JPH07332479A - トルク補正装置 - Google Patents

トルク補正装置

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JPH07332479A
JPH07332479A JP12354594A JP12354594A JPH07332479A JP H07332479 A JPH07332479 A JP H07332479A JP 12354594 A JP12354594 A JP 12354594A JP 12354594 A JP12354594 A JP 12354594A JP H07332479 A JPH07332479 A JP H07332479A
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JP
Japan
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torque
correction
vehicle
estimating means
learning
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JP12354594A
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Yoshiyuki Yoshida
義幸 吉田
Toshimichi Minowa
利通 箕輪
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力軸トルク推定装置の経時変化による精度
低下を考慮して補正を行い、推定出力軸トルクの精度を
向上させることができるトルク補正装置を提供するこ
と。 【構成】 内燃エンジン1あるいはモータによる駆動手
段を備えた車両32において、駆動軸のトルクを検出す
る第一のトルク推定手段6と、該第一のトルク推定手段
6により求まるトルクを補正するために用いられる第二
のトルク推定手段5と、前記第一のトルク推定手段6及
び前記第二のトルク推定手段5から算出された推定トル
クを比較して学習を行い、補正開始を判断する学習補正
手段4とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルク補正装置に関
し、特に、走行する自動車の出力軸トルク算出装置にお
いて、出力軸トルク推定装置の経時的な変化による推定
精度の低下を補正するトルク補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の自動変速制御において
は、駆動軸トルクに基づいてきめ細かに制御を行うこと
が好ましいとされている。ところが、駆動軸トルクを直
接検出することは困難なため、便宜的に駆動軸トルクを
代替するものとしてスロットル開度を用い、これと車速
とに基づいて変速機の変速制御が行われていた。また、
最近では、エンジン回転からのエンジン特性と、タービ
ン回転からのトルクコンバータ特性とを用いて駆動軸ト
ルクを推定して求めるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、開発
時に試験によって求められたトルクコンバータ特性のデ
ータテーブルを基に推定を行うものであるから、トルク
コンバータ内部の流体が経時的な劣化等によって変化を
起こした場合が考慮されておらず、経時変化後は最終的
な出力(駆動)軸トルクを得ることができない。このた
めに、自動車の変速及び駆動力制御等において細かい制
御ができなくなるという問題点があった。本発明は、こ
の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、特
に、出力軸トルク推定装置の経時変化による精度低下を
考慮して補正を行い、推定出力軸トルクの精度を向上さ
せることができるトルク補正装置を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に関わるトルク補正装置は、基本的には、内
燃エンジンあるいは電動機による駆動手段を備えた車両
において、駆動軸のトルクを検出する第一のトルク推定
手段と、該第一のトルク推定手段により求まるトルクを
補正するために用いられる第二のトルク推定手段と、前
記第一のトルク推定手段及び前記第二のトルク推定手段
から算出された推定トルクを比較して学習を行い、補正
開始を判断する学習補正手段とを備えたことを特徴とし
ている。
【0005】より具体的には、前記学習補正手段は、第
一の時点における前記第一のトルク推定手段と前記第二
のトルク推定手段により推定された両トルクの第一の偏
差を求めるとともに、前記第二のトルク推定手段で算出
したトルクが前記第一の時点で推定した値と等しくなる
第二の時点における前記第一のトルク推定手段と前記第
二のトルク推定手段により推定された両トルクの第二の
偏差を求め、該第二の偏差と前記第一の偏差との差が設
定値を越えたときに補正開始と判断して、前記第一トル
ク推定手段に補正を行うようにしたことを特徴としてい
る。
【0006】そして、前記第一のトルク推定手段として
は、トルクコンバータ特性を用いたトルク推定手段であ
るものや、前記駆動手段のトルク特性を用いたトルク推
定手段であるものが好ましく、前記第二のトルク推定手
段としては、駆動軸に取り付けられたトルクセンサから
なるものや、車重検出手段と加速度検出手段からの検出
信号によりトルクを推定するトルク推定手段であるも
の、あるいは、車速が所定時間継続してゼロであること
を計測することにより車重が変化したことを推定するも
のが好適な例として挙げられる。
【0007】また、前記学習補正手段は、学習開始を決
定するために少なくともハンドル舵角度もしくは路面状
態検出信号を入力として用い、この路面状態検出信号が
燃料タンク内の燃料残量を検出するフロート信号を用い
たことが好ましい。さらに、前記学習補正手段は、前記
第一のトルク推定手段を診断して何らかの異常が発生し
た際に、外部から異常警報等の異常を検知する出力を行
うことが好ましい。
【0008】本発明の他の態様としては、内燃エンジン
あるいは電動機による駆動手段を備えた車両において、
車両の停止を判断する車速検出手段と、車両停止前の出
力トルクに対する加速度と再駆動後の出力トルクに対す
る加速度とを比較する手段と、この比較結果に基づいて
車重の変化を推定する手段と、を備えたことを特徴とす
るトルク補正装置や、内燃エンジンあるいは電動機によ
る駆動手段と車速を検出する車速検出手段を備えた車両
において、異なる時点で検出した速度と加速度から車重
を演算する車重検出手段を備えたことを特徴とするトル
ク補正装置が挙げられる。
【0009】
【作用】前述の如く構成された本発明に係わるトルク補
正手段においては、第二のトルク推定手段と第一のトル
ク推定手段で推定されたトルクを、第二のトルク推定手
段を基に学習補正手段により比較し、相対変差から推定
出力軸トルクの経時変化による精度低下を検出するとと
もに、必要に応じて第一のトルク推定手段に補正を加
え、推定出力軸トルクの精度を向上させることができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳細
に述べる。図1は本発明に係わる一実施例のトルク補正
装置のシステムの全体の概略図である。図示例のトルク
補正装置のシステムは、大別して、筒内噴射方式、リー
ンバーンエンジン、またはモータ駆動による方式等から
なるエンジン1と自動変速機2を有する自動車32と、
自動車制御ユニット3とから構成されている。
【0011】自動車制御ユニット3内部には、推定トル
クの補正を行うための学習補正手段4と、当該補正の基
準とするトルクを算出する第二のトルク推定手段である
補正基準トルク算出手段5と、自動車制御に用いる推定
出力軸トルクを算出する第一のトルク推定手段である主
推定トルク算出手段6と、が備えられている。補正基準
トルク算出手段5及び主推定トルク算出手段6は、両者
の比較を行うため異なるトルク算出方式を持たせること
が基本となる。このトルク算出方式には、スロットル開
度とエンジン回転数から求めるエンジン特性方式やトル
クコンバータ10のトルク特性から求める方式、さら
に、このエンジンとトルクコンバータの特性を組み合わ
せた方式、または、数式1に示すような、走行トルクT
cと加速トルクTαと勾配トルクTθの総和により出力
軸トルクToを算出する方式や、トルクセンサによって
直接に検出する方式など様々な方式を当てはめることが
できる。 To=Tα+Tθ+Tc …数式1
【0012】これらのトルク算出を行うための自動車3
2からの情報を得るために、自動車32には、ステアリ
ングシャフトに取り付けた操舵角センサ8からステアリ
ング7の操作量を検出するハンドル舵角検出手段9と、
エンジン1の出力軸とトルクコンバータ10の入力軸間
に取り付けた歯車11と電磁ピックアップ12からなる
速度センサにより回転数を検出するエンジン回転検出手
段13と、トルクコンバータ10と変速機14との軸間
に取り付けた歯車15と電磁ピックアップ16からなる
速度センサによりトルクコンバータの出力軸回転数(以
下タービン回転数と称す)を検するタービン回転検出手
段17と、変速機14の出力軸とデファレンシャルギア
20間、または駆動輪21付近に取り付けた歯車18と
電磁ピックアップからなる速度センサにより自動車の車
速を検出する車速検出手段22と、車両の出力トルクを
出力軸の歪みや位相差等から検出するトルクセンサによ
る出力トルク検出手段23と、トルクコンバータ10内
部の流体の温度を検出する流体温度検出手段24と、車
両の加速度を検出する加速度センサ25による加速度検
出手段26と、車両に取り付けた車高センサ27の変位
による車重検出手段28と、ショックアブソーバ29の
減衰やサスペンション30の伸縮からの信号による路面
検出手段31と、が設けられている。これら全ての検出
手段からの信号を制御ユニット3に入力するのではな
く、前記補正基準トルク算出手段5、及び主推定トルク
算出手段6において必要とするパラメータを供給する検
出手段のみを組み合わせて自動車制御ユニット3内部に
取り込まれるようになっている。
【0013】制御ユニット3内部では、各トルク算出手
段5,6で算出したトルクを学習補正手段4に取り込ん
で学習開始を判断し、補正開始を決定して主推定トルク
算出手段に補正を加えて推定出力軸トルクの推定精度を
向上させることができる。次に、前述した各検出手段に
ついて、他の検出手段により求めたパラメータの組み合
わせで検出(推定)可能なパラメータについて説明す
る。
【0014】タービン回転検出手段は、図に示す回転セ
ンサを付加した検出法ではなく、車速検出手段で求めた
車速から数式2を用いてタービン回転Ntを推定すること
もできる。数式2において、Vspは車速、Grはギア
比、Gfはファイナルギア比、Rwは駆動輪半径を表
す。 Nt=(Vsp・Gr・Gf・1000)/(2・π・Rw・60) …数式2 図2に加速度検出のブロック図を示し、図1の加速度検
出手段26をセンサなしで実現するための実施例を説明
する。
【0015】車速検出手段22において回転センサの信
号を速度計測(変換)し、求めた車速を差分手段202
とノイズ低減のためのフィルタ203を用いて加速度を
推定しそれを前後加速度とする。図3にハンドル舵角検
出のブロック図を示し、図1に示した操舵角センサ8を
使用しない場合のハンドル舵角検出手段の実施例を述べ
る。
【0016】後輪を駆動輪とする自動車の場合、左右の
駆動輪付近に取り付けられた車輪速センサ(回転セン
サ)301,302をそれぞれ周期、周波数計測などに
より速度計測(変換)303を行い、求めたVr,Vl
を基に舵角判断手段304によっての擬似的な舵角信号
を生成し、ハンドル舵角検出手段となる。図4は舵角度
決定のフローチャートであり、舵角判断手段304を説
明する。
【0017】旋回する自動車の駆動輪では、差動装置に
より外輪が内輪よりもより速く回転するため、処理40
1で取り込まれた左右の駆動輪の回転速度Vr,Vlの
速度差Dを求め、それを処理402,403で設定値A
もしくはBと比較して、処理404,405で速度差D
に対応した舵角度βを決定する。なお、処理406の速
度差Dが0の場合は処理407において舵角度β=0と
なり、自動車は直進していると判断する。
【0018】また、他のハンドル舵角検出手段として、
自動車の鉛直軸方向の回転角速度(ヨーレート)を検出
することが挙げられる。左右旋回時のその検出値の度合
を図4の処理401の速度差Dに相当する値に置き換
え、速度差Dと同様に設定値を用い、比較してハンドル
の舵角度を決定することができる。図5に車重検出手段
28の構成ブロック図の一例を示す。
【0019】車体に取り付けた車高センサ501を用い
て車両重量のみの車高を基準として、車重に変化が起き
た時の車体とサスペンション及びショックアブソーバと
の下方向距離の変位と、燃料タンク内のフロート信号5
02により燃料残量を検出し、燃料相当値を算出して車
重算出手段503 に取り込み、車重を検出する。図6
に車重算出のフローチャートを示す。
【0020】処理601にあるように、車重算出はエン
ジン始動後の車速0Km、すなわち車両停止時で、車重
算出済みを表す車重FLAGが0の時に行う。条件が成
立すれば処理602の車高の変位Xを検出する。処理6
03で変位Xが設定値A(例えば、5人乗車した時の車
高の変位)より大きければ、処理604のように、仮に
車重Mは車両重量m+300kgとする。逆に、小さけ
れば処理605で設定値Bと比較する。そして、処理6
06もしくは処理607,608を経て、変位Xに相当
する車重を算出する。仮に処理609のような変位Xが
設定値D(限りなく0に近い)より小さい時は車重M=
車両重量mとする。この状態はエンジンは始動している
が、車両内は無人と判断した状態である。次に、処理6
12で燃料残量を検出し、処理613で燃料相当の重量
を足し込んで車重Mとする。最後に、処理614とし
て、車重算出済みの車重FLAGに1を立てて終了す
る。
【0021】図7に車重FLAGをクリアするRESE
T処理例を示す。ここで、エンジンが運転中においてド
アやトランクの開閉が行われたり、またエンジン再始動
時には、車重が変化している可能性があるため、上記条
件がどれか成立した時点でRESET処理を起動させて
車重FLAGを0にし、再度、車両停止時に図6に示し
た車重算出を行う。
【0022】図8に路面状態検出手段の一実施例フロー
チャートを示し、図1に示す路面状態検出手段31を説
明する。路面の走行(ころがり)抵抗が、制御ユニット
内に持つデータデーブルの値と食い違ってくる状態、す
なわち、路面が濡れていたり凸凹が激しい時には、推定
トルクの学習及び補正は行わない方が望ましい。処理8
01でワイパが動作している状態は路面が濡れていると
判断して処理802にある学習が行えるか否かを表す平
路フラグを0にする。ワイパが非動作で処理803の路
面の凸凹を検出するセンサの信号が設定のLevelよ
りも小さければ、平地走行と判断し処理804で平路フ
ラグを1にセットする。
【0023】図9に路面の凸凹検出センサの信号と平路
フラグの状態を示す。センサとして例を挙げると、ショ
ックアブソーバに内臓された圧力センサ信号や加速度セ
ンサ信号などがある。センサの検出値が図中に破線で表
す設定Levelを越えた時は、平路フラグを0にし、
それ以外は1にする。図のように路面状態は時々刻々に
変化するので推定トルクの学習は、路面が(平路フラグ
=1)安定している時に行うようにする。
【0024】次に、推定出力軸トルクの学習補正につい
て説明する。図10は推定出力軸トルクの学習補正の基
本概念図である。第一の時点taにおいて補正基準トル
ク算出手段5で求めた補正基準トルクT1と主推定トル
ク算出手段6で求めた推定出力軸トルクT2を基にし
て、両者の差(以下、第一の偏差という)をDaとす
る。そして、その後学習を重ね、補正基準トルク算出手
段5で求めた補正基準トルクT1が第一の時点taで求
めた時のT1と同じになった時点、すなわち図10にお
ける第二の時点tbの時点で再度、主推定トルク算出手
段6により推定出力軸トルクT2を求め、T1との差D
b(以下、第二の偏差という)を求める。ここで、第一
の時点taでの第一の偏差Daと第二の時点tbでの第
二の偏差Dbを比較して、Db−DaであるDcが予め
決定しておいた補正を必要とする設定値を越えた時に、
補正開始と判断して主推定トルク算出手段6に補正を行
い推定出力軸トルクT2の算出精度を向上させる。さら
に、補正を必要とする設定値との差が著しく大きい時
や、補正が頻繁に行われるかを監視して、トルコンでの
異常の診断を行う。
【0025】上記は主推定トルク算出手段6にエンジン
のトルク特性を用いた場合の経時変化及びエンジン異常
の診断も同様に行うことができる。ここで、比較の基準
となる補正基準トルクT1は実際の出力軸トルクと一致
しなくてもよいが、同一条件下では常に同じ値を算出す
るものでなければならない。すなわち、経時変化のしづ
らいパラメータから算出するトルクを補正基準として用
いる。
【0026】さらに、任意の時間で算出した補正基準ト
ルクT1を用いるのではなく、補正基準トルクT1を予
め記憶しておき、補正基準トルク算出手段5で算出した
トルクが記憶値と合致した時に、主推定トルク算出手段
6で算出したトルクと比較して、それを基準とした相対
値による学習補正及び診断を行ってもよい。次に、上記
した基本概念を用いた一実施例を詳細に説明する。
【0027】まず、図1に示した補正基準トルク算出手
段5となる補正基準トルクT1を算出するブロック図を
図11に示す。前述したように、加速トルクTαと勾配
トルクTθと平地走行トルクTcの総和が、車輪に伝達
される出力軸トルクToとなる(前記数式1を利用した
トルク算出方式参照)。
【0028】加速トルク演算111は、数式3に示すよ
うに、自動車総重量Wo(kg)と回転手段相当重量W
r(kg)の和に加速度αと駆動輪半径Rw(m)を掛
けあわせるため、車重検出手段28で算出した車重M
(kg)が自動車総重量Woに相当し、ΔVspには車
速検出手段で求めた車速の微分(差分)値を前後加速度
として用いてTαを求めることができる。 Tα=(Wo+Wr)・ΔVsp・Rw …数式3
【0029】勾配トルク演算112は、数式4で求める
ことができ、上記車重M(Kg)と加速度検出手段26
で求めた加速度Gを用い、またsinθを求めるために
θ変換113では数式5を用いる。ΔVspは車速検出
手段で求めた車速の微分(差分)値を表している。 Tθ=Wo・g・sinθ・Rw …数式4 sinθ=(G−ΔVsp)/g …数式5
【0030】平地走行トルク演算114は、数式6の走
行抵抗Faところがり抵抗Frの和に駆動輪半径Rwを
掛けた式で求まる。μaは空気抵抗係数、Aは車両の前
面投影面積、μrは転がり抵抗係数である。 Tc=(Fa+Fr)・Rw =(μa・A・Vsp2 +μr・Wo・g)・Rw …数式6
【0031】ここで、転がり抵抗Frは、一般的に自動
車総重量Woの1次式とみなすことが出来、また、走行
抵抗Faも車速Vspに大きく依存し、他は一定値とす
ることができるので、これらから求める平地走行トルク
Tcは、シミュレーションや試験による実測値で作成し
たデータテーブルを用いて、車速などでテーブル検索で
求めてもよいし、関数式を用いるのもよい。上記した加
速トルクTαと勾配トルクTθ及び平地走行トルクTc
の総和により、補正基準トルクT1を算出する。また、
総和ではなく、ある条件下でたとえば、勾配トルクが無
い場合や加速トルクが無い場合といった状態でも平地走
行トルクTcだけを用いて補正基準トルクT1として算
出して良い。
【0032】次に、図1に示す主推定トルク算出手段6
として、自動変速機2のトルクコンバータ10の特性を
利用した推定出力軸トルクT2算出のブロック図を図1
2に示し、詳細な説明をする。まず、図1に示したエン
ジン回転検出手段13とタービン回転検出手段17で求
めたエンジン回転Neとタービン回転Ntから速度比e
演算121で数式7に基づき速度比eを算出する。 e=Nt/Ne …数式7
【0033】さらに、速度比eからトルクコンバータ特
性のデータテーブル122,123から容量係数c
(e)及びトルク比t(e)を求める。これらにエンジ
ン回転Neの2乗を掛けるとトルクコンバータの出力側
トルク(タービントルク)Ttが算出される。最後に、
現在のギヤ位置GPより決まるギヤ比r変換124で求
めたギヤ比rとファイナルギヤ比rfをタービントルク
Ttに掛けると推定出力軸トルクT2が求まる。この関
係を数式8に示す。 T2=Ne2 ・t(e) ・c(e) ・r・rf …数式8
【0034】数式8で求めたT2は、トルクコンバータ
の特性を利用したものであり、コンバータ内部の流体温
度や流体の経時的変化により推定精度の低下が予想され
る。流体温度に対する特性の変化は、それに見合ったデ
ータテーブルを準備すれば精度は確保できるが、経時的
変化は予期できないため、これを補正基準トルクT1を
用いて学習及び補正を行い推定精度を向上させる。ま
た、異質の流体(油の入れ違い)やトルコン内部の羽根
車の破損によるトルコンの異常を学習と補正回数等によ
り監視してトルコンの診断を行い、警告を出力する。
【0035】図13に上記した図11,12に示すトル
ク算出手段を用いた時の学習、補正開始のフローチャー
ト図を示す。このプログラムは、時間及び周期のあるタ
イミングで起動するようにしておく。まず、処理131
で走行状態を検出する必要がある。補正基準トルク算出
手段5に採用している数式1の関係が成り立つのは車両
が直進している時であり、旋回中では、新たなトルク分
が加わるため精度が悪化してしまう。このために、基本
的に車両が直進している状態でトルク算出を行うように
する。この走行状態を検出するのに、図1、図3、及び
図4に示したハンドル舵角検出手段9により求めたハン
ドル舵角度βが0°の場合、直進走行中を表す直進フラ
グを1にセットするような処理行う。
【0036】そして、処理132でフラグを判断し、旋
回中(直進フラグ=0)ならばプログラム終了し、直進
中ならば処理133に移る。処理133,134では処
理131の場合と同様に、路面状態でも精度が悪化して
しまうため図1及び図8で示した路面状態検出手段で求
めた平路フラグを検出し、フラグが1で路面が安定して
いると判断した場合に次の処理135を行う。この時点
で学習が開始されたことになる。
【0037】処理135では、トルクコンバータ特性が
内部の流体温度によって変化するため、それぞれの温度
に対応した特性データを用いてトルクを推定する必要が
ある。すなわち、油が経時変化により劣化したとして
も、ある一定温度以上ではトルクコンバータ特性がほと
んど変化せず問題が生じないが、それ以下の温度では特
性が変化してしまい、トルクコンバータ特性は内部の流
体温度に大きく依存し、温度別に推定する必要がある。
ここでは、流体温度として油温TOを読み込み、予め記
憶している油温X,Y,Zの該当特性データをトルクコ
ンバータ特性データとしている。さらに、基となる補正
基準トルクT1が既に算出済みを表すメインフラグと後
述する容量フラグを設定する。これで学習補正の開始準
備が完了し、学習補正プログラム137 が起動され
る。
【0038】図14に図13に示した学習補正プログラ
ム137のフローチャートに関する一実施例を示す。こ
こで、基になる補正基準トルクT1は1つではなく、設
定個数をメモリに記憶させておくものである。まず、処
理141において基本となる補正基準トルクT1が既に
算出済みを表すメインフラグを判断する。フラグが0で
あれば、基となるT1が計算されていないため処理14
2,143においてT1,T2を各算出方式により計算
する。その値を処理144で油温別のメモリアドレスA
DDを決定し、メモリに記憶する補正基準トルクT1が
設定個数に達すれば1となる容量フラグを判断する処理
145があり、処理146で基となる補正基準トルクT
1及び推定出力軸トルクT2をアドレスADD及びAD
D+1に比較基準データとして記憶させ、プログラムを
終了する。
【0039】メインフラグが1のときは、比較対象とな
るT1,T2を処理142,143で計算し、処理14
7で比較基準データの記憶領域を検索し、データの最終
アドレスLADを決定する。処理148でまず、LAD
のデータとT1を比較し、さらに、記憶されているすべ
てのデータとT1を比較する。全てのデータとT1とが
一致しなかった場合は、処理144へと分岐して容量フ
ラグが0ならば、T1及びT2を比較基準データとして
記憶しておく。
【0040】処理148でアドレスLAD内の比較基準
データとT1が一致した場合は、処理149において比
較基準データとそのときのLAD+1に記憶されている
推定出力軸トルクのデータの絶対差と、今回算出したT
1とT2の絶対差を計算し、双方の差から相対変位Dを
算出する。算出したDが設定値S1、またはS2を超え
れば補正開始と判断され処理140のトルクコンバータ
特性の補正を行う。設定値S1,S2があるのは、相対
変位Dが正であったり負であったりすることが考えられ
るためであり、どちらかの設定値をこえれば補正を開始
する。さらに一度補正を施した場合は該当する油温の比
較基準データと推定出力軸トルクデータは精度向上のた
め、クリアして新しいデータに更新する。
【0041】図15に油温別のメモリアドレスADD決
定のフローチャートを示し、図14に示した処理144
の油温別のメモリアドレスADD決定方法を説明する。
これにおいては、比較基準データの設定個数は記憶する
T1及びT2を対として100組としている。まず、処
理151において油温TOにより該当メモリ領域を選択
する。ここで、油温X時を例にとり説明を行うと、処理
152でアドレスのカウンタとなるXcount を判断し
て、0ならばADDにメモリの先頭アドレスTOPを代
入し(処理153)、同時に、処理155で比較基準デ
ータの有無を表すメインフラグに反映されるXフラグを
1とする。また、処理154において、Xcount が0以
外の場合はADDにTOPとXcount の和を代入する。
それぞれにおいてADDを決定した後、処理156でX
count に2を加算し、処理157においてXcount が1
98となった場合には今回の記憶データで設定個数の1
00組となるので、処理158で容量フラグに反映され
るX1フラグを1として処理を終了する。他の油温Y,
Z時でも動作は同様であり、説明は省略する。
【0042】図16は比較基準データのメモリへの記憶
形態図の一例である。メモリには不揮発性で電気的に書
換え可能なFlashメモリやバックアップRAMを用
いることで、自動車が連続走行していなくても、例え
ば、エンジン停止等があっても常に学習及び補正を行う
ことができる。補正基準トルクT1と推定出力軸トルク
T2のデータを1対として、油温X時はメモリ先頭アド
レスADDはTOPから順に、油温Y時にはアドレスT
OP+200から順にデータを格納していく。さらに、
カウンタであるXcount やXフラグ、X1フラグといっ
たものもこのメモリ内に格納しておく。
【0043】図17に格納データの最終アドレスLAD
を検索するフローチャートを示し、図14に示した処理
147の詳細について説明する。まず、処理171では
油温TOを読み込み、油温TOにより該当する油温別の
比較基準データが格納されている領域の先頭アドレスを
ADDに代入する(処理172,173)。処理174
では、メモリのカウンタである該当するX,Y,Zco
untは次の格納アドレスを示す値となっているため、
2を減算してからADDに足し込んで最終データアドレ
スLADを求める。
【0044】図18は図14のトルクコンバータ特性の
補正(処理150)の一実施例に係わるフローチャート
である。図14の学習補正プログラムの処理149で算
出した相対変位Dをもとに、処理181において設定値
S1からDが正か負かを判断する。次に、処理182,
188でDと設定値S1,S2との差Jを算出し、その
差Jが補正の度合を表す基準値JP1,JP2やJM
1,JM2のどれに相当するかを判別して(処理18
3,184,189,190)、処理185,186,
187,191,192,193でその度合に見合った
トルクコンバータ特性データTCCの補正を行う。補正
の例として、図18に示すように、TCCに度合に見合
った0.8,0.5や1.5,1.2といった一律に定
数を掛け合わせたり、また加減算することが挙げられ
る。
【0045】図19は特性データの部分補正図である。
トルクコンバータ特性のトルク比tや容量係数cを上記
のように一律に補正するのではなく、主推定トルク検出
手段6で算出した速度比eを用いて、e点だけ、もしく
はe付近のn点範囲(斜線部)だけの特性データt
(e),c(e)を補正しても良い。
【0046】図20には補正するための補正値Rのデー
タテーブルを示しており、相対変位Dの絶対値|D|と
速度比eから検索を行い、補正値Rを算出して補正を行
う。図21は図20のデータテーブルから得られた補正
値Rを用いて補正を行う場合の簡単なフローチャートで
ある。処理211で速度比eを演算した後、処理212
で相対変位Dが正か負かを判別し、処理213,214
において図20で示したデータテーブルから補正値Rを
算出する。次に、処理215または216で前記補正値
Rを用いてTCCにそれぞれ加減算もしくは乗除算を行
い補正をかける。
【0047】図22は油温別の比較基準データのクリア
のフローチャートである。補正を行った際に、該当する
油温、例えばX時のデータをクリアする場合には(処理
221)、処理222,223,224で、Xcount ,
X,X1フラグを0にすれば、次回から既存のデータの
上から書き換えることができ、データを更新することが
できる。また、この処理は補正を行った時だけでなく、
補正プログラムが、例えば1000回起動しているの
に、比較基準データと算出した補正基準トルクT1が一
致しなかった場合などにおいても行い、精度を向上させ
る。油温がY,Z時のデータをクリアする場合にも、前
記と同様の処理を行えばよい。
【0048】また、油の入れ違いやトルコン内部の羽根
車の破損等でトルコン異常が発生すれば、トルコン特性
は大幅に変化し、トルコン特性の補正が頻繁に行われ
る。ここで、油の劣化等の経時的な変化によるトルコン
特性の補正はそう頻繁には起こらないし、しかも、経時
変化の限度が推測できるので、同油温での補正の度合と
補正回数を診断しておき、連続して設定回数以上もしく
は補正限界を超えた補正が行われた場合は、経時変化分
の補正とは別にトルコンに何らかの異常が発生したと判
断して、トルコン異常警報等を出力する。
【0049】図23にトルコン異常時の診断の簡単なフ
ローチャートを示し、一実施例を説明する。処理231
において補正回数を診断するため補正の度にクリアされ
る比較基準データの油温別のクリア回数をカウントして
おく。さらに、処理232で補正の限界を診断するため
に補正基準トルクT1と推定出力軸トルクT2の相対変
差に見合って設定される補正を行う補正係数を油温別に
積算する。そして、処理233でカウント値が設定回数
n以上もしくは(且つ)積算値が経時変化に対してこれ
以上補正を加えるのはないとする限界補正積算値を超え
たならば、処理234でトルコンに異常が発生したと判
断して異常を知らせる警報等を出力させる。
【0050】次に、自動車が連続走行中にだけ(車重を
一定とみなす)学習及び補正を行う方式について説明す
る。図24に連続走行中のみ行う学習補正の一実施例フ
ローチャートを示す。学習補正の基本概念は前述した図
10の場合と同様である。処理240では比較基準デー
タが存在するかを表す補正フラグを判断し、0であれば
処理142,241においてそれぞれのトルクT1,T
2(x)を算出する。ここで、処理241では数種の油
温におけるそれぞれのトルクコンバータ特性データを用
いてトルクをそれぞれに算出する。そして、求めたT1
を処理242で比較基準データとなるT1old に代入す
る。また、T2(x)も処理243においてそれぞれを
T2old (x)に代入する。これで、比較基準データが
確保されたので処理244では、補正フラグを1とす
る。
【0051】そして、自動車が連続走行中は補正フラグ
が1として保持される(後述)ので、次回の補正プログ
ラム起動時には、処理142,143においてトルクT
1,T2を算出し、処理245でT1old とT1を比較
して一致すれば、処理246で処理143でT2を算出
した時の油温に相当するT2old (x)をT2old に代
入する。そして、処理247にあるように相対変位Dを
算出し、処理248で設定値S1,S2とDを比較判断
して、必要があれば処理140の補正を行う。
【0052】このように、補正フラグが0になった時点
で最初に算出したトルクを基準として、連続走行中はそ
れと一致するトルクが発生したときにのみ補正判断を行
うものである。また、この方式は車重検出が不可能な場
合でも、連続走行中にしか補正を行わないので、その間
車重は一定とみなすことができ、車重の変化に影響され
ずに学習補正ができる。
【0053】図25に補正フラグをクリアするフローチ
ャートを示す。車重が変化する可能性のある状態になっ
たときは、基本的にフラグクリアを行う。図25(a)
はエンジンが停止した時、または再始動した時にRES
ET処理内部でフラグをクリアするものである。また、
図25(b)はエンジンは運転中であるが、ドアやトラ
ンクが開放したり、車速が0kmで車両が停止した場合
は、車重の変化が予想されるので、フラグをクリアす
る。例えば、タイマにより車速0kmが何秒間か継続し
たことを計測すると、重量が変化したとみなしてフラグ
をクリアする。これにより、補正フラグが1の状態のと
きは、連続走行中だと判断できる。
【0054】図26にハンドル舵角検出手段なしでの直
進フラグ判別フローチャートを示し、ハンドル舵角検出
手段の信号を用いないで走行状態を判断する直進フラグ
を求める一実施例について説明する。スロットル開度T
VOが一定で、エンジン回転数も一定、車速は上昇中で
あれば、勾配がなく、平地を直進していると判断するこ
とができる。この場合、前記数式1により、補正基準ト
ルクT1を算出するには、加速トルクTαと平地走行ト
ルクTcの和で良い。
【0055】次に、上記車重検出手段の車高センサを用
いない場合での車重検出(演算)の一実施例について説
明する。まず、一定の駆動力で加速している場合での駆
動力Fは、上記数式3,4,6から数式9により求める
ことができる。kは空気抵抗係数、車両の前面投影面積
等を含めた定数である。 F=k・Vsp2 +μr・Wo・g+Wo・g・sinθ+(Wo+Wr) ・ΔVsp …数式9
【0056】上記数式において駆動力Fは主推定トルク
算出手段により求められ、車速検出手段からVspが、
さらにその値からΔVspが得られる。また、k,W
r,μrは車両により固有であるがほぼ定数として設定
しておくことができる。ここで、未知パラメータとなる
のは車重Woと勾配θである。上記数式を用いて車重を
検出するため、加速走行中の微少の時間ΔT間は勾配θ
が一定とすると、同一駆動力Fで加速走行中の任意の時
間t1では、 F=k・Vsp1 2+μr・Wo・g+Wo・g・sin θ+(Wo+Wr)・ ΔVsp1 …(1) となり、さらに、ΔT時間経過後の時間t2では F=k・Vsp2 2+μr・Wo・g+Wo・g・sin θ+(Wo+Wr)・ ΔVsp2 …(2) が成り立つ。ここで、上記駆動力は同一であり、(2)
式から(1)式を減算し、車重Woを逆算すると、 Wo=(Vsp2 2−Vsp1 2)・k/(ΔVsp1 −Δ
Vsp2 )−Wr となり、この式から車重を演算することができる。すな
わち、異なる時間での車速と加速度を検知して車重を推
定するものである。
【0057】図27に前述した車重演算の簡単なフロー
チャートを示す。なお、ここでは、同一勾配を平地走行
時としている。まず、平地走行かを判断して(処理27
1)、駆動力F1を演算し(処理272)、さらに、車
速、加速度を検出(演算)により求める(処理27
3)。次に、タイマ等を用い、ΔT後が前回(処理27
1)と同一走行かを判断し(処理274)、駆動力F2
を演算する(処理275)。ここで、F1とF2が同
一駆動力かを判断し(処理276)、同一ならば処理2
73同様に、車速、加速度を演算して(処理277)、
前述した車重の演算式により車重Woを推定する。ここ
で求めた車重は連続走行中では、変化しないのでこれを
前記車重検出手段の出力として用いる。
【0058】次に、図28にトルク学習補正装置の一実
施例を示す。本図示例においては、学習補正を行う基本
的な考えは図10に示すものと同様である。図28
(a)は、補正基準トルク算出手段5にトルクセンサ等
のセンサ信号を、主推定トルク算出手段6にトルクコン
バータ特性による算出方式を用いた例である。一方、図
28(b)は、補正基準トルク算出手段5にトルクコン
バータ特性による算出方式を用いるとともに、主推定ト
ルク算出手段6にトルクセンサ等のセンサ信号を入力す
るようにした例を示している。
【0059】図29に燃料残量検出方式の図を示す。燃
料タンク290内に燃料291があり、その液面292
を浮遊するフロート293が揺動可能に取り付けられて
いる。フロート293はアーム295に固定されてい
て、このアーム295と抵抗板294で燃料残量に相当
するフロート信号を検出している。この信号を用いて路
面状態検出手段とする。
【0060】図30に路面凹凸検出フロート信号を示
す。A間は信号が激しく変動しているため、路面の凹凸
が激しい悪路と判断する。図31に勾配判定フロート信
号を示すが、上記と同様に、通常の液面に対して区間B
は、勾配を走行中と判断でき、また、フロートの取り付
け位置さらに形状により影響をうけるが、その勾配走行
中に平地通常走行時の信号との変動の度合で勾配を推定
することができる。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、出力
軸トルク推定装置の経時変化による精度低下を考慮して
補正を行い、推定出力軸トルクの精度を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる推定トルク補正シス
テムの全体の概略図。
【図2】加速度検出のブロック図。
【図3】ハンドル舵角検出のブロック図。
【図4】舵角度決定のフローチャート。
【図5】車重検出手段の構成ブロック図。
【図6】車重算出のフローチャート。
【図7】車重FLAGクリアするRESET 処理例。
【図8】路面状態検出手段の一実施例フローチャート。
【図9】路面の凸凹検出センサの信号と平路フラグの状
態図。
【図10】推定出力軸トルクの学習補正の基本概念図。
【図11】補正基準トルクT1算出のブロック図。
【図12】推定出力軸トルクT2算出のブロック図。
【図13】図11,12に示すトルク算出手段を用いた
時の学習補正手段のフローチャート図。
【図14】学習補正プログラムのフローチャート。
【図15】油温別のメモリアドレスADD 決定のフロ
ーチャート。
【図16】比較基準データのメモリへの記憶形態図。
【図17】格納データの最終アドレスLAD を検索す
るフローチャート。
【図18】トルクコンバータ特性の補正方法の一実施例
フローチャート。
【図19】特性データの部分補正図。
【図20】補正するための補正値Rのデータテーブル。
【図21】補正値Rを用いた補正の簡単フローチャー
ト。
【図22】油温別の比較基準データのクリアのフローチ
ャート。
【図23】トルコン異常時の診断の簡単なフローチャー
ト。
【図24】連続走行中のみ行う学習補正の一実施例フロ
ーチャート。
【図25】補正フラグをクリアするフローチャート。
【図26】ハンドル舵角検出手段なしでの直進フラグ判
別フローチャート。
【図27】車重検出手段の車高センサを用いない場合で
の車重検出(演算)。
【図28】トルク学習補正装置の一実施例を示す図。
【図29】燃料残量検出方式の図。
【図30】路面凹凸検出フロート信号を示す図。
【図31】勾配判定フロート信号を示す図。
【符号の説明】
4…学習補正手段、5…第二のトルク推定手段(補正基
準トルク算出手段)、6…第一のトルク推定手段(主推
定トルク算出手段)、22…車速検出手段、26…加速
度検出手段、28…車重検出手段、31…路面状態検出
手段、

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジンあるいは電動機による駆動
    手段を備えた車両において、駆動軸のトルクを検出する
    第一のトルク推定手段と、該第一のトルク推定手段によ
    り求まるトルクを補正するために用いられる第二のトル
    ク推定手段と、前記第一のトルク推定手段及び前記第二
    のトルク推定手段から算出された推定トルクを比較して
    学習を行い、補正開始を判断する学習補正手段と、を備
    えたことを特徴とするトルク補正装置。
  2. 【請求項2】 前記学習補正手段は、第一の時点におけ
    る前記第一のトルク推定手段と前記第二のトルク推定手
    段により推定された両トルクの第一の偏差を求めるとと
    もに、前記第二のトルク推定手段で算出したトルクが前
    記第一の時点で推定した値と等しくなる第二の時点にお
    ける前記第一のトルク推定手段と前記第二のトルク推定
    手段により推定された両トルクの第二の偏差を求め、該
    第二の偏差と前記第一の偏差との差が設定値を越えたと
    きに補正開始と判断して、前記第一トルク推定手段に補
    正を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載のト
    ルク補正装置。
  3. 【請求項3】 前記第一のトルク推定手段は、トルクコ
    ンバータ特性を用いたトルク推定手段であることを特徴
    とする請求項1または2記載のトルク補正装置。
  4. 【請求項4】 前記第一のトルク推定手段は、前記駆動
    手段のトルク特性を用いたトルク推定手段であることを
    特徴とする請求項1または2記載のトルク補正装置。
  5. 【請求項5】 前記第二のトルク推定手段は、駆動軸に
    取り付けられたトルクセンサからなることを特徴とする
    請求項1または2記載のトルク補正装置。
  6. 【請求項6】 前記第二のトルク推定手段は、車重検出
    手段と加速度検出手段からの検出信号によりトルクを推
    定するトルク推定手段であることを特徴とする請求項1
    または2記載のトルク補正装置。
  7. 【請求項7】 前記第二のトルク推定手段は、車速が所
    定時間継続してゼロであることを計測することにより車
    重が変化したことを推定することを特徴とする請求項6
    記載のトルク補正装置。
  8. 【請求項8】 前記学習補正手段は、学習開始を決定す
    るために少なくともハンドル舵角度もしくは路面状態検
    出信号を入力として用いることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のトルク補正装置。
  9. 【請求項9】 前記路面状態検出信号は、燃料タンク内
    の燃料残量を検出するフロート信号を用いたことを特徴
    とする請求項8記載のトルク補正装置。
  10. 【請求項10】 前記学習補正手段は、前記第一のトル
    ク推定手段を診断して何らかの異常が発生した際に、外
    部から異常警報等の異常を検知する出力を行うことを特
    徴とする請求項1、2、または8記載のトルク補正装
    置。
  11. 【請求項11】 内燃エンジンあるいは電動機による駆
    動手段を備えた車両において、車両の停止を判断する車
    速検出手段と、車両停止前の出力トルクに対する加速度
    と再駆動後の出力トルクに対する加速度とを比較する手
    段と、この比較結果に基づいて車重の変化を推定する手
    段と、を備えたことを特徴とするトルク補正装置。
  12. 【請求項12】 内燃エンジンあるいは電動機による駆
    動手段と車速を検出する車速検出手段を備えた車両にお
    いて、異なる時点で検出した速度と加速度から車重を演
    算する車重検出手段を備えたことを特徴とするトルク補
    正装置。
JP12354594A 1994-06-06 1994-06-06 トルク補正装置 Pending JPH07332479A (ja)

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DE19520579A DE19520579A1 (de) 1994-06-06 1995-06-06 Steuervorrichtung und Verfahren zum Steuern des Kraftübertragungsstranges eines Fahrzeugs
US09/027,907 US6173226B1 (en) 1994-06-06 1998-02-23 Control apparatus and method for powertrain of a vehicle

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