JPH0740870Y2 - 発射装置 - Google Patents

発射装置

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JPH0740870Y2
JPH0740870Y2 JP16241088U JP16241088U JPH0740870Y2 JP H0740870 Y2 JPH0740870 Y2 JP H0740870Y2 JP 16241088 U JP16241088 U JP 16241088U JP 16241088 U JP16241088 U JP 16241088U JP H0740870 Y2 JPH0740870 Y2 JP H0740870Y2
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JP
Japan
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barrel
space
liquid propellant
free piston
ignition
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JP16241088U
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浪之介 久保田
卓雄 桑原
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【考案の目的】
(産業上の利用分野) この考案は液体発射薬砲として用いるのに好適な発射装
置に関するものである。 (従来の技術) 従来、この種の液体発射薬砲として用いるのに好適な発
射装置としては、例えば第2図(a)に示すようなもの
があった。 第2図(a)に示す発射装置101は、砲弾120を装填する
砲身105の端部空間に、複数の液体発射薬噴射孔110を設
けたフリーピストン102をリング状シール部材114,116を
介して配設し、前記端部空間を、液体発射薬注入口109
を設けたインジェクタ室106と点火プラグ112を設置した
点火兼燃焼室108とに区分したものがあった。(このよ
うな技術としては米国特許第4043248号が知られてい
る。) このような構成の発射装置101により砲弾120を発射させ
るに際しては、液体発射薬注入口109よりインジェクタ
室106内に液体発射薬[例えば、TEAN(Triethyl Ammoni
um Nitrate;C6H10O3N2),HAN(Hydraxyl Ammonium Nitr
ate;NH3OHNO3)]Aを注入し、ピストン102を移動させ
ながらインジェクタ室106内に液体発射薬を供給する。
このインジェクタ室106内に供給された液体発射薬A
は、前記噴射孔110を通して前記点火兼燃焼室108内に流
出する。そこで、この流出した液体発射薬Aを前記点火
プラグ112によって点火して当該液体発射薬Aを分解・
発熱・膨張させると、前記燃焼室108内の圧力が外気圧
力よりも高まって前記フリーピストン102を図示方向に
駆動する。このため、前記インジェクタ室106内の液体
発射薬Aは前記噴射孔110より前記点火兼燃焼室108内に
噴射され、この噴射された液体発射薬Aの分解・発熱・
膨張により前記砲弾120を発射する。 このような発射装置101では、砲身の温度が上昇するた
め、前記燃焼室108を冷却する手段を設けることが望ま
しく、このような例としては第2図(b)に示すような
構成とすることが考えられる。 この第2図(b)に示す冷却手段130は、第2図(a)
に示した発射装置101において、インジェクタ室106と、
砲身105の砲弾装填位置に設けた複数の貫通孔132とを連
通する冷却用パイプ131を、前記砲身105の外周に配設し
てなるものである。 すなわち、前記冷却手段130を用いた場合において、燃
焼室108内に流出した液体発射薬Aに点火して、その液
体発射薬Aの分解・発熱・膨張によりフリーピストン10
2を駆動し、噴射孔110を通して前記点火兼燃焼室108内
に噴射された液体発射薬Aを点火して、分解・発熱・膨
張させることにより、前記砲弾120を発射させること
は、第2図(a)の場合と同じであるが、この間、イン
ジェクタ室106の液体発射薬Aの一部は前記冷却用パイ
プ131を通して低温の未燃の液体発射薬Aとして前記砲
身105内に噴射されるので、前記点火兼燃焼室108内およ
び前記砲身105内を冷却する。 (考案が解決しようとする課題) このような従来の液体発射薬砲の発射装置にあっては、
砲身105とほぼ同心位置にフリーピストン102が配置され
ている構造のため、固体発射薬砲をそのまま有効利用す
るもその改良が困難であり、砲弾を砲身先方(図中右
方)から装填する必要がありそのため砲弾の装填機構が
複雑になるという課題があった。 (考案の目的) この考案はこのような従来の課題に着目してなされたも
ので、砲弾の装填機構を従来以上に簡素化することが可
能である発射装置を提供することを目的としている。
【考案の構成】
(課題を解決するための手段) この考案に係る発射装置は、砲身の外周部分に環状空間
を形成し、当該環状空間の内部を砲身軸方向に摺動自在
でかつ液体発射薬噴射孔を設けた環状のフリーピストン
で区分して、液体発射薬噴射孔により連通し且つフリー
ピストンの移動に伴って容積が反比例的に変化する液体
発射薬供給空間と点火空間とを形成し、砲身内部におい
て砲弾装填位置の後方に形成される燃焼空間と前記点火
空間とを前記砲身に設けた貫通孔、より望ましくは砲身
軸方向に配列させた複数の貫通孔で連通させた構成とし
たことにより、従来の課題を解決したことを特徴として
いる。 (作用) 砲弾を砲身内に装填するのにあわせて液体発射薬を液体
発射薬供給空間に充填すると、この液体発射薬はフリー
ピストンに設けた液体発射薬噴射孔を通して点火空間に
流れてたまる。そこで、たまった液体発射薬を点火し
て、分解・発熱・膨張させると、前記フリーピストンに
かかる圧力は前記液体発射薬供給空間にある液体発射薬
の圧力よりも大きくなって、前記フリーピストンが前記
液体発射薬供給空間の容積を小さくする方向に移動す
る。このとき、液体発射薬は液体発射薬噴射孔から前記
点火空間に噴射すると同時に分解・発熱・膨張して、こ
れが貫通孔を通して燃焼空間に噴出して燃焼膨張し、前
記燃焼空間の圧力が外周圧力よりも高まって砲弾を発射
させる。 このとき、砲弾の発射とともに前記フリーピストンも移
動し、前記点火空間と前記燃焼空間とが砲身軸方向すな
わちフリーピストンの移動方向に配列させた複数からな
る貫通孔によって順次連通状態となるようにすることに
よって、前記貫通孔を通して前記燃焼空間の低温に未燃
ガスとして噴出させ、これにより前記点火空間および前
記燃焼空間を冷却する。 (実施例) この考案に係る発射装置の実施例を第1図により説明す
る。 第1図に示す発射装置1は、砲弾20を装填する側の砲身
5の外周部分に、前記砲身5を囲むようにシリンダ4を
配設してあり、前記シリンダ4内で環状空間3が形成さ
れるようにしてある。この環状空間3内には、筒状部2a
とピストン部2bとで形成したフリーピストン2が配置し
てある。このフリーピストン2は、前記砲身5の外周面
で砲身軸方向に摺動自在となっており、そして前記フリ
ーピストン2により仕切られた砲身先端側の環状空間3
は液体発射薬供給空間6を形成し、その液体発射薬供給
空間6には液体発射薬注入口9が設けてある。また、砲
身基端部側の環状空間3は点火空間7を形成し、その点
火空間には点火プラグ12が配置してある。上記の液体発
射薬供給空間6と点火空間7は、フリーピストン2の移
動に伴って容積が反比例的に変化する。 前記フリーピストン2のピストン部2bには、前記液体発
射薬供給空間6と前記点火空間7とを連通する液体発射
薬噴射孔10を設けてある。 砲弾20を装填する側となる砲身5の基端部には砲身蓋13
が設けてある。砲身5の内部において砲弾20の装填位置
の後方には、前記砲身5の内面と砲身蓋13と前記砲弾20
の後面とによって囲まれた燃焼空間8を形成している。
なお、砲身蓋13は図外の手段により砲身5に対し着脱可
能になっている。この燃焼空間8を形成する砲身5の部
分には、前記点火空間7と前記燃焼空間8とを連通する
ための複数からなる貫通孔11を設けてある。この場合、
貫通孔11は、砲身5の円周方向に複数設けてあるととも
に砲身5の軸方向にも複数設けてある。 前記シリンダ4には、前記フリーピストン2の筒状部2a
と摺動する部分にOリング14を配設してあり、前記筒状
部2aの内周側部分には、前記砲身5の外周面と摺接する
部分にOリング15を配設してあり、前記フリーピストン
2のピストン部2bの外周側部分には、前記シリンダ4の
内面と摺動する部分にOリング16を配設してある。 次に、上述した構成をもつ発射装置1の動作を説明す
る。 まず、図外の手段により砲身5に着脱可能に取り付けら
れた砲身蓋13を取り外したうえで、砲弾20を図の如く装
填し、その後砲身蓋13を取り付ける。 次に、前記フリーピストン2を砲身先端側(第1図中右
側)によせて、前記液体発射薬注入口9より液体発射薬
供給空間6に液体発射薬Aを充填する。これによりフリ
ーピストン2は砲身基端側(第1図中左側)へ移動す
る。液体発射薬Aは前記フリーピストン2のピストン部
2bに設けた液体発射薬噴射孔10を通して前記点火空間7
に流出してたまるので、この点火空間7にたまった液体
発射薬Aを点火プラグ12で点火して、分解・発熱・膨張
させる。この膨張した液体発射薬Aは高圧力を有してい
るので、前記フリーピストン2を砲身先端方向(第1図
中右方向)に押すとともにこの反作用としてフリーピス
トン2のピストン部2bに設けた液体発射薬噴射孔10から
液体発射薬Aが噴出し、一部未燃焼の液体発射薬Aがさ
らに前記貫通孔11を通って前記燃焼空間8内に噴出し、
燃焼空間8内において分解・発熱・膨張することによっ
て、前記砲身5内に装填した前記砲弾20を発射させる。 このとき、前記フリーピストン2および前記砲弾20によ
って塞がれていた複数の前記貫通孔11が、前記点火空間
7と前記燃焼空間8とを順次連通するとともに、前記フ
リーピストン2が押されるにしたがい、前記液体発射薬
供給空間6内の液体発射薬Aを前記噴射孔10を通して前
記点火空間7内に噴射し、さらに貫通孔11を通して前記
燃焼空間8内に液体発射薬Aを低温の未燃ガスとして噴
射して、前記点火空間7と前記燃焼空間8を冷却する。
したがって、この実施例では、砲弾20の発射方向に複数
の貫通孔11を形成しているので、砲壁の冷却を砲身の外
周に配設した点火空間側と砲身の内部に設けた燃焼空間
側の両側から行えるので、大きな冷却効果が得られる。
【考案の効果】
以上説明してきたように、この考案に係る発射装置によ
れば、砲弾を砲身後方から装填することができ液体発射
薬砲における砲弾の装填機構を従来以上に簡素化したも
のとすることができ、それによって砲弾の装填が容易に
行えるようになる。また、固体発射薬砲の砲身の外側に
フリーピストン機構を設けた構成となっているので、固
体発射薬砲そのものを利用することにより液体発射薬砲
を得ることが可能であるという著大な効果がもたらされ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る砲弾の発射装置を説明する縦断
面図、第2図(a)は従来の砲弾の発射装置を説明する
縦断面図、第2図(b)は冷却パイプを配設した従来の
砲弾の発射装置を説明する縦断面図である。 1…発射装置、2…フリーピストン、3…環状空間、4
…シリンダ、5…砲身、6…液体発射薬供給空間、7…
点火空間、8…燃焼空間、10…液体発射薬噴射孔、11…
貫通孔、20…砲弾。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】砲身の外周部分に環状空間を形成し、当該
    環状空間の内部を砲身軸方向に摺動自在でかつ液体発射
    薬噴射孔を設けた環状のフリーピストンで区分して、液
    体発射薬噴射孔により連通し且つフリーピストンの移動
    に伴って容積が反比例的に変化する液体発射薬供給空間
    と点火空間とを形成し、砲身内部において砲弾装填位置
    の後方に形成される燃焼空間と前記点火空間とを前記砲
    身に設けた貫通孔で連通させてなることを特徴とする発
    射装置。
JP16241088U 1988-12-16 1988-12-16 発射装置 Expired - Lifetime JPH0740870Y2 (ja)

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