JPH0743161Y2 - アンカー埋設用補助部材 - Google Patents

アンカー埋設用補助部材

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JPH0743161Y2
JPH0743161Y2 JP452191U JP452191U JPH0743161Y2 JP H0743161 Y2 JPH0743161 Y2 JP H0743161Y2 JP 452191 U JP452191 U JP 452191U JP 452191 U JP452191 U JP 452191U JP H0743161 Y2 JPH0743161 Y2 JP H0743161Y2
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JP
Japan
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anchor
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hydraulic breaker
braking
hammer
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JP452191U
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JPH04120447U (ja
Inventor
新一 松永
Original Assignee
有限会社松永工業
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、アンカーを埋設するた
めに用いられるアンカー埋設用補助部材に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】公園やゴルフ場などを造成する場合に
は、山野を切り開き、整地した後、あらためて樹木を植
えるという作業を行なう。植えられた樹木は、そのまま
では強風などにより倒れてしまう恐れがあるので、しば
らくの間は何らかの手段を講じて、このような植えられ
た樹木を支えておく必要がある。
【0003】従来は、上記のような樹木は木棒を用いて
支えていたが、一度に多くの樹木を植える場合には、こ
れを支えるための木棒を用意したり運搬したりするのに
かなりの労力と時間を必要とし、このため植樹作業は効
率がきわめて低下するという問題があった。あるいは、
植えられた樹木が根付き、支えが不要となったときに
は、このような木棒を撤収しなければならないのである
が、この撤収作業もかなりの手間となっていた。
【0004】上記のような問題に鑑みて、木棒に代えて
ロープを用いて樹木を支える方法が案出された。すなわ
ち、数本のロープのそれぞれの一端を樹木に掛けて止
め、これらのロープの他端をそれぞれ異なった方向へ引
っ張り、杭に繋止するのである。この場合、ロープを繋
止するための杭としては、図8にて示されるような、ア
ンカープレートとアンカーロッドとからなるアンカーが
用いられている。
【0005】アンカーを地中に埋設する場合は、従来よ
り、アンカー埋設用補助部材が用いられてきた。すなわ
ち、アンカー埋設用補助部材の一端に形成された割溝に
アンカープレートを挟着し、アンカーロッドとアンカー
埋設用補助部材とを手で支えながら地面に対して垂直に
立て、エンジンブレーカーでこのアンカー埋設用補助部
材の上端面を衝打することによって、アンカーをアンカ
ー埋設用補助部材と共に地中に埋設するのである。この
後、アンカー埋設用補助部材だけを抜き取るのである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法によれば、アンカー埋設用補助部材の上端面
にエンジンブレーカーを持ち上げて衝打するので、エン
ジンブレーカーを保持することがかなりの重労働である
と共に多くの人手が必要であった。また、誤ってエンジ
ンブレーカーを落とす危険性もあった。このため、アン
カーを埋設する作業は慎重に行われ、したがって作業効
率はきわめて低かった。そこで、本考案者は、油圧ブレ
ーカーに着眼し、該油圧ブレーカーを用いて衝打すれば
安全かつ効率的であるとの見地に立って鋭意研究を重ね
てきた。その結果本考案を完成したのであり、その目的
とするところは、アンカーを地中に埋設する作業を安全
かつ効率的に行なうための、油圧ブレーカーに嵌着可能
なアンカー埋設用補助部材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために本考案が採った手段は、図面に付した符号を
用いて説明すると、「一端にアンカープレート21を着
脱可能に挟持する割溝11が形成されたアンカー埋設用
補助部材10であって、他端に形成されると共に油圧ブ
レーカー30に嵌着されて、該油圧ブレーカー30のハ
ンマー31で衝打される衝打部14と、この衝打部14
の下方に凹状に形成され、前記油圧ブレーカー30に設
けられた制動ピン32に係合されると共に上端面及び下
端面で前記制動ピン32に係止されて前記ハンマー31
の衝打による反動を制動する制動部15とを有すること
を特徴とするアンカー埋設用補助部材10。」である。
【0008】
【作用】上記のような手段を採ることにより、本考案は
次のように作用する。すなわち、衝打部14は、油圧ブ
レーカー30に嵌着され、ハンマー31によって直接衝
打されるので、ハンマー31による打撃エネルギーを確
実にアンカー20に伝達することができる。制動部15
は、油圧ブレーカー30に嵌着され、衝打による反動を
制動するので、アンカー埋設用補助部材10が油圧ブレ
ーカー30から離脱することはない。また、油圧ブレー
カー30はパワーショベル等の建設機械50に取り付け
て使用するので、人手によって持ち上げたり移動したり
する必要はない。
【0009】
【実施例】以下に、本考案に係るアンカー埋設用補助部
材について、図面に示した一実施例に従って詳細に説明
する。
【0010】本考案に係るアンカー埋設用補助部材10
は、図1に示すように、一端にアンカープレート21を
着脱可能に挟持する割溝11が形成されている。この割
溝11は、図2に示すように、T字状に形成されてお
り、径を横断した横溝12と該横溝12の中央から垂直
にはしる縦溝13とからなる。本実施例において、アン
カー20は幅4mmの鋼板により形成されたものを使用
し、割溝11の横溝12は6mm幅であり、縦溝13は
8mm幅である。またその深さは、横溝12縦溝13共
に25mmである。この割溝11の形状は、鋭意行われ
た研究の結果導き出されたものであり、アンカー20埋
設時の地中の岩石等による抵抗によって、アンカー20
やアンカー埋設用補助部材10自体が損なわれることを
防ぐための最も有効な形状となっている。また、アンカ
ープレート21を挟持する状態を説明すると、図3に示
すように、直交する2枚のプレートの交点が割溝11の
交点と一致するように挿入することにより挟着され、ア
ンカーロッド22を手で支えることにより挟持すること
ができる。
【0011】次に、アンカー埋設用補助部材10の他端
には、油圧ブレーカー30に嵌着される衝打部14と制
動部15とが形成されている。衝打部14は、その径を
本体の径よりやや小なるをもって円筒状に形成されてお
り、油圧ブレーカー30のシリンダー33内へ挿嵌さ
れ、その上端面はハンマー31と当接し、該ハンマー3
1によって衝打される。制動部15は、凹状に切削する
ことにより形成されており、油圧ブレーカー30の制動
ピン32と係合し、制動部15の制動部上端面16及び
制動部下端面17で制動ピン32によって係止され、ア
ンカー埋設用補助部材10が衝打により反動するのを制
動する。
【0012】図4及び図5を用いて、アンカー埋設用補
助部材10の衝打部14及び制動部15が油圧ブレーカ
ー30に嵌着された状態について、さらに詳しく説明す
る。まず、図4にて示される状態は、衝打部14及び制
動部15が油圧ブレーカー30に嵌着され、さらに油圧
ブレーカー30によって下方へ押えつけられている状態
である。油圧ブレーカー30の制動ピン32が制動部1
5の制動部下端面17において係止することによって、
アンカー埋設用補助部材10は下方へ押えつけられてい
るのである。このように、アンカー埋設用補助部材10
は常に油圧ブレーカー30によって下方へ押えつけられ
る。次に、図5にて示される状態は、ハンマー31が衝
打された状態であり、アンカー埋設用補助部材10は打
撃エネルギーによって下方へ付勢される。このとき、油
圧ブレーカー30の制動ピン32が制動部15の制動部
上端面16において係止することによって、ハンマー3
1の衝打による反動でアンカー埋設用補助部材10が油
圧ブレーカー30から離脱するのを防いでいる。そし
て、図5にて示される状態から、さらに油圧ブレーカー
30によって下方へ押えつけられることにより、図4に
て示される状態になる。このように繰り返されて、アン
カー埋設用補助部材10は下方へ打ち込まれるのであ
る。
【0013】次に、本考案に係るアンカー埋設用補助部
材10を用いて、アンカー20を埋設する状態を説明す
る。まず、油圧ブレーカー30は図6に示すように、パ
ワーショベル等の建設機械50に取り付けられる。そし
て、取り付けられた油圧ブレーカー30にアンカー埋設
用補助部材10を嵌着する。次に、図7に示すように、
アンカー埋設用補助部材10の割溝11にアンカープレ
ート21を挟着し、アンカーロッド22を手で支えるこ
とによりアンカー20を支持し、油圧ブレーカー30で
アンカー埋設用補助部材10を衝打すると、アンカー2
0はアンカー埋設用補助部材10と共に地中に打ち込ま
れる。この場合、アンカーロッド22の先端部は地上に
在るようにする。またアンカープレート21の上端付近
であって、割溝11に挟着される付近に支え用アンカー
ロッドを設けておくと、該支え用アンカーロッドを手で
支えることによって確実かつ容易にアンカー20を支持
することができる。さらに、アンカー20を残してアン
カー埋設用補助部材10を抜き取り、地上に在るアンカ
ーロッド22の先端部に一端を樹木に掛止したロープを
繋止する。アンカー20は該ロープを緊締することで上
方へ引っ張られるが、この動作はアンカープレート21
がアンカーロッド22に対して垂直になるように働き、
したがってアンカープレート21による、引っ張りに対
する抵抗力が増大するのである。
【0014】尚、本考案は、上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、本考案にあっては、衝打部14あ
るいは制動部15の形状は、使用する油圧ブレーカー3
0によって異なるため、前述した作用を有するものであ
れば実施例にて示されたものに限定されるものではな
い。あるいは、本考案にあっては、割溝11の形状とし
ては、実施例で示したものは研究の結果導き出されたも
のであるが、特にこれに限定されるものではなく、アン
カープレート21を着脱可能に挟持できる形状であれば
よい。
【0015】
【考案の効果】以上、詳述したように、本考案に係るア
ンカー埋設用補助部材10は、「一端にアンカープレー
ト21を着脱可能に挟持する割溝11が形成されたアン
カー埋設用補助部材10であって、他端に形成されると
共に油圧ブレーカー30に嵌着されて、該油圧ブレーカ
ー30のハンマー31で衝打される衝打部14と、この
衝打部14の下方に凹状に形成され、前記油圧ブレーカ
ー30に設けられた制動ピン32に係合されると共に上
端面及び下端面で前記制動ピン32に係止されて前記ハ
ンマー31の衝打による反動を制動する制動部15とを
有することを特徴とするアンカー埋設用補助部材1
0。」をその構成上の特徴としている。
【0016】従って、このアンカー埋設用補助部材10
によれば、衝打部14は油圧ブレーカー30に嵌着さ
れ、該油圧ブレーカー30のハンマー31によって直接
衝打されるので、ハンマー31による打撃エネルギーを
確実に伝達することができ、また油圧ブレーカー30に
よる打撃エネルギーはエンジンブレーカーによる打撃エ
ネルギーより大であるので、アンカー埋設作業に要する
時間をかなり短縮することができる。制動部15は油圧
ブレーカー30に嵌着され、該油圧ブレーカー30のハ
ンマー31の衝打による反動を制動するので、アンカー
埋設用補助部材10が油圧ブレーカー30から離脱する
ことはなく、アンカー埋設作業を手際よく行なうことが
できる。また、油圧ブレーカー30はパワーショベル等
の建設機械50に取り付けて使用するので、人手によっ
て持ち上げたり移動したりする必要はなく、安全かつ効
率的にアンカー埋設作業を行なうことができるという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係るアンカー埋設用補助部材を示す
斜視図である。
【図2】 図1に示したアンカー埋設用補助部材の部分
拡大斜視図である。
【図3】 図1に示したアンカー埋設用補助部材にアン
カープレートを挟着する状態を示す部分拡大斜視図であ
る。
【図4】 図1に示したアンカー埋設用補助部材を油圧
ブレーカーに嵌着した状態を示す断面図である。
【図5】 図1に示したアンカー埋設用補助部材を油圧
ブレーカーに嵌着し、ハンマーで衝打した状態を示す断
面図である。
【図6】 油圧ブレーカーを取り付けた建設機械を示す
正面図である。
【図7】 アンカーを埋設する状態を示す正面図であ
る。
【図8】 アンカーを示す斜視図である。
【符号の簡単な説明】
10 アンカー埋設用補助部材 11 割溝 12 横溝 13 縦溝 14 衝打部 15 制動部 16 制動部上端面 17 制動部下端面 20 アンカー 21 アンカープレート 22 アンカーロッド 30 油圧ブレーカー 31 ハンマー 32 制動ピン 33 シリンダー 50 建設機械

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端にアンカープレートを着脱自在に挟
    持する割溝が形成されたアンカー埋設用補助部材であっ
    て、他端に形成されると共に 油圧ブレーカーに装着されて、
    該油圧ブレーカーのハンマーで衝打される衝打部と、この衝打部の下方に凹状に形成され、前記油圧ブレーカ
    ーに設けられた制動ピンに係合されると共に上端面及び
    下端面で前記制動ピンに係止されて 前記ハンマーの衝打
    による反動を制動する制動部とを有することを特徴とす
    るアンカー埋設用補助部材。
JP452191U 1991-02-07 1991-02-07 アンカー埋設用補助部材 Expired - Lifetime JPH0743161Y2 (ja)

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JPH04120447U JPH04120447U (ja) 1992-10-28
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