JPH07318399A - 電流式液位計 - Google Patents

電流式液位計

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JPH07318399A
JPH07318399A JP6109994A JP10999494A JPH07318399A JP H07318399 A JPH07318399 A JP H07318399A JP 6109994 A JP6109994 A JP 6109994A JP 10999494 A JP10999494 A JP 10999494A JP H07318399 A JPH07318399 A JP H07318399A
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liquid
current
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measuring tube
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JP6109994A
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English (en)
Inventor
Yuji Yao
祐史 八尾
Eiji Yamamoto
英司 山本
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Toshiba Corp
Toshiba Information and Control Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Information and Control Systems Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はどのような設置条件の場所にでも設
置し得るようにするとともに、液体の物質変化や液体の
表面に生じる波の影響を受けることなく液位を正確に計
測し得るようにする。 【構成】 測定装置4によって測定管10内に導かれた
液体5の液位に応じて上下する第2電極19と、前記測
定管10の底部側に固定された第1電極17との間にあ
る液体5の抵抗値に応じた検出電流を測定させるととも
に、前記測定管10に設けられた電導度計24によって
前記液体5の抵抗率を測定させ、これらの測定動作によ
って得られた前記液体5の電流値と、抵抗率とに基づ
き、前記液体5の液位を演算して、これを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種の産業分野や各種の
公共分野などにおいて、液位の測定で使用される電流式
液位計に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の産業分野や各種の公共分野などで
使用される液位計として、従来、超音波を使用して液位
を測定する超音波式液位計、圧力センサなどを使用して
液位を測定する圧力式液位計、エアパージ式液位計、投
込み式液位計などが知られている。
【0003】超音波式液位計は、液体の上方に配置され
る超音波送信器、この超音波送信器と近接して配置され
る超音波受信器、前記超音波送信器と前記超音波受信器
とを制御して液位を計測する処理回路などを備えてお
り、液体の上方から超音波を出射し、これが液体の表面
で反射されて戻ってくるまでの時間や位相などに基づい
て液位を測定し、これを出力する。
【0004】また、圧力式液位計、エアパージ式液位計
や投込み式液位計は液体中に沈められる圧力センサ(ま
たは、液体外に配置され、液体中の圧力が導かれる圧力
センサ)、この圧力センサによって検出された圧力に基
づき、前記液体の液位を計測する処理回路などを備えて
おり、圧力センサによって、液体中の測定対象部分の圧
力を測定するとともに、処理回路によって前記圧力を液
位に変換してこれを出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の各液位計においては、次に述べるような問題が
あった。
【0006】すなわち、超音波式液位計では、液体の上
方から超音波を出射し、これが液体の表面で反射されて
戻ってくるまでの時間や位相などに基づいて液位を測定
するようにしているので、液体に生じた波の影響を受け
易いという問題があった。
【0007】また、圧力式液位計、エアパージ式液位計
や投込み式液位計では、液体中に沈められた圧力センサ
の計測結果や空気などを使用して液体中の圧力を液体外
の圧力センサに導いて得られた計測結果などに基づき液
体の液位を測定するようにしているので、測定対象とな
る液体の物質変化に対応させ難く、測定対象となる液体
の種類や性質が変わる毎に、液位計の各部分の設計を変
更しなければならないとともに、設置条件によっては、
これら圧力式液位計、エアパージ式液位計や投込み式液
位計を設置できないことがあった。
【0008】本発明は上記の事情に鑑み、どのような設
置条件の場所にでも設置することができるとともに、液
体の物質変化や液体の表面に生じる波の影響を受けるこ
となく液位を正確に計測することができる電流式液位計
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による電流式液位計は、請求項1では、液位
測定対象となる液体が侵入自在に構成された測定管、こ
の測定管内に導かれた液体の液位に応じて上下する第2
電極および前記測定管の底部側に固定された第1電極を
有し、第1電極と第2電極とに電圧を印加したとき流れ
る電流を出力する液位・電流変換装置と、前記液体中に
沈められ、この液体の電導度を計測して、計測結果を出
力する電導度計と、この電導度計から出力される計測結
果および前記液位・電流変換器から出力される電流の値
に基づき、前記液位を演算する信号処理装置とを備えた
ことを特徴としている。
【0010】また、上記の目的を達成するために本発明
による電流式液位計は、請求項2では、液位測定対象と
なる液体が侵入自在に構成された測定管、この測定管の
孔内に所定距離だけ離間して配置される第1、第2電極
を有し、第1電極と第2電極とに電圧を印加したとき流
れる電流を出力する液位・電流変換装置と、前記液体中
に沈められ、この液体の電導度を計測して、計測結果を
出力する電導度計と、この電導度計から出力される計測
結果および前記液位・電流変換器から出力される電流の
値に基づき、前記液位を演算する信号処理装置とを備え
たことを特徴としている。
【0011】また、請求項3では、請求項1または2記
載の電流式液位計において、前記信号処理装置は演算に
よって得られた液位が予め設定されている警報点を越え
たとき、警報信号を出力することを特徴としている。
【0012】また、請求項4では、請求項1、2、3の
いずれかに記載の電流式液位計において、測定管部分の
浮力より重い所定形状の重錘スタンドを液体中に沈め、
この重錘スタンドに前記測定管を固定することを特徴と
している。
【0013】
【作用】上記の構成において、請求項1の電流式液位計
では、液位測定対象となる液体が侵入自在に構成された
測定管、この測定管内に導かれた液体の液位に応じて上
下する第2電極および前記測定管の底部側に固定された
第1電極を有する液位・電流変換装置によって、前記第
1電極と第2電極とに電圧を印加したとき流れる電流を
検出させて、これを出力させるとともに、前記液体中に
沈められた電導計によつて、この液体の電導度を計測し
て、計測結果を出力させ、さらに信号処理装置によって
前記電導度計から出力される計測結果および前記液位・
電流変換器から出力される電流の値に基づき、前記液位
を演算させることにより、どのような設置条件の場所に
でも設置し得るようにするとともに、液体の物質変化や
液体の表面に生じる波の影響を受けることなく液位を正
確に計測し得るようにする。
【0014】また、請求項2の電流式液位計では、液位
測定対象となる液体が侵入自在に構成された測定管、こ
の測定管の孔内に所定距離だけ離間して配置される第
1、第2電極を有する液位・電流変換装置によって、第
1電極と第2電極とに電圧を印加したとき流れる電流を
検知させ、これを出力させるとともに、前記液体中に沈
められた電導度計によって、この液体の電導度を計測し
て、計測結果を出力させ、さらに信号処理装置によって
前記電導度計から出力される計測結果および前記液位・
電流変換器から出力される電流の値に基づき、前記液位
を演算させることにより、請求項1と同様に、どのよう
な設置条件の場所にでも設置し得るようにするととも
に、液体の物質変化や液体の表面に生じる波の影響を受
けることなく液位を正確に計測し得るようにする。
【0015】また、請求項3の電流式液位計では、請求
項1または2記載の電流式液位計において、前記信号処
理装置に、演算によって得られた液位が予め設定されて
いる警報点を越えたとき、警報信号を出力させることに
より、請求項1と同様に、どのような設置条件の場所に
でも設置し得るようにするとともに、液体の物質変化や
液体の表面に生じる波の影響を受けることなく液位を正
確に計測し得るようにする。
【0016】また、請求項4の電流式液位計では、請求
項1、2、3のいずれかに記載の電流式液位計におい
て、測定管部分の浮力より重い所定形状の重錘スタンド
を液体中に沈め、この重錘スタンドに前記測定管を固定
することにより、請求項1と同様に、どのような設置条
件の場所にでも設置し得るようにするとともに、液体の
物質変化や液体の表面に生じる波の影響を受けることな
く液位を正確に計測し得るようにする。
【0017】
【実施例】
《第1実施例の説明》図1は本発明による電流式液位計
の第1実施例を示す構成図である。
【0018】この図に示す電流式液位計1はシステム電
源装置2と、信号処理装置3と、測定装置4とを備えて
おり、システム電源装置2によって測定装置4に電源を
供給しながら、この測定装置4によって測定対象となる
液体5の電流値と、抵抗率とを測定させるとともに、信
号処理装置3によって前記液体5の電流値と、抵抗率と
に基づき、前記液体5の液位を演算して、これを出力す
る。
【0019】システム電源装置2は商用電源などから供
給される交流電源電圧を直流電源電圧に変換する整流回
路、この整流回路から出力される直流電源電圧に基づ
き、予め設定されている電圧値の安定した複数の直流電
源電圧を生成する安定化電源回路などを備えており、商
用電源などから供給される交流電源を取込むとともに、
これを予め設定されている電圧値の第1直流電源電圧、
第2直流電源電圧に変換し、これら第1、第2直流電源
電圧を測定装置4と、信号処理装置3とに供給する。
【0020】測定装置4は図2に示す如く絶縁部材によ
って構成される円筒板7およびその一部に空気抜き孔8
(図3(a)参照)が形成され、前記円筒板7の上部を
閉じるように前記円筒板7と一体形成された上板9を有
する測定管10と、この測定管10を液位の測定対象と
なる液体5を満たしている壁11などに固定する複数の
支持アーム12と、円筒板によって構成され、前記測定
管10の外周を囲むように配置される防波管13(図1
参照)と、前記測定管10の壁内に埋め込まれた縦部材
14(図3(b)参照)の上端が前記上板9上に配置さ
れたコネクタ15に接続され、その底部材16(図3
(c)参照)が前記測定管10の底部分から少し上方で
前記測定管10の縦孔18内に露出するL字状の第1電
極17と、前記測定管10の縦孔18内に上下動自在に
配置される円板状の第2電極19とを備えている。
【0021】さらに、測定装置4は前記測定管10の縦
孔18内に上下動自在に配置され、その下面側が前記第
2電極19の上面に接続される短円柱状の浮子20と、
前記測定管10の縦孔18内に配置され、その上端側が
前記測定管10の上板9上に配置されたコネクタ21に
接続され、その下端が前記第2電極19に接続される導
線22と、前記測定管10の底面に形成された開口部を
閉じるように配置され、前記測定管10内にゴミが入ら
ないようにするメッシュ状のフィルタ23と、前記測定
管10の底部側に配置され、前記フィルタ23を介して
前記測定管10内に取り込まれた液体5の抵抗率を測定
する電導度計24とを備えている。
【0022】そして、複数の支持アーム12によって液
位の測定対象となる液体5が満たされている壁11など
に測定装置4を固定することにより、前記液体5がフィ
ルタ23を通って測定管10の縦孔18内に導かれ、測
定管10内の液位が上昇し、これによって測定管10外
にある液体5の液位と、測定管10の縦孔18内にある
液体5の液位とが同じ高さになるまで、前記測定管10
の縦孔18内に配置された浮子20およびこの浮子20
に接続されている第2電極19が液位と共に上昇する。
【0023】この状態で、前記システム電源装置2から
第1直流電源電圧が供給されれば、前記各コネクタ1
5、21間に、前記第1直流電源電圧の電圧値と、前記
第1、第2電極17、19間の距離(液位に対応した距
離)と、前記測定管10内に導かれている液体5の電導
度に応じた電流(検出電流)が流れ、これが信号処理装
置3に供給される。
【0024】この場合、測定管10の縦孔18内に導か
れた液体5の液位が高くなる程、測定装置4から出力さ
れる検出電流の値が小さくなり、また液位が低くなる
程、測定装置4から出力される検出電流の値が大きくな
る。
【0025】また、この動作と並行して、前記システム
電源装置2から第2直流電源電圧が供給されれば、電導
度計24が動作して、前記測定管10内に導かれた液体
5の電導度(抵抗率)が測定され、これが前記信号処理
装置3に供給される。
【0026】信号処理装置3は前記測定装置4から出力
される検出電流の値を調整する保護抵抗(値はR2)3
0と、図4に示す如く前記保護抵抗30によって大きさ
が調整された検出電流の大きさを検出する電流値検出部
31およびこの電流値検出部31の検出結果および前記
測定装置4から出力される前記液体5の電導度(抵抗
率)に基づいて次式に示す演算を行なって前記測定管1
0内に導かれた液体5の液位を求める演算部32を有す
るCPU回路33とを備えている。
【0027】L=S・V/(ρ・I) …(1) 但し、L:測定対象となる液体5の液位 S:測定管10に形成されている縦孔18の断面積 V:第1、第2電極17、19に印加されている第1直
流電源電圧の値 ρ:測定対象となる液体5の抵抗率 I:第1、第2電極17、19間に流れる検出電流の値 そして、信号処理装置3は前記測定装置4から出力され
る検出電流と、抵抗率とを取込むとともに、前記(1)
式に示す演算を行なって前記液体5の液位を求め、これ
を出力する。
【0028】次に、一般的な数値を使用して液体5の液
位と検出電流の電流値との関係について説明する。
【0029】まず、一般的な河川では、電導度は、0.
5mS/cm〜0.9mS/cmの間で変動しているこ
とが知られていることから、液位の測定対象となる液体
5の電導度が0.5mS/cm、0.7mS/cm、
0.9mS/cmである場合について、演算を行なっ
た。
【0030】この場合、測定管10の縦孔18の断面積
が700cm2 (直径30cmの円)であり、第1、第
2電極の間に直流電源電圧として100VDCが印加さ
れていれば、液位・抵抗値の関係と、オームの法則とに
より、検出電流の値は図5に示すようになる。
【0031】そして、信号処理装置3によって液体5の
電導度を補正して、0.5mS/cm、0.7mS/c
m、0.9mS/cmの各電導度を全て0.5mS/c
mの電導度に統一すれば、図6に示す液位・電流値特性
となり、この図6の高液位部分のみを拡大すれば、図7
に示す液位・電流値特性となる。
【0032】ここで、この第1実施例では、保護抵抗3
2によって検出電流の値を調整しているので、実際に
は、図8に示す液位・電流値特性となる。
【0033】このようにこの実施例においては、測定装
置4によって測定管10内に導かれた液体5の液位に応
じて上下する第2電極19と、前記測定管10の底部側
に固定された第1電極17との間にある液体5の抵抗値
に応じた検出電流を測定させるとともに、前記測定管1
0に設けられた電導度計24によって前記液体5の抵抗
率を測定させ、これらの測定動作によって得られた前記
液体5の電流値と、抵抗率とに基づき、前記液体5の液
位を演算して、これを出力するようにしているので、ど
のような設置条件の場所にでも設置することができると
ともに、液体5の物質変化や液体の表面に生じる波の影
響を受けることなく液位を正確に計測することができ
る。
【0034】《第2実施例の説明》図9は本発明による
電流式液位計の第2実施例を示す構成図である。なお、
この図において、図1に示す各部と同じ部分には、同じ
符号が付してある。
【0035】この図に示す電流式液位計1が図1に示す
電流式液位計1と異なる点は、測定装置4の構成を変更
し、液位が低くなるほど、検出電流の値が小さくなり、
液位が高くなる程、検出電流の値が大きくなるようにし
たことである。
【0036】前記測定装置4は図10に示す如く絶縁部
材によって構成され、内部に角柱状の縦穴35が形成さ
れるとともに、その上部が空気抜き孔36(図11参
照)になった円筒板37によって構成される測定管38
と、この測定管38を液位の測定対象となる液体5を満
たしている壁11などに固定する複数の支持アーム39
と、円筒板によって構成され、前記測定管38の外周を
囲むように配置される防波管40(図9参照)と、その
一面側が前記測定管38の縦孔35内に露出し、他面側
が測定管38の壁内に埋め込まれ、さらにその上端が前
記測定管38の上端に配置されたコネクタ41に接続さ
れる角柱状の第1電極42とを備えている。
【0037】さらに、測定装置4はその一面側が前記測
定管38の縦孔35内に露出し、他面側が測定管38の
前記第1電極42と対向する面内に埋め込まれ、さらに
その上端が前記測定管38の上端上に配置されたコネク
タ43に接続される角柱状の第2電極44と、前記測定
管38の底面に形成された開口部を閉じるように配置さ
れ、前記測定管38内にゴミが入らないようにするメッ
シュ状のフィルタ45と、前記測定管38の底部側に配
置され、前記フィルタ45を介して前記測定管38内に
取り込まれた液体5の抵抗率を測定する電導度計46と
を備えている。
【0038】そして、複数の支持アーム39によって液
位の測定対象となる液体5が満たされている壁11など
に測定装置4を固定することにより、前記液体5がフィ
ルタ45を通って測定管38の縦孔25内に導かれ、測
定管38外にある液体5の液位と、測定管38の縦孔3
5内にある液体5の液位とが同じ高さになるまで、前記
測定管38の液位が上昇する。
【0039】この状態で、前記システム電源装置2から
第1直流電源電圧が供給されれば、前記各コネクタ4
1、43間に、前記第1直流電源電圧の電圧値と、前記
第1、第2電極42、44間にある液体5の液位と、前
記測定管38内に導かれている液体5の抵抗率に応じた
電流(検出電流)が流れ、これが信号処理装置3に供給
される。
【0040】この場合、測定対象となる液体5の液位が
高くなる程、測定装置4から出力される検出電流の値が
大きくなり、また液位が低くなる程、測定装置4から出
力される検出電流の値が小さくなる。
【0041】また、この動作と並行して、前記システム
電源装置2から第2直流電源電圧が供給されれば、電導
度計46が動作して、前記測定管38内に導かれた液体
5の抵抗率が測定され、これが前記信号処理装置3に供
給される。
【0042】そして、信号処理装置3によって前記測定
装置4から出力される検出電流と、抵抗率とに基づき、
演算が行われて前記液体5の液位が求められ、これが出
力される。
【0043】次に、一般的な数値を使用して液位と検出
電流の電流値との関係について説明する。
【0044】まず、一般的な河川では、電導度は、0.
5mS/cm〜0.9mS/cmの間で変動しているこ
とが知られていることから、液位の測定対象となる液体
5の電導度が0.5mS/cm、0.7mS/cm、
0.9mS/cmである場合について、演算を行なっ
た。
【0045】この場合、第1、第2電極42、44の幅
が10cmであり、前記測定管38の断面積SがS=1
0×L(但し、L:液位)であれば、各電導度が0.5
mS/cm、0.7mS/cm、0.9mS/cmのと
き、抵抗率ρは各々、20kΩ・cm、1.4kΩ・c
m、1.1kΩ・cmとなる。この条件で、第1、第2
電極42、44の間に第1直流電源電圧として0.5V
DCが印加されれば、液位・抵抗値の関係と、オームの
法則とにより、検出電流の値は図12に示すようにな
る。
【0046】そして、信号処理装置3によって液体5の
電導度を補正して、0.5mS/cm、0.7mS/c
m、0.9mS/cmの電導度を全て0.5mS/cm
の電導度に統一すれば、図13に示す液位・電流値特性
となる。
【0047】このようにこの実施例においては、測定管
38内の第1、第2電極42、44を所定距離だけ離間
して配置し、この測定管38に導かれた液体5の液位に
応じて、液体5の抵抗値に応じた電流を出力するととも
に、前記測定管に設けられた電導度計46によって前記
液体5の電導度(抵抗率)を測定させ、これらの測定動
作によって得られた前記液体5の電流値と、抵抗率とに
基づき、前記液体5の液位を演算して、これを出力する
ようにしているので、どのような設置条件の場所にでも
設置することができるとともに、液体5の物質変化や液
体の表面に生じる波の影響を受けることなく液位を正確
に計測することができる。
【0048】また、上述した第1、第2実施例において
は、複数の支持アーム12、39によって測定管10、
38を、液位の測定対象となる液体5を満たしている壁
11などに固定するようにしているが、このような壁1
1が無い場所で、液位を測定するときには、L字状の重
錘スタンドを形成し、複数の支持アーム12、39によ
って測定管10、38を前記重錘スタンドに固定して、
前記測定装置4を液体5中に沈めるようにしても良い。
【0049】このようにしても、上述した第1、第2実
施例と同様な効果を得ることができる。
【0050】また、上述した第1、第2実施例において
は、信号処理装置3によって測定対象となる液体5の液
位を測定して、この測定結果のみを出力するようにして
いるが、予め警報点を設け、前記液体5の液位が前記警
報点を越えたとき、これを検知して警報を出すようにし
ても良い。
【0051】このようにすることにより、液位の監視を
容易にすることができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ど
のような設置条件の場所にでも設置することができると
ともに、液体の物質変化や液体の表面に生じる波の影響
を受けることなく液位を正確に計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電流式液位計の第1実施例を示す
構成図である。
【図2】図1に示す測定装置の詳細な構成例を示す断面
図である。
【図3】図2に示す測定装置のA−A線、B−B線、C
−C線断面図である。
【図4】図1に示す信号処理装置の詳細な回路構成例を
示すブロック図である。
【図5】図1に示す電流式液位計によって測定される液
体の液位と、検出電流の値との関係例を示す表図であ
る。
【図6】図5に示す液体の液位と、検出電流の値とを補
正することによって得られる液位・電流値特性図であ
る。
【図7】図6に示す液位・電流値特性図の高液位部分を
拡大することによって得られる液位・電流値特性図であ
る。
【図8】図7に示す液位・電流値特性図に対し、保護抵
抗を付加したときの液位・電流値特性図である。
【図9】本発明による電流式液位計の第2実施例を示す
構成図である。
【図10】図9に示す測定装置の詳細な構成例を示す断
面図である。
【図11】図10に示す測定装置のA−A線断面図であ
る。
【図12】図9に示す電流式液位計によって測定される
液体の液位と、検出電流の値との関係例を示す表図であ
る。
【図13】図12に示す液体の液位と、検出電流の値と
を補正することによって得られる液位・電流値特性図で
ある。
【符号の説明】
1 電流式液位計 2 システム電源装置 3 信号処理装置 4 測定装置(液位・電流変換装置) 5 液体 7 円筒板 8 空気抜き孔 9 上板 10 測定管 11 壁 12 支持アーム 13 防波管 14 縦部材 15 コネクタ 16 底部材 17 第1電極 18 縦孔 19 第2電極 20 浮子 21 コネクタ 22 導線 23 フィルタ 24 電導度計 30 保護抵抗 31 電流値検出部 32 演算部 33 CPU回路 35 縦穴 36 空気抜き孔 37 円筒板 38 測定管 39 支持アーム 40 防波管 41 コネクタ 42 第1電極 43 コネクタ 44 第2電極 45 フィルタ 46 電導度計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液位測定対象となる液体が侵入自在に構
    成された測定管、この測定管内に導かれた液体の液位に
    応じて上下する第2電極および前記測定管の底部側に固
    定された第1電極を有し、第1電極と第2電極とに電圧
    を印加したとき流れる電流を出力する液位・電流変換装
    置と、 前記液体中に沈められ、この液体の電導度を計測して、
    計測結果を出力する電導度計と、 この電導度計から出力される計測結果および前記液位・
    電流変換器から出力される電流の値に基づき、前記液位
    を演算する信号処理装置と、 を備えたことを特徴とする電流式液位計。
  2. 【請求項2】 液位測定対象となる液体が侵入自在に構
    成された測定管、この測定管の孔内に所定距離だけ離間
    して配置される第1、第2電極を有し、第1電極と第2
    電極とに電圧を印加したとき流れる電流を出力する液位
    ・電流変換装置と、 前記液体中に沈められ、この液体の電導度を計測して、
    計測結果を出力する電導度計と、 この電導度計から出力される計測結果および前記液位・
    電流変換器から出力される電流の値に基づき、前記液位
    を演算する信号処理装置と、 を備えたことを特徴とする電流式液位計。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の電流式液位計に
    おいて、 前記信号処理装置は演算によって得られた液位が予め設
    定されている警報点を越えたとき、警報信号を出力する
    ことを特徴とする電流式液位計。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3のいずれかに記載の電
    流式液位計において、 測定管部分の浮力より重い所定形状の重錘スタンドを液
    体中に沈め、この重錘スタンドに前記測定管を固定する
    ことを特徴とする電流式液位計。
JP6109994A 1994-05-24 1994-05-24 電流式液位計 Pending JPH07318399A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007093456A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Casio Comput Co Ltd 液体残量測定装置、液体残量測定方法及び電子機器

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