JPH07324030A - 患者の睡眠質を改善する方法 - Google Patents

患者の睡眠質を改善する方法

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JPH07324030A
JPH07324030A JP5148192A JP14819293A JPH07324030A JP H07324030 A JPH07324030 A JP H07324030A JP 5148192 A JP5148192 A JP 5148192A JP 14819293 A JP14819293 A JP 14819293A JP H07324030 A JPH07324030 A JP H07324030A
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sleep
patient
amino acid
apnea
patients
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JP5148192A
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Jeffrey Askanazi
アスカナジー ジェフレイ
Susan Trimbo
トリンボ スーザン
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Clintec Nutrition Co
Original Assignee
Clintec Nutrition Co
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/185Acids; Anhydrides, halides or salts thereof, e.g. sulfur acids, imidic, hydrazonic or hydroximic acids
    • A61K31/19Carboxylic acids, e.g. valproic acid
    • A61K31/195Carboxylic acids, e.g. valproic acid having an amino group
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/20Hypnotics; Sedatives

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベンゾジアゼピンを使用せずに慢性腎障害患
者の睡眠の質を改善すること。 【構成】 枝分れ鎖アミノ酸を、患者の睡眠の質を改善
するための有効な治療法として使用する。枝分れ鎖アミ
ノ酸の組成は経口的にも非経口的にも投与することが可
能で、単独でも、その他の栄養剤と組にして投与するこ
ともできる。上記組成は、透析時、透析間に投与するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は睡眠障害を治療するため
の枝分れ鎖アミノ酸の使用方法に関する。殊に、本発明
は慢性的な腎疾患患者の睡眠の質を改善する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】睡眠障害は異常睡眠パターンの形をと
り、開口睡眠無呼吸と共に治療に対してその要求はます
ます大きくなっている。
【0003】睡眠時無呼吸は深刻でしばしば生命を脅か
す呼吸パターンの異常であると認められている(ケール
ズ他”睡眠障害:睡眠時無呼吸と睡眠発作”An.In
tern Med.、106:434−443、198
7年)。睡眠時無呼吸の病態は、動脈血に対する酸素添
加の減少と、肺臓の換気過少により二酸化炭素が停留す
ることによるものである。
【0004】従来より、睡眠時無呼吸の状態は、少なく
とも10秒間呼吸が停止することを定義されている。同
状態は7時間の睡眠時間中に少なくとも30回発生す
る。だが、この定義は睡眠研究所による研究にもとづい
ているため、臨床医学上は適用できない。その代わり、
睡眠中の動脈酸素の脱飽和が睡眠時無呼吸症を判断する
上で重要な要素となっている(ブロック他”正常被験者
における睡眠時無呼吸、呼吸低下、ならびに酸素脱飽
和”ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディス
ン、300:513−517、1979年)。
【0005】睡眠時無呼吸症は、従来より、その他の点
では健康な被験者の第一次的な病気であると考えられて
きた。無呼吸症は三つの群に分割することができる。即
ち、中枢神経性、障害性、混合性の三つである。
【0006】変則呼吸の制御は全てのタイプの睡眠時無
呼吸に伴うものであると信じられている。睡眠中の無呼
吸パターンは、病的肥満、冠動脈疾患、うっ血心臓疾患
の如き、その他の一定の状態に関連しても発生する(ウ
オルス他、”睡眠障害と昏蒙を有する肥満症患者の上部
気道障害”、Ann,Intern.Med.76:1
85−192、1972;デオラザバル他、”冠動脈疾
患における睡眠時不整呼吸と低酸素症”、チェスト、8
2:548−552、1982;ダーク他、”うっ血性
心臓疾患における睡眠時呼吸パターンの変則性と動脈脱
飽和”、チェスト、91:833−836、1987
年)。不眠症から回復しつつある患者もまた睡眠中無呼
吸パターンを示すことが多い。
【0007】睡眠時無呼吸症にかかった患者の大部分は
ひどいいびきをかき、多くの者は深刻な酸素脱飽和を示
す。睡眠中の酸素脱飽和は、肺動脈と組織内の高血圧と
不整脈と関連づけることができる(チルキアン他、睡眠
誘導性無呼吸症、”不整脈の優勢と気管切開後の逆転”
Am.J.Med.63(3):348−358、19
76、チルミアン他、”睡眠誘導性無呼吸症における血
行力学”Am.Intern.Med.85(6):7
14−719、1977年)。
【0008】睡眠時無呼吸症の典型的な管理法は上部気
道の閉塞を除去すると共に呼吸活動を刺激することであ
る。通常の場合、薬理技法を活用してこの目的を達成し
てる。だが、普通の場合、薬物療法だけでは睡眠時無呼
吸症を取り除く上で有効ではない。更に、そのような薬
物療法は、有害な副作用を伴うことが多い。
【0009】使用される薬物療法の一つは酢酸メドロキ
シプロゲステロン(MPA)である。MPAは人体にと
って穏やかな持続性呼吸刺激剤であることが知られてい
る。MPAは患者全体の半分以下であるが睡眠時無呼吸
症を軽減している(ストロール他、”プロゲステロン服
用と進行性睡眠時無呼吸症”、J.A.M.A.、24
5:1230−1232、1981)だが、MPAは男
性の性的不能を引き起こすため、この薬の有効性と使用
法は限定されている。
【0010】ある種の患者について睡眠時無呼吸症を改
善するためにプロチプチリンといもう一つの薬も発見さ
れている。だが、この薬は便秘、残尿症、運動失調症、
錯乱症のような深刻な副作用を伴う(ブラウネル外、”
プロチプチリンの睡眠時無呼吸障害”、ニューイングラ
ンド・ジャーナル・オブ・メディスン、307:103
7−1042、1982)。
【0011】従って、いくつかの例に於いては、薬理処
理は睡眠時無呼吸症の頻度及び継続時間の減少及び患者
の酸素脱飽和の程度に効果的ではあるが、このような薬
物療法の有効性は薬物の有害な副作用のため制限され
る。それゆえ、睡眠時無呼吸症の患者の治療のための改
良された治療法が必要である。
【0012】睡眠時無呼吸症は慢性的な腎疾患患者の治
療の必要性を増加させている。このことは、いくつかの
文献に記載されている。
【0013】慢性的な腎疾患患者においては、睡眠時無
呼吸症の二つの違ったタイプが起こる:(a)障害呼吸
停止(この場合は空気の流れはないが呼吸活動はあ
る):(b)全呼吸停止(この場合は空気の流れは無く
また呼吸活動もない)。睡眠時無呼吸症の有害な医療結
果は動脈酸素脱飽和、心臓の不正脈、肺および全身性の
高血圧をもたらす。睡眠時無呼吸症の症状は覚醒状態に
まで及び日中の過度の催眠、気分及び人格的不調並びに
心身の機能障害をもたらす。
【0014】生理学と症候学の双方について改善が見ら
れることが異なる薬剤について報告されている。(パリ
ッシュ他、”睡眠障害の心臓血管に対する影響”、チェ
スト、1990:97:1220−26;NHLBIワ
ークショップ・サマリー;”睡眠時呼吸障害、病態生理
学、臨床学的含意および治療方法”、Am Rev.R
espir.Dis.1987:136:755−6
1;ダグラス他、”肺疾患障害を有する患者の睡眠時呼
吸”、Am.Rev. Respir.Dis.199
0:141:1055−70)だが、末梢神経障害、感
覚異常症、アシドーシス、インポテンス、乾口症のよう
な通常の副作用は、これまでこれら薬の長期的服用を制
限してきた。更に、薬物投与は患者の睡眠の質を損なう
のが普通である。
【0015】睡眠の質が低い時の睡眠パターンの異常性
は、腎疾患の無呼吸を同時に経験するか否かにかかわら
ず慢性腎疾患患者において普通に見られるものである。
事実、血液透析を受けた腎疾患患者には、睡眠障害が6
0〜80%の割合で発生する。睡眠の質が低いことは慢
性腎疾患患者に睡眠に費やされる時間が短くなり、寝入
るまでの時間が大きくなり、REM睡眠が少なくなると
いう形で表現される。
【0016】睡眠パターンが異常であったりその質が低
かったりすると、その影響は、日中眠気をもよおしたり
疲れやすかったりして、機能的能力を限定する恐れがあ
る。知性作用が損なわれると共に気分や人格の障害が発
生する。
【0017】睡眠の質を改善するための試みとして慢性
腎疾患患者は鎮静剤やトランキライザーに訴えるものが
多い。患者を精神安定させ鎮静させるために、この点で
ベンゾジアゼピンが広く使用されている。ベンゾジアゼ
ピンにはジアゼパム、ニトラゼパム、フルラゼパム、ロ
ラゼパム、塩酸ジアゼポキシド、ミダゾラムが含まれ
る。あいにく、鎮静剤は、日中眠気を催したり日中の注
意力が低下するなど副作用がないわけではない(ウイリ
アム・デーマント他”夜間ベンゾジアゼピンを服用する
ことに伴う日中眠気/注意力の変化”、ベンゾジアゼピ
ンの薬理学、マーサ講堂開催会議議事録、国立健康研究
所、ベセスダ、メリーランド、4月、12−14、19
82)。
【0018】無呼吸症を罹った慢性腎疾患患者について
は、更に鎮静剤のようなベンゾジアゼピンが、日中の眠
気と注意力の低下の他に関心の的になっている。報告に
よれば肺疾患が予め存在する患者についてベンゾジアゼ
ピンと析出性呼吸疾患との間に関連があることが示され
ている(クラーク他”呼吸障害を有する患者についてニ
トラゼパムがひきおこす呼吸抑制”、パインズ、”慢性
気管支炎障害におけるニトラゼパム”、”Brit.M
ed.J.3:352(1972);モデル他、”慢性
気管支炎による呼吸障害における塩酸ジアゼポキシドの
影響”)。ランセット 2:869−870(197
3)事実、ギレミノールト外による”ベンゾジアゼピン
と睡眠時呼吸(ベンゾジアゼピンの薬理学(198
2)”では以下のように述べられている。
【0019】「我々の得た結果では、呼吸に対するベン
ゾジアゼピンの影響は単純ではないことが明らかになっ
た。もし被験者が薬の服用前に相当な呼吸上の問題を呈
している場合には、ベンゾジアゼピンはそれを悪化させ
るが、障害のタイプが薬の衝撃度に相当の影響を及ぼ
す。例えば、睡眠時無呼吸症の程度が穏やかであるよう
な被験者は就寝時、同薬を服用することによってその症
状は悪化しやすいように思われる。同様にして、肥満性
呼吸困難症や穏やかなCOPD、例えば上部呼吸疾患を
有する急性呼吸障害の既往症を有する患者はベンゾジア
ゼピンを1回服与することにより彼らの問題は更に悪化
する恐れがある。だが、この影響は全てのCOPD患者
について一致するものではなっかった。
【0020】一次肺胞呼吸困難症を有する患者は、薬の
服用によってそれ程悪化することはない。同様にして、
ベンゾジアゼピンは年配被験者の相当な酸素脱飽和と関
連する(ほぼ中心性神経系タイプの)無呼吸量を大きく
するが、その所見はとても首尾一貫したものとはいえな
い。」従って、ベンゾジアゼピンを使用することなく慢
性腎障害患者の睡眠の質を改善する方法に対する必要が
存在する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は睡眠の質を改
善する方法を提供するものである。
【0022】殊に、本発明は慢性腎障害患者の睡眠の質
を改善する方法を提供するものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、睡
眠の質を改善するための有効な治療法として枝分れ鎖ア
ミノ酸を使用する方法を提供するものである。
【0024】上記枝分れ鎖アミノ酸の組成は経口的、非
経口的の何れの形でも服用することが可能で、単独でも
その他の栄養剤と組み合わせて服用することもできる。
本文で使用する”非経口”の意味は、血管を通しての服
用の他に、腹膜を介して服用することを含む。
【0025】本発明の方法の実施例の一つでは、上記枝
分れ鎖アミノ酸は透析間に付与される。
【0026】一例では、枝分れ鎖アミノ酸は、患者に投
与されるアミノ酸溶液の60〜85%を構成することが
望ましい。
【0027】本発明の一例では、同組成は、100ml
につき、ほぼ1.30グラムのイソロイシン、1.38
グラムのロイシン、および1.24グラムのバリンより
構成される。
【0028】本発明の方法の一例では、ほぼ4グラムの
枝分れ鎖アミノ酸を一時間当たりに投与する。
【0029】本発明の他の特徴および効果が以下の好ま
しい実施例および図面の詳細な説明に記載され、かつそ
れから明かであろう。
【0030】枝分れ鎖アミノ酸を投与すると、従来のア
ミノ酸溶液と5%のデキストローズと比較して呼吸活動
を促進することが判った。アミノ酸を投与すると二酸化
炭素呼気時に動脈二酸化炭素圧に対する些細な呼気反応
曲線を左へシフトさせることによって呼気を増加させ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明の発明者は、アミノ酸組成を変更
し、枝分れ鎖アミノ酸量を増加させることによって呼気
が増大し、動脈内二酸化炭素の減少が実現される。枝分
れ鎖アミノ酸は、動脈内二酸化炭素圧を大きく低下さ
せ、従来のアミノ酸溶液よりも二酸化炭素に対する静脈
反応を大きく増加させる。枝分れ鎖アミノ酸は、一晩断
食した後に4時間注入した時、従来のアミノ酸溶液より
も動脈二酸化炭素圧を大きく低下させ、二酸化炭素に対
する静脈反応を大きく増大させることが判った。この効
果は、48時間以上継続した時は、更に劇的となる。
【0032】また、驚くべきことに本発明の発明者は枝
分れ鎖アミノ酸を使用すると慢性腎障害患者の睡眠の質
を改善するという事実を発見した。枝分れ鎖アミノ酸を
注入すると、REM睡眠の割合、睡眠の長さを相当増加
させると共に、寝つくまでの時を少なくする傾向を有す
る。
【0033】枝分れ鎖アミノ酸は、従って、鎮静剤を必
要とせず慢性腎障害患者の睡眠の質を改善する方法を提
供するものである。
【0034】その結果、本発明の方法によれば、腎障害
患者がベンゾジアゼピンのような睡眠促進剤に対する必
要を少なくするか、又は完全に除去することが可能にな
る。例として、本発明の実施例を以下に提示する。
【0035】
【実施例】例その1 睡眠障害を有せず、医薬を服用していない5人の男性、
非喫煙志願者(年齢24〜32歳)について実験した。
上記被験者は、別々に三夜について実験した。一夜は、
どんな溶液の服用も伴わない実験で、他の二夜には、B
CAA(100%BCAAの3.5%溶液)か、プラシ
ーボ(1/2規定塩水)を連続的に投与した。使用した
BCAA溶液の組成は以下の通りであった。
【0036】 BCAA/塩水溶液を一回の盲交配法により、全ての患
者内に無作為に割り当てた注入/対照液で注入した。患
者たちは実験期間は午後5時後は食物をとることを許さ
ず、正午12時後は刺激物(例えば、コーヒー)をとる
ことも許されなかった。
【0037】被験者たちは午後8時30分に睡眠/覚醒
室に入室を許された。彼らが投与を受ける予定の夜、カ
ニューレを患者の体内に挿入し注入した。12チャネル
式ポリソムノグラフィックモニター(グラスP78)を
使用して睡眠段階を調査した。胸の周囲に装着した小円
形のゴムベローズより構成されるニューモグラフによっ
て胸壁の運動を測定した。上記ベローズは容量圧トラン
スジューサに接続した。信号はDC増幅器で増幅され
る。口と鼻の気流は、それぞれの鼻孔と上唇の中心線位
置に配置されたサーミスタにより測定した。耳酸素計
(オーメダ バイオックス3700)を使用して酸素ヘ
モグロビン飽和を記録した。カプノグラフ(ノーモキャ
ップ、ダテックス、フィンランド)を使用して呼吸終期
のCOを測定し、試料管を鼻咽頭内に配置した。夜
中、連続的心電図を採った。
【0038】注入液を見積り就寝時刻に先立つ1時間前
に開始させた。注入速度は100ml/時で、朝の7時
半に注入を中断した。
【0039】BCAAの投与は、0.443グラムの窒
素/時を反応させる4グラムのアミノ酸/時であった。
【0040】BCAA注入した夜間の呼吸終期のCO
レベル(44±5mmHg)は対照夜間よりも低かった
(C:52±1mmHg、p<0.01およびS:50
±3mmHg、p<0.05)。O飽和レベルの増加
傾向(p<0.2)が見られた。その結果を以下の表1
に示す。
【0041】
【0042】段階3の睡眠と組合せ段階3,4の睡眠量
は対照夜間よりもBCAA夜間の方が大きかった(7.
2±4.6%対4.3±2.8%、p<0.05および
15.9±3.0%対12.3±3.9%、p<0.0
2)。睡眠効率は何れの注入についても僅かに低下した
(BCAA:87±8、NaCl:87±8、C:92
±10)。一人の患者は対照用夜間については10回の
無呼吸事件、NaClでは5回、BCAA注入の場合に
は全くなかった。ポリソムノグラフィックデータを以
下、表2に要約する。
【0043】 被験者は全て両対照夜間中に呼吸終期時の最大炭酸ガス
値を経験し、同値はBCAA注入によって正常呼吸レベ
ルまで低下した(44〜36mmHg)。BCAA注入
によっても炭素不足を引き起こさず、従って換気過少と
呼吸アルカローシスをひきおこす危険は僅かであるよう
に思われる。BCAA注入時、患者が全て健康状態にあ
り正常な飽和レベル(最低値の範囲は93〜99%であ
った)を有する時に予期されるような酸素SaOの著
しい変化は存在しなかった。ある被験者は、対照夜間中
は無呼吸症を経験したが、BCAA注入時には見られな
かった。
【0044】若干の研究者らは、低酸素換気運動の方が
炭酸ガス過剰による換気運動よりも睡眠時無呼吸症患者
においてより重要であることを指摘しているが、結果
は、BCAA注入により呼吸運動を向上させることが健
康な被験者における睡眠時の呼吸パターンを正常化する
上で効果があることを示している。
【0045】睡眠パターンは、BCAAを注入する場合
でさえ、大部分無傷のままにとどまる。REM睡眠やR
EM潜伏期の量には著しい変化は見られない。段階3の
睡眠と組合せ段階3,4の睡眠の量は注入しない対照夜
間と比べてBCAA夜間に相当増加した。同調査によれ
ば、BCAA注入は、事実、睡眠時の神経生理学的機能
に影響を及ぼすことが実証された。BCAAによるアミ
ノ酸の呼吸効果の強調は、感覚消失、投薬、5%のデキ
ストローズの長期投与や、種々の原因による睡眠時無呼
吸症により換気運動が低下した患者にとって重要な臨床
学的重要性を有することがある。
【0046】例その2 31歳の異常肥満性の白人女性で短呼吸性、睡眠障害の
病歴を有する病的肥満に対して二次的な末梢性チアノー
ゼの診断を受けた患者を入室させた(診断:睡眠時無呼
吸対肥満性換気過少)。同患者は以前には家庭で酸素療
法と鼻のCPAPを受けていた。患者は、半ブロックの
行使による呼吸困難の増加と、4〜5回の起座呼吸と、
頻繁な夜間覚醒と、慢性的周辺浮腫を呈した。同時に、
患者は口周囲と末梢部のチアノーゼを有し、朝に非常に
疲れると訴え、朝に目まいと拡散性の常時慢性麻痺の病
歴をもっていた。
【0047】入室中、患者の血液中気体を測定した。血
液中気体は動脈PO2 67mmHg、動脈PCO2
50mmHg、およびPH7.34であった。肺活量は
1.1リットル(予測3.8)、強制呼気容積は0.8
1リットル(予測値2.7)であった。
【0048】過去の治療歴をとり、8年前セント・ルー
クで実行した胃ステープリングは”ボタンを外され(u
nbuttoned)”ている点で重要であった。
【0049】入室時、患者に与えた薬にはラシックスと
アミノフイリンが含まれていた。また、患者は600カ
ロリーの食事より開始した。覚醒時、患者の血中気体は
動脈PO2 46、動脈PCO2 51、PH7.42
であった。
【0050】患者に対して枝分れ鎖アミノ酸非経口栄養
による養生法を開始した。患者に対して病院内で100
ml/時の下でクリンテック ニュートリション(デイ
アフイールド、イリノイ)より市販のブランキャミン4
%の注入を開始した。この許容性は十分であった。患者
が病院を去った後、クリンテック ニュートリションよ
り市販の100ml/時4%のブランキャミンを毎夜家
庭で注入することを取り決めた。その後まもなく、症状
の改善が見られた。
【0051】これら9ケ月後、患者は精神的に安定し、
目覚めた時以前より元気で、彼女の朝の症状の多くは完
全に解決されていた。患者の肺活量は1.17 1にま
で増加し、彼女のREV1は、0181 1/秒まで増
加していた。先に報告した目まいその他の症状は、患者
が目覚めた時に経験した口周囲と末梢チアノーゼが改善
されたと同様、改善されていた。
【0052】肺活量とFEV1の増加は、ブランキャミ
ンが患者の睡眠時無呼吸症を改善することを実証してい
る。
【0053】例その3 週に3回血液透析により治療される7名の慢性腎障害患
者(表3参照)は、夜行性ポリソムノグラフィーを経験
し、翌日の血液透析に先立つ三夜に観察した。鎮静剤や
アンチヒスタミンを摂取中の患者は、調査期間中にこれ
らの薬を中断した。6人の患者に対してベータブロッカ
ーを含む、抗高血圧剤を投与した。
【0054】ポリソムノグラフィによる調査によって一
人の患者しか深刻な睡眠時無呼吸症を経験しないことが
判った。この患者は、睡眠と呼吸パターンの双方につい
て残りの患者と非常に異なっていた。従って、この患者
については別個に述べる。
【0055】無呼吸症のない6名の患者の平均年齢は、
43歳(36〜48歳の範囲)であった。彼らの平均的
一日の体重は、理想的体重の割合(改訂都市理想体重
表、1985年)で表現すると91%(76〜110%
の範囲)であった。表3は6人の非無呼吸症患者の特徴
を示す。
【0056】
【0057】 定義:睡眠効率 = 記録時間全体で除した全睡眠時間 睡眠潜伏期間=消灯から睡眠開始までの期間 REM睡眠潜伏期=睡眠開始から最初の画期までの期間 (REM睡眠の30秒) 実験日夜間には午後5時以降には食物を摂取することは
許されない。動静脈透析側とは反対側の腕に末梢ライン
(22G)を挿入した。最初の夜は対照として使用し
た。従って、患者に対して最初の夜は何ら注入しなかっ
た。
【0058】第一夜の後、患者に対して無作為に実験2
夜について7時間、枝分れ鎖アミノ酸(70kg体重の
人間について100ml/hに相当する60mg/kg
/h=1.4ml/kg/h)か塩水を投与した。注入
したたんぱく質の最大量は一度も患者あたり35gより
も大きくなることはなかった。
【0059】BCAA溶液(バクスター ヘルスケア
社、ディアフィールド、イリノイ、より市販の4%ブラ
ンキャミン)は、100mlあたりそれぞれ1.38g
のイソロイシンとロイシンと100mlあたり1.24
gのバリンを含んでいた。注入は患者の習慣的な就寝時
刻(全ケースにつき午後10:00〜11:00時の範
囲)の一時間前に開始した。一人の患者では、枝分れ鎖
アミノ酸が付与された。実験日夜間の一つを静脈に届く
上での問題があるため繰り返した。
【0060】表面電極と12チャネルグラスP78ポリ
ソムノグラフを使用して脳波、おとがい下ミエログラ
ム、脳電図、心電図を継続記録した。呼吸運動を胸と腹
部付近のニューモグラフベローズによりモニターし、ポ
リソムノグラフにより記録した。ニューモグラフベロー
ズは半定量的方法で使用し、障害性ならびに中心性無呼
吸症と呼吸低下の区別を可能にするようにした。
【0061】フィンガー酸素計(オーメダ・バイオック
ス3700)とカプノグラフ(ノーマカップ、ダテック
ス)を使用して酸素ヘモグロビン(SaO)とETC
を記録した。ETCOを測定するために薄いチュ
ーブ長さを約1cm患者の鼻孔に差し込み、他端をカプ
ノグラフのサンプルポートに接続した。毎夜の実験に先
立ってカプノグラフを較正した。酸素計とカプノグラフ
を共にポリソムノグラフに接続して継続的に記録した。
気流の存在はETCOと、鼻と口の熱電対により推論
した。
【0062】ポリソムノグラフは、実験の前提を知らさ
れていない登録ポリソムノグラフィー技術者により、睡
眠段階と、無呼吸/呼吸低下の発生、長さ、その程度を
採点した。伝統的な段階法と採点定義に従って、睡眠を
REM(高速眼球運動)睡眠と非REM睡眠(段階1−
4)に分割した。
【0063】障害性無呼吸症は、肋骨の骨格と腹部偏倚
運動が存在する下で少なくとも10秒間気流が存在しな
いことを定義した。
【0064】非障害性(中枢神経性)無呼吸症は、少な
くとも10秒間、気流と呼吸運動が存在しないことと定
義した。障害性と中心性の特徴を共に有する無呼吸症
(混合型)は、障害性無呼吸症と共に分類した。呼吸低
下は肋骨の骨組みと腹部の換気運動の和の振幅が先の呼
吸の平均振幅の50%未満であるような少なくとも10
秒間の出来事として定義した。1時間の睡眠毎に5回も
しくはそれ以上無呼吸作用が発生すると、それは異常と
見做され、5%以上の脱飽和と関連する無呼吸症は深刻
であると見做すことにした。
【0065】ETCO、SAOと呼吸心拍速度の分
析を一時間の睡眠実験中に記録された睡眠段階全体にお
ける3−5分の安定呼吸(無呼吸無し)区間中に実行し
た。僅かな上昇カーブを有する比較的平坦な台地を有し
鋭い上下行程より成るCOポリグラフ波形がETCO
の分析上有効であると考えられた。各時中、分析用に
選択した区間は時間の中心点にできるだけ近くした。か
くして、各時間の睡眠中の呼吸測定は、ポリソムノグラ
フィの夜間中の一時点からのみ呼吸を選択するとに関連
する潜在的バイアスを回避することができた。
【0066】ベースラインは患者が床に就いた後睡眠開
始前の5分間の安定呼吸区間より構成された。3〜5分
間にわたる全測定値を平均化することによって平均値を
得た。ベースラインからのデータを午前5時までの毎時
深夜測定値と比較した(この特定期間を選んだのは患者
によっては深夜まで寝入らず、彼らの多くが早期透析の
ために午前5時に起床しなければならなかったためであ
る)。非REM期間から分析したデータが段階1と2に
ついてのものであるのは、段階3と4についての十分な
データが多くの患者について得られなかったためである
(患者はまれにREM睡眠期間を経験し、同期間は実験
期間の終わりに発生するのが普通であった)。従って、
最後に記録したREM期間からのデータを使用してベー
スラインと非REM値を比較した。研究者のTテスト
(一対)とタキー事後テストに対する一方向離数(AN
OVA)分析を活用して統計的分析を実行した。0.0
5未満のP値は統計上有意義であると考えた。
【0067】7人の患者は三夜の実験を完了した。一人
の患者しか深刻な睡眠時無呼吸を経験しなかった。この
患者は、睡眠と呼吸のパターンの両方について残る患者
とは非常に異なっていたので、別個に論ずる、深刻な睡
眠時無呼吸症を有しない6人の患者についてREM睡眠
が増加する他は、睡眠の質と睡眠段階における著しい変
化はBCAAを注入した夜に何ら発見されなかった。
(以下の表4を参照) 各夜のベースラインETCOを夜間各時の値と比較し
た。プラシーボ(塩水)を投与した夜にはETCO
は何らの変化も起きなかった。(図1参照)だが、図1
にも示すとおり、BCAAの場合、非REM睡眠(P<
0.05)とREM睡眠(P<0.05)の双方につい
て7時間注入する間に平均ETCO値には著しい低下
が見られなかった。呼吸速度と酸素飽和は実験の夜全部
についてベースラインから著しく変化もせず、心拍率に
も何ら重要な変化も見られなかった。
【0068】患者#7(以下の表5を参照)は深刻な睡
眠無呼吸症を示すと同時に、彼が太り過ぎ(彼の理想的
体重の150%)であるという点で他の患者と異なって
いた。患者も全ての夜についてその睡眠効率は著しく低
下した(表5)。
【0069】無呼吸症に関しては連続覚醒状態にあるた
めに、患者#7の睡眠は、非REM睡眠とREM睡眠の
過渡的睡眠状態として採点された。塩水とBCAAを投
与した夜と比較するとREM睡眠に対する非REM睡眠
に対する比は著しく増加しなかったが、患者はBCAA
の方がより長い覚醒状態を示したように思われる(表
5)。また、本患者にBCAAを投与した夜は、無呼吸
症指数の85から31への下落に相当する障害性無呼吸
の数全体の大きな減少とも関連している。(表5)更
に、当夜は中枢神経性無呼吸は発生しなかった。
【0070】無呼吸の減少は呼吸低下数の低下とは関係
がないので、無呼吸−呼吸低下指数は低下しなかった。
だが、塩水とBCAAを比較した時、障害性無呼吸と呼
吸低下の両方の平均持続時間は低かった(それぞれ30
秒対36秒、30秒対20秒)。また無呼吸パターンの
変化は、酸素飽和量の改善とも関連がある(表5)酸素
飽和度の最低測定値の差の他に、70%未満の酸素飽和
値に費やされる時間もBCAAを役与した夜では少なか
った。
【0071】塩水を投与した夜間の無呼吸症は95%か
らほぼ40%にまで至るベースラインからの正規脱飽和
と関連があったが、BCAAを投与した夜に見られる無
呼吸と呼吸低下の大部分はほぼ70%までの脱飽和をひ
きおこしただけであった。両方の夜について脱飽和度
は、REM睡眠期間中は低下した。BCAAで改善が見
られるにもかかわらず、本患者の無呼吸症の深刻さは、
彼を夜行性連続気道正圧(CPAP)マスクの試験の候
補とし、これに適用した。
【0072】 BCAAは障害性無呼吸の回数の著しい減少と関連す
る。更に、脱飽和より相当少なくはあるが残りの無呼吸
症と呼吸低下とも関連している。使用される酸素計を先
に40%の酸素飽和レベルまで精度テストし、2〜3%
の範囲で信頼のおけるものであることが判っていた。従
って、患者に対してBCAAを注入する間のETCO
の減少は呼吸運動が向上し換気作用が改善されたしるし
として解釈することができる。
【0073】BCAAは、ETCOの減少により反映
される呼吸運動を相当改善するとともに、REM睡眠の
量を増加させることが判った。深刻な障害性睡眠無呼吸
症を有する上記一患者の場合、BCAAは、残りの無呼
吸と呼吸低下において無呼吸総回数と脱飽和の深刻性を
共に緩和した。
【0074】その結果は、BCAAが慢性腎障害患者の
睡眠時無呼吸症の治療において有効であることを示す。
更に、BCAAは、これら患者の既に攪乱された睡眠パ
ターンを悪化させずに付与できることに注意すべきであ
る。
【0075】BCAAは慢性腎症患者に対して経口的、
非経口的に付与することができるが、BCAAは透析的
に付与することが望ましいかもしれない。このことによ
って服用に伴う実際上の問題が除去され、液を過負荷す
る危険も取り除かれる。
【0076】外来患者の連続的腹膜透析において、BC
AAは腹膜を介して付与することができる。そのような
場合、最高100gmsのBCAAを投与することがで
きる。
【0077】データは平均±SDとして提示される。正
常値は年齢と性別とマッチする睡眠研究所により適用さ
れる国際規格に基づいている。
【0078】 定義:睡眠効率=全記録時間で除した全睡眠時間。 睡眠待ち時間=消灯から睡眠開始までの事業。
【0079】例その4 本例では、本発明者は、体内透析BCAA(1月につい
て週あたり3回)が対照例と比較して患者の睡眠を改善
することができるかどうかをダブルブラインド無作為法
によって調査した。
【0080】血液透析を受ける慢性腎障害(CRF)を
有する6人の患者を無作為にダブルブラインドクロスオ
ーバー実験で実験した。
【0081】ベースラインで患者は身体検査と共に完全
な病歴によって評価された。乾燥重量を記録した。臨床
ケアプランに従い、血しょうアミノ酸プロフィールにつ
いて血液サンプルを採取した。尿素運動模型原理を実行
してKt/Vを決定することによって透析の適正を評価
し、PCRにより患者の栄養状態を評価した。
【0082】被験者はアンケート表に書込み、睡眠障害
と、日中の気分と眠気を評価した。BCAA/プラシー
ボ補充を開始する前に、被験者はモンテフォア病院の睡
眠覚醒障害センターで一夜の検査を受け、彼らの睡眠パ
ターンと睡眠時における呼吸障害の発生を評価した。
【0083】ベースラインの評価後、患者を無作為に割
り当て1月に週3回各透析期間中に100%BCAAの
うち4%のBCAA溶液の1000ml(ブランキャミ
ン4%、トラベノール研究所、ディアフィールド、I
L)又は1000mlのプラシーボ溶液(規定塩水)を
摂取させた。最初の1月にBCAAを付与されたこれら
の患者はプラシーボを注入され、もう1月彼らに対して
BCAA溶液を付与した。第2番目の月の終わりに再び
評価を繰り返した。
【0084】血液透析の直後の夜に睡眠実験を実施し
た。実験期間中、被験者の腎臓学者は睡眠パターンに影
響を及ぼす医療(催眠剤、精神安定剤、アンチヒスタミ
ン)を含めて患者の医療に対する必要を変更しモニター
することになる。患者に対して治療の必要と頭痛、疲
労、食欲の自己評価に関するアンケートを毎日記入する
ように求めた。
【0085】睡眠実験センターに費やされた夜中、表面
電極と12チャネルグラスP78ポリソムノグラフ(P
SG)を使用し、脳波、おとがい下エレクトロミエログ
ラム、眼電図、心電図を継続して記録した。ニューモグ
ラフベローズにより胸部と腹部付近で呼吸運動を監視し
てPSGに記録した。半定量的方法でニューモグラフベ
ローズを使用して障害性と中枢神経性の無呼吸症と呼吸
低下を区別できるようにした。
【0086】±1.5%の精度を有するフィンガー酸素
計(オーメダ・バイオックス3700、オーメダ、ルイ
スヴィル、CO、米国)と±2%の精度を有するカプノ
グラフ(ノーモキャップ、ダテックス、ヘルシンキ、フ
ィンランド)を使用して酸素ヘモグロビン飽和度(Sa
)とETCOを記録した。ETCOを測定する
ために薄いチューブを約1cm鼻孔内へ差し込み、他端
をカプトグラフのサンプルポートに接続する。カプノグ
ラフは各夜の実験に先立って較正する。酸素計とカプノ
グラフは共にPSGに接続して連続的に記録した。気流
の存在はETCOと、鼻と口許にある熱電対により推
論した。
【0087】実験の前提に詳しくない登録ポリソムノグ
ラフィ技術者によって睡眠段階と無呼吸症/呼吸低下の
発生、長さ、深刻度についてポリソムノグラムを採点し
た。伝統的な段階分けと採点定義法に従って、睡眠をR
EM睡眠と非REM睡眠(段階(1〜4)に分割した。
【0088】睡眠実験の各時間に記録された全ての睡眠
段階について安定呼吸(無呼吸無し)の3〜5分区間
中、ETCO、SaO、および呼吸と心拍率の分析
を実行した。
【0089】僅かに上昇カーブを示す比較的平坦な台地
を有する鋭い上下行程より成るCOポリグラフ波形の
みがETCOの分析に有効であると考えた。各時間
中、分析用に選択した区間はその時間の中心部にできる
だけ近くした。かくして、各睡眠時間中の呼吸数の測定
は、ポリソムノグラフィを実行する夜間の一時点からの
み呼吸を選択することに伴う潜在的なバイアスを回避す
ることができるはずである。べースラインは、患者が就
寝して眠り始める前の5分間の安定呼吸区間より構成し
た。
【0090】3〜5分期間にわたる全測定値を平均化す
ることによって平均値を得た。ベースラインからのデー
タを深夜から午前5時までの毎時間の測定値と比較し
た。
【0091】実験値(透析中のBCAA補充)と対照値
(透析中のプラシーボ補充)間の差を一対のTテストを
使用して一対の変数と比較した。0.05未満のP値は
統計上有意義であると考えた。実験結果を以下表6に示
す。
【0092】 BCAAによる治療中、日々の主観的記録値に基づい
て、全ての患者の睡眠時間(4.3〜6.2時間/毎
夜)に相当の改善(p<.05)が見られた。
【0093】6人の患者のうち2人では、REM睡眠
は、それぞれ0%から27%と17%へ増加した。正常
REM睡眠は26%であった。全睡眠時間は、それぞれ
33%と56%だけ増加した。他の患者では塩水とBC
AAによる治療の間にきわだった変化が見られた。
【0094】同時に、非REM睡眠の深い段階3,4で
は平均値は15%から27%へと増加したことが判る。
(正常値は15%より大きい) 更に、ベースラインでマークした無呼吸(一時間に5回
異常の無呼吸数)を有する6人の患者のうち4人が改善
し、2人がBCAAで改善した。(19〜1と11〜8
の毎時無呼吸数) 以上の如く、透析間にBCAAを注入すると腎患者の主
観的な睡眠質が改善された。患者の3分の1でもBCA
A注入後の第2番目の夜についての睡眠研究所の評価に
積極的な効果が認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 塩水と4%の枝分れ鎖アミノ酸液を夜間注入
した時の呼吸終期EtCOのグラフ図である。
【図2】 塩水と4%の枝分れ鎖アミノ酸液を夜間7時
間注入した時の(a)呼吸速度と(b)動脈酸素飽和度
(SaO)のグラフ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スーザン トリンボ アメリカ合衆国、イリノイ州 60202、エ バンストン、リッジ アベニュー 3、 737

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の睡眠質を改善する方法において、
    枝分れ鎖アミノ酸を含むアミノ酸液の治療上有効な量を
    患者に投与する前記方法。
  2. 【請求項2】 前記アミノ酸液が非経口的に投与される
    請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記アミノ酸液が非経口的に投与される
    請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 1時間あたり、ほぼ4グラムの枝分れ鎖
    アミノ酸が投与される請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 前記アミノ酸液が透析間に投与される請
    求項1の方法。
  6. 【請求項6】 前記アミノ酸液がイソロイシン、ロイシ
    ンおよびバリンを含む請求項1の方法。
  7. 【請求項7】 患者の睡眠質を改善する方法において、
    ほぼ60〜85%の枝分れ鎖アミノ酸を含む治療上有効
    な溶液を患者に投与する前記方法。
  8. 【請求項8】 前記溶液が非経口的に投与される請求項
    7の方法。
  9. 【請求項9】 前記溶液が経口的に投与される請求項7
    の方法。
  10. 【請求項10】 ほぼ0.443グラムの全窒素が時間
    あたりに投与される請求項7の方法。
  11. 【請求項11】 ほぼ4グラムの枝分れ鎖アミノ酸が時
    間あたり投与される請求項7の方法。
  12. 【請求項12】 前記容器が100mlにつき、ほぼ
    1.38グラムのイソロイシンと、ほぼ1.38グラム
    のロイシンと、ほぼ1.24グラムのバリンより成る請
    求項7の方法。
  13. 【請求項13】 前記溶液が透析間に投与される請求項
    7の方法。
  14. 【請求項14】 透析を受ける慢性腎障害患者の睡眠質
    を改善する方法において、透析中、同患者に対して枝分
    れ鎖アミノ酸を透析液中に含む治療上有効なアミノ酸溶
    液を透析間に投与する前記方法。
  15. 【請求項15】 前記溶液がイソロイシン、ロイシン、
    バリンを含む請求項14の方法。
  16. 【請求項16】 前記アミノ酸溶液が4%の枝分れ鎖ア
    ミノ酸を含む請求項14の方法。
  17. 【請求項17】 患者が血液透析を受ける請求項14の
    方法。
  18. 【請求項18】 透析を受ける慢性腎障害患者の睡眠質
    を改善する方法において、透析中の透析間にほぼ60〜
    85%の枝分れ鎖アミノ酸より成る治療上有効な溶液を
    患者に対して投与する前記方法。
  19. 【請求項19】 前記溶液がイソロイシン、ロイシン、
    バリンを含む請求項18の方法。
  20. 【請求項20】 前記アミノ酸液が4%の枝分れ鎖アミ
    ノ酸を含む請求項18の方法。
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