JPH07306068A - 電磁流量計 - Google Patents

電磁流量計

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JPH07306068A
JPH07306068A JP6096246A JP9624694A JPH07306068A JP H07306068 A JPH07306068 A JP H07306068A JP 6096246 A JP6096246 A JP 6096246A JP 9624694 A JP9624694 A JP 9624694A JP H07306068 A JPH07306068 A JP H07306068A
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JP
Japan
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flow
flow tube
electrodes
flow rate
tube
Prior art date
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Pending
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JP6096246A
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English (en)
Inventor
豊 ▲吉▼田
Yutaka Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Original Assignee
Aichi Tokei Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 いわゆるせき式電磁流量計と同じような原理
で流量計測ができ、しかも堆積物による測定精度の悪化
やメンテ回数の増大をなくす。又、水溜りをなくし、悪
臭や管路の傷みをなくす。 【構成】 流管1の左右内側面から出っ張り部分7,8
を内方に向って設ける。これらの出っ張り7,8が流路
を狹め、流れを遮る。励磁コイル11,12は上下方向
の磁界を発生する。流路を流れる流体の速さに対応した
電極9,10間の信号電圧еから流量QをQ=F(v)
の関係を使って演算する。関数Fは流路の形状などで決
まるため、予め実験して求め記憶しておく。流管1の底
部に盛り上がり部分がないので、堆積物や水溜りが生じ
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁流量計の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平5−273015号公報で、狭義
のせきとかフリュームに電磁流量計を組合わせたせき式
電磁流量計が公知である。
【0003】このせき式電磁流量計は、広義のせきの上
またはその上流側の流速が流れの流量と一定の関係をも
っていることに注目して、水位を直接測定しないで電磁
流量計の原理で流速に関連する電極の誘起電圧から流量
を求めるものであった。
【0004】これらの従来技術では、少なくとも流管底
部にいわゆるせき等の盛り上り部分を設け、この盛り上
り部分を越えて水が流れる。これら盛り上り部分の機能
は、流れをせき止めることで、その上流側には常流状態
を作り、一方下流側には射流部分を作ることにより、そ
の転換点に水深hと流速vが一定の関係になる臨界状態
を現出させることにある。
【0005】図13の従来技術で流管1の底部にフリュ
ームを構成する盛り上り部分2が設けてある。水は図示
右方から左方に向って流れる。3は水面である。図14
の従来技術では流管1の底部から上方にせき4が盛り上
がって形成されている。水はせき4を越えて右方から左
方へ流れる。3Aは水が流れていないときの水面であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
フリュームやせきが流管底部からの盛り上がり部分を備
えているので、図1に示すように、盛り上がり部分の上
流部に堆積物5が溜って、フリュームの実質的な特性が
変わり、流量測定の精度が悪くなるという問題点があっ
た。このことは、盛り上がり部分がせきを形成している
場合でも同じである。
【0007】また、下水管などに使用した場合に、図2
に示すようにせき4などの盛り上がり部分の上流に水溜
り6ができ、腐敗するとか、汚物が滞溜して悪臭の原因
になったり、H2 Sが発生して管路の傷みを早めたりす
るという問題点があった。
【0008】また、これらの問題点のために、清掃など
のメンテナンス(保守作業)を高い頻度で必要とすると
いう問題点もあった。そこで、本発明はこのような問題
点のない非満水状態の流量を測定できる電磁流量計を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記従来技術を提案した
本発明の発明者は、前記のいわゆるせき式電磁流量計に
ついて深く研究した結果、流れをせき止めて、その上流
側に常流状態を作り、下流側に射流状態を作ることで、
その転換点に水深hと流速vが一定の関係になる臨界状
態を現出させるには、必ずしも流管の底部から上方に盛
り上がる盛り上がり部分2、4を設ける必要はなく、と
にかく、流れを遮るものがあれば、とりあえず良いこと
に気付いた。
【0010】そこで、流管底部の盛り上がり部分をなく
して、従来の盛り上がり部分によると同様に前記臨界状
態を現出させることのできる流量計の構成を発明した。
即ち、前記目的を達成するために、本発明の電磁流量計
のうち第1の発明は、左右両側面から内方に向う出っ張
り部分(7)(8)を設けて流路を絞るとともに、絞っ
た部分の底部には盛り上がり部分を設けない流管(1)
と、出っ張り部分(7)(8)またはその上流部の流管
(1)に水平方向に対向配置した一対の電極(9)(1
0)と、流管の上部または下部の少なくとも一方に設け
られて上下方向の磁界を発生する励磁コイル(11、1
2)とを具備したことを特徴とする。
【0011】第2の発明は、左右両側面から内方に向う
とともに、流管底部近くまで延長した出っ張り部分
(7)(8)を設けて流路を絞った流管(1)と、出っ
張り部分(7)(8)またはその上流部の流管(1)に
水平方向に対向配置するとともに、その下端を、流管
(1)の底部近くまで延長した一対の電極(9)(1
0)と、流管(1)の底部に設けられ、前記電極(9)
(10)の下端まで盛り上げた盛り上げ部分(21)
と、流管の上部または下部の少なくとも一方に設けられ
て上下方向の磁界を発生する励磁コイル(11、12)
とを具備したことを特徴とする。
【0012】そして、第3の発明は、第1又は第2の発
明において、左右の出っ張り部分(7)(8)同士の間
隔を、下方で狹く、上方で広くしたことを特徴とする。
【0013】
【作用】流れの水位が流管(1)の出っ張り部分(7)
(8)の最下端よりも若干でも高くなると、出っ張り部
分(7)(8)によって流れが遮られて、上流側には常
流状態を、下流側には射流部分を作り、その転換点(臨
界点)に水深hと流速vが一定の関係になる臨界状態を
現出させる。
【0014】臨界点では水位(水深)hは流速vの関数
φとして h=φ(v) とあらわすことができる。
【0015】また、流れの断面積Sは水位hの関数とし
て S=S(h) とあらわせる。
【0016】電極の信号電圧еは流速vの関数ψとして е=ψ(v) である。
【0017】そして流量Qは流れの断面積Sと流速Vと
の積で Q=S・V であるから、Q=S(h)・V =S(φ(v))・V =S(φ(ψ-1(е))・ψ-1(е) =F(е) となり、電極(9)(10)に誘起する信号電圧еに基
づいて流量Qを演算して求めることができる。
【0018】なお、ψ-1は関数ψの逆関数である。ま
た、関数Fはあらかじめ試験により求めておき、使用時
はこの関数Fを用いて、流量信号еを流量Qに換算す
る。
【0019】第2の発明では、微小流量でも電極が接液
するため、不感帯がなくなる。第3の発明では、少流量
でも流れを遮ることができ、かつ大流量時の抵抗を小さ
くできるので、測定する流量範囲を広くできる。
【0020】
【実施例】図1〜図4は本発明の第1実施例で、1は断
面が円形の流管で、ほぼ水平に配設されて使用される。
7と8は流管1の左右側面から内方に向う出っ張り部分
で、これらの出っ張り部分7,8により流路が絞られて
いる。各出っ張り部分7と8は、図13の盛り上がり部
分2と類似の形をしているが、盛り上がり部分2が管底
部に上方に盛り上って形成されているのに対し、出っ張
り部分7と8は、流管1の左右側面から内方に向かって
出っ張っていて、盛り上がり部分2とはその向き(姿
勢)が違う点に特徴がある。
【0021】9,10は出っ張り部分7,8の内側に対
向配置した一対の電極、11,12は流管1の上方と下
方に配置した励磁コイルで、流路に上下方向の磁界を発
生する。
【0022】13は電極9,10間に発生する信号電圧
を増幅する増幅器、14は増幅器13の出力をディジタ
ル信号に変換するA/D変換回路、15は演算処理回
路、16は出力回路、17は励磁コイル11,12に励
磁電流を供給する励磁電源回路、18は測定や励磁に必
要なタイミング信号を発生するタイミング回路である。
【0023】なお、図3、図4で、符号19,20で示
すのはアース電極である。出っ張り部分7と8によっ
て、そこで流れが常流から射流に相転位するので、出っ
張り部分での臨界点及びその上流側では水深hと流速v
との間に一定の関係 h=φ(v) が成り立つ。この関係は流管1と出っ張り部分7,8の
形状によって一意的に定まる関数関係である。
【0024】流速Vは電極9,10間の信号電圧еか
ら、前記作用欄で説明したように V=ψ-1(е) で求められ、しかも、水位hの関数である流れの断面積
Sは S=S(h) であるから、流れの断面積Sと流速Vの積である流量Q
は前述のように信号電圧еの関数Fとして Q=F(е) で求められる。
【0025】関数Fは、流管1と出っ張り部分7,8の
形状、電極の設置位置や形状、励磁磁束分布により決定
される関数で、これらのパラメータを固定して予め一度
実測して求め、演算処理回路15のメモリに記憶してお
く。そして、本発明の電磁流量計を使用するときに、演
算処理回路がこの関数Fに基づいて流量Qを求める。
【0026】図5と図6は本発明の第2実施例の要部
で、前記第2の発明に対応する。流管1の左右両側面か
ら内側に向う出っ張り部分7,8は流管底部近くまで延
長され、電極9,10の下端も流管底部近くまで延長さ
れている。そして、流管底部には盛り上がり部2が電極
9,10の下端まで盛り上げ形成されている。
【0027】こうすることで、小流量時に水が盛り上げ
部21を越えて流れ、電極9,10に接液するため、不
感帯をなくすことができる。この場合の盛り上げ部21
は、流れをせき止めるフリュームやせきの役割りを担う
必要がないため、低くてよく、堆積や滞溜の心配は少な
い。
【0028】図7、図8の第3実施例は電極9,10を
前記第1、第2実施例のような面電極でなく、小形の点
電極にした点が異なる。この場合電極9,10は出っ張
り部分7,8のなるべく下部に取り付けて、微小流量ま
で測定できるようにする。
【0029】図9、図10の第4実施例は電極9,10
を出っ張り部分7,8より上流側へわずか離れた位置の
流管1の内壁に取り付けたものである。この場合、励磁
コイル11,12は電極9,10を取付けた流管部分の
上方と下方に位置する(図9)。
【0030】なお前記第1〜第4実施例では、励磁コイ
ルを流管の上方と下方に配置しているが、上方の励磁コ
イル11をなくして、下方の励磁コイルだけにしても良
く、逆に上方の励磁コイルだけにしてもよい。このこと
は後述する第5、第6実施例でも同様である。
【0031】図11は第5実施例で、出っ張り部分7,
8同士の間隔が下方で狹く、上方で広く形成されてい
る。なお、この図11と次の図12では励磁コイルの図
示は省略してある。
【0032】図12の第6実施例も同様に出っ張り部分
7,8同士の間隔が下方で狹く、上方で広く形成されて
いるが、両出っ張り部分7,8の内面が、流管1の形に
いくらか沿った曲面に形成されている。
【0033】これら第5、第6実施例では、少ない流量
でも流れを遮る作用が他の実施例に比較して大きいた
め、小流量を精度良く測定でき、しかも大流量時の抵抗
が小さい利点がある。
【0034】
【発明の効果】本発明の電磁流量計は上述のように構成
されているので、従来のような流れをせき止める盛り上
がり部分がないため堆積物が溜まりにくく、それを取り
除く作業があまり必要でない。従ってメンテナンスの頻
度が低くできる。
【0035】また、上流部の滞溜による有害ガスの発生
が少ないので管路を傷めにくい。また、上流部に汚水が
滞溜しないので、悪臭の原因となりにくい。更にまた、
堆積物による計測精度の低下が少なく、流量計の精度を
長期間にわたり維持できる。
【0036】そして請求項2の発明では、上記効果に加
えて、微小流量時でも流体が電極に接液するために、不
感帯をなくすことができる。更にまた、請求項3の発明
では、少ない流量でも出っ張り部分が流れを遮る作用が
大きいため、少流量を精度良く測定でき、しかも大流量
における抵抗が小さくて好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の系統図で検出器は横断面
を示す。
【図2】図1の第1実施例の検出器の横断面図である。
【図3】図1の第1実施例の検出器の管軸を含む鉛直断
面図である。
【図4】図1の第1実施例の検出器の管軸を含む水平断
面図である。
【図5】本発明の第2実施例の検出器の横断面図であ
る。
【図6】図5の検出器の管軸を含む鉛直断面図である。
【図7】本発明の第3実施例の検出器の横断面図であ
る。
【図8】図7の検出器の管軸を含む鉛直断面図である。
【図9】本発明の第4実施例の検出器の管軸を含む鉛直
断面図である。
【図10】図9の検出器のA−A′断面視図である。
【図11】本発明の第5実施例の検出器の横断面図であ
る。
【図12】本発明の第6実施例の検出器の横断面図であ
る。
【図13】従来技術の流路部分の縦断面図である。
【図14】他の従来技術の流路部分の縦断面図である。
【符号の説明】
1 流管 7,8 出っ張り部分 9,10 電極 11,12 励磁コイル 21 盛り上げ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右両側面から内方に向う出っ張り部分
    (7)(8)を設けて流路を絞るとともに、絞った部分
    の底部には盛り上がり部分を設けない流管(1)と、 出っ張り部分(7)(8)またはその上流部の流管
    (1)に水平方向に対向配置した一対の電極(9)(1
    0)と、 流管の上部または下部の少なくとも一方に設けられて上
    下方向の磁界を発生する励磁コイル(11、12)とを
    具備したことを特徴とする電磁流量計。
  2. 【請求項2】 左右両側面から内方に向うとともに、流
    管底部近くまで延長した出っ張り部分(7)(8)を設
    けて流路を絞った流管(1)と、 出っ張り部分(7)(8)またはその上流部の流管
    (1)に水平方向に対向配置するとともに、その下端
    を、流管(1)の底部近くまで延長した一対の電極
    (9)(10)と、 流管(1)の底部に設けられ、前記電極(9)(10)
    の下端まで盛り上げた盛り上げ部分(21)と、 流管の上部または下部の少なくとも一方に設けられて上
    下方向の磁界を発生する励磁コイル(11、12)とを
    具備したことを特徴とする電磁流量計。
  3. 【請求項3】 左右の出っ張り部分(7)(8)同士の
    間隔を、下方で狹く、上方で広くしたことを特徴とする
    請求項1又は2記載の電磁流量計。
JP6096246A 1994-05-10 1994-05-10 電磁流量計 Pending JPH07306068A (ja)

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JP6096246A JPH07306068A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 電磁流量計

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JP6096246A JPH07306068A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 電磁流量計

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104457859A (zh) * 2014-11-12 2015-03-25 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 一种变换量水堰过水断面形状的方法及量水堰结构

Cited By (1)

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