JPH07333178A - 触媒評価方法 - Google Patents

触媒評価方法

Info

Publication number
JPH07333178A
JPH07333178A JP6128537A JP12853794A JPH07333178A JP H07333178 A JPH07333178 A JP H07333178A JP 6128537 A JP6128537 A JP 6128537A JP 12853794 A JP12853794 A JP 12853794A JP H07333178 A JPH07333178 A JP H07333178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line width
carrier
catalyst
solid
magnetic resonance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6128537A
Other languages
English (en)
Inventor
Kojiro Okude
幸二郎 奥出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6128537A priority Critical patent/JPH07333178A/ja
Publication of JPH07333178A publication Critical patent/JPH07333178A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】金属担持触媒において、担体である金属酸化物
中に含まれる核種の固体核磁気共鳴スペクトル1,2を
測定し、担持された遷移金属元素の影響によるスペクト
ルの線幅1a,2aの変化を観測し、この線幅の変化に
基づいて触媒活性を判定する。 【効果】触媒の活性評価を簡便化して触媒開発を促進す
るとともに、触媒設計に対して有効な情報を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遷移金属元素を無機固体
金属酸化物上に担持させた金属担持触媒の触媒活性の評
価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、全世界的に環境問題やエネルギ問
題が注目されているが、その中で低公害技術やクリーン
エネルギ開発のため各種の触媒技術の開発が重要になっ
ている。たとえば、排気ガス浄化のための脱硝,脱硫触
媒や、燃焼触媒,光触媒,燃料電池用触媒などの開発が
世界的に広く行われている。触媒には様々な形態のもの
が考えられるが、そのなかで無機固体酸化物に各種遷移
金属元素を担持させた金属担持触媒は多方面での応用が
期待され、開発研究が盛んに行われている。これら金属
担持触媒は、たとえば、シリカゲル,アルミナ,ゼオラ
イト,チタニア,ジルコニアなどの金属酸化物を担体
(基材,母材)とし、この担体上にコバルト,銅,マン
ガンなどの第一遷移金属元素、またはパラジウム,白金
などの第二,第三遷移金属元素を担持させたものがあ
る。これら担持される金属元素は金属微粒子,酸化物,
イオン性化合物または配位化合物のうちいずれかの状態
で担持されているものと考えられ、担体との間の相互作
用による電子状態の変化の結果、触媒活性の活性中心と
して働くものと考えられる。
【0003】これら金属担持触媒の開発は、使用目的や
必要とされる活性に応じて、担体である金属酸化物の種
類,成分についての検討や、担持される金属元素の種
類,量,担持条件,担持形態などについての検討が必要
である。また、実使用条件における温度,ガス雰囲気に
よる活性や触媒の耐久性などについても検討が必要にな
る。さらに、触媒への要求性能が高度になるに従い、担
持される金属元素も二種,三種といった複合系になりつ
つあり、これらの触媒設計は複雑化しつつある。しか
し、触媒設計では必ずしも理論的な基準があるわけでは
なく、各種の触媒を実際に合成し、その活性を実際の反
応を行うことで測定して触媒として有用か否かを調べて
いるのが現状である。
【0004】このような状態では、触媒開発に際して各
種触媒材料を評価するため実際の反応を行い、その中で
活性評価や耐久性評価などを行わねばならず、かなり時
間がかかることは否めない。触媒開発の最終的段階では
実反応での評価は不可欠であるが、各種触媒材料のサー
ベイを行う段階ではより簡便な方法で触媒材料を評価す
ることが必要とされていた。また、実反応での評価は触
媒活性や耐久性を直接評価するという点では有効である
が、その触媒活性や耐久性と触媒の物理的,化学的構造
との相関などの基礎的知見を得る上では有効ではなく、
触媒設計の理論的指針を得てより有効な開発を進めてい
くには相関関係についての知見を得られるような触媒評
価方法が必要とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の現状に鑑み、本
発明の目的は、触媒開発、特に固体金属酸化物に遷移金
属元素を担持させた金属担持触媒の開発において、簡便
な触媒活性の評価方法を提供することにある。
【0006】また本発明の他の目的は触媒開発におい
て、触媒材料の物理的,化学的構造と関連づけられた触
媒活性の評価方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、無機固体金属酸化物を担体と
し、上記担体上に遷移金属元素を金属微粒子,酸化物,
イオン性化合物または配位化合物のうちいずれかの状態
で担持させた金属担持触媒において、担体である金属酸
化物中に含まれる適当な核種の固体核磁気共鳴(Nucle
ar MagneticResonance、以下NMRと略す)スペクト
ルを測定し、担持された遷移金属元素の影響によるスペ
クトルの線幅の変化を観測し、この線幅の変化に基づい
て触媒活性を判定することを特徴とする触媒評価方法で
ある。
【0008】また本発明は、触媒評価方法において、測
定された固体NMRスペクトルの線幅の評価方法とし
て、シグナル線幅をあらかじめ決められた線幅の基準値
と比較し、測定された線幅が線幅の基準値より大きい場
合を良、小さい場合を不良とすることにより触媒活性を
判定することを特徴とする触媒評価方法である。
【0009】また本発明では、金属担持触媒の担体は、
NMRスペクトル測定が可能である核種を含む材料なら
ば全てに適用可能であるが、特に有効な担体はシリカゲ
ル,アルミナ,ゼオライトなどのケイ素29,アルミニ
ウム27のうち少なくとも一つを含む材料があげられ、
これら二つの核種のうち少なくとも一方の固体NMRス
ペクトルを測定し、観測されたシグナル線幅の変化を測
定することを特徴とする触媒評価方法である。
【0010】また本発明は、担持される遷移金属元素は
不対電子を持つほぼ全ての金属元素およびそのイオンに
ついて適用可能であるが、特に有用な担持金属はコバル
ト,銅,マンガンおよびそのほかの第一遷移金属元素の
うち少なくとも一つがあげられ、上記担持金属の影響に
より担体である無機固体金属酸化物中に含まれる核種の
固体NMRスペクトルの線幅に現れる変化を測定するこ
とを特徴とする触媒評価方法である。
【0011】
【作用】本発明は固体NMRスペクトル測定により触媒
活性を見積もることを特徴とするものである。NMRス
ペクトルは試料を磁場中に置いた時に試料中の核スピン
が与えられたラジオ波を共鳴吸収する現象を測定するも
のであるが、このときに得られるシグナルの位置,強
度,線形などが試料の分子構造を反映するために種々の
物質の構造解析に広く用いられている。測定試料は本発
明で目的とするような固体試料でも測定可能である。
【0012】NMRスペクトルの測定対象は、核スピン
が0でない核種であれば原則として測定が可能であり、
本発明で対象としている金属担持触媒の担体について
も、ほとんどの場合、NMRスペクトル測定が可能な核
種を含んでいる。代表的な例をあげると、担体がシリカ
ゲルであればケイ素29,担体がアルミナであればアル
ミニウム27,担体がゼオライトであればケイ素29と
アルミニウム27の両方についてNMR測定が可能であ
る。
【0013】担持触媒の担体についてNMR測定を行っ
た場合、まず、原料の金属酸化物自体を測定した場合に
は、含まれる測定対象核種の存在状態に応じてシグナル
が観測され、シグナルの位置は化学シフトと呼ばれて化
学種の種類に応じて異なり、またシグナルの強度比は各
化学種の存在比を示す。これらを詳細に調べることによ
り、担体原料の分子構造に関して有用な知見が得られ
る。
【0014】一方、原料に遷移金属を担持させた触媒試
料の場合、遷移金属の多くは不対電子を持ち、この不対
電子の電子スピンが担体のNMR測定対象核の核スピン
と相互作用する。多くの場合、この相互作用によって測
定されるNMRシグナルはブロードになるため、シグナ
ルの化学シフトや強度比は測定困難になり、担体の分子
構造に関しての知見は得られにくくなる。しかし、この
シグナルのブロード化は、上述のように担持された遷移
金属と担体中のNMR測定核との間の相互作用に依存し
ているため、観測されたシグナル線幅を担持された遷移
金属と担体との相互作用の大きさと関連づけることがで
きる。
【0015】ここで、金属担持触媒の活性中心が担持さ
れた遷移金属であり、その活性発現は担持金属と担体と
の間の相互作用による電子状態の変化に依存しているこ
とを考え合わせると、シグナル線幅を触媒活性の大きさ
と関連づけることが可能であることが推測される。
【0016】実際には、シグナル線幅と触媒活性を理論
的に関連づけることは現状では困難であるため、触媒活
性を実測した試料を標準とし、標準試料のNMRシグナ
ル線幅と測定試料の線幅を比較することにより試料の触
媒活性を見積もることができる。具体的には、多くの場
合、担持金属と担体との相互作用の強いほど触媒活性が
強く発現するものと考えられ、かつ相互作用の強い場合
ほど担体のNMRシグナルのブロード化が大きくなると
考えられるので、シグナルの線幅が標準試料を用いて定
めたある基準値より大きい場合は触媒活性が良好であ
り、シグナル線幅が基準値より小さい場合は触媒活性が
不良であると判定することにより、触媒の評価が可能と
なる。
【0017】本発明の触媒評価法では、担体と金属の組
み合わせに応じてそれぞれ標準試料を用いて触媒活性と
シグナル線幅の関係を調べ、シグナル線幅の基準値を決
める必要があるが、この基準値が決まれば金属の担持
量,担持条件,触媒の製造プロセスや履歴などを変化さ
せた試料について実際の反応を行わなくても触媒評価が
可能になる。また、この評価法で測定されるシグナル線
幅は触媒の物理的,化学的物性を反映するものであり、
担体と担持金属の相互作用に関して触媒設計に有用な情
報を与えるものと考えられる。
【0018】上記の触媒評価法で適用可能な触媒材料
は、担体およびNMR測定核種では具体的にはシリカゲ
ルについてはケイ素29,アルミナについてはアルミニ
ウム27,ゼオライトについてはケイ素29またはアル
ミニウム27の両方などが代表例としてあげられるが、
そのほかにもNMR測定が可能な核種を含む材料が担体
であれば同様に適用が可能である。さらに二,三の例を
あげると、チタニアではチタン47またはチタン49,
ジルコニアではジルコニウム91などであり、適切な核
種を選ぶことによりそのほか多くの金属酸化物で適用可
能である。また、担持金属については具体的にはコバル
ト,銅,マンガンなどの第一遷移金属が代表例としてあ
げられるが、担持される遷移金属が不対電子を持つもの
であればそれ以外の金属元素でも原則的に適用が可能で
ある。
【0019】また、本発明は担持された金属元素と担体
中のNMR測定核種との間に相互作用が働くことにより
担体のNMRシグナル線幅が変化することを利用するも
のであり、このため担持される金属元素は不対電子をも
つ原子またはイオンが一般に有利であると考えられる
が、不対電子を持たない金属原子またはイオンの場合で
も、担体のNMRスペクトルのシグナル線幅に変化が認
められるような場合には不対電子を持つ金属元素の場合
と同様に適用可能である。
【0020】NMRの測定方法はいくつかが知られてい
るが、本発明での測定では、固体NMRの測定に広く用
いられている通常の測定法を適用すればよく、特に、シ
グナルを強く測定できるCP−MAS法(Cross Pola
rization Magic AngleSpinning)や、シグナル強度
比が正しく現れるDD−MAS法(DipoleDecoupled
Magic Angle Spinning)などが有効である。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて説
明する。
【0022】図1に示したのは、金属担持触媒のNMR
スペクトルの一例であり、測定核種はケイ素29,測定
法はDD−MAS法である。本測定に用いた試料は、担
体はケイ素とアルミニウムの複合酸化物であるゼオライ
トの一種であり、組成はSiO2:Al23換算で重量比が
約90:10のものである。担持金属はコバルトを用い
ている。図1のスペクトル1,2にはともに−110pp
m 付近にピークを持つブロードなシグナルが観測されて
おり、これが担体であるゼオライト中のケイ素29から
のシグナルである。
【0023】図2に示したのは、図1で示した試料を合
成するために用いた担体原料のゼオライトそのもののケ
イ素29−NMRスペクトルである。図1の触媒のNM
Rスペクトル1,2の線幅1a,2aは、図2の担体原
料のNMRスペクトル3の線幅3aに比べてブロードに
なっている。このように遷移金属であるコバルトを担持
させることにより、担体であるゼオライトのNMRシグ
ナルがブロード化し、かつ原料では観測されたシグナル
の分離が観測しにくくなっていることが明らかである。
このようなシグナル線形の変化は、担持させたコバルト
の持つ不対電子の電子スピンと、担体のケイ素29の核
スピンとが相互作用しているためである。なお、この実
施例ではシグナルの線幅として、ピークの半値幅を採用
した。
【0024】ここで、図1に示した2本のスペクトル
は、同じ条件で触媒を作成した後、異なる温度で熱処理
を行ったものである。明らかに、900℃で処理した試
料のスペクトル2の線幅2aは500℃で処理した試料
のスペクトル1の線幅1aに比べて減少しており、コバ
ルトと担体の相互作用の大きさが高温処理によって減少
することを示唆している。
【0025】図3に示したのは、図1と同じ条件で作成
した触媒について、異なる温度で熱処理を行ったときの
熱処理温度とケイ素29−NMRスペクトルのシグナル
線幅との関係を示したものである。この測定例で得られ
た相関曲線4は処理温度が高くなるほどシグナル線幅が
減少することを示しており、コバルトと担体の相互作用
が高温処理によって減少していくものと考えられる。
【0026】図4に示したのは、図3での測定に用いた
各試料について、脱硝触媒としての活性を実際に測定
し、シグナル線幅と触媒活性との関係を示したものであ
る。ここで示した触媒活性は、一定量のNOを含むガス
を触媒に流しながら昇温していった場合の、各触媒試料
が示した最大NO除去率で示している。明らかに、シグ
ナル線幅と触媒活性との間には相関が認められる。ここ
で得られた相関曲線5から、シグナル線幅が広い試料で
は担持金属と担体との間の相互作用が大きくかつ触媒活
性が高いことが示され、NMRシグナル線幅を触媒活性
の評価の指標として用いることができることがわかる。
【0027】図5に示したのは、図4で得られたNMR
シグナル線幅と触媒活性の相関曲線5を用い、触媒試料
の活性を予想する方法を示したものである。これは、活
性を予想したい二つの試料についてそれぞれNMRシグ
ナル線幅6a,7aを測定し、その測定結果を図4で得
られた曲線5に当てはめることにより各々の触媒活性6
b,7bを予想するものである。ここで活性を予想する
試料として用いた触媒は、図3,図4での測定に用いた
触媒と同じ原料を用いて合成したものであるが、あらか
じめ担体原料であるゼオライトを加熱処理した後に合成
に用いた点が異なっている。このようにして予想された
各試料の触媒活性を実測値と比較してみると次のように
なった。まず、6aのシグナル線幅(1442Hz)を
与えた第一の試料についての触媒活性の予想値6bは約
40%であるが、実測された活性は約31%であった。
また、7aのシグナル線幅(1124Hz)を与えた第
二の試料についての触媒活性の予想値7bは約16%で
あるが、実測された活性は約15%であった。このよう
に、この方法で求められた触媒活性の予想値は実測値と
かなりよく一致しており、本方法による触媒活性の評価
方法が有効であることが示された。
【0028】本実施例で触媒活性を評価する場合、例え
ば、最大NO除去率で60%を活性の基準値8bとして
採用するならば、シグナル線幅と触媒活性の相関曲線5
に当てはめるとNMRシグナル線幅の基準値8aは約1
510Hzを採用すれば良いことがわかる。そこで、種
々の触媒試料について、シグナル線幅がこのシグナル線
幅の基準値8a以上の触媒試料を良品とすれば、最大N
O除去率で約60%以上のものを良品と判定することが
でき、目的に合致した触媒の活性評価を簡便に行うこと
ができる。また、このシグナル線幅の変化は触媒の構
造,担持状態などの変化に由来すると予想され、触媒設
計の上で有用な物理的,化学的な物性に関する情報であ
るといえる。
【0029】最後に、本発明の一般的な実施方法につい
てのフローチャートを図6に示す。まず、測定対象であ
る一連の金属担持触媒について、採用されている担体に
含まれているNMR測定可能核種について検討し、最も
NMR測定に適した核種を選択する。ケイ素29,アル
ミニウム27が測定が容易であることや過去の測定デー
タが多いことなどから有利な核種であるが、もちろんそ
のほかの核種を選択することもできる。ついで、標準的
と考えられる試料を数種類選定し、これらについてNM
R測定を行い、得られるシグナルの線幅を観測する。一
方で標準試料について触媒活性測定を実施し、NMRシ
グナル線幅と触媒の活性との関係をグラフにプロットす
るなどして明らかにする。次に、ここで得られた関係か
ら、一定の基準以上の触媒活性を示すようなNMRシグ
ナル線幅の基準値を設定する。以下、評価したい触媒試
料について、NMR測定を行い、得られたシグナル線幅
を上記の基準値と比較し、シグナル線幅が基準値より大
きければ良、小さければ不良と判定することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、標準試料によって決め
られたシグナル線幅の基準値を用いることにより、金属
の担持量,担持条件,触媒の製造プロセスや履歴などを
変化させた試料について実際の反応を行わなくても触媒
評価が可能になり、触媒評価を簡便化することができ、
触媒開発を促進することができる。また、この評価法で
測定されるシグナル線幅は触媒の物理的,化学的物性を
反映するもので、担体と担持金属の相互作用に依存する
ものであり、触媒設計に於いて有用な情報を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属担持触媒のケイ素29−NMRスペクトル
の測定例を示す特性図。
【図2】触媒原料の担体自体のケイ素29−NMRスペ
クトルの測定例を示す特性図。
【図3】触媒の熱処理温度とNMRスペクトル線幅の相
関を示す特性図。
【図4】触媒のNMRスペクトル線幅と触媒活性の相関
を示す特性図。
【図5】触媒活性の予想方法を示す特性図。
【図6】本発明の一般的実施方法を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
1,2…スペクトル、1a,2a…線幅。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機固体金属酸化物を担体とし、上記担体
    上に遷移金属元素を金属微粒子,酸化物,イオン性化合
    物または配位化合物のうちいずれかの状態で担持させた
    金属担持触媒において、上記担体である金属酸化物中に
    含まれる適当な核種の固体核磁気共鳴スペクトルを測定
    し、担持された遷移金属元素の影響による上記固体核磁
    気共鳴スペクトルの線幅の変化を観測し、この線幅の変
    化に基づいて触媒活性を判定することを特徴とする触媒
    評価方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、測定された上記固体核
    磁気共鳴スペクトルの線幅をあらかじめ決められた線幅
    の基準値と比較し、測定された上記線幅が線幅の基準値
    より大きい場合を良、小さい場合を不良とすることによ
    り触媒活性を判定する触媒評価方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、上記担体であ
    る無機固体金属酸化物は核磁気共鳴測定が可能な核種を
    含み望ましくはシリカゲル,アルミナ,ゼオライトのう
    ちいずれか一つ以上からなる酸化物材料であり、固体核
    磁気共鳴スペクトルの測定核種として、上記核磁気共鳴
    測定が可能な核種のうち少なくとも一つ、望ましくはケ
    イ素29またはアルミニウム27を選び、上記核種の固
    体核磁気共鳴スペクトルの線幅の変化を測定する触媒評
    価方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、担持される遷
    移金属元素は不対電子をもつ原子もしくはイオンであ
    り、望ましくはコバルト,銅,マンガンおよびそのほか
    の第一遷移金属元素のうち少なくとも一つを含み、担持
    金属の影響により担体である無機固体金属酸化物中に含
    まれる核種の固体核磁気共鳴スペクトルの線幅に現れる
    変化を測定する触媒評価方法。
JP6128537A 1994-06-10 1994-06-10 触媒評価方法 Pending JPH07333178A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6128537A JPH07333178A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 触媒評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6128537A JPH07333178A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 触媒評価方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07333178A true JPH07333178A (ja) 1995-12-22

Family

ID=14987212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6128537A Pending JPH07333178A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 触媒評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07333178A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9714909B2 (en) 2011-12-12 2017-07-25 Nanonord A/S Method of determining catalytic fines in an oil
KR20210080260A (ko) * 2019-12-20 2021-06-30 한양대학교 에리카산학협력단 Nmr 분석을 기반으로 한 마이크로캡슐의 내구성 및 분해성 평가 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9714909B2 (en) 2011-12-12 2017-07-25 Nanonord A/S Method of determining catalytic fines in an oil
KR20210080260A (ko) * 2019-12-20 2021-06-30 한양대학교 에리카산학협력단 Nmr 분석을 기반으로 한 마이크로캡슐의 내구성 및 분해성 평가 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Fraissard et al. 129Xe nmr study of adsorbed xenon: A new method for studying zeolites and metal-zeolites
Bright et al. Regenerable fiber-optic-based immunosensor
Freund et al. Cluster, facets, and edges: Site‐dependent selective chemistry on model catalysts
Adamski et al. Application of EPR spectroscopy for elucidation of vanadium speciation in VO x/ZrO 2 catalysts subject to redox treatment
Schermann et al. Mass spectrometry-based approaches to protein–ligand interactions
Stevens et al. Core level spectroscopies locate hydrogen in the proton transfer pathway–identifying quasi-symmetrical hydrogen bonds in the solid state
Frantzen et al. High‐Throughput Method for the Impedance Spectroscopic Characterization of Resistive Gas Sensors
JPH07333178A (ja) 触媒評価方法
Butz et al. Time differential perturbed angular correlation of γ-rays emitted from 99Mo→ 99Tc in molybdenum-based catalysts: The nature of molybdate species in molybdena/alumina catalysts
Ueta et al. Dynamics of O2 Chemisorption on a Flat Platinum Surface Probed by an Alignment‐Controlled O2 Beam
Sojka et al. EPR investigation of the activation of N2O on Mo/SiO2 catalysts via electron transfer: From N2O as a ligand to adsorbed O-ion
Percival et al. Molecular and applied modulation effects in electron electron double resonance. V. Passage effects in high resolution frequency and field swept ELDOR
Gaillard et al. An intermittent temperature-programmed desorption method for studying kinetics of desorption from heterogeneous surfaces
Woodward Advances in protein hydrogen exchange by mass spectrometry
WO2023023756A1 (en) Determining properties of samples using quantum sensing
Ramallo-López et al. EXAFS, TDPAC and TPR characterization of PtInFerrierite: The role of surface species in the SCR of NOx with CH4
Vogtherr et al. NMR-based screening methods for lead discovery
CN113945536A (zh) 一种基于类太赫兹频率梳检测生物分子的方法
Libuda Molecular beams and model catalysis: Activity and selectivity of specific reaction centers on supported nanoparticles
Xu et al. 13 C Saturation-Transfer Difference (STD)-NMR Experiments Using INEPT Polarization Transfer
Went et al. Magnetic resonance studies of ammonia adsorption and decomposition on titania-supported vanadia catalysts
Jankowiak et al. Fluorescence line‐narrowing detection in chromatography and electrophoresis
Abayev et al. Detection of intermolecular transferred‐NOE interactions in small and medium size protein complexes: RANTES complexed with a CCR5 N‐terminal peptide
Cooper et al. Insights into Automotive Particulate Filters using Magnetic Resonance Imaging: Understanding filter drying in the manufacturing process and the effect of particulate matter on filter operation and fluid dynamics
Riveiro et al. Structural relaxation of Co-P amorphous alloys