JPH07307510A - 固体レーザ装置 - Google Patents

固体レーザ装置

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JPH07307510A
JPH07307510A JP9860694A JP9860694A JPH07307510A JP H07307510 A JPH07307510 A JP H07307510A JP 9860694 A JP9860694 A JP 9860694A JP 9860694 A JP9860694 A JP 9860694A JP H07307510 A JPH07307510 A JP H07307510A
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JP
Japan
Prior art keywords
laser
light
laser medium
excitation
medium
Prior art date
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Pending
Application number
JP9860694A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Yokozawa
剛 横沢
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集光光学系統をなくすことにより装置の小型
化を図り得るようにする。 【構成】 レーザ媒質11は励起光16に対して所定の
屈折率を有するのを利用して、レーザ媒質11を励起源
17に近接させて配置し、レーザ媒質11の励起源17
側の面に凸面部19を形成することによって、集光光学
系統を用いずに励起光16の広がり角を小さくすること
を可能とし、その分だけ装置の小型化を図り得るように
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体レーザ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の固体レーザ装置を示すも
のである。
【0003】図中、1はレーザ光2を発生させるための
レーザ媒質、3はレーザ媒質1の一端面にコーティング
された、レーザ光2を全反射させるための反射鏡、4は
レーザ媒質1の他端面にコーティングされた、レーザ光
2を一部透過させるための出力鏡、5は反射鏡3とレー
ザ媒質1と出力鏡4によって形成されるレーザ共振器で
ある。
【0004】又、6はレーザ媒質1へ入射される励起
光、7は励起光6を発生させる半導体レーザ装置などの
励起源、8は励起源7で発生された励起光6を、出力鏡
4側からレーザ媒質1へ入射させる集光光学系統であ
る。
【0005】更に、9は励起源7に設けられた温度制御
装置、10はレーザ共振器5に設けられた温度制御装置
である。
【0006】尚、例えば、YAGレーザなどの固体レー
ザの場合、レーザ媒質1は、YAG結晶(Y3Al
312)などのレーザ結晶に、Nd(ネオジウム)、T
m(ツリウム)、Ho(ホロミウム)、Er(エルビウ
ム)などのレーザ活性物質を、ドープ(Y3+イオンをN
3+イオンに置換すること)して構成されている。
【0007】又、レーザ共振器5の大きさは、直径1〜
2mm、厚さ0.1〜0.5mm程度である。
【0008】更に、反射鏡3や出力鏡4は、レーザ光2
を効率的に全反射或いは一部透過させるようにするた
め、綿密に設計された誘電体の多層膜によって構成され
ており、レーザ光2との波長の違い(レーザ光2は長波
長、励起光6は短波長)から励起光6は全透過させてし
まうようになっている。
【0009】そして、半導体レーザ装置などの励起源7
から発振させた励起光6を、集光光学系統8を介して、
レーザ媒質1の一端側へ入射させると、励起光6は、レ
ーザ媒質1の一端側にコーティングされた反射鏡3を透
過してレーザ媒質1内へ入り、レーザ媒質1に吸収され
た後、吸収されなかった分がレーザ媒質1の他端側の出
力鏡4を通って外部へ出射される。
【0010】レーザ媒質1内では、吸収された励起光6
のエネルギーによってNdなどのレーザ活性物質が励起
され、該励起されたレーザ活性物質が基底状態へ戻る時
に自然放出光が発生され、該自然放出光が他の励起され
たレーザ活性物質を刺激して誘導放出光を発生させるこ
とにより光増幅が行われ、光増幅によって生じた増幅光
がレーザ共振器5を構成する反射鏡3と出力鏡4の間を
往復されることにより光増幅が促進され、増幅光のエネ
ルギーが発振条件を超えた時に出力鏡4からレーザ光2
が発振されるようになっている。
【0011】尚、励起源7やレーザ共振器5は、温度変
化に伴い、レーザ媒質1の上準位と下準位のエネルギー
差が変動することによって発振波長が変化してしまうた
め、温度制御装置9,10により、それぞれ別個に温度
制御が行われている。
【0012】現状における制御温度は、励起源7が+2
0度〜+25度、レーザ共振器が−10度〜−30度程
度となっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の固体レーザ装置には、以下のような問題があった。
【0014】即ち、半導体レーザ装置などの励起源7で
発振された励起光6をレーザ共振器5へ導くと共に集光
するために、励起源7とレーザ共振器5との間に集光光
学系統8を設けているが、該集光光学系統8は大掛かり
なものとなるため、装置全体が大型となり、固体レーザ
装置を持運び可能な程度に小型化することができないと
いう問題があった。
【0015】本発明は、上述の実情に鑑み、集光光学系
統をなくすことにより装置の小型化を図り得るようにし
た固体レーザ装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーザ媒質の
両端面に、レーザ光を一部透過可能な出力鏡と、全反射
可能な反射鏡をコーティングしてレーザ共振器を構成す
ると共に、励起源からの励起光を反射鏡側へ入射可能と
した固体レーザ装置において、レーザ媒質を励起源に近
接配置すると共に、レーザ媒質の励起源側の面に、励起
光の広がり角を小さくすることにより、励起光密度の低
下を少なくすることを可能とする凸面部を形成したこと
を特徴とする固体レーザ装置にかかるものである。
【0017】
【作用】本発明の作用は以下の通りである。
【0018】励起源から発振された励起光を、一端側か
らレーザ媒質へ入射させると、励起光は、レーザ媒質の
一端側にコーティングされた反射鏡を透過してレーザ媒
質内へ入り、レーザ媒質に吸収された後、吸収されなか
った分がレーザ媒質の他端側の出力鏡を通って外部へ出
射される。
【0019】そして、レーザ媒質内では、吸収された励
起光のエネルギーによって原子が励起され、該励起され
た原子が基底状態へ戻る時に自然放出光が発生され、該
自然放出光が他の励起された原子を刺激して誘導放出光
を発生させることにより光増幅が行われ、光増幅によっ
て生じた増幅光がレーザ共振器を構成する反射鏡と出力
鏡の間を往復されることにより光増幅が促進され、増幅
光のエネルギーが発振条件を超えた時に出力鏡からレー
ザ光が発振される。
【0020】そして、本発明では、レーザ媒質を励起源
に近接配置し、レーザ媒質の励起源側の面に凸面部を形
成したが、レーザ媒質は励起光に対して所定の屈折率を
有するので、このような構成とすることにより集光光学
系統を用いずに励起光の広がり角を小さくすることが可
能となり、レーザ光を発振させることができるようにな
る。
【0021】従って、集光光学系統が不要となった分だ
け装置が小型化される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0023】図1は、本発明の一実施例である。
【0024】図中、11はレーザ光12を発生させるた
めのレーザ媒質、13はレーザ媒質11の一端面にコー
ティングされた、レーザ光12を全反射させるための反
射鏡、14はレーザ媒質11の他端面にコーティングさ
れた、レーザ光12を一部透過させるための出力鏡、1
5は反射鏡13とレーザ媒質11と出力鏡14によって
形成されるレーザ共振器である。
【0025】又、16はレーザ媒質11へ入射される励
起光、17は励起光16を発生させる半導体レーザ装置
などの励起源である。
【0026】尚、例えば、YAGレーザなどの固体レー
ザの場合、レーザ媒質11は、YAG結晶(Y3Al3
12)などのレーザ結晶に、Nd(ネオジウム)などのレ
ーザ活性物質を、ドープ(Y3+イオンをNd3+イオンに
置換すること)して構成されている。
【0027】又、レーザ共振器15の大きさは、直径1
〜2mm、厚さ0.1〜0.5mm程度である。
【0028】更に、反射鏡13や出力鏡14は、レーザ
光12を効率的に全反射或いは一部透過させるようにす
るため、綿密に設計された誘電体の多層膜によって構成
されており、レーザ光12との波長の違い(レーザ光1
2は長波長、励起光16は短波長)から励起光16は全
透過させてしまうようになっている。
【0029】そして、本発明では、レーザ媒質11を励
起源17に近接配置して、同一のケーシング18内に収
容し、持運び可能とすると共に、レーザ媒質11の励起
源17側の面に、励起光16の広がり角を小さくするた
めの凸面部19を形成する。
【0030】又、励起源17に、レーザ媒質11と共通
の温度制御装置20を設ける。
【0031】次に、作動について説明する。
【0032】半導体レーザ装置などの励起源17から発
振された励起光16を、一端側からレーザ媒質11へ入
射させると、励起光16は、レーザ媒質11の一端側に
コーティングされた反射鏡13を透過してレーザ媒質1
1内へ入り、レーザ媒質11に吸収された後、吸収され
なかった分がレーザ媒質11の他端側の出力鏡14を通
って外部へ出射される。
【0033】そして、レーザ媒質11内では、吸収され
た励起光16のエネルギーによってNdなどのレーザ活
性物質が励起され、該励起されたレーザ活性物質が基底
状態へ戻る時に自然放出光が発生され、該自然放出光が
他の励起されたレーザ活性物質を刺激して誘導放出光を
発生させることにより光増幅が行われ、光増幅によって
生じた増幅光がレーザ共振器15を構成する反射鏡13
と出力鏡14の間を往復されることにより光増幅が促進
され、増幅光のエネルギーが発振条件を超えた時に出力
鏡14からレーザ光12が発振されるようになってい
る。
【0034】そして、本発明では、レーザ媒質11を励
起源17に近接配置し、レーザ媒質11の励起源17側
の面に凸面部19を形成したが、レーザ媒質11は励起
光16に対して1.8程度の屈折率を有するので、この
ような構成とすることにより集光光学系統を用いずに励
起光16の広がり角を小さくすることが可能となり、励
起光16の密度の低下を防止してレーザ光12を発振さ
せることができるようになる。
【0035】従って、集光光学系統が不要となった分だ
け装置が小型化されるので、全体をケーシング18内に
収容して、持運ぶことが可能となる。
【0036】又、励起源17やレーザ共振器15は、温
度によって発振波長が変化してしまうため、それぞれ温
度制御を行う必要があるが、励起源17やレーザ共振器
15を同一のケーシング18内に収容しているため、1
つの温度制御装置20で共用することが可能となる。
【0037】尚、レーザ光12の発振波長や、レーザ光
12を発振されるために必要な励起光16の波長は予め
決められるので、温度制御装置20による制御温度は、
レーザ共振器15の制御温度(−10度〜−30度程度
とする)に合せるようにし、且つ、励起源17は、その
制御温度で所定の周波数の励起光16が得られるように
設計変更するものとする。
【0038】尚、本発明は、上述の実施例にのみ限定さ
れるものではなく、励起源は半導体レーザ装置に限らな
いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体レー
ザ装置によれば、集光光学系統をなくすことにより装置
の小型化を図ることができるという優れた効果を奏し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体概略側面図である。
【図2】従来例の全体概略側面図である。
【符号の説明】
11 レーザ媒質 12 レーザ光 13 反射鏡 14 出力鏡 15 レーザ共振器 16 励起光 17 励起源 19 凸面部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ媒質の両端面に、レーザ光を一部
    透過可能な出力鏡と、全反射可能な反射鏡をコーティン
    グしてレーザ共振器を構成すると共に、励起源からの励
    起光を反射鏡側へ入射可能とした固体レーザ装置におい
    て、レーザ媒質を励起源に近接配置すると共に、レーザ
    媒質の励起源側の面に、励起光の広がり角を小さくする
    ことにより、励起光密度の低下を少なくすることを可能
    とする凸面部を形成したことを特徴とする固体レーザ装
    置。
JP9860694A 1994-05-12 1994-05-12 固体レーザ装置 Pending JPH07307510A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9860694A JPH07307510A (ja) 1994-05-12 1994-05-12 固体レーザ装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP9860694A JPH07307510A (ja) 1994-05-12 1994-05-12 固体レーザ装置

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JP9860694A Pending JPH07307510A (ja) 1994-05-12 1994-05-12 固体レーザ装置

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