JPH0742405A - 地下タンクの止水構造 - Google Patents
地下タンクの止水構造Info
- Publication number
- JPH0742405A JPH0742405A JP5208315A JP20831593A JPH0742405A JP H0742405 A JPH0742405 A JP H0742405A JP 5208315 A JP5208315 A JP 5208315A JP 20831593 A JP20831593 A JP 20831593A JP H0742405 A JPH0742405 A JP H0742405A
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- Japan
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- ground
- water
- concrete
- underground tank
- underground
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 地下タンクの底盤７に凍結管１１を配設し、
凍結管１１にエチレングリコール水溶液等の低温の液体
を循環させ、凍結管１１の周囲のコンクリートおよび地
盤を凍結させて凍結部１３を得る。不透水層５と凍結部
１３により地下水の浸透が防がれる。 【効果】 安価で工期が短く、しかも確実に止水を行う
ことができる地下タンクの止水構造を提供することがで
きる。
凍結管１１にエチレングリコール水溶液等の低温の液体
を循環させ、凍結管１１の周囲のコンクリートおよび地
盤を凍結させて凍結部１３を得る。不透水層５と凍結部
１３により地下水の浸透が防がれる。 【効果】 安価で工期が短く、しかも確実に止水を行う
ことができる地下タンクの止水構造を提供することがで
きる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＬＮＧ（液化天然ガ
ス）や、原油等を備蓄する地下タンクの止水構造に関す
るものである。
ス）や、原油等を備蓄する地下タンクの止水構造に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】ＬＮＧや原油を備蓄する地下タンクは地
下水面より下に構築されることが多い。このため工事中
の排水はもとより、地下タンク完成後において構造物の
中への地下水の浸透を防ぐ止水構造が設けられる。
下水面より下に構築されることが多い。このため工事中
の排水はもとより、地下タンク完成後において構造物の
中への地下水の浸透を防ぐ止水構造が設けられる。
【０００３】従来の止水構造としては、たとえば図５か
ら図８に示すようなものがある。図５において１０１は
地表面、１０３は地下水面、１０５は不透水層、１０７
は地下タンクのコンクリート製の底盤、１０９はコンク
リート製の側壁である。そして底盤１０７の下面に止水
構造として止水キー１１１が設けられる。不透水層１０
５と止水キー１１１の働きにより底盤１０７の下側から
の地下水の浸透が防がれる。
ら図８に示すようなものがある。図５において１０１は
地表面、１０３は地下水面、１０５は不透水層、１０７
は地下タンクのコンクリート製の底盤、１０９はコンク
リート製の側壁である。そして底盤１０７の下面に止水
構造として止水キー１１１が設けられる。不透水層１０
５と止水キー１１１の働きにより底盤１０７の下側から
の地下水の浸透が防がれる。
【０００４】同様に、図６は、止水壁１１３を設けたも
のであり、図７は、水膨張シール１１５を設けたもので
あり、図８は、管１１７からセメントミルクや水ガラス
等の薬液１１９を注入して止水を図るものである。
のであり、図７は、水膨張シール１１５を設けたもので
あり、図８は、管１１７からセメントミルクや水ガラス
等の薬液１１９を注入して止水を図るものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法はいずれも浸透水量を低減させることはできる
が、完全に水の浸透を防止することはできない。このた
めこれらの止水構造を併用して用いることが一般的であ
り、コストが増加するとともに止水構造を構築する工期
が長いものとなっていた。
の方法はいずれも浸透水量を低減させることはできる
が、完全に水の浸透を防止することはできない。このた
めこれらの止水構造を併用して用いることが一般的であ
り、コストが増加するとともに止水構造を構築する工期
が長いものとなっていた。
【０００６】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、安価で工期が短
く、しかも確実に止水を行うことができる地下タンクの
止水構造を提供することにある。
たもので、その目的とするところは、安価で工期が短
く、しかも確実に止水を行うことができる地下タンクの
止水構造を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために本発明は、地下タンクの底部コンクリートまたは
底部コンクリート近辺の地盤に凍結管を設け、この凍結
管に不凍性の低温流体を流し、この凍結管の周囲のコン
クリートまたは地盤を凍結させて止水を行うことを特徴
とする地下タンクの止水構造である。
ために本発明は、地下タンクの底部コンクリートまたは
底部コンクリート近辺の地盤に凍結管を設け、この凍結
管に不凍性の低温流体を流し、この凍結管の周囲のコン
クリートまたは地盤を凍結させて止水を行うことを特徴
とする地下タンクの止水構造である。
【０００８】
【作用】本発明では、凍結管に不凍性の低温流体を流
し、凍結管の周囲のコンクリートまたは地盤を凍結させ
て止水を行う。
し、凍結管の周囲のコンクリートまたは地盤を凍結させ
て止水を行う。
【０００９】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。図１は、本発明の第１の実施例に係る地下
タンクの要部の模式図である。図１において１は地表
面、３は地下水面、５は不透水層、７はコンクリート製
の底盤、９はコンクリート製の側壁である。そして底盤
７内に凍結管１１が設けられる。図２に示すように、こ
の凍結管１１には地表に設けられた冷凍設備１５からエ
チレングリコール水溶液等の低温の液体が送られる。１
３は凍結部を表わす。
に説明する。図１は、本発明の第１の実施例に係る地下
タンクの要部の模式図である。図１において１は地表
面、３は地下水面、５は不透水層、７はコンクリート製
の底盤、９はコンクリート製の側壁である。そして底盤
７内に凍結管１１が設けられる。図２に示すように、こ
の凍結管１１には地表に設けられた冷凍設備１５からエ
チレングリコール水溶液等の低温の液体が送られる。１
３は凍結部を表わす。
【００１０】本実施例では凍結管１１にエチレングリコ
ール水溶液等の低温の液体が流されるので、その周囲の
コンクリートおよび地盤が凍結して凍結部１３が得られ
る。そして凍結部１３と不透水層５により地下水の浸透
が防がれる。凍結したコンクリートよおび地盤は高い不
透水性および気密性を有しており、確実に止水を行うこ
とができる。
ール水溶液等の低温の液体が流されるので、その周囲の
コンクリートおよび地盤が凍結して凍結部１３が得られ
る。そして凍結部１３と不透水層５により地下水の浸透
が防がれる。凍結したコンクリートよおび地盤は高い不
透水性および気密性を有しており、確実に止水を行うこ
とができる。
【００１１】なお、深い場所に設けられた比熱の大きい
コンクリートおよび地盤の凍結であるので、いったん凍
結してしまうと大きな熱量は必要とされない。とくにＬ
ＮＧ地下タンクのようにＬＮＧの冷熱によってすでに周
辺地盤の温度が下がっている場合には、所要熱量が少な
く小規模な冷凍設備１５で対処することができる。この
ように本実施例では、地下部分において凍結管１１を配
置するだけでよく、安価で工期が短く、止水性の高い地
下タンクの止水構造を提供することができる。 図３は
本発明の第２の実施例を示すもので、本実施例では底盤
７の外側の地盤内に複数の凍結管１１ａを設け、この凍
結管１１ａ内にエチレングリコール水溶液等の低温の流
体を流し凍結部１３ａを得、躯体と側部不透水地盤間の
止水を図る。
コンクリートおよび地盤の凍結であるので、いったん凍
結してしまうと大きな熱量は必要とされない。とくにＬ
ＮＧ地下タンクのようにＬＮＧの冷熱によってすでに周
辺地盤の温度が下がっている場合には、所要熱量が少な
く小規模な冷凍設備１５で対処することができる。この
ように本実施例では、地下部分において凍結管１１を配
置するだけでよく、安価で工期が短く、止水性の高い地
下タンクの止水構造を提供することができる。 図３は
本発明の第２の実施例を示すもので、本実施例では底盤
７の外側の地盤内に複数の凍結管１１ａを設け、この凍
結管１１ａ内にエチレングリコール水溶液等の低温の流
体を流し凍結部１３ａを得、躯体と側部不透水地盤間の
止水を図る。
【００１２】図４は本発明の第３の実施例を示すもの
で、本実施例では地中連続壁１７を用いた場合の例を示
す。本実施例では底盤７に凍結管１１ｂを設け、この凍
結管１１ｂ内にエチレングリコール水溶液等の低温の不
凍液を流し凍結部１３ｂを得る。 いずれの実施例にお
いても高い止水性が得られる。
で、本実施例では地中連続壁１７を用いた場合の例を示
す。本実施例では底盤７に凍結管１１ｂを設け、この凍
結管１１ｂ内にエチレングリコール水溶液等の低温の不
凍液を流し凍結部１３ｂを得る。 いずれの実施例にお
いても高い止水性が得られる。
【００１３】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、安価で工期が短く、しかも確実に止水を行うこと
ができる地下タンクの止水構造を提供することができ
る。
れば、安価で工期が短く、しかも確実に止水を行うこと
ができる地下タンクの止水構造を提供することができ
る。
【図１】 本発明の第１の実施例に係る地下タンクの要
部の模式図
部の模式図
【図２】 低温流体の循環系統を示す図
【図３】 本発明の第２の実施例に係る地下タンクの要
部の模式図
部の模式図
【図４】 本発明の第３の実施例に係る地下タンクの要
部の模式図
部の模式図
【図５】 従来の止水構造を有する地下タンクの模式図
【図６】 従来の止水構造を有する地下タンクの模式図
【図７】 従来の止水構造を有する地下タンクの模式図
【図８】 従来の止水構造を有する地下タンクの模式図
１……地表面 ３……地下水面 ５……不透水層 ７……底盤 ９……側壁 １１、１１ａ、１１ｂ……凍結管 １３、１３ａ、１３ｂ……凍結部 １７……地中連続壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中下 兼次 東京都港区海岸一丁目５番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 金澤 亮一 東京都港区元赤坂一丁目２番７号 鹿島建 設株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 地下タンクの躯体コンクリートまたは躯
体コンクリート近辺の地盤に凍結管を設け、この凍結管
に不凍性の低温流体を流し、この凍結管の周囲のコンク
リートまたは地盤を凍結させて止水を行うことを特徴と
する地下タンクの止水構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5208315A JP2743784B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 地下タンクの止水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5208315A JP2743784B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 地下タンクの止水構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0742405A true JPH0742405A (ja) | 1995-02-10 |
| JP2743784B2 JP2743784B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=16554228
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5208315A Expired - Fee Related JP2743784B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 地下タンクの止水構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2743784B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100452735B1 (ko) * | 1999-09-07 | 2004-10-12 | 다이세이 겐세쓰 가부시키가이샤 | 지하탱크의 구조 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS515048U (ja) * | 1974-06-28 | 1976-01-14 | ||
| JPS6283599A (ja) * | 1985-10-09 | 1987-04-17 | Tokyo Gas Co Ltd | 凍結パイプを有する連壁組込型地下タンク |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP5208315A patent/JP2743784B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS515048U (ja) * | 1974-06-28 | 1976-01-14 | ||
| JPS6283599A (ja) * | 1985-10-09 | 1987-04-17 | Tokyo Gas Co Ltd | 凍結パイプを有する連壁組込型地下タンク |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100452735B1 (ko) * | 1999-09-07 | 2004-10-12 | 다이세이 겐세쓰 가부시키가이샤 | 지하탱크의 구조 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2743784B2 (ja) | 1998-04-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100206 Year of fee payment: 12 |
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| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206 Year of fee payment: 15 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |