサポート補助板を取り付け、該サポー
    ト補助板の外縁近傍で架台に取り付けてなる高温配管の
    サポート構造。
  3. 【請求項3】高温流体を流通する配管の外周に保温材を
    設け、該配管の外周に鍔状のサポート板を固着し、該サ
    ポート板の外縁から中央部に向けて先端に丸みを有する
    切欠きを形成し、さらに該サポート板の外縁近傍に該サ
    ポート板よりも小さく上記配管よりも大きな形状の中空
    部を有する環状のサポート補助板を取り付け、該サポー
    ト補助板の中空部に該中空部から外周に向かって先端に
    丸みを有する切欠きを形成し、該サポート補助板の外縁
    近傍で架台に取り付けてなる高温配管のサポート構造。
JP9747290U 1990-09-17 1990-09-17 高温配管のサポート構造 Expired - Lifetime JPH074383Y2 (ja)

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JP9747290U JPH074383Y2 (ja) 1990-09-17 1990-09-17 高温配管のサポート構造

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JPH0454384U JPH0454384U (ja) 1992-05-11
JPH074383Y2 true JPH074383Y2 (ja) 1995-02-01

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ID=31837871

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