JPH0734970A - エアターボラムジェットエンジンの圧縮機ロータ翼 - Google Patents

エアターボラムジェットエンジンの圧縮機ロータ翼

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JPH0734970A
JPH0734970A JP17698093A JP17698093A JPH0734970A JP H0734970 A JPH0734970 A JP H0734970A JP 17698093 A JP17698093 A JP 17698093A JP 17698093 A JP17698093 A JP 17698093A JP H0734970 A JPH0734970 A JP H0734970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel gas
air
rotor
rotor blade
ramjet engine
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP17698093A
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English (en)
Inventor
Mitsuaki Usukinu
光明 薄衣
Shinji Takada
真司 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Publication of JPH0734970A publication Critical patent/JPH0734970A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エアターボラムジェットエンジンを小型軽量
で、かつ高い推力が得られるようにする。 【構成】燃料ガス発生器20から供給される燃料ガス
は、ストラット16内に設けられた燃料ガス通路16
a、および主軸15内を通ってロータ翼5内に導かれ、
ロータ翼5後縁に設けられた噴出スリットから噴出され
る。これによりロータ翼5は燃料ガスを噴出した反力に
より駆動されて回転し、ステータ翼6とともに吸い込み
空気を圧縮する。ロータ翼5から噴出された燃料ガスは
燃焼室11に到達するまでに吸い込み空気と充分に混合
されるので、燃焼効率が向上して高い推力を得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアターボラムジェッ
トエンジンに関し、より詳しくは吸い込み空気を圧縮す
る圧縮機のロータ翼を駆動し回転させる方法の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】ターボジェットとラムジェットのコンバ
インドサイクルとして、低亜音速から高マッハ数、低空
から高空までと幅広い飛行範囲で運用可能なエアターボ
ラムジェットエンジンが知られている。図3に模式的に
示すように、従来のエアターボラムジェットエンジン9
0は、円筒状のシュラウド1と、このシュラウド1の内
部に同軸に設けられた流線型状のセンタボディ2を有す
るとともに、図示左側の空気取り入れ口3から吸い込ん
だ空気を、低速時には圧縮機4で圧縮するとともに、こ
の圧縮された吸い込み空気の流れAと、燃料ガス発生器
20で発生した燃料ガスの流れBとを、ミキサー9によ
り混合し、燃焼室11で燃焼させて図示右側の噴出孔1
2から噴出するようにされている。そして、前記圧縮機
4は、前記センタボディ2内にベアリング13・14に
より回転自在に支持された主軸15に取り付けられて一
体に回転するようにされたロータ翼5と、前記シュラウ
ド1の内面に半径方向内側に向かって延びるように植設
されたステータ翼6とを有している。さらに、前記主軸
15にはタービン翼8が一体に回転するように取り付け
られている。そしてこのタービン翼8は、マニホールド
7から噴射される前記燃料ガスにより駆動され回転する
ようにされている。これにより、前記ロータ翼5は駆動
されて回転し、前記ステータ翼6とともに吸い込んだ空
気を圧縮するようにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来のエア
ターボラムジェットエンジン90は、圧縮機4のロータ
翼5を駆動するために、前記タービン翼8と、このター
ビン翼8に向けて燃料ガスを噴射する前記マニホールド
7が不可欠であるから、その軸線方向および半径方向の
寸法が大きくなるとともに、重量も重いものとなってい
る。また、圧縮機4により圧縮された吸い込み空気は、
前記ミキサー9によって燃料ガスと混合されるが、吸い
込み空気と燃料ガスとを完全に混合しようとすると前記
ミキサー9の軸線方向の長さが長くなってしまう。反対
に軸線方向の長さを短くしたミキサー9では吸い込み空
気と燃料ガスとを完全に混合仕切れないため、燃焼効率
が悪化して推力が低下してしまう。
【0004】そこで、本発明は上記のような現状に着眼
してなされたものであって、小型かつ軽量であるととも
に、燃焼効率に優れて高い推力が得られるエアターボラ
ムジェットエンジンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的は、本発明の、
ロータ翼内部に導いた燃料ガスを、前記ロータ翼に設け
た噴出孔から噴出させ、その反力により駆動されて回転
することを特徴とするエアターボラムジェットエンジン
の圧縮機ロータ翼によって達成される。
【0006】
【作用】本発明のエアターボラムジェットエンジンの圧
縮機ロータ翼は、ロータ翼にもうけられた噴出孔から噴
出される燃料ガスの反力によって駆動されて回転する。
これにより、ロータ翼を駆動回転するためのタービン機
構が不要となって、エアターボラムジェットエンジンを
小型化かつ軽量化することができる。また、ロータ翼か
ら噴出される燃料ガスは、このロータ翼により圧縮され
る吸い込み空気と充分に混合されるので、燃焼効率が高
まって推力を増加させることができる。
【0007】
【実施例】本発明に係るエアターボラムジェットエンジ
ンの一実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。な
お、従来例と同一の部分については同一の符号を用いて
説明を簡略化する。
【0008】図1に示すように、本実施例のエアターボ
ラムジェットエンジン100は、円筒状のシュラウド1
と、このシュラウド1の内側にストラット16により同
軸に固定された円筒状のセンタボディ2を有している。
そして、このセンタボディ2の内部には、主軸15がベ
アリング13・14により回転自在に支持されている。
【0009】前記主軸15は、本実施例においては中空
とされ、燃料ガス通路とされる直径の大きい筒状のチャ
ンバー部分15aと、このチャンバー部分15aからそ
れぞれ軸線方向に前後に延びる直径の小さい筒状部分1
5b・15cとから構成されている。そして、前記チャ
ンバー部分15aの外周には複数の貫通孔15dが設け
られており、燃料ガス発生器20で発生されて前記スト
ラット16内に貫設された燃料ガス通路16aを介して
供給される燃料ガスを、チャンバー部分15a内に取り
込むようにされている。また、前方に延びる前記筒状部
分15bの先端には、ロータ翼5をその外周に有するロ
ータディスク5aが一体に回転するように取り付けられ
ている。
【0010】前記ロータディスク5aの外周には、半径
方向外側に延びる複数のロータ翼5が等間隔に植設され
ている。そして、このロータディスク5aと前記ロータ
翼5の内部には燃料ガスの通路5b・5cがそれぞれ設
けられ、前記主軸15内部にもうけられた燃料ガス通路
に連通されている。さらに、図2に断面図として示すよ
うに、前記ロータ翼5の後縁には燃料ガスを噴出するス
リット5dが設けられ、前記燃料ガス通路5cから供給
される燃料ガスが、このロータ翼5の列の間を通過する
吸い込み空気の流れと平行に、前記スリット5dから後
方に向かって噴出するようにされている。
【0011】次に、上述のように構成された本実施例の
エアターボラムジェットエンジン100の作動について
説明する。まず、前記燃料ガス発生器20により発生さ
れた燃料ガスは、前記ストラット16内に設けられた前
記通路16aと、前記主軸15内の燃料ガス通路を介し
て前記ロータ翼5内に導かれた後、ロータ翼5の後縁に
設けられた前記燃料ガス噴出スリット5dから噴出す
る。これにより、前記ロータ翼5には燃料ガスを噴出す
ることより生じる反力が作用するから、ロータ翼5は前
記主軸15と一体となって回転し、ステータ翼6ととも
に吸い込み空気を圧縮する。この時、本実施例において
は、ロータ翼5の後縁から噴出される燃料ガスが、ロー
タ翼5の列の間を通過する吸い込み空気の流れと平行に
噴出するようにされているので、吸い込み空気の流れを
乱すことが無い。そして、この燃料ガスと吸い込み空気
は燃焼室11に到るまでの間に充分に混合されて、燃焼
室11において高い燃焼効率で燃焼するから、推力が増
加する。
【0012】すなわち、本実施例のエアターボラムジェ
ットエンジン100においては、燃料ガス発生器20か
ら供給される燃料ガスを、主軸15およびロータディス
ク5aの内部にもうけた燃料ガス通路を介してロータ翼
5に導くこととしたので、構造が簡単になって、より一
層小型かつ軽量にすることができた。さらに、本実施例
においては、燃料ガスをロータ翼5の後縁に設けた噴出
スリット5dから、ロータ翼5の列の間を通過する吸い
込み空気の流れと平行に噴出するようにしたので、吸い
込み空気の流れを乱すことがない。
【0013】
【発明の効果】本発明のエアターボラムジェットエンジ
ンの圧縮機ロータ翼は、燃料ガス発生器で発生させた燃
料ガスを圧縮機ロータ翼内部に設けられた燃料ガス通路
に導き、かつ前記ロータ翼の後縁に設けられた前記燃料
ガス通路に連通する噴出孔から前記燃料ガスを噴出さ
せ、その反力によりこのロータ翼を駆動し回転させるこ
ととしたので、以下のような優れた効果が得られた。す
なわち、本発明のエアターボラムジェットエンジンにお
いては、ロータ翼を駆動回転させるためのタービン機構
を不要とすることができるので、軸線方向および半径方
向の寸法を減少させて小型化することができるととも
に、部品点数が減少することにより軽量化と信頼性およ
び耐久性の向上を図ることができる。また、ロータ翼後
縁から吹き出される燃料ガスを吸い込み空気と充分に混
合することができるので、燃焼効率が向上してより高い
推力を得ることができる。したがって、本発明のエアタ
ーボラムジェットエンジンの圧縮機ロータ翼を適用され
るエアターボラムジェットエンジンは、小型軽量で高い
推力のエンジンが求められる無人高速飛翔体や宇宙往還
機等に最適なエンジンとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエアターボラムジェットエンジン
の一実施例を示す全体断面図である。
【図2】本発明に係るエアターボラムジェットエンジン
のロータ翼の断面図である。
【図3】従来のエアターボラムジェットエンジンの作動
を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 シュラウド 2 センタボディ 3 空気取り入れ口 4 圧縮機 5 ロータ翼 5a ロータディスク 5b 燃料ガス通路 5c 燃料ガス通路 5d 燃料ガス噴出スリット 6 ステータ翼 7 燃料ガスマニホールド 8 タービン翼 9 ミキサー 10 保炎器 11 燃焼室 12 噴出孔 13 ベアリング 14 ベアリング 15 主軸 15a チャンバー 15b 筒状部 15c 筒状部 15d 貫通孔 16 ストラット 16a ガス通路 20 燃料ガス発生器 90 従来のエアターボラムジェットエンジン 100 本発明のエアターボラムジェットエンジン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータ翼内部に導いた燃料ガスを前記ロー
    タ翼に設けた噴出孔から噴出させ、その反力により駆動
    されて回転することを特徴とするエアターボラムジェッ
    トエンジンの圧縮機ロータ翼。
JP17698093A 1993-07-16 1993-07-16 エアターボラムジェットエンジンの圧縮機ロータ翼 Withdrawn JPH0734970A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17698093A JPH0734970A (ja) 1993-07-16 1993-07-16 エアターボラムジェットエンジンの圧縮機ロータ翼

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17698093A JPH0734970A (ja) 1993-07-16 1993-07-16 エアターボラムジェットエンジンの圧縮機ロータ翼

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JPH0734970A true JPH0734970A (ja) 1995-02-03

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17698093A Withdrawn JPH0734970A (ja) 1993-07-16 1993-07-16 エアターボラムジェットエンジンの圧縮機ロータ翼

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