JPH07336229A - 高能率符号化装置 - Google Patents

高能率符号化装置

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JPH07336229A
JPH07336229A JP6127698A JP12769894A JPH07336229A JP H07336229 A JPH07336229 A JP H07336229A JP 6127698 A JP6127698 A JP 6127698A JP 12769894 A JP12769894 A JP 12769894A JP H07336229 A JPH07336229 A JP H07336229A
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JP
Japan
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signal
bit
maximum value
bit allocation
sub
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Pending
Application number
JP6127698A
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English (en)
Inventor
Shoichi Iwasaki
昌一 岩崎
Kiyotaka Nagai
清隆 永井
Koji Nakajima
康志 中嶋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のチャンネルからなるオーディオ信号を
高能率符号化するときに、チャンネル間のレベル差が小
さいサブバンドの量子化ビット数を等しくすることで、
再生音の定位劣化を低減する。 【構成】 周波数分析フィルタ111,121はデジタ
ルオーディオ信号をチャンネルごとに周波数分析してサ
ブバンド信号を出力する。最大値検出器112,122
はフレームごとにサブバンド信号の絶対値の最大値を求
める。ビット要求計算器117,127は各サブバンド
の信号を量子化するのに要求されるビット数を計算す
る。初期ビット割り当て器118,128はビット要求
値が閾値以上のサブバンドに初期ビット割り当てをす
る。追加割り当てが可能な場合に、追加ビット割り当て
器19は最大値信号を基にチャンネル間のレベル差が小
さいサブバンドのビット割り当て値が等しくなるように
追加ビット割り当てを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のチャンネルから
なるオーディオ信号、例えばステレオオーディオ信号を
デジタル記録する高能率符号化装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、サブバンドコーディングや直交変
換コーディングを用いて音声をデジタル記録する高能率
符号化装置が盛んに開発されている。オーディオ信号の
高能率符号化では、再生時の音質の大部分は記録時の符
号化方法、特に広帯域信号を帯域分割して符号化する際
の各帯域の量子化ビット数によって決定される。
【0003】以下に、従来の高能率符号化装置の一例に
ついて説明する。図4は従来のサブバンドコーディング
による高能率符号化装置のブロック図を示すものであ
る。図4に示す従来の高能率符号化装置はステレオデジ
タル信号を入力して、一定数のオーディオサンプルから
なるフレームを基本単位として符号化を行う。
【0004】また、図5は図4に示す従来の高能率符号
化装置の一部について詳しく示すものである。
【0005】図4において、411と421は周波数分
析フィルタである。412(1)〜412(M)と42
2(1)〜422(M)は最大値検出器である。413
(1)〜413(M)と423(1)〜423(M)は
正規化器である。414(1)〜414(M)と424
(1)〜424(M)は量子化器である。415と42
5はビット割り当て手段、46はマルチプレクサであ
る。
【0006】図5は図4の周波数分析フィルタ411,
421と、ビット割り当て手段415,425の詳細
と、量子化器414(1)〜414(M),424
(1)〜424(M)を示すものである。
【0007】図5において、417と427はビット要
求計算器、418と428は初期ビット割り当て器、4
19と429は追加ビット割り当て器419である。ビ
ット割り当て手段415はビット要求計算機417と初
期ビット割り当て器418と追加ビット割り当て器41
9からなり、ビット割り当て手段425はビット要求計
算機427と初期ビット割り当て器428と追加ビット
割り当て器429からなる。
【0008】図4および図5において、周波数分析フィ
ルタ411と最大値検出器412(1)〜412(M)
と正規化器413(1)〜413(M)と量子化器41
4(1)〜414(M)とビット割り当て手段415は
Lチャンネルについて処理を行い、周波数分析フィルタ
421と最大値検出器422(1)〜422(M)と正
規化器423(1)〜423(M)と量子化器424
(1)〜424(M)とビット割り当て手段425はR
チャンネルについて処理を行うものとする。
【0009】以上のように構成された高能率符号化装置
について、図4によって、以下その動作について説明す
る。
【0010】周波数分析フィルタ411と421はそれ
ぞれLチャンネルのデジタルオーディオ信号S411と
Rチャンネルのデジタルオーディオ信号S421を入力
し、周波数分析して、それぞれM個のサブバンド信号S
412(1)〜S412(M)とS422(1)〜S4
22(M)を出力する。ここでは、()内の数字が大き
いほど周波数が高いサブバンド信号であるものとする。
また、Mの値は例えば32である。
【0011】以下、LチャンネルとRチャンネルの処理
動作は同様であるので、ここでは、Lチャンネルの動作
と、両チャンネルに関係する部分の動作についてのみ説
明する。
【0012】最大値検出器412(1)〜412(M)
が、それぞれ対応する1フレーム分のサブバンド信号S
412(1)〜S412(M)の絶対値の最大値を求
め、最大値信号S413(1)〜S413(M)を対応
する正規化器413(1)〜413(M)とビット割り
当て手段415とマルチプレクサ46へ出力する。正規
化器413(1)〜413(M)はそれぞれ最大値信号
S413(1)〜S413(M)に基づいて、対応する
サブバンド信号S412(1)〜S412(M)を正規
化し、正規化信号S414(1)〜S414(M)を出
力する。ビット割り当て手段415は1フレーム分のサ
ブバンド信号S412(1)〜S412(M)と最大値
信号S413(1)〜S413(M)を取り込み、正規
化信号S414(1)〜S414(M)をそれぞれ何ビ
ットで量子化するかを計算し、対応する量子化器414
(1)〜414(M)とマルチプレクサ46へビット割
り当て信号S415(1)〜S415(M)を出力す
る。
【0013】マルチプレクサ46は最大値信号S413
(1)〜S413(M),S423(1)〜S423
(M)と量子化信号S415(1)〜S415(M),
S425(1)〜S425(M)とビット割り当て信号
S416(1)〜S416(M),S426(1)〜S
426(M)を入力し、多重化して符号化信号S47を
出力する。
【0014】以下、図5によってビット割り当て手段4
15の動作の詳細を説明する。ビット割り当て手段の具
体的な動作については、例えば特開平4−250722
号公報に開示されている。
【0015】ビット要求計算器417がサブバンド信号
S412(1)〜S412(M)と最大値信号S413
(1)〜S413(M)を1フレーム分取り込み、各サ
ブバンドのサブバンド信号のパワー値とピーク値から人
間の聴覚特性モデルに基づくマスキング効果を計算し、
各サブバンドの信号を符号化するのに要求されるビット
数(ビット要求値)を計算し、ビット要求信号S418
(1)〜S418(M)を出力する。
【0016】初期ビット割り当て器418はビット要求
信号S418(1)〜S418(M)を入力し以下の手
順で初期ビット割り当てを行い、初期ビット割り当て信
号S419(1)〜S419(M)を出力する。
【0017】ここで、1フレームで、1チャンネルあた
り使える総ビット数をBとし、1フレームに含まれる1
サブバンド当たりのデータ数をS、最大値情報を記録す
る際のビット数をXとする。Bの値はサンプリング周波
数とビットレートによって決まり、S,Xの値は例え
ば、それぞれ12,6である。
【0018】(a) 数フレーム以内、例えば5フレー
ム以内前にビット割り当てがあったサブバンドに優先的
に2ビットずつ割り当てる。
【0019】(b) (a)でビット割り当てを行った
場合には、1サブバンドごとにビット要求値を2ずつ減
ずる。
【0020】(c) (a)でビット割り当てを行った
場合には、1サブバンドごとにBの値を(2×S+X)
ずつ減ずる。
【0021】追加ビット割り当て器419は以下の手順
により追加ビット割り当てを行い、初期ビット割り当て
値と追加ビット割り当て値の合計をビット割り当て信号
S416(1)〜S416(M)として出力する。
【0022】(a) ビット要求値の最大値を求める。 (b) (a)で求めた最大値を持つサブバンドにすで
にビット割り当てがなされている場合には当該サブバン
ドに1ビットを追加割り当てし、ビット要求値を1減
じ、Bの値をSだけ減ずる。
【0023】(c) (a)で求めた最大値を持つサブ
バンドにすでにビット割り当てがなされていない場合に
は当該サブバンドに2ビットを割り当て、ビット要求値
を2減じ、Bの値を(2×S+X)だけ減ずる。
【0024】(d) Bの値が負にならない間(a),
(b),(c)を繰り返す。量子化器414(1)〜4
14(M)はそれぞれ対応する正規化信号S414
(1)〜S414(M)を入力し、対応するビット割り
当て信号S416(1)〜S416(M)に基づいて量
子化し、量子化信号S415(1)〜S415(M)を
出力する。
【0025】同様に、Rチャンネルでは、最大値検出器
422(1)〜422(M)が最大値信号S423
(1)〜S423(M)を、量子化器424(1)〜4
24(M)が量子化信号S425(1)〜S425
(M)を、ビット割り当て手段425がビット割り当て
信号S426(1)〜S426(M)をマルチプレクサ
46へ出力する。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、人間の聴覚特性モデルに基づくビット割り
当て計算をチャンネルごとに個別に行っているために、
複数のチャンネルの同帯域のサブバンドに、同レベルの
信号が入力された場合に、他のサブバンドによるマスキ
ング効果の違いによりチャンネルによって量子化ビット
数が異なり、その結果、再生音の定位が悪化することが
あるという問題点を有していた。
【0027】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、再生音の定位の悪化を解消する高能率符号化装置を
提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の高能率符号化装置は、複数のチャンネルか
らなるオーディオ信号を入力し、チャンネルごとに、周
波数分析を行い複数のサブバンド信号を出力する周波数
分析フィルタと、チャンネルごとおよびサブバンドごと
にサブバンド信号を入力し、フレームごとにサブバンド
信号の絶対値の最大値を算出して最大値信号を出力する
最大値検出手段と、チャンネルごとおよびサブバンドご
とにサブバンド信号を入力し、フレームごとにサブバン
ド信号を最大値信号で正規化して、正規化信号を出力す
る正規化手段と、正規化信号を量子化するために必要な
量子化ビット数を算出し、ビット要求信号を出力するビ
ット要求計算手段と、ビット要求信号が第1の閾値以上
であるサブバンドに対して初期ビット割り当てを行い、
初期ビット割り当て信号を出力する初期ビット割り当て
手段と、初期ビット割り当て信号と最大値信号とを入力
し、利用可能なトータルビット数と初期ビット割り当て
で使用したビット数とを比較して、追加ビット割り当て
が可能である場合に、サブバンドごとに最大値信号をチ
ャンネル間で比較し、チャンネル間の最大値信号の差が
第2の閾値以下であるサブバンドに、全チャンネルでビ
ット割り当てが等しくなるように追加ビット割り当てを
行ってビット割り当て信号を出力し、チャンネル間の最
大値信号の差が第2の閾値を越えるサブバンドでは入力
した初期ビット割り当て信号をそのままビット割り当て
信号として出力する追加ビット割り当て手段と、正規化
信号とビット割り当て信号とを入力し、正規化信号をビ
ット割り当て信号に基づいて量子化して量子化信号を出
力する量子化手段と、ビット割り当て信号と最大値信号
と量子化信号とを多重化して符号化信号を出力するマル
チプレクサとを有する。
【0029】また、本発明の高能率符号化装置は、複数
のチャンネルからなるオーディオ信号を入力しチャンネ
ルごとに周波数分析を行い複数のサブバンド信号を出力
する周波数分析フィルタと、チャンネルごとおよびサブ
バンドごとにサブバンド信号を入力しフレームごとにサ
ブバンド信号の絶対値の最大値を算出して最大値信号を
出力する最大値検出手段と、チャンネルごとおよびサブ
バンドごとにサブバンド信号を入力しフレームごとにサ
ブバンド信号を最大値信号で正規化して正規化信号を出
力する正規化手段と、正規化信号を量子化するために必
要な量子化ビット数を算出しビット要求信号を出力する
ビット要求計算手段と、ビット要求信号と最大値信号と
を入力しサブバンドごとに最大値信号をチャンネル間で
比較し、チャンネル間の最大値信号の差が閾値以下であ
るサブバンドでは全チャンネルのビット要求信号が等し
くなるようにビット要求信号を調整して調整ビット要求
信号を出力しチャンネル間の最大値信号の差が閾値を越
える場合には入力したビット要求信号をそのまま調整ビ
ット要求信号として出力するビット要求調整手段と、調
整ビット要求信号に基づいて各チャンネル各サブバンド
のビット割り当てを算出してビット割り当て信号を出力
するビット割り当て手段と、正規化信号とビット割り当
て信号とを入力し正規化信号をビット割り当て信号に基
づいて量子化して量子化信号を出力する量子化手段と、
ビット割り当て信号と最大値信号と量子化信号とを多重
化して符号化信号を出力するマルチプレクサとを有す
る。
【0030】
【作用】本発明の高能率符号化装置は上記した構成によ
り、チャンネル間の信号レベルの差が小さいにもかかわ
らずチャンネルごとの初期ビット割り当てで割り当てら
れたビット数に差がある場合に、追加ビット割り当て手
段が、割り当てビット数が等しくなるように追加ビット
割り当てを行う。これにより、チャンネル間でのレベル
差が小さいサブバンドの量子化ビット数を等しくして記
録できるので、再生音の定位劣化を低減する事ができ
る。
【0031】また、本発明の高能率符号化装置は上記し
た構成により、ビット要求調整手段が、チャンネル間の
信号レベルの差が小さいにもかかわらずチャンネル間の
ビット要求値が異なるサブバンドのビット要求値を等し
くしてから、ビット割り当て器がビット割り当て計算を
行う。これにより、チャンネル間でのレベル差が小さい
サブバンドの量子化ビット数の差を小さくして記録でき
るので、再生音の定位劣化を低減する事ができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。ここではステレオデジタルオーデ
ィオ信号をサブバンドがM個であるサブバンドコーディ
ングで記録する場合の実施例について説明する。Mの値
は例えば32である。
【0033】図1は本発明の第1の実施例における一定
数のオーディオサンプルからなるフレームを基本単位と
して符号化を行う高能率符号化装置で、ステレオデジタ
ル信号を入力して記録する場合のブロック図を示すもの
である。また、図2は図1に示す高能率符号化装置の一
部について詳しく示すものである。
【0034】図1において、111と121は周波数分
析フィルタである。112(1)〜112(M)と12
2(1)〜122(M)は最大値検出器である。113
(1)〜113(M)と123(1)〜123(M)は
正規化器である。114(1)〜114(M)と124
(1)〜124(M)は量子化器である。15はビット
割り当て手段、16はマルチプレクサである。
【0035】また、図2に示すように、ビット割り当て
手段15は、ビット要求計算器117,127と初期ビ
ット割り当て器118,128と追加ビット割り当て器
19からなる。
【0036】図1および図2において、周波数分析フィ
ルタ111と最大値検出器112(1)〜112(M)
と正規化器113(1)〜113(M)と量子化器11
4(1)〜114(M)とビット要求計算器117と初
期ビット割り当て器118はLチャンネルについて処理
を行い、周波数分析フィルタ121と最大値検出器12
2(1)〜122(M)と正規化器123(1)〜12
3(M)と量子化器124(1)〜124(M)とビッ
ト要求計算器127と初期ビット割り当て器128はR
チャンネルについて処理を行うものとする。
【0037】以上のように構成された高能率符号化装置
について、図1と図2を見ながら、以下その動作につい
て説明する。
【0038】周波数分析フィルタ111と121はそれ
ぞれLチャンネルのデジタルオーディオ信号S111と
Rチャンネルのデジタルオーディオ信号S121を入力
し、周波数分析して、それぞれM個のサブバンド信号S
112(1)〜S112(M)とS122(1)〜S1
22(M)を出力する。ここでは、()内の数字が大き
いほど周波数が高いサブバンド信号であるものとする。
【0039】以下、LチャンネルとRチャンネルの処理
動作は同様であるので、ここでは、Lチャンネルの動作
と、両チャンネルに関係する部分の動作についてのみ説
明する。
【0040】最大値検出器112(1)〜112(M)
は、それぞれ対応する1フレーム分のサブバンド信号S
112(1)〜S112(M)の絶対値の最大値を求
め、最大値信号S113(1)〜S113(M)を対応
する正規化器113(1)〜113(M)とビット割り
当て手段15とマルチプレクサ16へ出力する。正規化
器113(1)〜113(M)はそれぞれ最大値信号S
113(1)〜S113(M)に基づいて対応するサブ
バンド信号S112(1)〜S112(M)を正規化
し、正規化信号S114(1)〜S114(M)を出力
する。ビット割り当て手段15は1フレーム分のサブバ
ンド信号S112(1)〜S112(M)とS122
(1)〜S122(M)と、最大値信号S113(1)
〜S113(M)とS123(1)〜S123(M)を
入力し、正規化信号S114(1)〜S114(M)と
S124(1)〜S124(M)をそれぞれ何ビットで
量子化するかを計算し、対応する量子化器114(1)
〜114(M)と124(1)〜124(M)とマルチ
プレクサ16へビット割り当て信号S116(1)〜S
116(M)とS126(1)〜S126(M)を出力
する。
【0041】具体的には、ビット要求計算器117が、
従来例と同様に、サブバンド信号S112(1)〜S1
12(M)と最大値信号S113(1)〜S113
(M)を1フレーム分取り込み、人間の聴覚特性モデル
に基づいて、各サブバンドの信号を符号化するのに要求
されるビット数を計算し、ビット要求信号S118
(1)〜S118(M)を出力する。
【0042】初期ビット割り当て器118は、ビット要
求信号S118(1)〜S118(M)を入力し、従来
例と同様に、5フレーム以内前にビット割り当てがあっ
たサブバンドへ初期ビット割り当てを行った後に、ビッ
ト要求信号が第1の閾値以上であるサブバンドについて
以下の手順でビット割り当てを行い、初期ビット割り当
て信号S119(1)〜S119(M)を出力する。な
お、第1の閾値は通常2程度とする。
【0043】ここで、従来例と同様に1フレームに含ま
れる1サブバンド当たりのデータ数をS、最大値情報を
記録する際のビット数をXとする。S,Xの値は例え
ば、それぞれ12,6である。
【0044】(a) ビット要求値の最大値を求める。 (b) (a)で求めた最大値を持つサブバンドにすで
にビット割り当てがなされている場合には当該サブバン
ドに1ビットを追加割り当てし、ビット要求値を1減
じ、Bの値をSだけ減ずる。
【0045】(c) (a)で求めた最大値を持つサブ
バンドにすでにビット割り当てがなされていない場合に
は当該サブバンドに2ビットを割り当て、ビット要求値
を2減じ、Bの値を(2×S+X)だけ減ずる。
【0046】(d) Bの値が負にならない間(a),
(b),(c)を繰り返す。 追加ビット割り当て器19は初期ビット割り当て信号S
119(1)〜S119(M)と最大値信号S113
(1)〜S113(M)を入力し、1フレームで使える
ビット数と初期ビット割り当てで使ったビット数を比較
して、追加ビット割り当てが可能である場合に、サブバ
ンドごとに、各チャンネルの最大値信号を比較し、すべ
てのチャンネルの最大値信号が第2の閾値以上であり、
かつ、チャンネル間の最大値信号の差が第3の閾値以下
であり、かつ、初期ビット割り当て信号が異なる場合
に、全チャンネルの割り当てビット数が等しくなるよう
に追加ビット割り当てを行い、初期ビット割り当て値と
追加ビット割り当て値の合計をビット割り当て信号S1
16(1)〜S116(M)として出力する。なお、第
2の閾値は例えば−20dB、第3の閾値は例えば6d
Bとする。
【0047】量子化器114(1)〜114(M)はそ
れぞれ対応する正規化信号S114(1)〜S114
(M)を入力し、対応するビット割り当て信号S116
(1)〜S116(M)に基づいて量子化し、量子化信
号S115(1)〜S115(M)を出力する。
【0048】同様に、Rチャンネルでは、最大値検出器
122(1)〜122(M)が最大値信号S123
(1)〜S123(M)を、量子化器124(1)〜1
24(M)が量子化信号S125(1)〜S125
(M)をマルチプレクサ16へ出力する。
【0049】マルチプレクサ16は最大値信号S113
(1)〜S113(M),S123(1)〜S123
(M)と量子化信号S115(1)〜S115(M),
S125(1)〜S125(M)とビット割り当て信号
S116(1)〜S116(M),S126(1)〜S
126(M)を入力し、多重化して符号化信号S17を
出力する。
【0050】なお、本実施例ではビット要求計算器11
7およびビット要求計算器127がそれぞれサブバンド
信号S112(1)〜S112(M)と最大値信号S1
13(1)〜S113(M)、およびサブバンド信号S
122(1)〜S122(M)とS123(1)〜S1
23(M)をもとにしてビット要求値を算出している
が、それぞれ、最大値信号S113(1)〜S113
(M)およびS123(1)〜S123(M)だけをも
とにしてビット要求値を算出するような構成としても良
い。
【0051】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。本発明の第2の実施例の高能率符号化装置の構成
は第1の実施例の構成とほぼ同じであるが、ビット割り
当て手段の内部構成と作用が異なる。図3は本発明の第
2の実施例でデジタルステレオ信号を入力して記録する
場合のビット割り当て手段の内部構成を示すブロック図
である。図1に示してあって図3に示していない部分、
すなわち、正規化器とマルチプレクサの構成,作用は第
1の実施例と同様である。また、量子化器の動作も第1
の実施例と同様である。
【0052】図3において、311と321は周波数分
析フィルタである。312(1)〜312(M)と32
2(1)〜322(M)は最大値検出器である。314
(1)〜314(M)と324(1)〜324(M)は
量子化器である。317と327はビット要求計算器で
ある。38はビット要求調整器である。39はビット割
り当て器である。
【0053】図3において、周波数分析フィルタ311
と最大値検出器312(1)〜312(M)と量子化器
314(1)〜314(M)とビット要求計算器317
はLチャンネルについて処理を行い、周波数分析フィル
タ321と最大値検出器322(1)〜322(M)と
量子化器324(1)〜324(M)とビット要求計算
器327はRチャンネルについて処理を行うものとす
る。
【0054】以上のように構成された高能率符号化装置
について、図3を参照しながら、以下その動作について
説明する。
【0055】周波数分析フィルタ311と321はそれ
ぞれLチャンネルのデジタルオーディオ信号S311と
Rチャンネルのデジタルオーディオ信号S321を入力
し、周波数分析して、それぞれM個のサブバンド信号S
312(1)〜S312(M)とS322(1)〜S3
22(M)を出力する。ここでは、()内の数字が大き
いほど周波数が高いサブバンド信号であるものとする。
【0056】以下、LチャンネルとRチャンネルの処理
動作は同様であるので、ここでは、Lチャンネルの動作
と、両チャンネルに関係する部分の動作についてのみ説
明する。
【0057】最大値検出器312(1)〜312(M)
が、それぞれ対応する1フレーム分のサブバンド信号S
312(1)〜S312(M)の絶対値の最大値を求
め、最大値信号S313(1)〜S313(M)を出力
する。ビット要求計算器317がサブバンド信号S31
2(1)〜S312(M)と最大値信号S313(1)
〜S313(M)を1フレーム分取り込み、従来例と同
様にして、人間の聴覚特性モデルに基づいて、各サブバ
ンドの信号を符号化するのに要求されるビット数を計算
し、ビット要求信号S318(1)〜S318(M)を
出力する。ビット要求調整器38はLチャンネルのビッ
ト要求信号S318(1)〜S318(M)とRチャン
ネルのビット要求信号S328(1)〜S328(M)
とLチャンネルの最大値信号S313(1)〜S313
(M)とRチャンネルの最大値信号S323(1)〜S
323(M)を入力し、サブバンドごとに、チャンネル
間の最大値信号を比較し、最大値信号の差が第4の閾値
以下である場合に、ビット要求値が小さい方のビット要
求値を大きい方のビット要求値に置き換えて調整ビット
要求値とし、最大値信号の差が第4の閾値を越えない場
合には入力したビット要求信号をそのまま調整ビット要
求値として、調整ビット要求情報S319(1)〜S3
19(M)とS329(1)〜S329(M)を出力す
る。ビット割り当て器39は調整ビット要求情報S31
9(1)〜S319(M)とS329(1)〜S329
(M)を入力し、各チャンネル,各サブバンドの割り当
てビット数を決定し、ビット割り当て情報S319
(1)〜S319(M)とS329(1)〜S329
(M)を出力する。なお、第4の閾値は例えば6dBと
する。
【0058】なお、本実施例ではビット要求計算器31
7およびビット要求計算器327がそれぞれサブバンド
信号S312(1)〜S312(M)と最大値信号S3
13(1)〜S313(M)、およびサブバンド信号S
322(1)〜S322(M)と最大値信号S323
(1)〜S323(M)をもとにしてビット要求値を算
出しているが、それぞれ、最大値信号S313(1)〜
S313(M)およびS323(1)〜S323(M)
だけをもとにしてビット要求値を算出するような構成と
しても良い。
【0059】また、本実施例のビット割り当て器39の
構成と動作は従来例の初期ビット割り当て器と追加ビッ
ト割り当て器をあわせたもの、すなわち初期ビット割り
当ての後に追加ビット割り当てが可能な場合にビット要
求値が最大のサブバンドから順に追加ビット割り当てを
行うものとするが、第1の実施例の初期ビット割り当て
器と追加ビット割り当て器をあわせたもの、すなわち、
ビット要求値が一定値以上のサブバンドに初期ビット割
り当てを行った後に追加ビット割り当てが可能な場合に
チャンネル間の最大値情報の差が小さいサブバンドのビ
ット割り当て値が等しくなるように追加ビット割り当て
をするものとしても良い。また、本実施例のビット割り
当て器39の構成と動作は従来例のようにチャンネルご
とに個別にビット割り当て計算を行うようにしても良い
し、全チャンネルについて包括的に割り当て計算を行う
ようにしても良い。全チャンネルについて包括的に割り
当て計算を行うようにすれば再生音の音質を更に向上さ
せることができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明の高能率符号化装置
は、追加ビット割り当て器が、全チャンネルの初期ビッ
ト割り当て情報と最大値情報とを入力し、チャンネル間
における最大値情報の差が小さいにもかかわらず初期ビ
ット割り当て値が異なる場合に、ビット割り当て値が等
しくなるように追加割り当てをするので、チャンネル間
の信号レベルの差が小さいサブバンドの量子化ビット数
の差が小さくなり、チャンネル間の量子化ビット数の違
いに起因する再生音の定位の劣化を低減することができ
る。
【0061】また、本発明の高能率符号化装置は、ビッ
ト要求調整器が、チャンネル間における信号レベルの差
が小さいサブバンドのビット要求値を等しくしてから、
ビット割り当て器がビット割り当てを行うため、チャン
ネル間の信号レベルの差が小さいサブバンドの量子化ビ
ット数の差が小さくなり、チャンネル間の量子化ビット
数の違いに起因する再生音の定位の劣化を低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における高能率符号化装
置の構成を示すブロック図
【図2】同第1の実施例における高能率符号化装置のビ
ット割り当て手段の内部構成を示すブロック図
【図3】本発明の第2の実施例における高能率符号化装
置のビット割り当て手段の内部構成を示すブロック図
【図4】従来の高能率符号化装置の構成を示すブロック
【図5】従来の高能率符号化装置のビット割り当て手段
の内部構成を示すブロック図
【符号の説明】
15 ビット割り当て手段 16 マルチプレクサ 19 追加ビット割り当て器 38 ビット要求調整器 39 ビット割り当て器 111,121,311,321 周波数分析フィルタ 117,127,317,327 ビット要求計算器 118,128 初期ビット割り当て器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定数のオーディオデータからなるフレ
    ームを単位として符号化処理を行う高能率符号化装置で
    あって、 複数のチャンネルからなるオーディオ信号を入力し、チ
    ャンネルごとに、周波数分析を行い複数のサブバンド信
    号を出力する周波数分析フィルタと、 チャンネルごとおよびサブバンドごとに前記サブバンド
    信号を入力し、フレームごとに前記サブバンド信号の絶
    対値の最大値を算出して最大値信号を出力する最大値検
    出手段と、 チャンネルごとおよびサブバンドごとに前記サブバンド
    信号を入力し、フレームごとに前記サブバンド信号を前
    記最大値信号で正規化して、正規化信号を出力する正規
    化手段と、 前記正規化信号を量子化するために必要な量子化ビット
    数を算出し、ビット要求信号を出力するビット要求計算
    手段と、 前記ビット要求信号が第1の閾値以上であるサブバンド
    に対して初期ビット割り当てを行い、初期ビット割り当
    て信号を出力する初期ビット割り当て手段と、 前記初期ビット割り当て信号と前記最大値信号とを入力
    し、利用可能なトータルビット数と前記初期ビット割り
    当てで使用したビット数とを比較して、追加ビット割り
    当てが可能である場合に、サブバンドごとに前記最大値
    信号をチャンネル間で比較し、チャンネル間の前記最大
    値信号の差が第2の閾値以下であるサブバンドに、全チ
    ャンネルでビット割り当てが等しくなるように追加ビッ
    ト割り当てを行ってビット割り当て信号を出力し、チャ
    ンネル間の前記最大値信号の差が前記第2の閾値を越え
    るサブバンドでは入力した初期ビット割り当て信号をそ
    のままビット割り当て信号として出力する追加ビット割
    り当て手段と、 前記正規化信号と前記ビット割り当て信号とを入力し、
    前記正規化信号を前記ビット割り当て信号に基づいて量
    子化して量子化信号を出力する量子化手段と、 前記ビット割り当て信号と前記最大値信号と前記量子化
    信号とを多重化して符号化信号を出力するマルチプレク
    サとを備えた高能率符号化装置。
  2. 【請求項2】 一定数のオーディオデータからなるフレ
    ームを単位として符号化処理を行う高能率符号化装置で
    あって、 複数のチャンネルからなるオーディオ信号を入力し、チ
    ャンネルごとに、周波数分析を行い複数のサブバンド信
    号を出力する周波数分析フィルタと、 チャンネルごとおよびサブバンドごとに前記サブバンド
    信号を入力し、フレームごとに前記サブバンド信号の絶
    対値の最大値を算出して最大値信号を出力する最大値検
    出手段と、 チャンネルごとおよびサブバンドごとに前記サブバンド
    信号を入力し、フレームごとに前記サブバンド信号を前
    記最大値信号で正規化して、正規化信号を出力する正規
    化手段と、 前記正規化信号を量子化するために必要な量子化ビット
    数を算出し、ビット要求信号を出力するビット要求計算
    手段と、 前記ビット要求信号と前記最大値信号とを入力し、サブ
    バンドごとに前記最大値信号をチャンネル間で比較し、
    チャンネル間の前記最大値信号の差が閾値以下であるサ
    ブバンドでは、全チャンネルのビット要求信号が等しく
    なるようにビット要求信号を調整して調整ビット要求信
    号を出力し、チャンネル間の前記最大値信号の差が閾値
    を越える場合には入力した前記ビット要求信号をそのま
    ま調整ビット要求信号として出力するビット要求調整手
    段と、 前記調整ビット要求信号に基づいて、各チャンネル、各
    サブバンドのビット割り当てを算出して、ビット割り当
    て信号を出力するビット割り当て手段と、 前記正規化信号と前記ビット割り当て信号とを入力し、
    前記正規化信号を前記ビット割り当て信号に基づいて量
    子化して量子化信号を出力する量子化手段と、 前記ビット割り当て信号と前記最大値信号と前記量子化
    信号とを多重化して符号化信号を出力するマルチプレク
    サとを備えた高能率符号化装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100467326B1 (ko) * 2002-12-09 2005-01-24 학교법인연세대학교 추가 비트 할당 기법을 이용한 음성 부호화 및 복호화를위한 송수신기
JP2007507750A (ja) * 2003-09-29 2007-03-29 ソニー エレクトロニクス インク オーディオ符号化におけるレート−歪み制御方法

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