JPH073015A - ポリアミド顆粒から低分子物質を抽出除去する装置 - Google Patents

ポリアミド顆粒から低分子物質を抽出除去する装置

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JPH073015A
JPH073015A JP17256593A JP17256593A JPH073015A JP H073015 A JPH073015 A JP H073015A JP 17256593 A JP17256593 A JP 17256593A JP 17256593 A JP17256593 A JP 17256593A JP H073015 A JPH073015 A JP H073015A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリアミド顆粒から低分子物質を抽出する装
置における欠点、すなわち、単塔型直立連続抽出塔で
は、前段及び後段の溶媒を連続的に分離できないという
欠点を克服し、比較的低コストで、しかも低分子物質の
残留量が極めて少ないポリアミド顆粒物の低分子物質の
抽出除去装置を提供する。 【構成】 抽出塔の下段の温水抽出部からの排水を濃縮
装置により適当な濃度まで濃縮し、更に、その濃縮排水
を抽出塔の上段のε−カプロラクタム含有水抽出部下部
から供給することにより、抽出塔の下段の温水抽出部上
部からの排水を上段のε−カプロラクタム含有水抽出部
の抽出溶媒として再利用し、ランニングコストの低減を
図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアミド顆粒から低
分子物質を向流方式により連続的に除去する装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】重合工程からえられるポリアミド顆粒に
は通常10〜13%の低分子物質(オリゴマーおよびモ
ノマー)が含まれている。かかる低分子物質を除去する
ことはポリアミド顆粒の純度を上げ、その後の操業性を
向上させ、ひいてはそれより得られる成形物の品質を向
上させるために重要である。
【0003】従来、単一の溶媒(温水)を用いてポリア
ミド顆粒から低分子物質を抽出除去する方法としては特
公昭37−1498(米国特許第3245964号)、
特公昭44−32064(米国特許第3373145
号)等に記載されたものがあげられるが、このような温
水抽出では低分子物質の残留量を満足すべき程度まで低
下させることができないという欠点があった。
【0004】また、ポリアミド顆粒をε−カプロラクタ
ム含有水と温水により2段抽出処理する方法も提案され
ているが(特公昭45−25519、特公昭51−49
397)、この方式では、抽出塔を2段以上に完全に分
割しないとε−カプロラクタム含有水と温水とが混合し
てしまう。従って単塔式の温水抽出装置に比べて抽出塔
の本数を多くする必要があり、その結果、設備容積、設
備建設費ともに大きくなるという欠点があった。また、
上記引用公報にはε−カプロラクタム含有水のみを抽出
用溶媒として用いる方法も開示されているが、温水のみ
を抽出溶媒として使用する場合に比べてランニングコス
ト(溶媒コスト)が高くなるという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリアミド
顆粒から低分子物質を抽出する装置における前記従来の
欠点、即ち、単塔型直立連続抽出塔では、前段及び後段
の溶媒を連続的に分離できないという欠点を克服し、2
液(ε−カプロラクタム含有水/温水)抽出を単塔型直
立装置を採用しながら比較的低コストで、しかも低分子
量物質の残留量が極めて低いポリアミド顆粒の低分子物
質の抽出除去装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】概説すると、本発明は、
縦型の抽出塔の頂部から被処理ポリアミド顆粒を連続的
に供給し、塔内を充填しつつ、連続的に下方に移動せし
めると共に、塔の下部よりは水性抽出溶媒を連続的に供
給し、下方に移動するポリアミド顆粒と接触しつつ、該
ポリアミド顆粒と向流関係のもとに塔内を上方に向って
流れるようにし、ポリアミド顆粒に含まれる低分子物質
を連続的に抽出除去し、抽出処理後のポリアミド顆粒を
抽出塔の底部より連続的に取り出すと共に、抽出後の抽
出溶媒は塔の上部より排出するようにしたポリアミド顆
粒から低分子物質を抽出除去する装置において、バッフ
ルプレートにより塔内を少なくとも上段と下段とに分
け、下段下部からは抽出溶媒として温水を供給し、上段
には下段における抽出を終わって下段上部から排出され
たε−カプロラクタム含有温排水を濃縮装置によりε−
カプロラクタム含有量を濃縮したε−カプロラクタム含
有水を利用した抽出溶媒を上段下部から供給し、かつ該
バッフルプレートはそれを通って上段より下段へのポリ
アミド顆粒の連続的移動は許すが、下段から上段への下
段における抽出溶媒の流れ込みを実質的に阻止するよう
な機能、構造を有するようにしたことを特徴とする抽出
除去装置に関するものである。
【0007】まず、本発明の抽出装置は、構造上、抽出
塔内のバッフルプレートのうち最上段にあるバッフルプ
レート(以下、上段用バッフルプレート35という)に
より抽出塔内を上段のε−カプロラクタム含有水抽出部
31と、下段の温水又はε−カプロラクタムを微量含む
温水抽出部32,33,34に大きく分けられる。そし
て、下段の温水抽出部は、その最下部のε−カプロラク
タム濃度を限りなく0%に近くし、抽出塔内の工程安定
性を向上するため、さらに抽出塔内のバッフルプレート
のうち上段用バッフルプレートより下方にあるバッフル
プレート(以下、下段用バッフルプレート36という)
により通常は2段以上の複数段に分け、中間層として濃
度緩衝帯37を設ける。
【0008】抽出塔内に濃度緩衝帯を設けるのは、抽出
塔を上段用バッフルプレートにより上下段の2段に分け
ただけでは、せいぜい塔内の抽出溶媒の自然対流を防ぐ
程度であり、上段のε−カプロラクタム含有水濃度を高
く設定する場合には、ポリアミド顆粒表面に付着したε
−カプロラクタム含有水を完全に洗い流す(すすぎ洗
い)ことはできないからである。従って、本発明の抽出
装置は、上段のε−カプロラクタム含有水抽出部31の
ε−カプロラクタム含有水濃度に応じて、濃度緩衝帯3
7を適宜設ければ良い。即ち、本発明は、抽出塔の上段
のε−カプロラクタム含有水濃度を20%以上に設定す
る場合に濃度緩衝帯37を設けるのが好ましく、特に濃
度を30%以上と高く設定する場合には、必ず濃度緩衝
帯37を設けなければならない。なお、ε−カプロラク
タム濃度をかなり高く設定する場合には、下段の温水抽
出部に下段用バッフルプレート36を多数設けると複数
の濃度緩衝帯37が設置でき、濃度緩衝帯37としての
機能を効果的に発揮できる。
【0009】一方、上記のように構成された抽出装置で
は、抽出塔の頂部から連続的に供給されたポリアミド顆
粒物Aのうち、抽出塔の上段のε−カプロラクタム含有
水抽出部31で、オリゴマー成分が抽出され、抽出塔の
下段の温水抽出部32,33,34で、モノマー成分が
抽出される。そのため、抽出塔内で向流抽出操作を行う
場合、抽出塔の下段の温水抽出部の温排水排出口40か
ら排出された排水中には、ポリアミド顆粒物中のオリゴ
マー成分は、ほとんど含まれず、モノマー成分のみが含
まれることになる。
【0010】本発明の抽出装置は、このことを利用し
て、抽出塔の下段の温水抽出部の温排水排出口40から
の排水を濃縮装置42により適当な濃度まで濃縮し、さ
らに、その濃縮された排水を抽出塔の上段のε−カプロ
ラクタム含有水抽出部の供給口39から供給するように
なっている点に最大の特徴を有しており、抽出塔の下段
の温水抽出部の温排水排出口40からの排水を上段のε
−カプロラクタム含有水抽出部31の抽出溶媒として再
利用することで、大幅なランニングコストの削減が可能
となる。
【0011】以上のように抽出溶媒を利用する際の抽出
塔の下段の温水抽出部の温排水排出口40からの排水の
温度は、通常、60℃乃至130℃(加圧)、好ましく
は80℃以上であり、その排水に含まれるε−カプロラ
クタム濃度は5乃至40%である。また、抽出塔の下段
の温水抽出部の温排水排出口40から排出された排水
は、抽出塔の外部に設置している濃縮装置42により通
常、30乃至60%、好ましくは50%にまで濃縮さ
れ、抽出塔の上段のε−カプロラクタム含有水抽出部3
1の下部に70乃至130℃(加圧)の温度で供給され
る。なお、抽出塔の下段の温水抽出部の温排水排出口4
0からの排水の濃縮に使用する濃縮装置42は汎用の蒸
発装置を使用すれば良い。具体的には、笹倉機械製作所
(株)の濃縮晶析装置や住友重機械工業(株)のエバポ
レータ等の市販品が挙げられる。
【0012】次に、抽出塔内に設けるバッフルプレ−ト
について説明する。本発明のバッフルプレートは、上段
のε−カプロラクタム含有水抽出部31と温水抽出部3
2の間を区切る上段用バッフルプレート35と、下段の
温水抽出部間を区切る下段用バッフルプレート36から
構成される。本発明で使用するバッフルプレートは、上
段用,下段用いずれも抽出塔の上段より下段へのポリア
ミド顆粒の連続的移動は許すが、下段から上段への下段
における抽出溶媒の流れ込みを実質的に阻止する機能を
有するが、その形状によって抽出溶媒の仕切り効果に差
がある。
【0013】本発明で使用するバッフルプレートの形状
選定には、まず、ポリアミド顆粒物Aの下降及び抽出溶
媒の上昇時の偏流を極力少なくすることが求められる。
また、バッフルプレートのポリアミド顆粒物を含む液の
通過する部分44の温水の上昇流速を一定速度以上に保
つことが求められる。例えば、本発明のようにバッフル
プレ−トを下方に行くに従って抽出塔の胴部の断面積に
比してしだいに小さい断面積にした後、スリット状に
し、さらに、そのスリット部にある長さを持った整流ガ
イドを設けるのが好ましい。
【0014】このような形状をバッフルプレートに持た
せることにより、抽出塔の上段のε−カプロラクタムの
高濃度液が下段に沈降することを防ぐ効果を有する。従
って、バッフルプレートの具体的な選定に際しては、ス
リット部の開口率(顆粒通過面積/塔の胴部の断面
積)、スリット幅46、スリット長47、スリット配置
等をポリアミド顆粒物の粒径、溶媒の比重差、拡散速
度、流量などに見合った形状にする必要がある。
【0015】本発明の上段用バッフルプレート35は、
上記効果を持つ形状を有し、さらにバッフルプレート内
に下段の温水抽出部32における抽出の終わったε−カ
プロラクタム含有温排水の排出口40を備えることがで
きる。そして、さらに上段用バッフルプレート内にその
温排水排出口40から排出された排水を濃縮装置42に
よりε−カプロラクタム含有量を濃縮したε−カプロラ
クタム含有水の供給口39を設けることができる。上段
用バッフルプレート35は抽出塔のポリアミド顆粒物を
含む液の通過する部分を細くし、抽出塔内の濃縮温排水
供給量と温排水排出量を等しくすることで、抽出塔内の
上段のε−カプロラクタム含有水排出部31と下段の温
水抽出部32との間の液の出入りを極力少なくするよう
な構造になっている。
【0016】一方、本発明の下段用バッフルプレート3
6は、上段と下段の抽出溶媒の比重差により溶媒の逆転
(移動)を規制し、各段を仕切るために設けられる。ま
た、下段用バッフルプレート36は溶媒(温水)の上昇
流速の高くなる開口部をスリット状にし、このスリット
部でポリアミド顆粒Aに付着した高濃度の上段溶媒を低
濃度の下段溶媒で洗い落す濃度緩衝帯37としての機能
を有する。従って、バッフルプレートのスリット部は、
濃度緩衝帯37としての機能を有効に発揮するためには
下段の溶媒濃度を低く保てる程度にスリット長47を長
く設計するのが好ましい。
【0017】ただし、下段用バッフルプレート36は、
上段用バッフルプレート35のようにε−カプロラクタ
ムの濃縮排水の供給口39や温排水口40を設ける必要
はない。供給口や排水口を設けない方が、バッフルプレ
ート通過時の液上昇速度は大となり、上下段の液濃度分
離及びすすぎ洗いの効果が大きいからである。
【0018】実際に、抽出塔の下段用バッフルプレート
を通過する温水の空塔速度は、バッフルプレートのスリ
ット幅などのディメンションにより多少異なる可能性が
あるが、円筒形ポリアミド顆粒A(φ=2.5mm、L
=2.5mm)を充填層として向流抽出する場合、スリ
ット長47=300mmに対して10乃至300mm/
min、好ましくは20乃至40mm/minの範囲に
設定するのが、好適である。空塔速度が上記限界値より
低い場合は、下段にε−カプロラクタム含有水が流入
し、ポリアミド顆粒物中の低分子物のモノマー成分の抽
出不良となり、逆に、空塔速度が、限界値より高い場合
はバッフルプレート部を通過するポリアミド顆粒物が浮
遊し、ポリアミド顆粒物の向流抽出不良の原因となる。
【0019】
【実施例】次に、本発明における抽出除去装置とその装
置で使用するバッフルプレート(上段用,下段用)の実
施例について説明する。
【0020】まず、図1に示した抽出除去装置の実施例
について述べる。図1の抽出塔は、円筒形の縦型で、塔
径600mm,塔長10000mmとし、3枚のバッフ
ルプレート(上段用1枚、下段用2枚)により塔内を4
段分割している。分割された抽出塔の各段の分割長は、
上から順にそれぞれ第1段31:2000mm,第2段
32:1000mm、第3段33:3000mm、第4
段34:4000mmに設定し、抽出塔の1段の上部側
面には、ε−カプロラクタム含有水の排出口38が設け
られている。
【0021】次に、図1の抽出除去装置で使用する上段
用35,下段用バッフルプレート36をそれぞれ図2、
図3に示す。上段用35,下段用バッフルプレート36
は図2、図3のように同心円状の2重スリットとし、ス
リット幅46は100mm、スリット長47は300m
m、開口率33%に設定している。上段用バッフルプレ
ート内には、特にその下部に温排水排出口40を、その
上部に濃縮されたε−カプロラクタム含有水供給口39
を設けているが、ε−カプロラクタム含有水の供給は、
スリットの上方の同心円部をパイプで接合し、その同心
円部に設けたパンチングプレート部45より行うように
なっている。なお、塔径200mmの抽出塔で使用する
上段用35,下段用バッフルプレート36の実施例も図
4、図5に示す。
【0022】次に、抽出塔内のポリアミド顆粒A及び抽
出溶媒の流れを説明する。まず、ポリアミド顆粒物A
は、抽出塔の頂部からロータリーフィーダ26で60k
g/hrの流量で供給し、抽出塔内で温水との向流抽出
を経て、抽出塔の底部よりとり出されるようになって
る。このとき、使用するポリアミド顆粒Aは、円筒形
で、その大きさは直径2.5mm、高さ2.5mmであ
る。
【0023】一方、温水Bの抽出溶媒は抽出塔の最下段
下部の温水供給口41から85℃の温度、200l/h
rの流量で供給し、下方に移動するポリアミド顆粒Aと
接触しつつ、塔内を上方に向って流れるようにしてい
る。そして、塔内の上段用バッフルプレート35の下部
の温排水排出口40から13%のε−カプロラクタム濃
度の温排水を排出後、濃縮装置42による濃縮過程を経
て、上段用バッフルプレート35の上部の供給口39か
ら50%に濃縮されたε−カプロラクタム含有水を95
℃の温度、170l/hrの流量で供給するようになっ
ている。
【0024】また、抽出塔の各段の抽出温度は95℃に
制御され、抽出塔内の溶媒の保温のために抽出塔をスチ
ームジャケット43でおおっている。各段のε−カプロ
ラクタムの抽出濃度は、第1段:50%、第2段:13
%、第3段:10%、第4段:0%である。
【0025】なお、図6は抽出除去装置の運転条件図で
あるが、装置の各位置(1〜25)における溶媒及びポ
リアミド顆粒物Aの流量、流速、ポリアミド顆粒物中の
低分子物濃度(モノマー成分/オリゴマー成分)並びに
温度、圧力を表に示す。
【0026】
【表1】
【0027】以上の抽出塔の仕様、抽出条件で抽出装置
を運転するとポリアミド顆粒物中の低分子物濃度(モノ
マー成分及びオリゴマー成分)が、抽出前10.5%で
あったものが、抽出後は0.2%となった。一方、本発
明のように抽出溶媒を濃縮して再利用しない従来型の温
水のみによる充填層向流抽出では、同様の条件の下で抽
出装置を運転すると抽出後の低分子物濃度は、0.6%
程度が限界であった。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載されるような効果を奏する。ま
ず、本発明の抽出装置は特殊な形状のバッフルプレート
を用いることにより単塔式の直立塔で、ε−カプロラク
タム含有水と温水の複数の溶媒を使った連続抽出が可能
となった。
【0029】また、本発明の抽出装置では、抽出塔の上
段のε−カプロラクタム含有水抽出部でポリアミド顆粒
物中のオリゴマー成分を充分に抽出しているため、下段
の温水抽出部はε−カプロラクタムのモノマー成分のみ
となっている。本発明では、このことを利用して抽出塔
の下段の温水抽出部上部からの排水を濃縮装置により適
当な濃度まで濃縮し、さらにその濃縮排水を抽出塔の上
段のε−カプロラクタム含有水抽出部下部から供給する
ことにより、抽出塔の下段の温水抽出部上部からの排水
を上段のε−カプロラクタム含有水抽出部の抽出溶媒と
して再利用でき、大幅なランニングコストの削減が可能
となった。
【0030】さらに、本発明の抽出装置により、低分子
物の含有量が極めて低いポリアミド顆粒が、工業的に連
続して得られるようになり、その結果、ポリアミド製品
の品質向上及び装置の操業性の飛躍的な向上が可能とな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抽出装置の抽出塔の一例の縦断面図で
ある。
【図2】本発明の上段用バッフルプレートの一例の断面
図である。
【図3】本発明の下段用バッフルプレートの一例の断面
図である。
【図4】本発明の上段用バッフルプレートの一例の断面
図である。
【図5】本発明の下段用バッフルプレートの一例の断面
図である。
【図6】本発明の抽出除去装置の運転条件図である。
【符号の説明】
A ポリアミド顆粒物 B 温水 35 上段用バッフルプレ−ト 36 下段用バッフルプレ−ト 37 濃度緩衝帯 38 ε−カプロラクタム含有水排出口 39 ε−カプロラクタム含有水供給口 40 温排水排出口 41 温水供給口 42 スチ−ムジャケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦型の抽出塔の頂部から被処理ポリアミ
    ド顆粒を連続的に供給し、塔内を充填しつつ、連続的に
    下方に移動せしめるとともに、塔の下部よりは水性抽出
    溶媒を連続的に供給し、下方に移動するポリアミド顆粒
    と接触しつつ、該ポリアミド顆粒と向流関係のもとに塔
    内を上方に向って流れるようにし、ポリアミド顆粒に含
    まれる低分子物質を連続的に抽出除去し、抽出処理後の
    ポリアミド顆粒を抽出塔の底部より連続的にとり出すと
    ともに、抽出後の抽出溶媒は塔の上部より排出するよう
    にしたポリアミド顆粒から低分子物質を抽出除去する装
    置において、バッフルプレートにより塔内を少なくとも
    上段と下段に分け、下段下部からは抽出溶媒として温水
    を供給し、上段には下段における抽出を終わって下段上
    部から排出されたε−カプロラクタム含有温排水を濃縮
    装置によりε−カプロラクタム含有量を濃縮したε−カ
    プロラクタム含有水を利用した抽出溶媒を上段下部から
    供給し、かつ該バッフルプレートは、それを通って上段
    より下段へのポリアミド顆粒の連続的移動は許すが、下
    段から上段への下段における抽出溶媒の流れ込みを実質
    的に阻止するような機能、構造を有するようにしたこと
    を特徴とする抽出除去装置。
  2. 【請求項2】 バッフルプレートのポリアミド顆粒物を
    含む液の通過する部分を下方に行くに従って抽出塔の胴
    部の断面積に比してしだいに小さい断面積にした後、ス
    リット状にし、さらにそのスリット部に整流ガイドを設
    けたことを特徴とする請求項1記載の抽出除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999043407A1 (de) * 1998-02-27 1999-09-02 Basf Aktiengesellschaft Verfahren zur extraktion von polyamidteilchen
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