JPH07325267A - 光混合光学素子を用いた投光光学装置 - Google Patents

光混合光学素子を用いた投光光学装置

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JPH07325267A
JPH07325267A JP14109794A JP14109794A JPH07325267A JP H07325267 A JPH07325267 A JP H07325267A JP 14109794 A JP14109794 A JP 14109794A JP 14109794 A JP14109794 A JP 14109794A JP H07325267 A JPH07325267 A JP H07325267A
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light
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half mirror
incident
mixing element
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JP14109794A
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Tateki Orino
干城 折野
Tetsuo Sakanaka
徹雄 坂中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不均一な光強度分布を持つ光源を用いる投光
光学装置において、該光学系に挿入して光強度分布を均
一にし、ビ−ムの縦横の比を変えることのできる光混合
素子を用いた投光光学装置を得ること。 【構成】 不均一な発光強度分布を持つ光源を用いた投
光光学系の平行光束部において、全反射面と少なくとも
一つ以上のハ−フミラ−面を光学的に互いに平行で、且
つ入射光に対してほぼ45°の角度で配置し、入射光束
のほぼ1/2 を最初に前記全反射面に、残りの光束を最初
に前記ハ−フミラ−面の1つに導く光混合素子を用いた
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不均一な光強度分布を持
つ光源を用いる光混合光学系を用いた投光光学装置に関
するもので、該光学系に用いられる光強度分布を均一に
する光混合素子(光混合光学素子)、及びビームの縦横
の比を変えることのできる光混合光学素子を用いた投光
光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】不均一な光強度分布を持つ光源から投光
される光強度分布を均一にさせる投光光学系には、従来
様々な光学素子を用いたものが知られている。図30、
図31、図32はその代表的なものである。
【0003】図30は単体のシングルロッド32(円柱
状硝子)の全反射を利用して光源31からの入射光を撹
拌し、光強度分布の均一な出射光を得るものである。ま
た図31に示したのはランダムミックス光ファイバー束
33(多数の細長い光ファイバーをランダムに束ねたも
の)を用いて、光強度分布の均一な出射光を実現したも
の、図32は光学系の一部にフライアイレンズ35(同
一焦点の凸レンズ群を各々の光学軸が光軸と平行になる
ように並列配置したもの)を用いて出射光の光強度分布
を均一にした光学系である。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら図3
0〜32に示す従来例の光学系における出射光の強度分
布は、光学素子の出射端からの距離で異なっており、任
意の距離で均一な光強度分布を得ることができないとい
う欠点がある。
【0005】また遠方地点において均一な光強度分布の
照射を行う場合、強度分布均一化のための光学素子の光
出射端の大きさをa、該光学素子の出射側に用いられる
光学系(コンデンサーレンズ)の焦点距離をf、最も効
率の良い照射範囲をcとした時、 a/f=c/d なる関係式より導出される照射距離dに、強度分布均一
化のための光学素子の光出射端の像を結像させるのが、
最も効率よく照射を行う条件である。照射距離dが焦点
距離fの関数となることからわかるように、コンデンサ
ーレンズのフォーカシングだけで任意の照射地点におい
て、任意の照射範囲を、効率よく均一照射することは不
可能である。又、図31、図32においては各光学素子
の充填率が高くないため、入射光損失が大きく、光の利
用効率が悪いという欠点もあった。
【0006】本発明は不均一な光強度分布を持つ光源か
ら投光される光強度分布を均一にすることができ、しか
も光の利用効率が高い光混合光学素子を用いた投光光学
装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば不均一な
発光強度分布を持つ光源を用いた投光光学系において、
全反射面と少なくとも一つ以上のハーフミラー面を光学
的に互いに平行で、且つ入射光に対してほぼ45°の角
度で配置し、入射光束のほぼ1/2 を前記反射面に、残り
の光束を前記ハーフミラー面に導く光混合光学素子を用
いたことを特徴としている。
【0008】こうすることで、まず直接反射面にて反射
され、そしてハーフミラー面を透過した光とハーフミラ
ー面にて直接反射された光が合成される一方、ハーフミ
ラー面を直接透過し反射面にて反射された光と反射面を
直接反射しハーフミラー面にて反射し、更に反射面にて
反射された光が合成されて光混合光学素子を射出される
ために不均一な光強度分布を持った入射光はほぼ均一な
光強度分布を持って射出されるようになる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の実施例1の構成図である。な
お、以下の実施例においては共通の作用を示す部材につ
いては同一の符号を用いる事とする。本実施例では均一
化のための光混合光学素子(光混合素子)として底面が
三角形の三角柱状プリズムと底面が台形の四角柱状プリ
ズムを接合した、底面が直角二等辺三角形の三角柱状プ
リズムを用いたことを特長としている。接合面には入射
光の約1/2 を透過させ、残りを反射させるハーフミラー
面1が反射前より光源側に設けられ、該ハーフミラー面
1と平行に全反射面2が存在する。また、本実施例では
光を90°曲げる例としたため、ハーフミラー面及び全
反射面は入射光束に対し光学的に45°の角度をなすよ
うに設定されている。設定角は曲げる角度に従って決定
される。
【0010】図2は図1に示した光混合素子の入射光束
と出射光束を含んだ断面図である。XY軸は図中に示す
ように設定した。ここでX軸方向の光強度分布が図3に
示すガウス分布型となっている入射光LINが本実施例の
光混合素子に入射した場合を考える。入射光束の中心は
3角柱状プリズムの入射面の中心と合致している。従っ
て入射光は接合面1で2つに等分され、出射光LOUT
上半分はハーフミラー面1で反射された入射光LIN
右半分の光束と、全反射面2で反射し、ハーフミラー
面1を透過した入射光LINの左半分の光束が合成された
ものとなる。また出射光LOUT の左半分はハーフミラ
ー面1を透過し、全反射面2で反射した入射光LINの右
半分の光束と、最初に全反射面2の左半分で反射し、
ハーフミラー面1で反射して再び全反射面2の右半分で
反射した入射光LINの左半分の光束の合成されたものと
なる。ハーフミラー面1には反射光と透過光を等分に配
分するコートを施してあるので、合成前の点線のような
ガウス型の光強度分布は、合成後、図4に示すY軸方向
にほぼ均一な光強度分布の出射光LOUT に変換される。
この方式の光混合素子は光量ロスがほとんどないことも
特長である。
【0011】図5は本発明の実施例2の構成図である。
実施例1が1軸方向に光強度分布を均一にした光混合素
子の例であるのに対し、本実施例は2次元の光強度分布
の均一化を可能にした光混合素子の例である。図5では
実施例1に用いた光混合学素子を2個準備し、第1の光
混合素子5の光出射端における全反射面2の端辺方向と
第2の光混合素子6の光入射端における全反射面2の端
辺方向のなす角が直角になるように該2個を接合してい
ることが特長である。XYZ軸は光軸を中心とし、上方
向がZ軸に規定されている。ここで第1の光混合素子5
の光入射側に、光軸に垂直な断面形状が図6に示す円形
で、図9の11に示すガウス型の光強度分布を持つ入射
光LINが入射した場合について説明する。
【0012】実施例1の原理で、第1の光混合素子5か
らの出射光は、X軸方向の光強度分布が図4のようにほ
ぼ均一な分布となって出射される。一方、Y軸方向に出
射される光強度分布は均一化が行われていないため、図
9の11に示す強度分布を1/2 倍した光強度分布で、断
面が図7の実線で示す形状となる。この光束は次いで第
2の光混合素子6に入射し、ハーフミラー面1及び反射
面2で均一化される。従って、出射光LOUT は図8の実
線で示す断面形状がほぼ正方形の光束となる。X軸方
向、Z軸方向及び対角線方向であるC軸、D軸方向の光
強度分布はそれぞれ図9の12及び13のようにほぼ均
一となり、光束断面の全域でほぼ均一な出射光LOUT
得ることができる。
【0013】これまでの実施例ではプリズム型の光学素
子で反射面及びハーフミラー面を形成してきたが、図1
0の実施例3は反射面及びハーフミラー面を平行平板ガ
ラスに置き換えたものである。第1の光混合素子16は
片面に入射光の1/2 を透過させ、残りを反射させるコー
トが施されたハーフミラー14と、片面に入射光のほと
んどを反射させるコートを施した全反射ミラーより成
り、2つのコート面は光学的に互いに平行な関係になる
よう配置される。続いて第1の光混合素子16と同じ構
成で、光混合素子16を90°回転した関係にある第2
の光混合素子17を配置すれば、図5に示した光混合素
子と同様の効果を持つ光学系を得ることができる。
【0014】図11は本発明の実施例4で、一方向の光
束幅を約1.5 倍に拡大させながら光強度分布を均一化す
る光混合素子の例を示したものである。本実施例は底面
が直角2等辺3角形の3角柱状プリズム1個と、底面が
2等辺台形の4角柱状プリズム2個の合計3個のプリズ
ムを接合させ、全体として底面が直角2等辺3角形の3
角柱状プリズムとなるようにしたことが特長である。台
形プリズムを用いているため、ハーフミラー面と全反射
面は互いに平行な関係となっている。入射光束の側から
観察すると、均一化光混合素子を構成する3つのプリズ
ムそれぞれの長方形の入射開口部が観察されるが、これ
ら3つの開口部は同じ大きさとなっている。2個の4角
柱状プリズムの貼り合わせ面には入射光の約1/2 の光量
を透過させ、残りを反射する第1ハーフミラー面18、
3角柱状プリズムと4角柱状プリズムとの貼り合わせ面
には入射光の約2/3 を透過させ、残りを反射させる第2
ハーフミラー面19が設けられている。
【0015】図12は図11に示した光学素子の入射光
束と出射光束を含む断面図である。入射光として光軸に
垂直な断面の強度分布の等高線が図13の楕円形の形状
となるビームを考える。楕円は長軸がZ軸、短軸がX軸
に一致し、長軸と短軸の比が2:1 で、X軸方向の光強度
分布は図15の20に示すガウス型分布LINである。図
13に示す光源の強度分布はLEDや半導体レーザーに
よく見られるものである。
【0016】入射光は図11の光学素子の入射面のうち
2個の4角柱状プリズムの入射開口部にほぼ垂直に入射
するように偏心した関係で導かれる。即ち入射光は前記
3つのプリズムの長方形の開口部のうち、4角柱状プリ
ズムの2つに等分に跨がるように入射する。該2つのプ
リズムの入射開口部を合わせた大きさは入射する光の大
きさ(図11だと楕円形ビームの短軸方向の大きさ)と
ほぼ一致する。また、入射光が最初に当たるハーフミラ
ー面(本実施例では18)は他の実施例と共通で、入射
光量を2等分する特性を持っている。
【0017】出射光をLOUT とすると、図12に示すよ
うに出射光の上部1/3 の光束は第1のハーフミラー面
18で反射した入射光LINの右半分の光束と、全反射
面2で反射し、第1のハーフミラー面18を透過した入
射光LINの左半分の光束が合成されたものよりなり、
とが第2のハーフミラー面19で光量を約2/3 に減衰
されて出射する。反射の効果で、合成された光束はガウ
ス型分布が、一部真ん中から折り返されて重なった形状
となっている。
【0018】出射光LOUT の中央部1/3 の光束は前出
の上部1/3 の出射光束のうち第2のハーフミラー面19
で反射された約1/3 (上部1/3 の部分から出射する光束
に対し1/2 )の光量の光束が第1ハーフミラー面18で
反射した光束と第1ハーフミラー面18を透過して全
反射面2で反射し、再び第1ハーフミラー面18を透過
する入射光LINの右半分の光束と全反射面2、第1ハ
ーフミラー面18、再び全反射面2と反射を繰り返し
て、第1ハーフミラー面18を透過する入射光LINの左
半分の光束との合成光である。中央部1/3 の出射光もハ
ーフミラーの透過・反射率の関係から、上部1/3 の出射
光と同等の光量で均一化され、本光混合素子より出射す
る。
【0019】出射光LOUT の下部1/3 の光束は第2ハ
ーフミラー面19において入射光の約1/3 (上部1/3 の
部分から出射する光の1/2 )の光量を反射し、第1ハー
フミラー面18を透過して全反射面2を反射した光束と
第1ハーフミラー面18の下方半分において、入射光
の約1/2 の光量を反射して、全反射面2で反射した光束
とが合成されたものである。ハーフミラーの透過・反射
率の関係から下部1/3の出射光も上部1/3 出射光、中央
部1/3 の出射光と同等の光量・光束状態で出射する。従
って出射光LOUT は断面形状が図14の実線で、Y軸方
向の強度分布が図15の21のような形、即ち入射ビー
ムが分割されて、一部折り返された形で重畳し、ほぼ均
一な分布になる。またビームの重なり合いの関係から、
ビーム形状は入射時より楕円の短軸方向が1.5 倍に引き
伸ばされた形状となる。
【0020】図16は本発明の実施例5の構成図で、一
方向の光束幅を約2倍に拡大させながら光強度分布を均
一にする光混合素子の例である。本実施例は実施例4と
同様に、底面が直角2等辺3角形の3角柱状プリズム1
個と、底面が2等辺台形の4角柱状プリズム2個の合計
3個のプリズムを接合させ、全体として底面が直角2等
辺3角形の3角柱状プリズムを構成させている。入射す
る光束の側から見ると、均一化を行う光混合素子を構成
する3つのプリズムの入射開口部が観察されるが、2つ
の2等辺台形の入射開口部はそれぞれ同一の大きさを持
ち、該2つの開口部を合わせた幅が、直角2等辺3角形
の開口部と同じ幅となっているという大きさの関係が実
施例4と異なる。また本実施例のハーフミラー面18、
19は共に入射光の約1/2 を透過し、残りを反射させる
特性を持つ。
【0021】図17は図16の光混合素子の入射光束と
出射光束を含む断面図である。ここで入射光LINとして
前と同様に断面形状が図13に示す長軸と短軸の比が2:
1 の楕円形で、X軸方向の光強度分布が図19の20に
示すガウス分布をした光束を考える。本実施例では図1
7の光混合素子の入射側の片側半分に当たる2つの2等
辺台形の入射開口部にほぼ垂直に入射させる。光混合素
子に入射後の光の反射・透過の考え方は実施例4と同様
であるが、本実施例では出射光を1/4 ずつの領域に分け
て考える点が異なる。ハーフミラーの特性と入射位置の
違いで出射光LOUT は断面形状は図18の実線で示す形
になり、Y軸方向の光強度分布が入射時の2倍に引き伸
ばされて、図19の21に示すほぼ均一な分布となる。
【0022】図20は本発明の実施例6の構成図で、実
施例5と同等の効果を達成した例である。本実施例では
実施例5で説明した図16の光混合素子の第1ハーフミ
ラー面18の長さを、第2ハーフミラー面19の1/2 の
長さで入射側の端面に寄せて配置している。ハーフミラ
ー面18の長さを短くしたため、光混合素子は4個のプ
リズムの接合体22となる。第1ハーフミラー面18及
び第2ハーフミラー面19には図16のハーフミラー面
18、19と同様に入射光の約1/2 を透過させて、残り
を反射させるコートを施す。
【0023】図21は図20に示した光混合素子の入射
光束と出射光束を含む断面図である。入射光LINとして
はこれまでの実施例と同様に、断面形状が図13に示す
長軸と短軸の比が2:1 の楕円形で、X軸方向の光強度分
布が図23の20に示すガウス分布をした光束を考え
る。本実施例でも入射光は図20の光混合素子の入射側
の片側半分、即ち直角2等辺3角形の底面を持つプリズ
ムの入射開口部を除いた部分の入射開口部にほぼ垂直に
入射させる。光混合素子入に射後の光の反射・透過は実
施例4と同様に追跡すれば良い。本実施例でも実施例5
と同じく出射光を1/4 ずつの領域に分けて考える。ハー
フミラーの特性とビームの入射位置から出射光LOUT
断面形状は図22の実線で示す形になり、Y軸方向の光
強度分布が入射時の2倍に引き伸ばされて、図23の2
1に示すほぼ均一な分布となる。本実施例の場合も引き
伸ばされるのは楕円状ビームの短軸方向である。
【0024】図24は本発明の実施例7で、1方向の光
束幅を約2倍に拡大させながら、2次元の光強度分布を
ほぼ均一にする光混合素子の例である。本実施例は実施
例6の図20に示す第1の光混合素子22と、実施例1
の図1に示す第2の光混合素子23を互いに90°捩じ
って連結した構成例である。入射光の断面形状は図25
に示すようにY軸が長軸、Z軸が短軸に一致し、長軸と
短軸の長さの比が2:1の楕円形で、光強度分布は図28
の24、25で示すガウス型の分布をしている。このよ
うな分布はレーザーダイオードなどを用いた投光光学系
の平行光束部で典型的に見られるものである。本実施例
は図20及び図1の光混合素子と該入射ビームを組み合
わせて、ビーム整形と光強度分布均一化を同時に実現し
た例である。
【0025】光源からの入射ビームは実施例6の原理
で、第1の光混合素子22を図26に示す光束断面形状
で出射して、第2の光混合素子23に入射する。光混合
素子23は実施例1の原理で、ビームサイズを保ったま
ま均一化を行い、24からの出射光LOUT の断面形状は
図27に示す正方形となる。X、Z及び対角方向のC、
Dの各軸方向の光強度分布は図28の26、27、28
に示すようにほぼ均一な分布となる。図25に示す楕円
形の部分が投光光学系入射部の実用照射範囲とすれば、
本実施例の光学素子を用いることにより、約2倍の実用
照射範囲を得ることができる。
【0026】実施例7では第1の光混合素子22として
実施例6、第2の光混合素子23として実施例1を用い
たが、この他にもこれまであげてきた実施例を入射ビー
ムの条件に合わせて独立に組み合わせて色々な構成を作
ることができる。例えば第1の光混合素子として実施例
5を用いることもできるし、図29の実施例8のように
光混合素子22と23を入れ換えても同様の効果を得る
ことができる。なお図29では光混合素子23のうち必
要な部分が半分となるので、この部分を第1の光混合素
子29として示し、第2の光混合素子が30となってい
る。
【0027】またこれまでの実施例では、実施例3を除
いて全反射面及びハーフミラー面をプリズム型の光学素
子で形成した。しかし図10の実施例3に示すように、
各反射面及びハーフミラー面を平行平板硝子に置き換え
て構成することも可能である。実施例3の場合には全反
射ミラーや片面に入射光の約1/2 を透過させ、残りを反
射させるコートを施したハーフミラーを互いに光学的に
平行な関係に組み合わせて光混合素子を構成したが、他
の実施例でも平行平板を用いて同様の光学系で構成する
ことができる。
【0028】また本発明の光混合素子の出射光側にコン
デンサーレンズを備え、遠方地点で均一な光強度分布を
得ようとする場合、コンデンサーレンズ側のフォーカシ
ングにより、任意の照射地点において所定の照射範囲を
効率よく均一照射させることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では不均一
な発光強度分布の光源を用いた投光光学系の平行光束部
において、光学的に互いに平行な関係にある全反射面と
少なくとも一つ以上のハーフミラー面を設けた光混合素
子を用いることにより、投光光学系からの出射光の光強
度分布を出射側の任意の地点において、効率よく均一な
分布にすることができる。またレーザーダイオードのよ
うに発光強度分布がガウス分布でビーム断面形状が楕円
形をしている光源を用いる投光光学系に本発明の光混合
素子を適用することにより、出射光を均一な光強度分布
にしながらビーム整形を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1を示す図
【図2】 実施例1の入射光束と出射光束を含む断面
【図3】 入射光のX軸方向の光強度分布
【図4】 出射光のY軸方向の光強度分布
【図5】 本発明の実施例2を示す図
【図6】 入射光の光強度分布の等高線図
【図7】 第1の光混合素子を出射する光の光強度分
布の等高線図
【図8】 第2の光混合素子を出射する光の光強度分
布の等高線図
【図9】 実施例2の入射光及び出射光断面の強度分
【図10】 本発明の実施例3を示す図
【図11】 本発明の実施例4を示す図
【図12】 実施例4の入射光束と出射光束を含む断面
【図13】 楕円形状の入射光束の光強度分布の等高線
【図14】 実施例4の出射光束の光強度分布の等高線
【図15】 実施例4の入射光及び出射光断面の強度分
【図16】 本発明の実施例5を示す図
【図17】 実施例5の入射光束と出射光束を含む断面
【図18】 実施例5の出射光束の光強度分布の等高線
【図19】 実施例5の入射光及び出射光断面の強度分
【図20】 本発明の実施例6を示す図
【図21】 実施例6の入射光束と出射光束を含む断面
【図22】 実施例6の出射光束の光強度分布の等高線
【図23】 実施例6の入射光及び出射光断面の強度分
【図24】 本発明の実施例7を示す図
【図25】 実施例7の楕円形状の入射光束の光強度分
布の等高線図
【図26】 実施例7の第1の光混合素子の出射光の光
強度分布の等高線図
【図27】 実施例7の第2の光混合素子の出射光の光
強度分布の等高線図
【図28】 実施例7の入射光及び出射光断面の強度分
【図29】 本発明の実施例8を示す図
【図30】 従来のシングルロッドを用いた均一化光学
【図31】 ランダムミックス光ファイバー束を用いた
均一化光学系
【図32】 フライズアイレンズを用いた均一化光学系
【符号の説明】
1 ハーフミラー面 2 全反射面 3 接合面 4 出射光のY軸方向光強度分布 5 第1の光混合素子 6 第2の光混合素子 7 入射光の光軸 8 出射光の光軸 9 入射光の断面 10 出射光の断面 11 入射光のY(Z)軸方向の光強度分布 12 出射光のX(Z)軸方向の光強度分布 13 出射光のC(D)軸方向の光強度分布 14 ハーフミラー 15 全反射ミラー 16 第1の光混合素子 17 第2の光混合素子 18 第1ハーフミラー面 19 第2ハーフミラー面 20 入射光のX軸方向の光強度分布 21 出射光のY軸方向の光強度分布 22 第1の光混合素子 23 第2の光混合素子 24 入射光のY軸方向の光強度分布 25 入射光のZ軸方向の光強度分布 26 出射光のX軸方向の光強度分布 27 出射光のZ軸方向の光強度分布 28 出射光のC(D)軸方向の光強度分布 29 第1の光混合素子 30 第2の光混合素子 31 光源 32 シングルロッド 33 ランダムミックス光ファイバー束 35 フライアイレンズ 34 レンズ 36 コンデンサーレンズ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不均一な発光強度分布を持つ光源を用い
    た投光光学装置において、反射面と少なくとも一つ以上
    のハーフミラー面を光学的に互いに平行で、且つ前記光
    源の入射光に対して斜めに配置し、入射光束のほぼ1/2
    を前記反射面に、残りの光束を前記ハーフミラー面に導
    く光混合光学系を利用していることを特徴とする光混合
    光学素子を用いた投光光学装置。
  2. 【請求項2】 前記光混合光学素子を2つ互いに直交す
    る関係で連結していることを特徴とする請求項1の光混
    合光学素子を用いた投光光学装置。
  3. 【請求項3】 前記光混合光学系は入射光が最初に導か
    れる前記ハーフミラー面が入射光のほぼ1/2 の光を透過
    させ、残りを反射させる特性を持っていることを特徴と
    する請求項1の光混合光学素子を用いた投光光学装置。
  4. 【請求項4】 前記光混合光学素子が複数のハーフミラ
    ー面より構成され、前記光混合光学素子に対し入射する
    光が偏心していることを特徴とする請求項3の光混合光
    学系を用いた投光光学装置。
  5. 【請求項5】 前記光源は楕円形状の発光分布を持って
    おり、該楕円状の短軸方向の光を均一化すると同時に引
    き延ばすことを特徴とする請求項1の光混合光学系を用
    いた投光光学装置。
  6. 【請求項6】 前記全反射面とハーフミラー面の斜めの
    角度が45°であることを特徴とする請求項1の投光光
    学装置。
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