JPH0737725Y2 - スプリンクラ - Google Patents

スプリンクラ

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JPH0737725Y2
JPH0737725Y2 JP9789890U JP9789890U JPH0737725Y2 JP H0737725 Y2 JPH0737725 Y2 JP H0737725Y2 JP 9789890 U JP9789890 U JP 9789890U JP 9789890 U JP9789890 U JP 9789890U JP H0737725 Y2 JPH0737725 Y2 JP H0737725Y2
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jet
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和之 中島
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Arimitsu Industry Co Ltd
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Arimitsu Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、主に田畑や果樹園などに設置して農作物の防
除を行うためのスプリンクラに関する。
(従来の技術) 従来、田畑や果樹園などに設置して、防除を行うスプリ
ンクラとして、例えば実公昭53-6084号公報に記載され
ているように回転直射タイプのものが知られており、こ
の回転直射タイプのスプリンクラは、ポンプからの高圧
液を導入する導液路をもった支持軸に、該支持軸の軸心
と直交する水平方向に液体を噴射する噴射ノズル本体と
偏心軸とをもった回転体を回転可能に支持すると共に、
前記偏心軸に、前記回転体を前記支持軸の周りで水平横
方向に旋回させる旋回用ノズルを回転可能に設け、該旋
回用ノズルと前記支持軸との間に減速歯車機構を設け、
前記旋回用ノズルから噴射する液体の噴射による反力に
より、前記減速歯車機構を介して前記回転体を回転さ
せ、前記支持軸の導液路に導入した高圧液を前記噴射ノ
ズル本体の噴射口から水平方向に噴射させるようにして
いる。
所が、以上のスプリンクラでは、前記回転体に噴射ノズ
ル本体を固定して、この噴射ノズル本体の噴射口から高
圧液を水平方向にのみ噴射するようにしているため、田
畑や果樹園などに設置する場合、通常では、前記ノズル
本体を果樹などの農作物よりも高い位置に配置して、農
作物の上部に液体を水平散布し、その散乱した霧が農作
物に落下付着するようにしていた。従って、背丈が高く
て、枝葉が繁茂する農作物の防除などを行う場合に、農
作物の上面部のみしか防除することができず、内側に亘
って防除することができなくて、防除効果が小さい問題
があった。
そこで、以前に、回転体と共に噴射ノズル本体を回転さ
せながら、該噴射ノズル本体を前記回転体に対し仰角運
動させて、液体を水平方向のみならず仰角方向にも噴射
させることにより、背丈が高くて、枝葉が繁茂する農作
物の防除であっても、該農作物の上面部から内側に亘っ
て防除が行えるようにした回転仰角運動タイプのスプリ
ンクラを提案した(特願平2-160940)。
(考案が解決しようとする課題) 所で、以上のような回転仰角運動タイプのスプリンクラ
は、前記噴射ノズル本体の仰角を回転体の回転面に対し
小さくすることにより、遠距離への液体噴射が可能とな
り、また、逆に前記噴射ノズル本体の仰角を回転体の回
転面に対し大きくすることにより、近距離への液体噴射
が可能となるのであるが、斯かる近距離への液体噴射時
に、農作物に高圧液が直射状に噴射されるため、農作物
に与えるダメージが大きくて、農作物を損傷してしまう
問題がある。
本考案は以上のような問題に鑑みてなしたもので、その
目的は、噴射ノズル本体の仰角を回転体の回転面に対し
小さくしたり大きくしたりすることにより、背丈が高く
て、枝葉が繁茂する農作物の防除であっても、該農作物
の上面部から内側に亘って防除が行えながら、噴射ノズ
ル本体の仰角を回転体の回転面に対し大きくして、近距
離への液体噴射を行うときには、前記噴射ノズル本体か
ら直射状に噴射される液体を霧状に拡散させて、農作物
に与えるダメージを少なくし、また、前記噴射ノズル本
体の仰角を回転体の回転面に対し小さくして、遠距離へ
の液体噴射を行うときには、前記噴射ノズル本体から噴
射される液体を直射状に噴射させ、風などによる影響を
受けにくくして、飛距離を大にできるスプリンクラを提
供することにある。
(課題を解決するための手段) しかして、本考案は、直射形の噴射ノズル本体(8)を
もった回転体(2)を支持軸(1)の周りに回転可能に
支持して成るスプリンクラにおいて、前記噴射ノズル本
体(8)を、前記回転体(2)に前記支持軸(1)の軸
心とほぼ直交する横軸(7)を介して前記回転体(2)
の回転面に対し仰角運動可能に枢支し、この噴射ノズル
本体(8)を前記回転体(2)の回転に連動して仰角運
動させる仰角運動機構(20)を設けると共に、前記噴射
ノズル本体(8)の噴射口に対して前方位置に、前記回
転体(2)の回転面に対する仰角が大きくなる領域で、
前記噴射口から直射状に噴射した噴射液と衝突して、該
噴射液を拡散する衝壁体(30)を設けたことを特徴とす
るものである。
前記衝壁体(30)は、前記噴射ノズル本体(8)の仰角
運動に連動して、該仰角運転方向に往復移動し、かつ、
前記噴射ノズル本体(8)の仰角が小さい領域から仰角
が大きい領域への移動に伴い前記噴射ノズル本体(8)
の中心線に対し近接方向に変位可能にすることが望まし
い。
(作用) 前記支持軸(1)の周りを前記回転体(2)が回転する
ことに伴い、この回転体(2)と共に前記噴射ノズル本
体(8)が回転され、また、前記回転体(2)の回転に
連動する前記仰角運動機構(20)の駆動で、前記回転体
(2)の回転面に対し前記噴射ノズル本体(8)が仰角
運動して、この噴射ノズル本体(8)の噴射口から水平
方向ばかりでなく仰角方向にも液体が直射状に噴射され
る。更に、前記仰角運動機構(20)の駆動に伴い前記噴
射ノズル本体(8)の仰角が前記回転体(2)の回転面
に対し大となって、近距離に液体が噴射されるときに
は、前記噴射ノズル本体(8)から直射状に噴射される
液体が前記衝壁体(30)に衝突され、液体が霧状に拡散
されて、農作物にダメージを与えることなく散布される
のであり、また、前記噴射ノズル本体(8)の仰角が前
記回転体(2)の回転面に対し小さくなって、遠距離に
液体が噴射されるときには、前記噴射ノズル本体(8)
からの噴射液体が、前記衝壁体(30)に衝突されること
なく直射状に噴射されて、風などによる影響を受け難く
なって飛距離が大されるのである。
また、前記衝壁体(30)を、前記噴射ノズル本体(8)
の仰角運動に連動させて、その仰角運動方向に往復移動
させ、かつ前記噴射ノズル本体(8)の仰角が小さい領
域から大きい領域への移動に伴い前記噴射ノズル本体
(8)の中心線に対し近接方向に変位可能とするときに
は、前記衝壁体(30)による液体の拡散状態噴射と直射
状噴射とを簡単な構造で切換えることができる。
(実施例) 第1〜4図において、(1)がポンプからの高圧液体を
導入する導液路(1a)をもった支持軸で、該支持軸
(1)の中間部と先端部とに、それぞれ前記導液路(1
a)から横方向に貫通する横孔(1b)(1c)を設けてい
る。そして、前記支持軸(1)における中間側横孔(1
b)の周りに、該横孔(1b)と連通する連通路(2a)を
もつ回転体(2)を回転可能に支持すると共に、前記先
端側横孔(1c)の周りに、この横孔(1c)と連通する噴
射口をもち、前記回転体(2)を前記支持軸(1)の周
りで横方向に回転させる旋回用ノズル(3)を取付けて
いる。
又、前記回転体(2)には、その回転中心に対し偏位し
た位置に、前記支持軸(1)と平行な偏心軸(4)を立
設して、該偏心軸(4)の先端部に、前記旋回用ノズル
(3)から噴射する液体の噴射力により回転する羽根車
(5)を回転可能に支持すると共に、この羽根車(5)
と前記支持軸(1)との間に減速歯車機構(6)を介装
して、前記羽根車(5)の回転力を減速歯車機構(6)
を介して前記回転体(2)に伝達させるようにしてい
る。
前記減速歯車機構(6)は、前記羽根車(5)に設ける
小径の駆動ギヤ(61)と、前記支持軸(1)に固定する
大径の固定ギヤ(62)と、これらギヤ(61)(62)間に
配置して前記偏心軸(4)及び支持軸(1)に支持する
複数の小径中間ギヤ(63)と複数の大径中間ギヤ(64)
とを備え、前記羽根車(5)の回転により前記駆動ギヤ
(61)と各大径中間ギヤ(64)と各小径中間ギヤ(63)
とを回転させて、前記固定ギヤ(62)の周りで前記回転
体(2)を回転させるようにしている。
又、前記回転体(2)の回転中心に対して偏位した位置
には、前記連通路(2a)に連通する通路(7a)をもち、
前記支持軸(1)の軸心とほぼ直交する第1横軸(7)
を設けて、この第1横軸(7)に、前記通路(7a)に連
通する給液路(8a)をもつ噴射ノズル本体(8)を、前
記回転体(2)の回転面に対し上下方向に仰角運動可能
に枢支すると共に、この噴射ノズル本体(8)を前記回
転体(2)の回転に連動して仰角運動させる仰角運動機
構(20)を設ける。
前記仰角運動機構(20)は、第1図及び第2図で明らか
なように、前記支持軸(1)の下端部外周に固定された
ウオームギヤから成る第1ギヤ(21)と、この第1ギヤ
(21)から所定間隔離間して対向される前記回転体
(2)に支持された前記第1横軸(7)と同一方向に延
びる第2横軸(22)と、該第2横軸(22)に支持された
前記第1ギヤ(21)と噛合するウオームギヤから成る第
2ギヤ(23)とを備え、この第2ギヤ(23)を前記回転
体(2)の回転に伴い前記第1ギヤ(21)上を回転さ
せ、前記第2ギヤ(23)の回転に伴う第1及び第2ギヤ
(21)(23)の噛合ピッチのずれ相当角度分だけ前記第
2ギヤ(23)を第2横軸(22)を中心に一方向に自転さ
せるようになす。
又、前記第2ギヤ(23)の一側面に、前記第2横軸(2
2)と同一方向に向けて延びる伝動突起(24)を突設す
ると共に、前記噴射ノズル本体(8)の回転中心ボス部
に、前記第2ギヤ(23)の側面と対向する受動片(25)
を設けて、この受動片(25)に前記伝動突起(24)と係
合する長孔状の受動面(26)を形成し、前記第2ギヤ
(23)の第2横軸(22)を中心とする回転に伴い、前記
伝動突起(24)と前記受動面(26)との係合位置を変え
ることにより、前記噴射ノズル本体(8)を仰角運動さ
せるようになすのである。尚、前記仰角運動機構(20)
の受動面(26)は、第5図に示したように、前記噴射ノ
ズル本体(8)からの液体噴射方向が水平に近い側では
前記伝動突起(24)の進行方向と同方向に延びて前記第
2ギヤ(23)の回転速度に対する仰角運動速度が遅くな
り(伝動突起の進行角が90°から270°の範囲)、か
つ、前記噴射ノズル本体(8)からの液体噴射方向が水
平から遠ざかる側では前記伝動突起(24)の進行方向と
直交する方向に延びて前記第2ギヤ(23)の回転速度に
対する仰角運動速度が速くなる(伝動突起の進行角が27
0°を越えた位置から90°になる範囲)ようにほぼく字
形に湾曲させるのが好ましい。
又、前記噴射ノズル本体(8)は、第3図で明らかなよ
うに、前記第1横軸(7)に支持される回転継手(81)
と、先端に噴射口をもった直射形のノズル(82)とを備
えている。尚、第1〜4図において、(9)は前記支持
軸(1)と偏心軸(4)との各先端部間に架設した橋絡
体であって、前記支持軸(1)に対し回転自在に支持し
ている。
更に、前記噴射ノズル本体(8)におけるノズル(82)
の液体噴射方向前方側には、前記回転体(2)の回転面
に対する仰角が大きくなる領域において、前記ノズル
(82)から直射状に噴射された噴射液(A)に衝突し
て、該噴射液(A)を拡散させ、かつ、前記回転体
(2)の回転面に対する仰角が小さくなる領域におい
て、前記ノズル(82)から噴射される噴射液(A)との
衝突を回避して、該噴射液(A)を直射状に噴射させる
衝壁体(30)を設けるのである。
前記衝壁体(30)は、噴射液(A)の拡散面(31)を設
けた衝壁チップ(32)と、該衝壁チップ(32)を支持す
る板バネなどから成る弾性部材(33)とを備え、この弾
性部材(33)の基端側を前記第1横軸(7)に挿嵌し、
かつ、前記弾性部材(33)の中心部位を前記噴射ノズル
本体(8)の一部にビス(34)で固定することにより、
前記噴射ノズル本体(8)と一体状に仰角運動を行うよ
うにしている。また、前記回転体(2)側に、該回転体
(2)と同一方向に延びる第1取付片(35a)と、この
第1取付片(35a)の長さ方向中間部から下方側に一体
状に垂設された第2取付片(35b)とをもつブラケット
(35)を固定すると共に、該ブラケット(35)の前記各
取付片(35a)(35b)間で、前記噴射ノズル本体(8)
に追従移動される前記衝壁チップ(32)の仰角運動軌跡
上に、第4図の如く上方側が低位となり、かつ、下方側
が高位となるカム面(36a)をもつスライド板(36)を
傾斜状に取付ける。そして、前記噴射ノズル本体(8)
の仰角運動時で、この噴射ノズル本体(8)の回転体
(2)に対する仰角が大きい領域のとき、第3図の仮想
線で示したように、前記衝壁体(30)の弾性部材(33)
を、前記スライド板(36)におけるカム面(36a)の高
位側で押圧して撓ませることにより、前記弾性部材(3
3)に支持された衝壁チップ(32)を前記噴射ノズル本
体(8)から噴射される噴射液(A)の中心線側に近付
け、この噴射液(A)を前記衝壁チップ(32)の拡散面
(31)に衝突させて拡散させ、また、前記噴射ノズル本
体(8)の仰角が小さい領域のときには、第3図の実線
で示したように、前記衝壁体(30)の弾性部材(33)
を、前記スライド板(36)におけるカム面(36a)の低
位側に沿わせて弾性復元で後退させることにより、前記
衝撃チップ(32)を前記噴射ノズル本体(8)から噴射
される噴射液(A)の中心線に対して離反させ、該噴射
液(A)を直射状に噴射させるのである。
以上のように構成したスプリンクラ(S)は、例えば第
12図に示したように、田畑や果樹園などに配設された送
液管(B)の上端部に前記支持軸(1)を取付けて、農
作物や果樹の上方側から農薬などの高圧液を噴射させる
のである。しかして、前記送液管(B)から導液路(1
a)に導入された高圧液の一部は、前記旋回用ノズル
(3)から羽根車(5)に向けて噴射され、また、大部
分の高圧液は前記噴射ノズル本体(8)のノズル(82)
から直射状に噴射される。そして、前記旋回用ノズル
(3)から噴射された高圧液の噴射力で前記羽根車
(5)が回転されると、前記減速歯車機構(6)を介し
て、前記回転体(2)が前記支持軸(1)の周りを回転
し、この回転体(2)に設けた噴射ノズル本体(8)も
回転されて、農薬などの高圧液が円周状に散布される。
また、前記回転体(2)の回転に伴い前記仰角運動機構
(20)を構成する第2ギヤ(23)が第1ギヤ(21)の周
りを回転し、前記第2ギヤ(23)の回転に伴い第1及び
第2ギヤ(21)(23)の噛合ピッチのずれ相当角度分だ
け前記第2ギヤ(23)が第2横軸(22)を中心として一
方向に回転される。この結果、前記第2ギヤ(23)の回
転により、該第2ギヤ(23)に設けた伝動突起(24)と
前記噴射ノズル本体(8)に設けた受動片(25)の受動
面(26)との係合位置が順次変わって、前記噴射ノズル
本体(8)が所定角度の範囲で仰角運動を行うのであ
る。従って、前記噴射ノズル本体(8)の仰角運動によ
り、該噴射ノズル本体(8)のノズル(82)から水平方
向ばかりでなく、仰角方向にも液体が噴射され、このた
め、背丈が高くて枝葉が繁茂する農作物の防除に際して
も、農作物の上部側から内部側に亘って防除することが
でき、防除効果が高められる。
又、以上のように、前記噴射ノズル本体(8)を回転さ
せて液体を円周状に散布する場合、噴射方向が水平に近
くなるのに伴って噴射距離が長くなり、回転中心から遠
く離れた部分での噴射液の周速度が速くなるため、噴射
範囲内における単位面積当たりの噴射量は、噴射距離が
長くなるほど少なくなるが、前記仰角運動機構(20)の
受動面(26)を、第5図に示したように、前記噴射ノズ
ル本体(8)からの噴射方向が水平に近い側では前記第
2ギヤ(23)の回転速度に対する仰角運動速度が遅くな
り、かつ、前記噴射ノズル本体(8)からの噴射方向が
水平から遠ざかる側で前記第2ギヤ(23)の回転速度に
対する仰角運動速度が速くなる略く字形に湾曲させるこ
とにより、噴射方向が水平に近くなる部分における噴射
液の滞留時間を長くでき、更に噴射方向が水平から遠ざ
かる部分における噴射液の滞留時間を短くできるため、
噴射範囲内における単位面積当たりの噴射量を均等化で
きるのである。
又、以上のように、前記仰角運動機構(20)を介して前
記噴射ノズル本体(8)を仰角運動させながら液体噴射
を行う場合で、この噴射ノズル本体(8)の仰角が前記
回転体(2)の回転面に対して大となって、近距離に向
けてノズル(82)から液体が直射状に噴射されるとき
は、第3図仮想線で示したように、前記衝壁体(30)の
弾性部材(33)が、前記スライド板(36)におけるカム
面(36a)の高位側で押圧されて撓みながら、前記弾性
部材(33)に支持した衝撃チップ(32)が前記噴射ノズ
ル本体(8)から直射状に噴射される噴射液(A)の中
心線側へと付近けられ、この噴射液(A)が前記衝壁チ
ップ(32)の拡散面(31)に衝突して霧状に拡散され、
農作物にダメージを与えることなく散布されるのであ
る。また、前記噴射ノズル本体(8)の仰角が前記回転
体(2)の回転面に対し小さくなって、遠距離へと液体
が直射状に噴射されるときには、第3図実線で示したよ
うに、前記衝壁体(30)の弾性部材(33)が、前記スラ
イド板(36)におけるカム面(36a)の低位側に沿って
弾性復元で後退され、前記衝撃チップ(32)が前記噴射
ノズル本体(8)から噴射される噴射液(A)の中心線
から離反され、この噴射液(A)が前記衝壁チップ(3
2)に衝突されることなく直射状に噴射されて、風など
による影響を受け難くなって飛距離が大とされる。
以上の実施例では、前記衝壁体(30)を前記仰角運動機
構(20)の仰角運動に連動して、前記噴射ノズル本体
(8)からの噴射液(A)に対し中心側と該中心側に対
し離反する位置とに移動させるにあたって、衝壁チップ
(32)を支持する弾性部材(33)と、この弾性部材(3
3)を弾性変位させるスライド板(36)とを使用した
が、前記衝壁体(30)を仰角運動機構(20)の仰角運動
に連動して移動させるにあたっては、次のようにしても
よい。即ち、第6図〜第9図で示したように、前記衝壁
体(30)の衝壁チップ(32)を支持する支持体(37)を
設けて、この支持体(37)の長さ方向中間部に一対の突
起(37a)(37a)を設けると共に、前記噴射ノズル本体
(8)の側壁で長さ方向中間部に、上下一対の支持片
(38)を取付けて、この支持片(38)に設けた受入孔
(38a)に前記各突起(37a)を挿嵌支持することによ
り、前記衝壁体(30)の全体を前記噴射ノズル本体
(8)と一体に仰角運動可能に、かつ、該噴射ノズル本
体(8)に対し揺動可能に支持させる。又、前記衝壁体
(30)の支持体(37)と対向する前記回転体(2)側に
は、前記噴射ノズル本体(8)の仰角運動機構(20)に
よる仰角運動時に、前記支持体(37)に当接して前記衝
壁体(30)の全体を、前記噴射ノズル本体(8)からの
噴射液(A)に対し中心側と、該中心側に対し離反する
位置とにわたって往復動させるカム体(39)を設ける。
このカム体(39)は、上部側が低位で下部側が高位とさ
れた第1カム面(39a)と、全体平滑された平坦面(39
b)と、上部側が高位で下部側が低位とされた第2カム
面(39c)とを備え、これら第1及び第2カム面(39a)
(39c)と平坦面(39b)とは、それぞれ前記噴射ノズル
本体(8)の仰角運動方向に沿って円弧形状に形成して
いる。
そして、前記仰角運動機構(20)の仰角運動に伴い前記
噴射ノズル本体(8)の仰角が、前記回転体(2)の回
転面に対し小となったときは、第8図で示したように、
前記カム体(39)を介して前記衝壁体(30)の全体が、
その衝壁チップ(32)が前記噴射ノズル本体(8)から
直射状に噴射される噴射液(A)の中心線から離反する
ように後退され、この噴射液(A)が前記衝壁チップ
(32)に衝突されることなく、直射状に噴射されて飛距
離が大となる。また、前記噴射ノズル本体(8)の仰角
が前記回転体(2)の回転面に対し大となったときに
は、第9図で示したように、前記カム体(39)で前記衝
壁体(30)の全体が、その衝壁チップ(32)が前記噴射
ノズル本体(8)から噴射される噴射液(A)の中心線
に近づくように進出され、この噴射液(A)が前記衝壁
チップ(32)の拡散面(31)に衝突して霧状に拡散さ
れ、農作物にダメージを与えることなく散布されるので
ある。
又、以上のように、前記噴射ノズル本体(8)からの噴
射液(A)を拡散状又は直射状に噴射させるにあたって
は、前記衝壁体(30)側を固定し、前記噴射ノズル本体
(8)の長さ方向中間部を可撓性ホースなどの弾性部材
で形成して噴射ノズル本体(8)の先端側が基端側に対
し前記衝壁体(30)方向には変位可能て、仰角運動方向
には変位不能とし、この噴射ノズル本体(8)の先端側
を、前記カム面(36c)をもつスライド板(36)などの
ガイドにより前記衝壁体(30)側に強制的に変位させ
て、前記ノズル(82)からの噴射液を、前記衝壁体(3
0)の衝壁チップ(32)に衝突させて拡散させ、又は、
該衝壁チップ(32)に衝突させることなく、噴射液を直
射状に噴射させることも可能である。
更に、前記衝壁体(30)は、前記噴射ノズル本体(8)
の仰角が前記回転体(2)の回転面に対し小となる領域
では仰角運動機構(20)に連動させることなく、前記噴
射ノズル本体(8)の仰角が前記回転体(2)の回転面
に対し大となる領域においてのみ、前記仰角運動機構
(20)に連動させるようにしてもよい。即ち、第10図及
び第11図で示したように、前記衝壁体(30)を構成する
前記弾性部材(33)を、前記第第1横軸(7)の周りに
設けたスプリング(40)で噴射ノズル本体(8)に対し
常時上方側に向けて付勢すると共に、前記カム面(36
c)をもったスライド板(36)を支持する前記ブラケッ
ト(35)に、前記弾性部材(33)の仰角運動方向中間位
置で当接して、該弾性部材(33)の上方側への移動を規
制するストッパー(41)を設け、また前記噴射ノズル本
体(8)における前記弾性部材よりも上方部位に、下方
向への仰角運動時、前記弾性部材(33)の上面と係合し
て、該弾性部材(33)を、前記ストッパー(41)で移動
が規制された位置から噴射ノズル本体(8)の仰角運動
に連動させる当たり(42)を設ける。そして、前記噴射
ノズル本体(8)の下方向への仰角運動に連動して前記
弾性部材(33)を移動させるとき、第10図の仮想線で示
したように、該弾性部材(33)を前記スライド板(36)
で撓ませながら、前記衝壁体(30)の衝壁チップ(32)
を前記噴射ノズル本体(8)からの噴射液(A)の中心
側へと移動させて、この噴射液(A)を霧状に拡散させ
るようになし、また、前記弾性部材(33)が仰角運動方
向中間位置から前記スプリング(40)の力で上方側に移
動しようとするとき、この弾性部材(33)を前記ストッ
パー(41)に当接させ、それ以上の追従移動を阻止し
て、前記衝壁チップ(32)を前記噴射液(A)の中心側
から離反した位置に保持させ、この噴射液(A)を直射
状に噴射させるのである。
又、以上の実施例では、前記回転体(2)を回転させる
手段として、前記旋回用ノズル(3)と羽根車(5)と
を用いたが、前記回転体(2)は機械的に強制回転させ
ることも可能である。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案のスプリンクラでは、噴射
ノズル本体(8)を回転体(2)に、支持軸(1)の軸
心とほぼ直交する横軸(7)を介して前記回転体(2)
の回転面に対し仰角運動可能に枢支し、前記噴射ノズル
本体(8)を前記回転体(2)の回転に連動して仰角運
動させる仰角運動機構(20)を設けると共に、前記噴射
ノズル本体(8)の噴射口に対し前方位置に、前記回転
体(2)の回転面に対する仰角が大きくなる領域で、前
記噴射口から直射状に噴射した噴射液と衝突して、該噴
射液を拡散する衝壁体(30)を設けたから、前記仰角運
動機構(20)で前記噴射ノズル本体(8)の仰角を、前
記回転体(2)の回転面に対し小さくしたり大きくした
りすることにより、背丈が高くて、枝葉が繁茂する農作
物の防除であっても、該農作物の上面部から内側に亘つ
て防除が行えながら、前記噴射ノズル本体(8)の仰角
を前記回転体(2)の回転面に対し大きくして、近距離
への液体噴射を行う場合に、前記噴射ノズル本体(8)
から直射状に噴射される液体を前記衝壁体(30)に衝突
させて、直射状の噴射液を霧状に拡散させることができ
て、農作物に与えるダメージを少なくでき、また、前記
噴射ノズル本体(8)の仰角を前記回転体(2)の回転
面に対し小さくして、遠距離への液体噴射を行う場合
は、前記噴射ノズル本体(8)から噴射される液体を直
射状に噴射させることができ、風などによる影響を受け
にくくして、飛距離を大にすることができるのである。
また、前記衝壁体(30)を、前記噴射ノズル本体(8)
の仰角運動に連動させて、その仰角運動方向に往復移動
させ、かつ、前記噴射ノズル本体(8)の仰角が小さい
領域から大きい領域への移動に伴い前記噴射ノズル本体
(8)の中心線に対し近接方向に変位可能とすることに
より、前記衝壁体(30)による液体の拡散状噴射と直射
状噴射とを簡単な構造で切換えることができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のスプリンクラを示す正面図、第2図は
同スプリンクラの一部切欠正面図、第3図は同要部の一
部切欠平面図、第4図は衝壁体の取付部分を示す正面
図、第5図は仰角運動機構の他の実施例を示す図面、第
6図〜第9図は衝壁体の別の支持構造例を示す図面、第
10図及び第11図は同衝壁体の更に別の支持構造例を示す
面図、第12図は使用状態を説明する図面である。 (1)……支持軸 (2)……回転体 (7)……横軸 (8)……噴射ノズル本体 (20)……仰角運動機構 (30)……衝壁体

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】直射形の噴射ノズル本体(8)をもった回
    転体(2)を支持軸(1)の周りに回転可能に支持して
    成るスプリンクラであって、前記噴射ノズル本体(8)
    を、前記回転体(2)に前記支持軸(1)の軸心とほぼ
    直交する横軸(7)を介して前記回転体(2)の回転面
    に対し仰角運動可能に枢支し、この噴射ノズル本体
    (8)を前記回転体(2)の回転に連動して仰角運動さ
    せる仰角運動機構(20)を設けると共に、前記噴射ノズ
    ル本体(8)の噴射口に対し前方位置に、前記回転体
    (2)の回転面に対する仰角が大きくなる領域で、前記
    噴射口から直射状に噴射した噴射液と衝突して、該噴射
    液を拡散する衝壁体(30)を設けたことを特徴とするス
    プリンクラ。
  2. 【請求項2】衝壁体(30)は、噴射ノズル本体(8)の
    仰角運動に連動して、該仰角運動方向に往復移動し、か
    つ、噴射ノズル本体(8)の仰角が小さい領域から仰角
    が大きい領域への移動に伴い噴射ノズル本体(8)の中
    心線に対し近接方向に変位可能にしている請求項1記載
    のスプリンクラ。
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