JPH07310594A - ハイブリッドロケットモータの固体燃料グレイン - Google Patents

ハイブリッドロケットモータの固体燃料グレイン

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JPH07310594A
JPH07310594A JP10685794A JP10685794A JPH07310594A JP H07310594 A JPH07310594 A JP H07310594A JP 10685794 A JP10685794 A JP 10685794A JP 10685794 A JP10685794 A JP 10685794A JP H07310594 A JPH07310594 A JP H07310594A
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JP
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rocket
solid fuel
fuel grain
fuel
grain
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JP10685794A
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Inventor
C Mckinney Bebin
ベビン・シー・マッキニー
J Naifen Roy Jr
ロイ・ジェイ・ナイフェン,ジュニアー
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American Rocket Co
Original Assignee
American Rocket Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハイブリッドロケットモータ(16)用固体
燃料グレイン構成要素(22)の提供。 【構成】 本発明の固体燃料グレイン構成要素(22)
は、実質的に半径方向に延びる複数のスポーク(38)
で相互連結された中空中央ハブ(34)及び外リング
(36)を有し、各スポーク(38)は、内部強化ウェ
ブ(44)及びこのウェブの半径方向内端に取り付けら
れた関連したフォームスリーバー(46)を有し、ウェ
ブ(44)はグレインの軸線方向長さの少なくとも一部
に沿って軸線方向に延びている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロケット推進システム
の技術に関し、更に詳細には、ハイブリッドロケットモ
ータの固体燃料グレイン構成要素の改善された形体に関
する。
【0002】
【従来の技術】ハイブリッドロケットエンジン即ちモー
タは、固体推進薬ロケットモータと液体推進薬ロケット
モータとの間に位置するモータである。ハイブリッドモ
ータは、その一般的な形体では、固体燃料要素を燃焼す
るのに液体酸化剤を使用する。ハイブリッドロケット推
進薬は、電気火花のような点火器によって又は液体酸化
剤と発熱反応を生じる点火流体を最初に噴射することに
よって点火されるのがよい。他方、「逆」ハイブリッド
モータは、可燃性液体燃料を固体酸化剤に加える。本願
は、固体燃料/流体酸化剤の形体のハイブリッドモータ
に関し、これは、一般に周知である。種々のハイブリッ
ドロケットの形体の多くの例が、例えば、特許文献に見
られる。こうした特許文献の例には以下の米国特許が挙
げられる。米国特許第4,424,679号、米国特許
第3,789,610号、米国特許第3,782,11
2号、米国特許第3,323,308号、米国特許第
3,302,403号、米国特許第3,274,771
号、米国特許第3,214,906号、米国特許第3,
164,093号、米国特許第3,178,885号、
米国特許第3,144,751号、米国特許第3,14
2,152号、米国特許第3,137,128号、米国
特許第3,132,475号、米国特許第3,116,
599号、米国特許第3,115,007号、米国特許
第3,083,527号、米国特許第3,068,64
1号、米国特許第2,984,973号、米国特許第
2,791,883号、及び米国特許第2,753,8
01号。
【0003】ハイブリッドロケットモータ最近の例は、
一般に譲渡された1992年6月9日付けの米国特許第
5,119,627号に開示されている。
【0004】ハイブリッドロケットモータの、純粋な固
体ロケットモータ又は液体ロケットモータよりも優れた
幾つかの周知の利点には、(1)燃料が主酸化剤から完
全に分離されており、かくして、制御不能の混合が起こ
る危険がなく、(2)推進薬成分が固体であるか液体で
あるかに関わらず推進薬成分の組み合わせを最適にで
き、(3)モータの停止及び再始動を容易に行うことが
できるという利点が挙げられる。エンジンは、その賦勢
性能及び消勢性能に加え、出力を容易に変化させること
ができる。これは、液体構成要素が一つだけであるため
である。更に、固体燃料構成要素は酸化剤を含む必要が
ないため、危険が少ない状態で比較的安価に容易に大量
生産できる。
【0005】従来のハイブリッドロケットモータは、細
長い固体燃料構成要素、即ち「グレイン」が固定された
中空ハウジング即ち燃焼室を有する。固体燃料グレイン
は、上掲の米国特許第5,119,627号に開示され
ているように、中央中空ハブ、外リム、及びハブをリム
に連結する複数のスポークを備えた「馬車の車輪」のよ
うな横断面形状を持つのがよい。燃焼「ポート」として
知られたスポーク間の楔形状空間がグレインの軸線方向
長さに亘って延び、これによって燃焼ガスがグレインを
通って流れることができる。
【0006】液状又は気体状の酸化剤を、燃料グレイン
の前方に取り付けられたタンク即ち容器内に置き、これ
を燃料グレイン通路を通して流す。点火により燃料−酸
化剤混合物が燃料グレインの露呈面で燃焼し、その結
果、高圧燃焼生成物がロケットのノズルを通って排出さ
れるとき、推力が生じる。
【0007】従来のハイブリッドロケットモータ設計に
固有の大きな問題点は、全ての固体燃料グレインを制御
された方法で燃焼させるのが困難であるということであ
る。全燃料グレインを燃焼させようとする場合には、中
央未燃焼部分がグレインの主本体から分離する点に到
り、ノズル領域に流入する燃焼ガス流によって移動さ
れ、推力を大きく減じ、ノズル及び/又はロケットに潜
在的に大きな損傷を加える。これは、このような望まし
からぬ分離が起こらない点までしか燃料グレインを燃焼
させないことによって回避できる。しかしながら、これ
は、燃料グレインの残りの部分及びロケットモータの貴
重な空間及び重量が無駄になるため、満足のいく解決策
ではない。
【0008】馬車の車輪形状のグレイン形体は、横断面
積に対する露呈表面積の比を最適にできるけれども、馬
車の車輪形状の設計の欠点は、燃料の燃焼速度が緩慢で
あるため、燃焼の最後の部分中にウェブが非常に薄くな
り、分離してしまうということである。グレインのスポ
ーク部分又はウェブ部分に固体補剛シートを組み込むこ
とによって馬車の車輪形状の燃料グレインを強化するこ
とが試みられてきた。これは、燃料グレインが燃焼中に
固体シートから分離する傾向があるため、満足のいく解
決策とならなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、馬車の車輪
形状の燃料グレイン設計の全ての利点を保持するが、こ
れと同時に、燃料強化剤及び/又は機械的保持装置を組
み込むことによって、特に燃焼の最後の部分中に燃料グ
レインの一体性を維持することによって上述の欠点を解
決する。
【0010】
【課題を解決するための手段】一般的には、ハイブリッ
ド燃料配合物は、ヒドロキシル基で末端基とするブタジ
エンの液状ホモポリマーを基材としたエラストマー性の
改質ポリウレタン反応生成物である。他の添加剤(エキ
ステンダー及び燃焼強化剤のような)のうち、本発明
は、一つの例示の実施例では、ポリブタジエンエラスト
マー燃料グレインの物理的性質を改善する補強剤を添加
することに関する。例えば、ボラノール(Vorano
l:ボラノールは登録商標)のような短鎖ジオールを添
加すると、グレインの引張強度及び引裂き強度が50%
高くなる。グレインをこのように強化することによっ
て、燃焼の最終部分中のグレインの分離を最小にする。
【0011】第2の例示の実施例では、機械的ウェブ即
ちシート状補剛材が、周りに燃料グレインが流し込み成
形されるコアの形体で設けられている。例示の実施例で
は、補剛材は、シート形体の4−6角形(tetrah
exagonal)又はハニカム状トラス構造の形体で
ある。当業者にはわかるように、燃料はモータケーシン
グ内に直接的に注型されるが、馬車の車輪の形状にする
ため、流し込み成形前に一連のポート金型及び関連した
中央金型をケーシングに挿入しなければならない。これ
と同時に、補剛材をポート金型間の燃料受入れキャビテ
ィ内の中心に置く。流し込み成形中、補剛材構造が燃料
を機械的に捕捉し、接着し、かくして燃料グレインの一
体の部分となる。流し込み成形の後、金型部品をモータ
ケーシングから取り外し、補強した馬車の車輪の形状の
燃料グレインをケーシング内の所定位置に残す。このよ
うな補剛材を燃料グレインに組み込むことによって燃料
グレインの一体性を燃焼全体に亘って維持する。燃焼
中、補剛材自体が部分的に消費される。
【0012】本発明の別の特徴は、馬車の車輪状の中央
ハブに自己消費フォーム部品を、好ましくはグレインの
船尾端だけに設けるということである。これらのフォー
ム部品は、燃料をケーシング内に注型する前にウェブ補
剛材の半径方向内端に接着される。フォームは、燃料よ
りも早くなくなるため、従来はモータケーシングから放
出されたことが知られた燃料の区分に代わる。
【0013】従って、本発明の第1の特徴によれば、 a)実質的に半径方向に延びる複数のスポークで相互連
結された中空中央ハブ及び外リングを有し、各スポーク
は、内部強化ウェブ及びこのウェブの1端に取り付けら
れた関連したフォーム要素を有し、ウェブは実質的にグ
レインの軸線方向全長に沿って軸線方向に延びている、
ハイブリッドロケットモータ用固体燃料グレイン構成要
素が提供される。
【0014】別の特徴では、本発明は、 a)実質的に半径方向に延びる複数のスポークで相互連
結された中空中央ハブ及び外リングを有し、各スポーク
は、複数の賦形開口部が形成されたシートからなる内部
強化ウェブを有する、ハイブリッドロケットモータ用固
体燃料グレイン構成要素に関する。
【0015】更に別の特徴では、本発明は、ケーシング
と、該ケーシング内に配置されたハイブリッド燃料ロケ
ットモータと、ケーシングの後端に装着されたノズルと
を有し、モータは、ハブ及び複数の半径方向スポーク区
分を含む実質的に馬車の車輪の形状の横断面形状を持つ
固体燃料グレイン構成要素を含み、燃料グレインは、 a)少なくとも半径方向スポーク区分に設けられた、グ
レインを強化するための第1手段と、 b)ハブのところに配置された、グレインが壊れないよ
うにするための第2手段とを有する、 ハイブリッドロケットに関する。
【0016】本発明の別の目的及び利点は、以下の詳細
な説明から明らかになるであろう。
【0017】
【実施例】図1を参照すると、ハイブリッド推進薬ロケ
ット10は、ロケットの前ノーズ部分にペイロード14
が取り付けられた外ケーシング即ちシェル12を含む。
ロケット10の推進力は、全体に参照番号16を附した
ハイブリッドロケットモータが提供する。
【0018】ロケットケーシング12の船尾区分18
は、ロケットの燃焼室を構成するモータケーシングを構
成する。モータケーシング18は全体に円筒形形状であ
り、後端ベル18a及び前端ベル18bを有し、これら
のベルは、ケーシングの両端の内部にボルト止め、接
着、又は他の適当な方法で取り付けられている。両端ベ
ル18a、18bは、燃料でライニングされており、こ
れによってモータ16の効率を高める。後端ベル18a
は、未燃焼燃焼ガスを混合するための装置であり、前端
ベル18bは酸化剤混合室である。燃焼ガスをケーシン
グ18から後方に排出して推力を発生するため、ノズル
20が後端ベル18aに装着されている。
【0019】全体に円筒形の固体燃料グレイン構成要素
22がケーシング18内に支持されている。前端ベル1
8b及び後端ベル18aが構成する前燃焼室24及び後
燃焼室26が、グレイン22の前方及び後方に設けられ
ている。
【0020】ハイブリッドモータには、モータケーシン
グ18の前側に配置されたタンク28から液状又は気体
状の酸化剤が供給される。流体推進薬構成要素、例え
ば、液体酸素(LOX )を噴射装置30でモータケーシ
ング即ちハウジング18に噴射する。更に、ヘリウムの
ような不燃性の加圧ガスを使用してタンク28内のLO
X を加圧する。これは、液体推進薬タンク28とペイロ
ード14との間に配置された加圧システム32で行われ
る。
【0021】本発明の改良を更に明瞭に示すため、燃料
グレイン22を断面で示す図2に戻る。燃料グレイン2
2は、馬車の車輪のような断面形状を有し、中央ハブ3
4、半径方向外リム36、及びハブ34をリム36に連
結する半径方向に延びる複数のスポーク38を含む。こ
の構成は、中空中央ポート40及び複数の楔形状ポート
通路42を形成する。
【0022】ハイブリッド燃料グレイン22は、本質的
には、ヒドロキシル基を末端基とするブタジエンの液状
ホモポリマーを基材としたエラストマー性の改質ポリウ
レタン反応生成物である。混合物に炭素粉を添加し、燃
焼中に赤外線が燃料を通らないようにする。この燃料に
ついての通常の配合は以下の通りである。
【0023】 R−45HT (ポリウレタン樹脂) 100重量部 アトケム社 イソネート2143L (イソシアネート硬化剤) 12.5重量部 ダウケミカル社 ダルコGFP (炭素粉) 2.0重量部 アメリカンノーリット社 本発明の第1の例示の実施例では、ポリブタジエンエラ
ストマーの物理的性質を改善する補強剤を添加する。更
に特定的には、助剤であるポリオール、例えば、ボラノ
ールのような短鎖ジオールを燃料混合物に添加し、これ
によって燃料グレインの引張強度及び引裂き強度を50
%改善する。ボラノールのような短鎖ジオールは、ポリ
ブタジエンを含むゴムコンパウンドの強度を向上させる
ことが知られているけれども、本出願人の知るところに
よれば、ハイブリッドロケットモータに関し、ポリブタ
ジエンの強度を高めるために使用されたことはこれまで
なかった。本願の好ましい実施例では、ボラノールのよ
うな短鎖ジオールを燃料グレインに燃料の総重量の約
3.0重量%を占めるように添加する。他の化学組成物
もまた補強剤として使用するのに適しているということ
は理解されよう。更に、例えばエキステンダーや燃焼強
化剤のような他の添加剤を燃料混合物に加えてもよい。
【0024】別の例示の実施例では、燃料グレイン22
を一連の開放格子型補強材即ち補剛材44で強化する。
このような補剛材は、馬車の車輪形状の燃料グレイン2
2の各半径方向スポーク38の中央に一つづつ配置され
ている。各補剛材構造は、実質的にグレイン22の軸線
方向全長に沿って延びており、グレインの中央ポート4
0又はハブ34から半径方向外周即ちリム36まで半径
方向に延びている。中央ポート40に面する各補剛材4
4の半径方向最内部分には、以下に説明する目的のた
め、各補剛材の長さの一部に沿って軸線方向に延びる逆
V字形状の「スリーバー」46が固定されている。図3
で最もよくわかるように、スリーバー46は、燃料グレ
インの船尾区分だけに沿って延び、好ましくは、グレイ
ンの船尾1/3に沿って延びている。
【0025】好ましい実施例では、補剛材44は、カリ
フォルニア州カマリロのテトラヘックス社から「テトラ
ウェブ」の名称で入手できる射出成形された4−6角形
トラス構造でつくられている。米国特許第4,967,
533号(同特許について触れたことにより、その特許
に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものと
する)にも開示されているこの材料を図4に幾分詳細に
示す。この材料は、構造の個々の四面体48の頂点を截
頭し、図に参照番号50で示すように中空にしてある構
成を含む。この構造の特定の形体は、米国特許第4,9
67,533号に更に詳細に説明してある。補剛材44
の4−6角形構造は、図5及び図6で最もよくわかるよ
うに、燃料グレインの製造中、補剛材44及びフォーム
スリーバー46が、隣接したポート金型52、54間の
(スポーク38を形成する流し込み成形プロセスで燃料
を受入れる)各キャビティ内の中央にあるという意味
で、燃料グレイン形状の一体の部分となる。十分なポー
ト金型をケーシング18に挿入し、馬車の車輪の形状の
所望の設計をつくりだすように環状のアレイで配置する
ということは理解されよう。
【0026】図5及び図6を再び参照する。ポート金型
構成要素52、54及び中央金型即ちコア金型(図示せ
ず)を所定位置に置いた後、補剛材44をキャビティに
挿入し、各補剛材を一対のピン56、58によって夫々
のキャビティ内の中心に置く。これらのピンは、ソケッ
ト60、62(補剛材44に形成されている)に夫々受
入れられ、補剛材44のいずれかの側から横方向に遠ざ
かるように延び、ポート金型52、54と係合する。流
し込み成形後、ポート金型要素及びコア金型を外し、馬
車の車輪の形状の燃料グレインを金型内の所定位置に残
す。燃料材料は、図5で最もよくわかるように、ウェブ
補剛材44の4−6角形開口部内に相互係止する。更
に、燃料の流し込み成形中に補剛材構造が燃料を補剛材
と相互係止させる限り、他の補剛材構造を使用してもよ
いということは理解されよう。
【0027】金型要素の取り出しに続き、中央ポート4
0を(材料をポート内に注型することによって)塞ぎ、
場合によっては、全てのLOX がポート通路42を通っ
て流れるようにする。他の用途では、中央ポート40を
開放したままにするのがよい。
【0028】燃焼中、スポーク38が薄くなっていくに
従って補剛材44が部分的に消費されるが、燃焼の最終
部分に亘って燃料グレインの一体性を維持する。
【0029】中心決めピン56、58は、固体燃料グレ
イン22と同じ燃焼速度の材料でつくられており、モー
タの作動中、燃料とともに消費されるということに着目
されたい。
【0030】フォームスリーバー46は、ウレタンフォ
ーム又は燃料特性に優れた任意のプラスチックフォーム
でできている。フォームの燃焼速度は、フォームの密度
を変化させることによって注文に応じて調節される。フ
ォームスリーバー46は、以下に列挙した機能を含む幾
つかの機能を持っている。
【0031】1.燃料が無くなるに従って燃料グレイン
スポークが薄くなるため、有利に配置したフォームスリ
ーバーは、歪みや引裂きが起こらないように部分的に強
化し即ち補剛してあるのがよい。
【0032】2.フォームスリーバー46は、燃料全部
を使用するのが困難なモータの領域で燃料に代わる低密
度充填材を構成し、かくして燃え尽きたときのモータの
残留重量を小さくする。
【0033】3.フォームスリーバー補強材は、これを
取り囲む燃料よりも迅速に燃え尽きるため、選択された
領域で特異に速い燃焼速度を提供するように有利に配置
できる。これによって、燃料グレインの燃え尽き方を注
文に応じて調節する上での融通性を大きくできる。
【0034】上述の実施例は、化学的又は機械的強化機
構を使用することを必要とするが、所望であれば、両方
を用いてもよいということは理解されよう。
【0035】本発明を現在最も実際的であり且つ好まし
いと考えられる実施例と関連して説明したが、本発明
は、開示の実施例に限定されるものではなく、それどこ
ろか、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲に含まれる
種々の変形例の構成及び等価の構成を含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】内部構成要素を示すため一部を断面で示すハイ
ブリッドロケットの側面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】図1及び図2に示す燃料グレインに組み込んだ
ウェブ補剛材の形状を大まかに示す、燃料グレインの一
部の、部分的に仮想線で示す斜視図である。
【図4】図3に大まかに示すウェブ補剛材の部分詳細図
である。
【図5】流し込み成形用ポート金型を所定位置に置いた
状態での燃料グレインの部分断面図である。
【図6】図5の一部の拡大詳細図である。
【符号の説明】
10 ハイブリッド推進薬ロケット 12 外ケーシング 14 ペイロード 16 ハイブリッドロケットモータ 18 モータケーシング 18a 後端ベル 18b 前端ベル 20 ノズル 22 燃料グレイン 24 前燃焼室 26 後燃焼室 28 液体推進薬タンク 30 噴射装置 32 加圧システム 34 中央ハブ 36 リム 38 スポーク 40 中央ポート 42 楔形状ポート通路 44 補剛材 46 スリーバー 52、54 ポート金型 56、58 中心決めピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロイ・ジェイ・ナイフェン,ジュニアー アメリカ合衆国カリフォルニア州93001, ベンチュラ,シャロン・レイン 934,ア パートメント 1

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイブリッドロケットモータ用固体燃料
    グレイン構成要素において、 a)実質的に半径方向に延びる複数のスポークで相互連
    結された中空中央ハブ及び外リングを有し、前記スポー
    クの各々は、内部強化ウェブ及び該ウェブの半径方向内
    端に取り付けられた関連したフォーム要素を有し、前記
    ウェブは、前記グレインの軸線方向長さの少なくとも一
    部に沿って軸線方向に延びている、固体燃料グレイン構
    成要素。
  2. 【請求項2】 前記フォーム要素の各々は、前記強化ウ
    ェブの船尾区分だけに沿って延びている、請求項1に記
    載の固体燃料グレイン構成要素。
  3. 【請求項3】 前記燃料グレインは、実質的にポリブタ
    ジエンでできている、請求項1に記載の固体燃料グレイ
    ン構成要素。
  4. 【請求項4】 前記フォーム要素は、実質的に逆V字形
    状をなしている、請求項2に記載の固体燃料グレイン構
    成要素。
  5. 【請求項5】 前記中空中央ハブは、塞がっている、請
    求項1に記載の固体燃料グレイン構成要素。
  6. 【請求項6】 前記強化ウェブの各々は、複数の4−6
    角形形状の開口部が形成されたシートからなり、推進薬
    グレイン構成要素が前記開口部と相互係止する、請求項
    1に記載の固体燃料グレイン構成要素。
  7. 【請求項7】 ハイブリッドロケットモータ用固体燃料
    グレイン構成要素において、 a)実質的に半径方向に延びる複数のスポークで相互連
    結された中空中央ハブ及び外リングを有し、各スポーク
    は、複数の賦形開口部が形成されたシートからなる内部
    強化ウェブを有する、固体燃料グレイン構成要素。
  8. 【請求項8】 前記燃料グレインは、実質的にポリブタ
    ジエンでできている、請求項7に記載の固体燃料グレイ
    ン構成要素。
  9. 【請求項9】 前記中空中央ハブは、塞がっている、請
    求項7に記載の固体燃料グレイン構成要素。
  10. 【請求項10】 ケーシングと、該ケーシング内に配置
    されたハイブリッド燃料ロケットモータと、前記ケーシ
    ングの後端に装着されたノズルとを有し、前記モータ
    は、ハブ及び複数の半径方向スポーク区分を含む実質的
    に馬車の車輪の形状の横断面形状を持つ固体燃料グレイ
    ン構成要素を含み、前記燃料グレインは、 a)少なくとも前記半径方向スポーク区分に設けられ
    た、前記グレインを強化するための第1手段と、 b)前記ハブのところに配置された、グレインが壊れな
    いようにするための第2手段とを有する、ハイブリッド
    ロケット。
  11. 【請求項11】 前記第1手段は、化学添加剤からな
    る、請求項10に記載のロケット。
  12. 【請求項12】 前記第1手段は、前記半径方向スポー
    ク区分の各々の内部のシート材料からなる、請求項10
    に記載のロケット。
  13. 【請求項13】 前記第1手段は、化学添加剤からな
    る、請求項12に記載のロケット。
  14. 【請求項14】 前記シートの各々には、前記燃料グレ
    インの材料を係止させることのできる複数の4−6角形
    形状の開口部が形成されている、請求項12に記載のロ
    ケット。
  15. 【請求項15】 前記第2手段は、前記シートの各々の
    半径方向最内端に固定されたフォームスリーバー要素か
    らなる、請求項12に記載のロケット。
  16. 【請求項16】 前記シートの各々には、一対の金型キ
    ャビティ中心決めピンが設けられている、請求項12に
    記載のロケット。
  17. 【請求項17】 前記化学添加剤は、助剤であるポリオ
    ールからなる、請求項11に記載のロケット。
  18. 【請求項18】 前記燃料グレインの前後で前記ケーシ
    ングに固定された前端ベル及び後端ベルを更に有し、こ
    れによって前燃焼室及び後燃焼室を夫々構成する、請求
    項10に記載のロケット。
  19. 【請求項19】 前記端ベルの各々は、その内面に燃料
    材料が接着されている、請求項18に記載のロケット。
  20. 【請求項20】 前記燃料グレインはポリブタジエン及
    び炭素粉からなり、前記第1手段は、前記燃料グレイン
    の約3.0重量%を占める助剤であるポリオールからな
    る、請求項10に記載のロケット。
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